ビックリマン

登録日:2011/08/04(木) 14:59:57
更新日:2024/11/04 Mon 10:45:25
所要時間:約 3 分で読めます





ビックリマンは、ロッテから発売されているシールのオマケ付きチョコ菓子である。
元々は貼って遊ぶイタズラシールとして発売された(だから『ビックリマン』)。

『ビックリマン』が大きく姿を変えたのは第10シリーズ『悪魔vs天使シール』シリーズからで、トレーディングカードの要素も含むキャラクターシールはじわじわと人気が出た結果、小学館の『コロコロコミック』での特集も後押しして、アニメや漫画化される等の人気を獲得していき、現在でも商品展開される程の市民権を得て*1、更に高まり続ける人気は社会現象へと発展していった。
特にお菓子購入の動機となる遠足行事の前などには売り切れが続出し、コンビニやスーパーのお菓子売り場を行脚した思い出を持つ紳士淑女も多いのではなかろうか?

今や『ビックリマン』といえば、同シリーズを指している程で、定期的に発売されている復刻版の他、様々な人気漫画や映画、ゲームとのコラボ商品も展開されている。
その、長らく愛され続ける魅力から、オマケ付き菓子の王様とも呼ばれている。
当時のシール……特に元祖シリーズは美品ならば数千から数万円で取り引きされることも珍しくはない。
尚、エイプリルフールとして知られる4月1日は『ビックリマンシールの日』でもある。

◇続編



etc…

◇派生型


当初はギャグ調のシールだったが、途中で実写取り込みのリアルなシールになった。

  • 漢熟王
漢字モチーフのキャラクターシールが話題を呼んでいる。


◇コラボ(スポーツ)


中日川上憲伸日本ハムの新庄等、実在のプロ野球選手をモチーフにしたキャラクターシールが話題を呼んだ。
復活を希望するファン多し。

  • プロサッカー(サッカー応援 ウェハースチョコ)


◇コラボ(芸能人)


  • よしもと芸人(よしもとビックリマン芸人チョコ)
  • AKB48(AKBックリマンチョコ)
  • ももいろクローバーZ(ももクロマンチョコ)
  • ホロライブプロダクション(ホロライブマンチョコ)


◇コラボ(漫画、アニメ、ゲーム)



◇コミカライズ作品


  • ビックリマン
コロコロコミックにて連載されていた。作者は竹村よしひこ。
単行本は全部で7巻。

  • ビックリマン・愛の戦士ヘッドロココ
ぴょんぴょんにて連載されていた。単行本は全部で7巻。作者は藤井みどり。
宿敵でありながら惹かれあうヘッドロココとワンダーマリアが結ばれるまでの軌跡を描いたお話。
ヤマト王子やアリババ、一本釣帝がちびっこ達として登場。

  • 超念写イッパツくん
コロコロコミックにて連載。作者は玉井たけし(故)。単行本化されていない。


◇シールの種類


【本家】


●ヘッド

各勢力のトップ。
シリーズが進むにつれて超聖神とかが出てきた。

●天使


●お守り

  • 助勉
  • ニンニク満助
  • 珍カーベル
  • ここほれワン助

●悪魔

  • 魔人ドジキュラー
  • 墓魔
  • ケンダ魔

etc…(数百体?)


超念写探偵団

  • まってく霊
  • 夕暮霊
  • 甘った霊
  • 背もた霊
  • どかん怪
  • なん怪
  • 落花星人
  • 女子高星人
  • メッ星人
  • ソー星人

etc…


【プロ野球選手】


福留孝介、川上憲伸、谷繁元信

上原浩治、高橋由伸、高橋尚成

三浦大輔、仁志敏久、寺原隼人


藤川球児、今岡誠、上園咎史

大竹寛、栗原健太

etc…


◇問題点


子ども向けにしては非常にシビアすぎるヘッドシールの封入率の低さ。
キッパリとガンバライドのLRレベル。

そのためシールだけ取ってお菓子の方は捨てる子供達が続出し、社会問題となってしまった。
似た様な例として、ライダーカードだけ取ってスナックは捨てる「ライダースナック問題」もあった。

これに対して学校の朝礼では

「買ったらきちんと食べましょう。」

等というお言葉もあった。

最終的に公取委まで出張る騒ぎになりレア排出調整が指導されたがロッテがこれに応じた途端にヘッドの希少価値が薄れて売上が鈍ったという。

他にも、雑多な種類のカプセルトイ(ガチャガチャ/ガシャガシャ)を全国の駄菓子屋に流通させたことで知られるコスモスから“ドッキリマンチョコ”なるマガイモノが出回り、大問題となった。
というか、当初は本家とは似ても似つかない低クオリティの自家製イラストだったのだが、後に本家のシールを印刷している下請け工場を買収して“低コストだが図柄は本家の流用”という倫理的にもアウトな商品を“ロッチ”*2と称してコスモスのカプセルトイや自販機で売り捌き、恥知らずにもコスモス最大のヒット作としてしまったのだった。
元からパクりの常習犯と呼べるメーカーではあったが、物真似や類似品*3や類似品*4ならともかく、これは……ということで、流石にロッテも激怒して当然のよつにコスモスは法的措置を取られて“ロッチ”は販売中止に追い込まれた。
尚、この騒動とは直接に関係はないとされるが、程なくしてコスモスというメーカー自体も多額の負債を抱えて業界から消えている。(非常に特徴的な大型自販機がマルハン製だったの(で故障が多かったの)が多額の負債の原因だったとされている)

しかしながら、このマガイモノのシール、経緯を知るマニアにとってはコレクター魂が揺さぶられるのか、現在はかなり高価で闇取引がされているのだとか……。



…普通にパクリ大国中国辺りにもマガイモノが出回っていそうだ…。






追記・修正はビックリマンシールを集めながらお願い致します。
無論、買ったらきちんと食べよう!!
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最終更新:2024年11月04日 10:45

*1 因みに、ここに至るまでの失敗の歴史が麒麟川島のプレゼンで『しくじり先生』で紹介されて話題になったばかり。

*2 お笑いコンビ“ロッチ”の名前の由来……ではない。(千葉ロッテマリーンズに由来。)メンバーのコカドと中岡は直撃世代のはずだが“ロッチ”騒動のことは聞かれるまで知らなかったという。

*3 実際の所、当時は『ビックリマン』の大ヒットを受けて他のお菓子メーカーも挙ってシール付き菓子を発売していたので、類似品という意味ではコスモスのような“怪しい”メーカーに限らず其処らに溢れていた。

*4 当時は現在よりも業界や社会の雰囲気が緩く、本家よりもクオリティの低い廉価品や少し形を変えただけのパクり商品が良く出回っていたしそれを許す空気があったのだとか。