リヒター・ベルモンド

登録日:2014/10/16 (木) 06:31:53
更新日:2020/05/17 Sun 18:48:53
所要時間:約 30 分で読めます





滅びよ!ここはお前たちの住む世界ではない!!






リヒター・ベルモンドはコナミ開発のゲーム『悪魔城ドラキュラ』シリーズの登場人物。
CV:堀川仁(血の輪廻)/梁田清之(月下の夜想曲、Xクロニクル、悪魔城ドラキュラHD、大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL)/三木眞一郎(追憶の夜想曲)

初出はPCエンジン(SUPER CD-ROM2)専用ソフト『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』(以下『輪廻』)。
以降も続編『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』(以下『月下』)等、多数の作品に登場している。





✝概要✝


100年に一度蘇る邪心の神・魔王ドラキュラ伯爵を討伐する宿命を背負うベルモンド家出身のヴァンパイア・ハンター。
代々伝えられる聖なる鞭・ヴァンパイアキラーを継承し、その実力は一族最強と謳われている。
1792年、邪悪なる暗黒神官たちの手により復活したドラキュラを
ベルモンド家の遠縁に当たる不思議な力を持った少女マリア・ラーネッドと共に滅ぼした。

年譜での位置づけとしては『キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲』の主人公・ジュスト・ベルモンドの孫のようである。
また、直接の子孫には1999年、ドラキュラを完全に滅ぼした男であるユリウス・ベルモンドがいる。


記念すべき第1作『悪魔城ドラキュラ』の誕生以降、
主人公・シモン・ベルモンドの活躍をリメイクした作品や(SFC版、X68000版)、
シモン以前の時代を描いた作品(悪魔城伝説、ドラキュラ伝説シリーズ)で本シリーズは構成されており、
ゲームとしてのクオリティの高さはいずれも素晴らしいものがあったが、物語の展開としては実のところ行き詰っていた感があった。

そうした中、シモンの時代から先を描くという大きなブレイクスルーを果たしたのが『輪廻』である。
中世暗黒時代に幕を開けた聖なるハンター・ベルモンド一族と魔王ドラキュラ率いる夜の一族の闘争も、
リヒターの代では既に近世と呼べる時代に入り、発表当時は彼がこの光と闇の果てしないバトル
終止符を打つ存在であると目されていた。

言わば彼はベルモンド・サーガ最後の戦士であり、
その意気込みはキャッチコピー『血の因縁は俺が断つ!』(輪廻)や、『血と宿命のラスト・バトル』(XX)にも現れている。
『一族最強の男』『最強のヴァンパイアハンター』といった
大仰な肩書も、伝説の締めくくりに相応しい主人公像を打ち出すための演出の一環といえるだろう。

また、『輪廻』より前のシリーズではハード性能の限界から来る演出の貧弱さから
主人公であるベルモンド家のハンターの人物造形は極めてシンプルかつ無個性なもので統一されていたが、
シリーズ初のCD-ROM媒体作品として、その大容量を活かしたアニメーションによるデモシーンキャラクターボイスなど
各種演出が飛躍的にパワーアップされた結果、リヒターはかつてない程の厚みを持ったキャラクターとして誕生したのだった。
このような経緯からマイナーハード作品出身でありながら知名度・人気共に高く、現在に至るまで愛されている。

専用BGMは『乾坤の血族』。ギターの前奏から既に血のたぎるヒロイックな旋律が特徴で、
別作品でも幾度となくアレンジされている名曲。
『悪魔城ドラキュラ黙示録』のタイトル画面では、何故かラスボスがバイオリンでこれを弾いている。




✝人物像✝


『輪廻』の時点では年齢19歳。血液型はB型。
新規にプレイするシリーズ初心者の間口を拡げるためか『輪廻』は明るくポップなアニメ風のキャラデザインが採用されており、
『真夜中にバケモノの巣窟へ単身殴り込みをかける、長髪・生脚の寡黙な鞭振りマッチョ』
というこれまでベルモンド一族に永らく定着していた変態的イメージもリヒターを境にかなり和らぐことになる。
鞭振りマッチョなのは変わらないが。

黒に近い茶の短髪に白いハチマキがトレードマーク。顔のパーツ構成はコテコテのソース顔だった先祖とは違い、
日本人に近いしょうゆ顔でなじみ易い。ハンサムだがスカした臭いのしない、爽やかな好青年といった雰囲気は
リュウ・ベルモンドと言われる。ハチマキをしたてつをのようとも。

戦闘服のデザインは作品・絵師ごとに変化しているが、

  • パーソナルカラーが
  • 上衣はダブルブレストのナポレオンジャケット風(上着の合わせ目が正中線でなく身体の右寄り)
  • 袖は短く(あるいは無い)、拳法着のように長く伸びた裾、
  • 白のボトムスにブーツ
  • そして一族の伝統、使わないのに腰に吊るした剣(サブウェポンの短剣を装備しているイラストもあるが明らかに腰の剣とは別物)

といった特徴は大体共通している。

なお、四六時中この恰好ではないようで、自宅でドラキュラ城の地図を睨んでいるシーンでは
グリーンのスーツに襟を開いたドレスシャツというラフな服装をしている。月下の時もそうだが首回りがきつい服は嫌いっぽい。

性格は王道の熱血主人公。正義感が強く、曲がったことが大嫌い。
開発当初のゲーム雑誌の記事では『性格は渋くカタブツで使命感に溢れている』
と描かれたこともあるが、ゲーム本編ではマイペースなマリアに呆れながらも彼女の調子に合わせて
ドラキュラを『悪いおじちゃん』呼ばわりしたり、
教会のシスター・テラを救出した時の伝説の振り向き+Vサイン(フレミングの法則っぽくも見える)など、
中々お茶目でノリの良い面もある。とにかく笑顔が眩しい!!(CVの堀川氏の爽やかな演技も相まって)
物語開始時点でアネットという恋人がおり、ドラキュラに攫われた彼女を救うのが、血の宿命を果たすのと並ぶ彼の戦いの動機でもある。




✝能力✝


『最強』の名は伊達では無く、鞭・サブウェポンに加え様々な体術
ハートを多く消費する代わりにより強力な必殺技を発動する『アイテムクラッシュ』を使いこなす
トータルバランスに優れた戦士。

ただ、現実には『輪廻』ではマリア、『月下』ではアルカードと、
登場作品で常に彼の上を行く比較対象が存在するため、その強さがまっすぐに受け取ってもらわれにくい向きがある。
ストーリー上の扱いはともかく、操作キャラ的には主人公(笑)最強(笑)とネタ扱いされることも。
舎弟に世話になりまくっていたラルフの代からそうだといえばそうなのだが…

これは作り手の狙いで初級者向け中級者以上向けにキャラ操作の難易度を分けた結果(マリアは前者、リヒターは後者)であり、
決してリヒターを幼女より弱い男として描いているわけではない。
だが、それを差し引いてもマリアの性能が圧倒的すぎるンだよなあ…まさに兵器。
なお、似たような構成は『悪魔城ドラキュラ黙示録』でも見られる。
幼女の方が人気というのも含めて。



伝家の聖鞭・ヴァンパイアキラー。『輪廻』のOPムービーでは先端にソフトボール大の棘付鉄球が付いており、
それを叩き付けてスケルトンの頭骨を粉々に吹き飛ばしている。鞭というより完全にモーニングスターである。
『月下』以降の小島版デザインでは他のベルモンド同様革の一条鞭に変更されている。

従来のシリーズでは道中パワーアップアイテムを入手するたびに段階的に強化されていくものだったが、
リヒターの場合終始鎖の鞭であり、強化も弱体化もしないため安定性は群を抜いている。
シリーズの中では結構振りも速く、『Xクロニクル』では少しリーチも伸びている。
サブウェポンを何も持っていない状態でアイテムクラッシュを発動すると
鞭が聖なる炎でコーティングされ、一定時間攻撃力とリーチが上がる。
(「XX」では聖なる炎を纏い大型化させた鞭を振り下ろす攻撃となっている)
ジョニーが使っていた波動鞭のようなものだろうか

隠しテクニックとして最大に伸びた状態で前方にキーを入れる鞭が光って半キャラ分リーチを伸ばせる。
『輪廻』は敵の間合いも長めなので、アドバンテージを得るために是非マスターしておきたい技。

なお、SFC版の『XX』の場合、比較対象として前作にあたるSFC版『悪魔城ドラキュラ』
八方位に鞭を振れる上に振り回しで敵の弾を消したりロープフックでぶら下がり移動までできるシモンがいるためイマイチ評価が低い。
海外では『輪廻』が出ずに『XX』でしかリヒターを操作できないため、かのThe Angry Video Game Nerdでも
前にしか鞭を振れないリヒターを『鞭の扱いがヘタ』と酷評している。
一方で強い、弱いは抜きにしてシモンの方は鞭が強すぎてサブウェポンが空気(特に斧)という問題点があったためサブウェポンの存在価値を復活させたとXX版リヒターを評価する声もある





サブウェポン


各作品ごとに微妙にレパートリーや性能が異なる。ハートが20以上ある時は2連射可能。
切り札であるアイテムクラッシュの概念が加わったことで戦術の幅が一層増した。
『月下』以降必殺技名の付いたアイテムクラッシュもあるが、つかないままのものもありはっきりしない。

なお、『ギャラリー オブ ラビリンス』の隠しモードにおいては
数種類のサブウェポンを使い分けることができるようになったが、その一方で
アイテムクラッシュは専用のグランドクロス一種のみとなり、
『悪魔城ドラキュラHD』においてはアイテムクラッシュそのものが使えなくなっている。
ゲーム性の都合で仕方ないのだが、ファンとしてはいささか物足りなくもある。

✝短剣
おなじみのナイフ。リヒターは3本同時に投げつけるのでやや判定が広くなっている。
盾を持つ敵には弾かれるが、速射性と射程に優れるため便利。
ただし、『ギャラリー』は何故か本数が2本に減って弱体化している。

アイテムクラッシュは無数のナイフを超高速で連続投擲する『サウザンドエッジ』。
『輪廻』や『XX』は敵にヒットバック&ダメージ後の無敵時間があるので投げた分全てがダメージに加わるわけではなく、
イマイチ使いにくいが、『月下』では無敵時間が長く多段ヒットするゆえ、ガラモスの後頭部をチクチクしたりするのに役立つ。
ビジュアル的に凄く面白く、以降のシリーズでもナイフ関連の必殺技では高確率で登場する演出である。



✝斧
対空迎撃用サブウェポン。ほぼ真上に投げ、放物線を描いて落ちる斧。
『輪廻』ではムチよりも威力が高く設定されており、タフな敵も少ない手数で倒せる。
リヒターは前にしか鞭を振れないため、足場が悪く、高低差のきついマップが多い悪魔城では
斧に対する依存度が必然的に高くなる。特に『XX』のラストバトルは
落ちたら即死の穴だらけの足場頭しかくらい判定の無い伯爵を斃さねばならないので
サブウェポンはほぼ斧一択と言っていい。

アイテムクラッシュはその場に浮き上がり全方位に斧を飛ばす。
『月下』では敵の懐に飛び込んで至近距離から炸裂させるとヒット数が上がり、
かなりのダメージ源になる反面、無敵時間はやや短め。



✝聖水
対地迎撃用サブウェポン。下方にビンを勢いよく投げ、地面に接触すると炎が広がる。
その場で燃えるタイプが多い中、リヒターの聖水は地を這うように前方へ進む性質がある。
『輪廻』の頃は威力が低い上に炎のヒット数が少ないのであまり役に立たなかったが、
『月下』以降の多段ヒット関係が改善された作品では重要なダメージ源になる。

本領はアイテムクラッシュの『ハイドロストーム』にあり、
画面全域に聖水の雨を降らせることで圧倒的な殲滅力を誇る。耐久力の問題から
長期戦が鬼門である『月下』のリヒターモードではまさに生命線となる技であり、
ハートの消費が15、且つ無敵時間の長さもあって鞭はいらない、これだけで良いというくらいのボス戦の切り札である。
(と言うかこれ一発で沈まないボスの方が珍しいレベル)

余談だが、『月下』は会話シーンに比べ実際のプレイ中はキャラボイスの音質が劣悪で、
アイテムクラッシュ名を『ファイナルスコール』と聞き違えるプレイヤーが続出した。
そっちでもかっこよさそうだが。
海外版ボイスだと『履いてますか?』と聞こえる。

✝クロス
伝統の必殺武器、十字架ブーメラン。画面半分ほど進み、同じ軌道を戻ってくる。
画面に長く残るのが最大の利点。一方、盾のある敵には弾かれてしまう弱点もある。
『クロニクル』では停滞時間が長くヒット数も増え、当たり判定も拡大と大幅に強化された。
トータルバランスでは最も優れたサブウェポンのひとつ。
アイテムクラッシュは『グランドクロス』。宙に浮いた状態から天へ向かい光の柱と無数の聖十字が立ち昇る
(『XX』では画面内全域を無数のクロスが乱舞)。その高い威力とド派手なエフェクトから、
『月下』以降はベルモンド一族に伝わる最大奥儀のような認識で多くのハンターたちがこれを使うようになった。
『輪廻』OPムービーでもシメはコレ。



✝懐中時計
ベルモンド家驚異のメカニズムで造られた時の流れを操るサブウェポン。
シリーズでは『敵の動きを止める』という効果が有名だが、
『輪廻』では時間を止めるのではなく、時間の流れを遅くする。
効果が緩くなった分ボスにも有効で、勝てない場合は持っていくのも手。
アイテムクラッシュは時計効果+12回分弾を発射する。
通常使用・アイテムクラッシュ両面においてハート消費は大きい。

『月下』では普通に時間停止の効果。『スタープラチナ・ザ・ワールド!!』
通常使用で5秒、クラッシュなら時計が4個に増えて20秒。
追尾弾は今回も健在だが威力がカスなのであくまでオマケと考えるべき。
当然ながら、こちらの時計はボス敵には効果なし。



✝聖書
『輪廻』の頃は『魔法の書』という名称だった。
表紙にでかでかと十字が描かれてるのに『魔法』はねーだろ…;
シリーズではXシリーズの他は『白夜の協奏曲』あたりでしかお目にかかれないややレアなサブウェポン。
ジュストおじいちゃん「役に立つぞ」と仕込んだのだろうか。

『輪廻』では自分の周りを螺旋状に回り、いやらしい敵を一掃する広域バリアとして活用できる。
上手く当てれば多段ヒットも見込めるが、やや燃費は悪い。
アイテムクラッシュは聖書が前方に広がって進むが、普通に使った方が使い勝手が良いので死に技。

月下ではリヒターの身の回りを高速でスピンする形になり、威力・射程共に弱体化。
アイテムクラッシュも水平に発射される極太ビームに変更された。威力はそれなりにあるが、
同じハート消費で何もかも上位互換の性能を持つ『ハイドロストーム』があるので影が薄い。



✝鍵
『輪廻』シナリオの骨子でもある囚われたヒロインたちの救出に必須となるアイテム。
施錠された扉を開けるために用いるものであって、厳密にはサブウェポンでは無い…が、
使用すると前方に突き出すことで、なんと鞭の2倍の威力を発揮できる。
無論射程は無きにひとしいが、ハートも消費しないのでこの鍵パンチは結構有用。

アイテムクラッシュは何も起こらない。が、無敵時間が発生するので
タダで緊急回避が可能なのと同義。これも使える。
残念ながら『XX』では威力は鞭と同じに変更されてしまったので利用価値がなくなってしまった。
いや、普通に扉開けるのに使えって話だけど。



✝跳鉱石
『月下』で使用可能。
壁・床・天井にぶつかることで反射する小石のようなサブウェポン。
マイナーなようだが、初出は『ドラキュラⅡ 呪いの封印』、
似た効果が『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』グロブスのグリフ
でも再現されていたりと、新旧に渡りシリーズに登場している侮れない逸品。

見た目のしょぼさに反してヒット時の威力が高く、適当に投げても結構当たってくれるのでポテンシャル自体はかなり優秀。
ただしアイテムクラッシュは最初に上方向に攻撃、次に全画面に1発という微妙な威力と使い勝手なので
発動後自由に動けるようになってからも持続する無敵時間を有効活用した方がいい。



✝ビブーティ
『月下』で登場。…というか月下にしか出てこない。聖なる灰。
アイコンでは何故か握りこぶしだが、これは霊能力者サティヤ・サイババが
どこからともなくビブーティを取り出すというのが元ネタ。当然インチキである。

地面に置いて接触した敵にダメージを与えるが、それなら聖水でも済む話
地味な見た目も相まって活用例が報告された試しが無い。
しかし、某声優のプレイ動画では(リヒターではなくアルカードでプレイしてる時だが)置き攻めに愛用されている。塩呼ばわりしていたけど*1
「塩くらえ!」*2

アイテムクラッシュは真上に掲げた拳から灰を猛烈な勢いで噴射する。
判定が上にしか無いので役に立たない…



✝アグネア
これも『月下』にしか出てこないサブウェポン。(一応、PS2のキャッスルヴァニアにも登場。)
元ネタはインド神話に出てくる超兵器。
経典内に記された描写からよく「超古代の戦争で使われた核兵器を意味していたんだよ!!」
などという愚にもつかないトンデモ説の材料になったりする。

手から雷を発射して相手にホーミングダメージを与える。連射すれば多段ヒット。
ハート消費が通常でも1回に付き10、連射時は1回に付き5追加と最悪の燃費。
リヒターの場合最高でも99個までしかハートを所持できないのでこれは話にならない。
アイテムクラッシュは周囲に聖なる電撃を放射する。…が1ヒットしかしないのでこれも論外。




体術


歴代ベルモンドの中でも特にリヒターのユニーク性をアピールできる要素。
ジャンプボタンを2回すばやく押すことで可能な『後方宙返り』
緊急離脱や普通なら届かない足場への移動に重宝するし、マリアみたいに二段ジャンプできれば苦労せんのに…
攻撃ボタンを押しっぱなしにした状態で左右のキーを押して移動すると、ムーンウォークのように
体の向きをかえずに歩くことができる。こちらは背中を見せたくない敵を相手する時に有効。
また、しゃがみ入力中はダメージを受けても後方に吹き飛ばなくなるという仕様も地味ながら大きな躍進を感じられる
(先祖の代ではことあるごとにウッ!と後方に飛んでは水に落ちて死んだりしていたものだし…)。

これに加え『月下』ではダッシュ移動など基本的な機動性がさらに伸ばされ、
格闘ゲームのように特殊なコマンドを入力することで発動可能な体術がいくつか追加された。
この体術は攻撃と同時に無敵時間の発生による緊急回避や高速で距離を稼ぐ移動手段としても高い性能を誇り、
使いこなせさえすれば誇張抜きで鞭など無用となる。*3
「ギャラリーオブラビリンス」や「ハーモニーオブディスペアー」では二段ジャンプとそれに合わせて飛び蹴りを習得、
さらに回し蹴りや連続キックといった蹴り技が追加されている。

祖父に当たるジュストがライバル・マクシームの操るキシン流の戦いを見てきたことで、リヒターの代には既に一族は様々な体術をものにしていたとも考えられる。
(時代の流れ関係なく後発の作品ほどアクションが強化されるのは普通の事ではあるが)



✝主な活躍✝



悪魔城ドラキュラX 血の輪廻


初登場。血の宿命に従い、ドラキュラを滅ぼすべく奮闘する。
嵐の夜に2頭立ての馬車を飛ばし、小手調べに現れたデス様と闘うプロローグの臨場感が素晴らしい。
ドラキュラの元に辿りつくまでに、さらわれた4人のヒロインたちを救出するというアドベンチャー的要素もあり、
成功するごとにイベントムービーが挿入される。ギャルゲーっぽい軟派な雰囲気と食わず嫌いするなかれ、
リヒターはアネット一筋なので応対も実に爽やかで紳士的。まさにヒーロー。

伯爵を撃破することに成功するも、この作品の伯爵は敵とのトークを楽しむのが好きな終始余裕に満ちた態度で、
潔く負けを認めたうえ「ベルモンドの子孫よ、また逢おう!」などと高笑いと共に消えて行かれると
勝ち逃げされたような悔しさがあるような無いような…
というか、この時点で既に血の因縁を全く断ち切れていない

なお、伯爵は以降のシリーズでも次の100年を待たずに何度か復活するが、リヒターと顔を合わせるのは、これが最後。




悪魔城ドラキュラXX


SFCに『輪廻』を移植した作品。ゆえに正史である『輪廻』とはパラレル関係にあるストーリーであり、
ハードの演出力の違いから物語の構造は大幅に簡略化、救出するヒロインはマリアアネットのみで二人は姉妹、
なおかつマリアは戦う力を持たない普通の少女という風に設定が変更されている。

キャラデザインにはイラストレーターの山田章博氏を起用。シャープで陰影のメリハリが利いたタッチとシックな色調が特徴。
全作品のリヒターの中では最も『19歳の少年』らしい雰囲気に仕上がっている。
操作性・ステージ構成共にオリジナルより数段ハードであるうえにグッドエンディングを迎える条件自体もかなり厳しく、
鍵を手に入れてからはノーミスでヒロインの下へ辿りつかねばならない。

更に、アネット救出が間に合わなければ彼女は女吸血鬼カーミラの憑代として魔物にされてしまい、
リヒターはその使命ゆえに彼女を滅ぼさねばならなくなるという非常に憂鬱な展開が待っている
(この設定は後にXクロニクルにも使われることになる)。
エンディングは3種類あるが、マリアだけ助かりアネットは助けられなかったり、伯爵は倒したが孤独に帰郷する一枚絵は哀愁に満ちている。

なお、ドラキュラ復活の黒幕である暗黒神官シャフトの存在も本作ではオミットされているので、
『月下』へとは繋がらない。…100年後にはまた伯爵も復活するだろうが。



悪魔城ドラキュラXクロニクル


PSP専用の『輪廻』のリメイク作品。クリアしていけば最終的には原作であるPCエンジン版『輪廻』や
『月下』もプレイ可能になり、クロニクル=年代記の名の通り、『悪魔城ドラキュラX』シリーズを網羅可能なお得な一本。
原作からの変更点として、『月下』以降のシリーズに合わせキャラデザインが小島文美氏、CVは梁田清之氏に変更されている。
ハチマキは首に巻いた白スカーフという形に変更され、顔立ちも西洋人風に。
なお、全身イラストの大股開きで仁王立ちしてる構図『闇の呪印』のラルフとまったく同じ。血は争えないのか…

性格描写は全体的に『輪廻』よりシリアスさが増しており、真面目で思慮深く落ち着いた雰囲気。
『XX』同様、アネット救出が間に合わなかった場合は彼女が敵になってしまうという展開だが、
本作ではアネット自身が自分の意思を持ったまま吸血鬼と化してしまい、リヒター(マリア)を仲間に引き込もうと襲ってくるという
一層精神にクるイベントとなっている。
また、バッドエンドとしてあと一歩で伯爵にトドメというところでシャフトが乱入し、伯爵共々逃げられてしまうという結末も。





悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲


『輪廻』の完全な続編。シリーズのキャラデザインが小島版になったのはこの作品から。
本編は『輪廻』から5年後で、リヒターは24歳。青のロングコート肩に届く長髪という
ちょいワル臭のするデザインになっており、梁田氏のシブかっこいいボイスと相まってプレイヤーからの人気も高い。
実際の画面内では『輪廻』のグラフィックがそのまま流用されているため違和感があったのだが、
セガサターン版では小島版に合わせたグラフィックが新規で用意された(ドット絵の精度自体はやや粗いが)。


本作のプロローグは前作のラストバトルから始まるという変則的な構成で、
通常プレイではここでのみリヒターを操作してドラキュラ伯爵に挑む。体力ゲージまで『輪廻』仕様という嬉しい心遣い。
いきなりラスボスかよ!?とビビるが、このバトルではリヒターのライフが尽きると
マリアが四神の加護でリヒターを復活させ、以降は無敵状態のイベントバトルとなるため問題ない。
なお、『輪廻』では伯爵を倒した後に続く人間の本質を廻る問答がこちら(Xクロニクルでも)では戦いの前に変更されており、
シリーズ屈指の名場面となっている。




ドラキュラを滅ぼしてから4年後に謎の失踪を遂げていたが、それからさらに1年後、
突如姿を現したドラキュラ城の気配を悟り、再び穢れし故郷を封じるべく城に赴いた主人公・アルカードの前に…





!!…誰だ

開け 冥界の門!

いでよ我が下僕よ!

この血の匂い…貴様まさか!

我が城を汚す小賢しいハエをたたきつぶせ!

…悪魔城の新たなる城主として現れるという衝撃の登場を果たす。



城主の間にて乱心の理由を問い質すアルカードに彼は答える。



伯爵は百年に一度しか蘇らん。 そして、俺の役目は終わった…


だが、俺の血が戦いを求めている!


奴さえ復活すれば、戦いは永遠に続くのだ!


狂気に囚われた最強のハンターと、魔王の血を継ぐダンピールの死闘が幕を開けた。



★ボスキャラとしてのリヒター

バッドエンドルートにおけるラスボス。乱心したとはいえ、ベルモンドの聖なる力は健在であり、
聖属性の攻撃を操り、弱点は闇属性となっている。開幕と同時に『グランドクロス』、
ある程度ダメージを与えると本気を出して『ハイドロストーム』を繰り出してくる。
HPは高くないがバック転やアイテムクラッシュを超反応で返してくるなど、他のボスとは異質。
台詞もかつての好青年振りからは想像もつかない荒々しいものになっているが、ダメージを受けた時の声が何かおかしいような…
攻撃パターンは多彩だが、聖属性の攻撃を受けるとHPが回復する『ぎんのサークレット』を装備しておけば
ほとんどの攻撃をシャットアウトできる。倒せばそのままエンディング。
戦闘時のBGMは『乾坤の血族』のアレンジ『異形の血族』。
常人を超えた力を持つベルモンド一族の暗黒面が伝わってくる表題である。




終りだ…、ベルモンド。

そうだ…人と吸血鬼の闘いの歴史は、今ここで終わる…

狩られる者がいない今、狩る者は不要だ…

もう、ここには俺の居場所はなかったのかもしれないな…

決着の後、城主であるリヒターが斃れたことでドラキュラ城は再び混沌へ帰っていく。
戦う宿命に生まれた為に、戦いの中に生きる道を求めてしまったリヒターに思いを馳せ、
アルカードは独り去っていくのだった。




このルートはかつての主人公が悪に堕ちたうえ落命するという悲劇的な幕切れであり、
事件の真相を考えると明らかにバッドエンドなのだが、
『倒すべき敵がいなくなったヒーローはどう生きればいいのか?』という骨太なテーマや
リヒターとアルカードの台詞の美々しさからこれはこれで好きというプレイヤーも多い。

+だが…
リヒターとの決戦を前に、同じく城内にいるマリアから『聖なるめがね』を受け取り、
これを装備して戦いに臨むことで事態は更なる展開を迎える。

リヒターは操られていた。5年前の闘争で彼に倒されたはずの暗黒神官・シャフト
肉体を捨てた状態で現世に留まっており、リヒターの意識を乗っ取った上でドラキュラ城の番人に仕立て上げていたのである。

ベルモンド家の力は他を圧倒する。ゆえに、最強のヴァンパイア・ハンターであるリヒターが城主となれば、
属性を同じくする人間のハンターではその打倒は不可能となる。それを狙っての計略であった
(つまり、バッドエンドでは結局元凶であるシャフトが健在なまま、城もいつ復活するかわからないということになる)。

リヒターを解放した後、アルカードはシャフトが逃げ込んだ『逆さ城』へ挑み、これを討伐。
シャフトの断末魔に応え復活した父・ドラキュラを再び闇に帰した。

全てが終わった後、呪縛から解き放たれたリヒターはアルカードに感謝の意を伝えると共に、
彼の孤独な魂に寄り添ってあげたいと願うマリアの背を押し、二人の前途を祝福しつつ見送るのだった。


アルカードの活躍でベルモンドの系譜が絶たれることは回避されたものの、
不覚にも『倒すべきドラキュラの復活を手助けしてしまった』という罪は
この後も一族に重い十字架となってのしかかることとなる。

事件が起こった後、代々伝わる聖鞭・ヴァンパイアキラーがベルモンドのハンターを拒み、触れられなくなってしまったのだ。
ソレイユの一件ではこのようなことが起きなかったという点からも、
操られていたとはいえ、やはりリヒターがアルカードに語った闘いへの渇望は、彼自身が抑え込んでいた本心であり、
OP(血の輪廻ED)でのドラキュラとのやり取りで(ドラキュラ「私は自らの意思で蘇るのではない。欲深な人間の手によって蘇るのだ…」リヒター「それはお前の勝手な言い草だ。」)と啖呵を切っておきながら
ドラキュラの言い分をバッサリと否定したリヒター自身が欲深な人間よろしく戦いを望んでドラキュラを復活させるという暴挙に出た事から鞭に秘められたサラ・トラントゥールの魂にそれを見抜かれ怒りと失望を買ってしまったためであると思われる。*4

一方ではレオンに託した願いが結果的にベルモンド一族を夜を狩るものとしての宿命を背負わせて戦いを望む一族にしてしまった事を後悔し、アルカードや他のハンター達が力をつけてドラキュラを封印できるようになった事を知り、ベルモンド一族を宿命から解放する為にあえて触れられないようにした(モリス一族は無理矢理、あるいはサラの魂に認められて振るっている)とも取れる。
それがドラキュラ最後の復活の時まで続いたという事は「本当に必要とされるその時まではせめて宿命から離れて生きて欲しい」という事だろうか。
後の子孫を見る限り一族が戦いそのものから離れていたとは少々考えにくいが、このような事態を招いた反省と来るべきドラキュラとの決戦に備えるため心身の研鑽に重きを置いた雌伏の時を過ごしていた、と考えるのが自然か。

予言により西暦1999年に至るまでベルモンド家は鞭に触れられないという宣告が下り、
それまでの期間、ドラキュラ復活に立ち向かう使命はヴァンパイアキラーと共に分家であるモリス家に託された。
これは後にモリス家と同じくベルモンドの血を引く傍系・リカード家ハンターの口から語られた真実であり、
具体的にいつ鞭が本家を拒み、モリス家に譲渡されたのかまでは明かされていない。

ただ、モリス家に渡って以降もヴァンパイアキラーの持つ最後の『記憶』がリヒターだったことから、
リヒターの次の代には既に問題が顕在化していた可能性が高い。

そして19世紀初頭、最も高名なヴァンパイア・ハンターの血統・ベルモンド一族は表社会からもその姿を消してしまい、
それがまた違う物語に繋がっていくのだった。

更に時は流れ予言通りの200余年後、リヒターの子孫であり伝説のヴァンパイアハンター・ベルモンドの正当な血族である青年ユリウスの手に鞭は握られる。
表舞台に舞い戻り、再び一つとなったベルモンドとヴァンパイアキラーは、復活を繰り返し増し続けたその力で今こそ人間全てを滅ぼさんとする魔王ドラキュラとの最後の戦いに赴く事となる…



ゲームクリア後のおまけ要素としてスタート時登録するプレイヤー名に『RICHTER』と入力すると、
プロローグ時のリヒターを操作してプレイできる。アルカードでのプレイ時との主な違いは

・レベル、経験値、MP、装備、魔導器の概念が無い
・ライフマックスアップ(ライフの上限を上げるアイテム)はある
・ハートマックスアップはあるが、ハートが30回復するだけ。ハートの最大値は99で固定
・金は存在するが使えないのでいくら拾っても意味はない
・アルカードの協力者である『図書館の主』が後ろを向いており、アイテムを売ってくれない。ベルモンドは敵だし仕方ない。

といった感じ。基本的にスタート時点で城内に行けない場所は無いので、
いきなり終盤のエリアに行くことも可能だが、体力的にかなり打たれ弱く回復手段も無きに等しいので、
難易度自体は上級者向けと言える。

また、戦う前後にイベントが伴う一部のボス戦はなくなっている。
ドラキュラとも戦えず、伯爵を復活させようとしているシャフトを倒して儀式を阻止、
城が崩れるのを見届けておしまい、という流れ。ストーリー性?そんなものウチにはないよ。


+変態の系譜、ここに始まる?
さて、悪魔城・闇の愉悦たるTAS動画の起源はこの『月下』前後とされている。

リヒターは純アクション型と探索型を跨ぐ形で登場した稀有なキャラクターであり、
それに伴い大幅に機動力がパワーアップされた。

特に発生中は無敵状態で、敵を突き抜けて進むことができ、
コマンド入力さえ正確ならMP消費などの制約も無い体術『タックル』『アッパー』の性能は圧倒的で、
TASだと前者で横軸・後者で縦軸移動を賄うことで地に足を着くことも無く城内を縦横無尽に飛翔する
変態的な光景を見ることができる。

これ以降、探索型悪魔城にはリヒターに習い、
打たれ弱いが機動性が高く、レベルやアイテムといった概念を持たない
ストーリーと無関係なおまけモードで使えるライバルやサブキャラ
…というポジションが確立したのであった。彼らも、TAS動画では漏れなく変態である。






悪魔城ドラキュラ 追憶の夜想曲


ラジオドラマ版。月下の夜想曲の回想&1年後の後日談という構成。
主要キャラクターのCVが原作から全員入れ替わっており、リヒターを演じるのは三木眞一郎氏。
ちなみに『悪魔城ドラキュラ ジャッジメント』版の
アルカード(CV:宮野真守氏)とマリア(CV:松来未祐氏)もこの作品と同キャストであるため、
もしもジャッジメントにリヒターが参戦していたならこちらも三木氏になっていた可能性がある。

当然の反応というか基本的に原作ファンには不評なのだが、
CD化した際の挿絵が耽美…というか凄い腐臭がする乙女ゲー風なのでそっちのビジュアルをイメージしながら聞くと違和感も薄まるかも。
特に悪堕ち中の邪悪なモノに取り憑かれている演技は鬼気迫るものがある。

この時点ではまだモリス家に鞭を預けておらず、ヴァンパイアキラーにも見放されていない。
未だに高名なハンターとして、闇の眷属の残党が起こした吸血鬼事件の解決をさる有力者から依頼されている。
しかし、その一方で市井では『ベルモンドがドラキュラに寝返った』という噂が一部で流れているらしく、
この物語に登場するへっぽこハンター・シリルからは胡散臭い変態という色眼鏡で見られている。

事件を追って再会したアルカードのことは信頼しているが、
望むと望まざるとに関わりなく、魔王軍の残党がドラキュラの血を引くアルカードを狙い暗躍することを指摘し、
『月下』後彼と共に生きることを選んだマリアへ、アルカードの側からも何らかの意思表明をするべきだと詰め寄るシーンも。
…要は妹を心配するお兄ちゃんがヘタレな彼氏に「男になれよ!」と発破をかけているんだよ言わせんな恥ずかしい!
ヘタするとリヒターは自分の御先祖様に発破をかけていた事になっていたわけである(それが仮説であるとしても先代の戦友にタメ口と言う無礼を働いたのは変わり無い(アルカード側は気にしないと思うが…))。

話の中心はアルカードなのでイマイチ本領を発揮できていない感もあるが、
黒幕のインキュバス・マグヌスの精神攻撃に苦しむアルカードを救うべく、攻撃の基点である爪を鞭で砕き反撃のチャンスを作った。
事件解決後はベルモンド本家へと帰郷している。




悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス


聖鞭ヴァンパイアキラーに宿る『鞭の記憶』として登場。
ベルモンド本家以外のハンターがその力を揮うには、
鞭の記憶に打ち勝つことでそれに相応しい存在だということを認めさせねばならない。

主人公・ジョナサン・モリスはヴァンパイアキラーの真の力を受け継ぐことを決意し、
その儀式を司るリカード一族の姉妹・ステラロレッタの力を借りて挑む。

ジョナサンの父・ジョニーや祖父・キンシーもこの儀式をクリアしているわけだが、
ジョナサンの相手が先代であるジョニーの記憶でなく当時ベルモンド家最後の鞭の所有者であったリヒターであるあたり、
伝統の重さとそこはかとない寂しさを感じる。

ボス敵としては出が速く高威力、リーチも長い鞭を振るいつつ、各種サブウェポンで波状攻撃をしかけてくる強敵。
儀式が可能になってすぐよりも、強力な装備が手に入ってからチャレンジした方が確実。
一応、何度負けてもリトライは可能である。弱点は『月下』と同じ闇属性で、逆に聖なる属性の攻撃は効きが悪い。


戦闘時にかかるBGMはリヒターのテーマ『乾坤の血族』と月下での『異形の血族』、両者のリミックスアレンジである『-継承- 乾坤の血族』。
ベルモンドの光と闇を表したかつての最強が、懐かしい旋律を背に浮かび上がる───否応なしに燃える!
いざ最強の残影を超えろ!

鞭の記憶を倒して試練をクリアしたうえでGood Endを迎えると隠し要素であるリヒターモードが解禁。
マリアをタッグパートナーにしたうえでプレイヤーキャラクターとしてリヒターが使用可能になる。

『月下』同様、おまけモードなのでストーリー性は無くメニューも開けずアイテムも限られているが、
最初からハイジャンプ等のアクションが使用できるので自由な攻略を楽しめる。
性能的にはアイテムクラッシュが専用のグランドクロスを除いて廃止され、
『暁月の円舞曲』『蒼月の十字架』のユリウスモードのようにサブウェポンを自由に使い分けできるようになった。
その一方でコマンド入力さえ正しければいくらでも出せたタックルなどの技がMPを消費する仕様になっていたり、
使い勝手や機動性を向上させる代わりに尖った強さは失われた感もある。
もっとも、火力はパートナーのマリアが十分すぎるほどに持っているので協力して進めば…進めば…


なお、本作ではプレイヤーキャラの顔グラフィックが画面上部のパネルに表示されるのだが、
リヒターの顔グラは過去のどのイラストにもまったく似ていない。
ハチマキは締めているが黒髪ロング&色白の優男で、なんだかシモンをソフトにしたような感じである。



悪魔城ドラキュラ Harmony of Despair


30分タイムアタック方式の横スクロールアクションゲーム。ベルモンドのハンターとして
先祖シモン子孫ユリウスと共に参戦。
マリアやアルカード、鞭を預けたモリス家のジョナサンも居り、非常にワクワクするクロスオーバーだが、
残念ながらストーリー性は無く、単なるお祭りの域を出ていない。
また、リヒターは有料DLCのキャラクターなので購入しなければ使用できない。

時期的にはマリア共々『輪廻』の時期のようで、ビジュアルは小島版だが、『Xクロニクル』のそれとは違い
白ハチマキの復活袖を千切ってノースリーブにした上衣など、
かなりPCエンジン版に近い容姿にデザインが変更されている。また、追加BGMの『乾坤の血族』も継承のアレンジだったりする。

CVも引き続き梁田氏が担当しているが、ラジオチャット用の呼びかけボイスがどれも異様にテンションが高く、
過去最大級の荒ぶり&熱さである。文章にする際は台詞の一つ一つに濁点を付けて表現されるほど
「マ゛リ゛ア゛ァ゛!!」「ア゛ル゛カ゛ー゛ド゛ォ゛!!」等)。
単独の時なら雄々しくかっこいいのだが、マルチプレイでリヒターだらけになった時のうるささ・暑苦しさは地獄絵図である。

性能的にはヴァンパイアキラーを使うキャラでは最大の攻撃力を持ち、
多彩な体術(本作ではマーシャルアーツと呼称)とそれに起因する豊富な無敵時間、爆発的なコンボ火力を誇る。
しかし、それらすべてがコマンド入力を必要とするため、格闘ゲームに熟達したプレイヤーでなければ
真価を引き出すのは難しい上級者向けキャラクター。

サブウェポンは敵に当てる事で熟練度が増加し、一定量溜まることでレベルアップする。
また、そのレベルの合計で攻撃力が決定し、なおかつ使用可能なサブウェポンの総数は少ない分、
攻撃力の上昇値は多く設定されているので成長スピード自体は大器晩成タイプのジョナサンよりも上。

特定の相手と協力して放つ合体攻撃『デュアルクラッシュ』が存在するので単独でのアイテムクラッシュは使えなくなっている。







✝余談✝

★時止めの能力でよくジョジョの奇妙な冒険の空条承太郎と対比されるが梁田氏は実際にドラマCDと対戦格闘ゲームで承太郎を演じている。さらに言えばドラマCD版でのDIOの担当は若本則夫氏。悪魔城ではドラキュラでお馴染みの人・・・。つまり月下の冒頭の「リヒターVSドラキュラ」がまんまドラマCD版ジョジョの「承太郎VSDIO」・・・偶然だろうか?
さらに余談だがリヒターは使わないがマリアの方は「ガーディアンナックル」と言うスタンド攻撃によく似た技を使用する。

リヒター=Richterはドイツ語圏の姓で現実にもありふれているが、あくまで『姓』であって名前では無い。
『黙示録』シリーズにて主人公、ラインハルトとコーネルのネーミングを巡る、『山田鈴木&一郎二郎』事件という悲劇が起こったが、
何のことは無い、『輪廻』の時点で同様の頭悪いミスはしでかしていたのである。

なお、『ギャラリー』のリヒターモードは“RICHITER”モードと表記されるが、これはスペルミスで本来ならHとTの間にIはいらない。


★ベルモンド一族、プロレス転向!?

コナミ発売のSFC専用ソフト『実況パワープロレスリング96' マックスボルテージ』では
コナミの看板キャラクターをモデルにしたレスラーが多数登場するのだが、その中になんと
『リヒターベルモンド』名義で彼がいる。画面上のグラフィックは共通キャラの髪やタイツの色が変わる程度なのだが、
選択時の顔グラフィックは完全に原作そのまんま。トレードマークの白ハチマキも健在である。
アメリカンスタイルの団体WWKの所属で身長187㎝・体重118㎏とのこと。

このゲーム『実況』と銘打たれてるだけあり要所要所で当時テレビ朝日アナウンサーだった辻よしなり氏のボイスが入る。
無論、『リヒター・ベルモンド』の名もガンガン呼ばれる。


行ったぁーっ!!リヒター・ベルモンド、闘志剥き出しです!

リヒター・ベルモンド、フェンスに激突ゥーッ!!


リヒター・ベルモンド、まるでいいところがありません!


パイルドライバー!リヒター・ベルモンド、凄まじい攻撃です!

これでもか!?まだやるのかぁーっ!?!?!?

…SFC末期とはいえ大したゲームだ…

また、勝利時インタビューへのコメントも彼専用のものが用意されている。ちょっと訊いてみよう。


「いかがでした?今日の試合は?」

「どうだい、俺がバンパイアキラーと呼ばれる理由が、分かっただろう?クイを打つのは勘弁してやるよ」


なお、使用できる技の中に『ドロップキック』がある。…月下で初披露した格闘技はよもやこのゲームからの逆輸入ではあるまいな…



★幻の続編

メガドライブスーパー32X対応ソフトとしてリヒターとマリアを主人公とする『輪廻』の続編が企画されていたことがある。


こちらの新グラフィックではリヒターは黒いコスチュームの上に丈の短い青いジャケットを着、
体格もすらっとしていて輪廻よりもスタイリッシュなイメージ。ハチマキは相変わらずで髪は伸ばしていない。

また、同じヴァンパイア・ハンターのライバルキャラが登場する予定でこっちは
輪廻版リヒターの青い部分赤に変更し、胸にでかい十字がプリントされた黒Tシャツを着たブロンドマッチョ。すげぇジョック臭いw
これはP曰く、(スーパー32Xが日本より普及しているであろう)海外市場でのウケを良くするためのキャラデザらしい。


結局この作品自体はタイトルが決まる前にキャンセルになったので世には出ず、代わりにPS専用の『月下』が開発された。
ある意味この作品は『月下』のパラレルといえるのかもしれない。
リヒターのドット絵は月下のラルフ・フェイクに改変されたという説もある。



★衝撃の未来図!?

『悪魔城ドラキュラ Circle of the Moon』(以下『月輪』)のヒロインにして主人公の師である
ヴァンパイア・ハンター、モーリス・ボールドウィンは開発当初は『リヒター・ベルモンドの老いた姿』という設定で、
月輪も本シリーズの正史(月下の数十年後)に加わる予定だった。

しかし、「 歳 食 っ た リ ヒ タ ー を 見 た く な い 」
…というさるコナミ女性社員のもっともな希望を聞いて、名前と設定を変更、
モーリス・ボールドウィンとして登場になり、作品の扱いもパラレルな外伝となったらしい(GBA発売当時の『コナミマガジン』より)。



★客演

2018年には『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』への参戦を果たす。同じく参戦したシモンのダッシュファイターとして扱われる。
特設リングでのリングネームは「紺碧のヴァンパイアハンター」。
ダッシュファイターとしてはファイターセレクトで最後に位置するため勝ちあがり乱闘では全てダッシュファイターが相手になるルートである。
また、エンジェランドのスマッシュアピールではピット達の会話にアルカードが割って入り、リヒターの人となりを解説してくれる。SPからの追加・新録組では唯一のゲスト枠である。


項目はヲタ知識だけでは作成できない。追記し、修正する心があるからこそ良項目ができるのだ!

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