バーロ兵

登録日:2016/03/07 Mon 20:39:43
更新日:2024/03/28 Thu 01:14:16
所要時間:約 6 分で読めます





バーロ兵とは超力戦隊オーレンジャーに登場する戦闘員である。

この番組の敵組織であるマシン帝国バラノイアの月面基地によって大量生産され、マシン獣たちに引き連れられてオーレンジャーと戦闘を行う。
完全な機械なのだが意外と感情表現が豊かで、オーレンジャーの女性メンバーにセクハラ未遂をしたこともあった。

初期のオープニングや劇中でたまに見せる顔がパカっと開くギミックは、ちびっこたちに軽いトラウマを植え付けたとか。




追記、修正は顔が開く戦闘員がお願いします。

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……とまあこれだけなら他の番組の戦闘員と変わらないだろう。
というか、この程度ならわざわざ個別に項目を作るわけがない


まず、この項目を読んでいる皆さんは、戦闘員は「弱い」存在であると考えているだろう。

事実そうである。
ヒーロー側に大量に襲い掛かってくるという特性上、悪の組織の戦闘員が強くあってはならない。
例を挙げると忍風戦隊ハリケンジャーの「マゲラッパ」は、ヤバイバとツエツエに傷めつけられたガオレンジャーでさえ変身しなくても倒せたし、忍者戦隊カクレンジャーのドロドロはお盆で殴られただけで倒れてしまい、鳥人戦隊ジェットマンのグリナム兵は変身していない大石雷太(イエローオウル)に一本背負いを食らわさていた。
ヒーローにやられるならまだしも、戦闘員は一般人にやられることも珍しくなく、スーパー戦隊以外でも仮面ライダーのショッカー戦闘員立花藤兵衛達にバタバタとなぎ倒され、ガッチャマンのギャラクター隊員はアンダーソン長官の孫のサムに次々と倒され、アニメ「赤胴鈴之助」の鬼面党の兵士に至ってはなんと波野大介少年のパチンコ玉に倒れる始末であった。
それにやられ方も信じられないものが多く、爆竜戦隊アバレンジャーのバーミア兵はアバレッドの武器に食べられてしまい、前述のグリナム兵は頭を粉々にされてしまった奴もいた。

しかし、このバーロ兵はそんな戦闘員の常識を覆すほど強いのである。

そう、

すごく強いのである。



こいつの性能は、まずバーロ兵が初めて大暴れした一話でわかる分だけでも、

  • 前述の様にパカッと開いた顔から放つ破壊光線
  • 同じように開いた顔から放つ歯車型のカッターと電磁ネット(カッターの威力は木を軽く切断するほどの殺傷能力を誇る)
  • 男性の軍人2人(四日市&三田)に掴み掛られてもいとも簡単にそれぞれ5メートル程吹っ飛ばすパワー
  • バラバラにされても尚完全に機能停止せず四肢が獲物めがけて動き回るゾンビのような機動力

…と、只の戦闘員にこれでもかと言う程詰め込まれている。


耐久力も尋常では無く、丸太で殴り掛かられた際は逆に丸太が折れてしまい、軍が所有するライフル銃を喰らっても致命傷には至らない。
無力化するには最低でも至近距離からの軽機関銃の連射レベルの攻撃が必要である(23話)。


さらに設定上ではたった一体でビルをも破壊できるとか。

加えて、執事のアチャとコチャを強化改造したり、タコンパスを自ら操縦できたり、人語を喋れるほど知能も高く、人間に擬態することも可能。

…こんな連中がわらわらと大量に襲い掛かってくるのである。


一話では昌平ら変身前のオーレンジャー4人(全員軍人である)を圧倒して彼らを恐怖のどん底に叩き落し、
序盤は変身後ですらこいつらの人海戦術に苦戦を強いられることもあった。

そしてオーレVSカクレンジャーでは、バラハグルマのスーパー歯車によって強化され、
変身したオーレンジャーを1対1で倒すなどやりたい放題をやらかし、わざわざ戦闘員の討伐に必殺技で対処せざるを得ない状況に追いやった。
うん、頭おかしい。

総合的に見ても間違いなく歴代の戦闘員史上トップクラスの強さを誇ると言っても過言ではなく、バラノイアが最強の敵組織と言われるのも納得である。


機械であるが故に水や電気でショートしたり、案外燃えやすい品質なのか火を浴びるとたちまち苦しがるなど、弱点が無いわけでは無く、
設定がガバガバなのか個体差があるのかマシンガン*1でやられる描写があったり、火山などの自然の力の前にはなす術が無かったりもした。
また、バラノイア製の武器で攻撃すればあっさり破壊できる。

しかし仮にバラしたとしても、上記のとおり完全に機能停止させないと腕だけでも襲い掛かってくるので…。


2023年現在、バーロ兵以上の戦闘力を持つ戦闘員は、『特捜戦隊デカレンジャー』の「イーガロイド」と、『海賊戦隊ゴーカイジャー』の「皇帝親衛隊ドゴーミン」くらいだろうか。
とはいえ、それらはどちらも上級戦闘員で、それなりに強い選りすぐりである。
また前者を揃えるには多額の金を用意してエージェント・アブレラから購入する必要があるし、後者は皇帝親衛隊が前線に出なければまず現れない上に、一度に出撃する数もさほど多くはない。
一方でバーロ兵は月面基地で昼夜問わず大量生産されている一般兵なので、数の上でも段違いである。
そう言った面でも、スーパー戦隊にとって最も厄介な敵であるのは間違いないだろう。

一般戦闘員で、こいつらに近いくらい強いのは、他だと『未来戦隊タイムレンジャー』のゼニットが挙げられるだろう。
こちらも、拳銃などの通常の武器では対処できないほど強く、20世紀の警官隊を蹂躙したりと、中盤で「シティガーディアンズ」が専用の装備を開発するまでは、タイムレンジャー以外の人間には到底太刀打ちできない存在だった。
しかも、こちらは最終的に同作の追加戦士を倒すという、スーパー戦隊どころか特撮の戦闘員の歴史上でも、例を見ない大戦果を挙げている。
とはいえ、そのゼニットですら知性や再生能力などを含めて比較すれば、総合的なスペックでは遥かにバーロ兵に軍配が上がる。

【戦績】


ここではオーレンジャー以外の人間と戦った戦績を羅列していこう。


  • U.A.隊員たち
終盤バラミクロンの猛攻によってオーブロッカーたちが敗れ、超力基地の所在が明らかになるや否やたちまち攻め込み、
基地内の職員たちを全滅させた

さらに半年後、レジスタンスとして活動するU.A.隊員たちとも激闘を繰り広げていたが、
銃器で武装した彼らちよいを相手に苦戦することなく圧倒していた。
物語中盤以降はオーレンジャーにボコボコにされていたバーロ兵だが、このシーンで普通の人間では彼らに太刀打ちできないことを視聴者に思い出させることが出来ただろう。
だが、後の相手達には…。

  • 三浦参謀長
ご存じ日本一の参謀長。
彼も何度かバーロ兵と対峙しているのだが、超力を持っていないのにもかかわらず生身で大量のバーロ兵をバッサバッサとなぎ倒していた
まあ彼は宮内洋だがら仕方ない…のだろうか。

  • ミキオ君
中盤から準レギュラーと化したごく普通の少年。
16話で未来から来た少年「ジュン」を助けるべく無謀にも単身バーロ兵に挑み、見事そのうち1体を押し倒した。

軍人2人を弾き飛ばすバーロ兵1体を押し倒した。
…U.A.は彼をスカウトすべきだった。

  • カクレンジャー
オーレVSカクレンジャーで戦っていた。
前述のスーパー歯車で強化されていたにもかかわらず、忍法を駆使され普通に倒された。
流石に忍術という始めて見る特殊能力に、初見で対応するのは無理があったらしい。


【余談】

  • 書籍『百化繚乱 [下之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑 1995-2012』によれば、『スター・ウォーズ』のC-3POや『ロケッティア』を意識してデザインしたとのこと。


追記修正はバーロ兵を一体シバいた人がお願いします。

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最終更新:2024年03月28日 01:14

*1 とは言え、この場面で使われたのはアサルトライフルやサブマシンガンより強力な弾丸を使う軽機関銃による至近距離射撃なので、『アサルトライフルやサブマシンガンには何とか耐えられても、一段上の威力を持つ軽機関銃が脆い部分に当たるとダメージを喰らう』と辻褄は合う