スーパーマリオギャラクシー

登録日:2012/02/26 Sun 21:13:01
更新日:2025/03/22 Sat 17:09:14
所要時間:約 5 分で読めます




マリオ、宇宙を冒険する。



任天堂から2007年に発売されたWiiでの3Dマリオ
開発も任天堂が担当。
続編はスーパーマリオギャラクシー2


タイトルの通り、今回は宇宙を舞台に冒険を繰り広げる。

何?宇宙服来てないのに酸素どうするかって?放射線?こまけぇこたぁいいんだよ!


基本的には様々な形の惑星(丸はもちろん、星形や豆、果てはおもちゃまで)を進んでいき、64と同じくスターを集めていく。

前作、前々作のような箱庭を探索すると言うよりも、2Dマリオのように一本道でコースを進んで行く。
そのためか、一人称視点も使える場所と使えない場所がある。


そもそもなぜ惑星を進んでいくのかというと、かの宮本氏が長年温めていた球体状のステージを進んでいくというアイデアを、今作で採用、実現させたため。
しかし今作だけではまだまだ出し切れなかったため、1.5の開発の後に2が発売された。


今回はマリオの体力が3つしか無い(一時的に6つに増えるアイテムはある)が、どんな攻撃でも1度に1つしか減らず、高い所から落ちてもダメージは食らわない。

……が、しかし代わりに動く地形やドッスンなどの敵に挟まれれば即死、ダークマターやブラックホールといった一発アウトのトラップも多いので侮れない。
というか本作は”何気ない一つの動作ミス”で死亡する確率が非常に高く、オオアワやサドンデス(体力1縛り)などはその最たる例。
他にも細い足場を慣れないリモコン操作で移動するタマコロ、制限時間付きの上にコースアウトの危険が大きいエイ乗り、慣性の働きで思い通りに操作できないテレサレースなども本作の壁の一つ。
一部パープルコインも”踏むと二度と復活しない足場””移動する台の上で一つでも取り逃したら終わり”など、非常に難易度が高い。初心者であれば間違いなく詰むステージもあり、トラウマを植え付けられたプレイヤーもいるだろう。
その代わりに機数が増えやすく、ブリーフィングだけでも5つは増え、ステージ中もスターピースが大量にあり、難しい場面には必ず1UPキノコがある。

ちなみに二人プレイも可能。
…といってもポインターでスターピースを撃って敵を怯ませたり、コインを出したりボタン長押しで敵を押し止める程度のものだが。
本格的な協力プレイは次回作から。


今作を語るに外せないのが、宇宙を舞台にしたためマリオにしては珍しく、BGMが全編オーケストラ演奏である事。
どれも神曲揃いで、中でもエッグプラネット、ウィンドガーデン、パープルコメット、フローターランドが人気。
そしてグラフィックはWii用ソフトの中でもとても綺麗。特にOPとED映像の迫力を押したい所。
初見は絶対「え?これマリオ?」と思うはず。


2018年3月22日にはNewマリオWiiに続きNvidia Shieldに移植された*1

後にマリオ35周年記念で期間限定発売された「スーパーマリオ3Dコレクション」でNintendo Switchに移植された。
その際にHD化(携帯モードで720P、TVモードで1080P)も実施されている。



◆キャラクター
ご存知主人公。
今回は星の子チコの力を借りて宇宙を飛び回る。
本人も64版からお馴染みのアクションでアクロバティックにステージを進む。
更に新アクション「スピン」が追加。敵を吹き飛ばしたりクリスタルを破壊することができる。

今作でもヒロイン。原点回帰か、今回はのっけから攫われている。
クッパにいつぞやの時のようにお城ごとさらわれる。
どうしようもないが、何故か手紙に1UPキノコを同封して手助けする。…どうやって送ってるんだ…

ご存知マリオの弟。
64やサンシャインとは違い、今作では彼もスター集めに協力する。
2周目ではプレイヤーキャラクターとして使用可能に。
この世界ではプレイヤー用とストーリー登場用とで2人登場するが、ドッペルゲンガー同士「何かそっくりだな」程度にしか思ってない。ゴリ押しにも程がある
よく見るとプレイヤーの方のルイージは少しだけ背が低く色が明るい。
ちなみにある時ロゼッタとラブラブなツーショットを撮っているが、キノピオ探検隊に邪魔された。

色とりどりなキノピオ達。今作初登場。
キノコ型の宇宙船を操り、マリオを手助けする。
中でも隊長のキノピオ隊長はその後『進め!キノピオ隊長』で主役に抜擢された。

  • チコ
星の子で、キノピオの如くたくさんいる。
パッケージでは黄色いチコがマリオと同行しているが、
実際は肌色(クリーム色?)のチコが同行する。
ウサギやスターリングに変身できる。

みんな大好き真の美女ヒロイン。
宇宙を旅するほうき星の天文台の主で、落ち着いた雰囲気を持つ。
彼女が読む絵本には謎が多く、とある説が囁かれている。
肩が露出したドレスがセクシー。
ルイージ編のゲームクリア後にもらえる写真のせいでルイージの嫁扱いされることも。

ご存知悪の大魔王。息子のクッパJr.はメカに搭乗して親父をサポートする。
今作はかなりシリアスな雰囲気と口調を兼ね備えている。
が、やっぱりマヌケな所は変わっておらずとうとう背中のトゲをマリオによって折られてしまった(またすぐ生えたが)。
これまでとは打って変わって「スターの力を使い、銀河系を征服する」という壮大な目的を持って活動。
特にOPは必見。



◆アイテム
  • コイン
お馴染み。50枚集めると1UP。
コースに配置されているほか、主に敵を踏んで倒しても出現し、取るとライフが1回復する。

  • ハテナコイン
取ると何かが起こる大きなコイン。
概ね2Dマリオの?スイッチと同じ役割。

  • スターピース
コインよりも大量に存在する、チコの好物。スピンで敵を倒しても出てくる。
体力は回復できないものの、コイン同様50枚で1UPし、一部の隠しステージを開く鍵となる。
ポインター部分と重なると自動的に取得し、発射して敵を攻撃することもできる。

  • 1UPキノコ
ご存知緑の悪魔。
言わずもがな取れば1UPする。

  • ライフUPキノコ
3つしかない体力が6つに増え、全回復する。
が、ライフが3以下になると3つに戻ってしまう。

  • パワースター
64版に登場したそれと同じ。
とても重要なアイテムで、集めていくのが目的。
取ればそのコースは終了する。

  • グランドスター
とても大きなスター。
主にクッパ親子を倒せば手に入る。
かなりの力を持っているらしく、クッパはこれを利用して巨大兵器を作っている。

他にも様々なアイテムがあり、冒険を助けてくれる。


◆変身アイテム
歴代3Dマリオに比べるとかなり数が増えた。

  • ハチキノコ
取るとハチマリオになり、メーターが無くなるまで浮くことができる。メーターは地面や蜂蜜壁に着地すると回復する。
ほか、雲や花の足場を渡れるほか、ハチミツ壁にくっついて移動できる。
その代わりに幅跳びジャンプとバック宙と三段ジャンプが使えなくなる。
ダメージを受けるか水に触れると変身が解ける。
ミツバチのコスプレをしたヒゲの若者

  • オバケキノコ
取るとオバケマリオになり、テレサに好かれルイージに嫌われる。
リモコンを振ると透明になるほか、連打で無限に浮き上がる。
弾力があるのか、壁にぶつかると跳ね返る。
ダメージを受けるか水や光に当たると変身が解ける。

  • バネキノコ
取るとバネマリオになる。
タイミングよくAを押すと大ジャンプが出来るほか、急な坂道を登ったり自動的に壁ジャンプができる。
常にボヨンボヨンし続けるためかなり操作が難しい。
ダメージを受けるか、水やスターリングに触れると元に戻ってしまう。

  • アイスフラワー
取ると一定時間、全身氷のアイスマリオになる。
アイスボールは撃てないが、触れた水、溶岩を凍らせて足場にできる。

  • ファイアフラワー
取ると一定時間ファイアマリオになって火の玉を撃つことができる。
何気に3Dマリオ初登場。

  • レッドスター
ほうき星の天文台とヘブンズドアギャラクシーでのみ使える。
取るとフライングマリオになり、一定時間空中でスピンすると飛べる。
飛んでいる間は空中で停止して方向転換が可能。

平たく言えば過去作でのスーパースター。
取ると全身が虹色に輝くレインボーマリオとなり、一定時間体当たりでほぼ全ての敵を倒せる他、素早く移動できる。


◆ステージ
本作では「ほうき星の天文台」から主に観測ドームを介してそれぞれのギャラクシーに飛び、ギャラクシー毎に用意されたシナリオ(コース)から選択・攻略してスターを集めるのが基本の流れになる。
行けるギャラクシーはシナリオが3つ用意されている大きなギャラクシーと、シナリオが1つの小さなギャラクシーに大別される。ここでは「大きなギャラクシー」を主に紹介。

更にゲームが進むと攻略済の大きなギャラクシーに「いたずらコメット」が飛来するようになり、飛来中はコメットの種類に応じた制約や改変が加えられた特別なシナリオに挑戦可能となる。

  • 【ほうき星の天文台】
拠点。ここから各ギャラクシーに行き、シナリオ終了時及びゲーム開始時はここに戻ってくる。
最初は動力不足により大部分の機能が使えないが、グランドスターを集めることで復旧し、より多くのギャラクシーに飛べるようになる。

  • 【エッグプラネットギャラクシー】
タマゴのような球状の星が大小いくつも連なる最初のギャラクシー。本作特有の重力に慣れるのにはうってつけ。
シナリオ1では初っ端からボス敵であるディノパックンが登場。ぶっちゃけシナリオ3のボスよりよほど強い。
シナリオ2ではスターピースを与えることで新しい星に変身する「ハラペコチコ」が初登場。
後続のギャラクシーでは隠しルートという立ち位置になるが、このシナリオでのみ正規ルートとして登場する。

  • 【ハニービーキングダムギャラクシー】
女王のハニークイーンが治めるミツバチ一族の国がある、自然豊かな森のギャラクシー。ハチキノコが初登場。
なお、このハニークイーンは後に何をトチ狂ったのかマリオカート7で操作キャラとして出演した。

  • 【スターダストギャラクシー】
クリスタルの塊や星屑のようなものが無数に浮かぶ神秘的なギャラクシー。
シナリオ1ではポインターを使った移動手段である「スターキャプチャー」が(ステージギミックとしては)初登場。
シナリオ2では同じくポインターを使う「ひっぱりマユ」が初登場。後に数多のマリオを呑み込む悪魔のギミックである

  • 【バトルロックギャラクシー】
巨大な岩の星を中心とした要塞のギャラクシー。
砲弾やボム兵などの物騒なギミックが多く、被弾しやすい。

  • 【グラスビーチギャラクシー】
宇宙ペンギン達の楽園である南国リゾート風のギャラクシー。
本格的な水中エリアのある最初のギャラクシー。ここで泳ぎの操作に慣れておこう。

  • 【ファントムギャラクシー】
お化け屋敷などのホラー要素をモチーフとしたギャラクシー。オバケキノコが初登場する。
シナリオ1でここに囚われていたルイージを救出し、以降スター集めを手伝ってくれるようになる。
パープルコメットは本作最難関スター候補の一つ。

  • 【ウィンドガーデンギャラクシー】
風が吹き抜ける空中庭園のギャラクシー。神曲で有名。
牧歌的な雰囲気とは裏腹に難易度そのものは着実に上昇しており、フワフワ草の操作をミスって奈落に落ちたプレイヤーは数知れず。

  • 【アイスボルケーノギャラクシー】
極寒の氷山と灼熱の溶岩が共存しているギャラクシー。アイスフラワー及びファイアフラワーが初登場する。*2
シナリオ1では氷山エリア、シナリオ2では溶岩エリアを冒険し、シナリオ3はこれらが混合したエリアとなる。

  • 【サンドアイランドギャラクシー】
シリーズお馴染みとなる砂漠面のギャラクシー。
落ちれば即死する流砂を始めとして危険なトラップが満載。

  • 【オータムウッズギャラクシー】
鮮やかな秋の森を思わせるギャラクシー。ハニービーキングダムのマイナーチェンジ的な存在。
メインの星の形状は左右反転しただけでほぼ同じだが、シナリオは全くの別物。何気にあちらよりも櫓が立派になっている。

  • 【ループオーシャンギャラクシー】
グラスビーチ同様に南国リゾート風のギャラクシーだが、中央の島を中心に円環状の海が取り囲んでいる独特の形状が特徴。
レースのような様式をとるシナリオがコメットも含めて3つもある。

  • 【トイボックスギャラクシー】
玩具やお菓子の星が連なる可愛らしい雰囲気のギャラクシー。バネキノコが初登場する。
中にはドットのマリオを悪意剥き出しの組成でそのままステージ化した星も。
パープルコメットは本作最難関スター候補の一つ。

  • 【ダンジョンケイブギャラクシー】
不気味な洞窟のギャラクシー。洞窟を進み、地底湖を抜けた先には幽霊船が姿を現す。
テニスボールを落としてスイカの星を巨大化させるという作中でもトップクラスに意味の分からないギミックがある。

  • 【キャノンフリートギャラクシー】
巨大な戦艦を中心とした要塞のギャラクシー。
バトルロックのマイナーチェンジ的な存在で、ギミックもあちらを発展させたものになっている。

  • 【ヘルプロミネンスギャラクシー】
これでもかというほど終盤臭が漂う灼熱一色のギャラクシー。
マグマ以外にも高熱ガスや火山弾などの熱いギミックが目白押しで、しょっちゅうマリオの尻に火が付く。
シナリオ3ではディノパックンが炎を纏う強化版となって再登場。エッグプラネットとは比べ物にならないほど強くなっている。


◆余談

本作から年末に発売したマリオの発売日とコーエーテクモの任天堂ハードの大作の発売日が被る又は同月に発売するという謎のジンクスが生まれた。

2007年は本作とオプーナ


2011年はスーパーマリオ3Dランドとファブスタイル。

いずれも力を入れた作りになっているが、オプーナ作品の期待を遥かに下回る売上からネタにされている。





追記・修正はスターを120枚実際は242枚
すべて集めてからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • スーパーマリオギャラクシー
  • マリオ
  • 銀河
  • 宇宙
  • 任天堂
  • Wii
  • ゲーム
  • マリオシリーズ
  • ロゼッタ
  • オプーナ
  • オーケストラ ←※マリオのゲームのBGMです
  • 鬼畜コメット
  • タマコロ
  • ギャラクシー
  • マリオギャラクシー
  • 名作
  • Nintendo Switch
  • キノピオ探検隊
  • スーパーマリオシリーズ
  • いたずらコメット
  • オーケストラ
  • 2007年
  • クッパの本気
  • 涙腺崩壊
  • 泣きゲー
  • 3Dマリオシリーズ
最終更新:2025年03月22日 17:09

*1 但しこちらも現時点では中国のみの配信であり、対応言語も中国語のみ

*2 厳密にはアイスフラワーに関してはここより前のあるギャラクシーの隠しエリアでも先行登場する。