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パネルでポン(SFC)

登録日:2011/04/23 Sat 16:59:31
更新日:2026/06/22 Mon 18:33:17
所要時間:約 4 分で読めます






概要

『パネルでポン』(SFC)とは、1995年10月27日に
任天堂小さな子供や女性をターゲットに発売したアクションパズルゲームである。
略称は「パネポン」。現在、Wii Uニンテンドー3DSのVC版、及び、Nintendo SwitchNintendo Classics版が配信中。

これまでの任天堂製のパズルゲームは既存の人気IP(マリオ等)を用い、ストーリー性やキャラ同士の掛け合いなどが皆無のシンプルな作りであったが、パズルゲームブームの先陣を切ったぷよぷよを筆頭とするキャラクター性を重視した既存の他社製パズルゲームに倣い、キャラクター性、音楽、演出の三柱に大きな力がこめられている。
そして何よりも大きな特徴は、メインとなる世界観及びキャラクターの設定が「ファンタジー世界が舞台の魔女っ子もの+妖精」というファンシーかつファンタジックなものになっている点である。
それまでの任天堂のキャラクターとは大きく異なる造形の少女キャラクターに「任天堂らしからぬ」という賛否の声も大きかったが、女の子や大人の女性層をメインターゲットに据えるという思惑通り、中毒性の高いゲーム性も含めて女性層からの支持と人気を得た。

肝心のゲーム性の面では「パネルを左右に入れ替えて同色をそろえる」というシンプルなルールとなっているが、「パネルの消滅中に他のパネルを動かしリアルタイムで連鎖を繋いでいく」という独特な連鎖システム、通称「アクティヴ連鎖」が大きな特徴。
このアクティヴ連鎖には様々なテクニックが存在し、女の子向けのイメージに留まらず、性別関係なく万人に楽しめる奥深さと面白さを兼ね備えた中毒性の深さが特徴である。

後に、当時妖精キャラが受け入れられなかった海外向けにヨッシーシリーズに置き換えた「Tetris Attack」
がSNESでリリースされ、後に国内でも「ヨッシーのパネポン」のタイトルでGB版が発売された*1他、ポケモンに置き換えた「ポケモンでパネポン」も発売された
特にポケモン版はお蔵入りになったらしきGB仕様のオリジナル版のデータが丸々入っている事で有名。

その後、ゲームキューブのオムニバスソフト「NINTENDOパズルコレクション」収録作としてSFC版の直系の続編となるリメイク版が収録され、パネポン10周年の節目となる2005年には20周年を迎えたマリオシリーズのパズルである「ドクターマリオ」とのハンドルでGBA版がリリースされた。その2年後にDSで新作『パネルでポン』が発売されたが、GBA版とDS版はキャラクター路線が完全排除されてしまったため古参ファンには惜しまれており、初代の路線を引き継いだ完全新作を望む声は今も多い。


ゲームのルール

【基本ルール】
フィールドの下から少しずつせりあがってくるパネルを、カーソルで左右に入れ替えて移動させていく。
縦か横に、同じマーク(色)のパネルを3つ以上並べると消すことができる。
フィールドの天井にパネルがどこか一列でも当たるとゲームオーバー


【対戦のルール】
対戦モードでは、パネルを「同時消し」したり、連鎖で消すと
相手のフィールドに「おじゃまパネル」を落とすことができる。
おじゃまパネルはカーソルで移動させたり直接消すことはできないが、
おじゃまパネルに隣接する位置で通常のパネルを消すと、通常のパネルに変化させることができる。
さきにパネルが上に当たってゲームオーバーになったほうの負け。


【同時消し】
一度に4つ以上のパネルを同時に消すと「同時消し」となる。


【連鎖】
パネルが消えると上に乗っていたパネルが落下し、そのパネルがそろってまた消える……これを連鎖と言う。


【アクティブ連鎖】
このゲームではパネルが消えている最中に、別のパネルを動かすことが可能。
消えている間にほかのパネルを連鎖が起こるように動かして、消していく……
このように、次の連鎖の準備をしながら消していく事を「アクティブ連鎖」という。
このゲームの醍醐味である。
対戦モードでは、連鎖数が大きいほど相手に送れるおじゃまパネルが厚くなるので、このテクニックがとても有効。
また、一部の1人用モードでもステージ進行に伴って上昇するせり上げスピードに押し負けないように
いかにこれを使いこなすかが否かが攻略の鍵になってくる。
難しいが、ぜひマスターしたい。


ゲームモード


【1人用】
エンドレス
ゲームオーバーになるまでひたすらパネルを消し続け、ハイスコアを目指すモード。
時間が経つごとにパネルのせり上がり速度がだんだん早くなる。
スコアをカンストさせると………?

スコアアタック
2分間の制限時間内でどれだけ得点を獲得できるか挑戦するモード。


VS(COM戦)
1人でコンピュータと対戦し、ストーリーを進めていくモード。
はじめに「EASY」「NORMAL」「HARD」の中から難易度を選択してプレイする。
「HARD」をノーコンティニューでクリアすると……
そして、とあるコマンドを入力するとコンピュータのAIが強くなった「S-HARD」を選べる。この難易度でのノーコンティニューEDは必見。

パズル
決められた入れ替え回数でフィールド上に存在する全てのパネルを消す、詰め将棋のようなモード。
このモードでは、パネルはせりあがってこない。
1ステージ10問ずつで全6ステージが用意されており、すべての問題をクリアすると全60面の裏面が遊べる。

ステージクリア
パネルを消していき、クリアラインの上のパネルを全部無くせばクリア。
最初はそこまで難しくはないが、ラウンド進行に伴って自動せり上がりのスピードが徐々に速くなっていく上、
後半になるにつれパネルの消えるスピードも速くなる為、アクティブ連鎖が難しくなる。
特にレベル5からはHARDも真っ青なスピードでパネルが一瞬で消える。
全6ラウンドで、前半3ラウンド終了直後のスペシャルステージと後半3ラウンドクリア後の最終ステージで魔王サナトスと一騎打ちとなる。
魔王との戦いは体力制になり、同時消しや連鎖で魔王にダメージを与えて、体力を0にすれば終了。
最終ステージということでせり上がりスピードもゲーム開始の時点で早くなっている*2ため、同時消しや連鎖を駆使できないとまず勝てない。

パスワードコンテニューが可能。
またポーズ中にセレクトに戻るを選ぶとクリア済みのラウンドをプレイし直せるが、
任意のステージを選ぶことはできず必ず1面からの通しプレイとなり、再度クリアすると
攻略中のラウンドのクリア状況が初期化されて1面からやり直しになるので要注意。

【2人用】
スコアアタック
1人用スコアアタックと同様のルールで2分間で獲得できた得点を競う。2ゲーム先取で完全勝利となる。
こちらはハンデをつけることができ、予め設定したスコアが試合終了後の最終獲得スコアに加算される(最大(1Pでプラス2Pでマイナス)で19980点まで)。


VS
相手とおじゃまパネルを送りあって対戦。先にゲームオーバーになったら負けで、2ゲーム先取で完全勝利。
上級者同士だとなかなか決着がつかないこともある。ハンデ設定で調整してみるのもよいかもしれない。
また、相手のおじゃまパネルを消すとゲーム画面がチカチカし某大佐みたいなことになったり、
処理落ちでフリーズすることもしばしば。


キャラクター紹介


【妖精たち】
さあ、待ちに待った妖精さんの紹介だ。
くれぐれもそういう目で見ないように。


  • 花の妖精 リップ
このゲームの主人公。明るく元気な正義感のつよい女の子。
魔法の力が弱いというハンディを抱えているため魔法のステッキなしでは魔法を使えないが、
持ち前の正義感と友だち思いの優しさを武器に悪者たちに立ち向かっていく。

ちなみに、この娘のもつ花のステッキは『スマブラ』シリーズでアイテム『リップステッキ』として登場している。
海外版はヨッシーに差し替え。またステージの音楽もヨッシーアイランドをアレンジしたものに変更されている(曲自体は遊び方説明のBGMとして流用されている)。


  • 風の妖精 ウィンディ
おちゃめであかるい、ちょっとおとぼけやさんな女の子。
小鳥たちとなかよし。
海外版はジュゲム


  • 氷の妖精 シャーベット
いたずら好きで、ちょっと甘えん坊な女の子。ボク少女。
※女の子です
連鎖ボイスは同社作品であるFEの同名の魔法から。
海外版はペンギンのターくん。GB版で唯一リストラされた不憫な子。


  • 緑の妖精 ティアナ
自然が大好きで活発な性格の女の子。
リスのような小動物ココリスのクルルと仲良し。
海外版はポチ。だが緑のステージではなく森のステージ名義になっている。


  • 宝石の妖精 ルビー
責任感が強く面倒見の良い女の子。
その性格柄、実は影のリーダーなんて噂も。
海外版はハナちゃん。ただし宝石のステージではなく花のステージに差し変わっている。


  • 水の妖精 エリアス
ロマンチストな女の子。
作詩と歌を歌うのが得意。
海外版はカエルのゲロゲーロ。


  • 炎の妖精 フレア
男まさりで情熱的な女の子。まさかのオレっ娘
情熱溢れる性格で、1度物事に熱中すると周りが見えなくなってしまうほど。
ハッキリしないことが大嫌いで気も短く、キレるとおっかないらしい。
ちょっとおばs(ry
海外版はビッグウンババ。ヨッシーアイランドに出てきた時の体格のデカさを体現するような豪快な性格になっている。


  • 海の妖精 ネリス
歌うのが大好きなお姉さん。姿は人魚そのものだが、普通に陸に上がれる模様。
エリアスとなかよしでよく一緒に歌っている。そこ設定かぶってるとか言わない。
海外版は水中ステージ脅威のノモズ


  • 月の妖精 セレン
妖精たちのなかでも一番のお姉さん。
みんなのリーダー。おっほっほっ。
年長者らしく物腰は穏やかで優しいが
プライドが高いのが玉に瑕で、怒らせるとおっかないらしい。
海外版はビッグキューちゃん。まあ月繋がりの選出である。


【敵たち】
「1P-VSモード」の難易度「NORMAL」以上で戦う事になるボスキャラクター。

  • ビッグバード フェニックス
巨大な鳥のモンスター。妖精たちにわるさをする困ったやつ。
対戦で負かした相手を小ばかにしてくる性格の悪い奴だがそのくせして
自分の悪口には敏感ですぐに暴れだすという。
その割にはその様は一切描写されないので若干設定倒れ感が否めないが。
海外版はビッグノコノコ。カメックのしもべ1号。名義は洞窟のステージになっている。


  • モンスター ドラゴン
子分のフェニックスといっしょに、どこからともなくやってきてわるさをはじめた巨大な竜のモンスター。
普段はデスマウンテンの洞窟で寝ているがいったん暴れ出すと手が付けられない・・・・
という割にはその様は一切描写されないのでやっぱり若干設定倒れ感が(ry
海外版はビッグパックン。カメックのしもべ2号。名義は洞窟の(ry。
GB版のヨッシーのパネポンでは「1P-VSモード」の難易度「EASY」の最終ボス。


  • 魔王サナトス
フェニックスやドラゴンもおそれをなす、モンスターの王様。
顔芸。だが彼の後ろにもっと強大な存在がいるらしい。難易度「NORMAL」の最終ボスで、彼を倒した時点で終了となる。
海外版はストーリーモードではカメックだが、ステージクリアモードでは大魔王クッパになる。名義は洞k(ry。
カメックのテーマは可愛いしもべ2匹と同じBGM。サナトスと比べてグレートダウンしているのは内緒


  • 女神コーデリア
魔王サナトスたちを背後から操っていた真の黒幕。HARDモードで出現する真の最終ボス。
魔王サナトスでさえ、足元にもおよばない強さを誇る「女神コーデリア」。
でも、彼女にはなにかヒミツがあるらしい……?
「おっほっほ」その2。実は彼女の声を1.5倍速にするとセレンの声になる。セレンで挑んで高笑い合戦させるのはお約束。
デモ画面やキャラ背景の1枚絵で素肌を晒した肩が見えていたり、対戦画面上のちびキャラでは豊かな長髪で不自然なまでに体の大部分が覆われてたりするあたり恐らく 全裸

海外版はストーリーモードだと大魔王クッパ。でしょうね。名義は最後のステージとラスボスの風格を表したものになっている。
SFC版のクッパのテーマはサナトスのものと同じだが、GB版では完全新規曲に差し替え。非常にカッコいい曲調になっている。

ちなみに助け出した仲間たちはボスとの連戦となる後半の9面以降から自由に選んで使うことができるようになる。
この場合、「仲間を使って敗北した後にリトライしてもコンティニューしたことにならない*4」というルールがあるため、仲間を選ぶことでリップの敗北を回避しながら戦うことが可能*5
また裏技でステージ2以降から仲間にした妖精を使っていくことも可能で前半戦でのコンティニューを回避できる。
本作はコンティニューの有無でエンディングが分岐するため、これを利用してのごり押しが便利。

ただし、仲間を使って敗北すると(文字通りの意味で)消滅してしまい、その後一切復活の機会もないままエンディングにも出てこなくなってしまう点には注意(要は同社の代表作『FE』と同じ)
HARD以上で登場する真のラスボスが対戦前デモで「ここから立ちされ。さもなくば死ぬ(意訳)」などと物騒な警告をかましてくるため、本家FEの様なおおっぴろげな描写こそないものの「敗北=死」というイメージが付きまとってくることや、ボス戦での敗北時における各キャラの負け台詞のシリアスさ、1人消える度にキャラセレ枠がじわじわ空欄になっていくという地味に堪える演出も含めて後味が悪いことこの上なくなるので、よくよく考えて選ぼう。


その他


意外と知られていない裏技や小ネタ。
  • オープニングデモ~遊び方デモを飛ばさずに数回分最後まで見るとキャラクター紹介が見れる(ただし魔王と女神のみ出てこない)。
  • 「VS」でステージ移動の間にSELECTを押しながら十字キーでスクロールでき、対戦画面に入る前にXYを押し続けるとキャラクターが選択できる。
  • 全モード共通でポーズ画面でXを押すとメニュー項目が消える。
  • 2人用モードで裏技コマンドを使うと魔王と女神が使える
  • 社名表示画面で裏技コマンドを使うと自動せり上がりのスピードレベルの限界を解除して99まで上昇する(設定できるように)なる
  • 「エンドレス」で99999点取るとスタッフロールの曲が変わる。
  • おじゃまパネル対戦で出現する「!」パネルを6個以上で同時消しするとBGMが瞬間的に停止すると同時に掛け声にエコーがかかる。
  • 集中していると気づきにくいが、スコアが関わるモードでは共通で任意せり上げを1回行うごとに1点加点されるようになっている。


余談

  • 本作のCMだが、あまりにもゲーム内容からかけ離れた内容が今も語り草となっている。

  • 本作は斬新な作風と中毒性の高いゲーム性に評価が高かったのとは裏腹に、売り上げは期待ほど振るわずに終わってしまったという。
    これについては先述のゲーム内容が分かりにくいCMのせいとも、あまりにも女性ウケを狙いすぎた世界観やキャラクターで男性ユーザーからの敬遠を招いてしまったためともよく言われるが、本質的には正しくない。
    • まず、1995年当時は既に落ちものパズルブームが終息傾向にあったことに加え、スーパーファミコンにおけるジャンルの主流自体が既にRPGに移り変わっていたためパズルゲーム自体が既に時代遅れになりつつあった。こうした点から家庭用向けのオリジナルパズルゲームは注目を浴びにくかったのである。
      更に当時は様々なメーカーから話題の大作が出てきていたため、それらと競合してしまったのも痛かった。また、発売日は急に決まったため十分な広告が打てなかったという事情もある(上述のCM内容にも影響していた可能性はある)。
    • そしてプレイステーションやセガサターンなどの他社製の次世代機も台頭していた時期だったことでさらに話題が分散し易かったという点も大きいだろう。少なくとも、キャラやCMだけが原因ではないと言える。





追記・修正はエンドレスでLv.99にして、99999点取った方がお願いします。

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最終更新:2026年06月22日 18:33

*1 厳密にはGB版の販促作品としてSNES版「Tetris Attack」がサテラビュー向けに配信された

*2 ただし、スペシャルステージは同時消しと連鎖の重要性を知らしめるための負けイベント的な扱いとなっているためか、初期スピードが最終ステージでスピードが最高になった時とほぼ同等になっているため最終ステージよりきつい。

*3 EASYは中ボスのドラゴンを倒した時点で終了し、次の難易度への挑戦を促すメッセージ画面に移行する。ここでリセットせずに放置していると、「ずっと待っていても裏技なんてないわよ」だの「はやくぅ!リセットを押して!」だのとリップからメタ発言が飛んでくる。NORMALでは「魔王サナトス」を倒した時点で終わるが、特にデモもないままスタッフロールに移行する。下記のS-HARDではスタッフロールが流れ終えてしばらくした後にエンド画面に移行し、「おしまい」表示で完全終了となる、

*4 ただしコンティニュー回数自体はカウントされる

*5 これ自体はコンテニュークリア時のエンディングにおけるリップのセリフで示唆されている