カミキリキッド

登録日:2011/10/07 Fri 00:06:26
更新日:2025/04/14 Mon 17:01:35
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ショッカーに楯突く奴は、全て生贄になるのだ!

出典:仮面ライダー/東映/第66話「 ショッカー墓場よみがえる怪人たち」/1972年7月1日放送

所属組織:ショッカー
モチーフ:カミキリ虫
登場作品:『仮面ライダー
話数題名:第66話「ショッカー墓場よみがえる怪人たち」、劇場版『仮面ライダー対じごく大使
:二見忠男


【能力解説】

怪人軍団を率いるカミキリ虫型改造人間。
その体は銛も通さないほど硬く、角から破壊光線を放ち、口から白い粉末状のガスを吹いて相手を痺れさせる。
TVでは破壊光線の代わりに口からの火炎放射も披露した。人間への変身能力も持つ。
敗北を経験した再生怪人には冷たい。
鳴き声は「キーリー!」と発する。


劇場版第2作目の主役怪人だが、お披露目は映画の封切りより約二週間早いTV版第66話となっている。
これは藤岡弘、が一時出演不能というハンディを乗り越えるため、怪人軍団とライダーの派手な戦いを見せようとしたための処置であった。


【仮面ライダー】

第66話にてショッカーの幹部地獄大使はショッカー墓場で新怪人カミキリキッドと「悪魔祭り」によって復活させたザンジオージャガーマンサイギャング毒トカゲ男ハリネズラスの6体の怪人達に立花レーシングのメンバーを拉致するよう命じる。
テレビシリーズに登場した個体は資料によっては映画とは別個体とされている。

「悪魔祭り」で怪人を復活させるには生贄が必要な為であり、ライダーと同じく邪魔な立花藤兵衛や滝和也達を生贄にして葬ろうとする。
カミキリキッドがショッカーからの脱走者に化けてライダーを別の場所へ誘い込み、その間に毒トカゲ男とハリネズラスが藤兵衛達の捕縛に成功。
ショッカー墓場で「悪魔祭り」の儀式を行うがその最中、ライダーが藤兵衛等の救出に現れる。
ライダーを迎え撃つが再生怪人は全滅しカミキリキッドが奮闘するも、最期はライダーきりもみシュートを受けて爆散、その影響でショッカー墓場も壊滅した。


この回は藤岡弘、が出演していないため、初期の頃と同様に本郷はライダーに変身した状態で活躍する。
ライダーの声は市川治が担当。


劇場版第2作『仮面ライダー対じごく大使』にてメインの怪人として登場。
富士山頂の大要塞に「スーパー破壊光線砲」を設置し日本を焼き払う作戦を企てる。
映画でも再生怪人を率いたり、藤兵衛等を人質にするなどライダーを窮地に陥れる。
人質も救出され大要塞も破壊された後ライダーとの最終対決を開始。
激しい攻防戦を展開するがライダー返しを受けて弱まり、さらにライダーパンチで角を折られてしまい、最期はライダーキックを受けて爆死し、敗れ去った。

実はカミキリキッドが倒されたシーンを最後にEDが流れ始める。

子供たちの人気は高く、同年8月発売の『テレビマガジン』9月号の「ショッカー怪人・人気コンテスト」では、総合1位に入賞している。


ゲーム

序盤の3ステージの一つ、「ショッカーマウンテン」に登場。
ステージに登場する一般怪人の中では2番目に高いステータスを持ち、6ダメージの毒ガスを使ってくる。

中盤でボスとして立ち塞がるほか、ラストダンジョンではザコ敵として登場。
RXの最強武器「ブラックサンナックル」をドロップするため、乱獲される。

アギト編の敵キャラクターとして登場。
ゆっくり近づいて来るので、簡単に必殺技を決めることができる。
侵入者であるアギトを始末しようと襲いかかるが、逆に返り討ちに合い倒された。


【その他】

第二章における仮面ライダー初戦の相手として登場。
戦闘員を率い、二本のセラミックナイフと強靭な顎〈スラッシャー〉を武器にライダーと戦うが、
激戦を経て成長してきた仮面ライダーの敵ではなく、ライダーキックによって撃破された。
同作の他の怪人たち同様に一貫して〈カミキリ男〉としか呼ばれず、カミキリキッドとは呼称されない。
またそのデザインも大きく異なり、何故か臙脂色に白いラインが入ったライダーと同型の強化服を纏っている。

というのもこれは1971年当時、いわゆるパチモノプラモとしてイマイ社より販売された『正義の仮面 仮面サンダー』に由来している。
そのプラモデルのデザインが「カミキリムシの仮面をかぶり臙脂色のスーツを着てバイクに跨るライダー」だったのだ。今見ると顔がギルスっぽい
しかもこの仮面サンダー、ただのパチモノというわけではない。
当時仮面ライダーのプラモデルは存在しておらず、プラモデルとしては仮面サンダーが元祖なのだ。
そしてその登場もカミキリキッドより早く、怪人カミキリ男としても仮面サンダーが先行。
さらに小松崎茂氏が手掛けたボックスアートは率直にいってパチモノとは思えないほど格好良く、
近年に至るまで(極めてマイナーながらも)ファンの多い存在となっている。
2006年にはソフビまで販売されたが、限定版は黒いスーツに緑の仮面と極めて危険なカラーリングであった。




―――追記・修正を怠る者には死、あるのみ。

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最終更新:2025年04月14日 17:01