リョウ・サカザキ

登録日:2011/07/15 (金) 21:55:29
更新日:2023/11/14 Tue 12:50:45
所要時間:約 6 分で読めます




押忍!!


◆リョウ・サカザキ(坂崎 亮)
格闘ゲーム『龍虎の拳』シリーズの主人公。朱色の胴着がトレードマークの空手家。
KOFシリーズ』にも皆勤。
『餓狼伝説シリーズ』や『武力』にも登場しており、さらにカプコンとのクロスオーバーでも皆勤と草薙京テリー・ボガード以上に顔が広い人物。



【劇中での活躍】

「気」を操る格闘技「極限流空手」の創始者タクマ・サカザキの息子であり、同流派の師範にして極限流史上最強の男。
元々心優しく争いを好まない性格で、格闘技は向いていないと評されてしまうほどだったが、タクマはそんな彼に容赦なく、極限流空手を叩きこむ。
そしてリョウの10歳の誕生日、幼くして母親を交通事故で亡くした上に父が失踪してしまう。(状況が怪しく何かの陰謀が疑われた)

最愛の妹を養う為に必死で働いたが、とても満足の行く暮らしのできる稼ぎは得られなかった。
窮した彼は、極限流空手を頼みとして街で行われる賭け格闘試合に出場するようになる。
そう、彼は「盗み」などの犯罪には走らず、己の力で勝ち取る道を選んだのである(厳密には賭け格闘試合も犯罪かもしれないけど)。

もちろんリョウとて、最初から強く勝ち続けていられたワケではない。
幾度となく打ちのめされ、己の未熟さ・無力さを呪い悔しい想いをする日もあったが、
妹のために歯を食いしばり常に闘い続け、やがて「無敵の龍」の異名を持つ、街でも屈指の実力者へと成長する。

初登場となる初代『龍虎の拳』では、その妹ユリがサウスタウンを支配する「組織」に攫われる。
彼女を救う為、親友のロバートと共にサウスタウンの闇に挑む。
……最終的にユリを救出する過程で、己の宿業に捉われた父と再会。自らの力で「家族」を取り戻した。

『2』では初めてサウスタウンで開催された「キングオブファイターズ」に参加。
初の優勝者となった後で、主催者であるギース・ハワードに仲間に誘われるもこれを拒否、ギースに敗北を味わわせる。

ちなみに派手な朱色の胴着を着ているのは、亡き母が初めて仕立ててくれた色だから。
思い出の色として、以後も新調する度に同じ色に染めているようだ。



【プロフィール】

■無敵の龍

格闘スタイル:極限流空手
誕生日:8月2日
年齢:24歳(22歳)
出身地:日本
血液型:O型
身長:179p
体重:68s(75s)
趣味:日曜大工
好きな物:餅 納豆
得意スポーツ:相撲
嫌いな物:足のいっぱい付いた虫


最愛の妹を守るべく強くなった心優しき男。
最新登場作の『KOF XIII』では異様に厳つい見た目にされてしまったが、本来は細身で美形の設定にある。
性格も元来は朴訥で無口であり、やたらと喧嘩を吹っ掛けるような真似は決してしない。
龍虎の拳外伝では、「俺はさしたる理由もなく闘いたくないだけだ」と凄い漢を諭そうとするシーンもある。
現在の口が悪い空手バカの設定は『KOFシリーズ』でのギャグ補正以降に強化された部分である。

……また、本来は貧乏では無い。



来たれ、極限流!!



【客演】

■餓狼伝説シリーズ
『SP』にて隠しボスとして登場。
餓狼は龍虎から数十年後な為、若い姿であるのはおかしいのだがこれはプレイヤーが見た幻である。
MOW』には弟子のマルコが登場。
この時代でも健在らしく、現役のマルコが恐れおののく実力を持つらしい。
本人が直接参戦したのは黒歴史であるポリガロのみであるが、ここでは「Mr.カラテ」と呼ばれる格闘家になっている。


■KOFシリーズ
龍虎キャラのほとんどがギャグと化すKOFでもやはりネタ気味……。親父にはキングとの結婚を迫られる(世継ぎの為)他リョウ本人もシスコンであることがよくネタにされる。
そして『01』『03』では極限流貧乏ネタの公式化…下記の『SVC』合わせ余りに改悪が過ぎたのかファンからの批判も多い。
そのためか『XI』以降貧乏ネタは鳴りを潜め、持ち前の天然ぶりを見せたり親父や妹の破天荒さに苦労する様子、キングとの気の置けない間柄がピックアップされるようになった。
『XIV』からは焼肉屋の経営が本業になりつつある極限流の面々に複雑な感情を浮かべつつある。

『M1』でも歳をとり黒の胴着に、こちらは親父よろしく天狗の面をつけた「二代目Mr.カラテ」を名乗る彼が登場する。
『武力』や『NBC』でも壮年や中年だが名前はそのまま。


SVC
なぜか口が異常に悪く常に喧嘩腰。別名チンピラになったリョウ・サカザキ
ファンからの評価は最悪。
……無かった事にしてください。
+ 暴言の一例・閲覧注意
「しかたない…ボコボコにしてやろう。」(対ケン・マスターズ戦)
「お説教はたくさんだ。それ以上言うと、インドの山奥まで吹っ飛ばすぜ?」(対ダルシム戦)
「暑苦しそうな奴だ。近寄るな!」「馬鹿力だけのウドの大木め デカけりゃ強いと思うなよ!」(対ヒューゴー戦)
「失礼な女だな。ぶちのめしてやる!」(対色戦)
「同じ顔をした奴を見るぐらい目障りな事はない。」(同キャラ戦)
「時間の無駄だ。」(対火引弾戦)

■大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
DLC第4弾のテリー参戦動画で龍虎乱舞の始動動作で招待状を取ろうとするが掴み損ねていた。
ゲーム中ではテリーと共に追加されたステージ「KOFスタジアム」やスピリット、DLCでMiiファイターのコスチュームで登場。
スピリットとしての性能は階級ACE投げ属性のアタッカーでスロットは3。腕攻撃強化のスキル持ち。
スピリッツバトルではMiiファイター(格闘)と対決。アップデートで衣装購入時はリョウの衣装を着る様になった。
技構成は連続パンチや飛びかかっての連続蹴り、連続ヒットするアッパーとリョウの技を意識している。
ちなみにステージは何の因果かダンと同じ。

【交友関係】
リョウの親友にして「最強の虎」でもあり、最大のライバル。
ユリに惚れているらしくリョウもまた「奴になら…」と認めている節がある。

最愛の妹。
ひどく溺愛しており、彼女が空手を習うのにも反対していた。
最終的にはユリの才能もあり認めているのだが、大体が悪の陰謀に巻き込まれる大会(※「KOF」とか)に出て欲しくないようだ。

またの名をMr.カラテ。父にして師匠。
幼い時に置いてけぼりにされるが現在は仲が悪いということはないようだ(格闘家として生きる内に父親の苦労を理解したらしい)。
大体のリョウの苦労の原因になっていたりもする。

  • ロネット・サカザキ
幼き頃に失ってしまった母。
前述の様に朱色の胴着がロネットとの思い出に依る物だったりと、憧憬は深い。
リョウの髪色はロネット譲りの生まれつきの物。

公式嫁候補。キングの方がデレデレ。同い年。
その実力を見初められて父から世継ぎを産むことを望まれている。
彼女は満更ではないようだがリョウ本人は鈍感でキングを怒らせてしまう。

二次的嫁候補。やっぱりツンデレ。年下。
自分の使っている鉢巻きを渡し、再戦の約束を(強引に)誓った。

  • マルコ・ロドリゲス
弟子
道場破りに来た彼を軽くいなしてからは彼に尊敬されている。
世代を越えて漸く共闘が叶う。

  • 如月影二
現代に生きる忍者。
「我こそ最強」を自称し、極限流空手を認めずにつけ狙う。

  • Mr.ビッグ
「組織」の大幹部の一人でタクマを従える為にユリを誘拐させた。

同世代。
若き日に彼の部下になるように言われるが拒否している。
近年では本編とは違う年齢設定の差違に関わらず、テリーとは別の意味で宿敵関係が強調されている。

  • テリー・ボガード
本来なら10歳以上歳下の後輩格闘家だが、KOFシリーズでは同世代。
KOFにおいては、ライバルでありよき友人のように接しており、時折2人揃って貧乏であることをネタにされたりする。本来は貧乏ではないリョウに対してテリーは本家シリーズでも実際に金に困ってそうな描写が多々あるのは大きな違い。
なお、KOF世界ではガロスペの最後に現れたリョウは幻影では無く本人だったようであり、KOF94のバックストーリーでタクマに警戒すべき相手を聞かれた際に「サウスタウンの英雄テリー・ボガード、一度戦ったけど引き分けた」と返している。
また、テリーと同様に義弟のアンディも警戒すべき相手と評価している。

KOF15の特殊EDで絡む。
バイク好きチームということで、サカザキ家のガレージにてリョウがレストアしたバイクを見て二人が感嘆しているワンシーンが描かれた。
暴力的なクローネンも、お兄ちゃん気質のリョウに距離感の近いアンヘルが相まって、リョウが愛車を見せようと思う程度には打ち解けたようだ。

  • マリア
パチスロ龍虎の拳に登場するリョウの恋人。
スロではギースにさらわれたマリア(余談だがギースの母親と同じ名前)を救うというのがストーリーとなっている。


【性能】
『龍虎の拳』では主人公らしく本来は波動昇龍タイプ。
必殺技は強力だが通常技に難があるタイプで一定以上気力を維持しなければならなかった。

『KOF94』『95』までは引き続き波動昇龍系で、『94』では最強クラスを狙える。
『96』から虎煌拳が飛ばなくなってしまい、以降もそのまま。対空技の虎咆と近接技を軸とした戦法のキャラとなる。
(『96』で飛び道具が消失したキャラは他にもいたが、大体は本来の仕様に戻されてた)
XI』では通常技の性能が高く、ガトクラの次点オズKと同格と評価されることもある。
また『98』『98UM』では虎煌拳が飛ぶ裏リョウも登場。キャラランクは表と同じ位置ではあるが。

なお『96』ではニュートラルも天地上下の構えに変わっていたが、『XII』以降『龍虎』時代の防御主体の構えに戻った。

【主な必殺技】
  • 虎煌拳
飛び道具。
KOFではなぜか飛ばない。〜95までは飛び道具だったが、96から変更。

  • 飛燕疾風脚
突進技。
低空で飛び回し蹴りを浴びせる。初期KOFでは溜めコマンドで、
特殊な条件でヒット後に追撃が可能だった(本家シリーズでは不可能)。今はコンボのお供。

  • 虎咆
旧名ビルトアッパー。対空技。
総じて優秀な性能。
KOFシリーズでは唯一の良心と化していた時代も……。

  • 暫烈拳
マシンガンパンチ。
『餓狼伝説スペシャル』以外では一度当たれば終わりまで当たるようになっている
『龍虎の拳』『餓狼伝説スペシャル』時代の破壊力は異常。

元祖超必殺技。巨大な気を放つ。
龍虎では威力はあるが死に技に近い。98無印ではガード不能ネタがあるが激ムズ。初代龍虎には名言がある。

  • 龍虎乱舞
元祖乱舞技
『龍虎の拳シリーズ』『餓狼伝説スペシャル』ではガード不能。02シリーズでもMAX(UMはMAX2)はガード不能だが、出すのが難しい。
名作と名高いゲーメスト版の漫画では技では無く極限流の究極の境地
ちなみに初代では隠し技で、この技を探し出す応募企画が行われた。

  • 覇王拳
ボンボン龍虎より

  • 猛虎雷神剛
地を這うアッパー。98UMではボタン同時押しによるバグが発見され、一気に凶悪な技になった。まあそれでもク○ウザーがね。

  • 猛虎雷神刹
天から打ち下ろすチョップ
※共に改悪時代を象徴する技の為かリストラ

  • 天地覇煌拳
強烈な正拳突き。初出は97。
98以降は、カウンターヒット時の異常なダメージのインパクトから一躍有名に。02無印では威力はそこそこだが、ヒットすると必ずスタンするようになった。中段の氷柱割りからのコンボはあまりに有名。



【余談】

元来のモデルは俳優のパトリック・スウェイジ。

『CAPCOM vs. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING』では元祖主人公のリュウと対峙した場合、初代『龍虎の拳』を意識した演出が存在する。

任天堂から発売されている『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にKOFで共演してる『餓狼伝説』のテリー・ボガードが参戦した縁で、
ホームステージの「KOFスタジアム」に妹と一緒に登場。スピリットに加え、Miiファイターのコスチュームも配信された。


項目に書かれている通りリョウの異名は無敵の龍であり『最強の虎』はロバートの方なのだが
『虎煌拳』の技の響きからSNKのスタッフが勘違いして途中から逆になっている。*1
お互いをライバルとして讃え合う意味で技の名を貰い受けたもので
『虎煌拳』は技名は最強の虎へのリスペクトを込めて放ち、逆にロバートの使う『龍撃拳』は無敵の龍さえも撃ち落とす程の技という意味で、こちらも相手を最大限にリスペクトしている名称が由来。



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最終更新:2023年11月14日 12:50

*1 餓狼伝説SPECIALの虎煌拳に虎のエフェクトが付いているのでその辺りからもう勘違いが始まっているとされている。