ゾヌーダ

登録日:2013/10/31 Thu 00:41:28
更新日:2024/01/09 Tue 03:02:33
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※推奨BGM:勇者王誕生!-PREVIEW-


次回予告
PREVIEW



君たちに最新情報を公開しよう!

我らが勇者達の熱き戦いは終わった。
……いや、物語はまだ、残酷な運命を残していたのだ!

人は、誰しも死を迎える時が来る。
我々生命は、生き抜く術を見失ってはならない。

勇者王ガオガイガー・NEXT!


(いのち)


次回もこのチャンネルでファイナルフュージョン承認!




これが勝利の鍵だ!

NEXT

天海 護
MAMORU_AMAMI









俺たちの、俺たちの文明は…間違っていたのか!?

僕たちが、物を大切にしないから?何でもかんでもゴミにしちゃうから?だから滅ぼすの!?

物質文明に、終止符を打つ気か!?

俺たちの存在を否定する者…!

悪魔…!それとも神!

これが真の浄化だとでもいうのか!?


ゾヌーダとは『勇者王ガオガイガー』に登場する機界生命体であり、TV本編における最後の敵

【概要】

2年前地球に飛来したEI-01(パスダー)が卯都木命の肉体に埋め込んだ機界生命体の種子が進化して誕生した機界新種第1号。
2003年に命の肉体に埋め込まれてから3年間彼女の中枢神経に擬態することでGGGのセンサーだけでなくの感知能力すら欺き、潜伏を続けて成長。
命がや勇者ロボ達の近くに居たことで、本来ゾンダーにとっては天敵である〈Gストーン〉のGパワーへの耐性を獲得した。
しかし、対消滅する可能性がゼロではないからか、ゾンダー原種同様、Gストーンを持つメカを取り込もうとはしなかった。


ソンダーのマスタープログラムであるZマスターの消滅後も消えることなく、護ですら気付いたのは覚醒直前だったことから、
最低でもZマスター消滅時には既にゾンダーとは異なる存在として独立していたことが窺える。

尚、31原種との戦いの途中から命が度々陥った眩暈などの体調不良はゾヌーダが覚醒を始めたことに起因するもの。
爪・耳原種の命に対する言葉やZマスターの最後の台詞はこのゾヌーダの存在を示唆するものであった。

Zマスターはギャレオリア彗星を通過して滅びゆく過去の宇宙から現在の宇宙に来る際、宇宙と物質文明を滅ぼす純然たる物理法則終焉を超えた誓い(オウス・オーバー・オメガ)OOO(トリプルゼロ))を知り、宇宙の滅びに抗う手段は「機械文明」と「知的生命体の活動」の両立しかないことを認識していたようでGGGとZマスターの最終決戦における心臓原種の言葉もその影響だった様子。という設定になった

いわく
  • 「マイナス思念は宇宙に滅びを与える、生命体はマイナス思念を持たぬ機械生命体ゾンダーへと昇華されるべきなのだ」
  • *1「だからこそ生命体は機械と融合を果たして、次なる次元に向かうのだ」

だが、ゾンダーが「機界昇華による進化・秩序」を目的としているのに対し、ゾヌーダは「物質昇華による滅亡」を行おうとした。
これがZマスターの意図通りなのか、意図とは外れた存在なのかは不明。

その後もオーストラリアで機界新種第2号が出現している。
このときは腕原種の素体ことアームストロング氏が結局素体となった。
経緯は不明だがオーストラリアの農場で記憶のない状態で働いていたが、突如発症。たまたまいたこれまた記憶喪失中の戎道と交戦し無事浄解された。
どうやらZマスターは地球機界昇華のためのゾンダー胞子の苗床としてアームストロングをザ・パワーの力で地球に転送したようで、そのおまけ的に機械新種の種を植え付けられていた様子である*2

このことから宇宙の彼方の機界昇華された星々でも同様に機界新種が出現している可能性がある。


【ゾヌーダ】


ゾヌーダー……


ゾヌーダの基本形態。
サイズは人間と変わらず、覚醒時に命が裸体と化したことから、その姿は裸の女性という、一見すると萌えなのだが、プリマーダやパリアッチョのように外見だけなら人間と同じではなく、ビジュアルはロボットそのもの。
頭部には昆虫の眼のようなものがあり、後頭部からは命のウサ耳ヘアーを大きくしたようなパーツが生えている。
関節部分などは電子回路のように発光しており、全身が淡い赤色のオーラに包まれ浮遊している。
劇中では、悪魔と称されたが、堕天使と称したほうが、しっくり来るかもしれない。

この状態でも凄まじい力を持ち、ただゆっくりとオービットベース内を移動するだけでオービットベースを物質昇華し内部の全エネルギーを急速に失わせることで完全に無力化し封殺。
更に勇者ロボ軍団諸共機能停止寸前に陥れ事実上の壊滅状態に追い込んでいる。


ゾヌーダロボ


ダメだ……!アイツは…アイツは…!

みんな…殺される……ッ!!


素体:全域双胴補修艦アマテラス左胴部、ガオガイガー用ハイパーツール群

ゾヌーダがGGGの全域双胴補修艦アマテラスの左胴部」を強奪し、その船体及び内部に格納されていたハイパーツールと融合することで出現した金色のゾンダーロボ形態。
フォルムはどことなくガオガイガーを連想させるがサイズはガオガイガーより若干大きい。
円筒形が連なったようなボディに巨大な翼のようなパーツを持ち、角のような頭部には赤いゴーグル状の目が備わっており、発光時には二つの目が浮かび上がる。
ゾヌーダはゾンダー核に似た球体に変化し、胸部に納まっている。

物質昇華能力が強化され、数百メートル圏内にある物質を瞬時に昇華できる。また物質昇華では
  • 円錐状の頭部から放つプロテクトウォールですら防ぎ切れないほどのビーム*3
  • ロケットパンチ
  • 掌から放つ衝撃波
が武器。
5体の勇者ロボたちの超AIとGSライドを搭載したスターガオガイガーを終始圧倒し続けた戦闘力に加え、Gストーンへの耐性からGSライド5基を搭載したガオガイガーのヘル・アンド・ヘブンすら全く寄せ付けない程高出力のゾンダーバリアまで有する。
単純な基礎スペックの尋常でない高さと後述の物質昇華能力が合わさり、その力は機界31原種を超える驚異となった。


物質昇華

ゾヌーダが持つ最大の特性。
自身の周囲にある物体を絶縁体へと変質させ、物体内のエネルギーを強制的に発散させてゼロにしてしまう最悪の能力。
物質昇華された物体はあらゆるエネルギーを失って瞬時に全機能を停止し、使い物にならなくなってしまう。

総じて物質文明にとっての天敵というべき力であり、ゾンダーの侵食を受けなかったGSライド搭載勇者ロボ達にも問答無用で作用。
事実上ゾヌーダに近づかれただけで全ての機械が無力化されてしまう。
ただし元々天敵であったGストーンに対しては効き目は若干悪く、通常の物質と比べて昇華までにタイムラグがある。このラグが原因でGGGは逆転の一手を打つことができた。

だがゾヌーダロボ形態になると出力強化の恩恵を受けたのか影響力と規模が更に拡大。
周囲一帯にあった都心のビル群を錆び付いた電子回路のような形状の奇怪な絶縁体へと一瞬で変貌させ、作中無敵を誇ったゴルディオンハンマーですら触れられただけで凄まじい速度で物質昇華し、一切ダメージを与える事もさせずにスクラップと変えてしまった。ゴルディーはよく生きてたな
また周囲の物質を無差別に昇華させる以外にも、
  • ロケットパンチをぶつけて命中した物質を侵食するように物質昇華させる。
  • バリアで攻撃を受け止めながら攻撃に使われた物質を瞬時に物質昇華する。
といったえげつないコンボも使いこなしてガオガイガーを追い詰めた。

なお人体のような有機物に関しては劇中最後まで物質昇華の影響を受けていなかったが、有機物は物質昇華の対象にならないのかどうかは劇中でハッキリと明言されてはいない。


【劇中の活動】

第48話「命」

機界31原種=Zマスターとの木星決戦に勝利したGGGが地球圏に帰還するのを待っていたかのように覚醒。
オービットベース内の医務室で横になっている命は、体内の種子の覚醒の影響で苦しみ出し、身体中から光の粒子を放出し、目も白目に変貌。
落ち着かせようと手を握った凱からエネルギーを吸い取り、白目も血のように赤い目に変化。
身体が浮遊した状態から患者衣が破れ、生まれたままの姿からゾヌーダと化した。

オービットベースのエネルギーを吸収し、勇者ロボも物質昇華であっさりと無力化。
凱の機転でアマテラス内部に閉じ込められるが、逆にアマテラスの右半分を乗っ取り、分離させて大気圏に突入。

東京都庁近くに降下後、アマテラスとその中にあったハイパーツールを取り込みゾヌーダロボへと姿を変え、周辺を物質昇華し始める。


最終回「いつか星の海で

護と物質昇華を免れたギャレオンのタッグと対峙するも、ゾヌーダロボが圧倒する。
仲間たちの協力で新宿に降下した凱がギャレオンと合体して、ガイガーになり、最強勇者ロボ軍団のAIとGSライドを積んだガオーマシンとプログラムドライブなしで、スターガオガイガーに合体成功すると、標的をスターガオガイガーに変更した。

ゾヌーダロボはブロウクンファントムとプロテクトウォールを破り、スターガオガイガーのブースターも物質昇華し、通常のガオガイガーに戻してしまった。
しかも、ゴルディオンモーターを取り込んでいたことで、必殺のゴルディオンハンマーすら相殺・昇華する。

ガオガイガー最後の力であるヘルアンドヘブンも受け止めたゾヌーダロボは
ヘルアンドヘブンの副作用でバリアが解けたガオガイガーに衝撃波によるカウンターを行う。
ガオガイガーを助けるために割って入った護がガオガイガーの代わりにバリアとなるも、ゾヌーダロボの衝撃波を受け死んでしまう。
生みの親であるパスダーの仇を討ったゾヌーダロボだったが、その光景を見て素体の命の意識が目覚めたことで、ゾヌーダロボの能力が低下。

「バリアが弱まった!」
「やるなら今だ!」

「おおおおおおおぉぉぉ!!」

ここからの一連の戦闘は互いがボロボロになりながらも拳をぶつける正に熱過ぎる名シーン。


「かまわずブチかませ!!」

「勇気と共に進め!!」

「我らの心は一つ!!」

「GGGバンザーイ!!」

「勝利は!すぐそこです!!」

ブロウクンマグナムの回転を利用してのパンチを皮切りに、クロスカウンターを放ち、右ドリルニーで左足にもダメージを与える。
手四つの状態からゾヌーダロボは光線を発射してきたが、出力低下が幸いして持ち堪え、左かかと落としで頭部を潰して、左腕も引き千切る。
地に倒れたゾヌーダロボを足で抑えた状態から左翼を引き千切り、左膝蹴りで吹き飛ばし、右腕も潰す。
最後は2回目のヘルアンドヘブンで新種核を抜き取った。

瀕死の護を抱えた凱は命の意識が戻ったゾヌーダと対峙。ゾヌーダの物質昇華は命でも止めることができず、凱のサイボーグの身体は朽ちていく。
命は凱に自分を殺すよう懇願するが、彼女のそばに来た凱は自分の想いを伝えその頬に触れ浄解の呪文を唱える。


「命、ごめんな。俺は一番大切な人さえも守れなかった……お前を、愛してる……」

「貴方が好きになれて良かった……」

「もう放さない、ずっと、ずっと一緒だ……力を貸してくれ、護。」

「クーラティオー、テネリタース、セクティオ、サルース、コクトゥーラ……」


その時、奇跡の〈浄解〉が成功。
凱は「エヴォリュダー」に、命は「セミ・エヴォリュダー」に進化することで生身の肉体を取り戻し、護も蘇生される。
更に戦闘で破壊されたガオガイガーやAI達、周囲の街もカナヤゴから出撃したカーペンターズの活躍により完全修復に成功。
勇者達と機界生命体の戦いはこうして幕を閉じ、地球は平和を取り戻した。
死の商人が活動を再開し、新たな脅威も現れるその時まで……



「命姉ちゃんがプラスチックを大切にしないから?」
「何枚も何枚も割ってゴミにしちゃうから?」

とは言ってはいけない。



ゲームでの扱い

スーパーロボット大戦シリーズでは『第3次α』『W』『BX』『T』にて登場。
『BX』『T』ではガオガイガーがTV版のみの参戦となっているため終盤登場となっているが、『第3次α』と『W』ではFINALと同時参戦であるため、中盤での山場となっている。

スペックはZマスターやその他のラスボス格より控えめだが、ガオガイガー以外の自軍ユニットで交戦すると、
戦闘結果にかかわらず強制的に一回の戦闘で撤退させられてしまう。特に『BX』では勇者ロボであるマイクですら一発退場となる。
(同様の処置は『THEビッグオー』のラスボス、ビッグヴィヌスにもされている)

『T』通常ルートではこの後にラスボスが控えていることもあり、ガオガイガーと戦艦(Tでは強制撤退にならない)だけで相手をした方がいい。
なお『BX』は仕様か設定ミスかは定かではないが、大河の「対ゾンダー・原種」の戦術指揮が効果なく、
またヘル・アンド・ヘヴン&ジェイクォースでトドメを刺しても、核を取り出す演出が発生しないミスがある。



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最終更新:2024年01月09日 03:02

*1 「マイナス思念と呼ばれる負の感情こそ生きている証、それ無くして何の生命か!」と反論するソルダートJに対して

*2 不幸中の幸いというべきか場所が場所だったので下記のゾヌーダロボにはならなかった

*3 一部ではレーザー扱いされることも