カラミティ現象(仮面ライダーバトル ガンバライド)

登録日:2012/10/31(水) 12:38:01
更新日:2025/05/18 Sun 23:49:20
所要時間:約 9 分で読めます




「カラミティ現象」とは、データカードダスゲーム仮面ライダーバトル ガンバライド』及び
『仮面ライダーバトル ガンバライジング』のファン内で作られた造語で、ゲーム内の必殺技演出の規制の事を指す。
(あくまでファン内で呼ばれる愛称のようなものであり、公式の用語ではない)

【概要】

昭和は1号から平成はウィザードまで、サブライダーからイマジンまで数多くの歴代仮面ライダーがゲーム中に登場したガンバライド。
ガンバライドの意思を継ぎ、1号からギーツまで三人一組で戦うガンバライジング。
更にそのライジングのイズムを受け継ぎ、昭和・平成・令和の仮面ライダー達が4VS4のチーム戦で戦うガンバレジェンズ。
当然ながらキャラが使用する必殺技は一部例外を除けば概ね作品内で使用された『劇中必殺技』であるのが通例である。

そのために、プレイヤーは
「番組内で披露されたあの技、ゲーム内ではどう再現されているのだろう?」
とカードを集め、日夜筐体に向かいプレイに勤しんでいる。


が、中にはそう簡単に再現できない技もある

古くは仮面ライダーアマゾンの大切断、仮面ライダー1号などのサイクロンアタックなどに代表される、
『直接的なスプラッター・ゴア表現』や
『殺人・犯罪を想起させるようなダメージ表現』*1
さらに『事故を想起させる車両での体当たり』
といったリアルな表現はアーケードでもコンシューマでも自粛される傾向にあり、このゲームも例外ではなかった。


【カラミティ現象の由来】

仮面ライダークウガ タイタンフォームの必殺技「カラミティタイタン」から。
詳しくは下記を参照。


【カラミティ現象の代表例】

(以下、クレーム対策なのか自主規制で変更された技(カッコ内がその技が初登場した弾)で表記)

カラミティタイタン(ガンバライド 5弾)

カラミティ現象という名前ときっかけを作った、紫のクウガの必殺技。
元は"剣で相手の腹を突き刺し、体内に封印エネルギーを流して倒す"という流れ。
しかし、ガンバライドでは剣で相手を突いて吹き飛ばすまったく違う技に改変。これじゃスプラッシュドラゴンと変わらない…

画像出典:『仮面ライダーバトル ガンバライド』2008年12月25日稼働開始
@東映、BANDAI、株式会社メトロ


そもそも(この改変を除いても)原作のカラミティタイタン自体が、エフェクト無しで本当に突き刺すだけであるため、
映像映えしにくい仕様であるので、唯一の特徴である突き刺す部分が取り除かれると非常に地味かつ虚しい事になりファンをもやもやさせた。

…しかし、後のウィザード放送時に稼働したシャバドゥビ1弾で演出が強化。
突き飛ばすのは相変わらずだがカメラワーク等でうまく誤魔化して相手に剣を刺した様に見せている他、三方向からのアップで表現されていたゆっくりと相手に迫るカットもアングルとモーションを改めることで分かりやすくなっている。

ガンバライジングでは進化形態のライジングタイタンが参戦し、タイタンフォームの参戦自体は見送られていた。

が、その後継であるガンバレジェンズではまさかの復活参戦。さらにレジェンドアビリティ・フォームチェンジによってライジングタイタンにチェンジも可能*2
モデルやボイスもリニューアルされており*3、肝心のカラミティタイタンもガンバレジェンズ独自の画面構成を生かして忠実に再現された。
具体的には
  • ギイガ戦の「タイタンソードを片手に、ゆっくりと相手に歩み寄る」
  • そこから「タイタンソードを相手に勢いよく突き刺し、貫通する
この二点を思いっきり再現しているのだ!
「まともに貫通描いちまって大丈夫なのか!?」と思ったガンバライダーもいるだろうが、そこは15年続いてきたシリーズ。

画像出典:『仮面ライダーバトル ガンバレジェンズ』2023年3月23日稼働開始
@東映、BANDAI、株式会社メトロ

貫通している部分は筐体のモニター分割部分に被せるという形で見事に再現と規制回避をやってのけたのである!*4
更によく見ると相手の背面側に黄色いエネルギーが突き抜けており、背中側に衝撃が浸透している表現もさりげなく行われている。
(ただしギイガ戦を忠実に再現したうえにゲームの対戦相手はギイガのように墨を吐けないので、なぜ迫るタイタンを前に棒立ちで動けないのか、というツッコミも発生していたりするが…)

…リボルクラッシュで得た「刺してる箇所さえ映さなけりゃどうとでもなる」という開き直りノウハウは、このレジェンズでのカラミティタイタンによって、一つの完成形を見た…のかもしれない。

リボルクラッシュ(ガンバライド 7弾)

みんな大好き仮面ライダーBLACK RXの代表的な技。
元は"相手に飛び掛かってリボルケインで腹を貫通"からの"引き抜いた傷口から火花が飛び散りながら敵が爆散する"のだが、
「深く押し込み、貫通するほど突き刺す」部分がエグい為かこれも相手をリボルケインで突いて吹き飛ばすモーションに変更。

画像出典:『仮面ライダーバトル ガンバライド』2008年12月25日稼働開始
@東映、BANDAI、株式会社メトロ

だが、それ以外の一連の流れ*5が原作そのままなので、このレベルならタイタンよりマシとの意見多数。
地味に本編仕様そのままだと謎にワープしている最後の決めポーズの相手との位置関係の問題もこちらなら解消できていたりする。

しかし、ガンバライド参戦から少し間の空いた『クライマックスヒーローズ フォーゼ』では、
突き刺す場面で、原作であったRXにズームする場面で刺した部分を見えなくして上手く原作再現に成功。
ガンバライドでもカラミティより少し遅れてシャバドゥビ5弾で演出が強化。
クラヒ同様に刺突は直接映さず背中から火花が噴き出る部分をうまく再現する事で本編中の演出が追加された。

また続編である『ガンバライジング』で一変。

画像出典:『仮面ライダーバトル ガンバライジング』2013年10月13日稼働開始
@東映、BANDAI、株式会社メトロ

カメラアングルを変えて突き刺す手元(相手の腹部)をフレームアウトさせることでついに(動作の)完全再現を達成した。
爆炎のなかに青い光球が見えるところまで再現する本気ぶりである。
さらにリボルクラッシュに先駆けてロボライダー・バイオライダーに二段変身するカードが登場。
更に倉田てつを氏のボイス実装などの優遇措置を受けている。スタッフGJ

ライジングスプラッシュドラゴン(ガンバライジング プレミアムバンダイ限定カード)

仮面ライダークウガ ライジングドラゴンの必殺技。
ベミウ戦における「相手の腹部に刺して担ぎ上げ放り投げる」部分がカットされているのはカラミティ現象のためではないかと言われている。
おかげて見た目ほぼスプラッシュドラゴンである。(そして通常のドラゴンフォームは最後まで棒で叩く下位技しかもらえなかった

ガンバレジェンズでは通常のドラゴンフォームにスプラッシュドラゴンが復活実装され、バヅー戦の演出を忠実に再現している。
現状の実装ペースならライジングドラゴン参戦も時間の問題なので、どういった演出になるか注目されていたが、クロマティックX1弾において遂にその時は来た。
前述のベミウ戦における「相手の腹部に刺して担ぎ上げ放り投げる」部分をしっかりと再現し、刺さっている部分は封印の紋章で隠すことによって無事完全再現と相成った。
そもそも劇中映像からして封印の紋章によって刺さっているように見えるか見えないかギリギリのラインだったので「再現できるんだったらなんでガンバライジングの時はあんな中途半端な出来になったんだ」と突っ込んだガンバライダーが多く居たとか、居ないとか。

ロッキングカバンストラッシュ(ガンバライジング プレミアムバンダイ限定カード)

仮面ライダーゼロワンの必殺技。劇場版でアナザー1号にアタッシュカリバーを突き立てて攻撃するシーンを再現している。
等身大の相手に突き刺すのは流石にできず、攻撃後に爆発する演出に変更されている。

【カラミティ現象を回避した技達】

上記のリボルケイン同様に開発スタッフの工夫により規制を回避して実装された劇中技たち。

ダブルライジングカラミティタイタン(ガンバライジング ライダータイム4弾)

タイタンフォームの強化形態による必殺技だが意外にも無事実装となった(ちなみにライジングにはタイタンフォームは登場していないため、カラミティタイタンも実装されていない)。
演出はゴ・ジャーザ・ギを撃破したライジングタイタンソード二刀流による突き刺しだが腹部を貫通しておらず、相手の背後からのカメラワークで刺さる部分を映さないなどの工夫により迫力をそのままに規制回避に成功している。

大切断(ガンバライド 11弾)

必殺技で敵から血が吹き出すことで有名な仮面ライダーアマゾンの技。
元は"ヒレカッターで敵を斬りつけまくり、敵は体中から血や獣人特有の謎の色の体液を噴き出しながら悶絶し昏倒するor文字通りの意味で首を跳ね飛ばしたり五体バラバラになり爆発四散するスプラッターな技。
ディケイドのリ・イマジの世界では墨っぽい黒っぽい何かを出す事でマイルドにしていた。

そしてガンバライドでは吹き出す血飛沫を火花チックにする事で規制回避をし対応。
(これはどう考えても血が赤色でない相手も想定した上での対応だと思われる。そも本編の獣人からして緑やオレンジなど各々色の違う体液を吹き出している)
大切断の持つ魅力を損なう事なく再現したコロンブスの卵的な革新的なアイディアで、クライマックスヒーローズなどの他ゲームや、MOVIE大戦MEGAMAXなどの実写映像でも活かされる映像表現となった。

後続のガンバライジングではハチ獣人戦の再現をしつつやはり体液の代わりに火花が割った額から噴水のように湧き上がり、ゲームならではのダイナミックさを求めたガンバライド時代とは違う本編の間を再現したアプローチで好評を博した。
ガンバレジェンズではガマ獣人戦の切り抜き写真がバラバラになるソフトなバージョンの大切断で一応火花は出るが控えめ気味なマイルド版になっており、コアなファンからは文字通りの出血大サービスが待ち望まれている。

ドラゴンファイヤーストーム(ガンバライド 003弾)

必殺技よりキャラの死に様の方が変にインパクトを残す龍騎より、仮面ライダー龍騎サバイブの技。
バイクモードに変形したドラグランザーから火球を撃って隙を作り、ウィリー走行で突進して相手を轢き潰すというのが元の流れ。

アマゾンと違いド直球に轢き逃げを連想させる技なので、放送当時から物議をかもし『ひき逃げアタック』なんて名前で呼ばれた。
クラヒ版の流用のドラゴンナイトのゲームでは日本より規制が厳しいはずのアメリカでも何の問題なく使用されていたが、ガンバライド参戦前に発売された『仮面ライダー クライマックスヒーローズ』では(ドラゴンナイトの映像を流用した場面で)ひき逃げがカットされ、「ドラグランザーバイクモードで突進しながら火球を撃ち、停車」という何とも消化不良な技になってしまった。
元々劇中や最強フォーム内で目立つ技がこれしかない龍騎サバイブにとって地味に深刻な問題であり、またディケイドのコンプリ召喚時のバーニングセイバーの方がシンプルな必殺技として成立していたため没個性化するという事態に陥いった。

しかしガンバライドではひき逃げがカットされず『火球による炎で画面をぼんやりと隠しつつ高速でひき逃げ』という改変がされた。
これにより『原作を知るファンには分かるが、知らない子供達には分からない』という演出でカラミティ現象の回避に成功した。
カラミティ現象とは(ry

次作、ガンバライジングでは「ウィリー状態で突撃し、ぶつかる瞬間を映さず爆炎の中から走り抜ける」とある程度の配慮はされたが、こちらもさほどTV版のイメージを崩していないとして好評。

疾風断(ガンバライジング ボトルマッチ2弾)

仮面ライダーナイトサバイブの必殺技。
龍騎サバイブと同様に、こちらは火球の代わりに拘束ビームを撃ってから突撃する。

ガンバライジングで念願の強化形態が実装されたナイトと共にこちらも実装。
必殺技演出がムービーで流れるため、必殺技で敵と絡ませることができず、拘束ビームも轢き逃げもなく、突撃した後に敵キャラが吹っ飛び爆発する、というものになった。轢き逃げというよりかはただ正面衝突しているように見える。

クライマックスヒーローズでは「拘束ビーム→急停車し、残像のような影が突進する」という演出だった。

どうも昨今の作品では龍騎サバイブに比べてあからさまにバイクでない形に変形する点を活かし
「あくまでミサイル的な飛翔物体が飛び回っているだけで轢き逃げではない」的なアプローチで規制回避をする事が多い。
バトライド創生などが該当。

ハイバイブネイル&スパインカッター(ガンバライド 05弾)

真・序章の風祭さんことシンの必殺技。指の爪ハイバイブネイルで相手を引き裂き、腕のスパインカッターで一閃。

そもそもシンさんには劇中で披露した明確な必殺技は無く、ネイルもカッターもシンさんの体のパーツ名であって技じゃない。
バッタの跳躍力で相手を撹乱し、相手の肩を踏み台にして飛び上がる、手を腹に突き刺し台車ののように運搬するなど本編の様々なアクションを取り込みつつ
相手に接近しハイバイブネイルで切り裂き最後に赤背景と共にスパインカッター(いわゆる脊髄抜き)をかます乱舞技となっている。
技らしい技がなかったので表現について懸念していたファンの期待に見事応えた形となった。
本編そのままという訳にはいかない部分も当然あり、本来右パンチのホバー移動は正拳突きを相手の腹に深々と突き刺すエゲツないアクションなのだがゲーム中では手をパーにして相手の腹に添えるようにして押し出している。これも一種のカラミティ現象と言えよう。

そして最後のスパインカッターによる一撃はいわゆる脊髄抜きの一撃を相手の頭部から腹部あたりに変更し、最後は赤背景に黒いシルエットでまるで本当に首がスッ飛んだようなゴア風の表現を規制ギリギリまで表現している。(当然だが本当に首が飛んでいる訳ではなく相手はそれっぽく首を下に向けたポーズになっている)
規制を避けつつ必殺技のないシンに上手く本編のエッセンスを盛り込み、更にゲームならではのスタイリッシュさと大迫力を求めた渾身の必殺演出としてファンは歓喜した。

ライジング以降では「真 ライダーラッシュ」*6と名前を変えて続投。
ライド時代から動きをかなり削られ、最後は氷室に復讐したガラス割りパンチにするなどかなりマイルドに
そしてレジェンズではそれすら無くなり最初に作られた技と比べ途中で強制中断して終わるような不完全燃焼な技になってしまった。
ガンバライド時代が一番洗練されているという悲劇の改造兵士である。

音撃斬・雷電斬震(ガンバライド 05弾)/轟鬼&斬鬼・音撃合奏(ガンバライド 06弾)/音撃斬・雷電激震(ガンバレジェンズGL02弾)

師弟の音撃戦士、仮面ライダー斬鬼/仮面ライダー轟鬼の必殺技。
剣とギターが合わさった形状の武器・音撃弦を突き刺し、掻き鳴らすことで清めの音を叩き込んで敵を倒す。

ギター演奏の都合上カラミティ現象で吹き飛ばすわけにもいかないので参戦を絶望視されていたが、まさかの参戦。
刃先が発光して刺さってる場所を隠すことで動作は100%再現(クラヒも同様)。
微妙に刺さってない位置に刃先があるような気がしなくもない。

轟鬼の方はどこからともなく斬鬼さんが登場し「散華する斬鬼」再現のW音撃斬を繰り出す。こちらも刃先が発光している。

ガンライジングではまさかの未参戦だったがガンバレジェンズでは10年ぶりに弦鬼師弟が参戦。
ここに至り轟鬼はようやく単独での雷電激震が実装された。
こちらでは突き刺す先端部分に赤い光球のようなエネルギーを発生させて先端部分を隠しつつ上手く表現している。

ガタキリバ・スラッシュ・スリー(ガンバライド 002弾)

仮面ライダーオーズガタキリバコンボのゲームオリジナル技で、
地中にもぐった後、真下から相手を空高く打ち上げ、クワガタホーンで相手を捕まえ地面に叩きつける。
そして、最後にカマキリソードを相手の腹部に突き刺す必殺技。
クワガタの角(顎?)、カマキリの刃、バッタの跳躍とガタキリバの特性を生かした爽快感のある連続攻撃。

他の必殺技がカメラワーク等で突き刺す部分を誤魔化している中この必殺技は堂々と相手の腹部に刃を刺している。
何故この技がよくてカラミティやリボルクラッシュは駄目だったのか…
一応、あれらと違って貫通しけてはないが。

ギルスヒールクロウ(ガンバライジング 無印4弾)

仮面ライダーギルスの必殺技。ライダーキック系統では珍しいカカト落とし。
どうやら「刺すパーツが貫通しなければOK」なのか、カカト落としHIT後のギルスが咆哮するカットでヒールクロウが刺さっているのがちゃんと確認できる。
ガンバライジングでは刺している踵の部分を直接映さない
ガンバレジェンズでは相手の背中からのアングルで遠近法を駆使し絶妙に踵が刺さってるような刺さってないようなギリギリのところを攻めている。

オーズバッシュ(ガンバライジング ナイスドライブ6弾)

メダジャリバーで空間ごと敵を一刀両断する、オーズの必殺技。
斬った後に空間が元に戻るので、実際に敵を真っ二つにしているわけではない*7のだが、
見方によってはそう見えるため実装は絶望視されていたものの、『ガンバライジング』ナイスドライブ6弾でラトラーターコンボの必殺技として遂に実装。
ドラゴンファイヤーストームなどと同様にムービー仕様になっており、相手を映さず背景のみが切断される演出で上手く誤魔化している。
(これ以前にあったゲーム作品、クライマックスヒーローズでも同様の手法が使われていた。)

その後、エグゼイド放送に合わせて稼働したGH(ガシャットヘンシン)1弾にてタトバコンボが使用するverも実装。
ラトラーター版同様にムービー仕様であり、相手を映さない演出になっている。

そして、仮面ライダーセイバー放送中のZB(ズバットバットウ)3弾にて、
レジェンドライダーの必殺技をセイバーに登場する剣士達が使用する特別な必殺技を放つキャンペーンカード郡「レジェンド習得一閃」で仮面ライダー最光が「オーズバッシュ」を使用する。
こちらは本家を差し置いてムービーでないリアルレンタリング方式での実装となっており、なんと切断する相手もバッチリと画面に映っている。

スーパーライダーブレイク(ガンバライジング プレミアムバンダイ限定カード)

スーパー1の必殺技。最初にエレキハンドによる電流で攻撃し続けて愛機ブルーバージョンで敵に向かって突撃する。(ファイブハンドもキック技もなく最初に実装されたのがこれだった
ナイトサバイブの疾風断同様、演出がムービーで流れるタイプの技であり相手を轢くシーンがないため無事実装。

ハザードは止まらない(ガンバライジング バーストライズ1弾)

ハザードトリガーで暴走したビルド ラビットタンクハザードフォームの必殺技。
ラビットタンクハザードフォームそのものは『ガンバライジング』ベストマッチ4弾で参戦しているが、バーストライズ1弾ではなんと『ビルド』第21話の暴走状態を再現した必殺技が実装されてしまった。
クローズチャージを変身解除に追い込んだ連続攻撃と青羽を消滅に追いやったハザードフィニッシュを組み合わせたえげつない必殺技となっており、「必殺技を受けた相手が青羽と同じように仰向けに倒れる」という細かい演出まで再現されている。
トラウマを蘇らせる、違う意味で怖いという点ではハザードフォームの必殺技はオリジナル技を出してもおかしくはなかったのだが…

セイバースラッシュ

仮面ライダーアギト フレイムフォームの技。
フレイムセイバーで敵を真っ二つにするため実装は厳しいか…と、思われたが、火でセイバー繋がりという理由かZB(ズバットバットウ)1弾で見事実装された。

ゲーム内ではアギト8話のクロウロード戦を再現して飛び掛かってきた相手を迎え撃つスタイルになっている。
刀身が相手の体を通過しているが本編と違い、斬撃音を消して生々しさを感じない様に工夫されている。
真横のアングルなので遠近を上手く駆使してそれっぽく見せているのだろう。

バイオレントパニッシュ(ガンバライジング ガシャットヘンシン4弾)

仮面ライダーアマゾンオメガの技。
ムービー技・くらう側の視点とすることでカラミティ現象を回避している。

バイオレントスラッシュ(ガンバライジング ガシャットヘンシン4弾)

アマゾンスラッシュ(ガンバライジング ガシャットヘンシン5弾)

仮面ライダーアマゾンアルファの技と仮面ライダーアマゾンニューオメガの技。
バイオレントパニッシュと違いリアルタイム技なのだが、こちらはこちらでカラミティ現象回避のためなのか動きを少なくしたりアングルを変えたりしている。

クリスタルブレイク(ガンバレジェンズ クロマティックX1弾)

子供が真似しにくい変身モーションを持つ仮面ライダータイガの技。
相手の頭と体を地面にガリガリさせながら引きずり回し、最後に腹を爪でブチ抜いて持ち上げる。

クライマックスヒーローズでは突き刺すシーンがカットされ、持ち上げているだけに見える改変がされたが
『引きずられていた相手が次のシーンでは持ちあげられている』という少々不自然な演出になってしまった。

ちなみに当時のゲーム版龍騎では敵がぶん投げられたところを爪でブチ抜いて迎撃というタイプなのでどちらにせよ…と思われていたが、ガンバレジェンズにてついにタイガが参戦。
35話のガルドストーム相手に決めたものと38話のオルタナティブ戦のフィニッシュを組み合わせたものになっており、本人ボイスと相まって再現度は上々。
肝心のデストクローでの串刺し部分は逆光でカモフラージュする事でうまい事原作再現に成功している。

【カラミティ現象の煽りを食らいそうな技】

ゲーム実装が厳しそうな技の数々。
しかし、ここに記載されていたが工夫により雰囲気を崩さずに実装された技も多いので将来的には…

ライダーカッティング
仮面ライダーガタックの技。
双剣ガタックダブルカリバーを組み合わせてハサミ型にし、敵を挟んで持ち上げて爆散させる技。
エネルギーを流し込んで倒しているのだが、どう見てもハサミで相手を真っ二つにしているようにしか見えない。

しかし、シャバドゥビ弾でウィザードの怪人グレムリンが参戦。
ライダーカッティングと同じ鋏型の武器で相手を攻撃する必殺技「ラプチャーカッティング」を披露した。
こちらは鋏で相手を斬るシーンはカメラを技を受けるライダー視点に、鋏で斬られた後は吹っ飛ばされて爆発する。
…という具合に演出にし規制を回避しつつ見栄えするように工夫されている。

ガンバライジングでは結局ハイパーガタックの方が優先され実装はならなかったが、レジェンズ以降ではライダーカッティングに少しは希望があるかもしれない…

デッドエンド

コオロギライダーことオルタナティブ・ゼロの技。
サイコローグが変形したバイクのサイコローダーに搭乗し、バイクごと回転しながら突撃する。
たぶんエフェクト(ry

ボルテックフィニッシュ・HS

仮面ライダービルド ファイヤーヘッジホッグフォームの必殺技。
左腕の銃を敵に突き刺して放水で膨れ上がらせ、針がついている右手のグローブで殴り破裂させる。
刺すだけでも駄目なのに膨れ上がらせたりさせる為、誤魔化すのも難しいだろう。

ボトルマッチ2弾にて参戦。番組で披露したものとは無関係なオリジナル技(必殺技は空中で高速回転し、針を敵に放つ、というもので、バースト技は毬栗のような形になって相手に突撃して吹っ飛ばし、そこに放水する、というもの)であった。

【関連技】

ライダーブレイク

スカイライダーの技。
ガンバライド/ガンバライジングには登場していないが、バトライド・ウォーではどこからともなく壁が出現し、そこに突撃することで衝撃波で攻撃する技になっている。
轢き逃げ技の語源ではあるが本編では障害物や壁を砕くために活用しているので轢き逃げではないというちょっとややこしい技。上記の壁召喚もそれに基づいた再現の一環である。
仮にガンバライジングに収録されたらどうなるかはわからないが、上記のように既にいくつかバイク技が収録されているので意外と普通に収録されるかもしれない。

シャウタ・ウェイブ・スリー(ガンバライド005弾)

仮面ライダーオーズシャウタコンボのガンバライドオリジナル技。
初登場の004弾では大波と共に相手に襲いかかる技だったが、次の005弾でおそらく東日本大震災の津波被害への配慮のために波の演出が消されるという修正が行われた。
カラミティ現象とはちょっと違うがこれも自粛の一種である。

【結論】

本作は(SD系を抜かせば)仮面ライダー初のアーケードゲームであり、
それ故に幼稚園児から年配ファンまで全年齢対象に合わせるために仕方なく変更されてしまった。
いわばクレーム対策で自主規制し、おっかなびっくりの手さぐり状態でいたのだろう。

しかし、稼働から2年くらい経ったのを境に、仮面ライダー新1号・新サイクロン号といったバイク搭乗カード参戦、
再現率ほぼ100%のアマゾン、ひき逃げアタックの登場といったことから考えると
「これくらいまでならやっちゃっても大丈夫だよな!」
というある程度の目安ができたのだと思われる。

なお、映像作品での突き刺し演出だが、やはりこちらも近年は上手く隠すようにしている。が、カットによっては脇腹に添えているだけだったり、刃の部分をガッツリ掴んでたりと見てはいけないものを見てしまった気分になる。
あなたの事ですよ、アナザーアギトさん




追記・修正は1k以内でLRの仮面ライダーを当ててからお願いします。

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最終更新:2025年05月18日 23:49

*1 近年のナイフを用いた犯罪のおかげで特に刺突に関しては厳しい傾向にある

*2 こちらもテクスチャリニューアルされており、必殺技演出もライジング時代から手が加えられている

*3 さすがにオダジョーボイスではないが、新たに撮り下ろされたボイスは原作に準拠した言い回しが多く採用されており声もより寄せられている

*4 ガンバレジェンズの筐体は稼働終了した「アイカツプラネット」の縦2画面筐体を流用している

*5 サンライザーからのリボルケイン抜刀・RXジャンプ・相手から噴き出す火花・〆の一欠モーション

*6 レジェンズでの名義はラッシュだが、ライジングの場合は表技がこの名義。バースト後は「真 ライダーパンチ」

*7 ただしオトシブミヤミー戦やルナ・ドーパント戦では断面が見えていた