常闇踏陰

登録日:2016/05/25 Wed 00:12:00
更新日:2025/09/12 Fri 19:58:29
所要時間:約 4 分で読めます





「騒々しい…」

「常闇君机は腰掛けじゃないぞ!今すぐやめよう!」
「ブレないな飯田君…」


常闇踏陰(とこやみ ふみかげ)は僕のヒーローアカデミアの登場人物。
CV:細谷佳正

常闇‘s頭:一応毛。
常闇‘sチョーカー:かっこいい。
常闇‘sくちばし:箸やスプーンは横から口に入れる。
常闇‘s腕:やや細い。
常闇‘s全身:158cm。

──「僕らのヒーロー解体新書」より




概要

静岡県の円扉中学校出身の男子生徒。
見た目が特徴的なヒロアカキャラの中でもひときわ異彩を放つ見た目の持ち主で、
頭部がカラスの頭をデフォルメしたかのような姿を持つ(一応くちばしの中に歯は存在している)。
なお、この姿は作者自ら「くそカッケェな」と思っている模様。

性格は冷静沈着。
クールで口数が少なく、古風な口調で喋る。というか厨二病そのもの。
趣味や嗜好も厨二感に溢れており、寮の自室は全体的に薄暗く黒い内装で固めている。
お土産屋によく売っているメタリックな剣のキーホルダーもたくさん集めている。

少々近寄りがたい雰囲気を持っており、あまり他の生徒と会話してる場面は見られない。
しかし自分を信じてくれた者のために一生懸命働き、他の生徒に気を使う優しい一面を持っている。
また、言動とは裏腹にそれなりの正義感を持っており、戦闘訓練で出久に私怨むき出しで攻撃した爆豪に対して「ヒーローの所業に非ず」と嫌悪感を露わにしていた他、敵の襲撃を受けて障子が負傷した際は、義憤のあまり自らの個性を暴走させるにまで至った。

ヒーローコスチュームは黒いマントを羽織っただけのシンプルな物。
マントの下は黒いTシャツと黒のタクティカルパンツと、やっぱりシンプル。
ヒーローネームは「漆黒ヒーロー《ツクヨミ》」。ここでも厨二病全開である。


個性:『黒影(ダークシャドウ)

破壊力-B スピード-A 射程距離-A(影なので無限大)
持続力-A 精密動作性-C 成長性-C

自らの影と一体化したスタンド。名前の由来はアメリカのゴシック・ソープオペラ「ダーク・シャドウ」から。


…というのは嘘で、実際は常闇自身の影が実体化した分身を操る個性である。
分身本体にも意志が宿っており、こちらは本体とは違ってノリが軽く、常闇の指示に「あいよっ!」と返事をするなど、明るい口調で話す。CVは本体と同じく細谷氏が担当。

かなり早い段階(出生時から?)で発現していた個性であるようで、最終決戦時は本体共々幼少期的な姿が描かれている。

影なので360度あらゆる方向に伸縮自在に動き、遠くの敵を攻撃したり、本体の防御にも対応している。
発生速度・突進速度・単純なパワーなど攻撃面では作中屈指であり、
その上実体がないのでいくら攻撃しても効かないというおまけ付き。

影故に光が差さない暗闇ならばその力は倍増するが、その分制御が難しくなり最悪の場合暴走する危険も孕んでいる。
この時黒影の口調は荒々しいものになり、その姿はもはや影の怪物そのものに変化する。

しかし影故に光に弱く(太陽光程度なら問題ない)、強烈な光を浴びてしまうとパワーが急激にダウンしてしまうため、
閃光を伴う強烈な電撃を放つ上鳴とは相性が悪い(暴走状態でも同じ)。
日中下ではパワーは落ちてしまうものの、コントロールしやすくなるという、ハイリスクハイリターンな個性である。

中距離戦では無類の強さを誇るが、常闇本人は小柄な体格もあって身体能力は低く、一度懐に潜り込まれると苦戦必至となる。
オールマイトからは「もっと地力を鍛えれば取れる選択肢が増す」とアドバイスされている。

必殺技を開発せよ」という課題では、本体がダークシャドウと一体化することで身体能力を上げる「深淵闇躯(ブラックアンク)*1」を編み出し、インターン後はホークスのアドバイスを元に、ダークシャドウが常闇本体を抱えて飛行する「黒の堕天使」を習得した。


【活躍】

作者のお気に入りキャラということもあってか、A組3強に次いで戦闘シーンでの活躍が多い。

本編

当初は出番が少なかったが、敵連合の襲撃に際して口田を守りつつ撃退するだけの実力はあった。


本格的な出番は雄英祭の第二ラウンドの騎馬戦から。
騎馬戦のパートナーとして貧乏くじ*2を押し付けられた出久にスカウトされる。
『全員が自分達を狙ってくる』という絶望的な状況下で、5人目のメンバーとも呼べる黒影の存在を高く評価されたのである。
「逃げの一手」という都合もあり「攻撃をせず防御に専念してほしい」という彼の要望に「特殊な選択をしたな」とコメントしつつも、自らを信じてくれた出久に全てを託す。
そしてタイムアップ数秒前、チームの策にはまってしまい、手にしていた唯一のハチマキを取られてしまった出久。
だが…、

「警戒の薄くなっていた頭の方を頂いておいた」

「お前が追い込み生み出した轟の隙だ」

常闇は時間ギリギリで黒影に轟の頭の鉢巻*3をゲットさせており、これにより出久達は決勝に進出することが出来た。
常闇を信じた出久の期待に応え、ギリギリのファインプレーを成し遂げたのだった。
そして出久は号泣の反動で地面を陥没させた
ついでに黒影はお茶子によしよしされていた
しかし発目は興味なさげにメンテをしていた

第三ラウンドのタイマン勝負では、相性と練度の差で八百万と芦戸の両名を傷付けることなく退場させて難なく勝利。
しかし準決勝では爆豪の個性との相性が滅法悪く、ほぼなす術無しの防戦一方であり、弱点を見破られた結果ギブアップで敗退。
ベスト4で終わった。


期末試験では、弱点を指摘されつつも蛙吹のアシストもあり合格する。


林間合宿では暗闇でも黒影の暴走を抑える特訓をしていた。
肝試しでは障子とペアを組んだところ、ムーンフィッシュに襲われ、自身を庇った障子が負傷したのを見てダークシャドウが暴走してしまう。
その後緑谷の策で、移動したムーンフィッシュと交戦している爆豪・轟ペアのところに誘導され、体育祭優勝、準優勝コンビが防戦一方だったムーンフィッシュを軽くねじ伏せた。
なおも暴走を続けようとした黒影だが、爆豪と轟の個性による発光によって沈静化した。
そのまま施設に撤退する中でMr.コンプレスによって爆豪とともに音もなく個性により拐われてしまう。本来のターゲットではないが、強大な個性がMr.の目に留まって一時的に封印する目的で捕まった模様。
だが、青山、障子たちの活躍で奪還された。 


インターンでは下記のようにホークスのところへ出向き、新技を習得した。


A組B組対抗戦闘訓練では、八百万、青山、葉隠と組んでB組と戦った。八百万が分断され、天敵の黒色と小森の個性でまともに動けず、吹出の遠距離攻撃に苦しめられてる。八百万の策により接近戦に持ち込み、夜宴で黒色と小森を捕縛するも、気絶させなかったことが仇となり小森に「肺攻めスエヒロダケちゃん」を喰らい敗北した。 


最終決戦では敵連合の本拠地のひとつである郡牙山荘に登場。
暗い屋内で暴れまわるという得意分野で大多数を制圧し、AFOの生命線である仮面を破壊するという大健闘を成し遂げた。
若返りの切り札を切らせた後は防戦一方で、庇ってくれたホークスがトドメを刺され…
たかと思ったらそれは現見ケミィが作り出した幻覚であり、最大級のアホ面を晒してしまった。


劇場版

1作目はプレ入場券を入手していなかったため出番無し。

2作目は洞窟内に誘き寄せた敵幹部を、芦戸のサポートを受けつつもほぼ単独で撃破するという何気に凄まじい戦果を叩き出した*4
芦戸が選ばれたのは発光しない飛び道具持ちだったため。

3作目はホークスと共にアメリカに派遣されたが出番はほぼ無し。

4作目は中盤までは出番がなかったものの、終盤にて爆豪に指名されてカチコミチームに編成される。
ピラミッド型の屋内で雑兵の相手を担ったものの、スタミナ切れしたタイミングでホークスの救援が入ったことで無事生還した。

【人間関係】

上記の通り、自らの個性だけでなく全てを信じてくれた出久を信じ騎馬戦の前衛を務める。
そして無事に彼らの決勝進出を手助けしたのだった。

決勝一回戦、二回戦の相手。反撃を許さず、速攻で勝利するが…。
その戦いぶりは飯田から「一対一なら無敵に近い」とまで言われた。

雄英祭の準決勝の相手。以前の行為から彼に対してやや嫌悪感を抱いており、戦闘では「修羅」と罵っていた。
(ただし彼の思想を全面否定しているわけではないようで、彼の発言に共感している場面もある)
しかし爆発の光で体力を消耗され、勝負を焦った彼は爆豪の動きを封じようとするも背後を取られ、
爆発の光を利用した技「閃光弾(スタングレネード)」で逆に封殺されてしまい、最後は常闇自身のギブアップで敗北した。

なおかっちゃんは黒影の弱点を「デタラメに打ちまくって見抜いた」との事。さすが才能マン…。
爆豪としても黒影のパワーはしっかり認めており、林間学校で暴走を止めた際も「個性の相性が悪すぎる(=常闇の最大戦力を封じてしまうので戦えない)」と若干惜しむ素振りも見せている。

戦闘訓練・期末試験の演習試験でペアを組んだ相手。
意外と相性がよく、期末試験では彼女の活躍が無ければ詰んでいた。

肝試しでペアを組んだ相手。
彼が敵の襲撃で腕を切られた際は、怒りのあまり黒影を暴走させてしまった。
一方、障子の方も、「苦しんでいる常闇を放ってはおけない」と、何とか暴走を抑えようとしていた。
特に普段からつるんでいる描写はないのだが、寡黙な者同士気が合うのかもしれない。

  • エクトプラズム
期末試験の演習試験の相手。
上記の通り、梅雨ちゃんとのコンビネーションで辛くも勝利した。

  • ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ
全く関係のないように思われるが、彼の出身地「円扉」は彼らの活動拠点の一つである。

  • ホークス
職場体験先兼インターン先の実質師匠。
「同じ鳥仲間だから」という理由が二割、USJ襲撃事件の顛末を聞きたいという理由が半分、能力を伸ばしてやりたいという理由が三割で常闇を指名してきた。
常闇は当初伝書ハト扱いに不満を持っていたが、見返してやりたいという動機でインターンでは再度彼の元に行った。
ホークスのアドバイスをきっかけに飛行能力を会得するなど、インターンでの成果は十分以上に上がったようである。

  • 黒色支配
A組B組対抗戦闘訓練で戦った相手。
同じ黒色好きとしてシンパシーを感じており、厨二全開な会話を行っていた。
その個性は、「黒いものに同化し、動かすこと」。ダークシャドウにも入り込んでしまうため、常闇にとっては天敵に等しい。



「項目を編集するのはアニヲタの運命(さだめ)、選択しろ、緑谷!」
「もちろん、追記・修正!」


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最終更新:2025年09月12日 19:58

*1 開発段階では「しんえんあんく」だったが、言いづらいという理由で改名された。

*2 第一ラウンドの結果、桁違いの高いポイントとなるハチマキ

*3 緑谷に次ぐ高ポイント

*4 他幹部は4人以上のチームで撃破している