ウルトラフュージョンカード

登録日:2017/05/15 (月) 22:00:05
更新日:2024/12/04 Wed 19:08:00
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「ウルトラフュージョンカード」とはウルトラマンオーブに登場する、ウルトラ戦士の力が込められたアイテムである。
ここでは、怪獣の力が込められた「怪獣カード」も解説する。


【概要】

かつて、ウルトラ戦士が魔王獣を封印した際に使われた力が、
魔王獣が倒された際にカード化しウルトラフュージョンカードとなった。
またオーブリングにもウルトラフュージョンカードを生成する力もある。

つまりスパークドールズとは違い、本人ではなく力の一部分だけである。どちらかと言えばサイバーカードに近い。
そのカードをオーブリングでリードすることで、ウルトラマンオーブは、変身(フュージョンアップ)することができる。

また、ダークリングでは、怪獣カードをリードして、その怪獣を召喚することや、合体怪獣に超合体することが可能。
ただし、一度怪獣カードを使うと消えてしまう。

カードの状態でも光弾の反射や銃弾の吸収など特殊効果を発揮する。

あくまでも力の結晶なので、カードに意思はない模様。なぜかベリアルは意思があるようにも見えるが……。

カードには、それぞれ属性がついており、デザインはそのウルトラマンの胸部とカラータイマーを模したものとなっている*1
ウルトラマンや怪獣の名前は、劇中ではウルトラ文字、玩具版やDCD版は日本語で書かれている。

「ウルトラマンフュージョンファイト!」では筐体から排出されるカードとしても登場しており、玩具版のカードも使用可能。
ウルトラマンジード登場にあわせたリニューアルでは、劇中のアイテムでなくなるためか、カードデザインもゲームのプレイに特化したものに変更される。
属性色ごとに相性があり緑(風)、黄(土)、水(水色)、赤(火)については緑>黄>水色>赤>緑…といった四竦み。
白(全)、青(光)、紫(闇)については白・青と紫がお互いに攻撃で有利・防御で不利になっている(白と青は同一色の扱い)。

フュージョンアップ形態には固有の属性がついており、それについてはフュージョンアップ(ウルトラマンオーブ)を参照。

また、ジードのフュージョンライズやゼロビヨンドの属性は、通常の属性、フュージョンアップ用の属性関係なしに当てられるようになった。
ウルトラカプセルや怪獣カプセルにおけるそれぞれの色は基本的に大半がフュージョンカードの属性色を踏襲しているが、一部は異なるものになっている*2


【属性(ウルトラマン)】

単体のウルトラマンたちの属性。
フュージョンアップ形態になるとまた違った属性となる場合がある。
ゲームでの属性相性はカードの色によって決まっており、実質的には怪獣と同じ7種類のみ。

光の戦士ウルトラマンの中でも特にのイメージが強いウルトラマンが属する。
ウルトラマンウルトラマンダイナ (フラッシュタイプ)、ウルトラマンネクサス(ジュネッス)、ウルトラマンギンガウルトラマンオーブ(オーブオリジン)等。
また唯一の「ヒーロー」に属するジャグラスジャグラー(アーリースタイル)もこれ。

ウルトラディフェンダーやウルトラバリヤなどの防御技を持つウルトラマンジャックのみ属する。なぜ槍じゃないんだ…


古代の戦士ウルトラマンティガ(マルチタイプ)のみ属する。

スピード自慢の戦士ウルトラマンティガ (スカイタイプ)、ウルトラマンダイナ(ミラクルタイプ)、ウルトラマンマックスが属する。

を使う戦士ウルトラマンメビウスのみ属する。

斬撃技が得意な戦士ウルトラセブンウルトラマンエースウルトラマンゼロが属する。

地球の大地が生んだウルトラマン、ウルトラマンガイアと地底世界のウルトラマン、ウルトラマンビクトリーが属する。ビクトリーは宇宙出身だけど

鎧を纏い戦う戦士ウルティメイトゼロウルトラマンエックスが属する。

光の国で唯一闇に堕ちたウルトラマンベリアルのみが属する。ちなみにカイザーベリアルは怪獣扱い。

胸に勲章スターマークを持つゾフィーウルトラマンヒカリが属する。

ウルトラマン先生ことウルトラマン80、慈愛の勇者ウルトラマンコスモスが属する。

地球の海が生んだウルトラマン、ウルトラマンアグルのみ属する。

格闘技の名手ウルトラマンレオのみ属する。

パワー自慢の戦士ウルトラマンティガ(パワータイプ)、ウルトラマンダイナ(ストロングタイプ)、ウルトラマンジャスティス(クラッシャーモード)が属する。


【属性(怪獣)】

ウルトラマンと違い、闇、光、風、土、水、火の6属性と、それを司る全の属性のみ。
おかげでいまいち合ってない怪獣がいる

マガタノゾーアが司る闇の力を持つ怪獣。邪悪な心を持つ宇宙人、怨念の怪獣まで色々いる。
例:メフィラス星人ジャグラス ジャグラー戀鬼(紅蓮騎)

マガゼットンが司る光の力を持つ怪獣。ゼットン各種をはじめ、光線技やバリアといった特殊能力を得意とする怪獣が主に属する。
例:ハイパーゼットン デスサイスゼットンブルトン

マガバッサーが司る属性で翼をもつ怪獣以外にも、スピード自慢や空を飛ぶ怪獣・宇宙人が属している。
本当にここであってるのかと思う怪獣が多い。
例:リトラ、メルバギャラクトロンノーババルタン星人

マガグランドキングが司る属性。地底怪獣が多い。
例:ゴモラゴルザレッドキング

マガジャッパが司る属性。主に水中で暮らす怪獣が属する(グドンツインテールは初代のイメージが強いのか土属性だが)。
例:グビラエレキングレイキュバス

マガパンドンが司るを吐く怪獣の属性。
例:バードンブラックキングパンドン

マガオロチマガタノオロチのみが属する6属性を司る属性。通常怪獣は属さない。



【本編登場のカード(ウルトラマン)】

◆ウルトラマン
マガゼットンを封印していた初代ウルトラマンの力の残光。スペシウムゼペリオンへのフュージョンアップに使用される。

◆ウルトラマンティガ
ウルトラマンオーブ本編の1話冒頭の時点からガイが所持していたカードで、マガタノゾーアを封印したティガの力。
同じくスペシウムゼペリオンへのフュージョンアップに使用される。本編の描写からパワータイプとスカイタイプの力も内包している様子。
なお、この能力のためか、ゲームではスペシウムゼペリオンは例外的にパワータイプ・スカイタイプのカードでもフュージョン可能*3

◆ウルトラマンメビウス
マガバッサーを封印していたメビウスの力。
バーンマイトへのフュージョンアップに使用されるが、専らバーニングブレイブの能力しか表立って出てこないため素のメビウスの能力を使う機会が無い。

◆ウルトラマンタロウ
マガグランドキングを封印していたタロウの力。バーンマイトへのフュージョンアップに使う。
劇場版 ウルトラマンタイガ ニュージェネクライマックス』では、ガイがこのカードを見て闇に堕ちたタロウの安否を問う場面が雑誌で紹介されたが、映画公開時にはカットされている。

◆ウルトラマンジャック
マガジャッパを封印していたジャックの力。ハリケーンスラッシュへのフュージョンアップに使用される。
悪臭の塊にどうやってジャック兄さんが勝ったのかが地味に気になるところ。

◆ウルトラマンゼロ
マガパンドンを封印していたゼロの力。
ハリケーンスラッシュとエメリウムスラッガーへのフュージョンアップに使用される。
異例のトリニティフュージョンを除けば本編では唯一複数のフュージョンアップに使用されるカードでもある。

◆ゾフィー
マガオロチを封印していたゾフィーの力。
魔王獣のカードとベリアルのカードの力で封印を破られて砕けたと思ったらタマユラ姫が回収しており彼女からガイに手渡された。
サンダーブレスターへのフュージョンアップに使用される。

◆ウルトラマンベリアル
当初は侵略者連合のドン・ノストラが所持しており、出所は不明。
ノストラを暗殺したジャグラーの手に渡り、その後ガイの手に渡った。
サンダーブレスターへのフュージョンアップに使用されるが、カードから笑い声が漏れたり中々リードさせてくれなかったりと本人の力の一端のくせに妙に自己主張が激しい。

◆ウルトラマンオーブ オーブオリジン
ゼッパンドンとの戦いの中でガイが本来の自分を取り戻し、夢の中でナオミにもらっていた白紙のカードが変化した。
オーブカリバーの召喚に使われ、唯一フュージョンに使われないカード。
リードするとオーブリングに「覚醒せよ!オーブオリジン!」とコールされる。

◆ウルトラマンギンガ
劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』にて宝石に変えられたギンガのカラータイマーから現れたカード。
ライトニングアタッカーへのフュージョンアップとトリニティフュージョンに使用される。
トリニティフュージョンメンバーの中では唯一カードの色が違うのと中央をエックスが位置取ため、並べると若干アンバランス。

◆ウルトラマンビクトリー
同じくビクトリーのカラータイマーから現れたカード。
トリニティフュージョンに使用されるが、現在唯一フュージョンアップには使用しないカードでもある。
……せめてオリジンサーガの時に我夢がカードをくれていたら……。

◆ウルトラマンエックス
同じくエックスのカラータイマーから現れたカード。
ライトニングアタッカーへのフュージョンアップとトリニティフュージョンに使用される。
リードした際の掛け声が妙にうるさくベリアルに次いで自己主張が激しい。

◆ウルトラセブン
特訓を終えたオーブにウルトラセブンが力を授けたことで、オーブリングを介してカード化した。
エメリウムスラッガーへのフュージョンアップに使用される。



【本編登場のカード(怪獣)】

◆マガタノゾーア、マガゼットン、マガバッサー、マガグランドキング、マガジャッパ、マガパンドン
オーブが魔王獣を倒していた裏でジャグラーがダークリングで入手していたカード。マガオロチ復活のために用いられた。

テレスドンアントラー、ゴモラ、ゴルザ
ジャグラーによるマガグランドキング復活のために使われた土属性のカード。他の魔王獣も同様にして復活させられたと思われる。
超全集ではマガタノゾーアにはドドンゴが、マガゼットンにはキングザウルス二世超コッヴプリズ魔が、マガバッサーにはペギラが使用されたことが判明している。
これらはすべてオーブに倒された怪獣をジャグラーがカード化したものである。

◆リトラ、メルバ、シルバーブルーメ、ノーバ
怪獣ポーカーで風属性のフォーカードに使われた。

◆レッドキング、エレキング、キングゲスラ、キングオブモンス、キングジョー
怪獣ポーカーでキングのファイブカードに使われた。

アリブンタケルビム、ブラックキング
ジャグラーがダークリングで実体化させた。
このうちブラックキングはナックル星人ナグスが入手したものを、メフィラス星人ノストラがジャグラーに渡したもの。

エンマーゴ
占いで使われた、突然の死を暗示するカード
(狙ったかどうかは不明だが、ウルトラマンタロウエンマーゴ登場回の撮影時には、ロケバスがコンニャク畑に突っ込むという事故(死者はゼロ)が起こったことがある)。

ベムスター
ナグスの襲撃を受けたジャグラーが密かに隠し持っていたカード。銃撃を吸収した。銃撃された時の爆発はジャグラーの演出

◆ゼットン、パンドン
ジャグラーがダークリングでゼッパンドンに超合体するのに使われた。劇場版でも使用。
使い捨てであるのを考えるとそれぞれ2枚以上持っているようだ。

◆ブルトン
劇場版でムルナウが潜む洋館のセキュリティを守るため使用された。

テンペラー星人ヒッポリト星人ガッツ星人
劇場版でムルナウがそれぞれの宇宙人を召喚した。



【ウルトラ怪獣オーブ】

2016年7月から発売されていた、ソフビ人形「ウルトラ怪獣シリーズ」及び「ウルトラ怪獣DX」の派生シリーズ。
『オーブ』本編と連動したラインナップになっており、「DXオーブリング」や「DXダークリング」と連動できる怪獣カードが1枚付属する。

【ラインナップ】
No. 名前 カードの属性 初登場作品 備考
01 メフィラス星人 ウルトラマン
02 ホー ウルトラマン80
03 グビラ ウルトラマン 後に「ウルトラ怪獣シリーズ85 グビラ」として再販
04 ケルビム ウルトラマンメビウス 後に「ウルトラ怪獣シリーズ139 ケルビム」として再販
05 ババルウ星人 ウルトラマンレオ
06 ジャグラス ジャグラー ウルトラマンオーブ 後に「ウルトラ怪獣シリーズ87 ジャグラス ジャグラー」として再販
07 ベムラー(強化)
08 戀鬼(紅蓮騎)
09 ハイパーゼットン デスサイス
10 メトロン星人(ラウンドランチャー)
DX マガバッサー
マガグランドキング
マガジャッパ
マガパンドン
マガオロチ
ギャラクトロン 通常のウルトラ怪獣DXより大きい(全高約25cm)
ゼッパンドン
マガタノオロチ
サデス 劇場版 ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします! カード自体はオーブリングと連動するが、個別の音声は鳴らない
デアボリック
DX(スペシャル限定) マガゼットン ウルトラマンオーブ ウルトラマンフェスティバル2016の会場にて限定販売



【その他】

  • 劇中では、宇宙人たちがポーカーや占いに使っていた。

  • 『ウルトラマンオーブ』のミニコーナー「ガイのウルトラヒーロー大研究」では、ウルトラヒーローと怪獣のカードを使い、ウルトラマンと怪獣の紹介をしていた。

  • 劇中登場のカードのうち、テレスドン、アリブンタ、エンマーゴ、リトラ、シルバーブルーメ、キングゲスラ、キングオブモンス、キングジョー、テンペラー星人、ヒッポリト星人、ガッツ星人は放送中に商品化されていない
    (テンペラー星人とヒッポリト星人はフュージョンファイト5弾、キングジョーは6弾排出のオーブクリスタル付カードが類似デザインで玩具にも対応しているため、代用にはなる)。
    後にプレミアムバンダイでこれら11枚も含めた劇中登場のカードすべてが劇中デザインで商品化された(ただし、劇中デザインのものは玩具には対応しているものの、ゲームでは使用できない)。



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最終更新:2024年12月04日 19:08

*1 怪獣はその怪獣が初登場した作品の主役ウルトラマン、魔王獣は封印したウルトラマン、セブンは初代ウルトラマンと同一のカラータイマー。

*2 エックスが緑、オーブオリジンが白になっている等。

*3 他のフュージョンアップはアグルがV1とV2を区別していない以外、基本的にタイプ違いでは不可能。