登録日:2017/06/20 Tue 02:01:19
更新日:2025/03/06 Thu 01:05:45
所要時間:約 2 分で読めます
【概要】
『無能なナナ』は『月刊少年ガンガン』2016年6月号から連載されている漫画作品。
2017年6月からは『ガンガンONLINE』でもリピート連載が始まっている。
原作は『
車輪の国、向日葵の少女』のシナリオ担当であるるーすぼーい、作画は古屋庵が担当。
「無能」の烙印を押された主人公のナナオが、能力者ばかりのクラスでリーダー的存在となるべく奮闘する王道能力バトル漫画である。
2020年10月からTVアニメ版が放送開始。第12話には同年4月に逝去した
藤原啓治が出演しており、
藤原氏のアニメにおける遺作となる。
逝去から8か月後の新作アニメへの出演に視聴者からも驚きの声が挙がったが、放送1年前の時点で全話のアフレコが完了していた。
【あらすじ】
人類を脅かす「人類の敵」と戦うため、孤島の学園へと集められた能力者の少年少女たち。
「無能」と蔑まれてきた少年・中島ナナオは父親の期待に応えるためリーダーを目指そうとしているが、クラスからは浮いた存在だった。
そんなある日、ナナオが通うクラスに柊ナナと小野寺キョウヤの二人の生徒が転校してくる。
【登場人物紹介】
CV:
下野紘
主人公。半年前まで都会で育っていた大人しい性格の少年。
上流家庭に生まれていたが、父親から「無能」と呼ばれるなど確執を持つ。
その事から強いコンプレックスと恐怖心を抱いているが、一方で父親を尊敬しており父親から贈られた
腕時計を大切にしている。
当初はリーダーを目指そうとしていたが、リーダーを決めるための模擬戦で「リーダーなんて
どうでもいい」と決意する。
しかし、度を越したモグオの攻撃の余波から生徒を守る為、身を挺して発現させた能力とは…!?
CV:
大久保瑠美
ヒロイン。ナナオのクラスに転入してきた、笑顔を常に絶やさない
ツインテールの女の子。
本人曰く「人の心が読める」能力を持つが「ちょっと空気が読めない」らしい。
CV:
中村悠一
ナナと同じ日に転校してきた少年。寡黙な性格で前髪が長めのメカクレ男子。
能力は自己申告待ちで教師にも知られていない。この島や能力者について調べているようだが…?
CV:中島卓也
太目の体格と坊主頭が特徴の典型的なガキ大将キャラ。粗暴な性格でナナオをイジメている自称「炎の貴公子」。
能力はF・F(ファイナルファイアー)と名付けた「火炎」で、掌から炎を発生させ超巨大な火球を放つ事も出来る。
CV:手塚ヒロミチ
長めのストレートヘアーが特徴。容姿端麗で女子の人気も高い、典型的な嫌味なナルシストでフェミニスト。
能力は物体を瞬時に凍結させる「氷結」の能力者。モグオとは犬猿の仲でしょっちゅう喧嘩している。
CV:井上雄貴
モグオの取り巻きその1。垂れ目で毛先のはねたグレーの髪をした軽薄そうな男子生徒。能力は「声帯模写」。
誰の声でも完璧に真似することが出来るが、一度発動すると同じセリフを繰り返し言わないと収まらない。
不便なだけのボイスレコーダーじゃないか……
CV:大塚剛央
モグオの取り巻きその2。明るい髪色の七三分けで少しがっちりした体格の男子生徒。能力は「磁石化」。
身体を磁石にすることが出来るが、今のところは掴んだ金属製品を手にくっつける以外のことは出来ない。
更に一度発動すると1時間能力を停止出来ない。ただの宴会芸は禁句
CV:大塚剛央
モグオの取り巻きその3。ボサ髪の金髪をしたつり目で狐顔の男子生徒。能力は「幽体離脱」。
身体から意識のみを遠くまで飛ばすことができ、幽体のため壁や障害物をすり抜けられる。
一方で任意に物理干渉し
トイレのレバーを下げる、窓の鍵を開けるなど物に触れて動かすことも出来る。
【用語】
この世界における特殊能力。
発火能力や冷凍能力、浮遊など分かりやすいものから、
ネクロマンシーといった戦闘で使い辛そうな能力まで様々。
作中では未登場だが暗視能力者もいるらしい。また能力には使用条件や制限なども多く、万能に見えても弱点や欠点が存在する。
多種多様な能力者がいるが、同じ能力を持つ者もおり、同じ能力でも条件や制限に違いがあったりもする。
読んで字の如く。
教科書によれば様々なタイプがいるようだが、現状未登場。
追記・修正は人類の敵と戦う覚悟を持ってからお願いします。
ねぇナナちゃん 僕が今何を考えてるか当ててみてよ
能力なしでですか?
うん わかるかな…
なぜ
僕は今からこの子に殺されなければならないのか
だろ
……え
な…なんでそこまでして
まさかキミが人類のー
登録日:2017/06/20 Tue 02:01:19
更新日:2025/03/06 Thu 01:05:45
所要時間:約 5 分で読めます
【以下、本当のあらすじ(ネタバレ注意!)】
実は「人類の敵」は能力者の方であり、孤島にある学園も能力者養成ではなく隔離施設。
主人公は「能力者による人類滅亡を阻止するため秘密裏に処刑を実行する『委員会』から派遣された謎のエージェント・柊ナナ」である。
すなわち、
何の能力も持たない普通の人間が頭脳を駆使して、能力を攻略し能力者を次々と殺していくという邪道能力バトル漫画なのである
。
『
もし『ヒロアカ』に登場する個性持ちが人類から疎まれているような存在だったら
』という例えが解り易いか。
もっとも、これらの情報もあくまでナナの主観でしかなく『委員会』も怪しさを常に醸し出している事もあってか本当に能力者が人類の敵かどうかは不明瞭。
こういった価値観逆転要素も面白さの一つか。
ナナの標的となる能力者は、委員会が定めた「推定殺害人数」なる数値でランク付けされている。
これはその名の通り、近い将来能力者が成長して「人類の敵」になった際何人殺害することになるかを推計したもの
ナナが該当の能力者を殺すことによって未来でそれだけの人数が救われる…らしい。ただし現状では算出基準なども含め不明な点が多い。
そもそも能力の内容さえ不明の者まで何万人などと記されており、無能化や治癒など味方につければ能力者対策になれど人類には無害な者まで含まれている。
…そして、10巻以降では世界情勢が大幅に変化。
能力者の公的隔離収容所区画が作られ、主な舞台はそこに移る事になる。
アニメの事前宣伝において、ナナが主人公である事自体は一応明かされていたが、彼女の正体は第1話放送まで伏せられていた。
更にナナオがメインキャラの一人として紹介されていたりと、原作未読者に対する配慮がされていた。
【本当の登場人物紹介】
この漫画の真の主人公。
能力者ではない。
約百年前に突如発生した「人類の敵」と呼ばれる能力者たちを殲滅させるために『委員会』から派遣されてきた少女。
普段は天真爛漫を装っているが、実態は非常に思慮深く能力者を殺す事に躊躇しない冷酷な性格。
「人の心が読める」というのは能力者ばかりのこの島で自らの存在をカムフラージュするための嘘であり、
実際には単なる
読心術と状況証拠からの推理で当てているに過ぎない。
能力者に対しては
「赤ん坊に
核兵器を持たすようなもの」
「
強力な力をなんの労力もなく手に入れた人間が傲慢にならないわけがない」
「
つまりこいつらこそ危険人物なのだ
」
と冷ややかに見ているが、彼らの年相応の意外な趣味などを目の当たりにすると内心で驚く事もある。
冷静沈着ではあるが能力者達の殺害も淡々と無感情にこなしている訳ではなく、複雑な感情を抱いている。
親しくなった上で殺害する事となったナナオにも、「必要以上に絶望させたのは本意ではなかった」と謝罪した。
その後も能力者の命を奪う度に手を合わせて悼む気持ちを見せており、話が進むにつれ
自分の罪に押しつぶされそうになっていく…
この人類の敵とは「能力者」であったらしく、彼女がカギを閉め忘れた子供部屋の窓から侵入したと思われている。
そのため両親が死んだのは自分のずぼらな性格のせいだったと思い、自分を責めるようになっていった。
その挙句、両親の死後は親戚中をたらい回しにされ、疎ましがられ、いつからか委員会の手で暗殺者として育てられた。
……しかし、後に明らかとなった真相は、親能力者側だった両親を鶴岡が粛清し、残されたナナを鶴岡ら委員会が「少年兵がどこまで能力者を殺せるか」の賭け材料も兼ねて道具に仕立てたというもの。
(この真相を知らされて一時彼女は自害しかけ、粛清仕事の対価として自ら教えた鶴岡は、彼女が反撃もしなかった事に失望していた)
この件で委員会が超能力者排斥を抜きにしてもかなり悪趣味な組織だと判明したが、ナナは「能力者殺し」ゆえに今更能力者側に大っぴらに寝返る事は出来ず、組織の闇を告発しようにも権力によって委員会の存在を否定され鶴岡達を潰すきっかけにもなれないと、一人ではどうにもならない状況になっている。
孤立無援の状況の中、それでも表向きは恭順しながらも組織や事態への不信を宿してあがく、彼女の行く末は…。
1話途中までの主人公。
相手の能力を無効化できる能力の持ち主だが、それ故に無能と呼ばれ続けてきた。
…色々な意味でよく載せる事が出来たな。
柊ナナと握手した直後に、崖の下へと投げ飛ばされナナに真実を告げられながら海に落ちていった。
「殺さないで使役すればこれからの仕事も楽だったのでは?」という指摘はたまにある。推定殺害人数は100万人以上。
ただしそれはナナの解釈によれば直接殺害する人数ではなく、将来能力者側のレジスタンスを指導して結果的に死に追いやる人数とのこと。
つまり結果的にはリーダーの器として相応しい存在で、
…後に、実は鶴岡に助けられ生存していた事が判明。故にコミックス7巻以降の表紙は公式ネタバレとなっている。
だが友情を抱き掛けた相手に殺されそうになった事と、かつてナナを「能力者殺し」になるように誘導した鶴岡の話術、そして「能力者の果てに待つ末路」を自身の能力の次なる段階の濫用で実感した結果、
荒みきった性格となり、鶴岡の元で動く新しい対能力者担当へと変貌する事になる。
また本人の能力と手腕だけではなく、その無効化細胞も(無許可でだが)能力無効化薬の材料に使用されている。
「不老不死」という能力の持ち主。
当初は能力が不明瞭だった事もあったが、結果的にナナが殺害に失敗してしまった事が彼女への疑念を生じさせた。
また鼻が利かない体質の持ち主だが、これは能力の副作用ではなく生まれつき。
ちなみに寮の自室は大量の本があり、衣類が散らかっているなど結構な汚部屋。趣味はレトロゲーム。
かつて同じように島に来てそのまま音信不通になった妹を探しているらしい。推定殺害人数は不明。
妹に髪型が似たナナと「友達」になるが、ナナの周囲で能力者が死んでいくことに疑念を覚えている。ただし確証は持っていない上に、上手くナナに誤魔化されている。
本人は能力で死なないため崖から飛び降りたり、殺人に使用されたと思われる毒物を接種するなど大胆な捜査を行っており、ナナの
ライバル的な役回りを果たしている。
割と天然な一面もあり、語彙力は非常に乏しく、真面目なトーンで「○○ってなんだ?」と聞いたりすることもある。
また、考え事をする時は何かを弄ってないと気が済まず、最近はナナの
ツインテールがお気に入りの様子。
CV:
遊佐浩二
ミチルに化けてナナの嘘をバラそうと接触してきた謎の青年。メガネにスーツ姿で、ナナ達の先輩に当たるらしい。
実は物語の初期から動物に化けてナナを監視しており、この島で起きた事とナナやその背景の黒幕が何を企んでいるのかを知りたがっている。
かつて島内で発生した能力者生徒同士の殺し合いの唯一の生き残りであり、その能力は
『変身』。
上述の通り人間以外にも化けられるだけでなく、能力者に変身すればその能力もコピーして使う事が可能。
その為、実質あらゆる能力を使う事ができるというチート能力。ただし使用条件が存在する。推定殺害人数は不明。
『橘ジン』とはこの青年の姿の人物の名前。
植物状態のまま生存している「本物の橘ジン」の姿と彼の能力を借りている。
人間に変身する場合「対象が生存している」必要があり、既に死亡している人物には変身できない。
更に人に見られていると変身できない、無能力者には変身できない、変身先の能力の弱点まで背負ってしまうなど弱点も多い。
なお、変身元である橘ジン本人の能力は『念動力』。眼で直接見た相手や物を浮かせたり飛ばしたりできる。
そのほか全身の骨を砕くという芸当も可能。
真の正体はキョウヤの妹の小野寺リン。
CV:
中原麻衣
小柄でふわふわしたクセッ毛の女の子。
「ヒーリング」の能力の持ち主だが、能力を使う事で本人の多少寿命を削る事になるらしい。
治し方は他人の怪我を
なめる。その治し方故、同性からは気持ち悪がられることも多かった。
尚、
治せるのは傷だけであり病気は治せないし、死者を生き返らせることはできない。毒も治せないらしい。
推定殺害人数は15万人以上……能力者仲間を生存させる事による二次被害という事だろうか?
素直で心やさしく、おとなしい故にクラスメイトからからかわれることも多い。
またナナの事を「~しゃん」付けで呼ぶなど、やや舌足らずな喋り方をする。
ナナに何度か助けられた事から彼女を慕うようになり、ナナからは名前の通り「犬」として扱われている。
また便利で危害にならない回復能力や、数少ないナナの信頼を得ている能力者ということで殺すのは後回しにされている。
ちなみに能力を過剰に使い過ぎると負荷が掛かり倒れてしまう事もあり、劇中では重症患者を治した際に気絶したり、瀕死の動物を治して高熱を出し寝込んだりした。
クラスの男子の傷を治癒したことで人気者になったのだが、嫉妬した女子達に陰口を叩かれいじめられていた。
そんなミチルの能力を褒めてくれた不良少女のヒトミと友人となり、自分の能力で人を助けたいと思うようになる。
だがヒトミはがんを患っており、自身の能力は病気を治す事ができないがため、人の命を救えるようになれるように志した。
リュウジ殺しの犯人に次の標的にされ殺されそうになるも、ナナが身を挺して庇った事で命を救われる。
だが自分を庇ったナナが瀕死の重傷を負った事で、彼女を救う為に自身の限界以上の治癒能力を発揮。
これによりナナは救われたが、ミチルは能力の代償として命を落とした。
そしてこのミチルの行動がナナの心を揺れ動かす切欠の一つとなる。
CV:増田俊樹
「時を止める」能力の持ち主……と思われていたが、本当は「過去へ遡り書き換える」ことが出来る能力。
過去24時間以内の同じ場所にいつでも戻ることが可能で、過去を改変することで結果的に現在を変えることができる。
ただし能力の代償として過去に遡れば遡るほど著しく疲労してしまう上、戻った先で過去の人物と目が合うと現在に強制送還されてしまう。
能力を「世界から悪を駆逐し作り変える」と豪語する正義漢だが、ナナからは「能力を持った故に思想までねじ曲がったか」と解釈された。
下手をすればナナオの殺害までバレてしまう故にナナにこの能力の特性を上手く利用され、凍った池の底へと沈められてしまった。
推定殺害人数は80万人以上。カナヅチであり泳げない。食事が遅い人と食事中にうるさい人、そして飯粒を残す人を嫌っている。
cv: 堤雪菜
自分の唾液を毒にできる「毒」の能力者。ただし毒はハブやカエルを食べて補充しなければならない。
ガングロで金髪、粗暴な口調の典型的な
ギャルキャラ。カオリと結託してミチルを軽くいじめていた。推定殺害人数は不明。
ユウカ殺害後のナナについでに殺され、スマホと、カオリから無断で借りたカラーコンタクトはトリックに使用された。
CV: 小坂井祐莉絵
「瞬間移動」の能力者。肩まで伸びた黒髪と目つきの悪さが特徴。キララとつるんでミチルをよくからかう。
能力は島の反対側までなら一瞬で移動することが可能で、登下校にも使っていた。リスクやデメリットは不明。
カラコンの液をキララの毒唾液にすり替えられ殺害された。推定殺害人数は不明。
CV: 田丸篤志
逆立った金髪の男子生徒で、典型的な不良キャラ。
予知夢を5枚念写できる「未来予知」の能力者でその予知は百発百中、決して外すことはない。
その
予知能力で「
テストで0点を取る」という予知をした為必死になって猛勉強するも、風邪を引いたことで結果的に0点になってしまった。
そのせいで「運命なんて絶対変えられない」と、ヤケになりグレるようになった。ちなみに予知夢の場面は狙って念写できるわけではないらしい。
転校初日、ナナがナナオを殺すことについて予知した為に弱みを握る事となったが、ナナが偽造した予知写真を信じた事で逆に殺された。
毒殺だったため、ナナの証言から「持病による病死」として葬られる事になった。
ナナをレイプしようと興奮して発病して死んだ変態という烙印も押された事だろう。
推定殺害人数は50万人以上。
ナナオを殺す現場の写真はミチルが手にしたが、ナナが「実際は夢を念写出来るだけ」「(ツネキチはナナに恋しており)嫉妬の情からこの様な夢を見た」という形で誤魔化した。
ミチルの素直さを逆手に取って「2人だけの秘密」として上手く揉み消し、写真はナナの手で処分しているが、この件がナナのミチル不信を招いている。
CV: ニノ宮愛子
毛先の撥ねた黒髪で制服の中に
パーカーを着込んだ小柄な男子生徒。
ナナ達のクラスメイトだが、ほとんど授業には出てこず、いつも寮で寝ている。佐々木ユウカとは
幼なじみ。
5年前に火事に巻き込まれており、その時受けた火傷を隠している。
顔色が悪く根暗で、前いた学校では
テストで98点を取っても癇癪を起こして
テストを破り捨てる程の完璧主義者。
「死体操作(
ネクロマンシー)」の能力を持ち、生前の記憶を引き出す事で死体の能力も行使可能。視覚共有も出来る。
推定殺害人数は30万人以上。
CV:
富田美憂
シンジの
幼なじみで世話焼き役。上の方でまとめた短い
ポニーテールが特徴。
根暗で短気なシンジとは対照的に、表情豊かで誰にでもフレンドリーな快活少女。
「指一本で心臓に風穴をあけることもできる」と自称するほどの「怪力」の能力を持つ。推定殺害人数は50万人以上。
シンジと遊びに来ていた映画館が火事になり、取り残された彼を助ける為に非常口にタックルして押し開けた事で能力に気付いたという。
ただし動物
アレルギー持ちで、動物の前では能力に集中出来なくなるのが欠点。
実際は逆で、ユウカが真の「死体操作」の能力者。「怪力」のシンジは先の火事で既に亡くなっており、彼を操っていた。
内部の人間を素早く外へ逃がすという非常口の構造と目的を考えると、外側からタックルで押し開けるという事はできない事で嘘を見破られる。
じゃあシンジはなおさら「怪力」の能力で簡単に脱出できたんじゃないかとかは禁句
シンジが同年代でも一際小柄だが、これも個々の体格の問題ではなく5年前で成長が止まっているからと思われる。
死体操作の能力は遺品が手元にないと行使出来ず、更に死体は朝日を浴びると動かせなくなるという欠点がある。
シンジが日中授業に出る事がないのはこれが理由であり、彼が寝ている部屋は暗室のように真っ暗。
そのため実質日中は“生前の遺品を死守しなければならない”という弱点まである「無能力者以下(byナナ)」となってしまう。
ただしシンジの部屋のように全く光が届かなければちょっとは動かせ感覚も共有できる。
作中では「生前の遺品」と言っているが、島の中の遺体を操っていることから生前の面識は不要で、死後の遺体から所持品を採取するだけでも操れるらしい。
尚、作中の描写からの推測だが近くに死体があれば大体の位置を感知でき、かなりの大人数を一度に操る事も可能。
またゾンビ化した死体を生きている人間そっくりに擬態(復元)させられるらしく、シンジは死者とバレなかった。
ただし自律行動はできず生命活動もしてないので呼吸・心拍・体温はない。日光を浴びると眠ったように動かなくなる。
ユウカの死後は日光を浴びた他のゾンビ達と同じように干乾びた死体になっていた。
ちなみに能力者が死んだ上に日光を浴びたからか原因は不明だが、シンジは最後に急速に腐敗が進んだようにドロドロに溶けている。
この状態になると一気に腐敗臭が広がるらしく、逆に言えば遺体は(少なくともシンジは)臭いもしていなかった模様。
ユウカは超が付くほどロマンチストで、過去を上手く捏造してナナにシンジの死について話していた。
遺品をネックレスと思わせておくブラフを仕込んでいたが、ナナの反撃時に咄嗟に本当の遺品を隠していたポケットを庇ってしまいバレる。
しかし色々不自然な点、そしてシンジの遺品である「彼が破り捨てたテストの破片」もナナに奪われた事でチェック・メイト。
更には遺品がアクセサリーや写真ではなく、破られたテストの破片という普通ならゴミでしかないものだった事で尋問開始。
シンジの死は
他の女とデートに行っていた事でユウカの嫉妬を買ってしまった事が原因と判明。
ついでに生前のシンジには非常に嫌われていたらしく、近づく事さえ許されなかったストーカーであることが発覚した。
実際は彼女が放火した犯人であり、シンジの彼女がいなくなれば自分にもチャンスがあると思って犯行に及んだという。
最後に「もっと物盗んでおけば良かった」と後悔しているところを毒針で毒殺された。
他にも
- テストの破片すら大事にするほどのストーカーなのに、何で死後に彼の部屋の持ち物(遺品)を彼を使って回収してないのか
- そもそも「遺品があればいい」だけなら保険にテスト用紙を少しだけ千切って靴下に仕込むなど断片的に持たないのか
- ブラフを仕込む程その弱点を把握してネックレスを常に身に着けていながら?
- 条件が遺品に限らず『死者が生前に触れていた物』で良ければ、その範囲は更に広くなる。
- 死体は自律行動せず自我もなく、ユウカが直接指令を下さなければ動くことができないのに同時に何体も動かせるのはなぜか
- ユウカが転んだだけでもシンジはパンチの途中で完全停止してしまっているので、リアルタイムでの操縦が必須。
- 少なくとも劇中一年以上前に死んで山に埋められた死体が分解されてないのか
- 能力で「復元」できるとしても「結構酷い殺され方をした遺体」と言ってるのに、服すら少し汚れが目立つ程度。
- シンジがユウカの死亡後に復元状態が解除されてドロドロに溶けているのに、他のゾンビは変化なし。
- 死体の位置が分かったとしてどうやって死体を掘り起こしたのか
- シンジの「怪力」で掘ったとすれば、二人で夜な夜な寮を抜け出して山から死体を掘り起こしていて気付かれないのか?
- そもそも日中掘り起こした死体はどこに隠しておいたのか、山小屋はナナが事前に確認済み。中島の失踪以降、キョウヤは崖の下まで探している。
- ちなみに夜も男子寮をキョウヤが見張っているので、身軽なナナ1人でさえ出入りできない。
- 火事の後の大火傷を負ったなら病院に行かなければ不自然であり、どうやって誤魔化せたのか
…などなど疑問の種は尽きない。
CV: 大野智敬
大柄な体格の関西弁をしゃべる男子生徒。空野フウコとは小さいころからの幼馴染で恋人同士だった。推定殺害人数は不明。
能力は自分の身体の「
縮小化」。自在にサイズを操れ、本気を出せば人の毛穴ほどまで小さくなれるらしい。
都会育ちで虫が大嫌いなため、島に来るのはかなり渋っていたが、恋人のフウコに強引に連れて来られた。
明るく話し上手でギャグセンスがあり、男女から共に人気があったが、自室で殺されているところを発見される。
CV: 鎌倉有那
おしとやかなお嬢様タイプで
大和撫子を想起させる、糸目で深緑色の
ポニーテールをした女生徒。
リュウジの恋人で幼馴染でもあり、島に来るのを嫌がっていた彼を少々強引に誘い連れてきた。
「大気」を操る能力を持ち、能力を本気で使えば人体を容易く切り裂き吹き飛ばす風の刃を作り出すことも可能。
ただし風通しが良くないとうまくコントロールできないため、屋外か窓を開け離した部屋でしか発動できない。
また、一度攻撃態勢に入ると止めることもできない。推定殺害人数は不明。
CV:大塚剛央
モグオの取り巻きその3。ボサ髪の金髪をしたつり目で狐顔の男子生徒。能力は「幽体離脱」。
身体から意識のみを遠くまで飛ばすことができ、幽体のため壁や障害物をすり抜けられる。
一方で任意に物理干渉し
トイレのレバーを下げる、窓の鍵を開けるなど物に触れて動かすことも出来る。
その1・2と同じく、リュウジが殺害された現場の隣の部屋でモグオリサイタルを聞かされていた。
小心者で胃腸が弱く、緊張するとすぐ幽体離脱してしまいトイレに行きたがる。推定殺害人数は不明。
石井リュウジ殺害の真犯人。トイレに行きたくなるというのはもちろん真っ赤な嘘であり、実際は能力行使のため。
幽体の状態でもナイフを持って振り回す事などができ、幽体自身は物理干渉を受け付けない。
ただし幽体離脱の状態では本体が完全に無防備になる為、そちらを狙われれば一巻の終わり。
キレイなもの、可愛いもの、善人をバカにしたり汚したりすることに強い喜びを感じるサディスト。
快楽殺人者でもあり、最初は小動物を殺していたがエスカレートして殺人に至ったという。
リュウジとは生前仲が良く彼に憧れを抱いていたが、動物を殺している事がバレ批判された事で殺意に繋がった。
心を読めるはずのナナが自分の事に触れない事を訝しみ、彼女の存在自体の矛盾さあを忌み嫌っている。
次に自身が害した「作品」を治してしまうミチルをターゲットとして呼び出し殺そうとするも、ナナが庇った事で失敗。
瀕死のナナにトドメを指そうとするが、キョウヤにトイレにいた本体を発見され、首を絞められて失敗に終わった。
アニメ版では最期が描かれてないが、原作では逃走後に山中でジンにより始末された。
CV:井上雄貴
モグオの取り巻きその1。垂れ目で毛先のはねたグレーの髪をした軽薄そうな男子生徒。能力は「声帯模写」。
CV:大塚剛央
モグオの取り巻きその2。明るい髪色の七三分けで少しがっちりした体格の男子生徒。能力は「磁石化」。
新たに転入してきた、明るく天然でちょっとお馬鹿な小柄な少女。ナナを「シェンパイ」と呼ぶ。
正体はナナの後輩にあたる暗殺者であり、鶴岡がナナの監視目的で新たに送り込んだ無能力者。
ナナと同様、鶴岡に訓練されており、唯一の身内で里親の『おばあちゃん』を大切にしている。
実家が寺の坊主頭の男子生徒。能力は「重力操作」。
おっとりとした見た目の女子生徒。見た目とは裏腹に勘が鋭く狡猾な性格をしている。
不審な動きが多い柊ナナを危険分子扱いしている。古参のメンバーで能力は不明。
外ばねの髪の女子生徒。能力は高梨カオリと同じく「瞬間移動」。
ただし彼女の場合は写真などで場所のイメージができれば、かなりの長距離でも瞬間移動できる。
また、自身と接触している状態であれば他人や物体も一緒に移動する事が可能。
メガネにロングヘア―の大人しそうな女子生徒。前園サチコとは親友で、能力は「蜘蛛糸」。
口から粘着性の高い強靭な糸を吐き出す事ができる。ただしキヨミ本人は汚らしいと嫌っている。
ガッチリした体格の男子生徒で、能力は「透明化」。
滅多に出席しない赤髪の不良男子生徒。非常に体格が良く長身で屈強。
セイヤからは「自分の利益のために誰かを殺すことを躊躇しないタイプ」と言われているほど傲慢。
ナナの本性に勘付いており、自分こそがクラスのリーダーに相応しいとナナを失脚させる。
能力は「電気」。
追記・修正は
能力バトルを無能力で生き延びてからお願いします。
- ↑その理屈で言ったら人類の敵は鶴岡じゃないのか? 結局ナナもナナオも鶴岡の犠牲者だ -- 名無しさん (2020-11-14 04:29:32)
- 鶴岡マジで諸悪の根源で草も生えねえ -- 名無しさん (2020-11-14 21:02:16)
- ユウカが想像を絶する程のサイコパスで本気で身震いした…能力者とか人類の敵以前にヤンデレストーカーの狂気が常軌を逸してた… -- 名無しさん (2020-11-18 20:04:41)
- 鶴岡が好き放題悪行をやってナナ達は翻弄されてばかりで光明が見えないのがな…いい加減そこから抜け出して欲しいところ -- 名無しさん (2020-11-18 22:01:04)
- 主人公交代、というか簒奪劇が行われる一話がある意味一番インパクトデカい -- 名無しさん (2020-11-19 01:45:48)
- ↑作者曰く「1話でインパクト残さないと最近の子は次も読んでくれない」とのこと。 -- 名無しさん (2020-11-19 08:29:45)
- 今の所鶴岡がクソ過ぎて「実は哀しき過去が…」とかはマジでやめて欲しい -- 名無しさん (2020-11-24 01:18:29)
- ↑2 ナナっていう女っぽい名前とニコニコの1話サムネ見て、一発で主人公が女の子だって当てたらそれもすごい。 -- 名無しさん (2020-12-07 22:01:45)
- ある意味でアルドノアゼロに近い -- 名無しさん (2020-12-15 14:33:46)
- ネクロマンサーの子が大量のゾンビ操ってるけど、『生前の遺品』がないと操れないんだろ?なんで操れんの?そもそも埋まってる死体を掘り起こして使うにしても埋まってる場所どうやって特定すんの?そんでこの島の奴なら能力者のはずなのになんでゾンビに能力使わせないの?というもやもや -- 名無しさん (2020-12-15 15:21:02)
- 藤原啓治さんも出ているとニュースになったがかなり前の収録なんだね -- 名無しさん (2020-12-17 19:44:08)
- それで、利用されてたとは言え何人も殺したナナはどんな結末を迎えるんだろうな? -- 名無しさん (2020-12-17 20:40:36)
- るーすぼーいは銃騎士のせいでどーも印象がよくない -- 名無しさん (2020-12-18 18:31:09)
- キョウヤだけ能力が受け身系なのが気になる -- 名無しさん (2020-12-18 19:58:15)
- ↑4 大久保瑠美曰く「去年アフレコは終わらせてた」 -- 名無しさん (2020-12-18 20:15:11)
- ↑6 島で死んだ人の遺品なんて普通にポケットの中のものとか取り出せばいい。穴を掘るのはシンジにやらせればいいし、そもそも死体の位置は能力でわかるって言ってるじゃん。後能力はバリバリ使ってたんですけど…そもそも強い能力持ってれば簡単には殺されないだろうし、あの死体達はそんなに強い能力はなかったんだろ。 -- 名無しさん (2020-12-18 20:31:56)
- 思ったんだが、能力って本人の心の歪みが起因してたりしない?リーダー願望はあらゆる能力を制圧できる能力、寿命を省みない献身狂いは治癒能力、相手が死んでても愛されたいサイコパスはネクロマンシー、という感じで。殺害人数も、能力じゃなくて心の歪みを増長させていって出来上がる人格予想から算出しているから殺害能力皆無の能力でも設定されている。 -- 名無しさん (2020-12-23 22:20:56)
- ナナしゃん完全にライナァァァァア状態になってる… -- 名無しさん (2020-12-28 22:13:47)
- 最近ようやくアニメ全話観た。面白かったから、二期もやってほしい。 -- 名無しさん (2021-03-30 10:42:01)
- いつ頃完結したんでしょう?さっき打ち切りって聞きました -- 名無しさん (2022-10-20 01:47:39)
- ↑まだ連載続いてます -- 名無しさん (2022-10-20 01:51:49)
- ジンは遊佐浩二声かなぁと思ってたらホントに遊佐浩二だったのか。 -- 名無しさん (2022-10-20 03:02:10)
- アニメEDのこれまで出てきた生徒たちがみんな仲良くバーベキューしてる様子が色んな意味で切ない -- 名無しさん (2024-02-01 20:42:50)
- ナナオの推定殺害人数が能力無効化能力によるものではなくリーダーシップを発揮して他の能力者を指揮してのものなら、殺害される推定人数って重複して数えられてるよね?(例えばナナオが指示した能力者が5万人殺したら、ナナオの殺害数にそれも含むと合計で10万人殺されてる計算結果になる -- 名無しさん (2024-02-20 08:04:10)
- アニメ見ててクズも多かったけど普通に良い奴だったヨウヘイはさすがに胸が痛んだな… -- 名無しさん (2024-04-10 19:26:13)
- ↑11DVDのCMでまだ序盤なのにやたらすごい先の場面まで使われてんなと思ったわけだ… -- 名無しさん (2024-06-28 11:11:40)
- コメントのログ化を提案します。 -- 名無しさん (2024-06-30 01:56:26)
- ログ化しました。 -- (名無しさん) 2024-10-30 20:03:33
- ハッピーエンドはまず無理だから、せめて鶴岡含む委員会連中はナナやナナオの手で引導を渡してほしい -- (名無しさん) 2024-10-30 22:02:38
- アニメ放送当時は原作知らなかったからこの記事冒頭同様の偽装を真に受けてクソつまんなそうで見なかった思い出。勿体無いことしたわ -- (名無しさん) 2024-11-23 01:42:56
最終更新:2025年03月06日 01:05