ギガクッパ

登録日:2011/09/08 Thu 17:41:58
更新日:2025/04/13 Sun 23:14:33
所要時間:約 6 分で読めます






グオオォッォォッッ!!








ギガクッパとは『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズに登場する、このゲームオリジナルのクッパ強化形態である。




普通のクッパの3倍以上の恐るべきデカさ。
外見もクッパより禍々しくなっている。



ちなみに『スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド』のフューリーにおけるデカくて禍々しいクッパは「フューリークッパ」。まんまである。
そちらはクッパ(マリオシリーズ)ページにて。


大乱闘スマッシュブラザーズDX



アドベンチャーモードの難易度NORMAL以上を18分以内にクリアすると、倒された筈のクッパフィギュアが再び現れ、
巨大かつ禍々しい姿に変貌して襲いかかってくると言う衝撃のデビューを果たした。

基本性能はクッパと同じだが、繰り出す技がボスらしくアレンジされており、

  • 横強攻撃で紫色の炎

  • 下スマで凍結


  • 上スマなど背中の棘で雷撃


…等々、様々な属性が付加された攻撃を行うようになっている。
弱攻撃ですらヒット時の効果音が強い切り裂き音となっており、連発してくることも多くその迫力を見せつけてくる。
ボスらしく非常にタフで、ダメージ100%程度じゃ吹っ飛ばすどころか仰け反りすらしない。安定して倒すには200%ぐらいは軽く必要。
加えて掴み攻撃やカービィの吸い込みは巨体故か無効である(おそらくカービィやドンキーの道連れ戦法を防ぐ為だと思われる)。
故に普通に殴り合ってもこちらが押し負ける事がオチと言う、DXキャラ最弱候補と呼ばれるクッパが元になっているとは思えない程の強性能を持っている。

この圧倒的耐久力に加えてクッパから更に強化された巨体から繰り出される強力な攻撃が猛威を振るう……
と、思いきや、実は攻撃力は通常クッパとそこまで変わらなかったりする。
一部強化されているワザもあるが、逆に通常クッパから弱体化してるワザもあり、総合的に見ると「クッパが更にパワーを増した」とは言い難い。
無論リーチが伸びているのは事実なのだが、あまりにも大きくなりすぎて根元の判定が薄く、懐に潜り込むと割とスカったりと、正直、あまり攻撃面においては強いとは言い難い。
特にクッパドロップは移動距離が伸びすぎて勝手に自滅することもある。

それはそれとして、とにかくボスとしてのインパクトの強さと戦闘時に流れる神BGMのお陰で人気となり、「操作したかった」と言う声が多数あった。


改造? 何それ美味しいの?


倒すと通常時は落下するだけだったクッパのフィギュアが、強いイメージに耐えきれなかったのか、フィギュアが弾けてしまう。
また、ノーコンテニュークリアで初回のみギガクッパのフィギュアが入手可能。
クッパのフィギュアに過剰なイメージが注ぎ込まれたイレギュラーな存在という説明を見ることができた。
そのためかクッパ本人とはあくまでも別人であり、ダメージ値欄の後ろに表示されるシンボルマークもマリオシリーズのキノコマークではなく、スマブラマークとなっている。


ちなみに最後のイベント戦「ホントの最終決戦」にもミュウツーガノンドロフと共に登場。
こちらのギガクッパは吹っ飛びやすく一発も軽い為、あまり脅威ではない。
ただ図体がデカいため残りの連中の攻撃がなかなか視認しづらく、ブレス、弱攻撃で拘束されがちでうっとうしい。できるなら優先的に倒したいところ。
まぁ体がデカいから意図せずダメージが貯まっていることも多々あるが。


大乱闘スマッシュブラザーズX



クッパが最後の切りふだを使うと、ギガクッパに変身。
13秒程度の変身時間であるが、待望の操作キャラとなった。

いわゆる「スーパーアーマー」持ちであり、どれだけダメージがたまっていても仰け反らないしふっとばないため一方的に攻撃が可能。

ただしダメージはしっかり蓄積されるため、アイテムなどで思わぬ大ダメージを受ける可能性もあるので注意。
巨大化した分、的が大きくなっているので飛び道具も当たりやすい。

更には至近距離でニャースの「ネコにこばん」やスマートボムなどのヒットストップがかかる攻撃を受ければ、身動きが取れないままダメージを貰い続けるハメになり、変身時間を消耗させられてしまう。

ダッシュはマルスとほぼ同速、地上ジャンプは脅威の跳躍力を誇る。
ジャンプの性能は悪く、着地するだけで大きなスキを晒してしまう (『DX』は30F、『X』、『for』は19F。一応、小着地ならスキを『DX』なら10F、『X』、『for』なら2Fまで小さくできる) 。
しかし、実はジャンプ発生はクッパより早い (全シリーズ共通。『DX』は6F、『X』、『for』は7F) 。

基本戦術はスーパーアーマーを活かした強引な立ち回りでダメージを稼ぎ、その驚異的なリーチで相手を外に押し込むように撃墜する。
特に横強攻撃の「クッパ裏拳」は終点の中央まで届くほどの破格のリーチを持つうえに、上シフトなら終点中央に立つ無抵抗のマリオを70%で撃墜できる凄まじいふっとばし力を持つので、メインウェポンとなる。
空中攻撃も比較的優秀で、前作とは違い軒並みクッパより強化されているため強力。
しかし、本作のギガクッパは小ジャンプが高く設定されており地上にいる相手に攻撃が当たりにくいという、もどかしい弱点を抱えてしまっている。
前作同様クッパから弱体化してるワザもあるため、どのワザがどう変わったのかは事前に把握しておく必要がある。

……正直な所、「無敵」「とんでもない攻撃力」「超スピード」で大暴れするワリオマンスーパーソニックがいることを考えると、ギガクッパは「スーパーアーマー (ダメージは喰らう) 」「高い攻撃力 (元のクッパをやや上回る) 」「デカイなりに鈍重」といった程度の変化でしかないので、どこか物足りないのは否めない (弱いわけではない) 。
まぁダメージソースもフィニッシュソースもきちんとある時点で撃墜手段がそもそもほとんどないディディーコングに比べればはるかにマシである。
ただしディディーは本体の性能がヤバイ

ちなみにギガクッパ状態ならば《とある星》チャッピーに食われても平気だったりする。
流石にあんな巨体は飲み込めないか……
パクってされるとギガクッパの背中のトゲがハミ出て表示されるため、何だかシュール……というか痛々しい。

……今となってはなんとなくメガシンカのような気がしてならないのは、多分気のせいです。

余談だが、あらゆる攻撃に対し絶対怯まない関係上、怯みや受け身といったダメージモーションが全て削除されており、ガードされたり崖捕まりで高所から転落して受け身を取ると、変身時間終了まで一切行動不能になってしまう。
更に最初からギガクッパ状態で操作出来たと思しきイベント戦のテキストデータもデータに存在する。キャラクターIDに独立したギガクッパが存在するのは恐らく没イベント戦のためだろうか。

大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U


前作から引き続き切りふだ版で登場。
本作のクッパはモーションやワザの性能がガラリと変わり、前作と打って変わってパワフルかつアグレッシブなファイターへと生まれ変わっている。
しかしギガクッパはモーションに変化はなく、かつ前作のギガクッパをベースとして性能の調整を行っているため、今まで以上に別人としての意識が強くなっている。まぁ変身者はクッパ本人なのは変わってないが

本作のギガクッパを象徴するのが上スマッシュ攻撃の「ライジングスパイク」である。
前作からスキが10Fほどカットされ、コンボに繋げやすくなった。
更にこの影響で、上スマを始動とした即死コンボが可能となった。
当たる%次第ではベクトル変更込みでも即死させられるという鬼ワザへと覚醒した。
一撃でシールドブレイクさせることも可能になったため、ガード・回避両方に圧力をかけられ非常に強力。更に着地判定からもコンボが可能とスキがない。
おまけにふっとばし力も上がり、撃墜も強化。名実ともにforギガクッパ最強のワザとなった。

通常必殺ワザの「クッパブレス」も、リーチが大幅に伸び、様々な仕様の変更も相まってダメージ稼ぎとして非常に優秀なワザになった。
ただし、前作のクイックブレスは当然削除され、後スキも増やされた。だが、特に問題はない。

他のワザは『X』から強化されたワザもあるものの、残念ながらどちらかというと弱体化されたワザの方が多くなってしまっている。それでも優秀なワザは多いため、十分と言える。本作なら仕様変更の影響でコンボが可能になってるのがデカイ。

ただし変身時間は9秒47Fまで減っており、今まで以上に立ち回りに注意が必要となった (上記の上スマのことを考えるとむしろ妥当?) 。
しかし同時に本作ではヒットストップが長い攻撃を受けると、受けた分だけ変身時間が伸びるようになったので、リスクが減った。

相対的に見れば、本作のギガクッパは強化と言えるだろう。「最後の切りふだ」に相応しい格は持てたはず。

大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL


切り札とボスの両方で登場。

クッパの切り札では変身型切り札の全面撤廃に伴い、画面奥でギガクッパに変身→狙った場所に渾身の右ストレートをぶちかます「ギガクッパパンチ」に変更された。

ヒット時に相手にダメージが100%以上蓄積していれば*1、そのまま画面手前まで吹っ飛ばす一撃必殺も可能。
手前撃墜は不可能でもおよそ50%もあれば大体の敵は撃墜可能。

照準切り札へと変わった為、発動の前後でガン逃げする相手を必死に追いかけなければいけなかった前作までとは打って変わって、相手や自分の位置を気にせずに使えるようになった。
パンチの発生は早く判定も大きい。そして照準の移動速度も逃げ切るのが難しいほどに早い。
そしてよっぽど低い%でない限り撃墜が可能……と、変身系切り札の中では微妙だった前作までとは逆に、照準系切り札の中でもかなり優秀な切り札となった。
逆にクッパを相手にしている時にスマッシュボールを取られると高い確率で死が見えるため、何が何でも阻止する必要がある。


ボスとしては、「勝ちあがり乱闘」あるいは「灯火の星」の両モードで戦う。

前者では『DX』の時と違い、出現条件は設けられていない。これはファイターごとに対戦相手の構成とラスボスが決まっており、難易度を変えても出現するボスは変わらない*2ため。
ゲーム起動直後の初期ファイターだと、マリオの勝ちあがり乱闘で確実に登場する。

後者では最初の世界にあるサブマップ『クッパ城』のボスを務める。倒すとギガクッパのスピリットを入手できる他、クッパがファイターとして使用可能になる。

技の傾向は従来のギガクッパと同じだが、ファイターと違って只のジャンプやシールド、掴みは一切行わず、一定間隔で移動または攻撃を繰り返すというボスキャラっぽい行動ルーチンになっている。
相変わらずデカい上に、今回はギガクッパを吹っ飛ばすのではなくマスターハンドのように体力をゼロにしないといけない。*3しかも常時スーパーアーマー状態、掴み技も無効化する*4ため、終始ギガクッパのペースに合わせた戦い方が求められる。
まともに近距離で戦うとリスクが大きいが、かといって遠距離主体で戦おうにもステージが終点型かつ狭いので、すぐ間合いを詰められてしまう。つまり、どう戦ってもやりづらい。
常にバックを取らないといけないガノンとどっちが面倒かは個人の腕前による。

幸いなことに、モーション自体は『for』までの切り札の鈍重なギガクッパと同様であり、各動作はファイターのときと比べてと大幅に遅くなっている。
冷静にギガクッパの一挙一動をよく観察して、可能な限りのヒットアンドアウェイを心がけると多少は楽に立ち回れるはず。



スマッシュボールを壊した後で追記・修正をお願いします。

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最終更新:2025年04月13日 23:14

*1 通常対戦時の威力が40%なので、60%溜まっている相手に当てれば手前撃墜となる。スピリットあり乱闘やスピリッツバトルではお互いのスピリッツのステータスによって威力が変動するため、ヒット時の相手のダメージが90%台でも手前撃墜となることがある

*2 ホンキ度5.0以上ではマスターハンドとクレイジーハンドが単体からセットになる程度

*3 一応、場外に落としても勝てることは確認されている。

*4 横スマッシュなどの技にカウンターすると一応吹っ飛ばすことが可能。その他、灯火の星では難易度「とてもかんたん」だとカウンター以外でも吹っ飛ばせる。カービィの横B最大タメやジャイアント化したガノンドロフの空中裏NBなど