ガンプラ塾/私立ガンプラ学園

登録日:2015/01/15 Thu 23:34:43
更新日:2024/12/28 Sat 18:25:17
所要時間:約 10 分で読めます






しかしこうして徹夜で作業していると、まるでガンプラ塾のようだな?

あれは地獄だった……

夢の中でも二代目メイジンの言葉を思い出す

ガンプラバトルは勝利こそ絶対
戦う相手が仲間や親兄弟としてもそれを押しのけ、勝利の頂きを目指すべし!



ガンプラ塾、私立ガンプラ学園とは『ガンダムビルドファイターズ』及び『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場する育成機関である。


☆概要

PPSE社が主宰し、二代目メイジン・カワグチが創設したガンプラに関して学ぶための私塾、それがガンプラ塾である。
テレビ本編で分かるのは概要だけだったが外伝でその情景が精彩に描かれている。

最高峰のガンプラビルダー育成機関と呼ばれているが入塾のハードルが非常に高く、世界レベルの実力者でも入門は難しいとされている。
余談だが、数学等の基礎教養科目もちゃんと設けられており、学業を完全放棄してガンプラの勉強のみを強要するような酔狂な施設ではない。
とはいえ、イベントは「ガンプラ」にかかわるものばかりであり、現在「ガンプラクリスマス」「ガンプラ歌合戦」が確認されている(後者はおまけ作画で二代目自ら「忘れるなよ」と念を押していた)。

そこには国籍や立場を問わず様々な場所から、自身の技術向上のために門を叩いた若者が集っていた。
しかし内部では二代目の弱肉強食を是とした方針の元、徹底された教育が行われており、塾生はお互いが潰し合う事を講師が肯定する中で過酷な日々を過ごしている。
二代目の思想を伝播するカルト教団くささも感じさせられる。

塾内ではビルダーとファイターで専攻を分けた教育プログラムを施行。一人で両方をこなす者以外に、ファイターとビルダーでコンビを組むことも多い。

設立の真の目的は次世代のメイジン・カワグチとなる者を選出する事にあり、その候補者に相応しい素質があると見込まれてしまった者は講師からより凄惨な扱いを受けてしまう。

卒業生が後に地獄と漏らす日々だったが二代目メイジンが「最終勝者は三代目メイジンの候補者となり、敗者は全員退塾となる塾内トーナメント」の開催を宣言。

塾内が騒然となる中、トーナメントは進行しユウキ・タツヤが最終勝者となる事で終了。
これにより全ての関係者を排除し、本来の目的を達成したガンプラ塾は緩やかに閉塾。ガンプラの長い歴史の中に消えたはずだった

一度は閉塾したガンプラ塾を母体に学校法人化、私立ガンプラ学園として再設立されたのである。余計な事すんなよ

静岡に構えられた校舎には全国から集められた新時代を担う若きファイター・ビルダーが集められ、ガンプラバトルに勝つための教育が行われている。

ちゃんと学校教育してるのかは不明。偏差値があてにならなそうな学校である。

その指導の結果、全日本ガンプラバトル選手権・中高部では5年連続優勝という偉業を達成。
日本中高部では最強と呼ばれており、一部の学校では勝つ事を諦めているほど絶対の存在として君臨している。

第13回ガンプラバトル選手権にも出場。予選を勝ち抜き静岡代表として大会6連覇を狙う。

このガンプラ学園は、ガンプラ塾の後継組織でもあるが、経営が立ち行かなくなった末に解体され、ヤジマ商事の方に行かなかった(行けなかった)PPSE社の関係者の為の救済組織ともいえる。




☆関係者

★ガンプラ塾

  • 二代目メイジン・カワグチ
塾の最高責任者。本編では集中治療室でマスク等で顔を隠されての登場のみ。
本作では黒いマントと赤いマフラー、サングラスを身に着けているが、素顔は影で隠れた形で描かれているため全容が分かりづらい。
痩せ形の中年代の男性。マントの下にはどこぞのモグリ医者よろしく、ガンプラ製作用の道具が満載している。
この衣装はPPSE社及びマシタ会長の方針で着せられていた事になっている。
また、サングラスに赤いマフラーは二代目メイジンの思想の象徴として扱われており、本編でも洗脳を受けたユウキ・タツヤが無理矢理着せられている。

少なくとも、第一回世界大会でデビューして以降無敗を通しており、伝説のファイターとして知られていた。
続編『ビルドファイターズトライ』にて3代目メイジンを襲名したユウキ・タツヤの様に殿堂入りを果たしている可能性も高い。
バトル後のガンプラの傷を一瞥しただけでバトルの概要を大よそ察し、大破したガンプラも何か光を放ちながら瞬時に直すゴッドハンドの持ち主。
バトルにおいても、ガンプラの完成度と彼の操縦技量があわさる(ちなみにアシムレイトも使えるらしい)と、フィールド上のマグマを触手のように操る等、フィールドの構成要素全てを手足のように自在に動かす。最早ガンプラが武器を手にする必要すら無く、メイジンがビームサーベルを抜いた場面を見ただけでエレオノーラが驚愕する程。後にヤジマの研究施設でスクランブルガンダムが粒子制御装置の暴走で似た事をしていたが、暴走関係無く自身で制御している辺り、人間離れした何かと言える。
当時のタツヤが現役世界王者と大差無い域にまで到達していることや、カテドラルガンダムオーパーツぶりから、本編・外伝において、ビルダー、ファイター双方において最高・最強の可能性もある。

何が有ろうと勝利をもぎ取る修羅のような人物、極端なまでの勝利至上主義者として認識されているが、実際は「対戦者達が互いに楽しめるガンプラバトル」というものを甘いと評しつつも、精神的に弱いと断じて、誰彼構わず自分の方針を押し付ける程極端な人物ではない。
しかし、ガンプラバトルの黎明期において、ガンプラバトルを盛り立てるのにまず必要なものを
「良くも悪くも皆の目標、一つの指標になる絶対的な分かり易い"強さ"を持つプレイヤー」だと判断し、自らがそうあり続けた。
ガンブラバトル及びガンプラ業界を盛り立てる為に人生を賭けている、一種のガンダムバカ、ガンプラバカだといえる。
そして、絶対に敗北は許されないメイジンと言う立場を目指す者達が集うガンプラ塾においては、その甘さを貫き通す難しさを知っているだけに真っ向から否定し、弱肉強食を是としている。

テレビ本編の3年前の時点でその体は病魔に侵されているらしくマシタに3代目の選出を急かされていた。
マシタとは双方タメ口を利いて余り敬意を感じない間柄だが、マシタは自分の方針に従いつつも威圧的な二代目を内心恐れており、自身により従順なメイジン後継者候補を独自に何人も用意していた程。

最早残された時間が無かった彼は、ガンプラとして自身の集大成を形に残すために、究極のガンプラ、カテドラルガンダムを完成させた。
この勝利のみを求めたガンプラも、ファイターの力量を完璧にフィードバックし、練習した分が忠実にガンプラに反映される。
単に性能に依存してゴリ推す代物ではなく、関わったファイターが皆驚嘆するその特徴に、彼の思想が表れている。

作中では、自分の次を継ぐ不敗のメイジンたるべき後継者には一切容赦せずに精神的プレッシャーをかける。
その徹底ぶりは害悪とも言えるもので、才能にあふれていたジュリアンに後輩潰しを強要して彼をも潰し、その勢いでタツヤにも迫った。
作中、二代目自ら一蹴したパーツハンター、ソメヤの才能と勝利への渇望を認めて、カテドラルを与えた上で
タツヤに二度目の敗北をしたソメヤを徹底的に鍛え上げ、更に凶悪な文字通りの「破壊と血に飢えた悪魔」に育て上げてしまった。
結果として、ソメヤを通して破壊と絶望を撒き散らし、タツヤを精神的に追い込んだが、これも三代目候補としてやっていく上でその思想が如何に難しいか体感させるようという意図でソメヤをタツヤへの当て馬として利用するため。
実際、ソメヤとタツヤが戦った場合、その敗因が何になるか含め、結果をほぼ正確に予測していた。

そんなソメヤをも破ったタツヤの前に現れ、遂にタツヤがメイジンに相応しいかを試す戦いに応じる。
その中で、ソメヤの一件を経ても尚、皆で楽しむ、何より自分がガンプラを楽しむという想いを強め、カテドラルに一撃も入れられないながらも最後まで正面切って戦い抜いたタツヤに対して、まだ精進が必要だと断じつつも、自身も成長の余地があると感銘を受けたかのような発言と共に遂に自分の後継者として認めた。


自他に厳格で物事に非常に生真面目であり、誰もがその実力・功績を認める存在ではある。
アランの様に才能を認めた教え子にはPPSE社ワークスチームへの配属の口利きをしている。
一応の後継者候補となったユウキ・タツヤ相手にも約束通りに自身の病身を顧みずに挑戦を受けて立つ等、根は非常に誠実な人物だとうかがえる。
しかし、生真面目過ぎる部分が災いしているのか、目的の為とはいえ手段を選ばない姿勢は最早狂気すら含んでおり、マシタの指示や思想の影響を抜きにしても批判は免れない。

また、本人は決して極端な勝利至上主義者ではないものの、ガンプラバトル普及の為に、強さそのもののわかりやすい象徴であるために、PPSE社の広告塔であるために勝利こそ全ての姿をずっと見せ続けてきた事は、そのガンプラバトルのスタイルへの信奉者を産む事はあっても、彼個人としての理解者を得ることはできず、更には後ろ盾である筈のマシタ会長からも勝手に後継者候補を独自に用意されている等の背信行為をされてしまっている。
或る意味、(恐らくは)ガンプラバトルにおいて後塵を拝している筈のイオリ・タケシや珍庵、ラルさんなどが多く理解者のいる存在であるのに対して孤独な人物だったと言える。
そして、7年後にガンプラバトルが一般層にも認知された頃には、競技者層の中で相手を徹底的に叩きのめすのみならず敗者への死体蹴りに近い罵倒等マナー低下の方向にまで歪んだ例も散見され、ガンプラ普及で多大な功績を残した反面、悪影響も及ぼしているきらいがある。
芸事の師匠としてはともかく、教育者としての資質は壊滅的だったとも言える。
それらを拭わんと後継者である三代目ことユウキ・タツヤが奔走している。

結果的に病に倒れて集中治療室に運ばれた彼に待っていたのは三代目メイジン・カワグチを襲名したユウキ・タツヤによる自身の思想の否定であったが、
二代目メイジン自身自分の方針ではどこかで限界が来るのを察していたのか、自分と違う道を往くタツヤに期待している節があった。
そのタツヤが導いていく業界の新しい姿を見られないのは心残りだったかも知れない。


使用機体はカテドラルガンダム


  • エレオノーラ・マクガバン
妖艶な美女の講師。
同塾の中でもイカれた講師として知られており、「ビルドファイターズ」屈指のド外道。
2代目メイジンに心酔しており、彼の技量や思想を受け継いだ、彼らにとって完璧なメイジンを生み出す為に教鞭をとり、
彼の掲げる弱肉強食の理念を徹底した指導を行う。

ガンプラバトル=殺し合いと捉えている。
負けた人間のガンプラは、そいつの目の前で踏み砕いて制裁を加え、二代目を継げる見込みの無い人間は屑呼ばわりする、残忍で苛烈な人間。
一応それは「"負けても次で改善して勝てば良い"。そんな"負けても次がある"なんて考え方では何度でも負け続ける」という信念なのだが、「相手を徹底的に叩きのめし、冒涜する」など「絆」を完全否定するその思想はもはや狂気レベルである。
踏み砕く対象は自分のガンプラも同じこと。
正直、マシタ会長などよりよっぽどラスボス感が出ている。

とは言え、生徒達に対しては、人間として本当に終わっているDQNとの区別はつけて「まだ救いようのある屑」と看做し、救いようのない屑に自分のガンプラが利用されることは良しとしない、といった最低限の倫理観は残っている。

タツヤのその素質の高さを認めるからこそ徹底的に厳しく指導したが、彼女の見込んだコシナ・カイラ共々、二代目と同様のガンプラビルダーやファイターにはとてもなれない。
と判断したため「軟弱者しか居ないなら最も二代目を理解する自分が三代目を継ぐ」と決意してトーナメントに出場。準決勝まで進むもタツヤに敗退し、高笑いを浮かべながら塾を去った…。

……その後、未練を断ち切れなかったのかフルアーマーガンダム7号機を相変わらず持ち歩き続けていたが、パーツハンターに強要され止む無く応戦。
真の愛機、ナドレ・パルティータを使用していなかったことも災いしてか、パーツハンター・ソメヤには成す術無く敗北。
自爆によってガンプラの強奪だけは防いだものの、鉄パイプによる殴打で病院送りにまで追い込まれ、負傷した身体でタツヤに警告に向かった。

サイコパスレベルのソメヤに対してはさすがに危機感を感じているものの、それは皮肉にも自分と二代目メイジンが理想とするガンプラファイターの姿そのもの
それに真正面から対抗して撃破してのけたタツヤを、皮肉ではなく三代目候補と認めて称賛する心境の変化もあったが、同時に自分を差し置いて二代目メイジンに寵愛されているように見えたソメヤに対して、嫉妬心を抱いていた。

タツヤの試験が終わり、誰も見ていない場で思わず倒れかけた二代目に駆け寄って肩を貸してり、二代目の体調については知らされていた様子。
三代目メイジンが確定した時点でガンプラ塾の役割は終わりを迎えたが、二代目が倒れるまで、傍で支えていたのだろう。

使用機体はフルアーマーガンダム7号機B●●ST、ナドレ・パルティータ




どう見ても美女だが実は男。通称エレ男。

実は男。通称エレ男。


大事なことなので二回言いました。



ガンプラ塾3期生。父との約束のために入塾。
ただ自分の信じるガンプラとの接し方を通すために塾での日々を過ごす中、塾内トーナメントで勝利。3代目メイジンの候補者となる。


技術専攻のビルダー。ガンプラ塾3期生。

後に2代目メイジンの口利きでPPSE社のワークスチームに配属され、やがて技術主任となる。

  • コシナ・カイラ
ガンプラ塾三期生のAクラスに所属する少女。
ファイター専行であるためプラモの制作経験がほとんど無い。

使用機体はストライクガンダム、コマンドアストレイガンダム。

ガンプラ塾一期生筆頭にしてタツヤの憧れの先輩。彼のHi-νガンダムヴレイブの製作にも協力して彼を可愛がっていた。

タツヤは塾で一番の技量だけでなく優しさも備えた彼こそがメイジンに相応しいと思っていたが……。

使用機体はガンダムF91イマジン。

  • カースティ・バースティン
ガンプラ塾に所属する女子塾生。入塾初日の新入生をバトルで試すという塾の慣例により、入塾して間もないタツヤにバトルを挑む。
トーナメントでは対戦相手のジュリアンが不調だったこともあり、彼を追い詰めるが、半狂乱になった彼の操るF91イマジンに彼女のキュリオスはぐちゃぐちゃに粉砕されて敗北した。

使用機体はGNアーマーを装備したキュリオス。

ビルドファイターズ名物の過去作登場人物のそっくりさん。
出典はガンプラビルダーズの外伝作品『模型戦士ガンプラビルダーズD』の主役二人。

当初はそれぞれ個人のファイターとして活動していたが、男の方が女を手伝ううちにそのまま専属ビルダーとなった。

使用機体はビギニングエボリューション。

  • クラモチ・ヤナ
塾の食堂でアルバイトをしている色々とデカい眼鏡のお姉さん。

その料理の味で塾生の胃袋を掴み、「おっかさん」として慕われている。
何でか塾内トーナメントに参加して敗北し塾の食堂から去ったが……。

使用機体はニャイアガンダム。


★私立ガンプラ学園

かつてのガンプラ塾3期生。PPSEを退職した後にバトルチームの監督として就任した。

長い金髪が特徴の美青年。アランの甥であり選手権ではチーム『ソレスタルスフィア』のリーダーを務める。
声はシモンの使用ガンプラの本家のパイロット

その卓越したプラモ製作能力と操縦技術で、公式戦では無敗。その記録は、現在も継続中である。


大柄な体格とマフィアみたいな恐い顔付きが特徴の青年。本当に高校生なのだろうか?
対戦相手を完膚無きまでに打ち倒すことから、『デッドエンドのサガ』と呼ばれている。

小学時代のユウマと対戦し、彼をガンプラバトルから遠ざけることとなった張本人。
ユウマが"失った物"を取り戻すために倒さなくてはならない宿敵である。

使用機体はガンダムジエンド

合宿の夜にセカイが出会った少女。

ウィルフリッドの妹でアランも驚愕するほどのガンプラ制作技術を持つ。
イギリス留学で日本から離れていたが全国大会開催に備えて帰国した。

使用機体はG-ポータント。

家庭の事情というホビーアニメにしてはやけにリアルな事情で転校した前年度の全国大会優勝メンバー。
年齢詐称疑惑を持つキャラクターの一人。
アドウ曰く「自分の補欠」だが、「迅速のスレッガー」という綽名も持つ優れたファイターでもある。
バトルには全力で挑むが、勝つこと以上に楽しいバトルを主義としている。



追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ガンダム
  • ガンダムビルドファイターズ
  • BFT
  • BFD
  • BFA
  • ガンダムビルドファイターズトライ
  • 地獄
  • 外伝
  • 全国常連
  • 中高部最強
  • ガンプラ塾
  • 私立ガンプラ学園
  • 修羅共の巣窟
  • 静岡県
  • 強豪
  • ガンダム組織項目
  • カルト教団
最終更新:2024年12月28日 18:25