ヘイシーン軍団(遊戯王真DM)

登録日:2012/06/11(月) 06:45:49
更新日:2025/04/22 Tue 14:48:59
所要時間:約 5 分で読めます





フフフ、遂にワシらの項目が建ったようだな、セトよ

そのようですね…ヘイシーン様

ワシらの持つ千年アイテムの力で、ここを乗っ取ってくれるわ…
さあ、お前達も出てくるがよい


海の大神官セクメトン!

森の大神官アヌビシウス!

山の大神官アテンツァ!

…砂漠の大神官マアティス

草原の大神官ケプリア!

五大神官、!!



ヘイシーン軍団とは、『遊☆戯☆王 真デュエルモンスターズ〜封印されし記憶〜』に登場する勢力である。
彼らの目的は、千年アイテムの力を用いてこの世を我が物とすることである。

元々は古代エジプト王朝に仕える神官達だったが、神官長のヘイシーンが強大な力を持つ千年アイテムを用いて反乱を起こし、王朝を乗っ取ったことが始まり。

軍団の者は千年アイテムの力で魔力を得ており、それによって世界を征服しようとしている。
一応、千年アイテムを持つ者に対してはデュエルでないと魔力が通用しないらしい。遊戯王ではよくあること

千年アイテムはヘイシーンと5人の大神官が持つものを合わせて合計6つ所有。*1
6つの千年アイテムはヘイシーンと大神官がそれぞれ1つずつ各神殿で守護しており、それらを神殿に安置し続けている限りヘイシーン達は魔力を行使し続けられるという。

ヘイシーン以外の神官の名前はエジプト神話の神々が由来と思われる。



■構成員

ヘイシーン

しかし、それもここまでよ。
お前のような青二才に負けるワシではないぞ!

神官長。人相がより悪くなったジャファーではない
王家に反乱を起こした際は自ら千年ロッドを携えており、領土支配後は巨大神殿の奥にある闇神殿で千年ロッドを守護している。
世界征服を企んでおり、そのために主人公の持つ千年パズルを狙っている。
ヘイシーンとはストーリーで二度デュエルすることになるが、どちらも攻撃力3000クラスをポンポン出してくる。切り札は二戦目の 『ゲート・ガーディアン』。
一戦目は序盤の負けイベント扱いであり、最適化しても双頭を作るだけで精一杯であろうこの時点で勝つのは人力TASレベルの乱数調整でもやらない限り*2まず無理。
万が一勝ったとしてもこちらが負けるまで何度でもデュエルすることになり、負けないとストーリーが進まない。
二戦目はエンディングを目前に控えてのセーブ不可の6連戦、通称「ファッキン6の3番手。
ここから明確にキツくなってくるが、これでも残り3人というかセトと比べれば遥かにマシ。

二戦目で主人公に敗れた後は死んだのかと思われたが実は生きており、セトと戦い終わった際に再登場。
彼の弁によるとセトが何かを企んでいるのを知った上であえて泳がせ、王族の末裔であるセトでないと見つけられない秘密の部屋の場所を暴くのが目的だったとの事。
セトを人質とし「この男の命と引き換えに全ての千年アイテムを渡せ」と言われた主人公は拒否し続けても話が進まないので承諾。
そして手元に揃った千年アイテム7つにより、ヘイシーンは魔神を召喚したが……?

ちなみに続編で同名かつ同じ顔の王が出てくることから、妻子持ちらしい。

GBシリーズではDM3にキャンペーンモードの対戦相手の1人として登場。
本作に登場しないペガサスに代わり、何故かこいつがトゥーンデッキ使いになっている。漫画雑誌の編集者がモデルだからだろうか。
切り札は『トゥーン・デーモン』。本作ではバニラなのでほぼデーモンの召喚のイラスト違い。
後半の敵の例に漏れず制限カードを複数積みしており、モンスターカードもそこそこハイパワーなものを採用している。
が、召喚魔族が切り札のトゥーン・デーモンを含め悪魔魔族に偏りすぎており、弱点を突ける白魔族のモンスターを適当に出しておくだけで制圧できるし、弱点対策である黒魔族のモンスターを1枚も入れていないので正直あまり強くない。

モデルは原作の担当編集だった瓶子(ヘイシ)吉久氏。


セト

さあ、最後の戦いだ。
貴様を倒し、全てのアイテムをオレがいただくぞ!

ヘイシーンの副官。神官兵よりかは偉いが、大神官より偉いのか同等なのかは不明。*3
設定では海馬瀬人の先祖。向こうより大人しく、したたか。
副官なので千年アイテムは守護していない。*4
かつて闇の魔神の力で繁栄した王族の末裔で、ヘイシーンに従うフリをして千年アイテムを奪い、魔神を再び呼び戻そうとしている。
ストーリーでは三回デュエルすることになるが、いずれもその時期の平均より高い実力を持つ。
また子孫と違って策を講じて暗躍したりわざと負けることも厭わない知略家。
二回目は主人公に手を貸すために一芝居打っているのだが、それでも強い方。
そして本性を現しながら本気を出してくるファッキン6の4番手もとい三戦目での強さは凄まじく、明らかにラスボスを超えて本作最強
青眼の白龍関連のカードをドロップするため、カードコンプ等を目指すなら何度となく戦わなくてはならない。
切り札はやっぱり青眼の究極竜。三戦目では非常に高確率で初手に出してくることで有名。

その後はヘイシーンに千年アイテムを奪い取るための人質にされたが、主人公が千年アイテムを渡した事でセトの命は救われる。
ヘイシーンに呼び出された魔神は、ヘイシーンに従うどころか有無を言わさず世界の支配を決めると、契約者であるはずのヘイシーンをカード化したのち焼いて始末する。
そこでセトは「(現代の千年アイテムをカード化して収集した)千年アイテムのカード*5を奴に見せて追い返せ…」とアドバイス。
言われた通りに主人公が千年アイテムのカードを見せると魔神は驚愕。魔神との最終決戦が始まるのであった。
「まだ契約の証はあるぞ……俺達の手にな」

…主人公が魔神を打ち倒した後。セトは既に封印の遺跡を立ち去っており、その後セトの姿を見た者は誰もいないと言及される。

なお、彼もまたヘイシーンと同じく続編にて子孫が登場する。

ヘイシーン同様DM3にも登場。
前ステージにいた海馬社長の強化版といった風情だが、今回は究極竜は投入しておらず通常の青眼止まり。
それよりも制限無視でガン積みしているサンダー・ボルト心変わりブラック・ホールが脅威。出した側からモンスターが消し飛んでいくため、ある程度戦力を小出しにしていかないといけない。
ヘイシーンのような召喚魔族の偏りもあまりなく、付け入るスキの少ない強敵。
ただしその分ドロップテーブルも豪華で、ウィルスカードや魔法使い族・悪魔族あたりの高ステータスの下級モンスターを狙うプレイヤーにはよく狩られる。


★神官

デュエルを行わないタイプのモブ神官。ヘイシーン達が反乱を起こす前の神官はこちらの神官が中心。*6
神官ではあるものの市民への対応(というか態度)は反乱が発生する前から既に悪い。
作中のアンズの話によると、ヘイシーンが神官長に就任してから横柄になっていったとの事。


★神官兵

身の程知らずめ。我々の魔力を思い知れ!
下っ端のモブ神官。反乱後からの神官はこちらがデフォルト。
巨大神殿入口で見張り番をしている者もいるが、実際に戦うのは王宮跡で見張りをしている奴だけである。
ヘイシーンの守る闇神殿に所属しているのか千年アイテムの影響を受けており、魔力を使うことができるらしい。
デッキは悪魔族寄りで、大体攻撃力2000前後のモンスターを操る…が、各神殿の神官兵より弱い。


★海/森/山/砂漠/草原神官兵

各神殿の大神官の下に仕える神官兵たち。
実力に差はあるが、いずれも各神殿におけるフィールド魔法効果もあり、下っ端の神官兵より強い。
特に草原神官兵と荒野神官兵はそれぞれ《千年の盾》と《迷宮壁−ラビリンス・ウォール−》を使ってくるので、フィールド強化込みによる守備力3500を打ち破れる手段を複数用意しておきたい。


★迷路神官兵

よくきたな愚か者どもめ、ここがお前らの墓場だ!

ヘイシーンのいる巨大神殿内の迷路を守る神官兵。たぶん迷宮兄弟のご先祖。
普通の神官兵より桁違いに強く、大神官クラスの実力を持つ。
この迷路は「右→右→左→右」と進むのが正解なのだが、一つでも間違えるとやり直しになる上、コイツと何度も戦う羽目になる。しかもノーヒント。
また、コイツとは中盤に発生するあるイベント中に戦うことになるのだが、このイベントを消化しないまま大神官を全員倒した場合、なんとファッキン6との戦いがコイツを含めた7連戦になってしまう。絶対に回避しよう。
切り札は「ゲート・ガーディアン」。「迷宮壁−ラビリンス・ウォール−」も使う。


力のセベクアル技のネクベトス

我ら近衛神官『力』のセベクアルと!
『技』のネクベトスが!
貴様を倒す!

闇神殿で主人公を待ち構える、ヘイシーンの近衛神官たち。

ワニの被り物をした方がセベクアル。
名前の由来は、エジプト神話の鰐頭の神、セベク。
力と言う割には魔法カードを多く使いこなす。
切り札はこいつしかドロップしないレアカード「メタル・デビルゾア」。

ネクベトスは猛禽の被り物をしている。
名前の由来は同じくエジプト神話のネクベトと思われるため、被り物はハゲワシであろう。
切り札は「スカルビショップ」で、初めからフィールドが闇なのもあって3150。
技と言う割には力押しのデッキで、強化魔法も使わない。
…たぶんスタッフが力と技のデッキを間違えたのだろう。

ファッキン6の先鋒&次鋒。
2人とも時期を考えれば大した相手ではなく、事故らなければ勝てるだろう。
というか、こいつらに頻繁に負けるようでは一旦出直した方がいいと思われる。
大神官達の切り札がデッキに入るかは結局確率なので、入らないタイミングを狙って無理矢理突破した場合ほぼ確定で2800超えばかり出してくるネクべトスで積むだろう…。


【大神官】

ヘイシーンから千年アイテムの守護を任された神官達。
それぞれに得意なフィールドがあり、デュエルの時は最初からそのフィールドで戦うことになる。デッキもそれに準じたものになっている。
やたらと装飾が派手である。

大神官セクメトン

さあ、海を支配する私のデッキで倒してやる。

海の神殿を守る大神官。
老け顔の割に服の下はやたらマッチョなおっさんである。だがBGMはとってもキレイ
切り札は『クラブ・タートル』。海フィールドの効果込みで攻撃力3050。
その他融合で『双頭の雷龍』(フィールド効果込みで攻3300)を出してくることもある。
切り札がパワー不足気味な上、プレイヤー側の主力になりがちな『双頭の雷龍』も海の恩恵を受けられる関係で大神官の中では弱い方。
ただしMBDを火星で出してしまうと相性込みでクラブ・タートルに殴り倒されるので、その点は要注意。

名前の由来は獅子の頭を持つ女神セクメト。


大神官アヌビシウス

さあ、オレの最強の森林デッキで貴様を葬ってやる!

森の神殿を守る大神官。
体は包帯まみれ。どうやらミイラの気持ちを味わいたいらしい。
部下にもやらせているようで、部下も包帯まみれ。フガフガモゴモゴしそうだがちゃんと会話が出来る。
切り札はエンド・ オブ・アヌビス…ではなく『完全究極態・グレート・モス*7。森の効果を受けて攻撃力4000。どこのHA☆GAだあんた。
ほぼ完全究極態頼りのゴリ押しデッキではあるものの、その完全究極態の初手召喚率が高い上に『双頭の雷龍』で攻4000の壁を超えるのはかなり厳しいため、実力は高い方。
完全究極態に守護星有利を取れるMBDがいればかなり楽になるが、大神官としてはMBDが求められる時点で十分ハードルが高い。
ちなみに大神官達の中では割と威勢のいい物言いをする彼であるが、クーデター直前に他の大神官達とやり取りをする際には敬語を使っていた。
……もしかして下っ端寄りの立場なのだろうか。

名前の由来は死者の神アヌビス。包帯ぐるぐる巻きなのはアヌビスがミイラと縁深い神だからだろうか。


大神官アテンツァ

天につばする愚かな行いを私の山岳デッキで罰してくれる。

山の神殿を守る大神官。
顎髭が素敵なおじさま。山なのでドラゴン使いでもあるがさすがに『青眼の究極竜』や『青眼の白龍』は使わない。
切り札は『メテオ・ブラック・ドラゴン』。山の効果を受けて攻撃力4000……だがデッキ投入率がめちゃくちゃ低いためよっぽど運が悪くない限りまず出してこない。
どっちかといえばその次点となるフィールド効果込み攻撃力3700の『ブラック・デーモンズ・ドラゴン』が脅威。
その他脇を固めるモンスター達も全体的に質が高く、それらをフィールド効果と魔法で強化して堅実に攻めてくる強敵。
ただ切り札級のカードの初手召喚率が比較的低く、こっちも双頭の雷龍やMBDが山フィールドの恩恵を受けられるので、その点ではケプリアやアヌビシウスよりマシ。

名前の由来は太陽神の一柱であるアテン。
なお、ご存知ATMの名前の由来となった神でもある。存在がやや不遜。


大神官マアティス

己の意志を砂漠の虚無へ問うてみよ。
いざ、勝負。

砂漠の神殿を守る大神官。
仮面を被っているので表情がうかがえない。また、とても重そうな車輪のようなものを肩に乗せている。
恐らく相当なデュエルマッスルの持ち主なのだろう。
当時のカードプールの問題もあってか、主力は砂漠(荒野)ではなく闇で強化されるモンスターが中心。
ただでさえフィールドの恩恵を得られないのにそもそもの打点すら(比較的)低いモンスターばかり積んでいるため、恐らく大神官の中では最弱。
切り札は攻撃力2600の「デビルゾア」。やっぱり砂漠関係ない。
地形効果込みだと「金色の魔象」と「ブラキオレイドス」(どちらも攻撃力2700)の方が高火力だが、どっちにしろ双頭の雷龍を立てられればほぼ勝ち確。
一応、デッキ内の守備力が最も高いモンスターは「迷宮壁-ラビリンス・ウォール-」。荒野の効果により守備力3500。
あんまり強くないので、ファッキン6攻略に向けて究極竜相手に守護星有利を取れる「デビルゾア」をこいつから巻き上げるのも手。

名前の由来は正義の女神マア


大神官ケプリア

さあ、あなたを倒し
その千年パズルをヘイシーン様へささげましょう。

草原の神殿を守る大神官。
肥満体かつドヤ顔である。原作の初期あたりに出そうな顔である。他の大神官に比べて装飾が地味。
しかし大神官の中では最強。人は見た目によらない。
切り札は「ゲート・ガーディアン」。草原の効果で攻撃力は4250。これに強化魔法を使ってきたらリセットボタン。
ちなみに彼の部下「草原神官兵」からは「メテオ・ブラック・ドラゴン」を始めとした強力カードが多数貰えるということで大人気。
だが、そのためには守備力3500にもなる「千年の盾」をなるべく融合・魔法を使わず迅速に突破しなくてはならないのがなかなか難しいところ。

名前の由来はラーの化身とされるスカラベ頭の神・ケプリ。



さあ、ここを我がものにしてやるわ!

うるさい男だ…

お、お前は…!?



……さて、さしあたり、地上の人間どもにこの項目の編集でもしてもらおうか

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年04月22日 14:48

*1 残りの一つ「千年パズル」はシモン・ムーランの手を介して主人公が所有している

*2 本作のRTAの記録保持者はこの手法を用いて一戦目のヘイシーンを倒し、最序盤からMBDを確保している

*3 大神官たちからは(セト本人がいない場面で)呼び捨てにしていたり子供扱いしていたので、彼らはセトと同等に扱われるのが不服なのではと思われる

*4 ストーリー中では「主人公を倒して千年パズルを奪った後は、お前にその守護を任ずる(意訳)」とヘイシーンが口にするシーンがある

*5 本作の主人公は無口系なのでヘイシーン達からどう行方をくらませていたかについて古代エジプト編の住人に話す描写は一切無いのだが、セトが「時を渡るため使ったと言っていたカードだ」と補足しているため、セトに対しては封印の遺跡へ向かう途中で話していたのだと思われる

*6 セト2戦目のイベントにおける一枚絵に描かれているので、反乱後に神官全員が神官兵へ置き換わったわけではない模様。

*7 OCGと一部ゲーム作品での表記揺れがあるが、本作では「完全究極態」名義

*8 召喚する際に捧げた千年アイテムが契約の証になるとヘイシーンは履んでいたようだったが、魔神を召喚する際にアイテムは失われてしまった。魔神の言う「真の契約者」が儀式を行えば千年アイテムは失われずに済むのだろうか?

*9 巨大化、ウィルスカード、闇の呪縛、万能地雷グレイモヤ、あまのじゃくの呪いなど