サボテンダー(FFシリーズ)

登録日:2011/06/09 Thu 00:26:35
更新日:2025/07/09 Wed 18:06:15
所要時間:約 8 分で読めます




もしかして? → サボテグロン
もしかして? → さぼてん超獣サボテンダー

└|∵|┐三

サボテンダーとは『ファイナルファンタジーシリーズ』に登場するモンスターのことである。

サボテンに手足のついた何とも不思議な姿をしており、顔はぶっちゃけ歴史の教科書等で見かけることのある人型ハニワのようである。
キャラクターデザインは野村哲也。高校時代のノートの落書きが基となっているらしい。

因みに戦闘時のポーズはピクトさんに近い(非常口のあの人)

また、サボテンダーの独特のビジュアルはFF7で完成された。
顔は走る方向ではなく、常時真横を向いている。
上記に加えて「移動の際にも顔が進行方向へ向かず、横向きのまま」であることにこだわりを持っている。
そのこだわりっぷりは、わざわざ「正面を向いて走るNGパターン」も描いてあるほど。

そのなんともいえないトボケた面構えやぬいぐるみも発売されている等、結構人気があったりするキャラクターである。

└|登場シリーズ|┐ 三


ここでは主に初登場作品であるFF6について説明する。

世界崩壊後のマランダの町付近の砂漠に出現。
HPは僅か3と非常に低いが、回避率及び魔法回避率は250と高く、防御力及び魔法防御力に至っては255と半端じゃなく高い。その為、まともな攻撃ではダメージを与えることが出来ないのである。
逃げ出しそうだがデビュー作のFF6では「とうそう」が設定されておらず、代わりにもたついたプレイヤーに手痛いおしおきをしてくる。

簡単にいえばFF版メタルスライムと言ったところか。


主な対策としては、

  • 敵の防御力と回避率を無視する攻撃を使う(マッシュの爆烈拳、エドガードリルカイエンの必殺剣「牙」あたりで)
  • 機械「エアアンカー」。動いたら死ぬぞ!
  • ガウモグで「落とし穴」「ありじごく」を発動し即死させる
  • リルムの「あやつる」「スケッチ」(針千本が発動する。一撃)
  • おぼえたわざのほすうダメージで一撃必殺
  • スナイパーアイを装備して攻撃(命中率100%)
  • 皆伝の証を装備して攻撃(たたかう4回+必中)

これさえあればちょこまか逃げ回るアイツにも攻撃が当たるようになる。
勝てば魔法経験値10と10000ギルというかなりの見返りを頂ける…


はりせんぼん


サボテンダーの代名詞とも呼べる技。
単体に1000の固定ダメージ(魔法等による軽減不可)を与えて来る。
遭遇時期ならぎりぎり耐えられることも多いが、魔石ボーナス目当ての低レベル攻略中だと一撃死なんてことも…
幸いこちらもストラゴスがラーニング可能なので、お返しに使えるのが救いか。

コイツがはりせんぼんを使用する前は画面に


なにかを束ねている


と表示されてから使用する。
攻撃前に準備段階を表示するとは律儀な敵である。

…しかし長期戦になると


仕事量を十倍にした!


と表示され次のターンにはりせんぼんを10連発してくる。つまり、


針万本


これを喰らうとある程度育てたパーティでも壊滅的なダメージを受ける為、短期決戦で早めに倒したほうがいい。

他にも、FF7FF8FF9FF10FF11FF10-2FF13FF14にも登場する。
FF6では逃げなかったがナンバリングが進むと、色々な形で逃げたり隠れたりするようになった。
FF7にはサボテンアイランド、FF8にはサボテンダーアイランドというサボテンダーの楽園とも言える島もある。

FF10やFF10-2では「門番」と呼ばれる特別なサボテンダーに関するイベントが用意されている。(FF10では門番イベント以外に、雷平原に奉られる石碑の亡霊として登場し、イベントクリアで七曜の武器が手に入るというのもある)

FF10ではビーカネル島のサヌビア砂漠のあちこちにいる10体の門番サボテンダー(トーメ、ロビビア、チャパ、アレク、アロヤ、バーチェラ、ロベイラ、イスラヤ、エリオ、フライレ)を見つけるサブイベント。
示されるヒントはわかりやすいが、イスラヤだけ言い回しが独特な為異常にわかりにくい。
自力クリアを狙うプレイヤーだと大体この辺で詰まる。

FF10-2では前作の10体のうち9体(←この9体 というのがポイント)が広い世界を知る為にビーカネル島からスピラ中に旅に出たので、そいつらを探すというイベント。
どうやって海超えたんだろう……

因みに今作ではサボテンダー10兄弟の親であるサボテンママも登場。
見た目が神々しいオーラを纏ったデカいサボテンという、ある意味子供達以上に謎の存在。

FF11では砂漠を横歩きではなく普通に前を向いてちょこちょこと歩き回っているが、ちょっかい出さなければ襲ってこないし、経験値やドロップアイテム的にもおいしくはないので狩りの相手にはされない。
爆速で走り回るノートリアスモンスターとしてのサボテンダーもいるが、よほどタイミングが合わないとちょっかいだすことすら出来ないので、別な意味で難易度が高い。

またFF13では、とある場所でのイベントを体験することで以降そのエリアにサボテンダーが出現するようになるが、そのイベントのサボテンダーがすごく

か わ い い

のである、凄いかわいいのである、大事な事なので2回言いました。

また、同じくFF13の冥碑のミッションでジャボテンダーを倒すことになるのだが、戦闘前のイベントは結構笑える。
まあ結局その後に泣きっ面にされるのはこっちだけどな!

因みにどちらのイベントもメインキャラはサッズだったりする。
どうやらサボテンダーはとうちゃんを仲間だと思っているっぽい、戦闘時の構えも似てるし。

FF14では異様にリアル。生々しい質感やトゲの生えたような目などマスコット感は薄い……。
一方で巨大遊技場「ゴールドソーサー」ではマスコットとして活躍しており、シルクハットと燕尾服を纏ったサボテンダーが出迎えてくれる。こちらはカワイイ。


余談だが、FF12にはコイツの代わりにサボテンという種族が登場する。


└|主な亜種|┐三

サポテンダー
サボテンダーのパチモンその1
外見はぱっと見区別がつかない(FF13だと頭に花が咲いている)。
シリーズによっては本物より優遇(または強化)されていたりもする。

FF13のコイツはガ系魔法を連発する鬼畜。

因みにFF7だとこいつ機械らしい…。


サボテンダー?
パチモンその2
FF10にのみ登場。
こっちはわりと本物と同等の扱いを受けてたりする。


ジャボテンダー
すごく…おっきいです…///
FF8とアドバンス版FF6だとメキシカンなが生えていたが、FF10-2とFF13では生えてなかった。
その巨体を活かした全体攻撃「すってん ころりん」、単体に10000(!)の軽減不可(シリーズによっては軽減可)のダメージを与える「はりまんぼん」を使ってくる。
FF10-2では全体に「はり合計さんぜんぼん」 を使ってくることも。


花サボテンダー
今のところFF零式のみに登場。
FF13のサポテンダーとの違いはこっちはちゃんとサボテンダーの点。
(ちなみにFF零式ではサボテンダーとサポテンダーはよくよく見ると口の形が違う点で差別化できる。)

生息地は普通のサボテンダーと同じベリト砂漠。飛行挺でしか行けない場所なので会えるのは終盤。

基本EXPが断トツでトップ。遭遇したら是非倒したい。
ただし、当たると即死確定の「はり9999本」を4連射してくる上、ブレイクサイトが出にくく倒しづらい。

それにしても、合計39996本もの針をなぜ何度も飛ばせるのか。謎である。


ギガテンダー
FF14に登場。プレイヤーのいる世界とは別の世界「第一世界」にのみ存在する種族だがもはやサボテンじゃなくて樹木。
プレイヤーの3,4倍はあろう巨体を揺らして砂漠を闊歩する姿は初見だとビビる。
頭に咲いたサボテンの花がキュート。あと顔だけは歴代サボテンダーを踏襲したデザインになっている。


ルナテンダー
同じくFF14に登場。なんやかんやあってにまで足を踏み入れたプレイヤーだったが、そこで目にしたのは柳のごとくヒョロヒョロした謎のモンスターであった。
サボテンどころか植物と呼べるかどうかも怪しい。エイリアンと言われても納得できるビジュアル。一応花は咲いている。
さらにしばらくするとなぜかヨガの「ダンスのポーズ」を取る。何やってんの……?

また一定時間ごとに出現するリスキーモブ「ルナテンダークイーン」は七色輝いている。通称ゲーミングサボテンダー。


トゲモン
デジモンシリーズに登場するサボテンダーの亜種。
サボテンダーの武器である素早さを失ったため、両手にボクシンググローブを着けて攻撃特化になった。
ちなみに得意のはりせんぼんはチクチクバンバンという名で登場。発射する時にどこかのピッチャーよろしく高速の大回転を披露する。
お前速く動けるじゃん。
進化すると元のアホ面が信じられないほど可愛い妖精になる。


三 ┌|FF本編以外の作品|┘

チョコボレーシング~幻界へのロード~
隠しキャラとして他のFF出身キャラと共に参戦。
驚異的なハンドリングと(悪い意味で驚異的な)スピードが特徴。
因みに搭乗マシンは無し。なんと自ら走るのだ。

あまりにスピードが遅すぎる為に急勾配では大きく減速してしまい、スキル又はアビリティ無しでは完走すら不可能なコースも。

ハンドルを切るとカメラ目線が┏|∵|┛になる。


スライムもりもりドラゴンクエストシリーズ
2や3で「サボテンボール」をトロッコ等で潰すとサボテンダーになる。


マリオバスケ3on3
スーパーマリオシリーズとFFシリーズがコラボし、5名のFFキャラがゲストプレイヤーキャラとして参戦。
ニンジャ、シロマ、クロマ、モーグリと続き、最後の1キャラはなんとサボテンダーであった

やはりと言うか何と言うか全キャラ中最も速い走行速度を持つスピードタイプのキャラであり、とにかくスピードだけで攻めていくのが主な戦法である。
また相手COMに操作させるとディフェンス時にプレイヤーの周囲を回って妨害する独特なプレイスタイルを持つ。
スペシャルシュートはやはり「ハリセンボン」なのだが、自身の頭の上のトゲをボールにぶっ刺して自らゴールに突っ込むという体を張った技となっている。(実際ゴールを決めた後は一瞬ピヨっている)

更にアンロック条件もかなり特殊で、普通にトーナメントモードを優勝し続けるだけでは絶対に手に入らない。
隠しコート「ギラギラさばく」をエキシビションでプレイし、相手COMと100点差つけるとコートのどこかにサボテンダーの頭が出現する
この頭を数回ドリブルで叩くと地面からサボテンダーが出現、試合後使用可能になるイレギュラーな隠し条件を持つ。


マリオスポーツミックス
マリオバスケに引き続き、FFキャラを代表するキャラとして続投。

やはりスピード値がずば抜けて高くキャラクター選択時の能力パラメータでもそれが目に見える。
(スピードタイプと同様メーター自体が最大なだけでなく、更にメーターが赤く変色しており強調されている)
反面、スピード以外のパラメーターがかなり乏しく扱いが非常に難しい上級者向けのキャラクターとなっている。

一部のアクションに自身の針を飛ばす能力があり、この針に当たると敵味方関係なく相手の動きを止める事が出来る。(ボールを持っている場合は落とさせる)
スペシャル技の「ハリセンボン」は針を飛ばして範囲内の相手チーム全員の動きを拘束できる技・・・なのだが、あまりにも広範囲すぎて味方全員にも当たってしまうというハイリスクハイリターンな技となっている。
因みに原作を意識してか、「ハリセンボン」の針に当たったキャラは「1000」のダメージ表記が出てくる(勿論特に意味はない演出)

前作マリオバスケとは違いややこしい条件は無く、普通に各競技で60試合プレイするかスターカップの隠しルートのどこかにいるサボテンダーを倒すことで使用可能となる。


モンスターハンター:ワールド
新生エオルゼアコラボで新大陸に現れたベヒーモスに紛れ、「大蟻塚の荒地」に環境生物として住み着くようになった。
エオルゼアのサボテンダーはお馴染みの姿ではないのだが、こちらはお馴染みの姿。
蹴飛ばすと針百本10セットと針千本1セット、合計2000ダメージ分の針がばらまかれる。

また小型版としてミニテンダーも登場しており、こちらはエオルゼアのミニテンダーとほぼ同じ姿。
更にその亜種として、ミニテンダーのFF13のサポテンダーあるいはFF零式の花サボテンダー版とも言える「ミニフラワーテンダー」も登場しており、捕獲した際の調査ポイントが一番高い。

ところで、モンスターハンターシリーズにはサボテンを好物とするディアブロスがいるのだが、新大陸のディアブロスは「大蟻塚の荒地」のヌシなので、彼らの先行きが心配である。

マジック:ザ・ギャザリング
コラボカードで3種類登場。いずれもスタンダードで使用でき、個性派のカードとして人気を博している。

ジャボテンダー (5)(緑)(緑)
クリーチャー - 植物
針万本 - このクリーチャーが攻撃するたび、ターン終了時まで、これは+9999/+0の修正を受ける。
1/7

プレビュー最初期に発表されたカード。プレイヤーのライフは20しかないゲームだというのに、1万のパワー(攻撃力)を持つというまさかの原作再現。しかもジョークカードじゃない。
そのためMTGの内外を問わずたいへんな話題となり、様々なオタクがいろんな話題でフォカヌポゥする素朴な光景が各地で見受けられた。
殴られたら500回死ねるが、MTGはパワーだけが高くてもそれを通す手段が少ないためあまり意味はなく、攻撃を通すためのギミックを併用するとむしろ手間がかかって他のカードを使っているのと大差なくなる。
つまりこんなヤケクソなテキストのカードでも、実際にはバランスがとれているのだ。

ただしこの「何の工夫もせずに10000」という数字は、30年以上続いているMTGの中でも明らかに書いてあることがおかしいため、カジュアル環境ではいいオモチャにされている。
「攻撃が通ったら即死」という特殊勝利条件のように使うもよし。攻撃するだけで圧がかかるのでこれが案外バカにならない。
中でも《ブリッツボール、オーラカシュート》は「トランプルを付与する」という単純な能力を持つカード。あんまりにも単純すぎてほとんどのプレイヤーは意識から抜け落ちているため、これが本当にあっさり即死する。
???「ワッカさんが死を産むんだよ」

他にも、上げたパワーを使って何かをするもよし。たとえばダメージがFFでいうドレインのような挙動になる「絆魂」をつけて殴れば、たとえブロックされてもライフが10000を超えてしまい、対戦相手は限られた時間で普段の500倍以上のライフを削らなければならなくなる。
素のパワーが1なので、このパワーを参照して「パワー1……か弱いクリーチャーには庇護を与えないと……」という慈悲深いカードを悪用するという手もある。
たとえばパワーが2以下のクリーチャーをリアニメイトするカードだとか、パワーが1以下のクリーチャーをブロックされなくするカードだとか。

MTGでは「規格外の大怪物」でさえ素のパワーは18、タフネスは17が最高値。それをこんなふざけた外見のカードがあっさり飛び越してしまったのだ。
いずれにせよゲーム性がまったく異なる相手とのコラボでなければ絶対に生まれなかったカードであり、マンネリ化と高齢化で煮詰まってしまっているMTGに新しい風を吹かせている。
最近のゲームとのコラボってやっぱいいよなぁ!ところでEYES ON MEっていつの曲だっけ!


Cactuar / サボテンダー (緑)
クリーチャー — 植物(Plant)
トランプル
あなたの終了ステップの開始時に、このターンにこのクリーチャーが戦場に出ていない場合、このクリーチャーをオーナーの手札に戻す。
3/3

プレビュー最終盤でようやく出てきた本家サボテンダー。ジャボテンダーは規格外のことをしているが、こちらは「1マナ3/3トランプル」という常識的な……常識的じゃないわ……。
遊戯王の「ゴブリン突撃部隊」のような、スタッツが高い代わりにデメリットを持つというカード。同様のカードにはトンベリがあるが、いずれにせよ「強いことしか書かないカードがウケる」という真実を覚えてしまった最近のTCGでは非常に珍しい
1マナにしてパワーが3なのは侮れない高火力を示している。
トランプルはいわゆる「貫通能力」で、針千本の防御無視を示している。
手札に戻る能力は頻繁に逃走する性質を示す。「手札に逃げ帰ってくる」というもの。
戻るタイミングが分かりづらいが、要は「こいつを出した次のターンに手札に戻る」というもの。このゲームはクリーチャーは出したターンに攻撃ができないため、出したターンに即座に戻ってしまうと攻撃ができない意味不明なカードになってしまう。

20世紀のMTGには、デメリットを持つ代わりに強いクリーチャーで相手のライフを速やかに削り取っていく「ストンピィ」と呼ばれるデッキがあった。そういう時代に出ていれば、間違いなく4枚積まれていただろう。
しかし21世紀も1/4が過ぎた今、ストンピィの設計思想はカードプール的にまったく成り立たない。そもそも「軽くてパワーが高い」カードというのがほとんどない。
そしてたとえ1マナの中でぶっ壊れていても、最近は3マナ3/4にメリット能力がついているようなカードがコモンの時代である。昔は4マナ3/3なんかが当たり前だったからこそ成り立ったデッキなので、組んだところでまったく強みが存在しない。

では使えないのか?といえばまったくそんなことはなく、むしろ「勝手に手札に帰っていくのに軽いので再キャストが容易」「軽いのにパワー3」という点を利用していくことになる。
たとえばクリーチャーを唱える・場に出るたびに恩恵を受けるカードと組み合わせたり、パワーがいくつ以上のクリーチャーが出ると恩恵を受けるカードと組み合わせたり。
サボテンダー自身はこれらのカードを動かすギミックやエンジンとして、手札と戦場を行ったり来たりするのが仕事になる。ジャボテンダーのように派手な絵面にはならないが、昔懐かしのTCGのギミック系デッキのような動きになる。
しかもこれが結構侮れない。MTGも最近はすっかり「強いことしか書いていないカード」を組み合わせるゲームになってしまったが、「デメリットさえしゃぶりつくす」という挙動ができる懐かしさすら感じる……それこそメルカディアン・マスクス時代*1の古老なんかが喜ぶようなカードになってくれたのだった。
いやー、やっぱ少し古いゲームとのコラボで懐かしさを感じるのっていいよね!ところでFF6って20年くらい前のゲームだよね?


Sabotender / 東アルテパ砂漠のサボテンダー (1)(赤)
クリーチャー — 植物(Plant)
到達
上陸 ― あなたがコントロールしている土地1つが戦場に出るたび、このクリーチャーは各対戦相手にそれぞれ1点のダメージを与える。
2/1

日本語名だと「なんだこいつ」となるのだが、海外だとこいつの名前が「Sabotender」なので分かりやすい。FF11だとサボテンダーはリアル志向となり、目が妙に釣り目になっている。
到達は「飛行している敵をブロックできる」という限定的な飛行能力で、MTGでは「飛び道具を持つ」「罠を構える」「特に理由はないがバランス調整的に」という理由で持つことが多い。
同セットだとモーグリやゲイラキャットのような小粒はもちろん、飛空艇やバハムート、トランスしたティナ、神龍、アブソリュートヴァーチュー、ケフカ、セフィロス、バラムガーデン、プリマビスタ、ジャンプ中のカインなんかを、とりあえず一手分だけ妨害できる。
全体的に「針を飛ばしてくる」というイメージで作られているサボテンダー。土地が出るたびに対戦相手にダメージを与えるというのは一見地味なのだが、
他の「上陸」持ちと組み合わせるとギミックをがっつり共有できる。同セットだとリディアがなぜか上陸能力を持つため、組み合わせて使えば結構強いかもしれない。

サボテンダーなのに緑ではない理由は、MTGでは緑は直接ダメージを与えてはいけないという開発的なルールがあるから。
FFでいえば「カインが魔法を使えてリディアが槍装備とともにジャンプを使えたら、個性も何もあったもんじゃない。カインは物理一辺倒、リディアは物理攻撃より魔法攻撃の方が強い」というように、不自由さやタブーを設けることで個性化を図るゲームのため。
緑が直接ダメージを与えるようなカードを作ってしまうと、開発部の偉い人が事あるごとにお気持ち表明をするのである。興味がある場合は当wikiのMTGの記事でも読んだらいいんじゃん?
それにしてもなんかこう……「なんで?」って感じの人選やなぁ……。



  |/
  _ / ゙̄<⌒
  / \//・   /|
 (_/\ // ο ・/
// / /// _
_ // / ///\/ )
`(\∧ / ///\_/
\__>ー< \
/ /
(_/

追記・修正はラッキーブレイカー無しで ジャボテンダーを倒した人がお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年07月09日 18:06

*1 2000年頃。メディア展開が盛んなことや、遊戯王をはじめとした他社のTCGのカードのネタ元になったこと、個性豊かなデッキが多かったこと、現在では考えられないような様々なデッキやカードが跳梁跋扈していたことなどもあり、現在でも「MTGの黄金期」と呼ばれる。