宇宙刑事ギャバン

登録日:2009/10/10(土) 02:29:41
更新日:2020/02/29 Sat 08:18:17
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30年ぶりのまさかの復活 3倍 JAC JAE あばよ涙! ぐずぐずするなよ よろしく勇気! ギャバン サブタイトル ジムニー ジャン・ギャバン スパロボ テレビ朝日 ハゲじゃない、剃ってるだけ ハンターキラー パチスロ化 マクー メタルヒーロー 上原正三 串田アキラ 兄貴ってなんだ?←MaわレMEら輪な居こと(゚Д゚)サァ? 全ての始まり 原点 吉川進 大葉健二 宇宙刑事 宇宙刑事ギャバン 宇宙犯罪組織マクー 山川啓介 愛ってなんだ?←ためらわないことさ 所要時間0.05秒以上の項目 政宗一成 月給3000円 村上克司 東映 渡辺宙明 漢のサブタイトル 燃える主題歌 特撮 男なんだろ? 石垣佑磨 若さってなんだ?←振り向かないことさ 蒸着 銀色 魔空空間 魔空空間に引きずり込め!



【概要】

本作は後に「メタルヒーローシリーズ」と呼ばれる事になる特撮ドラマの第一弾で、1982年に放映された。全44話。

1982年当時の東映特撮は、スーパー戦隊シリーズが軌道に乗りはじめていたものの、仮面ライダーシリーズが1980年の「スーパー1」で一旦終了してしまったこともあって、キラーコンテンツが減りつつあった。
そこで、「スター・ウォーズ」などを参考に、今までに無いようなスーパーヒーローを作り上げたいと東映が一大決心をして作り上げたのが本作である。
タイツをベースにしたものではなく、硬質な装甲を思わせる甲冑をイメージした、しかも全身に光沢のある蒸着メッキが施してある光り輝くコスチュームは非常に画期的で、その他の宇宙船などの造形にも気合を入れたうえに当時最先端の合成技術を使いまくったということもあって予算は半端じゃないほど掛かったというが、その甲斐あってか大好評を博し、特撮界には“宇宙刑事”という新たなジャンルが確立され、メタルヒーローシリーズは未だ根強い人気を誇っている。

主題歌を始めとした劇中音楽を担当したのは、東映特撮と馴染みが深い渡辺宙明。
「人造人間キカイダー」や「マジンガーZ」、当時の歴代戦隊シリーズなどで多大な実績を築いていた渡辺氏であるが、本作のヒットにより氏の代表作には「宇宙刑事ギャバン」が加わり、渡辺氏は良くも悪くも宇宙刑事の人として業界に認知されるに至った。
この作品が無かったら作られることもなかったであろう派生作品も数多い。

ちなみに、もし本作がコケていたら、東映特撮は二度と立ち上がれなかったのではないかとすら言われている。

主人公である一条寺烈を演じる大葉健二氏の演技や、串田アキラが歌う男臭い歌詞の主題歌などが有名。


【あらすじ】

宇宙犯罪組織マクーが地球侵略に動き出した。
これを撃滅すべく銀河連邦警察はギャバンとミミーを地球に派遣、ギャバンはマクーに真っ向から戦いを挑む!

【登場人物】

ギャバンと仲間たち

一条寺烈/宇宙刑事ギャバン
本作の主人公。
バード星人の父と地球人の母の間に生まれた子供で、両親とその故郷を深く愛している。
明るく頼れる熱血漢で、時折ひょうきんな一面を見せることも。
普段はアバロン乗馬クラブで働いている子供たちの人気者だが、金欠病なのが玉に瑕。
必殺技はレーザーブレードを用いた「ギャバン・ダイナミック」。
早川健や大門豊とはまた別の意味で、変身しなくても十分強そうなヒーローとして有名。

〇ミミー 演:叶和貴子
ギャバンの相棒を務めるバード星人の女性。烈に似て明るく可愛らしい性格。
烈の事を異性として意識しているフシがあり、ほとんど「烈の嫁」と言っても過言ではないほどのニヤニヤっぷりを随所で見せつけるが、話が進むにつれて名実ともに「烈の嫁(真顔)」に変わっていった。
普段身に着けているコンパクトには「レーザービジョン」という機能があり、それを使って小鳥などに変身することが出来る。
後述するコム長官は彼女の父親。そのためかガチの金持ちであり、ギャバンが生活苦に陥らずに済んでいるのは十中八九彼女のおかげ。
32話で母親の看病のためにバード星に一時帰国したが42話で帰ってくる。

〇コム長官 演:西沢利明 
銀河連邦警察の長官であり、ミミーの実父。
ミミーのみならず烈を実の子の様に愛し、まるで父親のように接する。
時折地球に現れて、ギャバンに特訓を施す事も。

〇マリーン 演:名代杏子
コム長官の秘書。
烈やミミーにとっては姉の様な存在であり、冷静な性格。
32話から一時期ミミーに代わってギャバンのサポートを行っていた。
とあるエピソードを見る限り、ぶっちゃけこの人も烈に気があると思われる。

〇大山小次郎 演:鈴木正幸
フリーのルポライター。とある事件で烈たちと知り合い、交流を持つ。
特有の訛り口調による「レッちゃーん!大変だー!」は本作における風物詩。
人懐っこくおっちょこちょいな性格で、烈や子供たちにとっては良き友人である。

〇星野月子 演:立花愛子
星野博士の娘。父親の発明が原因の事件に巻き込まれて以降烈たちと行動を共にする。
明るい性格で、烈のために潜入捜査も担当するようになる。小次郎とも仲が良い。
後に宇宙刑事に志願するとはこの時、誰が予想しただろうか。

〇藤豪介 演:多々良純
アバロン乗馬クラブのオーナー。
死んだ息子夫婦に代わり、孫のわかばと陽一の面倒を見ているが、代理人でしかない自分に限界を感じることもある。

〇わかば・陽一
豪介の孫であり、わかばが姉で、陽一が弟。度々事件に巻き込まれる。

〇当山茂 演:加瀬慎一
アバロン乗馬クラブで働く若者。
烈が事件で出動している間、烈に割り当てられていた仕事を押し付けられるハメに。

〇ボイサー 演:千葉真一
ギャバンの父である宇宙刑事。
ハンターキラーの裏切りによりマクーに捕われ、捜査中に知ってしまったレーザー増幅装置の秘密を吐かせるために拷問されていた。
日本アクション界の大スターである千葉真一の起用は当時大きな話題となった。
出演料やスケジュールの都合なのか、顔が映るシーン以外は全て代役だったらしいけど…
ちなみに43話のサブタイトルが「再会」と短いのは千葉真一の名前を新聞のテレビ欄に表示させるための措置である。

〇アラン 演:宮内洋
30,31話に登場。
ビーズ星担当の宇宙刑事で、マクーによって連れ去られたアン王女を追って地球にやってきた。
変装時にはライフル、宇宙刑事時にはを使って戦う。
剣からビームを発射する「アクション・イン・ゴー」が必殺技。
劇中では生身のまま戦ったが、DVDに付属している資料では、ギャバンと同等のスーツやメカを所有しているらしい。銀河連邦警察ではコンバットスーツの使用に関する何だかの許可基準があるものと思われる。

宇宙犯罪組織マクー

銀河を荒らしまわる悪の組織。別名獣星帝国とも。

●ドン・ホラー 声:飯塚昭三(10話まで)、渡部猛(11話から)
マクーの首領。本拠地である魔空城から一歩も動かず指揮を行う。
資料によっては科学者や彼自身も「獣星人」などと記載されているものもあるが、劇中では描写はなく、書籍『宇宙刑事大全』では「正体・前身は全く不明」とある。
地球侵略を目論む冷酷な性格の持ち主だが、息子のサン・ドルバに対する対応など時折人間臭さも見せる。
目から黄色い光線を発射し戦闘時には腕を伸ばし、首を切り落とされても行動できる。
定番のセリフは「魔空空間に引きずり込め!」

●ハンターキラー 演:飯田道郎
元宇宙刑事だが裏切ってマクー側についた男。銃撃が得意。
烈の父ボイサーの居場所を知る男でもあり、最期にはボイサーがマクーに監禁されている事をギャバンに教えた。
直情径行で、ダブルモンスターの作戦にツッこむ一面も。
裏切り者のためか自分の地位に執着する一面があり、28話で女殺し屋モニカにで重傷を負わせ30話では宇宙刑事の暗号を使って
魔女キバの秘密を漏洩するが、そのことが発覚しドン・ホラーによって暗黒銀河に永久追放される。
その後42話で銀河連邦警察のパトロール隊に発見され病院に収容。その後コム長官の尋問を受けるが、ボイサーの居場所を伝え息絶える。
朝日ソノラマ社『ファンタスティックコレクション宇宙刑事ギャバン』に掲載されている番組企画書ではハンターキラーの項目には「元宇宙刑事」の肩書きはない。
各種ゲーム作品では何故かいい人扱い。

●ホラーガール 声:大地琴恵
魔空空間発生装置を作動させる、鳥(?)の頭を持つ女性。
最後は炎上する魔空城と運命を共にする。

●サン・ドルバ 演;西田健
30話から登場したドン・ホラーの息子。マクーの行動隊長を名乗り、永久追放されたハンターキラーの代わりに地球侵略の指揮を執る。
ハンターキラーとは違い冷静な性格だが、父母に頼りすぎる一面も持つ。
母親である魔女キバとコンビを組み、ギャバンを幻惑する。
気まぐれに赤ちゃんをあやそうとして泣かれたりした事も。大酒飲み。
戦闘能力は高く、骸骨の飾りのついた三又の型の杖を武器に使い地を這う火花を出すこともできる。またギャバンのように赤い光の玉に変身して空を飛ぶことも。
最後は母親とともに魔空空間でギャバンと戦うもギャバンダイナミックの前に敗れ去る。
かつては怪獣と戦った防衛隊の一員であり、豪介顔の宇宙人を倒したこともあった。後に忍術でハムスターになる。

●魔女キバ 演:三谷昇 
魔術師であり、サン・ドルバの母親。
普段はサン・ドルバの杖の中に身を潜め、金縛りや幻術などの妖術によるトリッキーな攻撃を好む。また若い女性に変身することも可能。
サン・ドルバを溺愛していて様々な作戦の立案を行う。
別世界では顔が似ている防衛隊副隊長ベーダー怪人がいたとか。

●ダブルマン・ダブルガール
マクーが制圧した惑星に住んでいた宇宙人。別名「獣星人」。
その多くが人間に変身する能力を持ち、それを使って人間社会に潜入して作戦を遂行する。
戦闘時には主にを使用。
ダブルガールは6話から登場。主にスパイ活動を行う。戦闘を行うことは稀だが、投げナイフを使って攻撃したことがある。

●ベム怪獣
マクーが制圧した惑星に生息する動物。名前の後ろにモンスターがつく。
等身大で魔空空間では巨大化するものも。

●ダブルモンスター
13話から登場。香月教授が発明した生体転送装置を応用した生体合体装置でダブルマン(ミツバチダブラーなどダブルガールが素体の者も何名かいる)とベム怪獣を合体させた怪人*1でダブルマンの知能とベム怪獣の3倍のパワーを併せ持つ。
名前の後ろにダブラーがつく。
ベム怪獣の影響からか16話のカマダブラー以降人語を喋らない者も登場した。

●クラッシャー
マクーの戦闘員。ナイフが主な武器で、その他に銃や、バズーカ、等を使う。
人語をしゃべり、ダブルマン同様に人間に変身する能力を持つ。15話から29話まで夏服を着用。

【メカニック】

●ドルギラン
ギャバンたちの地球上での基地となる宇宙船。
上下二段構成となっており、下部ユニットは電子星獣ドルに変形可能。

●電子星獣ドル
ドルギランの下部が分離変形した竜型のメカ。
ギャバンが頭の上に乗り、眼からの光線 ドルレーザー 、口からの火炎 ドルファイヤー 、尻尾の打撃 スクリューアタック 、前足からの蹴り ドルキック で巨大化したベム怪獣やマクー戦闘円盤と戦う。

●ギャビオン
ドルギランに搭載されている戦車。戦車のくせに飛行が可能。

●スクーパー
ギャビオンに搭載されている地底戦車。

●サイバリアン
魔空空間に突入するときに乗るサイドカーと一体化したバイク
ギャバンのスーパーメカは操縦席の有無に関わらず何故かその場に立ったままでコントロールすることができ、特にサイバリアンの立ち乗りは真似した子ども達も多かったと思われる。

●マクー戦闘円盤
クラッシャーやダブルマン、ダブルモンスターが操縦する一人乗りの円盤。レーザーが武器。

●マクー戦闘母艦
魔空城から発進する輸送用のメカ。艦首にレーザー砲二門を装備しマクー戦闘円盤を多数搭載。


【魔空空間とは】

地軸転換装置で作られる一種のブラックホールで、常識を超えた様々な怪奇現象が発生する。
この中ではベム怪獣や獣星人ダブルマンは三倍にパワーアップし巨大化や姿を隠すなど様々な超能力が使えるようになる。
ギャバンにとっては不利な状況であるが、異次元空間のため、この中でいくら破壊行為があろうが現実世界には被害が全くないというメリットがあり、それを利用してわざわざ乗り込んで戦っている。

【余談】

ヒーロー物のご多分に漏れず、最終的にはいつも怪人との真っ向勝負→一刀両断で決着がついてしまうため、「ギャバンは宇宙刑事なのに警察らしいことを何もやっていないのでは?」というツッコミは昔からの定番だが、本作のプロデューサーである吉川進氏はインタビューで「そもそも自分はヒーローが公的権力に頼るのは反対である」「しかし、『刑事』というのはテーマが明確なので視聴者からの受けは良い」「本作は『刑事』に『宇宙』という言葉が付け加えられているためか、権力的なイヤらしさを感じさせないような作風に仕上がった」とコメントしている。
つまり、宇宙刑事が警察っぽくないのは純然たる仕様

ギャバンが必殺のレーザーブレードを発動させるときに掛かるあのBGMは、もともと汎用の戦闘BGMとして作曲されたもの(サントラ等では「マクーの攻撃」「敵の襲撃」といった曲名が付けられている)。
が、選曲担当者である村田好次氏の意向により毎回の必殺技のシーンに流されたため、いつしか視聴者から「レーザーブレードのテーマ」として定着した。
そのため、次作の「シャリバン」以降では、あらかじめ必殺技のシーンに流れることを想定し、より高揚感を煽るような曲調で同趣のBGMが作られている。

富山県では北日本放送での当作品終了以降、メタルヒーローシリーズの放送はチューリップテレビでの「ビーロボカブタック」まで14年間もなかった。もっとも、カブタックからの作品はバトルアクション要素が少なく、むしろコメディ要素が強いため、アクション系メタルヒーロー作品で富山で放映されたのはギャバンだけである。

「宇宙刑事シャイダー」の最終回にてシャリバン、シャイダーと共に最初で最後のトリプル変身を見せた後、2012年1月21日公開の劇場版『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』で30年ぶりに地球の人々の前に姿を見せる。
ギャバンを演じたのは、もちろん『199ヒーロー大決戦』でも活躍した大葉健二氏。
昔の頃は技術力に限界があったため、アップ用スーツとアクション用スーツで質感や光沢に違いがあった宇宙刑事ギャバンであるが、この頃にもなってくると常時アップ用スーツと変わらぬレベルの光沢を維持できるようになった。
実は東映が目標としていたのは、このキラキラっぷりであり、30年ごしにやっと叶えた悲願なので、「スーツの質感が昔と違う」とか突っ込まないでいてあげよう。

そして2012年10月20日には『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』が公開、2代目ギャバン【ギャバンTYPE-G】に変身する若き宇宙刑事の青年、十文字撃が主人公となっている。
また『特命戦隊ゴーバスターズ』にて撃とそのパートナーたるシェリーが映画に先駆けてゲスト参戦した。

東映作品であるが38話で円谷プロの作品である「ミラーマン」のアロザ、「ファイヤーマン」のダークマンダーが怪獣映画の撮影用着ぐるみと言う設定で登場し、ギャバンと対戦するシーンもある。

東映とマーベルコミックスの提携により『スパイダーマン』『ムーンナイト』『バトルフィーバーJ』等が誕生したが『スパイダーマン』の次に『シルバーサーファー』が計画されていたと言われている。
サイバリアンに乗る銀色のヒーロー・ギャバンの姿はサーファーの影響を受けているのかもしれない。

ゲームではコンパチヒーローシリーズに参戦する機会も多く、2018年には『スーパーロボット大戦X-Ω』に参戦した。
スーパーヒーロー作戦』のラスボス、ユーゼス・ゴッツォはギャバンと密接な関係にある。
他『スーパー特撮大戦2001』『宇宙刑事魂』等。後者は特撮界“悪の女王”曽我町子の遺作となった。

主人公の両親の名前・設定は原作・上原正三、画・秋本シゲルの漫画『銀河の女王スーパーレディー』の主人公の父・宇宙警察銀河連邦ボイサー長官と母・民子から来ていると思われる。

KinKi Kidsの堂本光一はギャバンのファン。



「宇宙刑事ギャバンの項目作成スピードはわずか0.05秒に過ぎない。
では、追記・編集をアニヲタ民に任せよう」

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