メガレッド/伊達健太

登録日:2011/12/08 Thu 08:09:02
更新日:2025/06/26 Thu 15:50:54
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「メガレンジャーって、ゲームだろ?」


伊達健太とは、『電磁戦隊メガレンジャー』の登場人物。

演:大柴邦彦(現:大柴隼人)


【人物】

諸星学園高校3年A組の生徒で、同校の部活『デジタル研究会』のメンバー。
三度の飯よりゲームが好きで、部活を放ったらかして毎日ゲーセンに通っており、その腕前はかなりのもの。
また、焼き肉が大好物で、I.N.E.T.(世界科学連邦)の怪しい勧誘にも「焼き肉奢ってくれるなら」と滅茶苦茶な条件を突きつけた上でOKしている。
ちなみに展開的にこういうのはお流れになってしまうことが多いが、彼はその後本当に焼き肉を食べていた。
よい子の皆は焼き肉だけで知らない大人に付いて行っちゃ駄目だぞ!

正義感が強く、子供相手に『俺とゲームして負けたらゲーセン出入り禁止』という大人気ない俺ルールを押しつけることで悪名高いゲーセン荒らしの新宿ブラック(演:戸田洋平)の勝負を買い、対戦格闘ゲーム『MEGARANGER』で見事に完封勝利した。

その実力を見込まれて、I.N.E.T.からメガレンジャーにスカウトされる。
ちなみに、緊急事態で仕方なく変身した他の4人や、勝手に変身ツールを作ったメガシルバーとは違い、
ゲームを通じて正式にメガレンジャーとしてスカウトされた唯一の人物。つまり意外にも正規メンバーは本来彼だけである。

実家は青果店で劇中では母親が登場。(父親は『電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー』のみ登場している)

なお、デジ研はあくまでメガレンジャーとしての活動を円滑にするために入っただけで、本人はむしろパソコンを見るだけでじんましんが出る体質。
また、勉強も大の苦手で、学年テストの成績は104人中2回続けて最下位だった。

メガレンジャーのリーダーはメガブラックこと遠藤耕一郎に任せているものの、
戦闘時には敵を恐れず突っ込む、切り込み隊長的な役割を持つ。

竹を割ったような明るい性格だが、正義感と責任感の強さが裏目に出ることがあった。
仲間を信用せずに1人で突っ走り、その結果耕一郎が重傷を負ってしまったことがある。
普段通り振る舞おうとするも仲間から責められたことでついカッとなり、その場では喧嘩になってしまう。しかし、健太自身も内心では反省しており、素直に謝れないことを悔やんでいた。
また、その一件で久保田博士に諭される中で独断専行してしまった点はかつてのDr.ヒネラーこと鮫島博士と似ていると指摘されたことがある

兄貴風を吹かせる上、どこかおちゃらけた雰囲気のメガシルバーこと早川裕作を当初は嫌っていたが、後に打ち解けている。


【メガレッド】


「インストール・メガレンジャー!」

3・3・5

MEGARED
READY

OK


スーツアクター:横山一敏

上記の掛け声と共に変身ブレス「デジタイザー」を展開、3・3・5のコードを入力することでメガスーツを装着。
メガレッドに変身する。

健太の変身するメガレッドはパソコンの力を持つ戦士。
基本能力はそこまで高くなく、他の4人と異なり「特化した能力はない」と久保田博士が明言しているが、
戦闘データを蓄積する機能があり、言わば「戦えば戦うほど強くなる戦士」である。
その性格から切り込み隊長役を務め、その場に応じて一か八かでも大胆な作戦を選ぶ傾向がある彼にとっては、最適のスーツとも言える。

  • ドリルセイバー
メガレッド専用武器で、刀身がドリルになった剣。
一応、専用装備というわけではなく、メガピンクこと今村みくに貸し出したこともある。
必殺技はドリルを回転させながら切り裂く「セイバースラッシュ」
剣先を突き出し身体ごと回転して敵に突っ込む「スクリュードリルセイバー」もある。
ゲーム版『MEGARANGER』では裏技扱いとなっている。

  • メガスナイパー
メガレンジャー五人の共通武器。
分離して二丁拳銃としても使える。

  • ドリルスナイパー
ドリルセイバーとメガスナイパーを合体させた武器。
必殺技は「メガニックバスター」
ドリルの先端にダブルトップという強化ユニットを装着することで、ドリルスナイパーカスタムに強化できる。
必殺技は竜巻状の光線を放つ「ハイパーメガニックバスター」

  • バトルライザー
第19話にて装備された、ブレス型強化ツール。
01ボタンを押すことで腕力が増強、「ライザーパンチ」「ライザーチョップ」を放つ。
02ボタンを押すとレーザーバルカンを放ち、03ボタンを押すとドリルスナイパーカスタムなどの武器を一時的に強化させる。
サポートロボ・デルタメガの遠隔操作もこのツールで行う。


【搭乗マシン】

基本的にはメガシャトルおよびギャラクシーメガのメイン操縦を務める。
巨大ネジレ獣へのトドメ時に「ゲームオーバーだ!」と叫ぶのももっぱら彼の役目。
後半はロボイジャー1およびメガボイジャーを操縦するが、クリスマス回ではスーパーギャラクシーメガを操縦し、
怪人としての正体を現した邪電戦隊ネジレンジャーをメガボイジャー、メガウインガーと共に迎え撃った。


【その後】

Vシネマ『星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー』

最終回で無事卒業証書を掴み、皆それぞれ進学した……
と思いきや、なんと一人だけ浪人していたことが発覚
……最終回の感動返せ。まぁ彼らしいと言えば彼らしいのだが。

劇中では星獣を呼べず、宇宙海賊グレゴリに苦戦するギンガマンのピンチに颯爽と現れる。
千里の通う大学構内でわざわざリョウマの衣装を着てみたり(ギンガの森出身のリョウマ達は目立つ衣装を着ているから当世風の衣装を着させていたにもかかわらず)、
本編では正体を頑なに隠していたはずが、名刺を自作していたりとお調子者っぷりは相変わらず。
まあ最終盤で正体バレしてしまった後なので健太らしいとも言える。
一方、傷つきながらも戦士として戦おうとするリョウマの思いを汲む……という先輩戦士らしい一面も見せた。

海賊戦隊ゴーカイジャー

第39話「どうして? 俺たち高校生」にレジェンド戦隊の一員として登場。
前述の『ギンガマンVSメガレンジャー』から時は流れて2011年、なんと諸星学園高校の教師となり、現在のデジ研の顧問も務めている。

あの勉強嫌いの健太が……人とは変わるものである。

当時に比べると無鉄砲さが落ち着いてはいるものの、
部室で焼き肉をしたことがあるらしく焼き肉禁止令の貼り紙が確認でき、やっぱり破天荒なところは変わっていなかった。

学校にやって来たゴーカイジャーに「大いなる力」を与える条件として、
彼らを1日だけ学校の生徒にし、メガレンジャーを象徴する「青春」を謳歌させる。
その後バスコに学園に複数の時限爆弾を設置され、「助けて欲しくば大いなる力をよこせ」と要望されるも、これをゴーカイジャーが回避。
去り際に卒業証書代わりとしてメガレンジャーの大いなる力を与えた。

なお、大柴氏はこの時椎間板ヘルニアを患っており、既に手術日程も決まっていたが、「どうしても外せない仕事がある」と医者を説得して了解を取り、痛み止めを打って撮影に臨んでいたとのこと。

映画『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦

生き残っていた数少ないスーパー戦隊の1人として登場。
ディケイド1号にカメンライドした仮面ライダーディケイドに敗れて消滅するが、
最終決戦にてレジェンドライダー・レジェンド戦隊共々復活し、ショッカーザンギャック連合に挑んだ。


【余談】

メガレンジャーは健太のみが正規にスカウトされた戦士で、全員同時加入なので目立ちにくいが、
当時としては非常にレアな戦隊のリーダーではないレッドであり、しかも勉強なども苦手……という、いわゆるレッドらしくなさを押し出したキャラでもある。*1
そのため、ある意味2000年代以後の塚田英明Pによるレッド造形の原点ともいえるキャラであったりする。

健太を演じた大柴氏は誕生日が8月29日(焼肉の日)であり、プライベートな趣味がサーフィンという、メガレッドになるべくして生まれたかのような俳優でもある。
後に『忍風戦隊ハリケンジャー』では私立探偵の柿生太郎を演じ、シュリケンジャーゲストの記念すべき一番槍を務めた。
『ゴーカイジャー』出演を最後に俳優を引退し、静岡県でなんと焼肉店のオーナーになった(現在は肉の卸売り業に移行)。


追記・修正? やってもいいよ。焼き肉奢ってくれるならね!

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最終更新:2025年06月26日 15:50

*1 『リーダーじゃない』という設定だったが精神的な支柱としての役割は大きかったカクレンジャーのサスケや、能天気さなどでコメディリリーフ的な面はかなり強かったものの、なんだかんだリーダーをきっちりやっていた前作の恭介を考えるとその特異さは際立つ