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イオン(テイルズ)

登録日:2010/11/18 Thu 00:05:36
更新日:2026/07/18 Sat 14:35:06
所要時間約 8 分で読めます






僕は多分、あなたがどうしたいのか知っています



イオン(Ion)とは、ゲーム『テイルズ オブ ジアビス』の登場人物である。
某ショッピングモールとは関係ないし、某運命のRPGのキャラでもない。そっちは()オン

年齢:14歳
身長:166㎝
体重:58㎏
CV:大谷育江(ゲーム)、釘宮理恵(ドラマCD)、小林由美子(アニメ)

ローレライ教団の頂点に立つ導師(フォンマスター)

女の子のような中性的な顔立ちで、純粋無垢かつ温和で争い事を嫌う聖人の如く人物。
男である。男の子である。
導師のみが使用できるダアト式譜術の使い手で、温和ではあるが戦闘能力自体はかなり高い。
ただし、病弱な身体ゆえに使用後の反動が重いため、医師からは譜術の使用を禁じられている。…のだが…(後述)

中性的な雰囲気や話し方から、ショタ・男の娘として見る人が多いが、身長は上記のとおり166cm
意外にも、イオンとはある意味対照的な、実年齢よりも大人びて見える女性のティアより高い(ティアが162cm、ナタリアが168cm)。
というか日本人の14歳男子の平均身長よりもデカい。
ちなみに体重も58kgと、これまた14歳男子の平均体重よりも重い。というか痩せ型の成人男性よりもかなりずっしりしている。
もちろん彼より僅かに背丈の大きいナタリアよりも重い。
病弱設定・戦わないキャラの割に発育状況は良く、割と筋肉質な身体であることが考えられる。少なくとも、華奢とは言えない。
なのでショタと定義出来るか微妙…という人も少なからずいる。


穏やかで良識的なので、序盤ではガイ同様に仲が悪いパーティメンバーの仲裁役として活躍しているが、
曲がりなりにもローレライ教団の最高指導者という立場ゆえか、言う時は意外とハッキリ言う一面も。
また、基本的にパーティメンバーはシナリオ後半からルークを認めていくが、
幼馴染であるガイとルークに窮地を救われたミュウを除けば、イオンだけが初めからルークに好意的で、
彼の不器用ながらの気遣いの数々から彼の心根を理解し「優しい人」とルークを称した。

一方、目先の正義感などに駆られ、自分の護衛である「導師守護役」のアニスに相談もなく単独行動をとる悪癖があり、
序盤はその結果魔物に襲われ命の危機に晒され、そしてかの悪名高い鬱イベントである俺は悪くねぇっ!の原因の一端にもなってしまっている。



ローレライ教団の中では、預言はあくまで未来の選択肢のひとつと考える「改革派」に属している。
しかし導師の次の地位に立つ大詠師モースが率いる「保守派(預言を絶対視する思想)」の方が圧倒的に強い為、
面倒を起こさないよう理由をつけてたまに軟禁されたりしている。
イオンの方が立場は上なので、本来ならばモースのこのようなやり口に従う義理はないのだが、
複雑な立場という事もあってかここに関しては強くは出られず、上手く丸め込まれてモースの横柄を許す形になってしまっている。アニス曰く「お姫様」。
…つまり、公式でピーチ姫の様な扱いなのである。


しかしモースに押されているとはいえ、世界的な宗教であるローレライ教団のトップである事から、その権力は絶大。

アビスの面子は最上位貴族の嫡子だの一国の王女さまだの皇帝の懐刀(幼馴染)だのと権力絶大なのが多いが、
イオンは彼らの主君である国王や皇帝からまとめて平伏させうる、事実上人間社会そのものにおける最高権力者である。
何故なら、キムラスカ・マルクト両国が命綱としている預言をもたらしているローレライ教団の最高権力者であるために、
イオンが「お前の国にはもう預言は詠まない」と言えばそれだけで国王から服従せざるを得なくなるのだ。
マルクト皇帝ピオニーは預言に否定的ではあるが、それでも預言を絶対とする議会の重鎮や貴族の反発があれば無碍には逆らえない。
事実、戦争真っ最中&王女逃亡で最大級に緊張しているキムラスカ王城の門番さえ、
眼前に最大の標的であるルーク&ナタリアが居るにも拘わらずこの鶴の一声であっさり開門させた程である。彼の命令は国王の勅命すら凌駕する訳である*1
ある意味最終兵器に該当する。



本編ではモースの手により軟禁されていたが、キムラスカとマルクトの戦争を回避する為、
「両国に絶対の影響力を持ちつつ中立の立場」としてマルクトの皇帝ピオニーからの依頼を受けたマルクト軍の大佐ジェイドに救出され、
マルクトからの和平条約締結の親書を手渡す和平の使者として自身の護衛役のアニスと仲介役として共にキムラスカに向かっていた途中、
補給に立ち寄った農村エンゲーブでチーグル族による食料盗難の事件を耳にしチーグルの森に単身調査に赴き魔物に襲われていたところをルークとティアに助けられる。
以来ジェイドやアニスと共にパーティと行動を共にするようになる。




以下ネタバレ










実は、本来の導師イオンは本編の2年前に亡くなっている。
ルークたちと行動を共にしていたイオンは、預言によって早世することが詠まれていたオリジナルイオンの代役として、
ヴァンやモースによって密かにフォミクリー技術で生成されたレプリカであった。

レプリカイオンは合計で7人作られたが、本編に登場するイオンは7番目、つまりは最後に作られたレプリカで、
本編に登場した他のイオンのレプリカであるシンクやフローリアンから見れば一応「弟」となる。

レプリカはオリジナルよりもどこかしら能力が劣化して生まれてくるのが常で、このイオンも体力面が劣化していたが、
導師としての力はオリジナルと遜色ないものだったため、死亡したオリジナルの代役として選ばれた。その為生誕してからまだ2年しか経っていない。
用なしとなった他のレプリカたちは火山の火口に放り込まれて処分されたが、シンクとフローリアンは辛うじて生き延び、それぞれヴァンとモースに拾われた。

その特殊な生まれから、彼にとっては生まれた時からずっと傍に付いていてくれているアニスや、
自分を最初から導師ではなく『イオン』という一人の人間として見てくれたルークを特別に慕っている。
一方で、オリジナルイオンの「導師守護役」だったアリエッタが、自分をオリジナルと混同していることには負い目を抱いている。
そのためか、アニメ版のドラマCDではアリエッタにあえて冷たく接している。

それまでは自身の存在を本物のイオンの代用としての存在しか見いだしていなかったが、
旅の中で同じレプリカであるルークやシンクとの出会いを経て、少しずつ考えを変えるようになった。

なお、イオン自身は自分をオリジナルイオンの代用(代役)と考えている他、入れ替わり後も混乱が起こったような様子はないが、
実は性格についてはオリジナルイオンとは真逆と言ってよく、似ているのは本当に顔(外見)だけである。
ジェイドはオリジナルイオンとは面識がなかったが、噂という形でオリジナルイオンの性格を知っていた為、
今のイオンと出会った時に噂とあまりにも違い過ぎた事、更にいささか尋常でない貧弱さなどから違和感を覚えていた。


ヴァンとの一応の決着がついた後、ようやく一人の人間として生きていこうと思った矢先に、悲劇的な結末を迎える事になった。



とまあ、そんな聖人のごとく温和なイオン様なのだが、実はとんでもないネタ要素ともとれるような要素がある。
タグに「ルークの秘奥義(海外&3DS)」とあることに疑問に思う方もいるだろう。
そして先述のとおり、か弱そうな外見に反してかなりの戦闘力を持つこと、
医師からは負担の激しいダアト式譜術の使用を禁じられている、という公式設定。

この二つの設定を覚えておこう。
そして、本作は北米版及び3DS版では追加された技が結構多い。ティアの第二秘奥義の追加攻撃だったり、ガイとナタリアの第二秘奥義だったり。
ルークにも追加秘奥義が存在していて、使用条件は二周目にイオン様が同行中に第一秘奥義を発動すること。

というわけで、二週目以降の戦闘中にルークの第一秘奥義を発動すると…


レイディアント・ハウル
やってやるぜ! うぉぉぉぉぉ! これでも…くらえ!


と、ここまではいつもの秘奥義。
そして、ここで〇ボタンorAボタンを押し続けていると直後にイオン様の縦カットインが入る。


イオン召喚
僕でお役に立てるでしょうか…?行きます…!


そして、シンクも秘奥義として使うダアト式譜術の「アカシック・トーメント」で追撃してくれるのである。
それも、ルーク単体の「レイディアント・ハウル」の欠点である「範囲の狭さ」を補ってくれるかのような広範囲攻撃で。
しかもイオン同行中と書いたが、戦闘中なら無条件で何度でも使えるうえに同行さえしていれば闘技場でもワープして駆けつけてくれる。どうやってワープしてきたのか。

挙句この技を使った場合、ルークの第一秘奥義の威力倍率はジェイドの第二秘奥義、インディグネイションすらを上回る倍率へ変貌する。
(参考までに普通に使った場合はルークの第一秘奥義はインディグネイションの半分より少し上ぐらいの倍率である。要するにイオン様の追撃秘奥義により威力が2倍ほどになる)

曲がりなりにも超一流の譜術士であるジェイドの最強の一撃の威力を超えるので、
病弱により譜術の使用を禁じられているとはいったいとなること請け合い。
というか最も彼を気遣ってる筈のルークが最も彼を酷使しているという、親善大使殿やモースさえも真っ青なブラック子爵っぷりである。
一度の戦闘で何度もダアト式譜術を連発させられ音素乖離を起こさないイオン様マジ導師である。
なお、アニスが同時に参加していると専用の掛け合いが追加される。

何故これがネタになるのかというと、前述の通りこの技「イオン召喚」そのものは非常に強力で、ゲーム的には一切のデメリットもないため、
特に二周目以降ではルークのストーリー中の戦闘キャラとしての明確な強みとして使いまくるプレイヤーも多い技であるが、
作中のイオンの設定やルークとの関係性を考えれば、真面目な技なのにツッコミどころが多すぎる、所謂シリアスな笑いになってしまう技なのだ

ただし発動条件に「イオン同行中のみ」とあるように、最終的には使用不可能になってしまう。使えるうちに存分に堪能しておこう。
正直HPが少ないときにしか出せず装備が固定される上戦闘中一回しか使えないロスト・フォン・ドライブより遥かに使いやすいのでずっと使いたいと思ったのは筆者だけではない筈




◆ダアト式譜術 その真の力

ちなみに前述のダアト式譜術だが、その内容は譜術を取り入れた体術というとんでもないものである。
早い話がマジカル拳法の類であり、そのことはPS2版当時の攻略本の用語集で軽く言及される程度で実態は謎であったが、
スマートフォン向けクロスオーバータイトルであるテイルズ オブ ザ レイズにイオンが実装されたことでついにその正体が明らかになった。

原作でのイメージから術師タイプの予想も多かったイオン様。

しかしそこに居たのは、腰の入った掌底を繰り出し、縦横無尽に戦場を駆けまわり、蹴りひとつで相手を吹き飛ばし、
拳圧で敵を仰け反らせ、挙句の果てに瞬間移動で敵の攻撃を回避する導師…否、超戦士イオン様の姿であった。

なぜこんなにアグレッシブに動けるかというと、今作のイオンは紆余曲折あって体調面が本編よりも改善されており、
戦ったら命が危ないとドクターストップがかかっていた本編と違い、少しなら万全に戦えるが戦うとしばらく動けないほど疲れてしまう程度に緩和されているのだ。
その身体能力は機械人であるクンツァイトとの腕相撲で互角に渡り合う描写があるほど*2
しかしながらやはり虚弱体質なのは相変わらずな為、アニスからは「本気を出すのは一日一回かつ短時間のみ」と念を押されている。



やむを得ません……ダアト式譜術!はあああああっ!零式九連!



アカシックトーメントのような譜術で敵を打ち上げてから自身も飛び上がり高速の物理攻撃を叩き込む零式九連、
拳をかざして敵を吹っ飛ばす閃衝絶波など、魔鏡技(秘奥義的な立ち位置の技)もアグレッシブで強烈なもの。
何よりも恐ろしいのは、「今作のイオン様は外部の力で体調を改善させているとはいえ紛れもなく本編世界のイオンである」という点である。
つまり体調が万全だったら原作でも同じことが出来ていたということに……

考えてみれば、体力面での劣化が激しいとはいえ腹パンで人の体に風穴を開ける筋力を持っていたオリジナルに最も近い出来のレプリカなのだから当然と言えば当然だし、
前述の通り格闘術使いなことは仄めかされていたりもしたのだが、体力面が改善されるだけでまさかここまでアクロバットに暴れ回れるとは誰も思わなかっただろう。

ちなみにこの参戦をきっかけに「体重が思ったよりも重いのは見た目に反して筋肉がついてるからでは?」という説が出たりもした。
同身長同体重のシンクが割と筋肉ついてる細マッチョ体型なのでおそらくはイオンも……

とはいえ打たれ弱いことは変わらず、ゲーム中の性能においてもHP・防御力共に全キャラ中最低クラスとなっており、
おまけにCCが切れたら10秒ほど動けなくなり魔鏡技を撃っても息切れするなど非常に癖の強いキャラクターとなっている。

キャラクター同士の協力技も多数実装されているザレイズだが、イオンの場合はシンクと共に、
相手が壁に埋まるレベルの物理攻撃の連撃を見舞い壁ごと粉砕する魔鏡技『ダアト式・八卦硬衝』が実装されている。譜術(物理)


◆イオン(オリジナル)

作中に登場する全てのレプリカイオンの被験者(オリジナル)。

マルクトの平民の家で誕生し、預言に導師になる未来が詠まれていた為、生後間もなくダアトに連れて行かれ、導師になる為の教育を受けながら育った。

後に先代の導師エベノスの跡を継いで僅か8歳で導師となった。
しかし、預言によって自分が僅か12歳で亡くなる事を知ってしまったことで精神が歪み始め、
預言に縛られた世界に絶望するようになり、預言を憎み、ヴァンのレプリカ計画に荷担するようになる。
そのあたりを見る限り、ルーク達の仲間であるイオンとは逆の道を進んでいた事がわかる。
本編には一切登場しないが、公式では合理的かつ虚無的な性格の持ち主になっており、
「世界なんて滅びてしまえばいい」という思想を持っていた事が言及されているなど、本編のイオンよりもシンクに近い性格の持ち主になっている。

漫画版での外伝ではその公式設定を生かした腹黒い性格が表れており、
  • 試作体のレプリカイオンをなぶり殺しする
  • 着任直後のアリエッタを玩具呼ばわりする
  • 敵であれば人間であっても何の躊躇いもなく殺している
など、冷酷かつ残忍な一面を見せている。
その一方でアリエッタの事はすぐに考えを改めたらしく、生命力に溢れるアリエッタの健気さは、先行き短いイオンにとっては光のような存在になったらしい。

そして、本編の2年前に預言通り死期が訪れたオリジナルイオンは、ヴァンとモースに、
  • 自分のレプリカを後の導師にすること
  • アリエッタを導師守護役から解任すること*3
を遺言し、そのまま亡くなった。





答えはwiki籠もりが持っている
あなたが項目を追記・修正したら気付くと思いますよ

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最終更新:2026年07月18日 14:35

*1 ただし、マルクト帝国の首都グランコクマに続く軍事施設の門番には戦時中という事もあり「これが罠とも限らない」と突っぱねられ、マルクト軍人であるジェイドのみ通行が許された。

*2 クンツァイトは機械人の中でもオールマイティなタイプで、クロアセラフやクリノセラフのような戦闘特化タイプに比べると実力は大きく下がるが、それでも普通の人間とは段違いの戦闘能力と装甲を誇る。

*3 これは、自分の死後、アリエッタが代役となったレプリカと自分を混同してほしくないという思いからだが、当のアリエッタには事情は説明されなかった…というか多分出来なかったため、アリエッタは「イオン様が急に冷たくなった」と誤解し、やがて歪んでいくきっかけとなってしまった。