バイオハザードRE:3

登録日:2020/04/12 (日曜日) 00:00:33
更新日:2025/01/20 Mon 23:52:09
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サバイバルホラーゲームバイオハザードシリーズ』の一作。『バイオハザード3 LAST ESCAPE』のリメイク作品。
バイオハザード レジスタンスが同封されている。

【概要】

2019年にカプコンが発売した『バイオハザードRE:2』は売上500万本を達成し、大ヒット作となった。
RE:3の発売も強く望まれたものの、発売までに数年は掛かるものと思われていだが、RE:2の発売から一年後の2020年4月3日に発売されることとなった。

なぜこんなに早く発売できたのかというと、もともとはRE:2とRE:3でのセット販売を予定して開発が進められていたかららしいが、実際のところはレジスタンスが先に発表されており、RE:3単体ではボリューム不足なうえに開発も新規作成ではコストや期間も掛かるのでRE:2のアセットを使いまわして完成・レジスタンスと同梱させたと見るのが自然。
原作でもややボリューム不足であったが、ライブセレクションによるルート分岐、一部アイテム/敵のランダム配置、リプレイ性の高い「マーセナリーズ」等でそれを補う工夫を凝らしていた作りとなっていた。
しかし今作ではゲームの作りやアレンジの仕方等はRE:2を踏襲しているものの、上記の要素が全て削除され、しかも時計塔・公園・墓地等のエリア、更にはボスのグレイブディガーまでもがリストラされ、原作以上にボリューム不足を指摘される事が多く、リメイクとしても近年のフルプライス作品としてもかなり物足りない内容になっている。

またエリアの再現度の低さはかなり深刻であり、リメイク1やRE:2や後のRE:4がアレンジしつつ旧作にあったエリアを再現していたのに対し、本作はリメイク作品にも関わらず前作から使いまわせる警察署以外は全く再現されていない。
ただでさえ削除されたエリアが多いのに、ダウンタウンや病院も完全に別物となっているというリメイクとは言えない代物となっている。

「マーセナリーズ」の代わりに「レジスタンス」が存在するが、ゲーム性が大幅に異なっているため「本編のミニゲーム」とは言い難いものになってしまっている。オンラインプレイ前提のゲームなので、発売後半年と経たずに過疎状態になった現在ではプレイそのものが難しい。
このことからもRE:3はガッカリメイクと称されてしまうことが多く、本作を評価してた層ものちに「初回はそこそこ面白かったけど2周目以降はやる気出ない」「単発の作品として見ても他にやり込み要素のあるゲームが沢山あってそっちに行ってしまう」「同じリメイク作でもやはりRE:2やRE:4が別格の面白さだった」と評されるようになり、2017年以降の人気絶頂期再来となったカプコンにおける初の失敗例となってしまう。
また、この「レジスタンス」は本編とは完全に別作品の扱いであり、トロフィー/実績も独立している。所謂抱き合わせ販売であり、どちらも単品販売はされていない。

【RE:2からの変更点】

  • ディフェンスアイテム廃止
前作ではゾンビや一部の敵に正面から掴まれた場合に限り、ナイフや手榴弾などのサブウェポンを使ってダメージ自体を回避できるが、今作はそれを廃止。
代わりにゾンビに掴まれたときにボタンを連打(初期設定)すればダメージを軽減できるシステムを採用。
…とは言うものの、実際は抵抗しないとダメージがさらに増加というのが正しく、掴まれた時点で一定量のダメージは免れない。要するに面倒になった。
最高難易度だと全力で連打しないとゾンビの一噛みで即死するのもザラ。
このシステムだが、オプションの「操作割り当て / ボタンアクション操作タイプ」の項目を「長押し」に変更すると、ボタン押しっぱなしで確実にダメージ軽減できるようになる。
最高難易度で体力全快の場合、連打なしで体力オレンジまでの減少で留めることができ少しだけ楽。

  • 難易度段階の増加
前作ではアシスト、スタンダード、ハードコアの三段階だったが、今作ではさらにナイトメア、インフェルノが追加された。
ナイトメア以上の難易度では敵とアイテムの配置が大幅に変化し、ハードコア以下とはほぼ別物になる。
また、敵の行動パターンも難易度上昇に連れて激化する。特にインフェルノでのペイルヘッドと追跡者は目を疑うくらいの速さになる。
最高難易度のインフェルノはほぼ全ての攻撃が一撃で瀕死または即死、調合で得られる弾薬が大幅に減少、マップ上に配置されるアイテムも減少、果てはタイプライターの配置数までも減少と過酷な仕様。ここまでくるとほぼ後述の特典アイテムの使用が前提になる。
その代わりにインフェルノでもセーブ回数自体は無限(クリアランクに影響するが、インクリボンは不要)、ナイトメアまでなら自動セーブも有効。
ぶっちゃけ雑な調整。

  • 緊急回避の導入
原作にもあった、敵の攻撃に合わせてボタンを入力して回避するシステムだが、
発生条件が非常に曖昧な上、例え成功しても地形や攻撃によってそのままダメージを喰らい、使い勝手が悪かった原作と違い、
今作は成功するとズームインのエフェクトと共にジルがローリングで攻撃を回避し、カルロスならパンチで敵をダウンさせる、実用性の高いアクションに変化。
また成功した直後に武器を構えれば、短い間敵がスローモーションになる上自動的に敵の弱点(ゾンビなら頭、追跡者なら心臓、など)を狙い、連射力も上がるとプレイヤーに有利な場面を作れる。
しかし、高難易度になれば回避してもすぐにゾンビ等は掴みかかって来る他、カルロスのパンチは攻撃映えするモーションに反して威力はナイフ以下なうえにダウンした敵は弱点を覆い隠れてしまいがちなので扱いづらい。
追跡者の素早い攻撃はほぼこれを駆使して回避する前提であり、特に高難易度のラスボスではこれを使わないとクリアは不可能なくらい、今作では重要なシステム。

【原作からの変更点】

  • ライブセレクションの廃止
  • 配置アイテムのランダム化の廃止
    • 上記の二つはやり込んだプレイヤーだと「最適化された選択しか選ばない」、「臨んだアイテム配置になるまでリセット」等が横行したためか削除された。
  • 強化弾の廃止
    • 原作では対象がハンドガンとショットガンしか無く、「反動も大きくなるので使いづらい」、「そもそも元の武器が弱いので焼け石に水」、「強化弾作成の条件が厳しく作れるようになった時にはもっと強い武器がある」等の理由であまり使われない仕様であった。
  • 一部設定の変更
  • オリジナルと違いタイレルがジルに協力的。
  • カルロスパートの増加
    • 原作では病院やオマケゲームでしか操作できなかったカルロスの出番が増加した。
  • 原作での大まかな部分の再現、ブラッドとの遭遇、時計塔での追跡者との闘い、ジルのウイルス感染、ジルを救う為のカルロスのワクチン捜索は再現されている。
    • 一方で敵側は大蜘蛛・カラス・スライディングワーム・ブレインサッカー、更にはボスであるグレイブディガーまでもがリストラ。マップも時計塔や墓地等多くのエリアが廃止されており、マップ構成や背景の看板にいたるまで細かく原作をリスペクトしていたRE2と比較するとかなり味気ない…というかリメイク作品と言っていいか、もはや微妙である。

他にも明らかに不自然な仕掛け(宝石を嵌めないと扉が開かない市庁の正門、市長の像の下にエレベーター用のバッテリーが隠されている、機械音声なのにミサイルの飛来を警告する廃棄物処理施設のアナウンス、など)や、無茶すぎるニコライの生命力などのツッコミ所が修正され、いくらか自然なストーリー展開に。


【ストーリー】

洋館事件の生き残りであるジル・バレンタインは、停職処分を受けて自宅待機しており、ラクーンシティからの引っ越しを計画していた。
そこへ、同僚のブラッドから電話が掛かってきた。
「すぐにそこから逃げろ」と。
彼の声から只ならぬ事態を察して荷物をまとめようとしたジルだが、突如壁を破って黒ずくめの大男が姿を現した。
それは、ジルの生死を掛けた逃走劇の幕開けだった。

【登場人物】

本作の主人公。
自身がTウイルスに感染しているかも知れず、いつ発症するかわからないという恐怖、そしてブライアン署長、あるいはアンブレラが差し向けた監視による重圧に、文字通り内と外から責め苛まれており、精神的に参っている。
ラクーンシティから出ることを計画していたが、引っ越しを数日後に控えた矢先にバイオハザードに巻き込まれ、追跡者の襲撃を受ける。

キャラデザは過去作と比較すると髪型以外は別人と思えるぐらい違い、「元のジルを返せ」「これはこれでアリ」とファンからの評価は分かれる。
前作のレオンやクレアもそうだが、今回は過去作に比べてかなり強気な発言が目立つ。中盤の追跡者第二形態戦でのドスの効いた叫びはある意味必聴。

難易度アシスト限定で、弱点武器で攻撃する等を行うと敵の攻略法を発言してくれる。硫酸弾をハンターβに撃ち込む→「こいつには酸が効くのね」といった具合。
聞いたら覚えておいて次に備えておこう。
一昔前の外伝作品では友人がいる病院にTウイルスやアンブレラに関する機密ファイルを残していた事が語られているが、今となっては正史に組み込まれているかどうかは不明。

本作の準主人公といえる存在にして、ジルのパートナーを務めるアンブレラの私設部隊U.B.C.S.の隊員。追跡者に襲われていたジルを救った。
ジルからは当初、アンブレラの部隊であるという理由から不信感を抱かれていたが、戦いを通じて信頼されるようになっていくと同時にある人物の遺言でアンブレラの腐敗を知ることとなってジルが正しかったと認識する。

特定の場面ではジルに代わりプレイヤーキャラクターとなる。カルロスで獲得したアイテムはジルに引き継がれないため、最終的に使い切ってしまって問題ない。
旧作より年上になった印象であり、言葉遣いも落ち着いている。
しかし、「お前髪洗ってる?」と聞きたくなるレベルのモジャモジャヘアーと無精髭のせいで武装したホームレスに見えてしまうことも。
あと、俳優の斎藤工氏に似ているともよく言われる。実際のフェイスモデルは日本人ではない別の方である。

こちらも言及されなければバイオハザード3でジルのパートナーを務めるあのカルロスであると分からないぐらいジル以上に原作からキャラデザがかけ離れており、「こんな小汚いのはカルロスじゃない」「これはこれでカッコ良いから悪くない」とファンからの評価も賛否両論

  • ミハイル・ヴィクトール CV:玉野井直樹
U.B.C.S.の小隊長。
原作では意識朦朧の状態で横たわっていたが、本作では腹部を負傷していながらも正気を保っており、原作よりも冷静沈着で、生存者を逃がす為に指揮をとっている。
英語版だとロシア人設定らしくロシア語訛りの英語で喋る。
マーセナリーズがないので、その戦いぶりが描かれないのが残念なところ。
また、列車に群がってくるゾンビを撃退するシーンがカットされている関係上、その際に自身の不甲斐なさで部下を失ってしまったことに対する後悔を述べなくなった。
最期は原作と同様に、追跡者を道連れにするべく自爆した。

U.B.C.S.所属のロシア人隊員。原作より痩せた?がやはりゲス野郎。
目的の達成や、自身の利益のためには他人を犠牲にする冷酷な人物。

本作では監視員設定が言及されないのでタイレル同様に一般隊員となってる可能性もあるが、それでも相変わらず生物兵器の戦闘データを収集し、それを高値で売ろうとしている。
旧作では行動次第で生死が分かれ、生存が正史となっていたが、今作ではジル、カルロスとの戦闘の末にラクーンシティに置き去りにされる。
ただ、死亡が直接描写されたわけではないので、生きている可能性もなくはない。
脚を負傷して満足に歩けない状態で高層ビルの屋上から間もなくミサイルが着弾する時間制限付きで避難しなければならないという無理ゲー状態なので死亡したと考えて良いが。

また、旧作では明らかに助からない場面に幾度となく遭遇(ガソリンスタンドの爆発に巻き込まれ、大量のゾンビに囲まれ、病院の4階から飛び降りる)しても、
何事もなく生存するのが流石にスタッフもおかしいと思ったのか、今回は自分の保身を最優先に行動する節があり、ニコライがゾンビや他のB.O.W.と戦闘する描写は皆無。
とはいえラストシーン直前では直接の描写こそないが、追ってきたカルロスを失神させている。さらに最後の銃撃シーンでニコライを撃ち損なった場合、カルロスの喉笛をナイフで掻き切り、そのナイフをジルの額に投げつけて二人を秒殺する戦闘力を見せる。元スペツナズは伊達ではないという事か。

終盤ではジルからワクチンを奪ってそれを盾に追跡者と戦うことを強要し、挙げ句にワクチンをジルの目の前で破壊する。
アンブレラの命令のため、かと思いきや、意外なセリフを口にする。
「俺は雇い主のアンブレラを潰せとの命に従ったまでだ」と。
つまり表向きはアンブレラの命令で動いていたように見せて、実はアンブレラの敵対組織に雇われていた二重スパイということになる。
ウイルス兵器はワクチンとセットで初めて利用価値が出るものであり、市場でのTウイルス由来の生物兵器の価値を暴落させて力を削ぐのが狙いと思われる。
雇い主の詳細は不明だが、ウェスカーが身売りしたH.C.Fと見るのが妥当か。

  • タイレル・パトリック CV:遠藤大智
U.B.C.S.所属の黒人隊員で、主にデジタル機器で情報収集を行う後方支援担当。旧作より大幅に出番が増えている。

旧作ではビジネスしか考えないゲスな守銭奴で、病院であっさりニコライに殺されるだけだったが、今作ではカルロスの相棒として様々なサポートを行う。
そのため作中では彼の戦闘シーンはほとんど無いが、ゾンビで溢れかえるラクーンシティを駆け抜けて警察署からカルロスとジルのいる病院に無事に辿り着いたりと、決して戦闘力は低くない。

最初は任務に忠実な面が強調されている(だけでなく、カルロスにジョークを飛ばす柔和な面も持ち合わせる)が、ジルやカルロスに感化されたのか、自らも政府相手に交渉して条件付きで滅菌作戦中止を約束させ、さらに重傷を負っている体を押してジルの最後の探索に同行する。
つまり、旧作とは正反対の情に厚い人物として描かれている。
最期はジルと共に逃げようとしたところを、追跡者の触手で腹部を貫かれ殺害される。 …なんでこの時ジルを狙わなかったのだろうか?
この他カルロスパート最後の籠城戦でバリケードを破られると、抵抗虚しくジルと共にゾンビ達に食い殺されるという無駄に凝った出番まである。

カルロス、ニコライ以外のU.B.C.S.隊員で、ある意味最も優遇されているのではなかろうか?

  • マーフィー・シーカー CV:岡井カツノリ
U.B.C.S.所属の若い白人隊員。
旧作では対面することのなかったジルと会うが、直後にウイルスに感染しているかも知れないという理由で旧作同様にニコライに射殺される。
旧作と違ってカルロスとの絡みがないせいか関係自体も不明で、更に"カルロスの戦友"設定自体も本作のタイレルにシフトしたので出番の少なさと相まって旧作以上に扱いが悪くなってしまった。
言ってみれば”名有りのモブキャラ"程度でしかなく、しかも彼の名前は遺体の傍に落ちてるファイルを読まないと知る由もないというなんとも言えない有り様。
また移植こそ多いがリメイクされる機会が貴重なバイオでは、雑に出番が消化されたので今後も彼のキャラが掘り下げられる可能性が低いのも不遇さに拍車をかけている。
(リメイク1の後にアンブレラクロニクルズで掘り下げられたリチャードの例もあるので完全に絶望というわけではないが)
一体彼が何をしたというのだ……

S.T.A.R.S.の隊員の一人でジルの同僚。
旧作では保身に走り、クリスやジルの訴えを否定していたが、今作では職を失うのが怖かったことを手紙で謝罪している。また、ゾンビの群れから身を挺してジルを逃がすという、なかなか漢気のあるところを見せてくれる。
その傷が元でゾンビ化し、マービンに傷を負わせ、カルロスに襲い掛かる。『2』原作同様、普通のソンビよりしぶといので注意。
倒せば旧作と同様にIDカードが入手でき、それを使えば警察署でアイテムが入手できる。
難易度ナイトメア以上では倒していても復活し、備品保管庫探索後にもう一度襲いかかってくる。
この場合、警察署探索中に廊下の窓からどこかへ向かっているのが見え、もう一度来るんだなとわかる反面、初見ではギョッとするかも。

実は前作『RE:2』において、2ndシナリオ開始地点近くの更衣室に貼られたポスターとして一足早く登場していた。
本作でもこの更衣室に入ることができ、このポスター(とレオンの制服が入ったロッカー)をチェックすると、それに対するカルロスのコメントを聞くことができる。

  • マービン・ブラナー CV:小松史法
前作に引き続き、1シーンだけ登場。
ゾンビ化したブラッドを撃とうとするが、ブラッドが言葉を喋った際に一瞬躊躇ったため、噛まれてTウイルスに感染してしまう。
このことから、マービンの傷はゾンビ化したブラッドによるものであること、主人公に「相手が誰であろうが躊躇うな」はこのことを指していると判明した。
その後は署内のどこかに隠れてしまったため、接触することはできない。

  • ロバート・ケンド CV:田中英樹
ジルがガンショップに立ち寄った時に対面する。ジルとは顔なじみだったことと、事態もまだ比較的逼迫してなかったためかRE2の時より落ち着いている。
電車で脱出するジルに一緒に来るかと聞かれるが、用があるからと断る(おそらく娘が感染しているから)。

  • ダリオ・ロッソ CV:高岡瓶々
ジルが倉庫に逃げ込んだ際に対面。
旧作と同様に、ゾンビへの恐怖からコンテナに立てこもる。
その後は不明。
後の展開を考えるとこの段階ではここに残るという選択肢の方が(双方にとって)良かったのは言うまでもないが…
レコードの達成条件になっているので一度はコンテナを調べて彼の話を最後まで聞こう。
旧作ファンからすればここだけしか出番がなかったと分かると肩透かしを食らうのは当然で、新規層からしても「なんだこのオッサン!?」としかならない微妙なキャラとなってしまった。
旧作のように彼の日記はおろか、娘のルチアすら存在しないので、こちらも"名有りのモブキャラ"に降格されており、やはり彼もコンテナを調べて聞き出さないと名前を知る由もない。

  • ナサニエル・バード CV:浦山迅
本作で追加された新キャラ。
スペンサー記念病院に勤務している医者だが、実はアンブレラの研究員。
生物兵器の研究を進めるのと共に、ワクチンの開発も行っていた。
カルロスが駆け付けた時には、すでに射殺されていた(直接の描写はないが、おそらくニコライの手によるもの)。
裏では政治家と「パーティ」を楽しみ、病院においては看護師を「患者のクソを始末するのが仕事」と言い放ち、いざ危機に陥ると癒着していた政治家に自分だけ助ける様に頼む等、非常に傲慢で自分勝手な人物。
が、ワクチンの開発を始め、寄生生物であるネメシスの制御が困難と見抜いたりと、有能な一面もあるのも確か。
まぁ、目的の為なら平気で他者を殺していくのが当たり前のアンブレラ研究員の中ではマトモ…否凡庸な人物である。


  • ローガン・カーライル
直接は登場せず、名前のみの登場となる。
+ 下水道にある研究所で、彼が書いた「愛しのスイートハート」という手紙が拾える。
シリーズによくある妻か恋人への手紙かと思いきや、なんとこのスイートハートとは、ハンターγのことなのである。
ハンターγの研究の打ち切りを指示したアンブレラに逆らい、下水道にある一室に機材を運び込んでそこで研究を続けていた。
まあ過去にも気味の悪い巨大ヒルをかわいい子供たちなどという博士もいたが、こいつの狂気も大差ないように思える。
曰く、「欠点があるからこそ愛おしい」とのこと。
ハンターγも彼にだけは懐いていた、とのことだが、本当だろうか?

S.T.A.R.S.の隊員の1人でジルのパートナーだった洋館事件の生き残り。
原作ではウェスカーの脅迫を受けてジル達を裏切ってしまった罪を償うべく家族をカナダへ亡命させたのち、ヘリコプターに乗って地獄と化したラクーンシティへ舞い戻ってジル達を救助駆けつけたのだが、どういうことなのか本作ではなんとエピローグファイルも含めバリーの存在自体も関連は全てカットされた。
こんな仕打ちはバリーファンに対して如何なものか……

ちなみに、前作RE:2の無料アップデートで追加されたゴーストサバイバーという本編では死亡するキャラクター達の生存劇を描いたミニゲームがあるのだが、これの1つ(1人)であるロバート・ケンドーの救出にバリーがヘリで駆けつけるという内容がある。
しかしこれはあくまでもIFストーリーで、本編には一切繋がりのない内容となってるので、ジル達を助けに駆けつけるという本来の流れは本作でも可能であった。



+ レジスタンスのキャラクター
+ サバイバー
  • サミュエル
拳の怪我の治療のために治験に応募した元ボクサー。
高い近接戦闘力を持ち、バイオコアの破壊や、銃弾が不足しやすく大量のゾンビが押し寄せてくる最終盤で真価を発揮する。
不死身やリカバーによって、殴っては回復というムーブを繰り出しやすく、モンスターを主体とするマスターマインド相手にはしぶとくシンドイ相手になりやすい。
手慣れたプレイヤーだと、スペンサー以外のアルティメットスキルのクリーチャーと殴り合い、場合によっては撃破までしてしまう者までいる。全部こいつ1人でいいんじゃないかな?

  • ジャニアリー
ラクーン警察とアンブレラ社との癒着を独自に追っていたことで消されたハッカー。
マスターマインドへの妨害特化タイプで、とにかく監視カメラに対する攻撃をするスキルで固められている。そのためスキルが腐りにくく、各ステージの詰めとなる部分ではジャニアリーの立ち回り次第で大きく制限時間の猶予が変わりやすい。
勿論そんなジャニアリーを放っておいてはマスターマインドもたまったものではないので、優先的に狙われやすくもある。
直接モンスターを使役する機会の多いダニエル相手では若干不利。

  • ヴァレリー
アンブレラ社のインターンに参加した大学院生。
一見回復特化に見えるがマスターマインドの妨害や探知に長けており、後衛よりも前へ前へと出てマーキングによるダメージ増加効果と位置把握をしなくてはならない。
フィーバースキルのスプレー銃が一時強すぎたが、感染による妨害目当てが多くなったので次第にスプレーフィールドを展開する治療が重宝されるようになった。

  • タイローン
アンブレラ社の火災現場に入ったことで秘密を知り、消された消防士。
防御力が高いタンクキャラで、周囲にいる味方を含めバフを掛ける事ができる。そのため単独行動を最もしてはいけない存在でもある。
どんな相手でも怯ませられる前蹴りや、ドア突破能力に長けた前衛としてピック率は高い。

  • ベッカ
仕事中にゾンビ犬を目撃したことで消された自然保護官。
銃器の使用に特化したアタッカーキャラだが、回復や回避系は一切持たないため、とにかく銃火器に依存する。そのため弾切れ問題とは常に直面し、自然とアイテムボックスから購入するのも弾薬が中心になる。
弾数が無限になるフィーバースキルを持つので、ベッカがいるパーティーは彼女にロケットランチャーなどの高威力武器を優先して回すのが必然となる。

  • マーティン
19歳という年齢で大手医療設備会社に就き、スペンサー記念病院に派遣された際に秘密を知って消されたメカニック。
情けないボイスとは裏腹に道具無しで罠の解体、自身も罠の作成が可能、閃光手榴弾クラスのカメラフラッシュスキルなど、設定に負けず劣らずの最強のオタク。

  • ジル
RE:3と同じ様相で、実験のために拉致されたらしい。
フィーバースキルがサムライエッジかHOTDOGGERかロケットランチャーを撃てるが、最初期はロケットランチャーがめちゃめちゃ強く究極のサバイバーゲーと化していた。
生存・回避能力が高くプレイヤー次第でどうとでもなる汎用性はあるが、逆にいえば器用貧乏ともとれるので腕が最も試される。


+ マスターマインド
  • アネット
前作では一人の娘の母親として人間らしさを見せていたが、今作ではウイルス漏出防止という名分で被験者に一切の容赦はしない研究者。その割にはお前が一番クリーチャー召喚してウイルス漏出に滑車掛けてんじゃねえかってツッコミたくもなるが。
ゾンビの強化に特化しており、純粋にモンスターによる物量攻めが得意。後半になればなるほどサバイバーを圧倒しやすいが、その分制圧力に長ける武器を持たれてはサバイバーにポイントを与えることになりやすい。
アルティメットスキルはG-バーキン召喚。移動速度は遅いが範囲と威力に優れる。

  • ダニエル
マスターマインドにおける唯一のオリジナルキャラ。
勝っても煽る、負けても煽る研究者。そしてどこぞのFOXHOUND教官にそっくり。
ゾンビの使役に特化しているが、全体的にコストが重めなのが玉に瑕。また自分でモンスターを操作しないと長所を活かせないため、その間監視カメラによる罠設置や妨害ができないのもつらい。
アネットが物量戦なら、ダニエルは少数精鋭が主と言える。
アルティメットスキルはタイラント召喚。移動速度が速くDPSに優れるが他、唯一露出した弱点である顔を手でガードしたり、タックル(小回りが効かない)で一気に相手と距離を縮めつた攻撃できるが、閃光手榴弾に弱い。

  • アレックス
レジスタンスにおける実験の責任者を務めている憎きウェスカー。
ゾンビ感染能力に特化しており、ブルーハーブを持たない愚かなサバイバーは常に継続ダメージに苦しめられることとなる。銃弾にも感染能力を付与させられるので、とにかく毒で遅延を狙うのとトラップによる足止めが主流。
アルティメットスキルはヤテベオ召喚。通路に設置すると移動できないが、触手を動かしてサバイバーを捕獲・即死したり広範囲攻撃ができる。不必要になれば自爆する事で回転率の向上も狙える。しかし炎上攻撃に弱いのが難点。初期の頃はあまりにも弱すぎて撃破率ダントツだったのも相まってヤメテオ(やめてよと相まったダジャレ)と呼ばれ続けた。

  • スペンサー
アンブレラの総帥にして、シリーズ全てのボケ老人元凶。
バイオエネルギー回収と環境操作による封じ込めなどに特化したタイプ。なのでスキル次第では高コストカードが苦にならず、着々とコストを回す事も可能。ただし利点を活かすためにはドア封じや明かり消しなどを頻繁に行わなくてはならないため、操作が非常に煩雑。
アルティメットスキルは分解フィールド。映画版のレーザートラップである。設置後は一切操作する必要はないが、その分設置個所には気を遣う必要がある。サバイバーたちの進路妨害か、ダイレクトに当てて瀕死状態にするかはプレイヤー次第。

  • ニコライ
拝金主義の傭兵。相変わらずのクソ野郎でウザい。
スペンサーと同じくゾンビたちより銃火器とターゲット化を主体にする。低コストで銃撃を繰り出せるメリットはあるが、監視カメラを無力化されると他マスターマインド以上に苦労しやすい。
アルティメットスキルはネメシス。全速力でサバイバーを追いかけまわし、ロケットランチャーで大ダメージを出す超優秀な性能を持つが、タイラントと違って即死攻撃を有しないので決定力にやや欠ける他、こちらも閃光手榴弾に弱い。





【アイテム】

お馴染みのラクーンシティ特産のハーブ。
今作では、攻撃をする敵がいない関係上、ブルーハーブが登場しない。
そのため、登場するのはグリーンハーブとレッドハーブのみ。
今作では弾薬よりむしろ回復アイテムが不足しがちになるので、しっかり集めたいところ。

  • ガンパウダー
前作に引き続き登場。
組み合わせることで弾薬を作り出せる。
また、今作ではクリア後の特典であるショップでリロードツールを購入することで、作り出せる弾薬を増やすことが出来る。
かなりの量が拾えるので、積極的にハンドガンとショットガンの弾に変えてしまっていい。後述するが、逆にマグナムの弾を作ると痛い思いをするトラップが地味に仕掛けられてる。

  • 炸薬
今作が初登場のアイテム。
組み合わせることで、グレネードランチャーの弾を作り出せる。
前作と違って焼夷弾も作ることができる。

【攻撃オブジェクト】

旧作と同様に、街中にいくつか配置されている。
  • ドラム缶
撃つと爆発する赤いドラム缶。
追跡者をダウンさせるのに使うとよい。

  • 発電機
撃つと放電し、周囲の敵の動きを止められる。
街中で「撃って暴徒をやっつけようなんて考えるなよ!」と書かれたファイルが拾えるので、それで使い方が分かる。
ドラム缶と違い、時間経過で何度も使えるようになるので、積極的に使うと良い。

【特典アイテム】

1度クリアするとメニューに「ショップ」が開放される。ゲーム内で達成したレコードによってポイントを貰え、それで特典アイテムを購入できる仕組みになっている。
シリーズおなじみの弾数無限武器や、今作初登場の、所持すると攻撃力や防御力アップ、体力自動回復の効果を得る「コイン」など有用なアイテムばかり。
しかし、得られるポイントは全レコード達成で丁度全アイテム購入の量なので、優先順を考えないと、
最高難易度クリアに無限ロケットランチャーが欲しいのに、その最高難易度をクリアしないと手持ちのポイントが足りないという泣くに泣けない状態に陥るため要注意。

  • 猛攻のコイン
所持すると攻撃力が大幅に上昇するコイン。
高難易度だとボスはおろか、ただのゾンビですら硬いので、これを持っておけば実質的に弾薬の節約にもなる。

とりあえずロケランを手に入れるまでのポイント稼ぎのために繋ぎのアイテムが欲しい、という場合はコレがオススメ。
弾薬の節約はもとより、雑魚敵の処理にかかる時間が大幅に減少するので、高いポイントを得られる各武器の撃破数稼ぎがやりやすくなる。
ただし、アイテム枠を圧迫するので追加サイドパックと併せて購入すると良い。

  • 鉄壁のコイン
所持すると防御力が大幅にアップするコイン。
低難易度ではあまり恩恵を感じられないが、高難易度だと敵の火力が異常なまでに上がるため、これの有無で生存率が雲泥の差。
特に最高難易度のインフェルノだとほとんどの攻撃が一発で瀕死、ボスの攻撃だと一撃死もありえるため、もやはこれの所持が前提と言っても過言ではない。
なおこれを所持しても、即死攻撃はもちろん即死のまま。

  • 回復のコイン
所持すると体力が徐々に回復するコイン。
即効性はないがアシストの自動回復と違い、体力が全快まで回復するため、余程連続で攻撃を受けない限り、回復アイテムが不要になるほど。
…しかし、最高難易度のボス戦などはそれ以上の勢いで殺しにかかってくるため、過信しないように。

  • リロードツール
原作にも登場したアイテム。
原作ではこれなしだとそもそも弾薬を調合できなかったが、今作では調合時の弾薬生成数を増やすという効果。
高難易度だと調合時に得られる弾数は非常に少なく、これを活用すればいくらか余裕が出てくる。

  • S.T.A.R.S.式体術教本
所持すると緊急回避(ジル)とパンチ(カルロス)が成功しやすくなる。
確かに便利ではあるが、頼りすぎるとこれなしでは回避がまともにできなくなるという、まるでどっかのゲームの呪い装備である。
ちなみにこの教本は、あのクリス・レッドフィールド監修・著。お前みたいな脳筋ゴリラを増やすつもりだったのか?

【登場武器】

  • ハンドガンG19
ジルの初期装備。
正確に言うとジルの私物は追跡者との戦闘で紛失しており、これは死んだ警官のもの。
ハンドガンの弾を使用し、調合で作る場合のレシピはガンパウダー+ガンパウダー。
ダットサイト、ロングマガジン、モデレーターの三つのパーツを使って強化できる。

  • ハンドガンG18・バーストモデル
病院で拾える二つ目のハンドガン。
強化パーツはないが、なぜかフルオートではなく3点バースト連射が可能。
瞬間火力はかなりなもので、しっかり頭を狙えばペイルヘッドの処理も可能。
総合性能はフルカスタムしたG19に劣るが、スペースを食わないという利点もあるのでインベントリがカツカツになりやすい終盤はこっちに入れ替えるのも一考。

  • ハンドガンG18
カルロス用のハンドガン。
強化パーツはなし。
アサルトライフルの節約のために、警察署ではこれを主体に戦っていくのを推奨。
こちらもG18なのになぜかフルry

特典アイテムの一つ。おなじみのS.T.A.R.Sカスタマイズハンドガン。
弾数は無限ではないが、その分全ての性能が高く、これ一本で大体の雑魚に対応できるほど。
本編で使える特典としては大体は好きなら使えば程度の微妙な性能にされがちなサムライエッジだが、珍しく純粋に強い銃となっている。

  • 無限ハンドガンMUP
特典アイテムの一つ。前作のハンクが使用したハンドガン。今作では弾数無限の特典武器に。
性能自体は未改造のハンドガンG19と同程度で、弾数無限だからと言ってそこまで頼りになるものではない。

  • ショットガンM3
暴徒鎮圧用に鉄道会社で用意されていたもの。
使用するのはショットガンの弾で、作る場合のレシピはガンパウダー+強化火薬。
強化パーツは「セミオートバレル」と「タクティカルストック」と「シェルホルダー」の三つ。
セミオートバレルを装備すると、何故か装弾数まで増える。
前作よりも威力と拡散度が上がっており、一発で複数のゾンビを倒すこともできる。
尚、鉄道会社で入手しなかった場合は時計塔前の地下セーブポイントに配置される。

  • グレネードランチャーMGL
ハンターγ対策に下水道の研究室で保管されていたもの。強化パーツはなし。
ケンドの店から購入されたものらしい。
登場するのは炸裂弾、焼夷弾、硫酸弾、マインスロアー弾の四つ。
オリジナル版にあった冷凍弾は登場しない。
炸薬から作る場合のレシピは
炸裂弾:炸薬A+炸薬A
焼夷弾:炸薬A+炸薬B
硫酸弾:炸薬B+炸薬B
マインスロアーの弾は作成不可。
炸裂弾は爆風ダメージがあるのでゾンビの集団戦時に有利。
焼夷弾はハンターγや追跡者に有効。
硫酸弾はハンターβに効果的。
マインスロアー弾は、追跡者第二形態との戦いで役に立ち、撃ち残した弾薬は炸裂弾の代用としての使い道もある。

リロード時間が長く、弾切り替え時にもリロード動作を行うのが欠点だが、実はリロード動作中に武器切り替えを行うと、動作をキャンセルできるというテクニックがある。
動作が途切れて見えてもリロード、弾切り替えはしっかり完了している。
このテクニックはショットガンのリロード動作でも有用。
尚、下水道で入手しなかった場合は時計塔前の地下セーブポイントに配置される。

  • マグナムLホーク44AE
病院で拾える。
非常時とはいえ、なぜ病院にこんなものやグレネードの弾があるのだろうか? HAHAHA悪ガキが手製のヤリを隠し、ホテルの客室にグレネードランチャーとか酒場にショットガンが置かれているラクーンシティにおいては許容範囲さ!
強化パーツはロングバレル。
使用する弾はマグナムの弾で、作る場合のレシピは強化火薬+強化火薬。
ちなみに前作のライトニングホークは.50AE弾。つまり、単純な威力に関しては一回り位控えめということになる。
まあ、女性がぶっ放す分にはそれでも十分すぎるくらい強烈な銃な訳だが。

強力な武器なのだが、追跡者戦ではグレネードランチャーのほうが役に立つため、出番は意外と多くない。
配置場所が終盤かつ寄り道ルートの上に、入手&作成可能弾薬が少ないのでタイムアタックだとスルーされる事も…正直、こんな所を原作再現されても困る。
難易度ナイトメア以上だと、何とゲーム開始直後に拾える。…もちろん、これを前提にした難易度であるためだが。
後述するペイルヘッドが厄介なため、ヘッドショット一発で確殺できるマグナムが大変有効。
え?ナイトメアには無限ロケラン持ってくから別にいいって?じゃあ要らないか…

  • RAI-DEN
特典アイテムの一つ。弾数は無限。
弱点を狙えばほとんど一撃必殺、それ以外の部位だと何一つ傷与えられないという非常にピーキーな性能。
緊急回避直後に構えれば自動的に弱点を狙うため、それと併用すれば大体の敵を楽に倒せる。
但し一発撃つごとに約3秒の充電時間がかかるので外してしまうと一気にピンチになることも。
また敵によっては弱点を出すためにひるませたりしなければならないが、この武器では弱点以外はダメージを与えられないのでひるませられないという欠点もある。
強力なことは強力だがこれ一本でなんでもできる性能はなく、グレランやアサルトライフルなど予備の武器をきちんと携帯しよう。
仕様上はマグナム扱いであり、これで敵を倒せばマグナムでの撃破数にカウントされる。
これで外したり弱点以外に当てたりせず撃破し続けると特定の回数ごとに花火のエフェクトが追加される隠し要素がある。

  • アサルトライフルCQBR
カルロスの装備で、強化パーツは「スコープ」「タクティカルグリップ」「デュアルマガジン」の三つ。
アサルトライフルの弾を使用する。
かなりの弾が手に入るので、病院からはこれを主体に戦っていくとよい。
だが、今作のハンターβは史上最強仕様と言っても過言ではないくらいの強敵なため、これをもってしてもまともに相手にするのは厳しい。
一応、難易度アシストなら初期装備としてジルも使用できる。こちらは強化できない。

  • 無限アサルトライフルCQBR
特典アイテムの一つ。弾数無限。
こちらもカスタムパーツでの強化は不可能。

  • 無限ロケットランチャー
特典アイテムの一つ。シリーズおなじみの最終兵器。代わりに、原作に登場した4連装ロケットランチャーは削除された(一応最序盤のムービーにてカルロスが使用)。
破壊力は圧倒的だが、前作同様、高難易度だと爆風だけでは耐えられてしまう雑魚もちらほらいるため、不安なら連射するといい。
ラスボス戦は下記のレールガンでしかトドメを刺せないため、これを持っているからと言って楽勝とまではいかない。

旧作では米軍が用意した兵器だったが、今作ではアンブレラが実験体制圧用に用意していたもの。
携帯サイズだが、アイテム欄は消費しない。
これを使用しないとラスボスは倒せないため、実質演出用の武器と言える。
旧作とはかなりデザインが異なり、設置式から手持ち式へと変更されているが、それでもサイズが巨大で凄まじい破壊力を持つ。

ジルとカルロスの初期装備。
ジルはハンドガンG19を入手した際に何の前触れも無く装備している。
今作では前作のような耐久性はなく、無限に使用可能。
その代わり弱体化しており、ディフェンスアイテムとしての機能もない。
というか、ディフェンスアイテムというカテゴリ自体がなくなっているため、枠を1つ潰してまで装備するのはイマイチ。
序盤では倒れたゾンビの止めや死亡確認くらいには使えるが、ある程度弾薬が手に入るとお役御免になる。
ちなみにジルとカルロスでは振り方が違い、カルロスは前作同様に横に振る一方、ジルはバイオ5以降同様に突きとなる。
その突きはカルロスよりは早くとも、5やリベレーションズ等よりも遅く、攻撃してるとなぜか一歩ずつ後退してくので、スティックは倒しっ放しにしてないと攻撃が外れていくため使い勝手が悪い。

  • HOTDOGGER
特典アイテムの一つ。間違えられやすいがホットダガーではなくホットドガー。
超高温のブレード部が攻撃対象に炎上効果を与える、強化版ナイフ。
先述通り普通のナイフが大幅に弱体化されたため、今作のナイフクリアは大体これを使用する前提。
猛攻のコインと併用すれば、侮れない攻撃力を発揮できる。
ちなみにHOTDOGGERとは「目立ちたがり屋」や「腕利き」を意味するスラングであり、その見た目とホットダガーをもじったものだと思われる

爆発で多数の敵をまとめて倒せる武器。
拾える量は多くないため、ここぞというときに使いたい。
ハードコアまでなら追跡者もこれ一発でダウン確定。

  • 閃光手榴弾
閃光と音でクリーチャーの動きを止められる。
敵の群れを突破するのに使ってもいいし、動きを止めて敵を倒すのに使ってもいい。

【クリーチャー】

クロウ、大クモ、ブレインサッカー、グレイブディガー、スライディングワームがリストラされている。
その代わり、リッカーとペイルヘッドが前作に引き続き登場している。

Tウイルスに感染して食人鬼となった人間。
正式名称は「活性死者」。
大まかな特徴は前作と同じ。
ドアを開けて追ってくるのも同様だが、今作では移動エリアが狭く、違う部屋までは追ってこない場面が多い。
そのため、ドアを少し開けて頭部を撃ち、近くに来たら逃げるという方法をとれば安全に対処可能。
ただし、前作より掴み攻撃の範囲が広くなっているのには注意。
特に難易度ナイトメア以上だと、一回目の掴みを回避した直後に二回目を仕掛けてきて硬直中に掴まれるのはもはや理不尽レベル。動きも非常に早いため、おそらくシリーズ最強のゾンビ。
ナイトメア以上では単純に配置数が増えていたり、下記の寄生ゾンビ、ペイルヘッドに差し替えられている他、場所によってはどこからともなく降って湧いてくる。

特殊な例として、オープニング直後のブラッドと行動中にゾンビと初遭遇する場面では、難易度問わず掴まれると即死となる。素早くブラッドのいる酒場へ逃げ込もう。
上記の降ってくるゾンビとの関連は不明だが、難易度ナイトメア以上でのみ見られる小ネタとして
最初の発電機が置いてあるドーナツショップの屋根の巨大ドーナツへひたすら噛り付いているゾンビがいる。
例によってピザゾンビである。アーオキャクサマーコマリマスー

  • 寄生ゾンビ
追跡者が自らの一部をゾンビに寄生させたもの。
外見的には、一つ目サソリが人間の頭に被さっているのを想像すると割と近い。
ゾンビはの多くが死んでいるため、ガナードやマジニのような動きをすることはないが、離れていても触手で攻撃してくる。
当然、噛みつき攻撃もしてくる。
一つ目が弱点だが、弱点を防御することもあり、その間はダメージが通らないという厄介な特性を持つ。
足を砕いて立てなくすると防御が出来なくなるため、倒すのならばまず足を狙うとよい。
倒すと頭部の寄生体が溶けて消滅するため、前作のP-Zガスゾンビ程ではないが倒せたか判別しやすい。
なお、噛みつき攻撃でゲームオーバーになると、寄生体がプレイヤーの頭を飲み込んでゾンビからプレイヤーに寄生対象を乗り換えるというショッキングな特殊演出がある。ジルの場合はその手のジャンルが好きな愛好者からは好評。

  • ペイルヘッド
低確率で誕生するゾンビの変異体。
外見的には目と髪の無い裸のゾンビなのだが、強い再生能力を持っており、弱い武器ではいつまでたっても殺せない。
強力な武器で一気に畳みかけよう。難易度スタンダードであればショットガンで十分。
死ぬと体から湯気が立たなくなるので、それを目印にするとよい。
難易度ナイトメア以上では行動が超高速化し、加えて異常なタフネスを誇るため、最強クラスの雑魚と化す。

  • 寄生ペイルヘッド
難易度ナイトメアとインフェルノで出現する、追跡者が自らの分身をペイルヘッドに寄生させたもの。見た目通り寄生ゾンビとペイルヘッドの特性を併せ持つ。
難易度自体の高さも合わさり、まさに最悪の組み合わせだと言える。
まあだいたいは無限ロケランで消し飛ばされるためこの組み合わせに気付かないプレイヤーもチラホラいる模様。

ウイルスに感染したドーベルマン
今作では登場するのは基本僅か四体だけで、かなりレアな相手。
体力も低いため、倒してしまった方が安全。
難易度インフェルノでは一頭増え総数五体となる。ただそれだけであるが。

  • ドレインディモス
Tウイルスに感染して巨大化したダニ。
旧作からの続投クリーチャーだがデザインや行動パターンは別物になっている。
計画停電が実行されている間に発電所に巣を作り、電力の復旧に来た職員を殺害していた。
今作では人間の半分ほどの大きさしかなく、ハンドガン数発で死ぬほど弱い。
だが真の恐ろしさは、その攻撃方法にある。
こいつは人間の口に管をねじ込んで幼虫を産み付ける。
幼虫は内臓を食い荒らして成長し、やがて腹を食い破って出てくる。
初登場時のムービーは考えた奴の性癖センスを疑うレベル。
この攻撃を受けると状態異常「パラサイト状態」になり、体力が減っていき、ダッシュと緊急回避もできなくなる。この状態で攻撃を受け死亡すると…
ハーブを使えば回復可能。ただ、ハーブを使う(パラサイト状態を治療する)と幼虫を嘔吐する動作が入り、隙が出来るので注意が必要。
ちなみにゲーム中では「ハーブを食べろ」とあるが、実は救急スプレーでも代用が可能。
最終的にはジルが電力を復旧させたため、巣は炎上し壊滅した。が、実は出現エリアに戻るといつも通り姿を現し襲ってくる。火を噴いて崩れ落ちたアレはなんだったのだろうか

+ パラサイト状態を放置してストーリーを進めた場合
本来ならば体力が減少し続けるのでどの道ハーブや救急スプレーなどのお世話になるのだが、回復のコイン等を所持すればゴリ押しで進むことも不可能ではない。
この場合発電所の再稼働させる為の装置を動かして外に出た際に「自力で吐き出す」事となる。
レコードのエコノミスト(回復アイテム使用数1回まで)を狙う時は覚えておくといいかもしれない。

  • リッカー
旧作には登場しなかったが、今作では主に警察署に出現する。
カルロスでは装備の関係上硫酸弾で弱点を突くことが出来ず、ナイフによるハメもできなくなっている。
難易度アシスト~ハードコアでは警察署に二体出現するのみ。
一体目は、あらかじめゾンビを一掃しておけば安全にスルー可能。
二体目は、S.T.A.R.S.オフィスに入れば警察署での探索は終わるので、ダメージ覚悟で走り抜けるとよい。
ナイトメア以上では、窓に張り付いて行くイベントの直後窓から飛び込んでくる(=一体増える)他、この次のスペンサー記念病院にも出現するので注意。
また、インフェルノだと飛びつき攻撃が即死攻撃になり、体力全快状態でも一撃死する。

  • ハンターγ
主に下水道に出現する。
他のハンターが人間に他の遺伝子を組み込んで作られているのに対して、こちらはカエルに人間の遺伝子を組み込むことで作り出されている。
今作では、口内に四つに分かれたインナーマウスを持っており、ジルを見つけて接近するとインナーマウスを展開しながら迫ってくる。
本作でリストラされたグレイブディガーの要素を継承してるようなデザインで、実際にグレイブディガーやマジニの口から出ているアレが、ハンターγのデカい口から出ているのをイメージしてくれればいい。
この開いた口につかまると、問答無用で飲み込まれて即死する。
そのあまりにもキモイ姿は、ゲーム動画が公開された時に多くのプレイヤーを戦慄させた。
博士によって数体が下水に放たれ、職員を殺害していた。
カエルをベースにした関係で高温に弱いほか、攻撃時にさらけ出す口内も弱点。また、脚を攻撃し続けてもその場にうずくまり口内を晒してくれる。まあこちらを襲う時に開いた口を狙った方が手っ取り早いけどな!
このため、アンブレラ本社からは早々に見切りをつけられていた。

  • ハンターβ
洋館で開発されたB.O.W.・ハンターをαとして、そこから更に改良されたもの。
旧作では頭部の半分が腫瘍を思わせる肉腫に覆われた大変グロい見た目だったが、今作では昆虫の外骨格のように固い皮膚に覆われている。
また口元もプレデターの様な口をバッタ類の顎を思わせる外殻で覆っており、セガサターン版にのみ登場した幻の敵「ティックス」を連想させる。

普段は右腕の爪での攻撃に終始するが、顔の甲殻が砕けた状態で近付くとより大振りな左腕の爪で、 プレイヤーやハンターの体力に関係なく頸動脈を掻き切る即死攻撃を仕掛けてくる
背中を向けて逃げる分には右手でしか攻撃しないほか、予備動作として鳴き声を上げたタイミングでのカルロスパンチで怯んだり転倒するなど、付け入る隙もあるにはある。
だが逆に言えば、顔を数発撃ったりカルロスパンチで殴っただけで、顔の甲殻が砕けて早々に即死攻撃のフラグが立つため、初心者向けの難易度アシストでも割と気軽に仕掛けてくるのは中々に鬼畜。

旧作のハンターたちと比べてスピードが上がっており、文字通り目にも止まらぬ速さで低姿勢のステップを織り交ぜこちらの攻撃を躱す。
ついでに言えば机などの障害物をパルクールのごとく飛び越えている間はダメージが通らず、 ロケランの爆風すら無効化する
また、見た目の通り皮膚が大変固く、アサルトライフルの銃撃にも耐えるほど。
皮膚を破壊したところを集中攻撃すれば倒せるのだが、如何せん動きが速くて狙いにくい。
固い、速い、おまけに即死攻撃の条件が緩いという、今作屈指の強敵にしてシリーズ最強のハンターである。
特に最高難易度だとカルロスがハンター一匹とタイマンしても勝てないくらい相性が悪い。スルー推奨。

ジル操作時にも遭遇するが硫酸弾が弱点で、ぶち込めば長時間悶え苦しみ大きな隙を晒すので弾をケチらないこと。ただしγとは違いこれ1発で確殺とはいかない場合もあるので、追撃でしっかりトドメを刺そう。
硫酸弾が足りないという場合はショットガンで応戦するのがセオリー。1発当てれば大きく仰け反り追撃を決めやすい。
一方でカルロスの場合は手榴弾くらいしか有効な武器がないので、ハンター対策として温存しておくことを推奨する。
タイマンなら即死カウンターカルロスパンチで優位を取ることも可能だが、他の敵がいる時に時間をかけてパンチを狙うのは悪手だろう。

  • 追跡者
タイラントに寄生生物「ネメシス」を寄生させることで作り出されたB.O.W.。
タイラントの強靭な肉体にネメシスの頭脳が加わり、恐るべき無能な働き者生物兵器と化している。
ただ、作中でも寄生生物はウイルス以上に制御が難しいという点が指摘されており、結局本格的な量産はされなかった。
本作では旧作以上にアグレッシブに動き、逃げるジルを触手で引き寄せる、ジャンプで前に回り込む等の行動をしてくる。
特に、幾つかのシーンでは瞬間移動をしているとしか思えない動きをする。
前作のタイラントと同じく殺すことは不可能でダウンさせてもしばらくすると回復してしまうが、ダウンさせるとサプライケースというアイテムが入ったケースを落とす。
これにはハンドガンの強化パーツも入っているので、欲しいのならば戦わなくてはならない。
攻撃オブジェクトをうまく活用しよう。
旧作と同様に武器を使用してくるが、一回目は火炎放射器を使ってくる。勘のいいプレイヤーなら分かると思うが、背後の燃料タンクが弱点となる。
攻撃の中で火炎弾バラ撒きは特に脅威で、着弾点から発生する火炎フィールドの中にいると急速に体力減少し、移動も阻害される。火炎フィールド自体もすぐには消えないため厄介。
難易度アシストでもスリップダメージであっさり死ぬので油断は禁物。
燃料タンクを爆破しても起き上がり、壊れた火炎放射器を鈍器がわりに再度襲い掛かってくる。ホーミング性が高く大ダメージの突進突き攻撃と、火炎フィールドが発生する横薙ぎ攻撃に注意。
二回目は旧作と同様にロケットランチャーを使用してくる。カルロスが待機する路地へ向かう逃亡戦となる。
このロケットランチャーは弾切れを起こさない恐るべきもの。無限バンダナを装備しているようには見えないのだが…

公式サイトやテキストファイルでは「ネメシス」と呼称されておりこちらが正式名称だが、各チャプター開始時の目標表示では「追跡者」と表記される。
オープニングムービーで棺桶のようなコンテナで運搬される様子が描かれるが、実はこのコンテナはゲーム中にも登場し、
ブラッドが通り過ぎるヘリに助けを求めるイベントが発生するあたりで見つけることができる。つまり、あのコンテナはジルの自宅近くへ投下されていた事がわかる。

  • 追跡者第二形態
ミハイルの捨て身の自爆攻撃によって炎に包まれ、水中に没した追跡者だが、数分で驚くべき変化を遂げた。
スーパータイラントをはるかに凌ぐほど巨大になっており、骨格も四足獣めいたモンスターハンターに登場してもおかしくないほどの怪物と化している。
攻撃方法は引っ掻きと噛み付き。ダメージを与えるとバインドボイスを出したりする。
体力がある程度減ると、外周を走り回って攪乱した後、大ジャンプからの体当たりを仕掛けてくる。
だがこの走り回っている間が実はチャンス。
必ず決まったルートを通るため、そこにマインスロアーを仕掛けておけば爆風で吹っ飛び、少しの間胸からネメシスの本体が露出する。
そこを一気に畳みかけよう。
ゲーム終盤に処理場で再戦するが、片腕が触手状になって攻撃のリーチが伸びている上に、外周からゾンビが出現し邪魔してくるため、難易度が上昇している。
難易度ナイトメア以上だとなんとペイルヘッドが転がり込むため、かなりの難関と化す。

  • 追跡者第三形態
溶解液に沈められた追跡者だが、それでも死なず変異を繰り返していった結果、想像を絶する巨大な姿となった。
G最終形態すら比較にならないほど巨大になったその姿からは、元の姿を想像することは最早不可能である。
通常兵器は通じず、倒すにはレールガンによる攻撃が必要になる。
腕による叩きつけ攻撃の他、溶解液から取り込んだ毒液も武器にしている。
体に幾つかある腫瘍のようなできものが弱点で、全て破壊すればダウンして暫く動きが止まる。
難易度の上昇に連れて攻撃パターンが激化、弱点の数も増えダウンからの復帰も早くなる。
最高難易度だと攻撃高速化のうえ、たとえ通常攻撃だろうと全てが一撃死するまさかのオワタ式。こだわりがなければ、せめて鉄壁のコインが欲しい。
最期は、口に突っ込まれたレールガンの攻撃によって頭部を跡形もなく吹き飛ばされ、ようやく息絶えた。





追記、修正は、追跡者から逃げ延びてからお願いします。

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最終更新:2025年01月20日 23:52