登録日:2023/08/12 Sat 15:30:40
更新日:2025/03/23 Sun 22:45:14
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『
トランスフォーマー ビースト覚醒(Transformers:Rise Of The Beasts)』とは、2023年に公開された米映画。
ハズブロ社(日本ではタカラトミー)の変形玩具およびそれを原案としたアニメ「
トランスフォーマー」の実写映画化シリーズ第7作目である。
配給会社は、北米がパラマウント映画、日本が東和ピクチャーズ。
監督は、『クリード 炎の宿敵』を監督したスティーブン・ケイプルJr.。製作はロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラと5作目までの監督だった
マイケル・ベイ。
●目次
概要
本作は、2018年公開の
スピンオフ映画『
バンブルビー』の続編というスタンスを取っており、
マイケルベイ監督五部作より過去の時系列である西暦1994年が舞台である。
というのも、当初実写版TFシリーズの7作目は『
最後の騎士王』の続編の予定だったが、同作の興行が予想を下回り、批評家・観客からの評価も散々だった一方、『バンブルビー』が予想を上回る高評価を得たため、5作目までのシリーズは打ち切りとなり、実写7作目は『バンブルビー』の続編として製作されることとなった。
一応、宣伝等によるとベイ監督五部作の前日譚となっているが、同シリーズの設定とは矛盾する点が多く、「別ユニバースの物語ではないか」と噂が有力。
だが、プロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラによると「矛盾自体はしていない。何かしら接続される」とのこと。マジで?…まあ無茶苦茶さが売りのTFだし…
今作では、日本では90年代後半にテレビ東京系列にて放送され、コアなファンに人気を博した『
ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』シリーズのメインキャラである「マクシマル(ビーストウォーズのサイバトロン)」が登場する。
吹き替え版では、当時担当していた音響監督の岩浪美和が演出に起用され、また吹き替え声優もオプティマスプライマル(ビーストコンボイ)役の
子安武人をはじめ当時と同じキャストを可能な限り起用した。
キャラの口調も一部はアニメ版をリスペクトしたものとなっている。
なお一部のキャラクターが芸能人配役なのは本国からの依頼
(強制)であるが、その制約の中で岩波がアフレコにおいて浮かない人材を選出している。
本人曰く「(自分でキャスティングを決められないなら)
貧乏くじを引くのは自分だから仕事を受けなかった」と断言している。
ただ、「声優無法地帯」と評された日本語版ビーストウォーズとは違い、本作は原語版のニュアンスをきちんと汲み取った真面目な内容の映画である。
そのあたりは岩浪もコメントで言及しており、ビーストウォーズ特有のすっとぼけた雰囲気を期待すると肩透かしを喰らうので注意。
公式も「声優無法地帯」を期待されていたことは把握しており、本作のPVで
本編には登場しない人達を主に集めた千葉トロン率いるデストロン一味VSチー坊(唯一出演)&ラットルくんによる声優無法地帯verのPVも公開された。
このCM出演者による座談会も公開され、「CGに親しみがなく怖くも見えた時代、子どもに親しみを持ってもらおうとアドリブのようなメタいセリフを最初から入れた」「“
イボンコ”秘話」などが語られている。
また、ホイルジャック役の武内駿輔はモロにこのビーストウォーズを見て育った世代だった為、アドリブを入れようと試みてはことごとくカットされたという裏話もあったり。
更に、今作のラストには思いもよらないサプライズが待ち受けている。
これが新たなユニバースの始まりとなるのか、はたまた本家の復活の狼煙となるかは今後次第と言うべきだろう。
ちなみに、本来は海外では2022年6月に、国内でも2022年の公開予定だったが、丸一年延期して2023年の公開になった。
日本での入場者特典は、第1弾がオートボット(通常版)かマクシマル(ラージフォーマット版)のデジタルポスター、第2弾がまさかの『
PUI PUI モルカー』とのコラボ、モルフォーマーのステッカー。
ストーリー
西暦1994年。
退役軍人のノアは、難病を患った弟を抱え、再就職も出来ず金銭的に追い詰められていた。
そしてある日、彼は友人を頼って、自動車泥棒に手を染めてしまう。
だが、盗もうとした車は突然彼を乗せて、意思を持ったかのように走り出し、廃工場へと連れて行く。
その車の正体は、機械生命体「トランスフォーマー」のオートボット、ミラージュだった。
ミラージュはノアをリーダーであるオプティマス・プライムに紹介するが、オプティマスは人間であるノアを信用しようとしない。
オートボットは、惑星間跳躍が可能な「トランスワープ・キー」の起動を察知し、その奪還のために召集された。
それに無理矢理協力させられたノアは、古代の遺物としてキーを解析していた考古学者の卵・エレーナと出会うが、彼らは凶暴な機械生命体「テラーコン」の襲撃を受ける。
結果、テラーコンに完敗したオートボットはキーを奪取されてしまうが、太古より地球に来ていた機械生命体「マクシマル」のエアレイザーが接触し、もう一つのキーを探し、守るよう懇願される。
もう一つのキーを探しに南米・ペルーへと飛んだノアとエレーナ、そしてオートボット。
そこで彼らは、長きにわたり人類を見守ってきたマクシマルのリーダー、オプティマス・プライマルと出会う。
やがて彼らに迫るテラーコンと、その背後にいる惑星生命体「ユニクロン」。
二つの正義の機械生命体と人間の存亡をかけた、壮絶な戦いが始まろうとしていた。
登場人物
※本作は、地球人のメインキャラクターが前6作に比べて必要最小限に抑えられている。なお、実写映画では初めて、敵味方問わず地球の軍隊が登場しない。
演:アンソニー・ラモス/吹き替え:中島健人
地球人側の主人公。
元米軍の情報兵だったが、素行に問題ありと判断されて退役させられていた。
父を失い、難病の弟を抱えた状態で母の働きで暮らしているため生活苦に陥っており、再就職を望んでいるが過去の経歴から就活は落ち続ける一方だった。
機械いじりが趣味で、弟とは特製のトランシーバーで時々「
ソニックとテイルス」としてごっこ遊びに興じる仲である。
生活苦に悲観するあまり、友人の誘いに乗って車泥棒を犯してしまうが、その車がオートボットのミラージュだったため、トランスフォーマーの戦いに巻き込まれることになる。
当初は、戦いに巻き込まれることを嫌い、協力要請の裏で地球を巻き込まないためにもトランスワープ・キーを破壊しようとしていた。
だが、ミラージュとの触れ合いや、仲間への責任感に苦しむプライムの心を知り、真の意味で彼らと協力することを決意する。
ミラージュがやられ、絶望的な状況に戦いを諦めてしまうが、何とか生きていたミラージュとなんと合体、「エクセルスーツ」を身にまといトランスフォーマーの戦いに参加する。
これまでの実写TFでも戦闘シーンで人間キャラが活躍することはあったが、(元軍人とはいえ)一般人でここまで戦闘するのは前代未聞。
また、序盤にてアーシーから「電子工学の天才」と紹介されていたのだが、その技量はエンディング中のとあるシーンにてお披露目されることに。
ちなみに、日本語版の中の人はジャニーズという事もあり、「演技がアレなのではないか」と心配する方もいるだろう。
が、実際には非ジャニーズファンからも好評なうえ、アフレコ時にはビーストメガトロンの玩具を持ってきて
メガトロン様に見守られながらアフレコをした、というほどの
オタクビースト世代であり、その心配はほぼ無用。
所属ユニットのSexy Zoneとして担当した
日本語吹替版主題歌「Try This One More Time」も無印『ビーストウォーズ』OP「War!War!Stop it!」を思わせるラップ調で好評。
演:ドミニク・フィッシュバック/吹き替え:仲里依紗
ニューヨークの博物館に務めるインターン生。
考古学を専攻しており、本職の研究員よりも知識が豊富で、古代の歴史の探求心に満ちているが、立場上上司からは無下にされる日々を送っていた。
出土品の中のオブジェを勝手に調査するうちに、その中に隠されていたトランスワープ・キーを起動させてしまい、今回の騒動のきっかけを作ってしまう。
そして、ノアとの出会いを経て、オートボットとテラーコンの戦いに巻き込まれ、もう一つのキーの行方を知る者として道案内を買って出る。
ノアやオートボット、マクシマルを観察するうちに、ノアと彼らリーダーの共通点を見出す。
演:ディーン・スコット・バスケス/吹き替え:
戸松遥
ノアの弟。
ゲームや
スパイごっこが好きな少年だが、手が麻痺してしまう難病に侵されており、貧困ゆえに満足な治療も受けられずにいる。
軍を辞めさせられ、就職も出来ずにいる兄をそれでも誰より尊敬しており、「諦めない」ところが何よりの長所と励ましている。
ひょんなことからミラージュのことを知り、彼に兄の護衛を任せ連絡用のトランシーバーを託す。
演:ルナ・ローレン・ベレス/吹き替え:斉藤貴美子
ノアの母。
父親が不在なため、ディアス家の唯一の働き手として多忙な日々を送っている。
演:トベ・ンウィーグウェ/吹き替え:小松史法
ノアの友人。
窃盗等の犯罪で収入を得ており、「悪い金持ちのチャリティーの手伝い」と自分を正当化している。
ノアに車泥棒を勧めた張本人だが、彼がミラージュに乗って暴走して警察に追われるのを見るや否や、速攻で見捨てて逃げた。
好物はチューブ状のグミ。
マイケル・ベイ監督だったらコメディリリーフのメインキャラとして活躍しそうなキャラ。
トランスワープゲートが開かれる際、暗雲立ち込めるニューヨークをグミを噛みながら呆然と見上げていた。
スタッフクレジット後のエンディングでは逃げたことへの言い訳をアレコレ考えながらもミラージュ修復のためのジャンクパーツをかき集めていたことが判明。
ポンコツ車両の状態から変形するミラージュを見た際は呆気に取られていた模様。
吹き替え声優の小松は、
実写TF3作目までの主人公サム・ウィトウィッキーを演じていた。
演:サラ・スタイルズ
エレーナの上司。
特に考古学に詳しくもなく、「研究費稼ぎのため」と称してエロいいい格好だけしたがり、エレーナの成果を横から奪い取っていく。
ドレスを着飾りディナーをエンジョイしている間、トランスワープゲートの隠された鷹の像を壊されたりテラーコンの襲撃で研究施設が破壊されたり、今後のことを考えるとご愁傷様としか言いようがない。
演:マイケル・ケリー/吹き替え:
津田健次郎
エピローグにてノアを面接した人物。
その正体は、政府直属の秘密の特殊部隊のエージェント。
トランスフォーマーのことも無論知っており、ノアの家族の援助と共に彼をスカウトした。
その組織の名は「G.I.ジョー」。
最後にロゴが出るまで、バンブルビーにも登場していたセクター7だと思っていた人も多いのではないだろうか。
上手くミスリードしつつ、過去にアメコミやトイでのクロスオーバーもあったため納得のサプライズである。
2024年のCinemaConにて「トランスフォーマー」と「G.I.ジョー」のクロスオーバー作品が制作されると発表された。今後の展開にも注目しよう。
登場TF
※CVは原語版/吹き替え版
自由を愛するサイバトロン星の戦士。主に地球の
自動車に変形。
現在の彼らは母星を追われた反乱軍であり、地球で再起を図っている最中。
CV:ピーター・カレン/
玄田哲章
ご存知
顔面破壊大帝オートボットのリーダー。ビークルモードは前作から引き続きフレイトライナーFLAトラック。
前作では終始マスクだったが、今作ではベイ監督5部作同様に素顔を見せていた。
サイバトロン星から逃れ、辺境の惑星である地球に7年も足止めを食い、挙句仲間を救えなかった経験もあって自分に責任を感じており、余裕がない状態。
ゆえに、地球人にも「自分勝手」だと心を許せずにいた。
トランスワープ・キーを発見した際も、サイバトロン星への帰還のためだけに使用したその後の影響を考えられずにおり、ノアから反発されていた(ノアは地球を守るためキーを破壊するつもりでいたのもある)。
スカージへの敵対心に燃え、彼の打破に執念を燃やしていたものの、プライマルとの出会いやノアの地球を守りたい心を感じたことを機に、自分の浅慮を恥じるようになる。
そして、地球人とマクシマルとの共闘を決意し、テラーコンに立ち向かっていく。
…が、そのうちプッツンしてしまったのかベイ監督五部作にも負けない残虐ファイトや首を貰うだのなんだのと暴言を連発。挙句、吹き替え版では終盤一人称が「俺」になった。
因縁の敵スカージとの最後の対決では精神的な落ち着きを取り戻したこともあってか終始優勢を保ち、宣言通りに首をぶっこ抜いて決着を付けた。プライムの真の力とは顔面破壊らしい
だがスカージが今際の際にトランスワープ装置の制御パネルを破壊してしまった事で最早装置を直接破壊しての停止という手段以外が出来なくなってしまう。
ならば自分がそうしよう、そう覚悟を決めたオプティマスはプライマルに仲間達を託して脱出を促し、それを阻止せんとするスウィープスの大群やユニクロンからの甘言も振り切ってキーを叩き斬る。
直後に起きた大爆発に巻き込まれ意識を失いかけ、更には装置の残骸と共にユニクロンに吸い込まれそうになるが助けに戻ってきたノア、そしてプライマルの手を借りてどうにか危機一髪の状況から脱する事に成功したのであった。
CV:ピート・デヴィッドソン/藤森慎吾
ノアが初めて出会ったオートボットで今作のTFサイドの事実上の主役。ビークルモードは964型ポルシェ911シルバーで、ストライプカラーが特徴。TFシリーズ初のポルシェライセンス取得と相成った。
935ターボに変形するMPマイスターに期待が持てるぞ!
また、964以外にもランボルギーニやインディカー、
ゴミ収集車と複数のオルトモードを披露している(どのモードでもカラーリングは変化しない)。
ノリが軽く陽気なお調子者で、プライムやアーシーから注意されることもしばしば。一方で他人の本質を見抜くのに長け、初対面のノアを一発で信用した。
脚本のジョン・ホーバーによると「驚くべき過去」があり、元々サイバトロン星の上流階級の出身で金持ちだったらしい。それならば劇中での多数オルトモード披露や最終決戦からの動向も説明がつきそうである。
その後もノアとの交流を通じて絆を作っていき、クリスにも「ノアを絶対守る」と約束する。ついでに「ナックルズ」というコードネームももらった模様。
自身のボディの一部を武器として流用させたり、ホログラムにより敵を惑わしたりする能力を持つ。
G1でいうリジェモチーフのキャラは『ダークサイドムーン』のディーノに続き2度目の登場となるが、今回はより元ネタに近い姿となり、ちゃんとホログラム能力も披露してくれる(透明化まではしていないが)。
ボディカラーや人間への態度など、あちらと対になっているかのような要素も随所に見られる。
吹き替えは「ホントにこれでいいのか?と思った」「自分に合わせてくれたのかってくらい」と本人が語ったほどにいつもの藤森。
ちなみに原語版の声優もコメディアンであり、吹き替えもコメディアンを使うように注文があったため、岩波と縁があり、実力があると見込んだ人材を選んだとのこと。
ノアを庇ってスカージの攻撃を受け、致命傷を負ってしまうが、最後の力を振り絞ってノアに全パーツを託し、彼の「エクセルスーツ」と化して共に戦う。
決戦後、そのまま全てを出し尽くして死亡したかに思われたが、ノアがリークに集めさせたジャンクパーツで組んだカラーリングがちぐはぐな964を元に復活を遂げた。
ご存知つぶらな瞳の若き兵士。ビークルモードは1977年型シボレーカマロ。今作では人間との相棒役をミラージュに取って代わられてしまったのは彼のファンにとっては残念か。
前作同様、発声機能を失ったままのため
ラジオ音声でコミュニケーションを取る他、ドライブインシアターで録音した映画の音声も使っている。(汚い言葉遣いが多いため、プライムからは窘められているが。)
地球人不信気味のプライムとは対照的に、前作のチャーリーとの交流もあってか、「優しい人間もいる」とフォローしている。
最初のスカージとの戦いで、プライムを庇ってスカージに特攻したが、返り討ちにされた挙句スパークを撃たれて機能を停止し、すなわち死亡状態となった。
第1作目に登場したオートボットはこれで最低一回は死亡したことになる。オォウ……。
その後、遺体はオートボットと共にペルーへと運ばれ、ストラトスフィアの手によってアマンの村に運ばれる。
エネルゴンさえ注入されれば復活の余地はあったが、そのパワーが足りず見守ることしか出来なかった。
そして、トランスワープ・キーの発動によってエネルゴンの溜まり場にパワーが送られ、遂に復活する。
復活後はビークルモードがなぜかオフロード仕様になった。
これは"復活"じゃないぜ!
復活後はストラトスフィアに輸送され空から降下、景気よくヒップホップを流しながらナイトバードを倒すという活躍を見せた。
お前をぶっ潰す、ママがやれってさ!
なお、スカージに剝がされた額のオートボットのエンブレムはプライムがきっちり取り返した。
CV:リザ・コーシー/
ファイルーズあい
若き女性兵士。ビークルモードはドゥカティ916
バイク。街中を走るときは人型ダミーがハンドルを握っている。
なお、『リベンジ』に登場したアーシーは三位一体型で、デザインも大きく異なる。
冷静沈着な性格であり、戦況の分析を担当。頭に
血オイルが昇りがちなプライムを抑えることが多い。
狙撃手であり、大型のライフルを愛用する。
前作から引き続き登場したオートボットの一員で、デザインは同様にG1版を踏襲しつつも全体的に細身且つ、より人間味のある顔立ちになっている。
CV:クリスト・フェルナンデス/武内駿輔
ペルーに駐在していたオートボット。ビークルモードは1970年型フォルクスワーゲンバン。
南米に長く留まっていたため、スペイン語訛りで喋る。
眼鏡が特徴的な外見で、少し気弱な性格。
メカニック担当だが作中ではあまりその腕は見せなかった。
前作にも冒頭にG1準拠のデザインで登場していたのだが、今作では
チータスが「誰だお前?」とツッコまんばかりに見た目が大幅に変わっている。
作中でも特にそれについての説明はされていない。
もしかして前作のはダウンシフトだったんじゃ。
CV:ジョン・ディマッジォ/
チョー
巨大な飛行型オートボット。ビークルモードはイタリア空軍カラーのフェアチャイルド C-119 フライング・ボックスカーで、気のいい老人TFだが、飛行は若干不安定。
オートボット数名を収容可能なほどの巨体を持ち、ペルーへの空路は彼が担当した。
キャラの元ネタは『リベンジ』の玩具限定(後に『ダークサイド・ムーン』のゲームにも登場)キャラで、やはり輸送機に変形するオートボットだった。
吹き替え声優のチョーは『ビーストウォーズ』での
タランスや『リターンズ』のノーブル、ベイ監督五部作の
シーモア・シモンズを演じていた。それ以外にも多くのTFを演じている。
体にガタが来ているからか戦闘にはほぼ参加していない。とはいえバンブルビーを決戦地帯まで輸送するという活躍はある。
マクシマル
宇宙の生命の繁栄を見守る、動物の姿をした機械生命体。
母星(本作ではセイバートロンとは別の星である設定)をユニクロンに滅ぼされ、トランスワープ・キーを守るべく地球に降り立った。
戦闘時には人型に「変形=マキシマイズ」する。
インタビューによると本作でのマクシマルは地球の空気や大気に耐えられないためほとんどビーストモードで過ごしているとのこと変形に悩みすぎて一回しか変身させられなかったのはメタ的な話。
CV:ロン・パールマン/
子安武人
顔面破壊大帝2号マクシマルのリーダー。ビーストモードはゴリラ。
ミラージュからはドン○ーコングと言われたが
名前の「オプティマス・プライマル」は偉大なるオートボットのリーダーであるオプティマス・プライムから付けられた。
宇宙に育まれる生命を分け隔てなく愛し、その繁栄に身を捧げている。
トランスワープ・キーをユニクロンから守るための使命に殉じており、そのためにはあらゆる犠牲を払う覚悟を持つ。
一方で、太古の地球に降り立った際に山奥の部族と交流を深め、共に戦うことを約束しており、プライムを驚かせていた。
そして、因縁の相手であるスカージを倒すため、プライムらオートボットと共闘することとなる。
その戦い振りはプライムに負けず劣らずの残虐ファイト野性味に溢れ
- スウィープスらやスコルポノックの群れを素手で文字通りちぎっては投げ、しまいには
バナナ果物か何かでも食べるように首根っこに噛み付いて食いちぎる
- バトルトラップの顔面に奪い取ったチェーンメイスの頭槌を全力で何度も叩き付ける
…等、射撃戦をメインとするオートボットの面々とは対照的。
変形後のルックスは頭部を含めた全身が黒色で胸部がゴリラの胸板のような形状になっているという些細な点を除けばほぼアニメ版に近い。
全体的なシルエットを見ると悪名高き『リターンズ』版のロボットモードに似ているとの声も。
武器はオリジナルの「サイバーブレード」によく似た形状の二振りの剣。
しれっと変形時には下半身が回転するお馴染みのギミックもあり。
吹き替え声優は元ネタである『ビーストウォーズ』の
イボンココンボイと同じく子安武人。
間違っても名前を逆さから呼ぶな。
CV:ミシェル・ヨー/本田貴子
マクシマルの偵察兵。女性。ビーストモードはハヤブサ。
口から炎を吐き、高い機動力を有する。
プライマルとは別行動を取っており、地球に来た後は仲間を全員失ってしまった。
そのため、当初は自分がマクシマル最後の生き残りだと思っており、プライマル達の生存を知った時は非常に驚いていた。
トランスワープ・キーの起動を察知し、オートボットに合流して彼らに協力を仰ぐ。
理知的で穏やかな性格をしており、プライムが自分達の種族の事しか考えていない有様への失望を漏らすプライマルを「故郷を完全に失ってしまった我らと、故郷再建への望みが潰えていない彼らとでは背負っている責任も異なる」と諭すなど、序盤におけるオートボットとマクシマルの架け橋を担った。
優しい声色と併せてママみを感じた観客多数。
スカージに自身のパーツを植え付けられ、ユニクロンの暗黒パワーを徐々に肉体に流し込まれ、スカージの傀儡と化してしまう。
終いにはトランスワープ・キーを奪ってスカージに渡してしまい、プライマルにも牙を剥く。
だが、自我が失われる前にプライマルに
使命を果たすよう懇願し……。
作中では終始ビーストモードのままで、人型は玩具版で確認可能。
余談だが、日本語版ビーストウォーズの
エアラザーは男性キャラにしていたが、こちらは原作に則ってちゃんと女性である。
残念ながらタイちゃんは不在。ついでに「はいやー!」も言わない。
CV:トンガイ・クリスタ/
高木渉
身軽で素早い兵士。ビーストモードはチーター。
アーシーからは「猫ちゃん」呼ばわりされていた。
吹き替え版では元ネタであるビーストウォーズ及び
サイバーバースの
チータス同様、声優は高木渉。語尾に「じゃん」を付けて喋るがアニメ版ほどチャラついた話し方ではない。
変形後の姿はメタルス2や『リターンズ』のロボットモードを思わせる人型に近いシルエットで、武器はサバンナの戦士をイメージしたのか槍となっており、分離して両手持ちもできる。
銃を使わないので「撃つべし!」とは言わない。
ちなみに高木は実写版1作目で、
おもしろ黒人のグレンを演じていた。
けしてビルドロンではない。
CV:デヴィッド・ソボロフ/なし
重機動でパワー型の兵士。ビーストモードはサイ。
変形後は重騎士のような重厚感のある姿で、武器は巨大な戦鎚。
人間の言葉を発さないこともあり作中ではあまり目立たないものの、最終決戦ではアーシーを背に乗せながらの突進や巨大な戦鎚でスウィープス共やスコルポノックをで豪快に蹴散らすなどといった活躍をしている。
元ネタの
ビーストウォーズ版ライノックスとは異なり、科学者のような面も見せていないがマクシマル達の中では変形後の姿は一番元ネタに近い。
劇中ではほぼ叫び声だけで喋るシーンがないためマクシマルのメンバーの中では唯一吹替キャストがいないんダナ。
なお岩波の意向ではオリジナルで演じた中村大樹を起用したかったが、まともな台詞がないので断念したとのこと。
まあ後の不祥事を考えると結果として良い選択になってしまったが…。
CV:デヴィッド・ソボロフ/
大塚明夫
先代のマクシマルのリーダー。プライマル同様、ゴリラの姿をしているがこちらは全体的に白っぽく、腕にブレード状の武器を備えているなどの違いもある。
テラーコンによる母星襲撃に対抗せんとするプライマルに仲間たちと共に
逃げるよう諭し、トランスワープ・キーを託してマクシマルの新たなリーダーに任命、自身は単身でスカージに立ち向かい時間稼ぎを行った。
だが力及ばず
上半身のほぼ半分を抉り取られ、マクシマルのエンブレムを奪われるという無惨な形で敗北してしまう。
しかし本来の目的であった仲間を逃がすことには成功し、スカージらはユニクロンから叱責され数千年もの間をキーの捜索に費やす羽目になった。
元ネタはBotconというファンイベントの限定品であり、マニアックな人選である。こちらもオプティマスプライマル(ユナイテッド版)のリカラーであるため、ゴリラに変形する。
吹き替え声優の大塚は『
トランスフォーマー アニメイテッド』にて
ロックダウンを演じていた。
テラーコン
ユニクロンの眷属たち。
惑星を食いつぶすユニクロンの尖兵として、主が食いやすいよう対象の惑星の抵抗勢力を制圧するのが役目。
またユニクロンから暗黒エネルギーを分け与えられており、通常のトランスフォーマーを凌駕する戦闘能力を持つ。
CV:ピーター・ディンクレイジ/
飛田展男
ユニクロンに忠誠を誓うテラーコンのリーダー。ビークルモードは1994年型ピータービルト359トレーラー林業用仕様(改造元は
実写版一〜三作目のオプティマスのものと同一)。
錆の浮き出てくすんだ車体や、窓を覆う防護プレートといった物々しい雰囲気は実写版3作目でメガトロンが変形していた改造トラックを彷彿とさせる。
ユニクロンに逆らうトランスフォーマーを片っ端から殺害し、そのエンブレムを奪っては体に取り付け、コレクションにしているTFハンター。特にビークルモードの際にはフロントグリルに、それらのエンブレムが
撃墜マークの如くズラリと並ぶ悪趣味ぶり。
おまけにエンブレムのコレクションの中にはオートボットやマクシマルは勿論の事、ディセプティコンやプレダコン、更にはエリートガードやレッカーズ、傭兵といった名だたる精鋭組織の物まであり、悍ましい実力者である事を物語っている。
元はユニクロンに滅ぼされた星の住民だったが、助命と力を得る代わりにユニクロンの手下となっていた。
執念深く獲物を徹底的に甚振る真正のサディストであり、プライムをコレクションの一部にしようとしている一方で、キーの発見にあまりに長い時間を掛けてしまった事で怒り心頭のユニクロンから折檻を受けた際には必死に
命乞いをするなど、立場上仕方無いとは言え哀れな一面も。
「ユニクロンの関係者」「黒いトレーラーに変形する」「左腕が巨大な鉤爪」とブラックコンボイを含む過去作の様々なスカージを足したようなキャラ造形。
吹き替え声優の飛田は『ビーストウォーズ』では
テラザウラーを、続編『
メタルス』では
クイックストライクを演じていた。それ以外にも多くのTFを担当されているが、意外にも実写版では初。
オプティマスとは劇中で何度も直接刃を交え、当初は優勢だったが最終決戦ではマクシマルや人間達との交流を経て己を見直し、精神を安定させていったオプティマスとの決戦では一転して窮地に立たされる。
マスクを剥がされて素顔を晒されるわ、その顔面をマグマに押し付けられ焼かれるわとマイケル・ベイ版に勝るとも劣らない残虐ファイトで圧倒され、ユニクロンに助けを求めるも僅かな援軍を送られただけで結局は見捨てられてしまう。
それでも今際の際にトランスワープ装置の制御パネルを敢えて破壊し、安全な方法での起動停止を阻止しユニクロンの完全顕現を続けさせようとしたが活躍はそこまで、最後は両腕をバッサリ切り落とされた上に背中からマグマに押し付けられ、滝行の如く頭から全身にマグマを浴びながらながら顔面にエナジーソードを深々と突き立てられ、そのまま脊髄ごと首をぶっこ抜かれるという壮絶な最期を遂げた。
なお中盤でバンブルビーから奪ったエンブレムはしっかり取り返された。
CV:ミカエラ・ヤー・ロドリゲス/
柚木涼香
飛行型の女性暗殺者。ビークルモードは
日産・スカイラインGTR(BCNR33型)。
日本刀や爆弾といった様々な武器を用いて敵を追い詰めるのが趣味で、色っぽくも嘲笑うかのような口調が特徴。
元ネタは『G1』に登場した忍者型ロボットの
ナイトバード。日本車に変形するのも、日本製ロボットだった事からの小ネタと思われる。ちなみにデザイナーによると、顔を覆う紫のバイザーはガッチャマンをイメージしているそうな。
吹き替え声優の柚木は『ビーストウォーズ』の
ブラックウィドーを始めとした、所謂「クモ女」TFの声優でお馴染み。
得意の空中戦で一方的に攻撃を仕掛けるが、復活したビーが上空から降下してきたのを見て自分も飛び上がり迎え撃つ。
そのまま空中で取っ組み合いになり、地上からの援護射撃を得たかと思いきやビーに盾にされ、挙げ句の果てには翼の一方をもぎ取られて渾身の力で胸元に突き刺され、永遠にGOOD☆NIGHT木っ端微塵に吹き飛んだ。
CV:デヴィッド・ソボロフ/
三宅健太
巨体が特徴的な兵士。ビークルモードはC7000型GMC・トップキックの改造レッカー車。
改造元の車種は
実写版のアイアンハイドと同じ。
このレッカー用クレーンとフックはロボットモードでも背中に残り、
屠った相手の死骸を引っ掛け、引き摺り回して見せ付けるのに役立てているという。
チェーンメイスとガトリングガンを愛用し、徹底して敵を痛めつける血(オイル?)に飢えた戦闘狂。
他にもビークルモード時にはボンネットのスーパーチャージャーから
ミサイルを放ったり、メイスの頭槌部分は実は開く事が可能でマジックハンドの様に物を掴んで投げ付けるといった隠し玉も備える等、単なる脳筋ではない。
更にその巨体に見合った防御力はオートボットらからの射撃攻撃をまるで意に介さないタフネスさであり、武器を使用しない地力での肉弾戦でもプライマルと真っ向から殴り合いが出来る程。
同僚のナイトバードとは一見正反対だがチームワークは良好。
名前自体は『ザ☆ヘッドマスターズ』にも同名のデストロン兵士が登場しているが、それ以外の共通点は垣間見られず元ネタと呼べるかは微妙なところ。
最終決戦でもそのパワーと武装を存分に活かし猛威を振るうが、ダブル顔面破壊大帝オプティマスプライムとオプティマスプライマルのタッグに目を付けられたのが運の尽き。見たか!今世紀最大の劇的シーン、夢のダブルコンボイ誕生の一瞬!
チェーンメイスをプライマルに受け止められた所をプライムから腕を切られ、そのままプライマルからメイスごと引き千切られた挙げ句残った片腕、そして片足をプライムに切断され、倒れて動けなくなった所をプライムがトドメ…を刺そうとした所に割って入ったプライマルから顔面に全力で何度もメイスの頭槌を叩き付けられるという凄惨な最期を迎える羽目に。
直接は映されなかったもののプライムが若干引いていた辺り、画面外ではグシャグシャに潰されてしまっていたのだろう。見せられないよ!
プライム「俺の獲物だぞ。」
プライマル「ふふっ」
「スウィープス」と呼ばれる小型の機械生命体。
機関銃に変形する。
無数の個体が存在しており、スカージに猟犬のような扱いで使役される本作の雑兵枠。
名前からして、元ネタはG1スカージの手下のスウィープスであろうが、G1スカージとほぼ変わらない見た目のそちらとは異なり、スカージとは全く違う姿。また銃に変形するという点からして、G1スカージのターゲットマスター、フレイカスも入っているかもしれない。
ユニクロンの配下であるサソリ型の機械生命体。ちなみに純サソリのTFは、海外では大抵「スコルポノック」という名前である。
冒頭でマクシマルの母星にて2体がエイプリンクを執拗に付け狙い追い詰めるも、プライマルとエアレイザーによって撃破される。
最終決戦でもテラーコンの増援として送り込まれる形で登場する。
玩具ではプレダコン(ビーストウォーズのデストロン)扱いであり、
スコルポスの要素もあるかもしれない。また実写TFの「スコルポノック」は、
ブラックアウトが使役していたサソリ型ドローンに続き2種目。
CV:コールマン・ドミンゴ/
山路和弘
サイバトロン星で伝説として語られていた惑星生命体。
惑星そのものを餌として食い尽くし、悠久の時を生きている。
スカージといったテラーコンを操り、住民を殺した上で星を食って回り、最終的にはトランスワープ・キーを手に入れて自在に空間移動しようとしていた。
その性格は傲慢にして尊大。あらゆる生命を自分の膝元に跪かせようとしている。
以前にスカージらがキーの入手をしくじった結果、時空の狭間に取り残された事で数千年もの間腹ペコ状態となっていて苛立ちを極限まで募らせており、漸くキーを見付け報告に来たスカージに対しても褒めるどころか以前の失敗も槍玉に上げ、サイコキネシスのような力で容赦のない折檻を食らわせる。
その後はスカージらが名誉挽回をすべく必死でキーを揃えトランスワープ装置を完成させた事で遂に現実空間に顕現。久々の「食事」にありつこうとするもまさかのスカージらの全滅という結果に。
それでも尚スカージが今際の際にトランスワープ装置の制御パネルを破壊した事で外部入力での停止が不可能となり、そのまま完全なる顕現を果たして食事を続行しようとするも自らが犠牲になる覚悟を決めたオプティマスが単身残ってキーごと装置そのものを破壊しようとし、「何でも欲しい物をくれてやろう」と懐柔を試みるが「お前の命だ!!」と痛烈な返しで一蹴したオプティマスはキーを攻撃して装置を爆破。
結果、装置の僅かな破片を吸い上げただけで自身は暴走した装置のエネルギーにより再び時空の狭間に叩き返されるハメになったのであった。オプティマスのセリフに反して死んではいない。
オートボット達の宿敵であり、サイバトロン星を軍事支配する悪のトランスフォーマー軍団。
……なのだが、本作のヴィランはテラーコンであり、本編においては一切登場しない。
母星でオートボットの残党を鎮圧するのに忙しいのだろうか。
CV:ジョン・ディマジオ
本作に登場する予定だった唯一のディセプティコン。ビークルモードは白いバス。
前作から7年の間に地球に来襲して来たディセプティコン兵の一体で、映画冒頭で宇宙船を奪いに来たオプティマスと対決する予定となっていた(その際製作されていたシーンは公式から公開されている)。エレーナがキーを起動した場面でオプティマスがバスの駐車場にいたのはこのシーンの名残もとい使い回し。
バスに変形するだけあってかなりの長身で、レスリングのような格闘でオプティマスとそこそこ渡り合う姿を見せていた。しかし最終的には敵わず、腹をエナジーソードで抉られ、駐車していたバスごと吹き飛ばされた。
遺言として「お前たちはこの腐った星で死ぬんだ(要約)」と皮肉を言った途端キレたオプティマスに銃殺された。
インタビューによれば、その後トランジットの遺体はハドソン川に遺棄された模様。(オプティマスは地球での7年間で、襲ってきたディセプティコンを返り討ちにしてはハドソン川に投げ捨てていたようだ。
悪役の所業である。)
駐車場をめちゃくちゃに荒らしたうえにバスも4台破壊してしまっているがどうする気だったのやら
川底にロボットの残骸がいくつも転がっていたら15年後に沈んだ飛行機と一緒に発見されそうなものであるが、どうなるやら。
出番がカットされた理由は「ただでさえ三陣営もいるのに、さらにディセプティコンまで出したらややこしくなるから」だそう。
ちなみに元ネタもあり、『
トランスフォーマーアドベンチャー』…のアメコミ版にのみ登場する。バスに変形するのも同じだが、ロボットモードはアドベンチャーのディセプティコンらしく、サイの獣人となっている。
玩具でのみ登場する、ワニに変形するディセプティコン。といっても現状ロボットモードに変形する玩具は無く、何故か善悪違いのオプティマスプライマルと合体する仕様のヤツも出ている。
ビーストに変形するTFなのにプレダコンじゃないの?と思うかもしれないが、これはビーストウォーズ以前の『
トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ』に登場するスカル(海外名がスカルクランチャー)が元ネタであるため。
用語集
2個の柱から構成される装置で、エネルゴンのある星へと転移出来るゲートを開くことが可能。
おそらく地球に隠す際に2つに分解され、同時に使わなければ作動することはない。
起動時の光線は人間の目では捉えられないので、ニューヨークが大騒ぎになることはなかった。なお博物館と警備員。
莫大なエネルギーを有しており、起動中無暗に破壊しようとすると強烈な破壊力を有する。
シリーズ恒例の争奪アイテム枠。
ペルーの山奥にある部族。
マクシマルと共に協力し、トランスワープ・キーを守る使命を果たしている。
ミラージュが自分のパーツを使ってノアに持たせた護身用の武器。
無線の他、銃としての機能を有している。
玩具
もちろん変形玩具も多数リリース。前作では日本においては
スタジオシリーズを除き商品数は少なかったが、今回は非常に多くのラインナップがなされている。
また、前作ではやらなかった
トイザらス限定や商品購入キャンペーンが復活した。
日本におけるトランスフォーマー市場は年々下火になり、売り場の縮小や撤退も目立っていたなか、売り場が復活し中には大きなスペースで販売する店もあり、実写TFのパワーがうかがえる。
変形に加え、武器ギミックが用意されているシリーズ。最大の特徴は定価1650円というお手軽さであり、拡張セット的な意味合いの強い覚醒ウェポンを除き最安値。
ビースト型TFが武器に完全変形する。当然5㎜ジョイント軸を利用して、ビースト覚醒の一部除くTFや、過去の多くのTFに持たせることも可能。
覚醒ウェポンとトランスフォーマーのセット。名前で誤解しやすいが、トランスフォーマーは覚醒チェンジのものより一回り大きく、武器ギミックが無い分可動性が引き上げられており別物。
変形、可動、武装遊びをこなすプレイバリューがありながら、デラックスクラスより安いため入門にオススメ。
トランスフォーマーと動物型アーマーのセット。動物型アーマーは一部連動変形もこなす。アーマーには互換性があるが、肝心の顔部分はアーマー依存のため、変化に若干乏しい。
『トランスフォーマー サイバーバース』に登場するスパークアーマー・エリートクラスの機構を流用しているが、互換性は無い。
以上の4シリーズは「覚醒チェンジシリーズ」と呼ばれる。
大型のトランスフォーマーで、3ステップの連動変形によってまさに「パッ!パッ!パッ!」と爽快に変形する。
従来のターボチェンジなどと同様の一発変形だが、なんと軟質の素材を利用し、ビークルやビーストを裏返すという、新感覚な変形をする。
従来のメインシリーズのような凝った変形や可動を楽しめるシリーズ。ボイジャークラスの方が大きい。
なおチーターのデラックスクラスはアニメ版に近いものとなっており映画とは別物。
大型商品で、ビークルからロボットへの変形に加え、胸に動物の顔が付き、一部部位がパワーアップした「ビーストパワー」モードに一発変形する。
前作の「レジェンダリーオプティマスプライム」に次ぐ日本オリジナルの大型プライマル。変形+可動に加え、マスクの着脱や武装展開など、さまざまなギミックが特徴。特にミサイルギミックの復活は多くのファンを驚かせた。
バンブルビー同様、劇中再現度が高いバージョンが発売される。
前述した○○クラスと被るが、これは本来は「公開に合わせて再現度は若干低めの○○クラスの発売→資料などをしっかり確認し、公開終了後に再現重視のスタジオシリーズを出す」という予定だったのが、ビースト覚醒の1年延期によってスタジオシリーズの開発が間に合ってしまったから…と思われる。
ちなみに、国内未発売商品としては、大型かつ大味の「タイタンチェンジャー」や、ナーフに変形するオプティマスプライム、お面からロボットに変形するシリーズなどが海外で販売されている。
声優無法地帯
本編でふざけることができなかったため、その代わりとして出された特別予告PVが用意された。
チータス(チーター)、ラットル、メガトロン、ワスピーターという4人中3人が映画に登場しないメンバーが参加している。流れているビースト覚醒の映像は全く関係ない。
岩波監督曰く「可能な限り当時の人を呼ぶキャスティングを心がけたけどハマらなかった人達」
また、岩波監督は「(当時のファンへの)罪滅ぼし」「あの頃のノリを期待している人ごめんね。これでも見てや」とコメントしている。
この他、日本版パラマウントのtiktokアカウントでは本作の登場キャラ達による宣伝動画が何種類か公開されている…のだが、
その実態は吹き替え声優陣の大暴走フルスロットルなPVである。
ていうかまんま『リターンズ』OPのノリ
特別予告PV
CV:
千葉(カーッ、ペッ)繁
二日酔いで目がとろ〜んな我らが破壊大帝。
ジムに3ヶ月も通い、腹筋バッキバキの状態で
トムにも負けないバリバリのアクション決めるつもりでいたが出番なし。
自分が出ないことを知ると文句を言いまくるが、最終的にはどうでもよくなり宣伝動画なのに「見なくていいよ!!」と言う始末。
「プロデューサーにお中元送んなかったのがマズかったかな〜スティーブンとかマイケルに。」
CV:加藤(ぶーん)賢崇
ゴーズ・トゥ・ハリウッドのため全身永久脱毛して来たが同じく出番なし。
ネイルサロンも予約してたらしいがハチに爪なんてあるのか?
「僕ちゃん、野球部の後輩にムビチケ配っちゃたぶ〜ん。」
CV:
山口(ヤーッ)勝平
上二人が出番がないのを憐れむが自分も出番ないことを後から知る。
しかし映画の宣伝のためのビーストウォーズの再放送で新規ナレーションの仕事があるだけマシかもしれない。
「オイラたちが出ないビーストなんてビーストじゃないしょ!」
CV:高木(じゃん)渉
ちょっとだけ映画内で出番があるみんなの校長先生。
他の3人が好き勝手言いまくる&自分だけ出番があることの後ろめたさなのか終始ツッコミ役。
「ねぇ、どうすればいいのコレ?」
tiktok宣伝動画
- オプティマス・プライマル…もとい
イボンコビーストコンボイ
名前が変わったことを「世界的な戦略」としてやたら強調する。
それに関してチータス…もといチーターからもう
アレでからかえないと話を振られた際はやんわりと諭した。
変わった後の名前も「船みたいじゃん?」とイジられる羽目になったが
「……お前ほんとヤメろよ アレ後から偉い人に怒られたんだから……」
ハリウッド大作故にアドリブができないことに不満げであり、「真面目にやったらビーストじゃないじゃん」とこぼす。
また、サイバーバースでも変わらなかったのに本作で名前が変わったことにもかなり不服らしく、必死に猛抗議していた。
「スはどこいったんだよスは!!!酢が無きゃギョウザ美味しく食べられないじゃ~ん!」
「もうイボンコ☆ペッタンコってからかえないじゃん!」
彼女曰く「アドリブとかそういうタイプじゃない」とのことで、元祖声優無法地帯などと言われて伝説扱いされているビーストへの参加を不安視していた。
「(ピー音)の変わらない、ただひとつの映画。です」
ついに声優無法地帯への参戦を果たしてしまった玄田哲章我らが司令官。ぶっちゃけ声色も演技してないただの玄田哲章。
個性あふれる部下たちをリーダーとしてまとめることの大変さをプライマルと共にぼやき合っていた。
「ウチは自動車だろ?だからさ…ヤンチャってゆーかパリピってゆーの?今時。お調子もんばっかでなァ 苦労すんだよ~」
某ノーブルのように
自己紹介も兼ねた即興ソングで、本編では見せなかった高い歌唱力を披露する…も、最後になんか出ちゃった。
「♪空はァァ友達ィィィ~でもォォ着陸はちょっと苦手ェェ~」
ストラトスフィアに自分に乗って空を飛んでいかないかと誘われるが、本編では敵同士なこともあり断る。
「憎たらしいわるもんが色々邪魔するから、いいもんが引き立つわけでしょう?」
…と述べる一方、本音としてはやはり正義のヒーローをやりたいらしい。
「わたしだっていいもんやりたいけど、そうもいかないでしょ!!!それが映画なんだからぁ!」
ビーストをリアタイで観ており、ブラックウィドーにメロメロだったことを語るノア役中島健人の前に現れ、
そのブラックウィドーと仲良しだったり声が似てると言われてることをアピールしたり、「~っしょ?」と語尾を似せるなどして猛烈ラブコールをかまし、しまいにゃ求婚してきた。ケンティーファンに怒られますよ?
「人間だってロボットだってアメンボだって関係無いわ!結婚しましょう!?」
「オートボット」「マクシマル」
「「追記・修正だ!」」
- 今回見て、やっぱりTFも人間もある程度人数を絞ったほうが良いなとしみじみ -- 名無しさん (2023-08-12 15:47:23)
- 本編はさすがに自重しているが、公式で声優無法地帯な予告?が作られている。 -- 名無しさん (2023-08-12 16:25:40)
- 千葉トロン「見なくていいって!」 -- 名無しさん (2023-08-12 16:27:37)
- 出番無いのに予告に呼ばれた千葉トロン、かっぺー、加藤さんで吹いた。そして全然予告していなくてダメだった -- 名無しさん (2023-08-12 16:44:05)
- ディセプティコンこの時期何やってたんだと思うけど、サイバトロン制圧で忙しいのと、オプの位置突き止めたシャッターとドロップキックが前作で死んだからまだ地球の所在知られてない状態なのかな -- 名無しさん (2023-08-12 17:02:06)
- ↑一応だけどシーンごと丸々没にされたトランジットっていう路線バスに変形するディセプティコンが居たんだがな -- 名無しさん (2023-08-12 17:09:49)
- ビーストウォーズ世代としては興味ありだけど人間の主役の吹き替えが本職じゃないから二の足を踏んでいる。 そういえばビースト陣営もといマクシマルはビースト状態がデフォルトという設定でオートボットたちとは逆にロボット形態に変身するというのをテレビで見てユニークに思った。 -- 名無しさん (2023-08-12 18:27:24)
- こっちのオプティマスはどんな感じなのかなと思ったらいつも通りだった。あとラストでGIジョーの名前出てきたときは凄く驚いたわ -- 名無しさん (2023-08-12 18:34:42)
- 覚☆say!覚☆say! -- 名無しさん (2023-08-12 21:02:02)
- あとアーシーがエロい -- 名無しさん (2023-08-12 21:06:29)
- エアレイザーもなんとか復活してくれないか…と思ってたけどダメだった -- 名無しさん (2023-08-12 21:15:35)
- ユニクロンとテラーコンだったり、相棒の心意気を受け止めた後のノアの活躍だったりと、スーパーリンク世代に刺さる部分も多かった -- 名無しさん (2023-08-12 22:11:40)
- ↑6ノアの吹き替え普通によかったよ個人的にだけど というか最近は本職じゃない人によるアレな吹き替え自体減ってきてる気がする -- 名無しさん (2023-08-12 22:19:26)
- 顔面グッチャグチャにされただろうバトルトラップにはご愁傷様としか言えねぇ…w -- 名無しさん (2023-08-13 09:03:39)
- テラーコン三体しか出なかったのは正解だったと思う 全員とんでもない強敵感をよく出していた -- 名無しさん (2023-08-13 09:42:52)
- しれっとプライマスの名前が初登場した -- 名無しさん (2023-08-13 12:57:21)
- ビー復活てきるならエアレイザーも復活して最終決戦に参戦かつ変形しての活躍も見たかったな。ディレクターズカット版的なものとかないのかな -- 名無しさん (2023-08-13 13:35:06)
- なぜ「オプティマス」はこうも首狩り族なのか…w -- 名無しさん (2023-08-13 23:05:27)
- ↑12 -- 名無しさん (2023-08-14 05:09:12)
- ↑7スウィープスが武器に変形とかマイクロン三部作ネタも結構入ってるよね。建て主が観てないのか嫌いなのか知らんが悉くスルーされてるけど -- 名無しさん (2023-08-14 06:40:03)
- ビーとミラージュが生き返っていいのなら、エアラザーも生きててもいいんじゃいかと思ってた -- 名無しさん (2023-08-14 08:24:07)
- エアレイザーは続編とかでタイガトロンと合体して復活かしらね? -- 名無しさん (2023-08-15 12:22:43)
- 吹き替え版で中の人ネタなのか、「見当違い」を「けんと(健人)違い」って言ってた -- 名無しさん (2023-08-15 21:08:37)
- ラットルはなぜにダメだったのか・・・ -- 名無しさん (2023-08-15 21:23:29)
- ↑2 それスーパーマンのクラーク・ケントとの引っ掛けでは -- 名無しさん (2023-08-16 01:05:39)
- いちよう -- 名無しさん (2023-08-16 02:02:05)
- ↑ミス 一様エアレイザーは種族(と言っていいのか?)が違うから復活できなかったのはそこじゃない? -- 名無しさん (2023-08-16 02:04:38)
- 吹き替えは全然聞けるレベルで良かった。藤森はキャラがあってたってのもあるがやっぱ芸人は吹き替えうまい。仲里依紗もゲスト声優の中では一番ひどかったが全然聞ける。ただ周りがベテラン声優ばっかなのもあって多少浮いてはいたが。 -- 名無しさん (2023-08-16 11:15:10)
- ダブル顔面破壊大帝という字面の地獄っぷりよ 絶対戦いたくねぇ! -- 名無しさん (2023-08-16 11:25:23)
- 次作ではディセプティコン出て来るかな? -- 名無しさん (2023-08-16 15:37:52)
- ↑6 そうだった -- 名無しさん (2023-08-16 20:15:37)
- ↑2監督が今後の人気次第とは言ってる。本人はそろそろメガトロンとか出したいみたいだし -- 名無しさん (2023-08-17 07:53:51)
- ↑6ネズ公はネズ公で某メダルロボソシャゲにレフェリーとして出張とかいう、某電気ネズミすら為し得なかった偉業果たしたから、まぁ。 -- 名無しさん (2023-08-17 08:51:00)
- トランジットが登場していたらトランジットの声は中井和哉さんに演じてほしいな -- 名無しさん (2023-08-23 17:24:13)
- 今後もシリーズ続くならG1準拠のダイナボッツ出てきてマクシマルと共演とかもあり得るのかな -- 名無しさん (2023-09-02 08:22:44)
- 裏設定的にディセプティコンもプライムが地球にいる事知ってそうだし、次作辺りで大々的に攻めて来ないかな -- 名無しさん (2023-09-15 17:53:58)
- プライムの本当の力を見せてやるって言いながらドタマ引っこ抜いたときは笑いました -- 名無しさん (2024-05-27 16:53:13)
- 次作は前日譚のアニメだけど、こっちに繋がる内容なのかそれとも別に関係無いのか -- 名無しさん (2024-08-16 19:23:35)
- GIジョーも参戦するユニバース化を目論んでるが遅すぎて流石に無理あるかな -- 名無しさん (2024-10-06 13:38:30)
- 公開から約1年経ってSSミラージュがようやく国内導入。待ってたよ… -- 名無しさん (2024-10-09 23:07:09)
最終更新:2025年03月23日 22:45