轟天(牙狼-GARO-)

登録日:2011/11/02(水) 10:57:51
更新日:2025/03/02 Sun 19:54:09
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※推奨BGM:「次回!」

もう二度と触れ合うことのない愛。
知られざるその信念。
父親の残した轍に何を見るのか?

次回!『試練』

乗り越えるか?それとも、散るか?







轟天(ゴウテン)とは、雨宮慶太原作・監督の特撮番組『牙狼-GARO-』シリーズに登場するキャラクター。


【概要】

黄金騎士・牙狼こと冴島鋼牙および冴島雷牙の召喚する魔導。金色の体に真紅の鬣を持つ(初登場回では金色ではなく銅色だったのは内緒)。
ホラーを100体浄化した際に与えられる試練(心の中の「内なる魔界」へ転移し、自身の影と戦う)をクリアし、初めて召喚を許される。
魔導馬とは魔導具(ザルバ、シルヴァ等)と同様に動物の死骸に魔獣を封じ込めたものであり、魔導馬には獣型のホラーが封印されている。

騎馬と同様、騎士が魔導馬に乗り魔導馬が地を高速で駆ける。
その気になればペガサスのように空を駆けることができる上、水上さえもホバー移動のように走行し、更には逆走さえも可能。
蹄音の力により牙狼剣を巨大な剣・牙狼斬馬剣に変化させ、装甲の硬いホラーでも斬り伏せる事が可能となる。(が、パチンコではよく弾かれる)
また、現世と魔界・異界を自在に行き来する能力もあり、映画『牙狼-GARO- RED REQUIEM』で鏡の世界に駆けつけ、『蒼哭ノ魔竜』ではモノの世界に駆けつけている。『薄墨桜-GARO』では魔導馬を走らせて3日はかかる場所へ、魔界を走り抜いて即座に辿り着いた。

所謂『鋼牙狼』シリーズにおいて、現役の魔戒騎士(暗黒騎士・呀を除く)で魔導馬を召喚可能なのは鋼牙、涼邑零山刀翼のみ。
性格は主人に忠実で、体を張って鋼牙を守る事もある。


【劇中での活躍】

『牙狼-GARO-』

第9話『試練』にて初登場。
前述の試練を乗り越えた鋼牙が、大型ホラー「ハンプティ」を倒すために召喚した。
後期主題歌『牙狼 ~SAVIOR IN THE DARK~』はここで初披露。この一連の戦闘シーンは必見。
また、第13話『悪夢』においては、1000年に一度の災厄の時に絶狼の魔導馬・銀牙(ギンガ)と共に牙狼を乗せ、魔界を駆け抜けた。
最終話『英霊』でも、メシア戦にて召喚されたが、その時はすぐ弾かれた。


白夜の魔獣

前編にて召還。
魔戒樹を破壊するため、牙狼斬馬剣をさらに巨大化させた大牙狼斬馬剣へと進化させた。


RED REQUIEM

魔鏡ホラー「カルマ」の生み出した鏡の世界で戦う鋼牙の呼びかけに応え現れる。
身を挺してカルマの猛攻に耐え切り、鋼牙が竜陣牙狼となるまで時間を稼いだ。


MAKAISENKI

第3話『車輪』にて初登場。
ホラーと化した号竜「コルト」と激しいバイクチェイスを繰り広げた。
第13話『仙水』では鋼牙が邪美に渡したバルチャスの駒から出現、邪美を危機から救った。
第23話『金色』の焼き轟天は色々な意味で伝説となっている。


蒼哭ノ魔竜

ジュダムが自らを生贄にして復活させた魔竜が人界に向かわんとする中、鋼牙の呼びかけにより「轟天」の文字と共に召喚。モノの世界から時空の狭間へと舞台を移し激闘を繰り広げるが魔竜の猛攻で姿を消す。
しかし、カカシの心から放たれたモノたちの想いが轟天に力を与え、黄金の竜に似た姿に変化させて牙狼を乗せた。


魔戒ノ花

特報に登場しファンを燃え上がらせたが、第7話『神話』にて初登場。
100体目のホラーを倒し、英霊牙狼の導きを得た雷牙を乗せ、牙狼打倒に燃える時空ホラー・ザジを迎え撃った。
第8話『家族』では魔獣デリィータスの放った廃材の山を蹴散らし召喚され、第23話『追想』では雷牙を乗せ復活したエイリスに憑依されたクロウを追跡した。


魔戒烈伝

最終話『金字塔』にて、鋼牙が召喚。
牙狼の系譜とそれに関わる者の抹殺に燃えるザジによって、時の狭間に引きずり込まれた烈花と莉杏の窮地に駆け付け、光と共にザジを打ちのめし嘶く轟天と共に参上。
その後、鋼牙は轟天をジャンプ台代わりに跳躍。忌々しげに飛び掛かるザジを牙狼剣で斬り伏せた。


炎の刻印

第1話『業火-HELLFIRE-』冒頭、火刑台で焼かれ赤子を産み落としたアンナ・ルイスの下へ、魔女狩りを行う宰相メンドーサに魔女の仲間として囚われていたヘルマン・ルイスが絶影騎士ゾロの鎧を纏い魔導馬・ゲツエイを召還し接近、赤子を持ちその場を離れていくという形で登場。
第23話『月食-DOOM-』において、ヘルマンはホラーの大群の前に力尽き死亡するのだが、最終話『光芒-CHIASTOLITE-』で魔界から息子レオン・ルイスを現世へ帰すためにゲツエイを召還し送り届けた。
また、ヘルマンの友人であり魔女狩りの悲劇とメンドーサの術により闇に堕ちたベルナルド・ディオン(翠瞑騎士ゼクス⇒暗黒騎士ゼクス)も魔導馬・センカク(穿角)を所持。
第11話『絶影-SHADOW SLASSHER-』におけるヘルマンとの戦いで召還し、ゼクスの魔戒剣を斬馬剣ではなく時代を無視した巨大ドリルに変形させた。ヘルマンはこれに対し、魔戒剣を前方へ突き出し魔導馬に蹴ってもらい更に高速回転することで、自身が疑似ドリルとなって勝負に挑んだ。
なお、この作品では魔戒騎士として未熟だった主人公のレオン・ルイス(黄金騎士ガロ)や、ラファエロ・ヴァンデラスから鎧を受け継いで間もないアルフォンソ・サン・ヴァリアンテ(堅陣騎士ガイア)は、魔導馬を召還・所持することなく最終話を終えている。


DIVINE FLAME

TVアニメシリーズ『牙狼-GARO- 炎の刻印』から4年後の舞台の当作で、中盤にてレオンが魔導馬・ゴウテンをついに召喚。
父たる絶影騎士ゾロことヘルマンが駆る銀の魔導馬・ゲツエイと共に腹違いの弟・ロベルトをさらった張本人たる黒曜騎士ゼムことダリオ・モントーヤが駆る黒の魔導馬・ライメイを追跡した。この時、レオンとダリオの戦いではレオンの魔導馬は逆走モードになって、ゴウテンがライメイと張り合うように頭部をぶつけ戦っている。
後半でのバゼリア湖での決戦では魔導馬をサーフボードがわりに水上を滑り、暗黒騎士と化したダリオとスピーディーな騎馬戦を繰り広げた。
この作品で、空を駆ける、水上移動、逆走、通常の走行と、かなり大胆な走りを見せている。
ちなみに堅陣騎士ガイアことアルフォンソ・サン・ヴァリアンテも100体以上も討滅していたのか、濃紫色の魔導馬・テンジンを召喚しロベルトを救わんと大激走する。父王の代わりに執政を行いながらホラー討滅を行っていたと思うと…アルフォンソ王子には「お疲れ様です」としか言いようがない。


VANISHING LINE

アニメ過去作『炎の刻印』『紅蓮ノ月』と同じ空間で同じ黄金騎士の剣が受け継がれていると明かされた本作では、魔導馬は登場していない。
しかし、魔導馬に相当する「魔導二輪」というバイク型の乗り物が存在している。トークイベントでは「ゴツイ体型のソードに魔導馬は似合わない」ということで、この時代では魔導馬は存在しないという設定となった。
ゴツい体型とはそれほどいえないナイト(クリストフェル・ハーデン)も真のエルドラド内での最終決戦時に魔導二輪を所持して現れたため、平安⇒中世⇒近未来の時代の遷移の中で魔導馬から魔導二輪へと変わっていったのだろうか。
起動するためのキーは魔導輪ザルバとなっており、基本的には性能はバイクと変わらず、地上をダイナミックに走行することが可能。また、背部にある噴出機構からジェット噴射をすることで一時的に飛び上がることができる他、ザルバの意思でバイク単独で走ることもできる。
また、所有者が鎧を纏うと魔導二輪も鎧を纏い、ホラーを討滅する攻撃的能力が与えられる。タイヤでの巻き込みや、サイドに付けられた鋭い腕の爪で相手を切り裂くなど強力。
加えて、ザルバが起こす炎に魔戒剣を差し込むことで斬馬剣のような巨大な剣へ永続的に進化させることが可能。
ソードの魔導二輪のみ、最終形態では鎧を纏って走行している間は赤い炎を絶えず噴出している。


薄墨桜-GARO-

TVアニメシリーズ『牙狼 紅蓮ノ月』では雷吼(源頼光)の黄金騎士の鎧は自力で召還できるようになり陣へと変化したが魔導馬を所持することなく最終話を終えた。また、袴垂(藤原保輔)の白連騎士・斬牙も作中で天戒丸から受け継いで間もないため魔導馬は登場することはなかった。
続編となる劇場版では、九国の地に派遣された袴垂に番犬所の稲荷が都へ戻るよう命じたのだが、魔導馬を最速で走らせても3日はかかってしまう。
そこで袴垂は、魔導馬で魔界を直接突っ走って1日もかからず都へ帰省し、明羅と融合した薄墨桜の火羅に絶体絶命の危機に陥った雷吼の前に登場し、牙狼の剣さえ弾く薄墨桜を蹴り飛ばす。
その後、雷吼も「轟天」の文字が浮かんだ空間から魔導馬・轟天を召還し、袴垂と共に都中を駆け走って薄墨桜の火羅の封印どころか討滅に成功する。
そして、ガロの鎧さえも焼く炎に包まれた薄墨桜に雷吼の右腕が挟まってしまい、雷吼は袴垂に右腕を斬り落とすよう頼むが、腕を失うことを惜しんだ袴垂は自身の魔導馬で思いっきり雷吼を蹴り飛ばして脱出させた。なお、雷吼はこれで死んでいない、すごい。

その他シリーズにおいて

なお、轟天は『牙狼-GARO- 闇を照らす者』および『牙狼-GARO- -GOLDSTORM- 翔』、『牙狼 紅蓮ノ月』には登場しないが、『闇を照らす者』をモチーフにしたパチンコ『CR牙狼金色になれ』で『天馬轟天牙狼群』という第一期最終回の牙狼の英霊の群れを彷彿とさせる技を引っさげて降臨している。なお、擬似連の後では確定を除くと轟天が登場するパターンが一番信頼度が高い。他にはvsべグルリーチにおいても登場する。
ちなみに、『-GOLDSTORM- 翔』では、第21話『王』にて魔戒法師ガルドの術で召喚された炎の馬(炎号)が牙狼・闇となった道外流牙を乗せ、アミリの張った結界を突破している。パチンコ『CR牙狼 GOLDSTORM 翔』では、新筐体・金翔枠で搭載された翔撃斬馬剣の発動演出として炎号が登場する。翔撃斬馬剣の押し込み後は、P.F.O.G.翔(パーフェクト・フェイス・オブ・ガロ翔)の発動も確定するため、炎号=激アツor大当たりというかなりの優遇を受けている。
『紅蓮ノ月』では第七話『母娘』にて轟天にあたる魔戒獣・雷獣が登場。雷吼を援護する魔戒法師・星命が火羅(ホラー)と化した実母の葛子姫を救うために秘術で牛車を媒介に雷獣へと変化させ、牙狼の鎧を纏った雷吼を乗せ戦った。この時、牙狼剣は轟天に騎乗する際と同じく牙狼斬馬剣に変化する。


【製品化】

『イクイップ&プロップ』『極魂』『魔戒可動』で製品化済み。
『イクイップ&プロップ』では、なんと翼人牙狼の翼をセットする事が可能。設定にのみ存在する天馬形態を再現できる。


【余談】

『牙狼』が現在の形に落ち着く前……『子供向けの特撮ドラマ』として企画されていた段階で
『陸・海・空、それぞれに適応した馬・鮫・鳥型のマシンを駆る黄金騎士』という形で設定に存在していた。
その後予算の都合から登場させられるのは馬のみ、それも毎回ビークル的に呼びだして乗り回すような扱いは無理で
かなり登場回数が限られることが確定的となるも、『Pの思惑とか予算とかの縛りをできないことの言い訳にするのは好きじゃない』という監督の想いから
同じ『乗り物』でも単純な移動手段ではなく、ここ一番の切り札・大技の一部という発想の転換が行われ、
ファンの語り草となった第1期・9話『試練』を皮切りに以降のシリーズでもスペクタクル描写を盛り上げるファクターとして親しまれるようになった。
新シリーズ開始の報を受けたファンにとっては、『今度のガロは馬に乗るのか?』というのも重要な関心事である。


追記・修正はホラーを100体倒し、己に打ち勝ってからお願いします。

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最終更新:2025年03月02日 19:54