ストーリー・オブ・デュエル・マスターズ

登録日:2014/03/28 Fri 20:24:31
更新日:2022/04/30 Sat 13:58:09
所要時間:約 10 分で読めます




ストーリー・オブ・デュエル・マスターズとは、別冊コロコロコミック等(当初はコロコロGで『超獣世界外伝』として連載)で掲載されていたデュエル・マスターズの漫画である。

作者は同じデュエマの漫画である「DUEL JACK」等を担当した伊原しげかつ。
この項目では、同氏が描いた「デュエルヒーローDASH」内のデュエマ・ワールド及び、一部のエピソードも合わせて扱う。

この作品はエピソードシリーズ(E1・E2・E3)の背景ストーリーを漫画化した物となっている。

ただし、次のように本編にないアレンジが加えられているので初めて読む方は注意してほしい。

特にエピソード3はこれまでの流れからほぼ独立し、イズモがアウトレイジの祖先について軽く語るに留まりプリン達も登場しない。
主役が本来のカツドンからテスタロッサになり、シナリオも背景ストーリーとは違った物になっている。
加えて第三弾「ウルトラV(ビクトリー)マスター」発売前に漫画が完結した事で、一部のクリーチャーが先駆けて登場する展開が後半で見られ、もっとも遅い者はスーパーデッキからの登場となった。ちなみに第四弾「オメガクライマックス」から登場したクリーチャーはいなかった。

単行本は「デュエルヒーローDASH」と分かれて発売されており、E1部分の「デュエマ・ワールド」及び一部のE2の漫画は前者に収録されているので購入の際には注意。
それぞれに限定カードとしてDASH1巻には《永遠のプリンプリン》、2巻には《狩人秘伝ハンター・ファイア》、ストーリー1巻には《鬼の襲撃 モエル》、2巻には《不屈!熱血!! テスタ・ロッサ 》(先行収録)が付いている。



エピソード1(デュエマ・ワールド編)あらすじ

XX軍とΖ一族の熾烈な争いはデビル・ディアボロスΖの敗北と共に幕を下ろした。
これにより、一族の勢力に取り込まれていた光文明と闇文明が元に戻り、世界に真の平和が訪れるはずであった。

だが、各文明が利用していた超次元の穴の奥からΖ一族を操っていたエイリアンが突如侵略を始める。
多くの者が犠牲になるが、彼等の襲撃に耐えた者達は傷口から武器を生み出す新種族のハンターとなって決死の反撃を試みる。

その裏で、ハンターもエイリアンも知らない謎の勢力が静かに計画を進めていた…


エピソード1で登場する主なクリーチャー

リュウセイ・カイザー
エピソード1・2と跨いで登場する主人公ポジションのクリーチャー。
保護対象のプリンに当初はタクシー扱いされていたが、次第に姫を守る騎士としての自覚を持つ。
連合壊滅後、プリンと希望の双子を逃がすためにシャーロックに無謀な戦いを挑み、失明&記憶喪失と重傷を負う。
その後は「ドラゴンの亡霊」として戦場に居る者を無差別に襲う存在になったが、罠に陥ったプリンの元へ流星の如く戻り感動の再会を果たす。
…ここまでは良かったのだが、この話が外伝扱いだったのでストーリー1巻での登場は最終話の最後の一コマのみ。どうしてこうなった。

プリンプリン
エイリアン・ファーザー&マザーの間に産まれたおてんば姫。
自分の秘密をゾルゲに暴露されても、守り続けると宣言したリュウセイに次第に惹かれていく。
エピソード2では身も心も成長している一方で、縞柄ビキニ・ポニーテール付き私服・危機にも関わらずポテチを食べるなど色々とカオスになった。
エピソード3の世界には全く登場しない事から、恐らくモエル達と共に平和な世界で天命を全うしたと思われる。

偽りの名 ゾルゲ
エピソード1の争いの黒幕。間接的にハンター誕生に関わっている。
マザー・エイリアンがハンター精鋭隊に話したアンノウンの一体であり、オリジナルクリーチャー「リヒャルト」として暗躍していた。
自らが仕組んだ戦乱の中で正体を明かし、その逞しい腕…ではなく背中の棘を使って、地中からプリン(と近くにいた者達)を串刺しにして殺害に成功する。
ところが、計算になかったリュウセイが覚醒リンクしたガイアール・リュウセイドラゴンの攻撃を受けて消し炭になり死亡した。

偽りの名 13
ハンター・エイリアンの連合軍結成パーティーを襲撃した新たなアンノウン。
同士討ちを狙った狡猾なゾルゲとは違い、デカイ隕石をパンドラ城に落とすという直球過ぎる作戦で連合軍を潰そうとする。
一応ファーザー&マザーを仕留めるが、ハンターとエイリアンの覚醒リンクを頭に入れていなかったせいでゾルゲと同じ末路を辿る。
ゴクドラゴンが登場しない&逃げる間も無くリンクから4コマで死亡、とゾルゲと比べて色々と悲惨な扱いであった。

偽りの名 シャーロック
13戦後に突如乱入してきた第三のアンノウン。エピソード1のラスボス。
サイキック・クリーチャーメタの効果によりオレドラゴンのリンクを解除し、連合軍を絶体絶命に陥れる。
そのアンバランスで逞しい腕…ではなく口から巨大なビーム砲を出して攻撃する。お前等のその腕は飾りか?
結局シャーロックは倒されずにアンノウンが世界を支配する事になるのだが、自ら超次元を封じてしまったので以降の彼の出番も封印された。



エピソード2(鬼丸覇王伝編)あらすじ

五文明が一つになって結成されたゴールデン・エイジは世界を支配したアンノウンに抵抗を続けていた。
彼等の活躍により、支配されていた半分の地区の解放に成功。戦況はいい流れに向かっていた。

そこに突如現れたのはアンノウンを操り、全てをゼロに還そうとするゼニスのライオネル。
王家の血を持つ鬼丸は、感情を持たないゼニスのやり方に気に入らず戦いを挑んでいく。

戦場を彷徨うドラゴンの亡霊、鬼丸と同じ王家の血を持つ第三の男、「無情」を極めたゼニス…
傷つき倒れる者や立ちはだかる敵を乗り越え、果たして鬼丸達は黄金世代を掴む事ができるだろうか?


エピソード2で登場する主なクリーチャー

鬼丸
今亡きファーザー&マザーが託した希望の双子の弟にして、エピソード2の主人公。
ガイアール・ベイビー(後の鬼無双カイザー「勝」)と一緒に二人で戦っていた際に、オニナグリに拾われてゴールデン・エイジに加入した。
オニナグリ戦死後に組織のリーダーを継ぐが、本人は指揮するよりも自ら戦場で戦う方が好きのようだ。
覇王丸がへし折られたのを始めに、一度死亡して蘇生したり、兄と融合した後に世界の一部として消滅したり、最終的に想い人の元へ帰って来たりと過酷な人生を送った。
必殺技はほぼ毎回繰り出すのだが、カード名に沿った物は「王牙」時の《王牙秘伝ゴールデン・ビクトリー》のみである。

モエル
鬼丸の事を「おにぃ」と慕う血の繋がらない妹。実質エピソード2のヒロイン。
残り十数人に減ったゴールデン・エイジのメンバーの一員であったり、ニルヴァーナ・ゼニシア攻略戦でたった一人無傷で鬼丸と修羅丸の元へ辿り着いたりと行動力が高い。
ベートーベンの攻撃により多くの仲間が犠牲になる後半では、その幼さ故に大切な鬼丸を失う事を非常に恐れていた。
その鬼丸がいなくなった後、丘に一人で小さな願い事をずっとずっと願い続けた結果…

無限鉄拳 オニナグリ
ゴールデン・エイジのリーダー。鬼丸は「カシラ」と呼んでいる。
新兵だった頃に連合軍結成のパーティーに参加しており、プリンとリュウセイのダンスを見た数少ない人物。
鬼丸を拾った際に語った「友を思う心が力となり、正義になる」は、後に彼を導く言葉となる。
最前線で戦い続けたせいで体に限界が来てしまい、襲撃したアリバイ・トリックを巻き込んで自爆。死の直前に鬼丸にゴールデン・エイジを託す。

ライオネル
一番最初にゴールデン・エイジの前に現れたゼニス。
感情がない事が気に入らなかった鬼丸を一度は無の深淵に飲み込むが、覇王丸を手にした彼に一刀両断される。
その後はウェディングの部下の祝福の聖者や、ベートーベンに出撃のチャンスを取られた挙句に修羅丸に再度体を破壊されてしまう。
シャングリラ戦では鬼丸の闘志によってライオネル・フィナーレと言う真実の名と自我を手に入れ、アンノウンを解放させてゴールデン・エイジの勢力に引き入れた。

修羅丸
鬼丸の双子の兄にしてベートーベンの鎧を纏うゼニス。
プリン達とはぐれた後の残酷な実体験により、「怒り」「悲しみ」を生み出す心を消し去りたいと言う己の願いによってゼニス化した。
「王牙」となった鬼丸との激戦の末に鎧を砕かれ消えかけるものの、全ての者を守ると決めた彼に救われる。
直後に現れたシャングリラから鬼丸を守り今度こそ消滅してしまうが、彼の魂が鬼丸と融合し鬼羅丸の誕生に繋がる。

「無情」の極 シャングリラ
崩壊するニルヴァーナ・ゼニシアから現れたガーディアンで、エピソード2のラスボス。
修羅丸曰く「究極の矛盾をあわせもつ者。ゼニスそのもの」であり、「戦争」「平和」の相反する願いを叶える方法として全ての破壊を選んだ。
必殺技の《無情秘伝LOVE×HATE》の威力は凄まじく、一撃で修羅丸とゴールデン・エイジ&アンノウンの大半を吹き飛ばした。
生きる全ての者の願いにより生まれた存在なのでほぼ不死身だが、同じエネルギーを持った鬼羅丸と共に消失する最期を迎える。



エピソード3(アウトレイジ編)あらすじ

ある日、オラクル教の信者テスタ・ロッサは突如襲撃してきたクロスファイア達が口説いていた「自由」に興味を持つ。
無法者の街で彼はアウトレイジの生きざまとオラクルの実態を知り、クロスを侮辱した怒りによってアウトレイジに目覚めた。

ゾロスターの襲撃を始めとするオラクルの粛清行為は悉く失敗し、最悪な事にオラクル最上位のイズモの負傷に繋がってしまう。
大切な後継者を傷つけられた事で怒り狂う神人類ヨミは、報復として各地の無法者を徹底的に弾圧した。

自分のバカまじめさによって友を失う地獄を見てしまったテスタは、ブルースの元で修業しオラクルへの復讐を誓う。
それから一年後、オラクルによって支配された世界を変えるために一握りのアウトレイジ達が神々への反逆を開始する!


エピソード3で登場する主なクリーチャー

テスタ・ロッサ
元々はオラクルの信者であった(この頃は髪を下ろしていた)が、クロスファイア達との交流で紅き血(ザ・ヒート)に覚醒する。
アリスが認めるほどのバカで『まじめに不良を勉強し、しっかりとしたアウトレイジ』になろうとしている。…ん?
他のアウトレイジとは違い、自由と仲間を守るために力を持つという考えを持っているが、これが結果的にクロスファイアとアリス(とおまけにパルサー)の死を招いてしまう。
失った友を思う気持ちによって、レイジクリスタルを得たテスタはイズモを一騎打ちの末に宇宙空間で打ち倒す。
全てが終わった後、イズモからのアドバイスにより失った友ともう一度会える世界を代償付きで創り出した。

百万超邪 クロスファイア
オラクルに創られたキュークツな平和を拒み、自由を求めて戦い続ける竜人型のアウトレイジ。
パワー100万は伊達ではなく、ケンカでは不敗の強さを誇る。(犬猿の仲のカツキングとの勝負は例外、あっちはパワー無限だし…)
テスタとの交流で彼のバカまじめがうつってしまい、問答無用砲に巻き込まれるのを承知でヨミの足止めするようになった。
終戦後にアリスやパルサーと共に蘇るが、代償としてテスタ関連の記憶を全て失っていた。そんな時、彼等の前にとある少年がやって来て…

アリス
男ばかりのアウトレイジでは数少ない女性。「デット&ビート」からの先行登場。
物事にズバズバと言うタイプで、「クロスに金を賭けてもつまらない」とか「カバーなんて外してバカじゃない?」とか全く自重しない。
水文明出身のおかげでサイバー関連の技術に長けており、問答無用砲にアクセスしつつテスタを安全な場所へ転移させる事も可能である。
この時の姿はこれまでのアリスとは違った姿をしていたが、後に《電脳決壊の魔女 アリス》として収録された。

策士のイザナイ ゾロスター
オラクルシティで人々に神への祈りを捧げさせているオラクルの幹部。
信者の前では優しいが、平穏を乱すアウトレイジ(とアウトレイジ入りを志願したテスタ)に対しては一切の慈悲はない。
自身の代わりにオラクリオンを呼び出して戦う事が多いが、決戦時には動けないイズモから授かった数体のゴッド・ノヴァを利用していた。
テスタの介入のおかげで暴走するイズモから逃れて最後まで生存する…のだが、終戦後にクロスの下で働くオチが待っていた。

イズモ
ゾロスターやテスタよりも見た目は幼い少年。オラクルのNo2にしてエピソード3のラスボス。
度重なるゾロスターの失態に自らゴッド・ノヴァを従えて街に降り立つが、テスタの奇襲により瀕死の重傷を負う。
一年後にテスタが単身オラクルシティに殴り込みに来たのに反応して不完全な状態で復活。不足した分は信者から吸血して補い、ヨミの物とは別のオラクルジュエルを作り上げるのだが何故か顔色が悪くなった。
復活後、大地と融合し神世界の創造を目論むがテスタとのわずかな意志の強さに負け、想いの込められた灼熱連鎖によりトドメをさされる。
勝者となったテスタに願う世界を創りだす方法を教える。

神人類 ヨミ
退屈な平和を世界にもたらしたオラクルを束ねる教祖。この作品では「超神化人類 ヨミ」となっている。
異常なまでにイズモを溺愛し、いずれは彼に継承させるオラクルジュエルを左目に埋め込んでいる。
イズモを討ったテスタの前に不気味に息を荒げ、殺戮こそが平和の道と説きながら清らかな顔で涙を流す…と怒りのあまり狂人と化している。
逆上したテスタの猛攻をジュエルの力で抑えるが、自ら目を潰したクロスには通用せず、問答無用砲の直撃を受けて消滅した。



エピソードシリーズの完結により、このシリーズも終了したが、次のシリーズであるドラゴン・サーガを元に漫画化した「デュエル・マスターズSAGA」を藤異秀明氏が描いているので、気になった人はぜひ単行本をチェックしてほしい。




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最終更新:2022年04月30日 13:58