登録日:2018/11/27 (火) 13:48:53
更新日:2022/05/19 Thu 18:33:18
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タマは臭くなんかないのです!! ラァンはバカですか?!」
主人公であるラァンとレェンの姉弟が「グリモワル」という異世界を冒険しながら、強大な敵と立ち向かい自分たちのルーツを知る物語。
グリモワルの住人の中には歴代FFシリーズのキャラクターたちも居たりする。
街や
ダンジョンにも歴代作品のスポットが多数登場。
登場するモンスターや敵キャラはお馴染のモンスターや召喚獣の意匠を宿した者が多く、また『FF13-2』以来の
本格的にモンスターを仲間にして戦えるゲームシステムということから、お祭りゲーム的な立ち位置とも言えるだろう。
冒頭にあるようにコミカルな会話劇が特徴。フィールド移動時や戦闘開始時にも会話が繰り広げられるだけでなく、システム説明からキャラクター図鑑まで、何から何までこの調子なので人によって合う合わないは激しい。
それに反してメインストーリーはかなりシリアスで、世界観やキャラクターの細かい設定もかなり複雑なため、1周しただけでは中々シナリオや世界観の全容を把握するのが難しい作品でもある。
2018年には要素が追加された『WORLD OF FINAL FANTASY MAXIMA』が発売。
PS4版/
Steam版は大型DLCという形でアップデートとなる。
新たに
Xbox One・
Nintendo Switchも追加されたが、ダウンロード販売のみとなっている。
Vita版は取り残されてしまっているが、一応クロスセーブ機能を使用することでデータをPS4版へ引き継ぐことはできる。
【用語】
ラァンとレェンが目覚めた拠点となる世界。
カフェやマーケットがあるオシャレな雰囲気の街だが、
ゲーム開始時から何故か無人の都市である。
物語を進めると怠惰なプレイヤーのために、セラフィが
フードメニュー風道を作ってくれ、メニューで選択するだけで目的地に移動できる。
ミラージュ使いが使役することのできる幻の存在。要するに本作におけるモンスターの総称。
グリモワルに存在しているが、魂は異なる世界に由来しており、倒すとそれらの世界に帰還する。
モンスターボールでゲット空っぽのジェムで捕らえることで仲間にできる。
ジェムを使用するためにはミラージュごとに異なる条件を満たし、ジェムジェムチャンスを発生させる必要がある。序盤は体力を減らしたり、物理攻撃を当てるだけと楽。
メガミラージュと呼ばれる召喚獣に当たるものも存在。
こちらは戦闘中にパーティーのミラージュ全てを一時的に引き換えにして呼び出すことができ、桁外れのステータスと技で戦うことが可能。
ただし同種のメガミラージュは1戦闘中に1回しか呼び出せない
いずれも歴代FFシリーズに登場するモンスターが多く、トンベリや
サボテンダー等のメジャーどころは勿論、
アイズや
マグナローダーズといった渋いチョイスのミラージュも多数登場する。
勿論、図鑑も存在する。
ラァンとレェンが冒険する、ミラージュたちが集う世界。
この世界の住人は基本的にプリメロと呼ばれるデフォルメされた二頭身の姿をしている。
一方、主人公姉弟のように普通の頭身をしている者はオオビトと呼ばれる。
住人には歴代のFFシリーズのキャラクターがおり、ボイス付きで喋る。
『FF5』のファリスや『FF6』のエドガー、『FF9』のエーコ等、本作で初めてキャストの付いたキャラも多い。
また『DCFF7』のシェルクや『FFCCEoT』のシェルロッタ等、外伝作品からも出演者がおり、特に前者は後述のセイヴァーとして戦闘中に力を貸してくれる。
基本的に原典とは別人だが、デジャヴとして原典での記憶を微かに感じ取っている者も中にはいる。
ブレンディレス御使い王率いる連邦国家。
グリモワルのミラージュの大半を手中に収めているため国民は安全を約束され、グリモワルのほとんどの国家や自治区が加盟している。
しかし、加わる際にある思想を受け入れることを強制されるため、コーネリアなど加盟しない国も存在する。
指導者であるブレンディレスとそれに連なるペリノア、セグリワデスが本作の目下の大敵にあたる。
歴史の転機に現れる奇跡の力に目覚めた英雄、及びその素質を持つ候補者。
混乱を齎す者もおり、アンチセイヴァーと呼ばれている。
いわゆる召喚獣枠で、戦闘中に特定のゲージを溜めることで呼び出すことが可能。
強力な攻撃技や回復、補助支援技を使うため、ボス戦等で心強い存在と言える。
歴代作品のキャラの他、後にDLCとしてなんと『KH』シリーズのソラも実装された。
名を忘れた少女の部屋から挑むことのできる、よりみちストーリー。
歴代FFキャラが、過去・現在・未来で経験する契機となる戦いを鑑賞し干渉することができる。
具体的にはFFキャラがモンスターと戦闘になると、レェンとラァンの前に突如としてそのモンスターが現れ、レェンとラァンが勝利すると、FFキャラが勝利したという結果が残る。
【戦闘システム】
左上のバーに戦闘に参加するキャラのアイコンが表示され、速さに応じて下から上に移動していき一番上に到達したキャラが行動できるというもの。
あらかじめボタンごとに攻撃やアビリティなどを設定でき、そのボタンを押すだけで自動で標的も決定し行動を終えるお手軽方式。
戦闘時、クラシックモードにも変更でき、そちらでは攻撃対象を自分で決定したり細かな調整をする場合はそちらに。また、アイテムや
逃げるなど一部の行動はクラシックモードじゃないと使えない。
本作のキャラクターたちは、L・M・Sのサイズが設定されており、小さいサイズのものを頭の上に乗せ最大3体のタワーになることが可能。
ノセノセ状態だと、ステータスが統合され、同系統のアビリティを覚えていると上位のアビリティに変化したり大幅に強化される。
ただし、
属性相性も共有されたり、ノセノセ状態で倒されると構成している全員が戦闘不能に陥るなどデメリットもある。
また、攻撃を喰らうとタワーがぐらつき、最終的にバラバラになってしまってしばらく行動不能になるため、危なくなったら一時的にノセノセを解除して再度統合し直す等の判断も必要となる。
敵サイドにもノセノセ状態で出現する者は居るので、逆にこちらも上手く攻め立てれば態勢を崩すことができ、戦闘を有利に運べる。
【主な登場人物】
本作の主人公のミラージュ使いの姉弟。
正義感は強いが天然ボケな弟と、しっかりしたツッコミ基質の姉。
記憶を失っており、失くした記憶を見つけるためにグリモワルでミラージュを捕まえる旅に出る。
エナ・クロによると、かつて数多くのミラージュを従え世界を統べる王になる寸前まで行ったらしい。
エナ・クロに仕える狐のミラージュ。「~なのです」というあざとい喋り方が特徴。
世界観やシステムのナビゲートを行ってくれる。ツッコミだがラァンと同調しボケもこなす。
戦闘不能に陥った場合、命を消費して時間を巻き戻してナインウッズヒルまで連れ戻してくれる。
ただし、強力なミラージュが支配する結界内などでは巻き戻しできず戦闘不能になるため注意。
エナ・クロに仕える風の精霊。
非常にやる気のなさそうなローテンションで喋るが、案外ノリがいい。
連れていける数を越えたミラージュを捕獲した際に預かってくれるボックスジェムケースの役割を担う。
ナイン・ウッズヒルに突如現れた扉から繋がる空間にいた謎の少女。名前は本気で忘れている。
主人公たちが会いに行くと無邪気な感じで喜んでくれるが、彼女の住む空間は大時計が時を刻む音だけが響く異様な世界であり、当人もただの可愛らしい少女ではなさそうな気配がムンムンしている。
ゲームシステムとしてはココロクエストを管理している。
正体というか、モチーフとなっているのは『シグマハーモニクス』というDS作品の「ねね」というキャラ。シナリオを終盤まで進めるとBGMもそちらのアレンジ曲に変容する。
ラァンとレェンをグリモワルに導いた謎のお姉さん。本人の自称によると神様。
何かあったらだいたい彼女のお陰。
Q.ミラージュを見つけるだけで空っぽのジェムが手に入るのは?
Q.時々、説明が頭に浮かぶのは?
Q.ミラージュを倒すとお金が手に入るのは?
A.エナ・クロ様のお陰なのです
姉弟やグリモワル、バハムート軍に関してかなり深い事情を把握しているが、シナリオ中はほぼ姉弟を見守る立場に居り、最後まで正体は分からない。
キャラクター図鑑を見ていくことで、その正体が語られていく。
バハムート連邦の王にして本作の大敵。鎧のモチーフはお馴染のバハムート。
「黒鎧の騎士」や「ブレンディレス御使い王」等の異名を持つ。
異世界よりグリモワルに現れた存在で、ミラージュや魔震(マシン)と呼ばれる異形の機械生物を操り支配力を強めていった。
元々は「竜王神界」という、数多の竜たちが覇を競い合う世界の住民だったが、人や魔震と融合し新たな力を蓄えることで抜きん出た存在になったという。
シンプルに悪そうなデザインと破壊を是とした信念という、分かりやすい悪役ポジだが、高いステータスと多様な属性魔法を操るため見た目相応の強敵と言える。
「羽付の騎士」と呼ばれる女戦士。鎧のモチーフは『FF6』に登場した氷漬けの幻獣・ヴァリガルマンダ。
ミラージュの使用を封印する厄介な能力を持ち、姉弟を苦しめた。
本編に登場するのは、人間に乗り移った精神体に過ぎず、ペリノアの本体は元の異世界に残存しているという。
ただし乗り移った肉体との噛み合いが悪かったため、行動に支障が出る場面も多い。
基本はフリジングダスト等冷気属性の技を使用し、最終戦ではモチーフ同様トライディザスターを放ってくる、攻撃偏重型のボス。
「金面の騎士」の異名を持つ参謀。鎧のモチーフは『FF6』に登場した謎の幻獣ゾーナ・シーカー。チョイスが渋すぎる。
ペリノア同様精神体を人間に宿して行動する。ブレンディレスは国の運営自体にはさほど執着していなかったため、バハムート連邦の実質的な政治指導者はコイツが担っていた。
状態異常攻撃を駆使してこちらの戦線を乱す厄介なボスで、特に最終戦で使用するディスアスターはパーティー全体に複数種の状態異常を引き起こす凶悪な技。
装備やパーティー編成で予め対策していないとかなりの難敵と化す。
この他にも各種FF作品のキャラが多数登場する他、
中ボスや脇役もゴブリンプリンセスやクイーンアチョ、アダマンタイマイ等を筆頭に個性ある面々が多い。
【その他】
- ゲーム後半に登場する機械系統の敵・魔震の中には、スクエアの名作ゲーム『アインハンダー』や『ゼノギアス』からのゲスト参戦となる機体も存在し、プレイヤーを驚かせた。
- シナリオ中、唐突にアニメーションが流れる場面がある。
不意打ち過ぎるのと、本編がCGグラフィックなのとで浮いてる感が凄いが、アニメーションのクオリティ自体は高い。
追記・修正はアンデッド・セレブの上に乗りながら頭にガルキマセラを乗せて行ってください。
- ゲーム自体はそこそこ作り込んであってファンにはオススメしたいがどうもシリアスとギャグがうまく噛み合ってない感じはする。メインストーリーは結構鬱い -- 名無しさん (2018-11-27 14:05:13)
- なんか全体的にふわっとした所が多い。けど、ゲームとしては十分良作だと思う。 -- 名無しさん (2018-11-27 15:42:06)
- クイーンアチョ好き -- 名無しさん (2018-11-27 16:55:15)
- 名前のない少女の正体については、元を知っていた(プレイしていた)身としてはガチで吃驚した -- 名無しさん (2018-12-01 01:15:48)
- 暇だから今更やってたんだけど、コミカルな感じとメインストーリーの重さのギャップがすごい。そしてカテドラルはちょっとしたトラウマもの。 -- 名無しさん (2020-05-10 02:45:37)
最終更新:2022年05月19日 18:33