阪和線

登録日:2010/05/21(金) 19:16:07
更新日:2020/03/22 Sun 22:50:49
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阪和線(はんわせん)は天王寺駅と和歌山駅を結ぶJR西日本の鉄道路線である。
ラインカラーは「陽光あふれる大地に繋がるイメージ」のオレンジ。路線記号はR
大阪環状線大和路線を差し置き、アーバンネットワーク南部の重要路線に位置付けられている。

*1

◎概要

元は京阪電鉄などが出資して設立された阪和電鉄によって、南海鉄道(現:南海電鉄)の独占状態となっていた阪和間輸送を切り崩すために建設された路線で、
当初から全線複線電化(しかも当時としては破格の直流1,500V)で建設されるなど当初から東海道本線クラスの線路条件を誇っていた。
認可されていた営業最高速度は95km/hだったが、実際には120~130km/hでの営業運転が恒常化していたと言われている。
なお、この時に阪和電鉄が打ち立てた平均速度81.6km/hという記録は、後に東海道本線に特急「こだま」が運転されるまで日本最速の記録だった。
また、南満州鉄道が運転していた特急「あじあ号」にも匹敵する速さだったという。
この時に樹立した無料優等列車で阪和間45分という記録は、未だに一時期運転されていた新快速と並び、阪和線最速の記録である。


しかし、南海線とは違い、沿線人口が少ないことが災いし、記録の割に利用者数は伸びず赤字決算が続いており、1940年には南海に買収されて南海山手線に、1944年には鉄道省に買収され、国有鉄道阪和線となった。

しかしその後は悲惨の一言だった。例えば

  • 1950年に運行が休止されていた特急(現:快速)が復活するが、その時に用いられた車両が東海道山陽本線からの中古車
  • 紀勢本線に直通する特急「くろしお」が新設されるが、それに使われた車両が中古車、っつーかボロ
  • 東海道・山陽本線に倣って新快速が新設される。が、それに使われた車両がまたしても中古車

と、散々な有様だった。
ただし悪いことばかりではなく、旧型の宝庫であったことから関西圏で初めて103系が導入されるなど、良い点もあるにはあった。
が、それを打ち消して余りあるほど中古車ばかり回されていて、「くろしお」電車化の際には普段あまり本社に歯向かわなかった天鉄局がブチ切れたという話もある。

1987年、国鉄が分割民営化されJR西日本になると、JR西日本は改革を始める。
まず手始めに、快速のスピードアップのために少数ながら110km/h運転対応となった205系が投入された。
ただし、この車両は国鉄時代末期から製造されていた車両であり、純粋なJR型の車両ではなかった。

しかし1994年、関西空港の開港に合わせ、後にJR西日本の一大勢力となる223系が阪和線にデビューし、
1989年に完成した阪和線から大和路線への渡り線を介して大阪環状線に乗り入れ、関西空港と大阪・京橋を結ぶ関空快速の運転が開始される。

この関空快速が、阪和線の関空快速停車駅対大阪駅という眠っていた需要を掘り起こし、予想外の方面から好評を博した。
これを見たJR西日本は和歌山方面にも同様の需要はあると判断、京橋~和歌山間に紀州路快速の運転を開始した。
紀州路快速はたちまちヒットし、関空快速よりも紀州路快速の方が混んでいるという嬉しい誤算も起きた。

この結果にますます気をよくしたJR西日本は、天王寺駅構内の阪和線と大和路線の渡り線の複線化に着手、
2008年の完成と同時に紀州路快速を増発し、更に朝ラッシュ時に大阪環状線内で各駅に停車する直通快速の運転を開始した。
2011年からは毎時4本とさらに増発され、2012年には多くの関空・紀州路快速が京橋から先の環状線天王寺まで運転するようになった。

関空・紀州路快速の増発に伴い新型車両225系5000番代が116両投入され、これにより、奈良電車区から借りている221系による快速と、日根野電車区の103・113系が受け持っている快速が置き換えられた。
そして2018年3月17日のダイヤ改正にて、天王寺発着の全ての列車が223・225系に統一された。

もう阪和中古車センターとは言わせない…!


やたらと遅延や運休が多い路線としても有名で、その原因が人身事故などまともなものから、
「高所作業車が車両に接触して脱線し運休」や、「洗濯物が電線に引っかかったため運休」
「干していた布団が線路上に吹っ飛んできて除去作業のため遅延」など、
明らかにネタとしか思えないような原因まであり、沿線民からもネタにされる始末である。
しかも、阪和線に問題が起きなくても、快速が大阪環状線に直通するため、環状線や同様に直通する大和路線の遅延が波及する。
また天気による遅延も多く、雨・風・霧など遅れるくらいでは誰も驚かない。
また、一度風速規制で「はるか」が遅延→その「はるか」の接続待ちで新幹線が遅延→その新幹線の接続待ちで横浜線が(ry→
その横浜線の接続待ちで小田急線が(ryという事態を起こしている。
タグの「遅延で伝説を作った」とはこのこと。

しかし、2017年頃から遅延の数とネタ度は減少傾向にある。
またいざ遅延となるとしても、近くの南海線にて振り替え輸送がされているため、そう致命的ではない。
現在は逆に南海線の振り替え輸送をすることも…。
また、遅延や運休が多い理由の一つに「判断が早い」ということもある。
大雨や台風時にはすぐに電車を止めて、お客の安全を優先する為である。
遅延事故が起きてから復帰までも比較的早いと、以前に比べてネタは減ってきている。


◎ダイヤ
特急
関空特急はるかと紀勢本線直通のくろしおが運転される。特急が優先されるダイヤなため快速であっても途中駅で追い越す。
現在は阪和線で唯一新大阪を発着する種別となっている。
それぞれの運転形態は以下の通り。
※()内は一部列車停車

はるか
運転区間:米原・草津・京都―関西空港
停車駅:彦根・近江八幡・野洲・守山・草津・石山・大津・(山科)・京都・(高槻 ※2016年3月26日~)・新大阪・天王寺・(和泉府中・日根野)

毎時2本運転される。

くろしお
運転区間:京都・新大阪・天王寺―和歌山・海南・白浜・新宮
停車駅:新大阪・(西九条)・天王寺・(和泉府中・日根野・和泉砂川)・和歌山・海南・(箕島・藤並・湯浅)・御坊・(南部)・紀伊田辺・白浜・(椿)・周参見・串本・(古座・太地)・紀伊勝浦

こちらは毎時1本運転。天王寺発着は臨時列車のみとなっている。

関空快速・紀州路快速
阪和線のエース。関西空港発着の関空快速と、和歌山方面発着の紀州路快速で構成される。
環状線の天王寺から大阪まで各駅に停車し、そこから日根野まで通過運転を行い、日根野で分割併合する。
紀州路快速は朝方の列車を除き、日根野以南は各駅に停車し、日根野〜和歌山間の普通列車の役割も担っている。*2一部の列車は紀勢本線に乗り入れ、紀伊田辺まで運転される。
何本か天王寺発着だったり、関空快速・紀州路快速それぞれで単独で運転される列車もある。
朝方と深夜以外は毎時4本運転される。
関空特快ウイング?JR難波発着?そんなこともあったね。

直通快速
朝の上りのみ運転される。阪和線内では全区間快速運転し、大阪環状線に直通して環状線内は各駅に停車する。
朝ラッシュに関空・紀州路快速の代わりに運転され、一部は関空・紀州路快速のように関西空港発と和歌山方面発の列車を日根野で併合する。紀勢本線からの列車も存在する。

快速
朝と夕方以降に運転される。基本的に天王寺発着だが、日根野・東岸和田行きの数本は環状線発着となっている。環状線内の停車駅は関空・紀州路快速と変わらない。
全区間で快速運転を行うため、夕方に運転される下り列車は和泉砂川で紀州路快速を追い抜く。
紀勢本線発着の列車も何本かある。

以前は朝と深夜には新大阪発で紀勢本線に乗り入れる列車も設定されていたが2018年改正で土休日朝の列車を除き関空・紀州路快速に置き換えられた。
そのうち夜に運転される列車はかつて夜行普通列車として新宮まで運行していた列車の名残であり、和歌山以南の終電も兼ねていた。

区間快速
主に日中に運転される。鳳まで快速運転を行い、鳳以南は各駅に停車する。朝の下りに和歌山行きがあるがそれ以外は全て日根野発着である。
鳳以南の6両編成にしか対応していない普通停車駅に停まることから、4両または6両編成でのみ運転される。
日中は毎時4本設定される。

普通
各駅停車。
日中は天王寺〜鳳間で毎時4本運転される。朝と夕方は鳳以南に足を伸ばす。土休日上り一本のみ紀勢本線御坊発のロングラン普通もある。
待避駅に着くとほぼ必ず通過待ちを行うため、所要時間は長め。


◎使用列車
関空快速紀州路快速直通快速快速区間快速・普通
  • 223系0・2500番台
  • 225系5000・5100番台
4両編成は全ての種別で使用される。
225系5100番台の6両編成は区間快速・普通中心で、関西空港線やきのくに線直通運用には使用されない。
この他、113系2000番台使用の普通が日根野~紀伊田辺間の1往復で使用される*3
過去には4ドア車の103系や205系も使用されていたが、2018年3月17日のダイヤ改正にて3ドア車・2+1クロスシートである223系と225系に全車統一された。
これは混雑時の車内状況が悪化したということでもある。

はるか
使用車両:281系・271系

くろしお
使用車両:283系・287系・289系


◎駅一覧
<凡例>
●…全列車停車
▲…全列車停車(上りのみ)
▼…全列車停車(下りのみ)
○…一部列車通過
|…全列車通過
↑…全列車通過(上りのみ)
普通は全駅に停車
















接続路線
快速の一部と直通快速・関空快速・紀州路快速は大阪環状線直通
天王寺 JR西日本:大阪環状線大和路線
Osaka Metro:御堂筋線谷町線
阪堺電気軌道:上町線(天王寺駅前停留場)
近畿日本鉄道:南大阪線(大阪阿部野橋駅)
美章園
南田辺
鶴ヶ丘
長 居 Osaka Metro:御堂筋線
我孫子町
杉本町
浅 香
堺 市
三国ヶ丘 南海電気鉄道:高野線
百舌鳥
上野芝
津久野
 鳳  JR西日本:羽衣線(阪和線支線)
富 木
北信太
信太山
和泉府中
久米田
下 松
東岸和田
東貝塚
和泉橋本
東佐野
熊 取
日根野 JR西日本:関西空港線
長 滝
西




新 家
和泉砂川
和泉鳥取
山中渓
紀 伊
六十谷
紀伊中ノ島
和歌山 JR西日本:紀勢本線・和歌山線
和歌山電鐵:貴志川線
一部の直通快速は関西空港線関西空港駅発
快速・直通快速・紀州路快速の一部は紀勢本線直通

かつては京橋発関西空港・和歌山行きの直通快速が存在したが、現在では関空/紀州路快速に変更されている。





追記・修正よろしくお願いします。

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