超火炎合体スーパーファイヤーダグオン

登録日:2012/01/22 (日) 10:31:50
更新日:2020/02/22 Sat 01:53:55
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「誰だろうと、オレたちの地球に指一本触れさしやしねぇ!」




スーパーファイヤーダグオンとは、勇者指令ダグオンに登場するロボである。

【データ】

◆全高:25.6m
◆重量:142t
◆走行速度:430.0km/h
◆飛行速度:マッハ10以上
◆最大出力:500,000ブレイブパワー以上


勇者シリーズ恒例にして最後のグレート合体ロボ。最終合体だが、『勇者警察ジェイデッカー』のファイヤージェイデッカー同様、名前に『グレート』が付かない珍しい存在。

後期OPに登場しているが、本編への登場はたった3回のみとなっている。


合体構成ロボ】

◆ダグファイヤー

ファイヤーエンに変身(トライ・ダグオン)したエンが、パトカー型の専用ダグビークルであるファイヤーストラトスと融合合体(人型に変形して一体化)したロボ。炎を操る技と火炎拳銃「ファイヤーブラスター」を利用した銃撃戦を得意とする。
飛行が得意なダグテクター形態とは裏腹に飛行能力皆無で、ライオソード、シャドードラゴン、キッドファイターの背に乗って、空中戦を行っている。

《装備・技》

○スターバーン
胸部から放つ炎をまとった星型の光線。

○ファイヤーナックル
炎をまとったパンチ。

○ファイヤーブラスター
左右の腕外装に一丁ずつ格納された拳銃型の武器。火炎弾を撃つことができる。
合体形態と比べれば威力は低い武器だが、溜め撃ちと連射のどちらもこなせるスグレもの。
対デスコップ戦では合体を妨害されたため、合体する隙を作るためにファイヤーブラスターをフル活用。
二丁拳銃の乱射でデスコップを怯ませ、首を締め上げられたときはゼロ距離射撃で相手の首を狙って一時的に動きを止めた。
初期形態の必殺武器の割には有効打になった回数が多い。ガインショットとは大違いである。


◆火炎合体 ファイヤーダグオン

ジャンボジェット型のファイヤージャンボが胴体、その中に格納されている消防車型のファイヤーラダーと救急車型のファイヤーレスキュー*1が両腕、ダグファイヤーが胸部内に合体して完成する勇者ロボ。

炎を扱う技と高い機動力を持ち、幾多の敵をなぎ倒した(30話までの出撃15回のうちフィニッシュ11回)。

物語の中盤にファイヤージャンボはアーク城へ特攻を行い大破。アーク城と共に海へと沈み、海底でボロボロになった物寂しい姿を晒していた。
38話では最終決戦に必要だと判断したブレイブ星人が修復を行い復帰。その際の戦いは専用の挿入歌が使用され、熱い。
そして……ロボとしてはこれが最後の戦いとなった。

《装備・技》

○ファイヤースターバーン
額から放つ、炎をまとった星形光線。

○ジェットファイヤーストーム
の4つのジェットエンジンから炎を放射する。

○ファイヤーホールド
フィニッシュ前に相手の動きを封じる抑え技。
ファイヤーブレード使用時は胸の鳥の口から放ち、ファイヤーライオソード使用時はライオソードの剣先から放つ。

○ファイヤーブレード
右手首に装備されたブレード。相手にトドメを刺すときに使用されており、ブレードを展開後ホバリングで突進し、「フィニッシュ!」の叫びと共に相手を素早く十文字に切り裂く。
必殺武器ではあるのだが、物語前半での使用回数はわずか7回で、2回使用したエピソードが2度ある為、使用話数はたったの5話とやや地味。
その中で決め手となったのは2話と8話のザゴス星人円盤ロボと5話のエレクトロ星人のみ。同じ相手を二度倒すというのは微妙な展開である。
12話のアルマー星人戦では1体目には一切通用せず、2体目相手には折れてしまった。17話のフェニックス星人戦では倒しはしたが、後で復活されてしまった。
フェニックス星人戦以降は使用機会がなく、その後30話でファイヤーダグオンは退場してしまった。
しかしファイヤーダグオン復活戦である38話のシュラ戦では久々にファイヤーブレードを使用。非常に熱い展開の中で決め手として使われた。
出番はかなり少ないが、最後の使用が非常に印象深かった必殺技である。

○ファイヤーライオソード
宇宙剣士ライアンが変形したライオソードで叩き割るように両断する第2の必殺剣。
初使用であるアルマー星人戦では強靭な剣の力に依存しただけだったが、
次の回でエンがリュウから渡された木刀と朝日山校長の薪割りの教えから、使いこなせるようになった。
通算使用回数はファイヤーブレード同様に7回だが、2回使用したエピソードはない為、本当の意味で7回。
21話で再生アルマー星人と戦ったときは白刃取りにより攻撃を止められ、28話のパイダ星人には斬る前に動きを止められて不発に終わったこともある。
最後の決め手になった、22話のデモス戦は勝利こそ収めたものの、デモスと生命を共有するアンナも殺してしまうという後味の悪いものだった…。

○無限砲
ガンキッドが変形したエネルギー砲。その威力は1回の使用で1発のみながらも発射の反動で後ろ滑りしてしまう程に強力。
使用回数は5回で、初使用時はメカージュ星人の部下であった頃のガンキッドを脅して使用。
ガンキッドが仲間になってからは、ガンキッドが精製したコネクタを腰に装備し、そこに無限砲を接続して使用するようになる。
マウザーロボ戦では風穴を空けたものの機能停止までには至らず、
ファイヤーダグオン最後の使用となったアーク城戦ではライナーチームとシャドーリュウのダグビークルから与えられたエネルギーを用いて、
至近距離から放つも中破に留まり、かなりのダメージを与えはしたが破壊するには至らなかった。


◆剛力合体 パワーダグオン

アーク城へ特攻・大破したファイヤージャンボの代わりに、新たなるサポートメカであるファイヤーショベルにダグファイヤーが合体して完成する勇者ロボ。
ファイヤージャンボを失って苦戦するダグファイヤーを見たギャラクシールナが、規則違反になる可能性を承知で、現地のショベルカーを改造してファイヤーショベルを造り上げた。

炎を使う技に加えて凄ましいパワーを誇り、自分の数倍はある敵をぶん投げたり、ロボット宇宙人の両手を握りつぶしたりした。長距離移動時は両脚をキャタピラに変形させてのパワータンクモードで走る。空が飛べないこと以外*2の戦闘能力は、ファイヤーダグオンを上回っており、その為、ファイヤーダグオン復活後もパワーダグオンが使用された。
後半は大いに活躍していたが、その一方で登場2話目にして早くも合体を妨害されるという、勇者シリーズ最速の合体阻止の被害記録を持っている。

勇者シリーズの2号ロボの中では出番が多い(31話から47話までで出撃12回、フィニッシュ7回)。
後半の話数が少ないことや、パワーダグオンの代わりにファイヤーダグオンが1回出てることなどを勘案すると前半のファイヤーダグオンと同等の登場回数であると言って良いだろう。
敵にトドメを刺した回数も少ないが、スーパーファイヤーダグオンでなければ倒せない相手も多かったため、主役機としては妥当なところだろう。


《装備・技》

○パワーバーン
パワーダグオン版ファイヤースターバーン。額から放たれる。

○パワーショベルアーム
右腕に装備されている第3の腕。回転させれば防御にも使える。
バケット、クロー、ドリルという3種類のアタッチメントが使用できる。

○パワークローアーム
ショベルアームの先をクローに取り替えて相手を握り潰す。だが、基本形態のショベルと決め手になったこともあるドリルと比べ、印象深い見せ場は少ない。むしろ、玩具CMでの見せ方のほうが印象強いかも。

○パワードリルアーム
ショベルアームの先をドリルに取り替えて相手を攻撃。単独で使える近接戦闘用の技としては最も強力である。
当初は必殺武器になると思われていたが、演出上ゲキと被りやすいためか、決め手になったのは初陣となる31話のクイーンザゴス戦のみだった。
使用回数は通算3回で、35話のサバラス星人戦では牽制目的で使用、41話のゼルマー戦では必殺技として使ったが全くダメージを与えられなかった。

○マグマブラスト
胸部の竜の口から吐き出すマグマのような炎。

○無限砲
ルナがファイヤーショベルに改良を加えたことで使用可能になった。
ファイヤーダグオンと違い、肩から出現するコネクタに装備して使用。バケットの部分でストッパーを掛けて反動を軽減させる。
使用回数はパワーダグオンの出撃12回のうち5回。ただし、ゼルマーには全く効かず、ゲドーは命中しても死ななかった。
戦況が激化して行ったため、残念ながら戦績自体は芳しくないのだが、射程が長く威力も高いため、機動力の低いパワーダグオンの主力技となった。
フィニッシュ技を決めるときは取り敢えず無限砲、というくらいよく使われている。
使わずにフィニッシュを決めたのは初陣の31話、ガンキッドが戦闘不能だった34話、ダグサンダーが既に敵を弱らせていた35話の3回のみ。
オープニング映像では、本編とは異なる撃ち方をしている。

○パワーライオソード十文字斬り
殆ど無限砲による遠距離攻撃をフィニッシュ技として使っていたのと、ライアンが一時戦線を離れていたことが原因で、フィニッシュ技としては、第44話でしか使用されなかったが、相手がワルガイア三兄弟のゲドーだったので印象深い。


なお、設定上はファイヤーダグオンとパワーダグオンは使い分け型であり、ファイヤーダグオンがパワーダグオンのバックアップ的な位置付けになっていたわけではないと推測される。
例えば40話では陸路での移動が困難であったため、エンはファイヤージャンボで出撃してカイの応援に駆け付けている。
このエピソードでは仲間と共に応援に駆けつけるや否や敵のヒドーが退散したため合体する機会はなかったが、合体するとなれば当然ファイヤーダグオンが使用されるはずである。
44話では難破した宇宙船を捜索するためファイヤージャンボに乗って移動していたが、怪力自慢のゲドーと戦うことになったためパワーダグオンで出撃している。

39話ではエンが冗談めいた言い回しで「ファイヤージャンボとファイヤーショベルがあるからライアンの面倒まで見切れない(俺たちに構わず仲間を探しに宇宙へ行って来いよという意味)」と言っており、ファイヤージャンボも必要に応じて使う意思はあったと捉えることができる。
どちらか片方だけを使うつもりではなかったのだろうが、とにかくパワーの強い相手を迎え撃つ場面が多く、シュラ戦以外に機動力の高さで勝負を決める機会はなかったため、必然的にパワーダグオンが選ばれた形となる。

また、この2体の元ネタはジャンボーグAとジャンボーグA-2号ことジャンボーグ9
良く考えて欲しい、ジャンボーグAとジャンボーグ9が合体をしたらどうなるか……。




その答えがこちら


◆超火炎合体 スーパーファイヤーダグオン

ファイヤーダグオンとパワーダグオンが超火炎合体した姿。

あらゆる敵に対抗できるほどの力を持ち、劇中ではレオパルドンの如く直立不動の姿ですべての敵を撃破している。

異常な火力に隠れがちだが、防御力も異常であり、劇中では山一つを消滅させたゼルマーの光線を腕一本で防いだ。

ファイヤーダグオンをベースとしており、パワーダグオンは角飾り・胸部・四肢・バックパックを構成。ファイヤーレスキューとファイヤーラダーは脚部内(ファイヤージャンボ時の格納ブロック)に収納という形で合体している。

パーツの組み変わりが複雑なため、合体バンクではモニター画面で合体の構造を見せる形となっている。
メカニックのアクションが少ない分、エンとスーパーファイヤーダグオンのシンクロを示すようなアクションが多く、
合体完了時の決めポーズは動く背景、光を放って派手に輝く胸のエンブレム、効果音が合わさり、「これぞ究極の合体」と言わんばかりの重厚でド派手な演出がなされている。
ただし、終盤のストーリーは尺の都合もあり、初回以外は短縮されたものが使用された。その煽りを受け、専用BGMも初回以外は何処かカットされている。

ファイヤーブレードはなくなったが、ショベルアームが右肘にあり、パワーダグオンのときよりもリーチが長い。
登場話数の少なさもあって活用機会はなかったが、武器として使っていればパワーダグオンとはまた違う活用法を見せてくれたことだろう。
なおこのショベルアーム、本編で使用機会がなく、武器としての設定なども公開されなかったため、ゲームでも武器としてカウントされていない。

玩具では合体前と合体後、双方のプロポーション崩れをなるべく減らした設計となっているが、パワーダグオンの上半身を丸ごとバックパックにしたため背後にシワ寄せが来ている。
とはいえ、7代目グレート合体であることや、当時の玩具は変形合体ギミックの再現とプロポーションを両立できないものが多かったことを考慮すると、エクスカイザーの頃から随分改善されてきていると言える。

《必殺技》

○スーパーメガ光波
作品や資料ごとの表記の不安定さに定評のある技。
ファイヤーメガ光波、スーパーファイヤーメガ光波とも表記される事がある。
胸の鳥型エンブレムから発射される火の鳥型の超強力なエネルギー光波で、その異常すぎる威力はダグオンを壊滅の危機へ陥れたゼルマーを瞬殺するほど。
しかしあくまでも基本武装・技であり、ダグファイヤーのスターバーンやパワーダグオンのマグマブラストに相当するものである。
機体のスペックが極めて高いため、溜めてぶっ放すだけで強敵を瞬殺できるほどの威力を発揮する。

○トライアングルクリスマスビーム
スーパーファイヤーダグオン最強の必殺技。技名が致命的にダサいが、これは本編中の季節も放送時期も丁度クリスマス直前だったことによるもの。
玩具を集めた子供たちに対する、テレビの向こうからのクリスマスプレゼントといったところだろう。
スーパーファイヤーダグオン、ライアン、ガンキッドのエネルギーを収束させて放つ必殺の光線。サルガッソを束ねるマドーが放つ、惑星破壊用の超光波を打ち破り、そのまま撃破した。
ライオソードと無限砲はビームの威力を上げるために装備したが、ゲーム『ブレイブサーガ』ではそれぞれ単独の武器としても使用可能。
なお、無限砲はファイヤーダグオン同様にコネクタを介して接続するが、玩具化の都合もあって接続位置は左腰になっている。
(右側のショベルアームが重いので、左側にしないとバランスが取れない)



しかし、強大な力には何処か弱点があるもの。このスーパーファイヤーダグオンは、その戦闘力以外の全てを犠牲にしている。

まず、自由な合体を実行することは出来ず、誰かが「ダグベース」を操作して超火炎合体光波を浴びせる必要がある。
これは超火炎合体が本来別動力のファイヤーダグオンとパワーダグオンを合体させて同時に使うというかなりイレギュラーな合体方法であり、合体システムが各機体を管理するダグベースに収められているからである。

そして、もう一つ致命的な問題を抱えており、その強大なパワーと引き換えに絶大なエネルギーを消費させる。
これはどういう事かと言うと、その莫大な力故に戦闘後には、炎自身が命の危険にさらされる。
初合体時にはエンが倒れ、ダグオンチームに衝撃が走った。

とはいえ、絶対的で強大な戦闘力を持つ事は事実であり、ダグオンチームの切り札として使われた。
過去の作品によくある「相手が強いからグレート合体だ」ではなく「合体以外に打つ手なし」と言う演出であったため、
スーパーファイヤーダグオン登場のシーンはいずれも熱く大きく盛り上がる展開となっている。


【劇中の活躍】

第41話で初登場。ライがダグベースに隠されていた合体システムを偶然にも発見。
試しに合体しようとするエンに対し、ライは「別々のシステムで動いている機体同士を合体させるので何らかの欠陥がある」と戒め、
合体はお預けとなったが、その直後に合成宇宙人ゼルマーが襲来。無限砲すら通用しないゼルマーに対し、未知なる合体を決行。
ルナがファイヤージャンボを発進させ、ライが超火炎合体合体光波を発射し、パワーダグオンとファイヤーダグオンは合体。
その姿を見せた、スーパーファイヤーダグオンは、ゼルマーの攻撃をものともせず、スーパーメガ光波で敵を瞬殺した。
その際の姿は何処か神々しくそして鬼神のようでもあった。

この話の絵コンテ、演出は「コードギアス」などで知られる谷口悟朗氏が担当している。


続く登場は第45話、火星において、ワルガイア3兄弟の長男であり、宇宙監獄サルガッソを束ねていたマドーと対決。
マドーはエネルギー吸収能力を持っており、ダグオンのありとあらゆる武器は通用せず、それどころか攻撃する度に相手をパワーアップさせる結果となってしまう。
パワーアップしたマドーが作り出したマドー超光波は地球を破壊できる威力を持っており、
もう通常の武器では止められない言う状況に陥ったため、パワーダグオンは2回目の超火炎合体を行う。
パワーダグオンとファイヤージャンボだけでなく、ライアンとガンキッドも超火炎合体光波を浴びて合体。
ライオソードと無限砲も装備したスーパーファイヤーダグオンはエンが無限大の力を命懸けで引き出したことで、
マドー超光波をトライアングルクリスマスビームで打ち消し、エネルギー吸収の限界を上回るパワーでマドーを撃破した。

ちなみに今度の作画担当は柳沢テツヤ氏。ファイヤージャンボ復活回やOVAなどで作画監督を努めたお方。


※以下、最終決戦のネタバレ注意














しかし、そのマドーも何者かに操られていただけだった。
その真の敵の正体とは、幽霊のようにあらゆるものに憑依して意のままに操る超生命体ジェノサイドであった。

ダグオンチームはダグベースと超融合合体を行い、サルガッソごとジェノサイドを撃破した。
……はずだったが、掃除用ロボットに憑依して、しぶとく生きており、ダグオンの地球帰還に便乗して地球に降り立つ。

そして、ジェノサイドはファイヤージャンボに憑依して、ファイヤーダグオンを乗っ取った

突然、平和な街中に現れたファイヤーダグオンに戸惑いを隠せない市民たち。ダグオンはジェノサイドの目的が「地球との融合」であることを思い出す。
その直後に、ジェノサイドは紫のエネルギー空間を発生させ、地球との融合を開始した。ジェノサイドに侵食されたエリアの人間たちは精神をコントロールされ、次々とジェノサイドの支配下へ置かれていく。

ライの操作でダグベースはダグ光波バリアを全開で起動。山海市だけはジェノサイドの侵食を免れた。
しかし、全開でバリアを展開することはダグベースに負荷を掛ける操作であり、そのバリアが破られるのも時間の問題であった。
また、バリアはエネルギー空間の展開を食い止める効果しかなく、外と中を物理的に謝絶することはできなかったため、ジェノサイドの支配下に置かれた人々がバリア内に入っては無事な人間たちをジェノサイド空間に引きずり込み、ジェノサイド化させていった。
ダグオンはバリアの中央にある山海高校に人々を避難させていき、スーパーライナーダグオンとシャドーダグオンは操られた軍隊から校舎を守るが、
相手が人間ゆえに本気を出すことができず、その間に学校内にもジェノサイド人間たちが侵入してきてしまった。

この窮地を打破すべく、エンが取った手段は、「パワーダグオンでジェノサイドと融合したファイヤーダグオンを抑えつけ、そのまま、スーパーファイヤーダグオンに合体する」ことであった。それはエンがスーパーファイヤーダグオンの内部からジェノサイドを押さえ込むということであるが、逆に言い換えるとジェノサイドとの融合ということであり、最悪の場合、ジェノサイドにスーパーファイヤーダグオンごと乗っ取られてしまうリスクのある、無謀な賭けを意味していた。

エンの固い決意を知ったライは超火炎合体光波を発射し、エンのパワーダグオンとジェノサイドのファイヤーダグオンはスーパーファイヤーダグオンに合体した。
その直後、ダグベースはオーバーヒートにより爆発四散。ライはサンダーライに変身して、間一髪脱出したが、ダグ光波バリアは失われ、山海市もジェノサイド空間に覆われ始めた。
だが、ジェノサイドと一体化したエンはジェノサイドの力をスーパーファイヤーダグオンの中に抑え込むことで侵食状態を解除していき、ジェノサイド化した地球を元に戻すことに成功した。
そして、エンはスーパーファイヤーダグオンの精神世界にてジェノサイドと対峙する。ジェノサイドの精神攻撃に苦しみながらも、足掻き続ける。

精神世界での戦いの影響でスーパーファイヤーダグオンも破損していくが、エンはスーパーファイヤーダグオンを大気圏突破させ、
「スーパーファイヤーダグオンもろとも、ジェノサイドを崩壊させる」という、さらなる捨て身の戦法を決行。
大気圏との摩擦熱でスーパーファイヤーダグオンは崩壊しながらも飛び続け、ジェノサイドは機体諸共爆発四散して消滅した。
エンは咄嗟にダグファイヤーに分離して、爆発の中から飛び出したが、次の瞬間、ダグファイヤーも成層圏の光と消えるのであった……。

「俺は……ダグオンだああああああ!!」



【余談】

次回作の『勇者王ガオガイガー』を除き、勇者シリーズのロボットで頭部に口がない機体は喋るときに目が点滅するという共通仕様がある。
当然スーパーファイヤーダグオンも喋るときは目が点滅するのだが、スーパーファイヤーダグオンが喋るときに目が点滅した場面は冒頭のセリフを言ったときのみである。
初登場回はエンの独白以外にセリフなし、マドー戦で必殺技を放つときやジェノサイド戦では演出の都合上目の点滅がなかったためである。
グレート合体にも関わらず、登場回数自体が少ない上にセリフもかなり少ないという異例ずくめの存在と化してしまった。


また、続編OVA『勇者指令ダクオン 水晶の瞳の少年』ではダグビークルは登場せず、ダグオン達の力が具現化した姿として融合合体ロボが申し訳程度にしか登場しなかった。
エン以外のビークルはダグベースを失って管理困難になったものを宇宙警察機構が引き取っただけで、ライのサンダーシャトルも登場しなかっただけなので、登場の余地はあったかもしれないが、エンのビークルだけは自爆して失われているためどうしようもなかったのである。
続編が出ることなど予想出来ない状態で最終決戦の脚本が書かれたであろうことを考慮すると、OVAの限られた尺の中でダグオン7人のロボットを全て出したことは評価されるべきであろう。





追記・修正は壮絶な最後を遂げた方がお願いします


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