餓狼伝説SPECIAL

登録日:2015/10/07 Wed 00:55:48
更新日:2022/01/27 Thu 16:58:42
所要時間:約 4 分で読めます





『餓狼伝説スペシャル』は93年にSNKが開発、稼働、発売した格闘ゲーム
『餓狼伝説』シリーズの第3作で、シリーズの集大成として発売された。
基本的なゲームのデザイン、システムは前作『餓狼伝説2』を踏襲しており、プレイヤーキャラクターの増加とシステム周りの調整が施されている。
当時の格闘ゲーム黄金期を代表するタイトル。
『餓狼伝説』シリーズの中でも最も知名度が高く、未だに現役で大会が開催されている程に人気も高い名作。
完成度はと言うと、突き詰めるとバランスは良いとは言えず、
ライン移動による逃げや一部の永久パターンが問題になったり、皇帝波が煎餅で消されたりするが、
それ以上に爽快感を重視した作りが魅力でもある。


【システム】
基本的な操作は前作から継承。
のけぞり中の無敵が無くなり、連続技がゲームに反映される等、ゲームとしての完成度が高くなった。
前作の8名のキャラクターに加えて、4名のボスキャラクターと、初代『餓狼伝説』(以下餓狼1)から復活した3名のキャラクターを加えた総勢15名のプレイヤーキャラクターが使用可能に(超必殺技も全キャラクターに付いた)。
後に『KOF』シリーズにも繋がる、お祭りゲームの元祖としても語られる。


【物語】
元々はお祭り作品の為に特にストーリーが用意されていなかった。
しかし、アニメやゲーメストコミックスの公式化もあってかキャラクターの詳細が更に深く掘り下げられている。
そして、本作で復活したギース・ハワードに人気が集中。
後にギースの復活に関わる作品として文字通りに『餓狼伝説2』と『餓狼伝説3』を繋ぐ作品として位置付けられている。


【登場キャラクター】

テリー・ボガード
イケメン風来坊。
連続技がシステム化した事で猛威を振るう。

アンディ・ボガード
納豆パスタ。
斬影拳の強さは健在。

ジョー・東
ワニ好き。
本作までは主人公の一人。
本作のCPU戦での同キャラ対戦時、
「変なパンツで俺をイメージダウンさせようとしてるのはお前か!」とメッセージが表示され、KOFに先駆けてイロモノ化が徐々に始まる。

不知火舞
アニメやコミカライズを経て、ヒロイン設定とアンディとの関係が公式化。

■山田十平衛
鬼畜と名高いCPU戦でも特に厳しいと有名。一人プレイでは最初の相手に選ぶのが攻略の第一歩。
本作のエンディングでは後にKOFに参戦する超能力女子高生が登場する。

■チン・シンザン
太極拳使い。
弟子時代は「闘神三兄弟」の一人。
奥さんは美人。

キム・カッファン
正義のテコンドー使い。
たまにステージの後ろを飛んでいる。

■ビッグ・ベア
元上司(ギース)は嫌いな模様。
本作を最後に「ビッグベア」名義の参戦はしていない。

■ダック・キング
復活のダンスの帝王。
超必殺技に魅せられたプレイヤーは多い。

■タン・フー・ルー
アニメを経て重要キャラクターに。
巨大化は「気」のイメージ化である。

ビリー・カーン
ギースの復活に伴い、彼との主従関係が強化。
ギースの命令でクラウザーをスパイしていたとの設定に変更された。

■アクセル・ホーク
飛び道具がリニューアルされ、餓狼1に登場していたマイケル・マックスのトルネードアッパーが追加。何故か声ごと追加されているが気にしてはいけない。
本作を最後にクラウザーから離反して、マイケルをトレーナーに迎えて現役復帰を目指している。

■ローレンス・ブラッド
プロフィールから囁かれたホ○疑惑が公式イラストで加速。
超必殺技が出し難い事で有名。

ギース・ハワード
二大ラスボスの一人。
キャラクター、必殺技、ステージ演出、神BGMに恵まれ、お祭り作品としての枠を越えて正式に復活。
ネオジオの拡大縮小演出により次々と開いていく襖と星条旗の幟にゲームファンが震えた。

ヴォルフガング・クラウザー
二大ラスボスの一人。
通常プレイでは彼がラスボスなのだが、↑と↓に挟まれた弊害からか影が薄い。
ギースの影響からか当て身投げが中段のみになったり、皇帝波が普通の飛び道具と相殺されたりと不憫。


【ゲスト】

リョウ・サカザキ
龍虎の拳』の主人公。
クラウザー戦までを無敗(1ラウンドも落とさずに)勝ち抜く事で挑戦して来る。
圧倒的な破壊力の必殺技とガード不能+超威力の龍虎乱舞がプレイヤーを襲う。
家庭用ネオジオでも対戦専用ながら使用可能で、移植作品では一人プレイでも使用可能と、プレイヤーへの配慮が見られる。



【移植作品】

ネオジオ、SFC、X68000、GG、PCエンジン(アーケードカード)、メガCD、FM TOWNS、等に移植。
やはり当時の子供達が触れる機会が多かったのはSFC版だが、グラフィックはかなり本家に近いレベルになったものの、それだけに不満も多いらしい。
現在はPS2のアーカイブス版やXbox360、Wiiのダウンロードなど、オリジナルをプレイ出来る環境は多くなった。


【余談】

※ギースら復活組のBGMは餓狼1でのテーマ曲のアレンジ。
聞いても解原が解りやすい「ギースにしょうゆ」は“みんなで決める格闘ゲームBGMランキング”でも一位に選ばれたりしている。


※前述の様に現在でも大会が開かれており、当時の「ゲーメスト」等で決定された対戦ダイヤグラムの常識は日々更新中である。




「この程度の追記・修正で俺は満足せんぞ…」


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最終更新:2022年01月27日 16:58