マイユニット(FE)

登録日:2012/03/22(日) 08:15:39
更新日:2025/04/18 Fri 18:10:30
所要時間:約 10 分で読めます





ファイアーエムブレム 新・紋章の謎〜光と影の英雄』『ファイアーエムブレム 覚醒』、
ファイアーエムブレムif』に実装されたシステム。また、そのユニットについても説明する。

※公式ではマイユニットとして扱われないが、合わせて語られる事の多い『ファイアーエムブレム 烈火の剣』の軍師、
ファイアーエムブレム ヒーローズ』の召喚師、『ファイアーエムブレム 風花雪月』『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』『ファイアーエムブレム エンゲージ』の主人公についても説明する。



【新・紋章の謎:クリス

CV:日野聡(男)、Lynn(女)(FEヒーローズ)
ゲーム開始時、プレイヤーはお馴染みアンナさんの質問から自分の分身となるキャラクターを作ることになる。
デフォルト名は男女ともに「クリス」だが、自由に変更が可能である。
次に、目元や髪型、髪の色、初期兵種をある程度選べる。
魔道士系にすると前日譚で詰む可能性もあるので、初回では物理職を選ぶのが無難。

最後に仕上げとして、マイユニットの過去・現在・未来を選ぶことになるのだが、
これは選んだ兵種ごとにマイユニットの成長率に大きく関わるので慎重に選ぼう。
特にルナティックだと、一切の妥協が許されない。

ストーリーの本筋は変わらないため作中の主人公はあくまでマルスだが、マイユニットは「もう一人の」主人公といった所。
サブタイトルにもある「影の英雄」は、マイユニットのことを指していると考えられる。

詳しくは個別項目を参照


【覚醒:ルフレ

本作では「プレイヤーの分身」であると同時に、「クロムと対をなすもう一人の主人公」として扱われている。
行き倒れ登場、軍師というポジション、フードを被ったビジュアル、「神軍師」のクラスなど、『烈火の剣』の軍師を思わせる要素が多い。
更にDLC内の選択肢では、実際に烈火軍師と同一人物とする事もできる。

男女、身長を高中低3種類、顔5種類、髪5種類、髪色20種類、
口調5種類からキャラメイクし、名前、誕生日、得意なステータス、苦手なステータスを決める。
初期クラスは「戦術師」固定だが、異性用のクラス、踊り子等の専用クラスを除いたすべてのクラスに転職可能。

デフォルト名は「ルフレ」。名前の変更は自由。男性なら設定した口調によっては細谷佳正氏、大川透氏、沢城みゆき氏のいずれかの声になる。
一方女性側は沢城みゆき氏が一人で全部を演じ分けている。
逆にセリフもボイスもなくなる「無口」設定も可能。
これらのカスタマイズ要素の影響で、ムービー中は顔が見えない主観視点でセリフもない状態になっている。
外部作品への出演時は、男女共に初期設定のまま作成されたビジュアル、性格で登場し、CVは男性は細谷氏、女性は沢城氏に固定されている。

記憶喪失になって倒れていた所をクロム達と出会う。
何故かクロムの名を知っていたり、戦に関する知識が豊富だったりと不審な点が目立ちフレデリクには怪しまれるものの、
村を守る為にクロム達と一緒に戦ったことで、その才能と人間性を認められ、軍師として同行することになる。
ちなみに今作には「敵の能力を把握できるのは彼(彼女)の能力のおかげ」という設定がある。つまり、千里眼の様な力を持っていることになる。
性格に関しては性別と口調によってセリフの端々が変化するものの、ほとんど共通。
思ったことがすぐ口に出るタイプでツッコミにまわる場面も多いが、記憶喪失故のボケをぶちかますこともある。
明確に料理が苦手とされており、やっぱり鋼の味を作り上げる。酷く不安定なだけで上手くいく時もあるようだ。


そして、今作目玉の結婚システムでは実子のマークを除く自軍の異性キャラと結婚が可能である。
マイユニでしか結婚できない相手もいる。しかも親世代でありながら子世代とまで結婚できる。
更に、結婚相手以外にも仲間全員と支援はAまでなら組める。
もはや一級フラグ建築士ってレベルじゃねーぞ!(これはマイユニに限った話ではないが)

どちらの性別でも固有の子供としてマークを持つため、子世代相手の子供、つまり孫世代を作り出すことができる。
ただしこの場合はマイユニット由来の転職の広さと戦術師クラスをマークにしか継承できなくなる(女性でクロム以外と結ばれた場合も同様)。
これを損と見るかは微妙なところだが、孫マークは親の補正を2世代分受けるため能力の理論値は最強。



if:カムイ

CV:島﨑信長or佐藤聡美
本作では、単独で主人公を務める。
デフォルト名は「カムイ」。『外伝』及び『Echoes』にも同名のキャラがいるが別人。

白夜王国の王子(王女)でありながら、暗夜王国に拉致され育てられていた。
戦乱に向かう両国に挟まれた彼(彼女)は何を選択するのか、それはプレイヤー(の買ったバージョン)にゆだねられる。
感情が昂ぶると竜に変身する。強大な一方、力を行使するたびに人でなくなっていくため、力を抑えるため竜石に力を封印する。
幽閉状態で育てられたのもあって、並のFE主人公以上の世間知らずな甘ちゃんで、戦いの上では必要最低限の犠牲すらも拒むほどナイーブ。


白夜王国・暗夜王国どちらの「きょうだい」からも(白夜王国の弟・タクミを除けば)好かれており、特に両国の姉からは溺愛レベルで可愛がられている。
そのため白夜・暗夜どのルートでも必ずと言っていいほど敵国の兄と姉がカムイに向かって、自分の側に帰って来いと諭してくるまでがテンプレ。

最初から何にでもなれたルフレとは異なり、パラレルプルフを使ったクラスチェンジではメイク時に選択したクラス系統にしかなれない。
代わりに、今回導入された「バディプルフ」を使って「支援Aになった相手の持つメインクラス」にクラスチェンジする事ができる。
この仕様は主人公特権であり、他の仲間は「A+」になった相手一人分、あるいは結婚相手の分(マリッジプルフ)しか得られない。
また、その代償として竜の力を持っていることから主人公としては異例の竜特効を食らう側という弱点を抱えている。種族特効のためどうやっても消すことができず、子供にも遺伝する。

ちなみにシャラによると、カムイ→クリス→ルフレと生まれ変わる未来が見えるそうで、
歴代マイユニットが同じ魂(プレイヤー)で繋がっている事が示唆されている。




その他、マイユニットと同列に扱われる事もある「プレイヤーの分身」


シリーズ初の「プレイヤーの分身」であり、マイユニットシステムの原型とも言えるキャラクター。
「マーク」はデフォルト名で好きな名前に変更することができる。
※ルフレの子・マークの名前はこのデフォルト名から取られている

その他、性別・誕生日・血液型が設定でき、誕生日と血液型で属性が決まる(同属性のユニットの命中率・回避率を少し上昇させることができる)。
作中では軍師としてキャラクターたちに指示を出すが、戦闘力はないのか戦闘参加はしない。
ユニットではないため支援システムからもハブられており、他のキャラクターと結ばれたりもできない。
シナリオ上では、リンとは割といい仲のように見えるが……。

後のマイユニット達とは違い口調選択が無く完全に無口、シナリオ内でバックボーンを語られる事もないので、
性格付けは全てプレイヤーの想像に委ねられている……のだが、後に外部出演したリンによると
「とてつもなく無口で、戦場では喋らず以心伝心で指示を伝えていた」と、もはや超能力レベルの設定が付与されたりしている。

外部出演するリンから存在を言及される事が多々あり、場合によってはルフレと同一人物になったり、
後述のエクラと同一人物になったり、クリス・ルフレ・カムイ生まれ変わり説と合わせると、中々複雑なことになる。




『ヒーローズ』のプレイヤーの分身。
マーク同様、戦闘しないのでマイ「ユニット」ではない。ただし、後に一部モード限定でユニットとして使用可能になった。
「エクラ」はデフォルト名で変更可能。設定した名前がプレイヤーのアカウント名になる。
外見は覚醒のルフレの様に、目深にフードを被っており、性別や顔立ちが隠されている。
また前述のマーク同様一切言葉を発さない「無口」タイプな人間であり、『ヒーローズ』で唯一CVが設定されていない。
なお、公式4コマでは普通に喋っている。

窮地に陥ったアスク王国が「『英雄を召喚する召喚師』を召喚する儀式」によって召喚……と、微妙にややこしい経緯で戦乱に巻き込まれた。
元々住んでいた世界はいくつかの台詞から現代と思われ、他のマイユニット達とは違い異世界召喚物の主人公の様な立ち位置になる。
神器『ブレイザブリク』によって、歴代作品の登場人物を「英雄」として召喚して仲間にする事ができる。




CV.小林裕介(ベレト)/伊藤静(ベレス)
風花雪月の主人公。名前、性別、誕生日が設定可能だが、マイユニットと違い髪型、顔立ち、口調の設定は出来ず、得意な技能や能力の成長率も固定。
役回りとしてはマイユニット同然だが、このあたりを踏まえてか、公式には「プレイヤーの分身」とはされるもののマイユニットという表現は用いられない。
デフォルト名は男性が「ベレト」、女性が「ベレス」で、プレイヤーの分身キャラとしては、はじめて男女でデフォルト名が異なっている。
見た目的には、深い緑の髪が特徴的な落ち着いた青年(女性)。
外見が固定されているため、ルフレやカムイと違いアニメムービーにも顔出しで登場する。

父・ジェラルトの元で傭兵生活を送っていたが、ある日盗賊に襲われる若者たちに遭遇。
見事救出した所、彼らが本作の舞台・フォドラを三分する国家の後継者たちである事が判明する。
彼らを救出した功績を認められた主人公は、彼らをはじめとする各国要人の子息が学ぶ士官学校を有する「ガルグ=マク大修道院」に教師として招かれる事になった*1

学び舎で自らの学級を導き、学生たちも互いに絆を深めていくが、5年後の戦争編では共に時間を過ごした生徒たちが各々の国家のもとで敵対することになってしまう。

自身の脳内に直接語り掛けてくる謎の少女・ソティスの力により時間を巻き戻す能力を得る、
謎の紋章を宿し長年扱える者のいなかった英雄の遺産である「天帝の剣」を操る事が出来る、
父親と共に生活しながらも自身の年齢すらもあやふやであるなど、主人公自身も謎の多い人物である。

基本的には彼/彼女が主人公という表現をされるが、ストーリー的には三国を率いる三人の級長の方が話の中心的な立ち位置にある。
覚醒のルフレとクロムとは似たような関係で、級長も各媒体では主人公相当の扱いをされる。


【無双 風花雪月:シェズ】

CV:畠中祐(男)/富田美憂(女)
無双 風花雪月の主人公。
名前・性別のみが設定可能、容姿が固定であるなど、名前の男女差が再び無くなった以外の扱いは大体ベレト/ベレスと同じ。

ベルラン傭兵団に所属する流れの傭兵だったが、ある時ジェラルト傭兵団と激突。
「灰色の悪魔」……すなわちベレト/ベレスの圧倒的な強さの前になすすべなく殺されそうになったところ、どこからか語りかけてきた謎の少年・ラルヴァによって力を与えられて辛くも生き延びる。

以来、「灰色の悪魔」へのリベンジを目標に修行をしていたところ、盗賊に襲われる若者たち……三人の級長に出会い、
彼らの口添えにより、ガルグ=マク士官学校の生徒として招かれることになる。
士官学校に「先生」ではなく「生徒」が入学したことでズレた歯車が、フォドラを巻き込む争乱の命運を大きく変えることとなる。

無感情だが内に優しさを秘める人格者だったベレト/ベレスとは対照的に、陽気で能天気だが良くも悪くもドライな一面を持つ、FE主人公らしからぬまさに傭兵キャラといった感じの性格。
級長を、ひいてはフォドラを導く「先生」としてではなく、クリスのように彼らに抜擢された腹心的な立ち位置になるという点も少なからず異なる。



CV:下野紘(男)/遠藤綾(女)
エンゲージの主人公。例によって名前・性別のみ設定可能。

エレオス大陸において信仰されている神竜の末裔、当代の神竜ルミエルの子。
千年前の戦いの後、長い眠りについており、本編の始まりと共に目覚める……が、目覚めたリュールはそれまでの記憶を一切持っていなかった。
ルフレやカムイ(ベレト/ベレスも一部そういう部分がある)同様、何も知らない視点を共有する部分でプレイヤーの分身としての役割のあるキャラクターと言える。

詳しくは個別項目も参照のこと。



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最終更新:2025年04月18日 18:10
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*1 盗賊襲撃の際に、本来担当する予定だった教師が逃亡した事の穴埋めといった理由も