ネクロスの要塞

登録日:2018/05/29 Tue 07:12:49
更新日:2025/05/04 Sun 21:25:13
所要時間:約 20 分で読めます





はるかな昔、タンキリエの地では神と悪魔との争いがあった。神々に味方した人間は、神々より「月の玉」「太陽の玉」「虹の玉」「星の玉」「吹雪の玉」「竜巻の玉」「霧の玉」「雲の玉」の8つの宝玉を授かり、悪魔の頭領である大魔神ネクラーガを封印した。その後、役目を終えた8つの宝玉は各地へと散っていった。その後、勇者はタンキリエに王国を打ち立てたという。



■ネクロスの要塞


『ネクロスの要塞』は1980年代後半にロッテが展開していたチョコレート菓子付属の食玩(おまけ付きお菓子)シリーズ。
企画開発には、後に『サクラ大戦』シリーズ等を手掛ける広井王子*1が関わっている。

当時の食玩シリーズというと、同社の『ビックリマン』に代表されるキャラクターシールが主流であったが、本作のコンセプトとして隣の部屋で企画されている『ビックリマン』を意識しつつも、独自の要素としてカードのみならず、キャラクターを立体化させた、温度で色が変わるフィギュアをメインのおまけにしたことが挙げられる。

このフィギュアとカードはTRPGに於けるコマとテキストであり、実際にキャラクターさえ揃えていればサイコロを振って遊ぶことが可能であった。

内容の方も確りと作られており、高いHPを誇る後半の敵に勝つには途中のモンスターを倒して-補正が掛かるアイテムを入手しなければならなくなっていたり、主人公達によっては苦手な種類のモンスターには不利になる補正が掛かる様になっていたりとシステムも練られていた。それだけに、たとえ一箱買っても全種のコンプリートは出来ないことが余計に痛いのだが。

フィギュア付きで『ビックリマン』等のシール菓子に比べると高価でもあったからか“やや”マイナーだが、当時から本作の独特な世界観に魅せられた根強いファンは少なくなく、現在でもフィギュアやカード、シールがオークションや古物取扱店で高値で取り引きされている程で、本作にも『ビックリマン』等と同様に復刻を願う声も寄せられている。

【チョコ版】

本来のシリーズで、第8弾までが発売された。
オマケは前述のようにカードとフィギュア。
ゲーム内容については後述。

【アイス版】

ビックリマン』と同様に、本家とは別にアイス版も発売されていた。
こちらは単なるシール玩具になっており、チョコ版のカードの絵柄をシールにしたもの(主人公キャラのシールの色替え(2P仕様?)が中々にドギツいことで知られる)。
第3弾まで発売されているが、本家とは違い、ストーリー展開等はされていない。
ボス(いわゆるヘッドシール)は全部ネクロス

PCエンジン版】

90年に発売されたRPG
元々はFCで発売予定だったものを作り直したらしく、結果的に本家の食玩の人気が一段落してしまってからの登場となったのが残念な所。
大魔神ネクラーガ編』を元にした全7章のオムニバスストーリーになっており、章毎に三人体制のパーティーメンバーが入れ替わるが、最終章のみはマーシナリー以外の二人を自由に選択可能。
ゲーム自体はオーソドックスなスタイルだが、FC版『キャプテン翼』や、後のスパロボの如くキャラクターのドット絵やアップや攻撃エフェクトが交互にアニメーションする演出はスピーディーで好評を呼んだ。

【ストーリー】

※ネタバレにつき折り畳み。

■大魔神ネクラーガ編


■暗黒皇帝編


■邪神クトゥルフ編


【プレイヤーキャラクター】

主人公となる8人の英雄達。
大魔神ネクラーガ編』『暗黒皇帝編』『邪神クトゥルフ編』のそれぞれの時代に8名ずつが存在する。

■大魔神ネクラーガ編



■暗黒皇帝編



■邪神クトゥルフ編



【主な敵キャラクター】


■第1弾


■第2弾


■第3弾



■第4弾


第5弾 - 第7弾


■第8弾


【大ボス】


■ネクロス(NECLOS)





追記習性はサイコロでいい目を出してからお願いします。

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最終更新:2025年05月04日 21:25

*1 当時のロッテに雇われ、企画室を与えられていた

*2 本来の読みは“メージ”の筈だが、ライバルメーカーの明◯を連想させるので◯治ならぬマージになったとの噂がある。