クリストファー・ベルモンド

登録日:2014/08/29 Fri 16:50:18
更新日:2025/10/27 Mon 20:18:16
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かつての惨劇が繰り返される中、一人の男が立ち上がる

ベルモンド一族の末裔、クリストファー





クリストファー・ベルモンドはゲームドラキュラ伝説』・『ドラキュラ伝説ReBirth』(リメイク)・『ドラキュラ伝説II・コミック『Castlevania:The Belmont Legacy』の登場人物。
CV:ギデオン・エメリー(『ReBirth』)*1

この項目では彼の息子・ソレイユ・ベルモンドについても記す。


✝概要✝


100年に一度邪悪な祈りによって甦る魔王・ドラキュラ伯爵と彼に仕える夜の眷属を狩る宿命を背負う一族、ベルモンド家出身の真正ヴァンパイアハンター。世代的には『悪魔城伝説』の主人公・ラルフ・C・ベルモンドと、第1作『悪魔城ドラキュラ』の主人公シモン・ベルモンドとの間に100年の年月を挟んで位置する人物。
無論、後の作品群のベルモンドのハンター達(ジュストリヒターユリウス)も彼の直系の子孫である。
実は第1作の公式ストーリーでも「ドラキュラの(中略)野望は、英雄クリストファー・ベルモンドによって打ち砕かれたのであった。」と名前だけは登場していた。

ゲームとしての発売時期は2ヵ月と言うタッチの差で『悪魔城伝説』より先に『ドラキュラ伝説』が世に出てしまったので、作中では祖先であるラルフとの関係については残念ながら全く語られていない他、両作品ともドラキュラ伯爵はまだ完全な魔王ではなく、永遠の生命を求める邪悪な呪術師=魔と人の境界に立つ魔人という解釈が成されている。

悪魔城伝説では本来、ラルフではなくクリストファーの名を使う予定だったという説がある。しかしGB版がタッチの差で使用しやむなくラルフと言う新しい名を用意。当初の名残でセカンドネームにCを入れたとのことだが、ソースが明確ではないため鵜呑みにはしないように。

『ドラキュラ伝説』では悪魔城に乗り込み伯爵を打倒したクリストファーだが、実は伯爵は肉体と魔力の大部分を失いながらも完全には滅んでおらず*2、15年もの雌伏の歳月を経て『ドラキュラ伝説Ⅱ』にてクリストファーの息子のソレイユ・ベルモンドが成人したのを機に再来。
聖なる力を身につけたソレイユを最後の魔力をかけて操り、その力を借りて自分の肉体を復活させようとした。
クリストファーは、息子を救い伯爵を倒すため、往く手を阻むように突如出現した4つの城を次々と攻略、最後に現れた悪魔城にて操られたソレイユを下し、ドラキュラを今度こそ完全に倒し息子と共に崩れる城から脱出した。



✝人物像✝


物語開始時点で既に子持ちという歴代でも珍しいオッサン主人公(ユリウスは主役じゃないしね……)。
老け顔でオッサンにしか見えないというのではなく、マジに歳食ってるリアルオヤジヒーローである。
しかも『ドラキュラ伝説』1576年、『ドラキュラ伝説Ⅱ』1591年の出来事であり、実に15年の歳月が経過してもなお主人公の大任をこなしているのは奇跡的と言ってもいい。
え?ガブリエル?トレバー?あれは色々と特殊なパターンだから……

また、一生涯のうちに2度もドラキュラと戦い、2度とも勝利しているあたり、まさに生涯現役の古つわもの・酸いも甘いもかみ分けたベテランハンターという雰囲気である。
(他明確に二回以上倒した例としてシモン*3アルカード*4等もいるが)
城なんて2作合わせて6つも落としている。(シモンもリメイク込まなければ一回*5なのでこれは間違いなくベルモンド最多)最早キャッスルバニアじゃなくキャッスルバスター。
もっとも、2度戦った理由は最初の戦いでドラキュラを完全に滅ぼしきれていなかったからだが……。
それでも復活したドラキュラに対処したベルモンドは彼が最初なので(ラルフ健在時に一度復活しているが倒したのはヘクター)まだドラキュラ退治のノウハウがベルモンドに無かった故、仕方ないと言う見方もできる。

ベルモンド一族がまだお耽美化する前の時代に生まれたキャラクターなので、超絶美形の御先祖様とは打って変わってノースリーブの革鎧あるいは片肌脱ぎのような格好にむき出しの生脚が実にむさ苦しい眩しいマッスルダンディである。
パッケージイラストやゲーム画面を見ると背に盾・腰に剣という使いもしない武器を装備していたり、城の崩壊を息子と見守る後姿は長髪にマント装備だったりとイマイチビジュアルが定まらない。
GBゆえあまりグラフィックに凝れなかったというのもあるのだろう。
リメイク版の『ReBirth』では額にサークレットをつけ、暗赤色のノースリーブ上着にきちんとズボンを穿いた上での革のブーツという落ち着いた格好に設定されている。

また、純然たるアクションゲームだったこの頃の悪魔城としては当然と言えば当然の仕様なのだが、(少なくともゲームシリーズでは)性格や台詞について一切設定が無く、『ReBirth』においてもそれは同じ*6
判明しているのは「息子のソレイユがドラキュラに操られていることを知って愕然とした」*7ことくらい。
マイナーゆえに『ジャッジメント』 『Harmoy of Despair』 『Grimoire of Souls』などのお祭り企画でもお呼びがかからず、遂に呼ばれた(詳しくは後述)と思ったら特にセリフやストーリーがある訳でもなく、そのお蔭で大幅な魔改造をされることもなく、ひっそりと無個性主人公のまま現在まで伝わっている。
そのため、「寡黙なマッチョが硬い動きで鞭を振るゴシックホラーこそが性に合う」……といった硬派な雰囲気を好む層には人気……かも。

テーマBGMについてはドラキュラ伝説はシリーズ内でも特にユニークな名曲が揃っているが、あえて挙げるとすればドラキュラ伝説1面BGMの『Battle of The Holy』だろうか。何故か『ReBirth』本編では未使用で多くのファンが惜しんだ良曲である。
ドラキュラ伝説2の『New Messaiah』も有名。(こちらは『ReBirth』で使われている。)ただし、曲名が「新たなる救世主」なので既にドラキュラを一度倒して高名であるクリストファーと言うよりかは新しいヴァンパイアハンターになるはずだったソレイユのテーマと言えるかも。



✝能力✝


独特のアクションとしては、アイテム『水晶玉』を取るごとに鞭がパワーアップしていき、最大の第3段階になると鞭を振ると同時に先端から火球を発射しアウトレンジの標的に攻撃を当てることができるようになる。
サブウェポンが存在しない本作では全く制約なしに繰り出せる遠距離攻撃として非常に頼りになる。
ベルモンド家の中でこの能力を持っている者は他におらず、クリストファーの最大の特徴として印象深い。


また、エリア間の移動は悪魔城名物の階段が廃止され、吊るされたロープをアスレチックのように伝って移動するのがデフォ。
ちなみに面倒がってロープを伝わず飛び降りるとその先のエリアが安全だろうと関係なく即死する。
横着者には死・あるのみ。



◆『ドラキュラ伝説』◆


クソ弱い。悪魔城最弱主人公の汚名をほしいままにするロートルオヤジっぷり。

まず足がべらぼうに遅い 。これは初期型のゲームボーイは画面を高速でスクロールさせると背景の液晶が流れ・ぼやけてしまい見づらくなってしまうための配慮なのだがとにかく遅い。
「慎重派のプレイヤーなら有難いのでは?」と思いきや、ドラキュラ伝説はタイム制で制限時間内にステージをクリアできなければ問答無用でがめおべら
鈍いけど急ぐというジレンマの中にしかクリアへの道は無い。*9

ジャンプ力自体はそこそこあるが、飛距離が全く伸びないくせに高所からの落下スピードだけはやたら速い。
しかも前方へジャンプし着地した直後に再度前方ジャンプしようとした場合、ジャンプ入力のタイミングが悪いと横方向へ入力し続けているのに垂直ジャンプが出るという意味不明なバグも。たかがそんなことと思われるかもしれないが本作のゲーム性では命取りである。
さらにギリギリまでジャンプのタイミングを見切らないといけない落ちる床や落ちたら死ぬというシチュエーションが異常に多く、タイミングを掴むまでが一苦労。
おまけにそういう状況に限っていきなり処理落ちが重くor軽くなってゲームスピードが急に変化するのだから困ったものである。
初見殺しが多すぎて、とりあえずは一回死んでみるしかない。

「生きて勝とうなどとと思うな 死んで死んで死にまくれ それが男の闘いだ」
By.男塾二号生筆頭 赤石剛二

攻撃面ではなんとサブウェポンが無い。最初から最後まで鞭オンリー。
鞭を振るスピードは『処理落ちさえしていなければ』かなり速いのだが、いかんせん敵や燭台が映るだけですぐ処理落ちするゲームなのでその早さが活きる瞬間は全くない。敵に鞭を当てようとすればボタン入力からワンテンポずれる。おかげでブナグチーの出す高速胞子の処理に苦しむことになる。
鞭はアイテム入手でパワーアップするが、ダメージを受けたらパワーダウンする。苦労して最強にしても二回殴られればまた最初から。
トドメにジャンプしながら鞭を振ろうとした場合、これまた入力のタイミングが悪いとジャンプだけして鞭を振ってくれない現象まで持っている。この作品では攻撃が最大の防御なのに……

こんなないない尽くしでよくドラキュラとの戦いに勝てたと感心するばかりである。
英雄クリストファーとは、操作性の悪さと死に覚えるしかないトラップの嵐を潜り抜けたプレイヤーの不屈の闘志に冠された称号なのかもしれない。

敵が来ようが足場が崩れようがトゲが迫ろうが悠々たる歩きを維持する精神力、姿を漢らしいと思う人もいるとかいないとか。

ちなみにこのゲームは周回制であり、周回を重ねるたびに敵の攻撃力が倍増する。
その為クリストファーが受けるダメージも倍々で増加し、5周目になるとどんな攻撃でも一撃食らったら即死するという鬼畜仕様。被弾は許されない。





◆『ドラキュラ伝説Ⅱ』◆


老いらくの驚異的進化。
操作性が軒並み向上している。移動スピード・ロープから下降する時のスピードが目に見えてアップし、攻撃面では待望のサブウェポンが実装。
聖水十字架(海外版では十字架の代わりに)の2種類しか無く連射もできないが、他作品でもサブウェポンはこの2つがあればOKというバランスのことが多いので不自由は感じにくい。

また、前作ではどんな形であれダメージを受ければ即パワーダウンだったのが、ブナグチーの吐く胞子弾以外なら当たってダメージを受けても鞭の強化段階は維持できるようになった。*10

前作から15年も経ったというのに衰えるどころか更なる力を手に入れたのは弛まぬ練磨の成果か、我が子を救わんとする父の愛か。



◆『ドラキュラ伝説ReBirth』◆


単純なドラキュラ伝説のリメイクにとどまらず2Dアクション時代の悪魔城のお約束を詰め込んだ結果、独自性の強かった原作とは大きくキャラ性能が変化した。使い勝手的には『悪魔城年代記』のそれに近いか。

鞭の第3段階はタイム制になり、3つ目の水晶玉を取ってからは専用のゲージが0になるまでの間しか
火球は発射できない。ゆえに遠距離戦闘では火球に頼らず、サブウェポンを有効活用する必要が出てくる。

そのサブウェポンもGB時代からさらに種類が増加し、新たにナイフ・斧・時計が追加された。
『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』『悪魔城ドラキュラXX』で登場した、使用することで特定の扉を開くことが可能になる『鍵』をサブウェポンとして持ち歩くシステムも実装された*11

また、MAPは一変し*12『ドラキュラ伝説』の特徴だったロープ移動は完全に廃止されている。

ちなみに、プレイにはnormalモードとは他にclassicモードが存在する。
classicモードは、ジャンプ中軌道修正が出来なかったり、サブウェポンがクロス、聖水だけになるなど、旧作のプレイ環境に近づけた調整が施されている。



◆その他の作品◆

先述の通り『悪魔城ドラキュラ(FC)』『悪魔城ドラキュラ(MSX2)』『悪魔城ドラキュラ(X68000)』『悪魔城年代記』の取扱説明書にて、かつてドラキュラを倒した英雄として言及されている。

特に『MSX2版』では
トランシルバニア国には、古くから「英雄クリストファー伝説」なるものが語り伝えられた。(中略)魔王ドラキュラを古城カルパートの塔に封じ込めた勇者の伝説であった。
と、より詳細に説明されている。
なお同作の2面ボス『マミー・メデューサ』は「英雄クリストファーによって下半身を石化された。」と解説されているが、現時点ではクリストファーが主役の作品に登場したことがない*13ため、ドラキュラ討伐とは別に戦う機会があったのか、単に『MSX2版』のみの設定なのかは不明。まぁ十中八九後者であろう。

『悪魔城ドラキュラ Grimoire of Souls』では直接登場こそしないものの、サイドストーリー#23にて有角幻也が過去の戦いの歴史を調べた際に
「1691年、クリストファー・ベルモンドの子孫、シモン・ベルモンドがドラキュラを討つ…」
と、さりげない形で名前が出た。

その後メインストーリー#65にてシモンとルーシー*14
「我が祖先ラルフに対する市生の人々の記憶はわたしの時代でさえ薄れかけていたからな。」
「当時、有史以来ドラキュラを初めて討伐したのはラルフではなく別のベルモンドの名が挙がっていた。」
クリストファー・ベルモンド…ですね。確かに、わずかながら目録に記述はあります。」
「今でこそラルフさんの実在が広く知られていますが、かつてはクリストファーさんの方が認知されていた…
と、今度はがっつりクリストファーに言及した。
その上『ドラキュラ伝説』と『悪魔城伝説』の設定の矛盾に、公式作品で切り込んだ歴史的瞬間でもある。
(同作のシモンは過去の文献等の情報を元に復元された存在なので厳密には本人ではないが、流石にこうした時代背景に関する発言はちゃんとした文献に基づいている…と信じたい。)



✝ソレイユ・ベルモンド✝


「あなたには ぼくをたおせませんよ…………父さん」

クリストファーの息子。長い髪*15オールバックにした少年。
ゲーム中対峙した時は上下とも白の礼服のような出で立ち。
時系列的にシモンの祖父という可能性もあるが真相は不明。

存在が明かされたのは『ドラキュラ伝説Ⅱ』からだが、ちょうど前作から15年後に15歳の成人式を迎えていることから、前作の時点で既に生まれていたものと思われる。
作中では父ひとり子ひとりの親子という印象が強く、母親を始めとした他の家族については一切触れられていない。

父クリストファーからヴァンパイアハンターとしての技を学んでおり、戦闘では父同様に鞭を用いる。
しかしクリストファーの鞭とソレイユの鞭、どちらがヴァンパイアキラーなのかは不明。

成人式を迎えようというまさにその時、ドラキュラの術中に堕ち姿を消してしまう。
復活を目論むドラキュラに操られてクリストファーに襲い掛かるが、激闘の末無事クリストファーに解放された。

戦闘時は鞭を揮っての基本攻撃に加え、積極的にベルモンドウォーク*16で接近し、容赦なく接触ダメージを与えてくる。
サブウェポンの中では特に短剣の投擲を得意としており、3本の短剣*17を虚空に投げ上げ、その剣が時間差で飛んでくるという絶妙な技を操る。
剣の軌道にはいくつかのバリエーションがあり、3WAY気味に拡がって飛ぶほか、3本そろって垂直に落下してくるなど機動性に乏しいクリストファーではパターンを記憶しておかない限り苦戦は免れない。
「親父より強ぇ」「このゲーム最強なのはドラキュラより息子」と多くのプレイヤーから実力自体は高く評価されている。

ドラキュラ伝説ⅡのベルモンドVSベルモンドによる親子対決という悲劇的ながら燃えるシチュエーションは史上初の試みであり、これ以降も『月下の夜想曲』リヒター『Circle of the moon』ヒュー、『白夜の協奏曲』マクシーム、『奪われた刻印』アルバスのような何らかの理由で闇に堕ちたハンターとの等身大バトルが度々見受けられるようになった。

正当のベルモンドなのに闇堕ちし、後の歴史でも語られることは全くないということから不名誉な影がつきまとう*18が、敵の手に落ちたのもあくまで伯爵が憑依したためであり、彼もその後の一生を懸けてベルモンドの系譜を未来へ繋いだ功労者なのは確かなのである。

ちなみに、後述の『The Belmont Legacy』にもソレイユに相当する(かもしれない)キャラクターが登場する。

✝️『The Belmont Legacy』✝️



THERE WILL BE NO DYING ON MY WATCH , FRIENDS!


本作は2005年にIDWパブリッシングより出版されたコミックであり、こちらでも主人公として登場する。
原作『ドラキュラ伝説』とは別物と言っていいほどに独自性の強い内容になっており、なおかつ本作の要素が後発のシリーズ作品に拾われた様子もないため、Netflix版悪魔城や宝塚版悪魔城と同じような立ち位置と考えた方が良いかもしれない。

◆人物像◆

作中で「LORD BELMONT」と呼ばれている他、デイモスという使用人がいたり、豪華な屋敷や霊廟があるなど、身分が高いことが窺える。
(少なくとも描写されている範囲では)普段から魔物退治稼業をしているような描写もなく、普通に貴族そのものな生活をしていた。
そのためか「ベルモンドなんて大昔の英雄の伝説に縋ってるだけのオワコン一族(要約)」と揶揄される場面も。

婚約者イリアナ (愛称イリア)との結婚式が行われる当日の朝、「(まだ産まれてもいない)息子がドラキュラの手に落ち吸血鬼と化す」という悪夢を見て目覚める。
「もしやドラキュラが現代に復活する予兆なのでは?」と勘づき苦悩するが、これから新婚生活が始まるということもあり「ドラキュラなんて人々をビビらせるための伝承に過ぎない(頼むそうであってくれ)」と自分に言い聞かせていた。
だがそんな思いも虚しくドラキュラは復活。結婚初夜、イリア!クリストファー!イリア!クリストファー!している最中にドラキュラによってベルモンド家の霊廟を荒らされてしまったことで現実に目を向け、ドラキュラ討伐の決意を固めた。

と書くとすごく消極的な人に見えるかもしれないが、一度覚悟を決めてしまえば漢気溢れるヒーローとなる。
半ば「名前を言ってはいけないあの人」状態だったドラキュラの名を堂々と呼ぶ、魔物に臆することなく*19立ち向かうなど、頼もしい主人公っぷりを見せた。

◆容姿◆

髪は明るめの金髪を後ろで束ねている。目の色は黒。
原作シリーズ同様に筋骨隆々ではあるが、今回の戦闘服は緑色のジャケット青いズボンと金属質なロングブーツ、その上から深緑のコートと肩当てを身につけている。
右手に革の長手袋*20、左手には指貫手袋と籠手という組み合わせでちょっとレオンっぽい。
これ以外にも、青い貴族服緑色の貴族服渋い色の防寒具水色の寝巻き初夜での一糸纏わぬ姿など、様々な姿を見せてくれる。

◆鞭◆

先代のベルモンドから託された鞭であり、この世界線におけるヴァンパイアキラー…なのかもしれない
理由は不明だがベルモンド家ではなく協力者のトトヤン家に預けられる形で保管されており、ドラキュラ復活に際してクリストファーへと手渡された。*21
一見ただの鞭だが、魔物に接触すると鞭の『ボディ』部分が炎を発するという性質を持っており、クリストファーは鞭を魔物に巻き付けて焼き殺すという戦法を用いた。
ヴァンパイアの舌に鞭を絡めて焼き切ったり、ドラキュラの頭部を燃え盛る鞭で絞め上げたりと使い方が非常にエグい。
直接攻撃以外でも鞭を使いこなしており、
  • 洞窟内の鍾乳石に鞭を巻き付けてへし折り、ドラキュラ目掛けて落下させる
  • (コウモリ化した)ドラキュラによって奈落へ落とされそうになるも、咄嗟にドラキュラの首に巻き付けて背中に乗り上げ形成逆転
  • その後振り落とされても岩崖に鞭を絡めて危機を脱する
等かなりの腕前。

ちなみにこの鞭とは別枠でベルモンド家に遺されていた品として、短剣、斧、十字架、聖水、懐中時計(らしきもの)もあったのだが、戦闘では終始使わなかった。*22ある意味原作再現と言えなくもない。

✝️外部出演✝️

Vampire Survivors』のDLC『Ode to Castlevania』にてついにソレイユ共々プレイアブルキャラとして初の外部出演を果たした。
初期武器は『しっこくのムチ』*23であり、鞭が振るわれた場所から鋭い刃がせり上がるという変わり種。進化させると『ホーリーバスター先端』となり、自身の周囲に妖しげな炎が吹き上がる。
『モーニングスター』をアンロックすればゲーム開始時に他の鞭を選択可能になるため、あえて装備を『錬金の鞭』のみに絞って『ドラキュラ伝説』風プレイを楽しむのもまた一興。

なお、同DLCのアナウンストレイラーや集合絵でも描かれているのだが、ここでのクリストファーのデザインは『ドラキュラ伝説ReBirth』…の非公式ファンアートに準じたデザイン*24になっている。色々と大丈夫なのか?

ソレイユはドラキュラ城内にボスとして出現。『サンクチュアリ』で撃破することで使用可能になる。何気に初のプレイアブル化。
初期武器は、『しっこくのムチ』『ビブーティの鞭』『ヴァニタスの鞭』の3つ。2本しかない腕で鞭を3本同時に振るう様はまごうことなき変態。
『ヘヴンソード』を装備させれば、原作の短剣投げ攻撃のような雰囲気が出せる…かも。


✝余談✝



★『ドラキュラ伝説』の時代よりもはるか未来を描いた作品『ギャラリーオブラビリンス』にて、高難易度エリア『悪魔の巣窟』を制覇すると歴代ベルモンド家のヴァンパイアハンターたちの英霊を召喚する「グレイテスト5」なる奥義を使えるようになるのだが……降臨する英霊はレオン、ラルフ、シモン、ジュスト、リヒター。
…………誰か忘れちゃいませんかね。


★長らく一族最弱の名をほしいままにしていた彼だがリメイクの『ReBirth』のTAS動画にてデンジャラスゾンビなるバグが発見され最弱から脱してめでたく?変態の仲間入りを果たした。やったね!!!
「画面切り替え時と同時にライフ0になるとそのままゲームを続行できる」と言うものでこれを使えばいかなる攻撃も無力化することができる。当たっても効かなければどうということはない!!!
叫びながら(ライフ0時の断末魔)とともに部屋に入室する姿はまごうことなき変態。
ちなみに元ネタも「ダメージを受けた直後の無敵状態を常時維持する」というもの。



このご ベルモンドの血すじは 荒らし・ハンター として
いくたの良項目を 生み 追記・修正されて いくことに なる……

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最終更新:2025年10月27日 20:18

*1 厳密にはその流用元である海外版『悪魔城ドラキュラ ジャッジメント』のラルフ/トレバーの担当声優。

*2 エンディングでも一羽の蝙蝠が崩壊した城の瓦礫から飛び去っている

*3 『初代』とそのリメイク、『呪いの封印』

*4 『悪魔城伝説』、『月下の夜想曲』

*5 『呪いの封印』では既に廃墟

*6 『悪魔城ドラキュラ ジャッジメント』のラルフ/トレバーの英語音声を流用した掛け声はあるが

*7 『ドラキュラ伝説Ⅱ』取扱説明書より。

*8 PS3版は△

*9 それでも恐ろしいほど慎重にやるか、相当もたつかない限り急かされるようなタイムの少なさではない。

*10 ただし特殊なパスワードを入力することで、前作同様いかなる被弾でもパワーダウンする仕様でプレイすることもできる。

*11 ただしリヒターのように鍵その物を武器として用いることはできない

*12 一応所々地形に原作の名残が残されている部分もある。

*13 『ReBirth』に雑魚敵のメディウサヘッドが登場したことはある。

*14 同作に登場する、魔王ドラキュラやヴァンパイアハンターに関する記録を保管する組織『エルゴス』の研究員。

*15 金髪だが画面内では視認性の問題で黒髪

*16 練り歩くような例の歩法

*17 取扱説明書には短剣と記載されているがそれにしてはやたら大きい

*18 ソレイユという名が『太陽』を意味するというのも皮肉

*19 ただし仲間のヴィクターがヴァンパイアと化して現れた際は流石に動揺していた。

*20 コマ単位で色が頻繁に変わる。

*21 この際トトヤン家の長ガスパーが「your birthright」と発言していたことから、クリストファーに生得権があることが窺える。

*22 聖水は物語途中まで持ち歩いており、ヴァンパイアに噛まれたガスパーに渡そうとしたが、振り払われてしまった。

*23 他の鞭と違いカタカナ表記。

*24 髪の色や質感の他、元のデザインにはない上着の白い縁取り、肩に斜め掛けされたベルト等