牙狼の変体一覧

登録日:2010/11/13(土) 14:24:57
更新日:2025/08/11 Mon 17:58:31
所要時間:約 3 分で読めます





:この項目は『牙狼-GARO-』シリーズの重要なネタバレを含みます。




魔戒騎士の鎧や剣はソウルメタルという特殊な金属でできており、
扱う人間の精神力や感情の高まりによって重量や形状が変化するという特性を持つ。
この項目では劇中に変体した牙狼について紹介する。


正装・牙狼(仮)
マントを付けた牙狼。第1期9話「試練」が初登場。第1期25話「英霊」で鋼牙の牙狼がこの姿になったほか、ちょくちょく大河の牙狼がこの姿で登場している。『炎の刻印』の牙狼の鎧を纏ったアルフォンソや、後期レオンも度々マントを生やしている。

初期案では、牙狼はずっとこのマント付きの状態で戦う予定であり、正装という設定だったものの、アクションに支障が出るために取りやめとなっている。

通常の牙狼の時点で存在している、背中の三角の装飾と2つの円形の銀色の装飾を留め具として、金色の紋様の入った布のマントが背中に付いている。

鋼牙は、ザルバの命がけのガロの鎧の召喚によりこの姿になり、大河は英霊として登場した際にこの姿になっている。レオンは炎の記憶を乗り越えてこの姿になった。アルフォンソは、ガイアと共通でマントを羽織っている。と、マントを付ける条件は不明。


牙狼・心滅獣身
第1期23話『心滅』、第4期『魔戒ノ花』第24話『稀人』、アニメ『炎の刻印』第12話『暁月 -BLOOD MOON-』、
紅蓮ノ月』第二話『縁刀』と最終話『討月』に登場。
第1期23話では、捕らえられたカオルを救うため力を欲した冴島鋼牙が、
鎧装着の制限時間である99,9秒を過ぎても鎧を解除せず鎧に心を喰われた結果変化した姿。
巨大で禍々しい獣の姿となり、紋章も上下反転して逆三角形になってしまっている。
一度変化したら敵味方問わず荒れ狂い、解除するには腰部の紋章を突いて強制的に鎧を返還させなければならない。

それまで苦戦していたコダマを瞬殺し、
怒りに任せそのままバラゴの元へ向かおうとするが駆けつけた絶狼によって
紋章を突かれ鎧を強制解除された。
この様子を見ていたバラゴは鋼牙が闇に堕ちようとしているのを歓迎しており、結構嬉しそうにしていた。

『魔戒ノ花』第24話では、復活を果たしたエイリスと冴島雷牙の決闘の最中、
鎧越しの接吻を受けエイリスに装着時間を吸収された雷牙が心滅獣身に陥ってしまう。

『炎の刻印』第12話では、禁断の魔道具の真にてメンドーサと対峙したレオン・ルイスが彼の幻術により母アンナが火刑に処される様を見せられて心滅獣身に陥る。
彼が生まれた際アンナにより施された炎の刻印の副作用により古のホラー・ブラッドムーンだけでなくヴァリアンテ国の首都サンタ・バルドを民まで巻き込んで焼き尽くす被害をももたらした。
この心の未熟さ故に、黄金騎士の鎧と魔導輪ザルバはアルフォンソ・サン・ヴァリアンテの下へ渡ってしまった。

『紅蓮ノ月』第二話ではBパートの星命の回想シーンにて登場。
雪山で金時と共に炎に纏わる蛾のように火羅(ホラー)の群れに纏われた状態で出現、彼女の手で紋章を突かれ鎧を強制解除され、生まれたままの幼い雷吼(源頼光)が現れている。実はこの幼少の時点で雷吼は心滅を克服しており、鎧は雷吼を守るために覆われていた。
最終話では嶐鑼(ルドラ)の闇に取り込まれた雷吼が心滅に陥り白蓮の華から飛び出し、半身が闇に包まれた姿で現れるが、既に一度心滅を克服していた雷吼は再び自力で暴走を乗り越え、嶐鑼の中に取り込まれた道満の魂をも救わんと魔戒騎士の信念を見せた。


翼人牙狼
第1期最終話『英霊』、第7期『紅蓮ノ月』最終話『討月』に登場。
メシアとの戦いの中、「守られし者」であるカオルと「守りし者」である鋼牙との互いを信じあう心が共鳴。
カオルの描いた翼を持つ黄金騎士の絵が、ソウルメタルに黄金の翼を与えた奇跡の形態。
特別な攻撃は使用しないが単独での飛行が可能になり、鎧袖一色の凄まじい強さを引き出せる。翼人は「つばさびと」と読む。
あくまでカオルの気持ちを受けて一時的に変化した姿であるため、自由にこの形態になれるわけではない。

『紅蓮ノ月』最終話では10年ぶりに登場。
心滅に陥りながらも自身を見失わなかった雷吼の意志に応えレオタード姿から白い烏帽子姿に変化した星明の白い花弁の気と竜を形作った紅蓮の炎を纏い牙狼・陣が翼人化。
嶐鑼の攻撃を難なくかわし、炎の仁王襷で嶐鑼に風穴を開けてその無明の闇に飛び込み蘆屋度道満と対峙。
闇と戦い続ける者たちの希望の光、牙なき人々を守る刃にすべてをかけてその陰我を断ち切ることで道満と嶐鑼を切り離し嶐鑼を討滅するが、道満は……。
劇場版『薄墨桜-GARO-』入場特典のクロスオーバードラマCD4でも再登場した。


大牙狼斬馬剣
白夜の魔獣』で魔戒樹を撃破した「武器」。
魔導馬・轟天の蹄の音が牙狼剣に力を与え、牙狼斬馬剣へと変化させるのだが、
自身の主人である鋼牙のピンチを救うため、渾身の力をこめて再び蹄を響かせ大牙狼斬馬剣を誕生させた。

魔戒樹を倒した時の攻撃方法が桃白白と酷似しているなんて思ってはいけない。
MAKAISENKI』では轟天を乗せて室伏顔負けの投擲を披露した。


鷹麟牙狼
『白夜の魔獣』に登場。
キャッチの達人レギュレイスの攻撃によって体を貫かれ、さらにレギュレイスの毒に冒されて絶体絶命のピンチに陥った鋼牙だったが、
鷹麟の矢の力を信じ、自らの体に矢を打ち込んだ事でレギュレイスの毒を浄化。
ソウルメタルも変化を遂げた。

背部に背負う3つの金輪は、鷹麟の矢を放つ弓をイメージした装飾。


竜陣牙狼
RED REQUIEM』に登場。
数多の魔戒騎士を喰らい続けてきた魔鏡ホラー「カルマ」との戦いにおいて鋼牙が絶体絶命のピンチに陥った時、
魔戒法師・烈火が奏でる「英霊たちの鎮魂歌」により集まったカルマに敗れた英霊の魂がソウルメタルを変化させた姿。

背部に龍をイメージした装飾と尾が現れ、牙狼剣も焔を模した黄金の剣に変化し鈴の音と共に飛翔する。
使徒ホラーであるカルマを圧倒し、散っていった全ての英霊の魂に報いた。全てにおいて映画仕様のゴージャスな形態。


蒼竜騎士・牙狼
蒼哭ノ魔竜』に登場。

牙狼の鎧自体に変化はないが、カカシの心から放たれたモノたちの想いによって槍状に変化した轟天を駆り、人界に向かわんとする魔竜と戦った。

白ノ鳥を追うときに鋼牙たちが乗っていたツキハシラの要素も盛り込まれている。つまるところ、牙狼が乗り物に乗っている形態といえる。ガンダムZZメガライダーに騎乗した状態のMSと言えば伝わる方も多いか。


◎漆黒・牙狼(仮)◎
闇を照らす者』標準の道外流牙の牙狼。いわば弱体化形態だが、便宜上記載。名前は、『CR牙狼金色になれ』より。特撮版では正式名称は存在していないのか、書籍でも確認できない。

元々は全身金色だった牙狼が、人々を守るために金色を解き放ったことで、胸部や頭部などの一部を除き、漆黒に染まってしまっている。符礼法師が子どもの時から既にこの状態であり、黄金騎士が本当に全身金色だったことを知らないものも多くいたようだ。

目の色は緑色だが、不完全なためか瞳が入っていない状態。紋章もいつもの三角形の紋章ではなく、銅鏡のように黒い二重円の紋章になっている。


牙狼・金色バージョン(仮)
『闇を照らす者』23話『輝 -Gold-』にて登場。劇場版『GS翔』序盤でも登場。
本来の姿なので、むしろそれ以前の光を失った形態の方がより変体と言えるのだが、こちらも便宜上記載。名前は、S.H.Figuartsでの商品名より。

波奏が生み出した魔導プラントによって生まれたホラーたちを流牙が斬ることで、ガロの鎧が少しずつ金色を取り戻していったが、最後の魔導ホラーである尊士を斬ったことにより、ついに完全に金色を取り戻した姿。それ以前にも、魔導ホラーを斬った一瞬だけ、この形態を拝むことが出来る。

CGで表現される時には、冴島家シリーズのガロの鎧と細かく違いが存在している*1。特に胸と膝に大きな菱形の意匠があるのと、腰回りの鎧の面積が少ないことが大きな特徴。このデザインをさらに先鋭化したのが、のちに登場するガロ翔である。

光を失っている漆黒の形態では瞳は緑だが、こちらは流牙独自の色であるオレンジ色をしている。

『GS翔』では、光を失う前の牙狼の姿が、この牙狼にマントを付けたらしき姿で描かれていた*2


◎真月・牙狼◎
正式な映像作品ではないがサンセイのパチンコCR牙狼・金色になれ』に登場。
邪竜ザジとの戦いで黄金を奪われて漆黒となったガロの鎧が、「白い魔法衣の魔戒騎士」の思念によって変化。
漆黒の鎧はそのままに、背中から巨大な黒い翼が生えた、これまでの形態変化とは趣の異なる邪悪な姿をしている。

JAM Projectが歌う『-GOLDSTORM- 翔』後期主題歌『EMERGE~漆黒の翼~』にこの形態を思わせるフレーズがあることから本編の登場に期待がかかっていたが、実際に登場したのは下記の牙狼・闇だった。

ちなみに、雨宮慶太監督の初期稿から、漆黒の牙狼にマントを付ける案が存在しており、その影響か『闇を照らす者』の牙狼のフィギュアにはマントが付属しており、パチンコ初出の形態にしては珍しく、フィギュアで再現できるようになっている。


光覚獣身・牙狼
『魔戒ノ花』最終話『天命』に登場。
マユリに託された魔戒法師アカリの鈴の音色とそれに込められた想いで正気を取り戻した雷牙が
主題歌『雷牙-Tusk of Thunder-』と共に金色の光を放ち自我を保ったまま心滅獣身から二段変身。
通常牙狼と心滅獣身が融合したかのような屈強な姿となる。
その戦闘力は変幻自在のエイリスの触手すらも跳ね返し、種子をも着弾寸前で止めるほど強大であり、
牙狼剣から変化した狼の顔を模した大剣「光覚斬馬剣」でエイリスの身体を貫いた。

マユリやアカリの想いを受けて変異した形態なので、おそらく自由にこの形態になることは不可能と思われる。


ガロ・刻印バージョン(仮)
『炎の刻印』前半のレオンの牙狼の鎧。『闇を照らす者』の道外流牙の鎧よろしく弱体化形態といえるもの。名前は、S.H.Figuartsの商品名より。

従来のガロの鎧との大きな相違点は、炎の吹き出す亀裂と、先端に円形の輪を持つ背中の2つの背旗。そして、頭頂部がヒヨコに見えるという特徴がある。細かいところでは、腕の装甲が従来のものよりもガントレットらしさが強調されており、背中の装甲には背骨を思わせる装飾が存在している。

戦闘スタイルとしては、背旗を活用したダイナックなアクションと、炎の記憶による暴走が特徴として挙げられる。

心滅獣身形態での暴走、ガロの鎧の剥奪、そして出会いと別れを経て成長したレオンは、従来のガロの鎧を纏うことになり、この形態で戦うことになったため、後半は出てこない。

ただし、『VANISHING LINE』のソードの鎧が、体中に亀裂が入っており*3、背中に先端が鎌になった2つの背旗のある鎧となっているため、レオン以降はこの鎧のデザインが標準形態となって受け継がれている可能性がある。


双烈融身・ガロ
『炎の刻印』最終話『光芒 -CHIASTOLITE-』に登場。
アニマと融合したメンドーサと戦うレオンが父ヘルマンの遺した剣を受け取り、牙狼剣とゾロの剣で左右に円を描くことで二つの鎧を纏った姿。
牙狼をベースに、右肩に金狼、左肩に銀狼の装飾が付き、各部がゾロに近くなった。
背中にはレオン牙狼にかつて付いていたリング、腕にはゾロの鎖を備え、双方とも自由に伸ばして操ることが可能。
更に背中から魔導火の翼が生えて、自由に天空を駆ける。
剣は牙狼剣とゾロの剣が融合したような、反りの入った長剣が二本となった。

絶大な力を得たメンドーサとも互角に渡り合ったが、アニマと融合して不滅の存在となりどれだけ斬っても瞬時に再生するメンドーサを討滅することはできず、決着は母アンナの刻んだ炎の刻印に託すこととなった。

名前の由来はヘルマン=ゾロの『双』剣とガロの『烈』火炎装が『融』合した『身』体、ということから(インターネットラジオ『魔戒通信』より)。
劇場版『薄墨桜-GARO-』入場特典のクロスオーバードラマCDでも再登場した。


牙狼・翔
『劇場版 -GOLDSTORM- 翔』に登場。
阿号の体を使って復活を遂げたデゴルを倒すため、リュメによって浄化が完了した牙狼の鎧を流牙が装着するとこの姿になった。
「戦闘的に進化した」というだけあって全体が刺々しくなっており、牙狼剣の形状も変化している。

強大な力を持つデゴルに苦戦するが、説得で取り込まれていた阿号の心を蘇らせ、阿号から託された号殺剣でデゴルを真っ二つに斬り裂いて勝利した。

この変化は今までの変化とは違い永続的なもので、以後流牙の纏う牙狼の鎧は常にこの姿になっている。


牙狼・闇
『-GOLDSTORM- 翔』第18話『闇』にて初登場。「闇」と書いて「オン」と読む。
アミリの策略で魔鏡に閉じ込められた流牙が、恐怖や絶望といった己の闇がかつて自身が切った羅号にも似た巨大な獣となって襲い掛かり屈しかけるものの、莉杏の声に心の光を取り戻してそれに屈さず逃げず受け入れたことで牙狼・翔の鎧が変化。この姿になった。
形状は牙狼・翔と変わらないが、各部がかつて『闇を照らす者』で流牙が纏っていた牙狼の鎧のように黒くなっている。とはいえかつてのような輝きを失った劣化状態ではなく、いわば光と闇が合わさり最強に見える形態。一度ならばこのまとった闇が追加装甲のように機能し、致命傷となる一撃を無効化することも可能。
背部からマントが変形した蝙蝠の羽根にも似た漆黒を纏う翼を広げ、空を自在に翔けることも可能。月明りをバックに翼をひるがえすさまはまるでゴッサムの闇の騎士を思わせる

今まで全く敵わなかったジンガ飛翔体と互角の激闘を繰り広げ、闇の力を全て解き放ってジンガを打ち倒した後牙狼・翔に戻った。
その後も必要に応じて変化しており、牙狼・翔とは任意の使い分けが可能な模様。

ハガネを継ぐ者』では、輝きを闇に変えて放つ技・閃影剣舞を使用するためにこの形態になっている。


ガロ・ゴールドストーム
『-GOLDSTORM- 翔』最終話『嵐』にて登場。
復活し死神にも似た姿となった古の魔城・ラダンの力で次々に命を吸われる様に勝ち誇るジンガ。
アミリの代わりにラダンの月(所謂動力コアのようなもの)にされた莉杏は自爆し地に堕ちる。
その凄惨な光景に怒りを爆発させた流牙に応えるかの如く、ラダンに集まった命の光が金色の嵐のようになり、
流牙の身体に集まり巨大な牙狼の鎧を作り上げる。
その姿に圧倒されたジンガはラダンの持つ三又の矛に素体ホラーを集め大鎌を形成させ刈り刻まんとするが意味をなさず、
代わりに流牙怒りの鉄拳でラダンごと邪悪な野望を粉砕されるのだった。

別名・グリッターガロ
『ガロ・ゴールドストーム』という名前は、特撮雑誌『宇宙船』vol.152の付録『SF・特撮完全データブック 宇宙船YEARBOOK2016』にて記載されたほか、牙狼ぴあシリーズでも呼称されていることから正式名称のようだ。
牙狼ワールドの専門用語で横文字が使用されるのはソウルメタルなどの一部の例外を除くとかなり珍しい。
実は後半クールのOPの最後にパンチを繰り出す黄金の霧のような影が登場しており、この形態の示唆する伏線ともいえる


▲牙狼・光滅(仮)▲
『紅蓮ノ月』第九話『光滅』にて登場。
光を喰らうバックベアード火羅・闇呑(アンドン)により鎧の光を奪われた牙狼が黒く変化した姿。
鎧に溜まった邪気は雷吼に大食い・喧嘩っ早い・ユスリ上等と粗暴な振る舞いを行わせ、
鎧召喚時に漆黒の魔導火を放つ様は暗黒騎士を思わせる。
最終的には道魔法師の術と助言を受けた星明が体内に闇を取り込んだことで鎧に光が戻り、雷吼も元の性格に戻った。だが、この取り込んだ闇が後に星明に異変を起こすことになる。


牙狼・陣
『紅蓮ノ月』第十三話『星明』にて初登場。デザインはアニメキャラ原案の桂正和先生。
同じ『守りし者』たる星明を守るため、自力でザルバの封印を解いた雷吼の想いに応え、牙狼の鎧が変化した姿。
全体的に当時の武士が纏う大鎧にも似た姿となり、狼の面も武士の兜を思わせる意匠となっている。
金時が「これが本当の姿」と称するように、この形態が雷吼のための牙狼という趣が強く、第十四話以降及び劇場版でも常にこの姿で戦う事になる。


天剣煌身・ガロ
劇場版 DIVINE FLAME』に登場。
禁断の魔導具「ツィルケルの環」と魔戒騎士ダリオを取り込んだ「この世で最も美しいホラー」ニグラ・ヴェヌスとの最終決戦の最中、
右腕を吹き飛ばされ次元の狭間に飛ばされたレオンが、ララを失ったことで気付いた力、異母兄弟のロベルトを母を想う心、そして今日まで紡がれてきた「守りし者」達の英霊の魂を受け止め、不死鳥のごとき金色の翼を得て変化した姿。
両翼部からは無数の牙狼剣が飛び、レオンの意志を受け空を舞いながら相手を攻撃、巨大な牙狼剣に緑色の魔導火を灯してニグラ・ヴェヌスを斬り裂き、討滅した。
圧倒的な火力に加え、ニグラ・ヴェヌスの次元の狭間へ飛ばす攻撃さえも通用しない超機動力を併せ持つ。
牙狼シリーズ十周年記念フォームとでも呼ぶべき姿であり、映画にコメントを寄せた中山麻聖氏は、変化する直前のやり取りを「あのシーン(第一作目最終回の、決着場面)の復活」と表している。


天翔・牙狼
阿修羅』に登場。
ザルギンとの決闘の最中、牙狼剣を跳ね飛ばされ無防備となりながらも盾となるゴウキのため、
レン・シン・タクの姉弟が想いを込めた輝石の首飾りの破片が彼に力を与えた。
頭部両側面から生えた一対の金色の翼には、後の翼人・牙狼を思わせる。
牙狼剣のない状態で変化したので、徒手空拳で戦う。
金色の翼でザルギンを攪乱し、豪快にぶん回すパワフルな戦闘スタイルで、遥か上空から飛びあがり、ソウルメタルの鎧そのもので中の人の得意技たるハイフライフローを仕掛けザルギンを圧殺し討滅した。
トドメの際、ホラーに突き刺さる牙狼剣に似た金色の光が迸る。


真・翼人牙狼
『真月・牙狼』と同じく正式な映像作品では無いが、サンセイのパチンコ『CR牙狼・魔戒ノ花』にて登場した形態。
上記の『翼人牙狼』に似た大きな4枚の翼を×の字に背中から生やした姿。
暴走し、超魔竜へと変貌した魔界竜の稚魚(恐らくカオル)を救う為に雷牙が変体した。
変体した理由等は今の所不明だが、恐らく超魔竜の鱗を身に纏い翼にしたと思われる。


吟極・牙狼
パチンコ『CR 牙狼 GOLDSTORM 翔』にて登場した形態

流牙、もとい『牙狼・闇』がオリジナルの敵『キリン』との戦いで、『キリン』の飛ばした大量の鳥の様な生物?に包まれ変体した。
闇を纏い黒くなった『牙狼・闇』から再び金色に戻り、『翼人・牙狼』など今までの翼のある形態とはまるで違う形をした翼が背中に生え
『魔戒ノ花』などで登場した空を浮遊する金色の玉に似た物を、両翼の間の付け根部分に装着している。

読み方は『ぎんぎょく・がろ』。名前の由来は、パチンコ独自の形態→パチンコ玉→銀色の玉→銀玉→ぎんぎょく→吟極ということだろうか。


ガロ・ザルバ融合
VANISHING LINE』第17話「THE SLANT LINED」にて初登場。

ソフィを守るためにナイトに爆破特攻し砕け散った魔導輪ザルバの破片を使用*4し、ソードが牙狼の鎧を纏った姿。歴代初のザルバとの融合形態。

それまで亀裂から紫色の光を放っていたソードの鎧は金色の光を放つようになり、装飾も追加されている。元々がソードが強すぎるので違いが分かりにくいが強さも向上しているようだ。

真のエルドラド内ではさらにもう1段上の強化がされており、いわば魔導二輪版の牙狼斬馬剣といえるものを武器にしている。これは剣の鰐の部分が狼の顔になっているほか、刀身が幾何学模様で構成されている巨大な剣である。



パチンコ『P 牙狼 ~冴島 鋼牙~』にて新たに登場した形態

雨宮監督SPのオリジナルリーチにて『白虎』と対峙した牙狼は轟天と共に戦うが、白虎の攻撃により球体に封じ込められ石化してしまう。しかし零、クロマル、カオルの声に呼応し球体を破り、新たな姿を現す。
背中から無数の翼が突出し其々が虹色(マジョーラのよう)に輝いている。今までの形態はイメージカラーの金や黒を基調とした装備が、今作は色味が強く派手さがあるため少々異質。
白虎のフィールド(攻撃?)も虹色っぽく見えるがなにか関連性があるのだろうか?
キバとの決戦では、この状態からカオルとモノたちの想いを更に受け取ることで巨大な牙狼を模した頭部から牙狼が生える姿となった。
戦闘力も強大であり、最終形態と化した『暗黒邪眼竜・キバ』を一撃で粉砕した。

読み方は『たいがんじゅうしん・がろ』。


牙狼・槍陣
劇場版『薄墨桜 -GARO-』に登場。
菅原道真の怨霊と一体化した薄墨桜に対抗するため、かつて薄墨桜の封印に使われた封印の槍を星明が復活させ、それを手にした牙狼が変化した姿。
烈火炎装の剣が通用しない薄墨桜の装甲をも貫き、これを倒した。


牙狼王牙
パチンコ『P 牙狼 月虹ノ旅人』にて登場した形態。

王牙とは、現在確認されている騎士の鎧の中で最強と言われた純白の鎧。初登場はパチンコ『CR魔戒決戦牙王』。その力は牙狼の力をも凌駕すると言われている。 ※雨宮談
『暗黒騎士キバ』が呼び出した『朱雀』との戦いの中、王牙の鎧と雷牙・鋼牙・大河の親子三代が融合した結果、純白になった翼を持つ牙狼になった。


極翼人牙狼王牙完全金色
パチンコ『P 牙狼 月虹ノ旅人』にて登場したさらなる形態。

親子三代の絆の力により強化され完全金色化した牙狼王牙。というか、全盛りにもほどがあるだろう……。
前述の牙狼王牙とは金色になった他にも、胸に『王』の模様が入り、右目が緑色、左目が赤色、額が青色に変わっている差分がある。

読み方は『きわみつばさびと がろおうが かんぜんこんじき』。名前が長すぎる。


霊獣麟牙狼
パチンコ『P 牙狼 GOLD IMPACT』にて登場した形態。

本作の雨宮SPに登場する『青龍』と対峙する『牙狼・闇』が、かつて激闘を繰り広げた『キリン』と融合した姿。
キリンを魔戒騎士にしたような姿となっており、背中には劇場版・GS翔に登場した『デゴル』の触手に酷似したものが生えている。

筋斗雲のような乗り物に乗り、レールガンのように二股に分かれた牙狼剣を使用する。

読み方は『れいじゅうりん がろ』。



パチンコ『P 牙狼 冴島大河』にて登場した形態。
「メシアの音」と呼ばれる本作オリジナルホラー『パルデ』に苦戦する大河が四聖獣『青龍・白虎・朱雀・麒麟*5』の力を借りて覚醒した、牙狼の新たな姿。
心滅獣身を更にゴツくした姿となったが、麒麟の様に俊敏に動くことができ、掌から青龍の電撃、白虎の鋭利な爪、朱雀を模した背中の翼で飛翔。と四聖獣の能力を使えるようになった。


なお、『MAKAISENKI』では「MAKAISENKIは鋼牙たちの絆や成長を表現したい」という雨宮監督の意向により、
上述のような特殊なパワーアップは存在しない。
劇場版牙狼-GARO- 神ノ牙』や『劇場版牙狼-GARO- 月虹ノ旅人』でもこれを踏襲している。


より良い追記・修正を望む強い心がソウルメタルを変化させます。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年08月11日 17:58

*1 スーツ版は冴島家シリーズと同一のものを使用。

*2 ファンの間では、実際の撮影に使用されたのは絶狼のスーツにマントを付けたものと噂されている。

*3 こちらは炎ではなく、亀裂から紫や金色の光を放っている。

*4 その後ザルバ本人は、別途に再生され帰還した。

*5 『玄武』は本作の雨宮SPに登場するが、立ち位置としては敵のため大河の助けには来ない