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エスト(FE)

登録日：2018/03/20 (火) 23:52:16
更新日：2023/10/05 Thu 07:21:19
所要時間：約 8 分で読めます



いっきまーす！　トライアングルアターック！！


出典：任天堂公式LINE、https://goo.gl/cfjRLJ、2018年2月14日、
ファイアーエムブレム Echoes、インテリジェントシステムズ、任天堂、2017年4月20日、
(C)2017 Nintendo ／ INTELLIGENT SYSTEMS

■概要

『エスト』とは『ファイアーエムブレムシリーズ』に登場する元祖ペガサス三姉妹の末っ子。
登場シリーズは『暗黒竜と光の剣』『紋章の謎』『外伝』、そしてそれらのリメイク 『新・暗黒竜と光の剣』『新・紋章の謎』『Echoes』
『FE覚醒』『FEヒーローズ』にゲスト出演している。

CV：村川梨衣(FEヒーローズ、Echoes)、西村ちなみ(ドラマCD)

優しい長女・パオラ、生真面目なカチュア、活発なエストの姉妹であり、このキャラ性は後続のペガサス三姉妹にもオマージュされている。

全員マケドニア白騎士団に所属する騎士であり、マケドニア王女ミネルバ直属の部下。ペガサスナイトのクラスについている。
3人が敵に隣接している時に発動できる『トライアングルアタック』という隠しスキルがある。
隠し要素かつラクに狙える場面は限られるが、必殺確定なので実益とロマンを兼ねて狙えるときに狙いたいものである。
この｢トライアングルアタック」はシリーズの伝統であるが、作品によっては存在しなかったり敵専用だったりすることもある。

……こぼれ話だが、「ポケットキング」（発売：旧ナムコ）というゲームでもPナイトが3体そろえると「トライアングル」という連携技が繰り出せる。
いいのか……これ……。
確かに3人で放つ協力技の代表的なポジションではあるが……。


ペガサス三姉妹の末っ子。ピンクの髪を短く切り、ピンク色の衣装を着た美少女。
明るく活発な少女で、末っ子ゆえに姉に頼りがちな部分もある。
しかし以外に勘も鋭く、何も先を考えていない訳ではなく、先の事を考えたうえで商売を始めるなどカチュアに実はしっかりしていると言われている。
前述の姉に頼りがちな部分も、言い換えれば困ればすぐに姉に頼れるという事であり、要領がいいとも言える。

しかし加入時期が常に三姉妹で一番遅く、しかも毎度の如く敵に捕まっているため、プレイヤーからはしっかり者のイメージはなくドジっ娘と思われている。

シチューは得意料理で、新・紋章ではクリスにヒーローズではエクラにも振る舞ってくれる。
が、このシチューは甘すぎてアベル以外は食べられないらしい。

暗黒戦争の時にアベルと相思相愛の関係になり、戦争終結の際にはアベルと結婚、子供を妊娠したようだ。
しかし外伝でのパオラの設定が取り入れられた紋章の第一部ではこの辺がボカされ、結婚する予定と変更された。

バレンシア大陸から帰った後はアベルと二人で武器屋を経営していた。
これは武器なら売り手が困らない事と、マケドニア軍とアリティア軍に繋がりがある二人なら、お客に困らないかららしい。

紋章の謎の最後ではアベルに別れを告げて突如として失踪する。アベルはエストを追って行方不明に。
この失踪の原因はハッキリしていないが、新・紋章でのアベルとの会話から察するに、
英雄戦争中にパオラの気持ちを知ってしまったようで、自分の気持ちを押し込めて姉に譲る選択をしてしまったようだ。
その結果アベルも行方不明になってしまうので、この三角関係は後味の悪い終わり方をしている……。

暗黒竜ではメリクルを奪取しようとして失敗し敵に捕まってしまう。
外伝では海賊に捕まり盗賊の元へ。
紋章の謎ではアカネイア帝国軍に捕まりアベルを従わせる人質に……。


■性能

登場作品の全てHP以外は高いバランスで整った成長率を誇り、成長すれば三姉妹どころか軍トップクラスになる期待のエース。
特に力・技・速の成長率が70％もあるという姉妹一の力自慢。その細腕の何処にそんな力があるのか……。
さらに、アベルやミネルバから支援効果を受けることが出来るので、当てて避けて必殺を恐れない運用も余裕で可能。
エストが参戦すれば「トライアングルアタック」も解禁されるので、三姉妹を全員レギュラーにした人は存分にこれで使い倒したいものである。

しかし、加入時期が遅いのに、レベルが低く下級職なので使いづらい上に、他の育成してきたユニットと枠の取り合いになりやすいのが贅沢かつ大きな悩みになる。
速さや武器レベルは足りてるので、強力な武器を惜しまず使わせたり、トライアングルアタックで力の低さをカバーしてあげないと敵を倒すのが大変である。
また、成長率・最終的な期待値は全キャラトップと言える彼女なのだが、それは上限値を無視した場合の話かつ、極端な成長率配分であるため、上限値考慮での期待値は思った以上に高くない。
総括するとDS版以前の作品なら全く気にならないが、DS版だと確かに鍛えれば上位クラスの強さになるものの、成長率配分・加入が遅いせいで吟味・ゆっくり育成ができない事で思った以上に強くないというのが彼女の特徴である。

特に新・紋章ルナで色濃く出てしまい、彼女を手っ取り早く戦力にするならシスターでとっととレベル20にしてクラスチェンジさせた方がいい位である。

■台詞

  • ああ。マルス様ですね、マケドニアのエストです。やっとお会いする事が出来ました。
    グルニア軍がアカネイアから持ち去ったメリクルレイピアを取り返しに行っていたのです。
    でもこれはわたしたちには使えませんから、どうぞマルス様がお使いになってください。
  • あっ、マルス様ですね、マケドニアのエストです！　
    グルニア軍がアカネイアから持ち去ったメリクルソードを取り返しに行ったのだけど捕らえられてしまったの。
    でも　カミユって若い騎士が助けてくれてなんとか逃げ出すことができました。
    これが　そのメリクルです。ねっすごい剣でしょう。でも王子様使えるのかな？
  • アベル……ごめんなさい。辛かったでしょう。
  • パオラ姉様はね、とっても優しいの。ちょっとお小言が多いかなって思うときもあるけど。私のこと、まだ小さい女の子みたいに思ってるみたい。
    カチュア姉様はね……なに考えてるか、よくわかんない。聞かないと教えてくれないっていうか……もっとお話したいんだけどな。でも、ふたりとも大好きな、自慢の姉様だよ。
  • あのね、あの……私の気のせいかもしれないけど、ちょっと気になることがあって。…………姉様、好きな人……。
  • す、好きな人いる？　この軍の中で！！　いや、なかなか個性的で素敵な人ばかりだからさあ！　姉様の好みに合う人もいるかなーって思って。
  • 子供みたいってよく言われるの。もう、わたしはもう大人なのにー。
  • アベルと一緒にアリティアでお店を営んでずっと一緒に暮らす……それがわたしの願いだったんだけど、今はこの戦いに参加できて良かったって思ってるよ。
    だってあなたとも出会えたし、いろんな絆の形があるって……教えてもらったから。わたしってまだまだ子供だな、って思ったの。
    そう思えるようになった分、大人になったってことかな？　ふふっ、ありがと。これからも、よろしくね！


■覚醒

DLC「生と死の境に」で敵将を倒してクリアすると彼女の魔符が入手できる。
初期兵種はペガサスナイトであり、初期値は低いが、「疾風迅雷」のおかげで育てやすい。
村人のスキル「下克上」を習得しており、特にDLC職の花嫁に転職すると有効に使える。



こんにちは、わたしはエスト。マケドニア白騎士団の一員……だったの！


出典：ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
（C） 2017 Nintendo ／ INTELLIGENT SYSTEMS

ヒーローズはリリース初期から登場。
イラストはみわべさくら氏。神装版は紺藤ココン氏。
だいたい英雄戦争中か終わった直後なので店を経営し、アベルとは恋人同士。
次女同様に槍使いの青属性で、当然飛行ユニット。

武器スキルは重装特攻の『貫きの槍＋』
補助スキルは対象を自分と反対方向に1マス移動させる『体当たり』
Aスキルはターン開始時、自分のHPが50%以下なら魔防+7『魔防の覚醒3』
Bスキルは戦闘後、敵の速さ-7(敵の次回行動終了まで)『速さ封じ3』

三姉妹の中では攻撃と魔防が突出して高い一方、HP、速さ、守備が低い。
大抵高い攻撃力を有する重装を相手に想定しながら自身の対物理耐久は低く、補助スキルも魔防バフや速さデバフなどイマイチ噛み合っていない。
スキル自体も使い勝手がよくなく継承要員としても微妙。

それ故にマイナス面が目立つが、前述の長所である攻撃に関しては三姉妹どころかティアモ、ヒノカと並んで飛行槍トップの数値と実は中々のポテンシャル。
高レアリティの彼女たちに比べれば個体値激選の難易度も低いため、ハズレ個体のティアモかヒノカのスキルを攻撃が得意なエストにそのまま継承してやるだけでも見違える強さを誇るようになる。
『勇者の槍』には速さを-5するデメリットがあるため、それが気にならない点でも『勇者の槍』とエストの相性はいい。
その他、攻撃ほどではないが魔防の高さも上位クラスであるため、『ベルクトの槍＋』、『遠距離反撃』などを装備すれば赤～青魔法ユニットキラーしても活躍が見込める。

また、交換推奨とされていた『貫きの槍＋』も現在ではカチュアの『キラーランス＋』同様に武器錬成でステータスの底上げができる対象となったため、『貫きの槍 鍛＋』も選択肢に入る。
実装当初と比較すると重装が赤属性を中心に大きく強化され、特にクリスマスサーリャに対しては特効武器や魔防の高さから強気に攻めることが出来る点も追い風といえる。

2018年12月のアップデートで、姉二人共々専用武器の『白騎の短槍』が追加された。『貫きの槍 鍛＋』の上位互換の性能であり、火力の底上げが可能。
さらに特殊錬成ではこちらも三姉妹共通で「飛行の味方が周囲2マス以内にいれば攻撃、速さ、守備、魔防+3、かつ自分から効果していれば2回攻撃」というトライアングルアタックを意識した効果が付与される。
飛行の味方であればワカメヘアーだろうが実は泳げる人だろうが誰でも良いが、可能なら是非とも武器錬成した姉二人と同じパーティで運用したいものである。

2022年1月から姉様達を差し置いてペガサス三姉妹最初の神装英雄に抜擢。
彼女の性格と合うようにアルフ王国の衣装を着こなす。攻撃力も改善する。


出典：ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
（C） 2017 Nintendo ／ INTELLIGENT SYSTEMS

2020年3月からイースター超英雄でペガサス三姉妹最後の末っ子が実装。イラストはDSマイル氏。
青属性で飛行ユニットはお馴染みだが今回は魔法。
ちなみに去年実装されたパオラからは実装を匂わす発言があった。

武器スキルは攻撃+3
周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、自身の攻撃、速さ、守備、魔防+5、かつ弱化を無効『ヴェズルの妖卵』
Aスキルは攻撃、速さ、守備、魔防+4、戦闘後、自分に8ダメージ『獅子奮迅4』
Bスキルはターン開始時、敵軍内で最も攻撃＋魔防の合計値が高い敵の攻撃、魔防-5『攻撃魔防の封印2』
Cスキルはターン開始後、周囲1マスの味方飛行の攻撃、速さ+6(1ターン)『飛刃の鼓舞』

特攻が無くなって対応力は通常版より低くなるが攻撃性能は格段と上昇。
イドゥンやシャナン同様に全ステータス強化と弱化無効はあるがエストの場合は周囲二マス以内に味方がいるだけで発動は比較的簡単。
通常版で重装特攻で有利に働いていたが比較的魔防の低い相手が多いのが現状で下手すると通常版より火力が出る。

そのステータスも見合った性能で通常版と比べて攻撃と速さが一段と上がる代わりに高かったはずの魔防は下回ってしまい、低い守備も余計下がってしまったため、魔法耐久はあまりない。

飛行特攻は一撃で落とされる事と反撃も出来ない近距離武器などの弱点が目立つ。味方がいる前提のため、減ってるか離れすぎると弱体化する。
しかし火力ある青魔法はいくらでもいるのが現状で採用率は低い。大体ヤクザのせい。

2023年8月のアップデートで『ヴェズルの妖卵』の錬成が追加。
錬成すると攻撃+3
自分から攻撃した時、または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、自身の攻撃、速さ、守備、魔防+5、かつ弱化を無効、絶対追撃
ステータス強化と弱化無効はそのままだが新しい条件に「自分から攻撃した時」と絶対追撃が加わった。

特殊錬成は【再移動(1)】を発動可能
ターン開始時、自分の周囲5マス以内にいる最も近い敵とその周囲2マス以内の敵の守備、魔防-6、【弱点露呈】を付与(敵の次回行動終了時まで)
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4、かつ敵が【不利な状態異常】を受けている時、敵は反撃不可

なんと範囲内の敵にダメージを増やす+デバフの状態異常を撒く妨害まで行えるようになった。
さらにその状態の敵は反撃すら与えない一方的な展開を作れる事も可能に。

出典：ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
（C） 2017 Nintendo ／ INTELLIGENT SYSTEMS

2022年7月にEchoes時代のエストが登場。三姉妹では最も登場が遅くなった。
先に実装した姉2人がEchoesではできないはずの剣装備になる中、彼女は槍・飛行ユニットと同じ。
イラストは恒星ホリグチ氏。
衣装にこそ違いはあるが、立ち絵がこのページのトップにあるEchoesのそれと向きを変えてほぼ同じポーズになっているのが分かる。
これはホリグチ氏がエストの原作イラストを大変気に入っているためのリスペクトで、
逆向きにしてあるのは姉達と並べたときに見栄えが良くなると思った為だという。

武器は攻撃+3と【再移動(残り+1)】に加え、自分から攻撃した時または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、かつ最初に与えるダメージ+魔防の20%かつ戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを40%軽減する『天馬姉妹の三角槍』

Aスキルは戦闘開始時、自分のHPが25%以上なら攻撃、魔防+7。その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に5ダメージの『攻撃魔防の渾身4』
Bスキルは自分から攻撃した時、戦闘中、自分の追撃不可を無効、かつ、 自分の速さが「敵の速さ-10」以上の時、戦闘中、与えるダメージが増加、受けるダメージが減少
増加値、減少値は「自分の魔防-敵の魔防」の70%(最大7　最小0、範囲奥義を除く)の『怒涛・天馬行空3』

条件は緩めの純粋な飛行アタッカーとして活躍する。
各自最初の攻撃だけ自分の魔防数値分をダメージに上乗せ+ダメージ軽減で仕留め損ねても追撃で対処する。
魔防の数値で攻撃もダメージを増減して戦いながら暴れ回る姉二人とは違う火力を見せる。

ステータスは全飛行・槍ユニットでは攻撃がミレディを抜いて堂々1位。

純粋なアタッカーではあるが重装特攻を持ち合わせてない点と物理武器の紙耐久はそのまま。
速さも武器スキルで43と高い事は高いが現在の環境では普通に抜かれやすい。自分の追撃不可が無効に出来てもそれ以上に相手が速さを上回るか絶対追撃スキルでは対処不可。
そうなると後半の効果は発動しないまま、相手にも追撃+火力で押し負ける。
しかもHPはたったの35だけで常に削る渾身と彼女の物理守備との相性は最悪。戦いすぎると追い込まれる。

重装特攻が無いことで固すぎる重装には仕留めきれずカウンターを喰らって退場も。
いくら魔防とダメージを抑えたとしても遠距離武器はどうすることも出来ずただの的。
ダメージ軽減も狙撃や覇天ではどうしようも出来ない。



追記・修正は敵に捕まってからお願いします。

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最終更新：2023年10月05日 07:21