タロウ(ウルトラ忍法帖)

登録日:2025/01/03 Fri 15:52:51
更新日:2025/07/04 Fri 10:48:36
所要時間:約 3 分で読めるです〜




タロウとは、漫画『ウルトラ忍法帖シリーズ』に登場するウルトラ忍者。


概要

『疾風』「ラブリータロウ登場の巻」より初登場した鶴亀の国の平和を守る忍者集団・ウル忍の一人で、主人公マンの弟分の一人。
鶴亀国立忍者小学校(通称:忍小)に通っており、生徒会長を務めている。

モチーフはもちろん、ウルトラ兄弟6番目の戦士にしてウルトラマンケンウルトラウーマンマリーの息子・ウルトラマンタロウそのこともあって将軍ウル父の隠し子疑惑があったとか
モチーフと同じく母親にウルトラの母がいるが、彼女から忍術を徹底的に叩き込まれたことから彼女には頭が上がらない模様。


登場当初は甘えん坊で腹黒い一面が多かったが、連載が進むにつれてウル忍屈指の常識人となり、作中では欠かせないツッコミ役へと落ち着いた。
『寿』序盤ではセブンの引退に伴い半ば第2の主人公みたいな扱いだったが、キャラが増えるにつれてそうした扱いは減っていきレギュラー陣の1人に戻った。
連載100回記念統計によれば出番ランキングでは3位。

忍者よりも医者が儲かる」という理由で医術も学んでおり、戦闘では医術を活用した戦法を駆使する。


プロフィール


  • 所属:ウル忍
  • 性別:男性
  • 年齢:10歳
  • 学年:鶴亀国立忍者小学校4年生・生徒会長
  • 出身地:鶴亀の国
  • 家族:ウルトラの母(母)
  • 給料:月給20,000円


人物像

基本的に真面目で快活だが、初登場当初は泣き虫な甘えん坊で、語尾に「です~」を付けたあどけない少年然とした性格だった。
しかし『寿』に入ってからは現在のしっかり者な人物像に変わり、口調に関しても語尾が使われることがなくなり対等な口調で話すようになった*1

ウル忍の中では比較的賢い部類に入り、マンやエースゾフィーお頭のバカっぷりや彼ら以上の癖の強すぎる人物、果てにはダイナのような普段は真面目な人の珍行動に対して「ばかなんだ…ウル忍の登場人物はみーんなバカなんだ……」「(ウンコたれ(マン)にスケベオヤジ(ゾフィーお頭)…)イヤなマンガだな~」と嘆くことも多々ある。

忍小では生徒会長を務めていることもあってか女子生徒にモテモテで、バレンタインデーでは彼女たちからたくさんバレンタインチョコを貰っている。

一方で腹黒い一面やマッドな側面を見せることもあり、将来の夢が忍者ではなく医者になりたいと思っていたこともありマンがこれまでに倒した忍獣のパーツを組み合わせた合体忍獣を生み出したり、「世界の脳みそ」なるビデオを借りていた他、不死鳥の卵を廻る争奪戦では「年をとらなければず──っとかわいい小学生のままでいられる……。年上のおねーさんにかわいいねっていわれたい───!!」という野心も秘めていた。

ウルトラホーンがあることと背丈以外は見た目がセブンそっくりであり、挫流鈍(ザルドン)に角をもぎ取られた際はマンからセブンと間違われた。


人間関係

ご存知主人公にしてタロウの兄貴分。
タロウは「マンにいちゃん」と呼び慕っているが、バカさ加減にツッコミを入れたり呆れ果てたりすることも多く、『(ウルトラ)』ネオ朧党編でマンが悪事の限りを尽くした際は流石に怒り、ゾフィーと共に(本気で反省して謝ってくるまでは)マンを見放している。
中盤はマンの相方的な扱いが多く、よくコンビで行動することが多かったが、後にティガが出てきてからはその役割をティガと入れ替わることになった。

忍小のクラスメートであり親友の泥棒小僧。
真面目な優等生のタロウとは真逆の不真面目でお調子者の不良タイプだが、不思議と気は合うようで親友とも言える関係。
ただ、レオがねずみ小僧レオ吉として義賊をしていたことは知らなかった。
ちなみに、ウル忍としてはレオの方がタロウの後輩になる。

レオと同じく忍小のクラスメイトであり親友の放電忍獣。
タロウからは「エレちゃん」と呼ばれ、ウル父主催のカーレースではタッグを組みカートの動力源役を買って出た。
また、朧党の策略によって巨大化させられた際は怪獣として退治しようと考えるマックスに対し、彼との友情を優先して攻撃を拒否し母親を巨大化させて彼を説得させることで騒動を治めてみせた。

  • 80
忍小の担任の先生。

実母。*2
美人でスタイルのいい若いお母さんだが、怒ると凄く怖く手痛いオシオキをされるためタロウは怖がっている。また、ウル忍のお年玉を預かるという名目で独占するなどかなり欲張り。
彼女もくノ一であるためか、物凄く強い。
ウル忍の読者には現実を忘れて笑ってて欲しいのに、厳しいお母さんキャラを出したのは失敗だった……と、みどーが判断したため登場しなくなる。

上司である将軍…ではあるのだが、本作でのタロウとウルトラの母との関係は不明。
おまけコーナーでは将軍の隠し子疑惑が浮上していたが、真相は闇の中である。


戦闘能力

上記のように主に医療技術を忍術に応用した戦法「ウルトラ医術」を得意とし、敵を解剖して動きや攻撃を封じたり調合した薬品でマンたちをフォローする他に、ストリウム光線やタロウファイヤーなどの原典でのタロウの技も使用する。

また初登場時に限り、泣くと建造物が一瞬にして崩壊するほどの凄まじい泣き声を上げるという一幕があった*3

技術力も高く、『寿』「マッハウル忍忍の巻」ではミニ四駆を乗用車サイズに改造した「デカ四駆」(動力源はタッグを組んだエレちゃん)でウル父主催のカーレース「バカ1グランプリ」に出場した他、「忍小あばれ旅の巻」ではレオをはじめとした忍小仲間と共にも朧党の沸苦(フック)が製作したロボット・ユートム2体をバラバラに分解した上でトイレ付きユニットバスに再改造するという使いどころを間違えているような才能を発揮していた。

邪鬼姫編ではマンたち年長トリオが邪鬼姫の色仕掛けに翻弄される中、彼だけは彼女に惑わされることなく優勢に立っていた。

一方で「燃えよ!!不死鳥セブンの巻」ではレオ共々琥陀羅亜(コダラー)によって瀕死の重傷を負わされ、荒神流編では罵無(バム)に敗れて人質にされる、虓魔王編では虓魔衆との戦いの際に炎鬼キリエロイドの攻撃からセブンを庇って5万℃の爆炎を浴び跡形もなく焼き尽くされるなど、シリアス回では敵に倒されることが多い。


使用技

  • ストリウム光線
ご存知本家ウルトラマンタロウも使う必殺技
ただし本作のタロウは本家では握り拳にしている左手を平手にしており、手でTの字を組んでるような構えで放っている。
所々で十字形で放っているが、本家のネオストリウム光線を意識したかは不明。
焦って集中力を切らしているとツノから光線が出てしまうこともある。

  • ウルトラフリーザー
これも本家ウルトラマンタロウが使用したワザだがフォームが異なる。
絶対零度の冷気を放ち、炎鬼キリエロイドの火炎魔導蜘蛛の群れを一瞬で凍らせた。
毎回これを使えばいいじゃねえかはウルトラシリーズ全般の禁句

  • タロウファイヤー
こちらも本家ウルトラマンタロウが使用した技。
蛮悟(バンゴ)が作った鶴亀美少女マップを(ゾフィーお頭が巨乳娘マップの完成を企んでたのもあり)個人情報保護法違反として焼却し、二人の目論見をおじゃんにした。

ゾフィーお頭「もったいなーい、もったいなーい😭💦」
蛮悟「せっかく作ったのに~…😭💦」


  • 解剖バラバラの術
忍術では無く医術である技であり、本作のオリジナル技。
医者を志すタロウの医学知識から放たれる技であり、二本のメスを使って敵を文字通りバラバラにする技。
メスを何らかの方法で使えなくしない限りこの技を防ぐ術は無く、中盤にかけて多くの忍獣がタロウの解剖被害に遭っていった。
バラバラにされた敵はホルマリン漬けにされてタロウの部屋に飾られているらしいが、これが一悶着を起こすことになったり…
あまりに強力な技だったからか、後半は使われなくなってしまった。
ちなみに、原典におけるウルトラマンタロウは目立った切断技は持っていなかったりする。切断してバラバラにする技はむしろエースが多い


余談

連載当時にタロウがマンの相方ポジで出番が多かった頃、偶然にも同時期に連載していた『ウルトラマン超闘士激伝』においてもタロウがウルトラマンの後を継ぐ形で主人公をしていたため、ウルトラ漫画二つでマンとタロウが主役のような状態となっていた。

原典ではほとんど絡みの無いレオとの親友関係だが、本家でウルトラマンタロウ=東光太郎を演じた篠田三郎氏とウルトラマンレオ=おおとりゲンを演じた真夏竜氏はリアルで親友であり、篠田氏は真夏氏の命の恩人でもある。
ちなみに本作と同じコミックボンボンにて本作でレオが初登場する2年ほど前に掲載されたガイアセイバー(漫画)でも、単身出動しようとするタロウにレオが同行を申し出る場面がある。


ウィキ籠りなんだ…、アニヲタWiki(仮)で項目を追記・修正する人たちはみーんなウィキ籠りなんだ……😢


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最終更新:2025年07月04日 10:48

*1 目付きも変化していて、初期は小生意気なかまぼこ目、寿以降は凛々しいツリ目になっている

*2 なおボンボンの読者のお便りページで読者からウル忍の将軍(ウルトラの父)の隠し子なのではないか?という手紙が届き作者も突っ込むなとネタにしていた。もちろん本編では赤の他人である

*3 崩壊被害に遭ったのは寿城と(当時木製だった)朧党隠し砦