トランジェントガンダム

登録日:2015/03/26 Thu 21:01:11
更新日:2025/01/22 Wed 17:05:14
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ありがとう

全身全霊をかけた戦いを私は望んでいる!



トランジェントガンダムとは、『ガンダムビルドファイターズトライ』に登場する機体。
機体デザインはライトニングガンダムガンダムアメイジングレッドウォーリアを手掛けた海老川兼武が担当した。


トランジェントガンダム

TRANSIENT GUNDAM

基本データ

型式番号:GN-9999
全高:19.4m(データ上の数値)
重量:57.1t(データ上の数値)
ビルダー及びファイター:キジマ・ウィルフリッド

  • 武装
GNパルチザン×2
GNバルカン/GNビームサーベル×2
GNフィールド

機体概要

日本中高部最強の存在であるガンプラ学園のエース、キジマ・ウィルフリッドが駆るガンプラ

機動戦士ガンダム00』に登場する太陽炉搭載機の系譜に連なる機体だが、原典に類似する機体は無い。

機体色は純白となっており、機体各部には多用された水色のクリアパーツと相まって見た目は非常にヒロイックで美しい。
機体特性もまたデザインコンセプトに準じており、機体各部のパーツをクラビカルアンテナとして機能させて得た圧倒的粒子制御能力でGN粒子による飛行能力やGNフィールドの発生能力を有する。
放出粒子の色は青に少量の金が混じった独特のもの。

また、誤解され易いが、本作のGNドライヴは永久機関ではない。
構造としては、周囲のプラフスキー粒子をドライヴが吸収し圧縮、それをエネルギーとして還元する。というものであり、他のよく造り込んだガンプラが内蔵する独自のジェネレータと大きな差があるものではない。

シャープなラインを多用した鋭角的なデザインと機体周囲を漂う粒子の色から氷を連想する視聴者は多く、丸いラインを多用したマッシブなデザインで赤い炎のような粒子を操るビルドバーニングガンダムとはある意味で対照的。

本機唯一の武装であるGNパルチザンを用いたオールレンジでの戦闘を持ち味としているが、ファイターであるキジマの趣向から無手による近接格闘戦も想定されている。
そのため細見な外見に反して機体の剛性と出力が高く、劇中では完全な格闘戦用のガンプラであるビルドバーニングガンダムと互角以上の格闘戦を幾度となく繰り広げた。

武装

  • GNパルチザン
メイン武装である長槍。
それぞれ大小の青いクリアパーツ製の刀身を柄の両端に備えている。
機体の全長近い巨大な武器だが本機は片手で軽々と扱う事が可能。
普段使うのは一本のみだが状況によっては二本携える。
柄は二つに分割が可能で、二振りのとして使用できる。

直接的な攻撃力は勿論、対ビーム性能も高く、刀身で敵機のビーム攻撃を反らす事で機体の防御装備として使用する。
非常に機能性に富んでおり、様々な攻撃方法が設定されている。

  • 斬撃
かつての戦国アストレイ頑駄無と同様に粒子変容機能により、GNパルチザンの攻撃を衝撃波として発生させる。
だいたいのオールレンジ攻撃はこれ一発で対処している。

  • ビーム砲
刀身を展開して、砲撃形態となったGNパルチザンから発射する。
最大出力の威力は巨大な浮遊大陸を容易に貫通するほど。

  • ビット攻撃
GNパルチザンから胞子状の粒子を発生させて展開。
粒子は鋭角的なジグザグの軌道で敵機を翻弄しつつ撃ち抜く。

  • 雷撃
GNパルチザンから落雷を発生させ、周囲を吹き飛ばす。
ここまで来ると何でもアリだなこの槍。

  • ランスビット
GNパルチザン自体が無線誘導兵器として稼働。
敵機を切り裂くのは勿論、刀身を展開して砲台にもなる。
分割する事で1挺に付き、2つのビットとなる。

主にトランジェントガンダムの近接格闘を補佐する目的で使用する。

  • GNバルカン/GNビームサーベル
両腕の甲に備えられた武装。かつてのガンダムアメイジングエクシアと同様にビームバルカンとビームサーベルの兼用武装。
基本的にGNパルチザンさえあればいいので使用機会は稀。
大抵はランスビット使用時やGNパルチザンを喪失(あるいは放棄)した時である。

  • GNスマッシュライフル
全国大会の決勝で使用した装備。

2挺の内、片方のGNパルチザンを失ったため補修としてGポータントの物を譲り受けた。

  • トランジェントバースト

その光は!?

未来へ羽ばたく……


私たちの翼だぁ!


本機のスペシャルアタックに設定されたシステム。00シリーズのトランザムシステムに準拠する機能である。
名称や色合いからして、トランザムの最上位機能・クアンタムバーストのオマージュと思われる。
発動時に機体が蒼く輝き、背部のスタビライザーから巨大な光の翼を展開。頭上には天使の輪が現れ、空中にソレスタルビーイングのエンブレムが描かれる。

  • バーストランサー
トランジェントバーストの出力を臨界状態にまで高め、機体周囲の粒子で虎を形作りフィールドを縦横無尽に駆け抜ける最大の秘技。

関連機体

トランジェントガンダムグレイシャー

TRANSIENT GUNDAM GLACIER

☆基本データ
型式番号:GN-10000
全高:19.4m(データ上の数値)
重量:57.9t(データ上の数値)
ビルダー及びファイター:アネガオオジ・リンジー

☆機体概要
ガンプラ学園の生徒であり、セカンドチーム「ラピス・ラズリ」のリーダーであるアネガオオジ・リンジーが、強い対抗心を持つウィルフリッドのトランジェントガンダムを参考に作り上げたガンプラ。
全身に紫のクリアパーツが取り付けられており、これらのクリスタルは生成したGN粒子を貯蔵する機能を持っている。
また、ここに蓄えられた粒子は超低温状態にあり、冷気による攻撃の要となっている。
本人はオリジナルを超えたと豪語しているが、実際に戦闘したことはないため真相は不明。

☆武装
  • GNパルチザンⅡ
GNパルチザンに代わり装備しているメイン武装。
粒子を利用した飛ぶ斬撃、中央での分離といった主な機能も同等に使用可能。

  • GNバルカン/GNビームサーベル
トランジェントガンダムと同様の武装。
ビームサーベルにも低温粒子の性質は適用されており、相手を凍結させることが可能。


ガンプラ

「HGBF034 トランジェントガンダム」として完全新規造形で発売。
初心者でも組みやすく、色分けはほぼ完璧で足りない色は各部のグレーのみ。各部のクリアーブルーの装飾、GNパルチザンが美しい。
細身の印象が強かったが、キットではややマッシブで力強い印象となっている。

難点は普通の手首がないのと、ビームサーベルの刃がない事。そして何より、頭部の造形が残念であること。
トッキントッキンに尖ったデザイン故に安全基準でエッジがダルダル、マスクと頬当てが一体化した妙なパーツ構成、額の青紫のパーツが奥まっているために、設定画とも劇中とも似ていない微妙な顔立ちになってしまっているのである。
アンテナを削って薄く尖らせ、目元のラインをスッキリさせればかなりマシになるので、気になる人はやってみよう。

代わりと言っては何だがHGガンダムエクシアとは互換性があり、エクシアの手首、GNソード、GNシールドを無改造で装着できる。
エクシア、ダブルオー、ダブルオークアンタと並べると進化の系譜がよく分かるだろう。

ゲームでの活躍

2024年12月のアップデートで新規参戦。コストは2500。
ソレスタル・スフィアの面々との連携攻撃や、GNパルチザンを使用したトリッキーな攻撃を得意とする。
また下EXバースト技に、G-ポータントに前方防御して貰いながら耐久値100を回復する珍しい技を持つ。
当初はダメージを取りづらく補正値も重いため、それほど強くないのでは……という評価だったのだが、
サブ射撃の斬撃やビット攻撃が胡散臭い当たり方をする他、ジエンドの拘束力の高さから2vs1の状況を作りやすく、
下特殊格闘の雷撃は範囲に癖はあるがストッピング能力に長けるので、実はかなり強い機体なのではと話題になった。
また前述の下EXバースト技による回復やGNフィールド展開の存在は受け主体の戦法を持つ本機と上手くマッチしているため、
基本的にミスプレーのリスクがある攻めをせず、サブ射撃などでチマチマと削ればダメージレースで勝てるという原作と大逆転の戦法を得意としてしまった。
結果、2500コスト帯では50%以上の使用率を誇り、勝率も非常に高い水準を維持。
更にリリース発表の生配信で運営が「全国大会の終わる2025年2月まで機体調整はしない」と余計な宣言をしたため、それが確かなら約3か月間もこの状況が放置される事が懸念されたが、
2週間後の12月24日にクリスマスプレゼント謝罪文と共に本機の下方修正を実施することが告知された。
大会予選期間に追加した機体を緊急下方するのは過去に数回あったが、前述の宣言を破る形での調整実施は前代未聞の出来事だった。

余談

機体名のトランジェントの意味は「一過性」、意訳を込めると「刹那」となる。要するに刹那、ガンプラになる

その名が示す通りに機体には刹那がそれまで搭乗してきたガンダム達に類似する特徴が見受けられる。

以下、類似点と相違点
  • 頭部
ガンダムエクシアと酷似。
耳が外され代わりの頬当てが貼り付けられ、角もより大きくなっている。
フェイスマスクは眉間の頂部が2つに割れた独自のもの。

  • 胴部
胸部の構成はガンダムエクシアと酷似。
造形はよりシンプルになり、クラビカルアンテナが可動式ではなくなり大型化している。
腹部形状はダブルオークアンタに近い。

  • 腕部
ガンダムエクシアと酷似。
マッシブだったエクシアの物と比較して細長くなり、肩の装甲が増設されている。

  • 腰部
類似する機体が無い独自の形状。

  • 脚部
太腿がエクシアR2、膝装甲がクアンタと酷似。
膝から下の形状が独自の形状となっている。

  • 背部
太陽炉搭載機の特徴であるコーン状のスラスターを装備しているが細部の形状が独自の物となっている。
スラスター下部には三方向に伸びたスラビライザーを設置。

  • 型式番号
GN-9999という数字からダブルオーガンダムのGN-0000が連想される。
一時期、GX-9999との関連性を疑う人がいたという。

この事から、もしかしたら

劇場版の後の空白の50年間の間に活躍した』

という設定のビルドファイターズ世界のみに存在するMSVなのかもしれない。



画像出典:ガンダムビルドファイターズトライ
© 創通・サンライズ・テレビ東京
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最終更新:2025年01月22日 17:05