大阪駅/梅田駅

登録日:2023/03/20 Mon 21:13:07
更新日:2025/04/22 Tue 19:45:14
所要時間:約 10 分で読めます





大阪駅/梅田駅とは、大阪府に存在する日本最強のダンジョンである。

概要

大阪市北区に広がる西日本最大のターミナル駅で、その複雑さはおのぼりさんのみならず地元民キラーとも称される。
大都会のターミナル駅というのはJRや私鉄・地下鉄が乗り入れるため概ねダンジョンと呼ばれがちだが、
当駅は新宿駅や渋谷駅という首都圏の並み居る強豪を抑えて日本一のダンジョンと呼ばれることが多い。
一日の利用客数は240万人で、世界第4位の規模を誇る。

他のターミナル駅に見られない特徴として、駅名の違いがある。
…と、この時点で3つの駅名が存在する。
そしてこれに加え、
と、6つも駅名が存在する。
もはやカオス以外の何物があるか。

そして2023年、貨物駅跡地の再開発エリアであるうめきた地区に新たに大阪駅の地下ホームが開業した。
当初この地下ホームは北梅田駅と仮称されていたため、もし仮称がそのまま採用されていたらと思うと恐ろしい。
あの本家Wikipediaでも各駅とは別に「梅田地区の鉄道駅」という独立項目が設置されているが、これは大都市圏ターミナル駅の項目では唯一である。
加えて鉄道駅とは無関係でやたら滅多に広がった地下街が存在しており、それもカオスさに倍増をかけている。
梅田地下街については当該項目を参照。

駅構造

JR西日本(大阪駅)

21~24番のりば以外は高架駅となっている。新幹線のある新大阪駅に行くのはこの駅からが便利*2
2011年に大阪ステーションシティという大型の駅ビルが開業。ノースゲートビルディングとサウスゲートビルディング(旧称:アクティ大阪)という2つのビルで構成され、ホーム上には設計ミスでホーム全体を覆えてない巨大な屋根が設置されている。
南北2つのビル間を結ぶ連絡橋も設置されており、その規模に圧倒されること間違いなく、初心者はまずこの時点で攻略に絶望する。

  • 1・2番のりば
大阪環状線が使用する。
1番のりばが西九条・ユニバーサルシティ・桜島奈良和歌山関西空港方面、2番のりばが京橋・鶴橋方面。
かつては環状内回り・外回りという名称でホーム番号は存在しなかった。
この環状線のホームに4方向の列車が混ざっているというのが厄介で「知らない間に奈良・和歌山に飛ばされていた」という初見殺しに遭遇した利用者が稀に現れる。
  • 3・4番のりば
JR宝塚線神戸線が使用し、尼崎・伊丹・宝塚・三宮・姫路方面の列車が発着する。
山陰方面の特急(こうのとり・スーパーはくと・はまかぜ)は4番のりばから発車。当駅を終着とする特急「らくラクびわこ」と北陸方面からの特急もこのホームに到着する。
  • 5・6番のりば
JR宝塚線と神戸線が使用し(ry。
5番のりばは快速・新快速、6番のりばは普通列車が発着し、対面乗り換えが可能。
  • 7・8番のりば
JR京都線・琵琶湖線が使用し、高槻・京都・米原・湖西線方面の列車が発着する。
7番のりばは普通列車、8番のりばは快速・新快速が発着し、対面乗り換えが可能。
  • 9・10番のりば
JR京都線・琵琶湖線が使用し(ry
9番のりばはラッシュ時の新快速や、JR宝塚線大阪止まりの到着ホームとしても使用される。
10番のりばは特急「こうのとり」「スーパーはくと」「はまかぜ」「らくラクはりま」および、当駅始発の「らくラクびわこ」が発着する(朝の時間帯は9番のりば)。かつて走っていた寝台特急トワイライトエクスプレスもこのホームから発車していた。
  • 11番のりば
特急専用ホーム。「サンダーバード」は全てこのホーム発着で、かつてはホームの壁面が681系*3を模したものとなっていた。
また、「ひだ」と「サンライズ瀬戸・出雲」もこのホームより発車する。
  • 21~24番のりば
うめきた地下エリアに2023年に新設されたホーム。
おおさか東線・特急「はるか」「くろしお」「まほろば」「らくラクやまと」が使用し、梅田貨物線も同時に地下化された。
2024年3月時点では、22・23番のりばが「まほろば」を含むおおさか東線列車、21・24番のりばが「まほろば」以外の特急および貨物列車の通過に使用されている。
特急の発着する21番のりばにはJR西日本では初となるフルスクリーン・列車別可動式ホームドアを設置。
また新設された地下改札には顔認証式の自動改札機も設置されるなど、先進技術の実験場も兼ねている。

阪急電鉄(大阪梅田駅)

神戸本線・宝塚本線・京都本線の3路線が集結する始発駅。
10両対応で10面9線のホームは私鉄は勿論、頭端式ホームとしては日本最大級を誇り、高級感溢れる外装と合わせて私鉄王国関西の象徴として取り上げられることが多い。
建設当初の梅田駅にはゴシック風のステンドグラスとアーチ天井・シャンデリアという西洋の建築物を思わせる荘厳な意匠で、1973年の移転後は阪急百貨店うめだ本店に流用されていたが、阪急百貨店の建て替えに伴い姿を消した*4
当駅で発売される切符は「大阪梅龱 」と、田の字が口にメを入れたような字になっている。
動く歩道が日本で初めて設置されたのも当駅の1階コンコースである。
発車メロディーはそれぞれの路線の沿線をイメージしたものが使用されている。

  • 1~3号線
京都本線淡路・茨木市・高槻市・京都河原町・北千里・嵐山方面が発着する。
発車メロディーのコンセプトは「竹」。
  • 4~6号線
宝塚本線豊中・石橋阪大前・川西能勢口・宝塚・箕面方面が発着する。
発車メロディーのコンセプトは「高級感」。
  • 7~9号線
神戸本線西宮北口・神戸三宮・新開地方面が発着する。
発車メロディーのコンセプトは「海」。
まあ阪急沿線は山の方を通るんだけど

阪神電気鉄道(大阪梅田駅)

阪神本線の始発駅。
地下ホームで4面4線を有する。南改札口付近のミックスジュースが名物。
全ての列車が尼崎・甲子園・西宮・神戸三宮、相互直通運転を実施している山陽電車の山陽姫路方面へ向かう。
阪神電車は「千鳥運転」なる運転方法のパイオニアで、停車駅や終点が多種多様な列車が出発する。
とはいえ阪神なんば線開業後は大幅に整理され、千鳥運転はラッシュ時に限られている。
近年は駅のリニューアル工事が実施されており、現時点では1・2番線のホームがリニューアルされている。更に改札の外の広場も天井が高くなった。

  • 1・2番線
直通特急・特急が発着する。1番線はラッシュ時や留置以外では使用されない。
  • 3番線
急行・区間急行が発着する。
  • 4番線
普通列車が発着する。

Osaka Metro御堂筋線(梅田駅)

御堂筋の直下に設置され、地下街とも直結している。利用者数34万人は地下鉄では日本一を誇る。
箕面、千里ニュータウンから新大阪、淀屋橋、本町、心斎橋、難波、天王寺から堺市のなかもずまで結ぶまさに大阪の大動脈。
将来の輸送量増加を見込み10両編成対応・2面3線で建設されたが、それでも輸送量増加に対応できなかった。
そこで中線を埋め立ててホームを拡幅し、更に戦前から谷町線用で準備されながら使用されなかったトンネルを流用して1989年に増築工事が実施された。
中線そのものはホームの下に現存しており、近年ここにドローンが入ったことがある。
1番線がなんば・天王寺・なかもず方面、2番線が新大阪・江坂・箕面萱野方面となる。

JR西日本(北新地駅)

学研都市線とJR宝塚線を結ぶJR東西線の地下駅で、運賃計算上大阪駅と同一扱いとなっている。
特例の詳細については当該項目を参照。

Osaka Metro谷町線(東梅田駅)

利用者数14万人は御堂筋線に接続しない独立駅ではOsaka Metroで一位を誇る。
乗車券は梅田・東梅田・西梅田駅で相互利用が可能で、乗り換えが30分以内ならば乗り継ぎ運賃が適用される。
但し、初見では30分以内に東梅田駅〜西梅田駅を移動をするのはかなり高難度。

Osaka Metro四ツ橋線(西梅田駅)

四つ橋線の起点駅で、乗車券は(ry

駅周辺

大阪駅・阪急阪神の大阪梅田駅も巨大な駅ビルを併設しているほか、周囲にも百貨店やホテル、企業の本社などが集積し超高層ビル群を形成している。
古くから梅田を代表するオシャレな阪急百貨店、デパ地下の食品が人気の阪神百貨店、ポケモンセンターやホテルグランヴィア大阪に大丸梅田があるサウスゲートビルディング*5、ファッションビルのLUCUAがあるノースゲートビルディングなど多くの巨大商業施設が競合している。
なお、ノースゲートビルディング開業の目玉だった三越伊勢丹はたった5年で潰れてしまい、LUCUAに転換して現在に至る。
当駅がダンジョンになる理由として「地上の歩道が少ない」というのも一つに挙げられる。
例えば新宿なんかは迷っても外に出て歩道を道なりに歩けば何とか目的地に着くのだが、ここではその手段すら取れないのである。
代表例が梅田を更に発展させ、日本橋界隈をも変えたと言われるヨドバシカメラ梅田店で、以前はあまりに行きづらすぎてリアル『竜王の城』とも言われたが、2017年に虹の橋JR駅からの連絡橋が完成したことで格段とアクセスが向上した。

茶屋町は阪急、西梅田は阪神系の施設が多いのも特徴。
また、貨物駅跡地のうめきた地区はグランフロント大阪・グラングリーン大阪を筆頭とした再開発が進捗中。
高層ビルの1平方メートル当たりの集積率は東京を抜いて日本一を誇る。

一方、梅田ダイヤモンド地区の南側にはクラブ街・北新地が広がり、東京の銀座と並び日本を代表する不夜城として知られ、大阪を歌った楽曲にも多数登場する。
最寄り駅は地下鉄の西梅田駅とJRの北新地駅。


今後の予定

  • JR大阪駅の地下ホームには2031年開業予定のなにわ筋線が接続し、開業時には南海電車も乗り入れる予定。
  • これと並行して西梅田駅からうめちかエリアを経由して阪急十三駅に至る連絡線も計画されている。


追記・修正は地上と地下のダンジョンをクリアしてからお願いします。

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最終更新:2025年04月22日 19:45

*1 2019年9月までの名称は梅田駅だった。

*2 御堂筋線でももちろん行けるのだが、御堂筋線と新幹線ホームはかなり離れているため。

*3 681系登場前はトワイライトエクスプレスの壁面だった。

*4 この意匠の一部は建て替え後の阪急百貨店のレストラン「阪急シャンデリアテーブル」で再現されている。

*5 2011年のリニューアルまでは「アクティ大阪」という名称だった。