エメリウムスラッガー(ウルトラマンオーブ)

登録日:2017/05/28 (日) 04:09:56
更新日:2020/12/28 Mon 02:04:18
所要時間:約 7 分で読めます






セブンさん!
\デュワッ!/


ゼロさん!
\デェェェヤッ!/

親子の力、お借りします!!


フュージョンアップ!



ウルトラマンオーブ!


エ メ リ ウ ム ス ラ ッ ガ ー !



画像出展:ウルトラファイトオーブ(2017年4月15日~6月3日) 第6話より
@円谷プロ



エメリウムスラッガーとは、特撮ドラマ『ウルトラマンオーブ』に登場するウルトラマンオーブフュージョンアップ形態のひとつである。 属性は『導』。

ゲーム『ウルトラマンフュージョンファイト!』で初登場。
その後、映像作品では『劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』エンディングロール後のラストカットで先行登場し、
『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』で本格的に登場となる。

決め台詞は「智勇双全、光となりて!」


《スペック》


身長:50メートル
体重:5万トン
飛行速度:マッハ13
走行速度:マッハ5
ジャンプ力:900メートル
水中潜行速度:マッハ4.5
地中潜行速度:マッハ3
腕力:26万5千t
握力:13万t



ウルトラセブン」と「ウルトラマンゼロ」のウルトラフュージョンカードを使ってフュージョンアップするオーブの新たなる姿。ランプの色は「水色」。
名前の由来はウルトラセブンの必殺光線「エメリウム光線」およびウルトラマンゼロの光線技「エメリウムスラッシュ」、
そしてセブンとゼロの愛用武器「アイスラッガー」および「ゼロスラッガー」からだと思われる。
親子の力とだけあって両者共通のワードで名前が付けられている珍しいフュージョンアップ形態である。


変身時の動作は、エメラルド色の空間内でゼロがレオから受け継いだ右腕を真横に伸ばすポーズから、
ウルトラ念力のように両腕を交差し、セブンの両腕で力こぶを作り出し胸を張る巨大化ポーズを作り、左腕のオーブリングを真上にかざすもの。
両者の変身シーンにそこまで極端な違いはないことと、ゼロの力を借りたフュージョンアップとしてハリケーンスラッシュがあるためか、
もともと変身シーンが存在しないペアであるサンダーブレスターを除いて、初めて変身者の変身時のポーズを取らないフュージョンアップとなっている。

フュージョンアップ時、エメリウム光線にも似た閃光が全身を形成、
同時に周囲をゼロスラッガーが回転し頭部に施されることでエメリウムスラッガーが完成する。

ぐんぐんカットは、宇宙空間にエメラルドの光が灯った後、
セブンの巨大化SEと共にアイスラッガーの回転とウルトラアイの発火を思わせる火花が迸り、「ウルトラセブン」OPの影絵を背にエメリウムスラッガーが出現。
そしてハリケーンスラッシュと同じくゼロの変身バンクで使われる赤と青の閃光が煌めくというものになっている。
またライトニングアタッカー同様に変身時のフュージョンアップ形態専用BGMは流れなかった。

容姿は青い上半身赤い下半身と、セブンとゼロの意匠を折り合わせたもので、
正面の印象はゼロに似ているが、背面はセブンに準じたものとなっている。

頭部はハリケーンスラッシュ時より一回り大きくなった左右一対の小型スラッガーの間にセブンのアイスラッガーが収まり三本のトサカ状となり、
目はゼロのものを意識した鋭いものでありながら、オーブ準拠の青い光を放っているため、両者とは異なる印象を与える。

胸部のプロテクターもツインゼロシュート発射時のゼロスラッガーを大型化した意匠となっている。
そのほか、二人と違って盛り上がった形状の肩はウルトラセブンXを思い浮かべるかもしれない。

セブンとゼロと並んだ際、両サイドに施された黒ラインと「O」字型のカラータイマーを除けば新しいセブン顔のウルトラ戦士と見間違えるであろう。

戦闘スタイルも、M78星雲に属するウルトラ族の中でも格闘戦に秀でたレッド族であるセブン&ゼロ親子の特徴を引き継いでおり、
拳で戦うと白銀の衝撃波が迸り、蹴りを放つとエメラルド色の炎が巻き起こる。


《使用技》


ワイドスラッガーショット
両腕をL字に組んで放つ光線技。
「ウルトラマンフュージョンファイト!」では、セブンのワイドショット前に行うチャージのポーズの後に、
ゼロのワイドゼロショットの前に行う宇宙拳法の構えをとった後、放っている。

トリプルエメリウム光線
額のランプに、両の人差し指と中指をかざすセブンのエメリウム光線Aタイプの発射ポーズをとった後、
エメリウム光線Bタイプやゼロのエメリウムスラッシュの発射ポーズをとることで、ランプ部が緑色に発光。
ダリー戦で使用した時のエメリウム光線のような感じで右拳を突き出すことで、O状のオーラと共に螺旋状に交差した三つのエメリウム光線が放たれる。
複数あるエメリウム光線の発射ポーズを組み合わせたものになっていることからトリプルという名前なのだと思われる。

アイスラッガー
頭頂部に施されたスラッガーは、セブンと同様に着脱可能。
逆手持ちで構える際、エメラルドの光が灯る。
フルパワーで振るう際、エメラルド色の軌跡と共に猛烈な斬撃が敵へと繰り出される。

オーブスラッガーショット
ハリケーンスラッシュが使うものと同じ技。
額の左右に施された小型のスラッガー部から刃型のエネルギー弾を放つ。

(ハイパー)ウルトラノック戦法
オーブスラッガーショットとアイスラッガー部分で繰り出す、エメリウムスラッガー版ウルトラノック戦法。
セブンのウルトラノック戦法はハンディショット、ゼロのウルトラキック戦法はキックでスラッガーを加速させる技だが、
こちらは強化されたウルトラ念力で高威力で飛ばす技の様子。
アイスラッガー部分は旧来の白熱化を意識した動き、オーブスラッガーショットは平成作品のように回転して動いている。

ES(エメリウムスラッガー)スペシウム
エメリウムスラッガー最大の必殺技。
L字型の構えから平行方向へ右腕を構えた後、全身から迸るエネルギーが頭上でO状のマークが作り出され、再び腕を十字に組むことで放たれる。
この時、スペシウムゼペリオンスペリオン光線サンダーブレスターのゼットシウム光線と同じく巨大なO状の輪が頭上に現れている。
エフェクトで十字だと分かりづらいかもしれないが、正面以外からのカットだと分かりやすいか。

『つなぐぜ!願い!!』でも引き続き使用。今回は技名を言ってくれる。
今作のカットだとエフェクトが抑え目なこともあり、十字型光線と言うのがわかりやすい。

オーコメによれば考案者は殺陣師の岡野弘之氏で、ゲームにはない最終決戦に相応しいスペシャルな感じの光線技とのこと。



《劇中での活躍》


劇場版ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!
エンディングロール後、SSPと渋川と別れひとり道を往くクレナイ・ガイの前にゼロが来訪。
劇場版「ウルトラマンX」でも存在が示唆された宇宙怪獣デザストロの脅威を伝え、
「ウルトラマンオーブの力、お借りします!」と茶目っ気交じりに助っ人を求めた後、それを承諾したガイがエメリウムスラッガーに変身。
そのまま宇宙の彼方へ旅立った。

ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!
第1話、ライトニングアタッカーにフュージョンアップしてデマーガを撃破したオーブの脳裏に、エメリウムスラッガーのビジョンが浮かび上がる。

その後、オーブトリニティのトリニティウム光輪を受けても再生する亡霊魔導士 レイバトスの不死の力に対抗するため、
シャイニングウルトラマンゼロとなったゼロの新たな能力「シャイニングフィールド」内でセブン&ゼロ親子と地球時間に換算して10年にも及ぶ特訓を経て、
第6話ラストにてセブンからフュージョンカードを得てフュージョンアップが可能となった。
なお、上記のエメリウムスラッガーのビジョンは、このフィールドを通してオーブの記憶に流れ込んできたものだったとゼロは予想している。

第6話にて、レイバトスの力で復活したタイラントに苦戦するゾフィージャックの窮地に、セブン&ゼロ親子と共に颯爽と駆けつける。

フィールド内で猛特訓に励んだこともあってか、セブン&ゼロ親子と息の合ったコンビネーションでタイラントを圧倒し、トリプルワイドショットで撃破。
ウルティメイトゼロとなったゼロの力で怪獣墓場に辿り着き、格闘戦で追い詰めトリプルエメリウム光線でレイバトスを撃ち貫くエメリウムスラッガー。
しかし、不滅の体を持つレイバトスには意味をなさず、たちまち巨大な風穴も塞がれてしまった。

「だったら……再生が追い付かないほどの攻撃を、刻み込んでやる!!」

この言葉と共に頭頂部のアイスラッガーを取り外し身構えるエメリウムスラッガー。
主題歌「オーブの祈り」をBGMにギガバトルナイザーを携えるレイバトスに真っ向から駆け出しぶつかっていく。
「攻撃の手を緩めるな!!」ゼロの言葉を受け、スラッガーによる猛烈なラッシュ攻撃がレイバトスを打ちのめす!

「俺は負けない!!俺を見込んで力を貸してくれた、先輩たちに応えるためにも!!」

オーブスラッガーショットによる追撃から(ハイパー)ウルトラノック戦法で動きを封じ、ESスペシウム発射体勢に入り……


「俺達に勝とうなんざ……2万年早いぜ!!」


黄金の閃光が放たれ、レイバトスを焼き尽くし、オーブは遂に勝利した!
これで宇宙にしばしの平穏が訪れる事であろう。

しかし、ゼロは見逃していなかった。
亡霊魔導士が倒される瞬間、その手を離れたギガバトルナイザーが闇の中に不自然に消えたのを。

そしてそれは…ゼロ自身にとって因縁の深い宿敵との新たな戦いを意味するものだったということを……。


劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!
終盤、沖縄に襲来したギャラクトロン軍団との激戦の最中、いつも通りギャラクトロンシャフトで動きを封じられた状態からフュージョンアップ。
スラッガーでギャラクトロンシャフトを切断して脱出し、ESスペシウムでダメージを与え、オーブトリニティへとトリニティフュージョンした。



《余談》

劇場版オーブにて初登場したエメリウムスラッガーだが、初変身は「ウルトラファイトオーブ」第6話。
つまり、劇場版のガイはセブンのカードを入手してもいないのにいつの間にか変身しているということになる。

もっとも、劇場版ラストカットは話の本筋と全く関係のない「ウルトラファイトオーブ」の宣伝も兼ねたサービスカットの一種みたいなもので、
そこまでツッコむのは野暮と思った方がいいかもしれない。

無理矢理本編に纏めるとするのであれば、
本作の後のエピソード8「超空大凶獣デザストロ」とエピソード9である「ウルトラファイトオーブ」を経て、
地球に帰還後に改めて変身したときの姿…とすれば一応問題ない。


「ウルトラファイトオーブ」第5話でセブンがオーブに告げたようにシャイニングフィールド自体が外の時間の流れる速度が違うとはいえ、
フィールド内で10年に及ぶ特訓を繰り広げたことに驚く視聴者もいるだろうが、何十万年もの時を生きるウルトラ戦士にはほんの数日程度でしかないもの。
しかし、オーブの力を持つとはいえ、元ヒューマノイド型宇宙人のガイにとっては地球人と同じ時間の感覚を持っているようで、
特訓時間に対しては「もう10年」という感想をもらしている。


それにしてもあの空間内でどんな特訓が繰り広げられたのだろうか……
尺の事情で特訓内容はオーブオリジンがオーブカリバーでゼロを弾き飛ばした音くらいしか描かれずじまいだったが、
第5話ラストの後、かつてのファンからは親父のジープで追いまわしながら岩石投げつけたりしませんよね!?」と、
あのスパルタ特訓を妄想したのもいたとか……。

スペックはライトニングアタッカー同様に、トリニティを除いた他の形態の追随を許さない程に高い。
特にパワー面は目を見張るものがあり、腕力はTV版の他の形態が数万t、パワータイプのバーンマイトで10万t、サンダーブレスターが15万tというレベルだったのに対して、
ライトニングアタッカー&トリニティの25万tすら上回る26.5万tという圧倒的な高さ、握力もサンダーブレスターより4万tも高い(トリニティには劣る)
それでいてスピード方面もハリケーンスラッシュと同等以上と相当にハイスペックジャックさんは泣いていい
何故かジャンプ力だけは下から数えた方が早い。


追記・修正は親子の猛特訓に耐え抜いてから『お願いします!』

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