ヒース(FE)

登録日:2011/11/20(日) 09:51:46
更新日:2025/05/03 Sat 12:27:13
所要時間:約 3 分で読めます





女子供を傷つけたくはない。

俺は軍人だが…人間のつもりだ。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


CV:関智一(FEヒーローズ)




■概要

クラス:ドラゴンナイト→ドラゴンマスター
年齢:20代
性別:男
称号:国境なき騎士
出身:ベルン
身分:傭兵(ベルン逃亡兵)


元ベルン竜騎士でヴァイダの部下だったが、村人を虐殺した罪に問われ逃亡兵となり、現在はユバンズ傭兵団に所属する青年。

この虐殺は元々ヒースの元上官が手柄欲しさにありもしない反乱をでっち上げた故の命令だが、それに逆らい阻止しようとしたヒース達は反逆罪で死刑宣告を受けたばかりか、
村人の虐殺の罪まで被せられて賞金首になってしまい、故郷に戻ることもできなくなってしまう。隊長のヴァイダがおとりとなって部下を逃がそうとしたが、その部下はヒース以外皆国境を超えることができずに死亡した。

以後はユバンズ傭兵団に加わって戦うが、そこでも(傭兵としては不要な)仲間意識の強さから疎まれ、女子供を容赦なく殺すやり方に不満を募らせていた。
本来の雇い主はラウス侯ダーレンだったが彼が戦死したため、ダーレンの所業の所為でリキアでの居場所を失ったユバンズ団長はエリウッド達の首を手土産に【黒い牙】に合流することを決定。
ヒースはこれに反対するものの、「逃亡兵のお前をベルン軍に引き渡しても良いんだぞ? そうすれば我々も仕官への道が開けるかもしれない」と脅されて何も言えなくなってしまう。
このようにユバンズからは傭兵にも騎士にもなれない半端者扱いされている。


そして、オスティアの砦での戦いでエリウッド達に投降、共に道を進む決意をする。
しかし、今でも自分の首を狙うベルンの手の者や賞金稼ぎを警戒している。

ちなみに、飛竜の名前はハイペリオン。一夜にして食料庫を空にする困ったちゃん。


■人物

至って真面目で理想に生きる仲間想いな好青年だが、作中の描写からは理想を追うあまり現実を見えておらずコロコロ鞍替えするような人間に見えなくもない。騎士として相応しいとはお世辞にも言えまい。
実際、傭兵団の仲間であったシレンからは、自分の身を案じる仲間意識溢れる言葉を「お前は傭兵には向かない」と切り捨てられ、
「人を踏み台にして上に行く」というシビアな考え方を嫌う、良くも悪くも若い理想主義者といった感じ。組織の構成員のひとりとしては如何なものかと言わざるを得ないだろう。

だが彼自身も加入時の会話で触れているように『人間』としての誠意は本物で、ラガルトからは「オレはおまえが気に入ったのさ。組織を離れてでも、自分の理想を貫くってばかみたいな実直さがな」とかなり褒められている。
ベルンの腐敗期に生まれてしまったのが運の尽き、という感じの不運な男である。
単独EDではエトルリアに渡り自由騎士になっているあたり筋金入り。特定の権力に左右されないというのは彼にとって天職な気もするが。

無能なデズモンド王と彼に媚びへつらう不愉快な臣下たちが幅を利かせる今のベルンには「国王を信じることができない」と未練が無く(命を懸けるに値しないということも暗に言っている)、ケントの誘いでキアラン騎士団に加入する事を検討していた。
しかし元上官であるヴァイダ個人への忠誠心はあり、彼女と共にならベルンへ帰還する事も考えている。
なお、王子であるゼフィールに対してどう考えているのかは不明。上官であるヴァイダはゼフィールに絶対的な忠誠を誓っているが、ヒース自身はベルンに未練があるような素振りが見えないのである。


非常に真面目で身の程をわきまえた人物であり、プリシラとの支援とペアエンドはあまりにも報われないため当時話題になった。
当時若かった少年たちにはギィの駆け落ちエンドの方が好評だったが、歳をとって改めて見るとまた違った感想を抱くかもしれない。


【容姿】

緑の髪に白いメッシュの入った、ビジュアル系なヘアスタイル。
公式の人気投票のコメントではかき氷ヘアー(メロンシロップ)と言われていた。
ちなみに、その人気投票の結果は25位。CM見殺しにされているせいか、「CMでやられてるのがかわいそう」というコメントもあった。
微妙な所だが、一応カアラパントより上。

また、傭兵とはいえ元ベルン竜騎士であったため、身なりはそれなりに良い。肩当てが一部壊れてるのがポイント。


■ユニット性能

  • 初期値(ノーマル→ハード)と成長率、CCボーナス
ドラゴンナイト LV7
HP:28→31(80)+4
力:11→13(50)
技:8→10(50)+2
速さ:7→9(45)+2
幸運:7(20)
守備:10→12(30)
魔防:1→2(20)+2
体格:9+1
移動:7+1
属性:雷
武器レベル:槍B

【所持品】
手槍
アクスバスター
フレイボム

【加入条件】
エリウッド編21章、又はヘクトル編22章「二つの絆」にて、
ロードの三人、又はニニアンで話しかけると加入する。

『烈火の剣』では貴重なドラゴンナイト。しかし参入は遅く、初期値もあまり高くない。
所詮逃亡兵のせいか前作で同LVで加入する正騎士であるツァイスにほぼ全てのステータスで劣っている有様で、
親衛隊長を務めるミレディみたいなエリートと比べると悲惨の一言。
ただし成長率は力や技の高さを中心にバランスが良い。ソシアルナイト組の微妙さもあり、槍使いの主力及びエースの資質は十分。
力、技、速さは期待値でカンストする。ハードではHPもカンストする。
仲間になった直後に砂漠マップがあるため、うまいこと使って追いつかせてやりたいところ。
ただしドラゴンナイトらしくやはり魔防は低い。あと幸運も微妙に伸びが悪い。やっぱりCMで死にまくったせいか…。
守備もアーマー系への配慮故か歴代の竜騎士に比べると低めで、CC補正も失われたのもあってノーマルモードでは期待値で20に届かない。
また、ヴァイダ隊長どころかモブのドラゴンマスターより体格が低く(前作ミレディと同じ)レークスハスタはおろかてやりでも落ちるのは流石にどうか。
リガルブレイドならば攻速落ちしないが、初期武器LVが最低のEから始まるのでそこまで剣レベルを上げるのは現実的ではない上にリガルブレイドの入手が遅すぎる。
道中で手槍の火力が増す点も含め、素直に槍Sにした方が良い。
ハードではブーストがかかるのでいくらか育てやすくなる。それでもノーマルのミレディにほぼ負けてるのが悲しいけど。
エリウッド編だとフロリーナフィオーラに比べ速さと魔防で劣るものの、その耐久力から十分に活躍の場はある。

しかしヘクトル編では、ペガサスナイトのくせにヒースに匹敵する守備を備えた怪物ファリナが加わるのでそちらが優先されがち。
特にヘクトル編ハードにもなるとハードブーストがかかるにもかかわらず魔法系の厄介な敵だらけになり、特に極悪魔法のルナが猛威を振るうため陰に隠れがちとなる。
この魔法、本来なら低い魔防も無視してくれるのでむしろ物理系が不利にならない魔法なのだが、 必殺=死の上に必殺が20もある ので幸運が終わっている彼が食らうにはリスクが高すぎる。
更に同難易度に使い手が多いスリープやバサークといった状態異常杖に対しては魔防の低さがモロに響き、下手に前に出すとせいすい込みでもあっさり置物にされたり、最悪自慢の戦闘力でこちらが蹂躙されてしまう事も。
飛行系自体の有用性に着目してファリナに次ぐ戦力としようにも、ファリナと支援を組める姉妹らの方が優先されがち。
劣化ファリナになりがちなヒースに対して速さ+幸運or魔防といった明確な強みもあるし、ロマン寄りだが3人で組めばトライアングルアタックもできる。

ヒース自体は強力なユニットには間違いないので、使って損はなく主力たりうる。
一方で平均的な育ち方をすることや参入時期の遅さなどから「別にフィオーラやファリナでよくない?」となってしまう。
ノーマルでも初期値の微妙さから思うように敵を倒せず、ある程度技や速さが伸びるまでは闘技場の育成も兵種の関係上敵が強くなりがちでかなり危険。…と、結構骨が折れる。
総じて「弱くはない」という評価が一定しているが、そこから「むしろ強いんだ、だからどんなに手間暇かけても使うぜ」派と「あんまり使いたいとは思わない」派で分かれるキャラである。
加入時期と初期ステータスの絶妙なまでの微妙さ。そこが明暗を分けてしまっている。

自軍唯一のヴァルキュリアになれるプリシラにとっては移動力の釣り合う支援相手がヒースとセインだけなので、そこに活路を見出すのも手。
ケント・セイン・プリシラという足並みがそろうメンツで四角支援が組めるのがメリットと言える。


ヒースが加入する章で離反した上司のユバンズと戦うと専用の会話がある(顔グラが使い回されている半モブキャラだが)。
理想の騎士道を追求し非道な戦いに反対するヒースと、リアリストの傭兵であるユバンズの対比という感じでかっこいいのだが…ステータス差が激しくまともに戦えない。
トドメを刺すには騎馬特効のホースキラーがほぼ必須だが、命中率が低く外すと追撃で確実に殺られてしまう。
どうしてもシチュエーションにこだわりがあるのでなければ避けた方が良い。
あるいは乱数調整で強引に命中させるか
なおこのマップではアーチが複数配置されているので、説得後はさっさと範囲から逃がすか、アーチを動かすアーチャーを倒しておくかしないと、
仲間になった途端にさっきまでの同僚の傭兵団にトンボ取りされてCMのように討たれるハメになる。向こうからすれば裏切り者なので当然なのだが、アーチだらけというのは中々に殺意が高い。

特殊なスレンドスピア(設定的にはネルガルの魔力)で強化されたヴァイダとの戦闘時にも会話が発生する。
こちらは終章の敵並のステータスを誇るため通常プレイではユバンズよりも遥かに危険で、まともに戦うには闘技場でヒースを育てておくことが必須。
ただしスレンドスピアに必殺値が5あるのとヒースの薄幸さから上級レベル20でも事故死の危険が生じやすい。
また、後のステージで増援として出現し、加入できるようになった彼女を説得する事は出来ない。何故だ。ストーリー的にも主人公(特にヘクトル編でのヘクトル)より自然に説得できると思われるのだが…。


■支援相手

ヴァイダ、ラガルトルイーズプリシラ、ケントの5人。
うち、ヴァイダとプリシラはペアエンド。
女性関係は恵まれているようで、意外と不幸。
ルイーズはその美貌に魅了されてしまうも人妻で夫一筋な為異性としての彼は最初から眼中になかった。だが仲間としての彼に親しく接する彼女に分かっていても意識せずにはいられなかった。
プリシラとは飛竜の腹痛を切っ掛けに知り合い仲良くなるも、彼女の正体を知り己の卑しい身分を鑑みて一度は身を引こうとする。それを彼女が強く拒んで両想い…になるかと思われたが、結局彼は祖国を選び彼女に「必ず戻ってくる」と告げるも戻ってくる事はなかった…というなんとも言えないエンディング。志半ばで散ったのか、単に自分の意志で会うことを避けたのか……どちらにしたってほろ苦いエンディングである。
ヴァイダの場合も彼女への淡い想いから共にベルンに戻るものの、消息不明になってしまう。浮ついた話がないどころか完全に軍部の上官と部下の会話であり、とことんツキが無い。
とどめにラガルトからはの告白をされたり…(まぁ、ラガルトの冗談だが)
一番平和的な相手はケントだろう。上述のヒースが逃亡兵に身をやつすに至った経緯はケントとの会話で語られる。属性&移動力的にも互いの弱点を大きく補強でき運用するにあたっての相性もいい。


ファイアーエムブレム ヒーローズ


俺の名はヒース。今は傭兵をしている。

こいつは相棒のハイペリオンだ。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2020年2月に大英雄戦で登場を果たした。イラストはめか氏。
原作同様竜に乗っての青属性の槍・飛行ユニット。
期間終了後は「聖杯で英雄を召喚」でも入手可能。

武器スキルは騎馬特効の『ホースキラー+』
本家では所持品にホースキラーは含まれていなかったのだが、ユバンズ戦が元ネタだろうか。
Aスキルは戦闘開始時、自身のHPが100%なら攻撃、守備+5
その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に1ダメージの『攻撃守備の渾身3』
Bスキル自分のHPが50%以下の時、味方の隣接マスへ移動可能の『離脱の行路3』

スキルはやや汎用性に欠けるがステータスは全てに置いて平均値で隙も無い。
飛行特攻でかなり喰らうこと以外は魔法や竜相手でも多少耐え抜き戦える。バランス型でドラゴンナイトらしくないといえばそうだが。
本気で運用するのであればスキル継承や聖印装備によるカスタマイズが必須。

2023年10月のアップデートで専用武器『傭兵竜騎士の槍』が追加。
騎馬特効
敵から攻撃された時、または戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、戦闘中、自身の攻撃、速さ、守備、魔防+4
敵の攻撃、速さ、守備が戦闘開始時の自分の守備の10%だけ減少、敵の奥義発動カウント変動量-1(同系統効果複数時、最大値適用)
威力はホースキラー+の上位互換。加えて敵が攻撃するかHP依存でステータス強化と自分の守備に応じて魔防以外敵のステータスが下がり、キャンセルも付く防御に沿った効果へ。

特殊錬成は戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4、絶対追撃
受けた範囲奥義のダメージと、戦闘中に攻撃を受けた時のダメージを○%軽減(○は、各ターンについて、このスキル所持者が自分から攻撃した最初の戦闘と敵から攻撃された最初の戦闘の時は40、そうでない時は20)
さらに自分のHP依存でステータスは上がり、中途半端な速さを絶対追撃でカバー。さらに警戒姿勢4を控えめVerで常に防御力が大幅に強化された。


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最終更新:2025年05月03日 12:27