大阪環状線

登録日:2010/01/21(木) 06:10:29
更新日:2019/11/20 Wed 22:47:50
所要時間:約 6 分で読めます




大阪環状線(おおさかかんじょうせん)はJR西日本の鉄道路線である。
大阪市内の大阪―西九条―天王寺―京橋―大阪間を環状に結んでいる。日本で唯一正式名称に「環状線」の名を冠している路線でもある。
ラインカラーは「大阪のダイナミズム」をイメージした赤。路線記号はO

*1

元は四つの鉄道会社によって別々に建設された路線で、
東側の天王寺―京橋―大阪が関西鉄道によって城東線として、西側の大阪―西九条が西成鉄道によって西成線として、
大正―天王寺が鉄道省によって関西本線(大和路線)の貨物支線として、そして残る西九条―大正が国鉄によって建設され、
1961年に新たに建設された西九条―大正間と西成線大阪―西九条間・城東線・関西本線貨物支線を全て統合して現在の大阪環状線が誕生した。
なお、西成線は大阪―桜島間の路線であったが、西九条―桜島間は大阪環状線に組み込まれず、桜島線(JRゆめ咲線)として分離された。
その後しばらくは桜島―大阪―京橋―天王寺―西九条というルートで運転されていたが、
1964年に大阪―福島間の複線化、西九条駅の高架化が完成して分断されていた線路が繋がり、現在の運転形態となった。

その後、1968年には新今宮―天王寺間が複々線化されて関西本線との分離運転を開始した。
ダイヤ面では1972年に休日のみではありながら大阪―西九条―天王寺間に快速の運転を開始する。
1973年には関西本線の快速が休日のみではありながら大阪環状線への直通運転を開始、翌1974年からは毎日直通するようになる。
この快速こそ現在の大和路快速の前身となる列車である。

国鉄分割民営化によって大阪環状線を引き継いだJR西日本は、
梅田貨物線~大阪環状線というルートを開拓すれば奈良・和歌山方面からの新幹線乗り換え客が取り込める点に着目、
1988年に西九条駅の配線を変更して梅田貨物線と大阪環状線を直結、
丁度開催されていたならシルクロード博覧会開催に伴う臨時快速列車を大阪環状線経由で新大阪―奈良・加茂間に運転した。
この列車が好評を博し、これを見たJR西日本は本命の特急「くろしお」の京都・新大阪直通へ向けて天王寺駅の工事を開始する。

翌1989年は大阪環状線にとって激動の年となった。従来から直通運転を実施していた大和路線快速が221系に置き換えられ、名称も大和路快速となった。
更に天王寺駅構内の阪和線―大和路線連絡線が完成、特急「くろしお」が大阪環状線を介して京都・新大阪への直通運転を開始した。

ダイヤは大阪駅基準で関西空港線関西空港・阪和線和歌山発着の関空/紀州路快速4本、大和路線奈良・加茂発着の大和路快速4本、
JRゆめ咲線直通列車4本に環状線内列車が4本の計16本で、
西九条からはJRゆめ咲線直通列車に代わって特急「はるか」2本、特急「くろしお」定期1本、臨時1本の計3~4本の特急が入る。
朝ラッシュ時には外回り線に阪和線からの直通快速、朝夕ラッシュ時には大和路線直通の区間快速が運転される。
直通快速・区間快速は環状線内各駅に停車し、大阪環状線普通電車の役割も果たしている。だがクロスシートなのでラッシュ時にこいつらが来ると殺意が湧く。
一部時間帯では関空快速や紀州路快速の単独運転や奈良→加茂&高田→五条、和歌山→御坊といった延長運転も行われている。なお時間的に御坊に行くと帰って来れなくなる
早朝外回り線に1本だけB快速なる快速も運転されていたが、廃止された。

一時は朝夕の一部特急以外がUSJ対策で西九条駅に停車していたが、2010年3月13日から「はるか」全列車が再び通過となった。


◎使用車両

関空快速紀州路快速直通快速

大和路快速

快速
  • 223系0・2500番台
  • 225系5000番台


区間快速
  • 221系

普通・JRゆめ咲線直通列車
  • 201系
  • 323系

かつて運用されていた103系には、大阪環状線用のオレンジ色の他に奈良電車区所属のウグイス色の編成があった他、USJのラッピングを施した編成もある*2
しかし2011年3月12日ダイヤ改正以降、老朽化の延命工事も限界が来たのか、もの凄い勢いで数が減っていった。
2016年度より新型車両323系が投入され、103系と201系を置き換え大阪環状線の列車を全て3ドア車にすることが発表された。
そして2017年10月3日、103系が大阪環状線の運用から完全に引退した*3

特急
※()内は一部列車停車

はるか
使用車両:281系
運転区間:米原・草津・京都―関西空港
停車駅:彦根・近江八幡・野洲・守山・草津・石山・大津・山科・京都・新大阪・天王寺・(和泉府中・日根野)

くろしお
使用車両:283系・287系・289系
運転区間:京都・新大阪・天王寺―和歌山・海南・白浜・新宮
停車駅:新大阪・(西九条)・天王寺・(和泉府中・日根野・和泉砂川)・和歌山・海南・(箕島・藤並・湯浅)・御坊・(南部)・紀伊田辺・白浜・(椿)・周参見・串本・(古座・太地)・紀伊勝浦


◎駅一覧
<凡例>
●…全列車停車
○…一部列車停車
▲…外回り列車のみ運転
|…全列車通過
普通は一覧の全駅に停車

駅 名




















接続路線
天王寺























JR西日本:大和路線阪和線
Osaka Metro:御堂筋線谷町線
阪堺電気軌道:上町線(天王寺駅前停留場)
近畿日本鉄道:南大阪線(大阪阿部野橋駅)
※始発・終着列車は大阪環状線ホーム発着
寺田町
桃 谷
鶴 橋 近畿日本鉄道:大阪線奈良線
Osaka Metro:千日前線
玉 造 Osaka Metro:長堀鶴見緑地線
森ノ宮 Osaka Metro:中央線・長堀鶴見緑地線
大阪城公園
京 橋 JR西日本:JR東西線学研都市線
京阪電気鉄道:京阪本線
Osaka Metro:長堀鶴見緑地線
桜ノ宮
天 満 Osaka Metro:堺筋線(扇町駅)
大 阪 JR西日本・JR神戸線JR京都線JR宝塚線、JR東西線(北新地駅)
阪急電鉄:京都本線・神戸本線・宝塚本線(梅田駅)
阪神電気鉄道:本線(梅田駅)
Osaka Metro:御堂筋線(梅田駅)・谷町線(東梅田駅)・四つ橋線(西梅田駅)
福 島 JR西日本:JR東西線(新福島駅)
阪神電気鉄道:本線
野 田 Osaka Metro:千日前線(玉川駅)
西九条 JR西日本:JRゆめ咲線
阪神電気鉄道:阪神なんば線
弁天町 Osaka Metro:中央線
大 正 Osaka Metro:長堀鶴見緑地線
芦原橋 南海電気鉄道:汐見橋線(芦原町駅)
今 宮 JR西日本:大和路線
新今宮 JR西日本:大和路線
南海電気鉄道:南海本線・高野線
Osaka Metro:御堂筋線・堺筋線(動物園前駅)
阪堺電気軌道:阪堺線(新今宮駅前停留場)
天王寺 接続路線は上記参照
※直通列車は大和路線ホーム発着(直通先は下記参照)
大和路快速・区間快速は大和路線直通、直通快速・快速・関空快速・紀州路快速・特急は阪和線直通

運転系統上は環状運転を行っている大阪環状線だが、国土交通省の鉄道要覧やJR西日本が民営化時に提出した事業基本計画に大阪環状線として記載されているのは天王寺―京橋―大阪―西九条―新今宮の20.7kmで、残りの新今宮―天王寺間は大和路線として記載されている。
従って、大阪環状線は起点が天王寺、終点が新今宮となる*4
ただし、旅客案内上そのような案内をすると混乱を招くため、運転系統上の天王寺―大阪―天王寺で案内されている。

よく山手線と比較されたり一緒に特集されたりする。
本数が多いので山手線と同じようにJTBやJRの時刻表には始発・最終電車しか乗っていない。

とあるグルメ番組は企画に困ったら環状線一周グルメを行う。

他の関西圏の鉄道に比べると、よく人身事故が発生し、頻繁にダイヤが乱れることでも有名。
環状線の通勤に慣れたサラリーマンの多くは、ダイヤの乱れ前提で予定を組んでいる。

駅構内のどこかに駅のスタンプが置かれているので探してみるのも一興。


追記・修正よろしくお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/