アインハンダー

登録日:2009/12/12(土) 16:29:10
更新日:2020/04/06 Mon 01:13:30NEW!
所要時間:約 8 分で読めます




在りし時

未だ月と地球は争っていた

混沌の世

月から訪れる

異形の戦斗機は

こう呼ばれ恐れられていた



EHNHÅNDAR




"アインハンダー"は、1997年に、スクウェア(現スクウェアエニックス)から発売された横スクロールシューティングゲームである。
同社唯一のオリジナルSTGとして知られている。

月と地球が"第二次月戦争"という大戦を繰り広げている未来を舞台に、プレイヤーは月面連合国家"セレーネ"に所属する軍人となり、「聖地、地球の奪回」を掲げるセレーネの指示のもとに、自機となる新型戦術戦斗機を駆り地球の世界国家"ゾードム帝国"と戦いを繰り広げていく。

発売当初はクセの強いシステムや高い難易度が批判され、スクウェアの宣伝ミス*1もあってあまり評価されなかったが、研究が進むにつれて判明していった戦略性の高さ、作り込まれた演出やストーリーに徐々に注目が集まり、現在ではサンダーフォースⅤGダライアスなどと並ぶ、同年代の傑作STGのひとつとして位置付けられている。
現在はゲームアーカイブスで配信されており、PS3、PSP、PSvitaでも遊ぶことができる。

本作の続編やリメイクの話は今のところ一切ないが、PE2内にアートワークが流用されたファンサービスカットがあったり、WOFFにて自社コラボが展開されたり、一本腕に持った武器を持ち替えて戦う「アインハンダー」なる敵がFFⅩⅣで登場するなど、スクウェア=スクエニにとっても少なからず思い入れのある作品のようだ。



〜あらすじ〜


人類が、人口の増加によって地球から宇宙への進出を余儀無くされた未来、自分達が新たに住む場所として月を選び開拓した。それから月面の開拓は急激に進み、一つの自治区としての機能を有するまでに進歩していた。

ところがそんな折、月側の政府は、月を「自治区」から「国家」として、地球からの独立を提案した。
それを受けた地球側の政府は、自分達の宇宙に於ける権益が無くなる事を恐れ反発。これを切っ掛けに"第一次月戦争"が勃発、地球を舞台に熾烈な戦いが繰り広げられた末に地球は、生存圏が僅か全体の8%と大幅に減少する程、焦土と化した。

戦後、月は国家として"セレーネ"と称して独立を宣言。また地球もその宣言に対し、地球の残存国家を纏め上げ、連合国家"ゾードム帝国"を立ち上げ反旗を翻す。
そしてゾードムはセレーネに対し、月で生きて行く為に必須である窒素の供給を断ち、月が地球に降伏するのを狙った。

ところが


窒素の供給を断たれたセレーネはこれを切っ掛けに「聖地・地球の奪回」を掲げ、地球奪回軍"リコンカスターズ"を結成、ゾードムに宣戦布告した。
これが"第二次月戦争"の始まりであった。
そしてセレーネは、高い軍事テクノロジーでゾードムを圧倒させたが、戦いが長期化するにつれ補給が困難だったセレーネは次第に物量差でゾードムに追い詰められていく。
そしてセレーネは一大反攻作戦として"オペレーション・ジャッジメント"を発令、その時間稼ぎとして新型戦術戦斗機でゾードムに損害を与え、ついに作戦開始となり、3機の戦術戦闘機を「帝都ゾードムの偵察」を名目に降下させた。

これが、物語の始まりであった……



〜自機〜


自機はセレーネの戦術戦斗機"エンディミオン"2種、"アストライアー"1種から選択(初期状態、隠し機体の追加有り)。

自機は機体に一本の"腕"を搭載しており、その腕を用いて敵のハードポイントから外れた武器を奪い取ったり
緊急の防御手段や至近距離格闘武装としても使える。
固定射撃武装として20mm機銃一基を装備している。

その姿から、総じて敵側から"アインハンダー(ドイツ語で「一本腕」の意)"の名で呼ばれる事となる。

エンディミオン FRS MK-II

最も基本的な性能を持つ機体で、合計三種のガンポッドを所持出来る。
ガンポッドそのものは一つしか使用出来ないが、残り二つは予備として温存したり、敵に応じて切り替える等の戦い方が出来る。
ただし、取得するガンポッドの装填弾数は他の機体に比べて少ない(2/3程度になる)。

エンディミオン FRS MK-III

MK-IIの後継機で、操縦システムをスリム化して扱いやすくしたモデル。
一見するとMK-Ⅱと全く同じ機体に見えるが、よく見るとセンサーの形など一部が異なる。
ガンポッドがフル装填ながら一つだけになるものの、固定装備の機銃が二基となり強化されている。
瞬間火力が高く、煩わしいガンポッド交換も必要無いが、ゲームバランスはガンポッド使用前提なのでノーマル以降では火力不足気味。
初心者向けに見せかけた玄人向け。

アストライアー FGA MK-I

ガンポッド搭載数は二つであり、同じ種類の物もそれぞれ上下に装備、同時に使用可能な機体。
設定上は機体色の基調が黒いので後述のアストライアー MK-IIと区別する際「黒アスト」と呼ばれる事も。
ガンポッドの組み合わせによっては高いスコアも叩き出せるが、扱いが難しい上級者向け。
ちなみに腕が二本ある訳ではなく、機体上部に固定のマウントポイントがあり、そこに装備する事で同時に二つの武装を使えるようになっている。
二丁持ちをすると機体の固定装備である機銃は使用不可になるが、火力面ではあまり問題は無い。武器によっては射角や範囲の問題は残る。
射角の関係でエンディミオンと違い火力を前方に収束させ易い反面、対地攻撃がやり難い。

以下隠し機体

アストライアー FGA MK-II

MK-Iの後継機。こちらは機体色基調が赤の為「赤アスト」と呼ばれる事も。
難易度を最高に設定してコンティニュー3回以内でクリアすると解放される。
基本的な仕様は同じだが、最大の特長はガンポッド取得時の総弾数が最大になる点であろう。
組み合わせによってはゲームバランスまでもが破壊される。
因みに設定上ではEOSとの開発競争で負けたとの事。この狂った性能でか…。
まあ有人機より無人機の方が人的コストが安いだろうし、弾数が9999発あっても使いこなせるかどうかは別の話だが。

コックローチ

ゾードムの雑魚敵、シャーベ(1面に多数登場する帝都のパトカー)を鹵獲した機体らしい。
特定の条件を満たすと達成できるシークレットボーナス(全21個)を15個以上取得してクリアすると解放される。
ガンポッドは使用出来ず、代わりにガンポッドを取得する度にショットが強化されていく仕様。
また取得したガンポッドによってショットの性能が変化する。
フルパワーアップ時には驚異的な火力を発揮できるが、一度でもミスするとパワーアップが初期状態まで戻ってしまうのでミス時の立て直しが非常に厳しい。



〜武装・ガンポッド〜


自機の武装は固定兵装の機銃と腕の他に、"ガンポッド"と呼ばれる世界共通の兵装モジュールが存在する。残弾制で、撃ち尽くすと投棄する。
自機は敵を攻撃し、腕を用いて敵の装備から外れたガンポッドを奪い取って使用する事が出来る。
ガンポッドには自機とは別の耐久値が有り即席の盾として使えるが、当然耐久値を失うとガンポッド自体が破壊され失われる。
自機選択時にそれまでのプレイで所得したガンポッドを初期装備として一つ持ち込む事が出来る(当然初回は未装備)
既に取得している物と同じ種類のガンポッドを拾った場合(アストライアーの場合は上下で別判定)弾数が追加され耐久値も回復する。

幾つかの種類があり、中にはガンポッドを装備している腕を上下に切り替える事によって発射方向を変えたり、更にはガンポッドそのものの性能が変化するガンポッドも存在する。


バルカン

最もスタンダードな30mmのガトリングガンポッド。威力こそ低いものの入手しやすく、癖が無く扱い易い。…だが意外にもカノン・ワスプより出辛い。
そして威力は標準機銃と同程度なので中型機の相手は辛い。特に5面の特攻野郎は天敵。
一応、エンディミオンタイプの機体であれば上面装備時に標準機銃との同時撃ちである程度火力を上げることができるが、それでもやはりやらないよりはマシ程度のもの。
その癖、敵が使うとかわしづらく厄介。

カノン

120mm口径の滑腔砲。その威力は本物であり、装甲が堅い敵にも効果がある他、並の雑魚敵相手なら貫通する。
アストライアーで機体上部に装備時、マウントで固定され発射時の反動を抑えられるため物凄い連射が可能。
バルカンやワスプと比べて速射性が低いため、意外に総火力が低いのが難点だが、アストライアーは上記特長を活かす事で時間当たりの火力を大幅に引き上げることが可能。
また、当たり判定が前後に長いので防具としても優秀。

ワスプ

上面に装備時は追尾ミサイル。下面に装備すると直進するロケットに変化する、多目的ランチャー。
上面装備時のミサイルは誘導性能が高く、画面の奥と手前の敵も追尾するため非常に便利。
これも比較的入手し易い他、実はとある隠しガンポッド入手に必須だったりする。

スプレッダー

所謂ショットガンであり、広範囲に散弾をバラ撒く為至近距離で威力を発揮する。画面から弾が消え切らないと再発射出来ないのが難点。
また、上面に装備すると背後に攻撃可能になる。

グレネード

放物曲線を描いて発射される為扱い難いものの、下面に装備すると背後にも攻撃出来る、高い威力を持つガンポッド。
グレネード(榴弾)でありながらなんと貫通効果を持つので耐久力の低い雑魚を連続でブチ抜く事も。グレネードとは一体。

ヘッジホッグ

発射後すぐ近距離で爆発する爆雷を、上方と下方に射出する装備。
発射してすぐに爆発する為これまた扱い難いが、実はライオットと同じ貫通属性がある。
判定は数秒間持続するため、扱い慣れれば敵の行く手に置いておくことも可能。

ブレード

所謂ビームサーベルであり、威力は高いもののブレードの名の通り、当然至近距離でしか威力を発揮する事が出来ない。
ただし、エンディミオンタイプの機体のみ、とある操作をすると光刃が通常時より伸びる。

ライオット

チャージ量に比例して射程が変化するガンポッド。威力自体は強化されないので注意。
高圧の電撃により、内部から破壊するというコンセプト故に、装甲が堅い敵に特に効果が高い。
というか大半のボスがコレで瞬殺出来る。(外殻を無視して直接コアにダメージを与える為)
また、多数の敵を巻き込めば連続ヒットボーナスが入るのでスコア稼ぎにも便利


以下は隠しガンポッド。入手には特別な条件が必要で、入手できる数やタイミングが限られるのが難点。

ジュノー

バルカンを発展させた40mmの重ガトリング砲。反動がキツ過ぎるため限られた機体しか装備できないそうな。
射撃特性こそバルカンと同じだが威力は桁違いで、密着して撃ち込めばボスでも一瞬で沈む。
ただし弾数はバルカンの半分程なので迂闊に使いまくるとすぐに弾が切れる。

フラッシュ

SFではお馴染みのレールガン。カノンの発展型。
高火力に加えてライオットやヘッジホッグと同様に貫通属性があり、ジュノーにも劣らない高性能ぶり。
その代わり弾数もジュノー並に少ないのが弱点。

モスキート

方向キー入力に応じて弾道が変化するリモコンミサイル。発射後に上キーを押せば上に、下キーを押せば下にと自在に方向転換する。
狙った場所に撃ち込めるため強力…かと思いきや、弾道と自機が半ば同期していて回避行動もダイレクトに反映されてしまうなど、非常に事故りやすい。
一応火力はバカ高いので接射で力を発揮する。

パイソン

数珠繋ぎになった5発の爆弾を纏めて広範囲に発射するガンポッド。射出中の自機の軌道で範囲を操作できる。
初速こそ速いが全弾発射まで時間が掛かるため使い難い。
こちらも接射推奨。



〜スコアボーナス〜

連続撃破ボーナス以外はリザルト時に集計され、ミスするとリセット。

連続撃破ボーナス

敵を撃破すると画面右下のゲージが上昇し、時間経過で減少。
空になる前に連続で撃破し続けることでゲージが溜まっていき、満タンになる度にスコア倍率が上昇していく。
16倍になると、ゲージが空になるまでスコア倍率が固定される。

シークレットボーナス

特定の条件を満たすと獲得可能。
全部で21個存在する。

撃墜ボーナス

撃破した敵1体につき500点獲得可能。

ガンポッド取得ボーナス

ガンポッド1つ取得するごとに500点獲得可能。

ボス撃破ボーナス

ボスを時間切れ前に撃破することで、撃破時間に応じて獲得可能。

残機ボーナス

残機1機ごとに10000点獲得可能。



〜ステージ〜


1面

深夜。地球降下後、ネオン看板のひしめく帝都ゾードムを直接攻撃する。
BGMはなんと5曲も用意されている。
また、唯一ステージルート分岐がある。

中ボス:グライフ(グリフォン)
着陸規定に従い武装解除せよ、さもなくば撃つぞ!
帝都治安警察が使用する装甲戦闘機。頭部と2本の腕を持つ半人形態に変形可能。
2丁のマシンガンや、それらを失った際に使うレールカノンの攻撃は初見では面食らうが、慣れればさほど苦労せずに対処可能。
浮揚推進装置の有るスカートアーマーを破壊すると隠しルートに行く事が出来る。

ボス:ドラッへ(龍)
警告スル、直チニ武装ヲ解除セヨ
かつての大戦で地上を火の海にした二足歩行戦車ドラコーンを無人化したもの。帝都を脱走しようとする者を抹殺する役目を担っているが、暴走しやすいため配備数は少ない。
一面ボスだけあって攻撃は緩やかで、とりあえず何かしらガンポッドが有れば楽に捌ける上、ガンポッド無しの腕攻撃でも沈め易い。
普通に進むとカーキ色の08番機、隠しルートを進むとやや攻撃が苛烈だがジュノーを装備したブルーグレーの09番機が登場する。


2面

帝都強襲後、列車砲を搭載した装甲輸送列車「マンムート」を襲撃。
荒野という遠近感のある場面やカメラワークから、ワスプの誘導ミサイルでのみ攻撃できる対象が多い。
ガンポッド稼ぎの名所が2箇所程あるが、床スレスレなので事故りやすい。

中ボス:ガルネーレ(小エビ)
地獄に送ってやる!
ブッ殺してやるぞ腰抜けが!
マンムート護衛のために配備された小型ホバー戦車。小エビというよりはザリガニやロブスターっぽい。
腕部マシンカノンによる斉射や、機動力を活かした体当たりでアクロバティックに攻めてくる。
バルカンかワスプがあれば楽。
因みにトドメを刺した時の爆散シーンのパターンが妙に多い。

ボス:シュピンネ(クモ)
戦闘フォーメーションD!戦闘フォーメーションD!各部機関戦闘配置A!
セレーネによる輸送列車襲撃を憂慮し、列車自体に戦闘能力を付加するというコンセプトで生み出された兵器。クモというよりタコ。
攻撃はいずれも範囲が広く地味に躱し辛い。特に火炎放射は誘導をミスると確実に落とされる。
スプレッダーかライオットで速攻をかけるといいだろう。
因みにこいつは先頭車両の牽引車の筈なのだが、戦闘時は自機の方を向いている。どこでターンしたのだろうか。


3面

列車を破壊したものの進入を察知されてしまい、敵基地及び旧大戦のミサイルサイロを強行突破する。

中ボス:ゲッコー(ヤモリ)
侵入者発見…侵入者発見…捕捉、これを排除します
4本足の機動兵器。ぶっちゃけシュピンネよりもクモっぽい。
元々は市街地警備用として開発されていたらしく、現在は新型レーザー兵器のテストヘッドとなっている。
ある程度ダメージを与えると、床と天井伝いで現れる反射板持ちの支援機クラッツコプフを利用して極太反射レーザーを撃ってくる。
逃げ場がかなり制限されるので撃たれる前にクラッツコプフは壊しておこう。

ボス:グスタフ(人名)
ようこそ、ここが貴様の墓場だ。
高い機動性を誇る半人型戦車。鉱山で使用されていた掘削用車両を軍用に改造したもので、コストパフォーマンスに優れる。
天井に砲台を設置したりヨーヨー状のレーザーディスカスを飛ばしたりする攻撃を、ステージ左右を機敏に移動しながら繰り出してくる。
直前で拾えるスプレッダーとグレネードがあれば後方に攻撃できるので多少楽になる。


4面

HYPELIONが敵基地のコード解析に成功し、この情報を基に基地内の原子炉破壊に進む。
しかし、駐屯しているゾードム軍海兵隊が派手に出迎える…。
雑魚ラッシュが凄まじく、初心者殺しに定評のある面。
ヘッジホッグの使い方が鍵。

中ボス:ザラマンダー(トカゲ)
緊急浮上!緊急浮上!敵の空襲に警戒せよ!
セレーネ攻略のために開発された潜水艦。2本の腕で岩壁をよじ登り、歩兵部隊を移送する。エイに近い外見。
月を攻撃するのになんで潜水艦なのかはツッコミ無用。
水面を移動しながらの爆弾バラ撒きがいやらしい。
一定のダメージを受けると、天井の支柱を掴んで水から上がり、パンチを繰り出してくる。
普通に戦うと手間だが、ヘッジホッグなら秒殺できるアイアンメイデンかお前は。

ボス:バイン(脚)/シュトゥルムフォーゲル(ミズナギドリ)
Bグループ降下
Bグループ着上陸完了!
Fグループ、援護する!
歩行戦車と浮遊戦車の欠点を補完すべく開発された兵器。降下作戦に有効だったが、コストが高かったため配備数は少ない。
重歩行戦車バインが先に登場し、一定のダメージを与えると浮遊戦車フリューゲル合体してシュトゥルムフォーゲルとなる。
堅牢な装甲と凄まじい弾幕は驚異だが、フリューゲルが丸ごと弱点になっているため合体後は高火力をぶつけて速攻をかけられる。
また、出現前の原子炉破壊(シークレットボーナス取得)に成功すると出現時に基地の爆破演出があり耐久力が大幅に下がる。


5面

敵基地破壊後、既に夜明けとなっている。
ゾードム軍が新型戦艦「ガイアー」の発進準備に入っており、迎撃降下部隊到着までの時間稼ぎとして航空基地を強襲する。
アドリブ要素が強く、特に後半部はパターンが通用しにくい

中ボス:ゲシュテル(台架)
こちら、P5、奴を発見した!
俺に任せろ!邪魔するなよ!
シュプケ社が、深海作業用パワーフレームのノウハウを転用して開発した開発した人型戦車。ゴリラの様な外見が特徴。
他の追随を許さない機動性を誇るが、居住性が劣悪過ぎるため専任のサイボーグでなければ搭乗できない欠点がある。
雄叫びを上げる姿から初号機呼ばわりされることも。
クロー、ストンピング、コンテナ投擲、ミサイルと絶え間ない猛攻を繰り出し、幾多のアインハンダー乗りの心をヘシ折ってきた強敵。
難易度HARDでは登場演出が少し異なる。
コンテナからはガンポッドが出てくるので、防御のためも兼ねて投げられる前に壊しておこう。

ボス:デューラー(ルネサンス期の画家)

ゲシュテルで成功を収めたシュプケ社が新たに開発した人型戦車。重装甲やホバーユニットを備えた姿はドムを思わせる。
無敵戦車とあだ名される極めて強力な兵器だが、複雑な機体構造からコストパフォーマンスが悪化し、あまり積極的に投入されることはなかった。
バズーカ、ガトリングガン、拡散ビーム砲にミサイルポッドなどの全身に満載された重火器を駆使して、その二つ名に違わぬ激烈な攻撃を繰り出し、ゲシュテルを制したアインハンダー乗りにさらなる洗礼をかけてくる。
攻撃が本格化する前にライオットで瞬殺するのが吉。
また火器は左肩のミサイルポッド以外全て破壊可能*2で、全破壊すると避け易い体当たりしかしてこなくなる。


6面

迎撃部隊が間に合わない為、単身でガイアーの破壊指令が下される。
時間制限があり、タイムリミットを迎えるとバッドエンド。
ボス戦は演出・BGM共に非常に人気が高い。

ボス:シュバルツガイスト(黒い亡霊)
カテゴリは人工衛星だが月までの単独航行能力を持ち、実質的には重機動兵器といっていい。セレーネ攻略作戦「ゾンネンシュトラール」の要であり、ゾードム軍の切り札。外形は巨大なクラゲを彷彿とさせる。
多数の範囲攻撃や強力なレーザーを持つので持久戦は厳しいが、腕を下方に設定してめり込ませれば時間をかけずに倒せる。
ただしミスれば当然ながら激突死するし、攻撃が止む訳でもない(接近戦なので回避はむしろ難しくなる)のでこの手を使っても難しいことには変わりない。

隠しボス:モニター(オオトカゲ)
シュバルツガイストに内蔵された月面探査モジュール。ただし実質的には機動兵器であり、こちらも無数の火器を備えている。
シュバルツガイストの天井ハッチを破壊してから倒すと出現する。見た目は小クラゲ。
小さく素早いためシュバルツガイストよりも攻撃を当て辛く、高い攻撃力もあって見た目からは想像もつかないほど手強い。
特にノーモーションで繰り出される体当たりはトラウマもの。

本作は演出効果の高さで有名だが、特にこのシュヴァルツガイストの登場シーンは一見の価値あり。


また、ゲームシステム的にも随所に演出に重きを置いた細かい拘りが見受けられ
  • ボスを含む中サイズ以上の敵の殆どは複数のパーツ(装甲、外殻、コア、本体、駆動部、各種武装など)で構成されており、破壊する部位によって挙動が変化する。特にボス敵から全ての装甲や武装を剥ぎ取って丸裸にするプレイスタイルの存在から、一部では脱衣STGと呼ばれることもある。
  • ボスは倒さずとも一定時間経過で突破扱いになるが、全てのボスに固有の時間切れ演出(動力停止や撤退など)がある。
  • ボス敵の発射する一部の追尾ミサイルや誘導爆雷は、うまく引きつければボス自身に当てることができる(ダメージ量は不明)
  • プレイ中、キー操作で任意に自機のスピード調節が可能だが、この時に生じるスラスターの噴射にも微力ながら攻撃判定がある。上手く使えば攻略に役立つ。
などといった、他の2Dシューティングではあまり見られない特徴が盛り込まれている。


「HYPELIONヨリ入電、至急コノ項目ヲ追記・修正セヨ。」

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HYPELIONヨリ入電

貴官ノ壮挙ニヨッテ、我ガ軍ノ脅威ハ取リ除カレタ。

マタ貴官ノ戦闘記録ヲ元ニシ、
最新鋭無人戦闘機『EOS』ノ戦闘データモ完成デキタ。

ソノ功績ニヨリ、名誉ナ事ニ、
貴官ハEOS最終テストノ、標的トシテ選抜サレタ。

オメデトウ。

ナオ、死後ニハ二階級特進ノ上、
シリウス勲章ガ授与サレルデアロウ。

月ニ栄光アレ、地球ニ慈悲アレ











ガイアーの大気圏離脱を阻止し、シュバルツガイストを撃破したアインハンダーは、HYPELIONからの入電とともに味方であるはずのEOS部隊の襲撃を受ける。
EOSの無情な攻撃を、アインハンダーは必死にかいくぐり……

















味方から浴びせられる激しい砲火の中、
私を生き永らえさせたのは、ある疑問だった。

何故、味方から消されなければならないのか?

私の見た地球は軍指導部の言うような理想郷ではなく、
月と同じ不毛の地だった。

既にこの戦争の目的は失われていたのだ。

だが、この馬鹿げた戦争自体が指導部の目的だったとしたら……














7面

1ヶ月後、セレーネ主力部隊に銃口を向け宇宙を駆けるアインハンダー。
EOSの猛攻をはねのけていくアインハンダーに、遂にHYPELION自らが牙を剥く……。
道中に出現するのはEOSのみ。全機がガンポッドを装備しているので、ここで弾をなるべく補充すべし。

ボス:ヒュペリオン UCS Mk.12
HYPELIONヨリ入電
貴官ハ重大ナル反逆行為ヲ犯シテイル。
直チニ武装ヲ解除シ投降セヨ
繰リ返ス、貴官ハ…
セレーネ軍の司令塔の役割を担う無人衛星。搭載された戦略コンピューターで地球奪還作戦の指揮を取っていた。
また充実した武装によって自身も凄まじい戦闘能力を有し、まさにセレーネの頭脳にして最終兵器である。
ラスボスだけあり、アンカーランチャーや高出力レーザー砲、ビットなどを駆使した情け容赦ない攻撃をかけてくる。これらに交えて撃ってくる誘導弾も地味に避けづらい。
戦闘開始から5分経つとエネルギーの充填を始め、回避不能の極太レーザーをぶっ放してくる。ただし充填中はいい的になるので、ここまで生き残れば集中砲火で撃破可能。








HYPELIONを破壊した直後、戦闘ダメージの蓄積からか、アインハンダーはしばし機能を停止させる。
しかし、すぐさま再起動し、拳を握り締めるようにアームを動かしたアインハンダーは、HYPELIONを失った月めがけて、単身、突撃していくのだった……







共に攻撃手段を喪失した両軍は
暫定的な停戦協定を結ぶに至る。

やがて互いの国情が両国民に知れると、
それは自然と終戦へと変化していった。

理想郷など何処にも無かった訳だが、
また一時的な均衡は世界に訪れたのである。

だが、その終戦の遠因となった者の名は
両国の記録から完全に抹消された。

今はただ、実際に戦い、血を流した者が、
『アインハンダー』の名を記憶に留めているだけである。





追記・修正は月に残したあの人を偲びながらお願いします

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