スーパーロボット大戦W

登録日:2010/02/07(日) 01:00:00
更新日:2025/03/18 Tue 08:15:10
所要時間:約 7 分で読めます


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2部作 2部構成 DS SRW W 「なぜなにナデシコはやらないのか(´・ω・`)」 かわいそうな暗黒大将軍 どうしてああなった なぜなにトロワ みんな大好きボン太くん アリアハード エーアイ カズマ ギブアップせい! クロスオーバーのバイブル ゲーム ゴライオン ザ・データベース スタッフが心配になる戦闘アニメ スパロボ スパロボW スーパーロボット大戦 ニンテンドーDS バンダイナムコ バンプレスト ルリルリ成長しすぎ ヴァルストークファミリー 中の人などいない 二部構成 会長閣下留年バグ 冥王星 初心者にオススメ 劇場版ダイゴウジ・ガイ 半年で何があった 名作 家族 彼女?いねーよ 携帯機 携帯機スパロボ 最高傑作候補 連合宇宙暦 邪気眼 鬱展開にゴルディオンクラッシャー


WARNING!

記録しろ、宇宙を揺るがす二つの物語を!!



2007年3月1日発売。
開発元はエーアイ、発売元はバンプレスト。


【概要】


最大の特徴はストーリーが前編後編の二部構成になっていること。
A』は「ADVANCE」、『R』は「REVERSAL」、『D』は「DESTINY」、『J』は「JUDGEMENT」だったが、今回のWはDSのダブルスクリーンと二部構成のストーリーからなるダブルミーニング。
ちなみにパッケージ裏には「WARNING!」と書いてある。

この作品だけで一作目と続編の二つ分が楽しめるお得な作品。

MX』や『J』と同様に「お気に入りシステム」を搭載しているが、本作では一部と二部で選び直す形式になっている。
クリア毎にお気に入りはリセットされるが、4周目以降は全作品お気に入り状態になる。

なお、第一部で限界を超えて改造した分は、第二部でお気に入り作品に選ばなくても改造が引き継がれるのでご安心を。
これは、2~3周目でそれ以前に改造した分も同様である。


ストーリーは様々な作品にかなり深く野心的なクロスオーバーが見られ(『テッカマン』と『オーガン』、『ゴライオン』と『ガオガイガー』など)、
オリジナルもそこに巧妙に絡んでくるため非常に評価が高い。

しかも外伝などのコアなファンしか分からないようなネタまで入っていたり、「なぜなにナデシコ」の再現度が高かったりとネタにも余念がない。

ファンサービスも充実しており、『ナデシコ』では今まで生存がルート選択だったヤマダ・ジロウ(ダイゴウジ・ガイ)が生存確定になり、
(グラフィックは組み合わせた使い回しだが)第二部劇場版用のオリジナル機体が用意され、顔グラも劇場版風に新たに作られた
しかもブラックサレナ時のアキトとの合体攻撃(ダブルゲキガンフレア)まである。

オリジナル主人公のカズマ達アーディガン・ファミリーも親しみやすく様々な作品の接着剤として機能し、なおかつでしゃばりすぎないという絶妙なポジションで人気が高い。

このことから、スパロボ補正に関する話題では本作の内容が挙げられることも多い。


戦闘アニメーションは一部前作からの使い回しがあるもののとんでもなく良く動き、演出もかなり凝っている。
ガオガイガー系などは『 αシリーズ 』よりこちらの方が再現度が高い(なんと氷竜たちボルフォッグは台詞に合わせて口パクするという凝りよう)。

また、ほとんどの味方機体にトドメ演出がある。ない機体を探した方が早い。

そしてオリジナルのBGMもストーリー同様に評価が高い。
良曲が多いので必聴の価値あり。


欠点は携帯機なのでやむを得ないがボイスがないことと、顔グラフィックに感情の変化がないこと。
前作ほどではないが誤字脱字の多さも目につく。
そしてあまりにも難易度が易しすぎることくらい。

…と書いたものの、初見殺しと名高いガウルンに泣かされたプレイヤーも少なくない様子。
ちなみにボイスは無いが声優ネタは色々とある。


これらの要素からスパロボ史上最高傑作との呼び声も高く、『第2次スーパーロボット大戦Z 再世編』の発売に際してファミ通で行われたアンケートでは「好きなスパロボ作品」で見事1位を獲得した。



【参戦作品】


★は新規参戦

フルメタル・パニック!
フルメタル・パニック? ふもっふ
フルメタル・パニック! The Second Raid
新機動戦記ガンダムW Endless Waltz
機動戦士ガンダムSEED
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
★機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY
宇宙の騎士 テッカマンブレード
宇宙の騎士 テッカマンブレードⅡ
DETONATOR オーガン(デトネイター・オーガン)
マジンカイザー
マジンカイザー死闘!暗黒大将軍
ゲッターロボG
真ゲッターロボ原作漫画版)(機体のみ参戦。なぜかデザインは『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』のものになっている)
百獣王ゴライオン
機動戦艦ナデシコ
劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-
勇者王ガオガイガー
勇者王ガオガイガーFINAL(『GRAND GLORIOUS GATHERING』含む)


メインは『ガオガイガー』『テッカマン』『ナデシコ』『フルメタ』。
『ゲッターロボ』はほぼいるだけ参戦で、キャラはTV版『G』だがゲッターロボGは一切登場しない。
今回はボン太くんラグビー部といった『ふもっふ』ネタもある。
『SEED』は『アストレイ』の方がメインなため、裏方に回っている。



【ストーリー】


連合宇宙暦98年。

トレーズ・クシュリナーダが起こした「革命戦争」により世界は国家や民族を尊重する新たな共和制になり、その意思統一機関として「新・国際連合」が誕生した。


しかし、この頃から地球は宇宙の驚異にさらされる。

白鳥座方面探査プロジェクト「シグナライト計画」の失敗。

正体不明物体「EI-01」の落下。

謎の地球外生物「ラダム」の侵略。

木星方面から侵攻してきた異文明「木星トカゲ」。


連合宇宙暦99年。
世界は今、新たな戦いを迎えようとしていた。



【オリジナル】


【キャラクター】
戦艦「ヴァルストーク」で暮らすトレイラー(便利屋)で「ヴァルストークファミリー」と呼ばれる。
一人を除き全員血が繋がった「アーディガンファミリー」である。

カズマ・アーディガン
16歳。長男。
主人公。ヴァルホークのメインパイロットを務める。
一直線の熱血バカで、考えるより動くタイプ。とにかく若く未熟なので父親などに怒られることも多いが、友人も多い愛されキャラ。

だが何よりもこいつの特徴は、どいつもこいつも彼女持ちのスパロボシリーズには珍しい独り身非リア充であること。

第1話から自分で言うくらい彼女を欲しがり、バレンタインデーには版権キャラ(命やミナト)の義理チョコを期待する悲しい男。
一部キャラとはフラグは立っているのだが……。
第2部では見た目・中身ともにイメチェンを図り、アイコンもガラッと変わる。もっとも、中身は盛大な黒歴史になった。顔とご飯は赤歴史なんだけどね。
周りがなかなか言えなかったことをハッキリ突っ込めるルネは流石リオン・レーヌである。
???「し て い た」

ミヒロ・アーディガン
10歳。三女。
ヴァルホークのサブパイロット。
兄思いで健気ないい子。
しかしブラコンなためお兄ちゃん成分が足りなくなると黒くなる。
なぜか一家で一人だけ黒でも茶でもない緑色の髪だが、理由は不明。
ビッグボルフォッグだーっ!!」
第1部と第2部でデザインが変わるが、カズマほどの変化はなくちびっこのまま。

◆アカネ・アーディガン
20歳。次女。
砲撃手。
やや粗暴な性格で怒りやすい。カズマよりもバカな疑惑がある。
貧乳マヨラー。
一応、揺れます(ちなみに作中で言われるほど小さくはない)。
相当な動体視力がいるが。

◆シホミ・アーディガン
22歳。長女。
オペレーター。
優しいお姉ちゃんだが怒るとかなり怖い。
糸目。本気で怒ると開眼して小宇宙が大変なことになるらしい。
カットインがなんとも残念すぎる(乳揺れ的な意味で)。

◆ブレスフィールド・アーディガン
45歳。父親。艦長。愛称は“ブレス”。
若い頃からトレイラーをしており、大河長官や火麻参謀、フリーマンとは旧知の仲。
「鷹の目」の異名を持つ豪快オヤジ。
交渉術の手腕も良いがプロスペクターは苦手。
後に宇宙の命運を揺るがす存在であったことが発覚する。
それと同時にアーディガンファミリーはなんともいえない恥ずかしい目にあった

ホリス・ホライアン
操舵手。唯一アーディガンの人間ではない。
飄々とした青年だが実はかなり切れ者で、よくアカネをからかって怒らせる。
発売前は、その怪しい風貌からネタにされまくっていた。
最強武器のファミリーカットインでハブられている。

◆キャレット
一家の世話をするロボ。ロペット枠。
アイコンしか出ていないが、設定画ではなんと4足歩行。

◆ガレント・カベリナリオ
ブレスのお目付け役で「鬼の腕」の異名を持つ。
整備や情報収集をしてヴァルストークファミリーをサポートしている。
出番は少ないが、全身絵はちゃんとある。


《ザ・データベース》
訪れた星のデータを収集し、終わった後は破壊しようとする組織。

◆アリア・アドヴァンス
謎の機体に乗り、時には味方、時には敵な謎の少女。
唯一の乳揺れ要員(シホミは角度が残念)。
立ち位置的には(おそらく)ヒロインなのだが、色んな理由でカズマとくっつくことは無いまま終わった。

◆アプリカント
謎の仮面。誰かに似ているが…

インファレンス
データベースの実質的なリーダー。
クールで気取った典型的な邪気眼タイプだが、そんなキャラなのにはある理由が……。

◆クリティック
データベースの幹部。
うざい管理職。
政治家っぽいキャラかと思いきや全身像は剣士なキャラで見た者の腹筋を割った。

◆レギュレイト
データベースの幹部。
エロい。特にカットインが。火麻参謀が悔しがるわけだ。
成立しかけたカズマとあるキャラの恋愛フラグを盛大に粉砕した人。


【主役機】

選択式ではなくヴァルホーク一択。残念。これ以降の携帯機スパロボは男性主人公のみとなっている。
因みに主人公機の武器名は、システム設定で変更可能。

◆ヴァルホーク
ロボットに変形できる可変型戦闘機。間違えやすいが戦闘機が基本形態。
ロボット形態ではライフルやサーベルなど標準的な武装を持ち、近~遠距離までこなせる。

◆ヴァルストーク
戦艦。
アーディガンファミリーの家もかねる。機動力が高いのがウリ。
明らかにグニグニ動く“手”みたいな形の主砲を持つため、最初から「これ人型に変形するだろ」とバレバレ。
被弾すると誰かの部屋が壊れる可能性があるので、意外と装甲任せで突っ込むわけにはいかなかったりする。
ちなみに、ヴァルホークと改造が共有されるため、これで合体することを察したプレイヤーも多いだろう。

◆ヴァルガード
ストークとホークが合体した形態。
その予想外の異様な姿に「これが後継機か…」と挫折しかけた人も。
しかしこちらもこちらで味はあると評価する人も。
見た目の悪さから、更に先の形態がある筈。と感付いた人も多いのではないだろうか?
見た目は某ファミコンで動かすロボット。ポジションはR-2パワード
通称ヴァルドスコイ。

ヴァルザカード
ヴァルガードにいろいろ合体した最終ロボ。通称「最強の家」
詳しくは項目で。



【話題】

『百獣王ゴライオン』はスパロボ開発サイドも昔から参戦させたい作品だったらしいのだが、滅多に参戦させられない作品であったらしく、本作の開発開始のタイミングで可能になったため参戦することになった。
その後『百獣王ゴライオン』はボルトロン絡みで海外に権利が移ることになる。

リメイクしてほしい作品として名前が挙がることの多い本作ではあるが、権利的な理由で難しいと寺田SVに言及されている。
これについては上記の理由で『百獣王ゴライオン』や、以降のスパロボに参戦していない『宇宙の騎士テッカマンブレード』がその理由と推測されている。

制作中はシナリオが一向に完成せず、納期に間に合わない危機が発生し、最終的に別の人物が一気に書いて完成したという。
シナリオライターとして共同ペンネームの千住京太郎と共に邦仲人と神奈柴太の2人がクレジットされているが、これは本作限りのペンネームであるとのこと。

本作のオリジナルキャラは『OGシリーズ』に登場できるように接点が用意されているという。
ただし実際に『OGシリーズ』に登場するかは決まっておらず、接点も分からないようにしているらしい。

本作の没データには女カズマ男ミヒロ(それぞれ一部と二部有り)・ユウミ(レギュレイトの反転、髪や目の色が異なる)・アリアに対応する男性キャラ(ディセイバーと表情などが多少異なる)が存在することが発覚している。
開発時には主人公の性別を選べることを想定していたと推測されるが、没になっている。
前述の通り、シナリオ面でゴタゴタがあったのも影響したのかもしれない。
「スパロボW 男女選択」「スパロボW 性別選択」で検索してみよう。



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