雛見沢大災害(ひぐらしのなく頃に)

登録日:2020/02/26 Wed 04:22:38
更新日:2020/03/12 Thu 00:00:51
所要時間:約 ? 分で読めます




雛見沢大災害とは、ゲーム「ひぐらしのなく頃に」の舞台である雛見沢村で起こった未曽有の大災害である。
1983年6月21日深夜から22日早朝にかけて、雛見沢にある鬼ヶ淵より猛毒の火山性ガスが噴出。避難所であった雛見沢分校も覆いつくしてしまった。
そのため、避難中の事故死や行方不明者も含め犠牲者は1200人以上に上り、雛見沢の住民は全員死亡してしまった。
その後政府の即時判断によって村は全域閉鎖され、約20年後にようやく解除されることとなった。

平成18年に週刊誌にとりあげられたため、今日では心霊スポットおよび自殺場所としてたまに人が訪れる様子が見受けられる。

この災害には余りにも政府の対策が早すぎる、住民のほぼ全員が雛見沢分校へ避難したはずにも拘わらず行方不明者が20人以上いる、オヤシロ様の生まれ変わりとされる古手梨花のみ他殺体で見つかったなど不審な点も多かった。
その後34号文書というこの災害がまるで計画されていたかのような文書を当時雛見沢にまつわる怪死事件を追っていた定年退職済の元刑事・大石蔵人が入手し、現職の刑事である赤坂衛と共に封鎖の解かれた雛見沢へと訪れた。
しかし、鬼が淵沼は全面がコンクリによって埋め立てられてしまい調査することもできず、真相はわからないままで終わってしまった。

もし、真実を知っている方がいましたらこの項目を追記・編集してください。
それだけが私の望みです。






















この先、「ひぐらしのなく頃に」の根底に関わるネタバレがあります。



















「全小隊、滅菌を開始せよ。」


我こそはオヤシロさまなり。

今こそ神の領域に至ったものなり。

我は肉体が滅びようとも永遠にこの地で語り継がれるのだ!!




雛見沢大災害の正体は鷹野三四と自衛隊の特殊部隊・山狗が起こした終末作戦という名の計画的な大量殺人テロである。

彼女がこのテロを起こした理由は彼女がこれまで祖父と共に生涯をかけて行ってきた研究にあった。

祖父、高野一二三は戦時中に雛見沢村の出身の兵士のほとんどが戦地において精神に異常をきたしたことを不審に思い、その原因が雛見沢特有の寄生虫による風土病「雛見沢症候群」にあることを突き止めた。

雛見沢症候群は、防護服や予防薬などの感染症対策無しに雛見沢を訪れた人間すべてが感染し、強いストレスを受けたり雛見沢から離れる(現在ではこのパターンは稀)と発症してしまい、初期段階で幻聴が聞こえたり意思疎通の齟齬が生じることによる疑心暗鬼にかかる。(L3+)
この段階ならまだ特定の呼吸と9時間の睡眠を1週間以上行う「高野式呼吸法」による抑制は可能だが、更なるストレスを受けて進行するとリンパ腺に非常に強い痒みを感じるようになり(L4~)、
末期症状(L5)に陥ると幻視が始まり周りの人間が自分を殺そうとしている危機妄想により周囲の人間に危害を加え、
最終的にリンパ腺の異常な痒みにより主に頸部を掻きむしって動脈まで傷つけ出血多量で死亡、万一それを回避できたとしても脳に強い後遺症が残り廃人になってしまう。この段階まで進むと専用の治療薬を投与するしかなくそれでもL3までしか回復できず*1、一生治療薬を打ち続けねばならなくなるという恐ろしい病気であった。

高野は政府の高官を家に呼び論文を披露するが、それを認めることで不利益が生まれる政府によって研究は「非現実的」と一蹴されてしまう。
そして、そのストレスや老化によって軽度の認知症にかかってしまい、最期は入院先の病院で「自分が自分じゃなくなる前に」と自ら命を絶ってしまう。

その後研究は鷹野に受け継がれ、彼女は「失意のまま死んでいった祖父の無念を晴らし、研究者として高野一二三の名を残す」ことを人生の目標にする。

彼女の執念はすさまじいものであり、猛勉強の末日本の最高位の東京大学を首席で入学~卒業。
その主席OBのみに入会資格が与えられる同窓会組織から秘密結社「東京」に参加。
政府の重鎮の役人であり祖父に恩があるという小泉という強力な後ろ盾を得ることに成功。
防衛省や厚生労働省の幹部を味方につけ、政府が兵器用の毒薬や毒ガスの研究を行うために結成した自衛隊の防諜部隊「山狗」を擁する入江機関の最高権利者になり、防衛省に身柄を移す都合上「三佐」の階級を手に入れ、必要になれば日本の県警から政府まで動かす力を手に入れた。

しかし小泉が急逝したことで、元来小泉一派を疎ましく思っていた連中が一気に勢いをつけだし、小泉一派や関係者に対して『粛清』と呼ばれる程の見せしめ的な人事を行使し、それは入江機関にも容赦なく降りかかる。
研究期間を3年に縮小することを決定されてしまい*2、3年では到底研究を完遂出来ないため、鷹野は単身新理事会に研究の無期延長を求めて嘆願するが、逆に研究を嘲笑され研究中止の意向をより強めてしまう結果に終わった。
絶望に打ちひしがれていた所に訪れた『野村』と名乗る女性に、自身の目的を「研究を否定した面々への復讐だ」と吹き込まれた上で「雛見沢滅亡」という形で雛見沢症候群および祖父の名前を論文に残すことを提案される。

元々研究第一でそのためなら人命も軽視していた鷹野だが、常識はあり、良識も多少は持ち合わせていたのでこれほど常軌を逸したことは考えていなかったのだが、
この時点で「何をしてでも高野一二三の名と研究を後世に語り継がせる」という目的の執着で半ば狂気的な精神状態に陥ってしまっており、その弱みに付け込まれた形で提案を受け入れてしまった*3

その作戦の詳細…もとい「緊急マニュアル第34号」の全貌は皆殺し編にて描かれており、結果村人は全員死亡。そして『野村』の思惑通りにこの作戦の実行許可を出した総理は責任を取る形で辞任する形となってしまった。


【雛見沢大災害に関わる主な登場人物】


表の顔は入江診療所に努める金髪ロングの看護婦。
本当の顔は「三佐」の階級を持つ入江機関の最高権力者である。
前述のとおり、雛見沢大災害の実行者。本編では雛見沢症候群の研究のために1年目のオヤシロ様の祟りの実行犯である雛見沢症候群発症者を検体として確保し生きたまま解体している。
また、3年目に祟りに見せかけて梨花の両親を殺害。そして、5年目の祟りとして富竹ジロウに雛見沢症候群を発症される薬を打ちこみ殺害。ここまではほぼどの編でも行われている流れである。

本人は既に雛見沢症候群に罹患しているためルートによっては雛見沢症候群を発症することもある。

表の顔は雛見沢村に唯一存在する病院「入江診療所」の所長であり雛見沢ファイターズの監督。
本当の顔は「東京」から派遣された入江機関の名目上の最高責任者。階級は二等陸佐。
雛見沢症候群を研究する機関創設の際に「女性が所長であることを避けたい」という「東京」の意向により立てられた仮初の責任者であるため、権力は鷹野に劣る。
彼の父親は事故で頭を強く打った事で優しかった性格が豹変し、母親をはじめ周囲に暴力を振るうようになり、最終的に路上で愚連隊もどきに返り討ちに合って死亡してしまう。
母親は夫の暴力に耐えかね夫との離別を決意し、息子の説明にも理解を示さないまま父親を憎みながら死んで行った。
この悲劇を繰り返さないため、同じ問題で苦しんでる人達を救う為、に精神外科医の道を選んだ。
そして精神外科手術(所謂ロボトミー)で脚光を浴びるが、精神外科手術そのものが倫理にそぐわないとの世間から批判を受けるようになり医療界において精神外科医が追放されてしまったため彼も立場を追われ、細々と地方大学の医局で働いていたところをスカウトされることとなる。

雛見沢症候群に対しては真相解明と根絶を目指しているため、軍事利用には否定的であり、鷹野に対しては目的の違いによる嫌悪感のため必要最低限の接触しかしていない。
また、終末作戦のプロセスのひとつ「富竹ジロウの怪死からはじまる入江機関の暴走」を装う為の負のシンボル(犯人)として最後は口封じの為殺害する事が決められているようで、そのため雛見沢大災害が起こる際には山狗によって殺害され(直接の描写は無いが)睡眠薬の服毒自殺として処理されることが多い。

表の顔はフリーのカメラマン。
本当の顔は「東京」の連絡員であり二等陸尉。
元々は不正規部隊の射撃教官を務める程の射撃の腕前だったが、事故で目を負傷した事が大げさに受け取られ自衛隊内ではこのような事務方ばかりさせられているが、その腕前は全く衰えていない。
鷹野三四に対して好意を抱いているが、鷹野に雛見沢大災害の作戦に買収に誘われてもどの編でも即答で必ず断る正義感の持ち主である。
大抵、どの編でも5年目の祟りとして鷹野によって雛見沢症候群の発症薬H173を打ちこまれ末期症状を引き起こし、喉をかきむしって死亡することとなる。
富竹の死体が発見されたことにより物語が急変し、登場人物の疑心暗鬼が深まり誰かが狂っていくので時報と呼ばれることも。

表の顔は小此木造園の社長。おべっかが上手くウィンクの似合う男。
本当の顔は鷹野が指揮している「山狗」のリーダー。階級は二尉。
暇潰し編にて雛見沢のダム開発の中心議員である犬養議員の息子を誘拐した実行犯の一人(アニメ版では別のモブキャラに差し替え)。
元々は戦闘職の出身であり、あくまで防諜部隊(彼曰く「技術屋」)の山狗ではなく戦闘部隊である番犬の方が良かったと内心愚痴っている。
基本的に作戦を遂行するために感情を挟まない上に手段も選ばないが、戦闘をかなり望んでいることもあって恩義や尊敬している人物には敬意を表して温情を見せる場合もある。
なお、雛見沢症候群のことは理解しているが、滅菌作戦の根拠である『女王』が死ぬと村人がL5を発症するというのは否定的に考えている作中における希少な人物でもある*4

思想によるものではないが鷹野(それを上回る形で恐らく野村にも)に買収されているため陰謀に直接関わっており、更に彼が表立って目立つ編ではハッピーエンドを迎えるための都合から、
因縁があり人外の域に達していた赤坂が全ての元凶とはいえ装備を脱いでステゴロで決闘するなどのパッとしないところが目立つものの、基本的に冷静沈着故におかしな命令は出さないため*5
どれだけイレギュラーな事態が起き続けても山狗は錯乱からの暴走は全く起こしておらず、間接的に大災害を阻止した場合は部外者が何も知ることなく平穏な日々を過ごせることにも繋がっている。

  • 高野一二三
雛見沢症候群の発見者であり第一人者。本編では故人。
前述の理由から雛見沢症候群の存在を突き止め、鷹野と共に研究を行っていた。
しかし、この研究により盧溝橋事件の真相が国民にばれてしまうことを恐れた政府により揉み消され、更に論文を「ユニークな妄想」「寄生虫が神の芸術の如く人間の思想を支配するなんてとんだ危険思想」…など散々否定されてしまう。
最後は老眼や軽度の認知症を発症してしまったことで研究の続行が不可能になり、悲観のあまり入院先の病院内で自殺してしまう。
本来の家族とは長年別居しており音沙汰が無かったが、彼の死後になってはじめて彼の財産目当てに押しかけてきた。鷹野曰く「ハイエナのような連中」。

  • 小泉
「東京」の幹部であり高野一二三と親交があるため一二三の意思を受け継いだ鷹野の研究を全面的にサポートする。
しかし、研究が佳境に入った際に急性心筋梗塞で死亡する。
入江機関に対する評価や莫大な予算配分は彼の権力によるものであり、高野の研究の成果に対する評価によるものではなかった。
寧ろ研究に否定的な者達の方が多かったが、彼の威光により無理やり押さえつけられて意見を出せなかったに過ぎず、そのため小泉の死後、入江機関に対して予算の縮小や3年後に解体などの逆風が吹き荒れることとなる。

ここまで見ると鷹野の良き理解者でありスポンサーに見えるが、実は高野の研究にたいして圧力をかけて中止させる命令を出したのは小泉である。
理由は、盧溝橋事件の際に雛見沢出身の兵士が発砲した可能性が高いと考えており、雛見沢症候群が世間に露見することで歴史論争の勃発および真相の露呈を恐れたため。
また雛見沢症候群に対しても軍事利用が出来るかどうかが主であり治療については考えていない*6
それどころか賄賂によって危険性のある薬物を向精神薬として認可させた結果、服用者が異常行動の末に自殺をするという「ローウェル疑獄事件」に関わっている事もほのめかされており、更に女癖も悪かった事も知られている事から決して善人・人格者とは言えないどころかかなりの極悪人である可能性が高い。

それでも鷹野にとっては自分を孫として可愛がり、晩年まで彼女を支え続けてきた「もうひとりのおじいちゃん」であった。

  • 野村
「東京」の人間で鷹野に終末作戦の実行を教唆した女性。
本名は不明。鷹野には野村と名乗っているが別の人物には舞沢と名乗っていたり『高城』と呼ばれていたりする。政府の高官に幅広いコネを持ち、官房長官席にさえ電話出来てしまう立場。
ダブルスパイ、トリプルスパイ的な動きをしているが、本人は特定の思想を持っていない(作中、中国を持ち上げている台詞がある事から親中派の差し金である可能性はある)。
更に大災害後には自身に繋がる証拠隠滅のためのきなくさい工作を進めるものと思われる(鷹野殺害も含む)が、それが彼女の手によるものかまでは不明。
真の黒幕にしてある意味では諸悪の根源なのだが、たまたま都合が良かったのが終末作戦というだけの話なので、目的に沿うなら善行でも何でも良かったと思われる。
そのため、悪人ではあるものの雛見沢症候群の研究によって小泉派(ひょっとしたら『東京』自体)が大ダメージを受ける事態さえなければ、
実のところ村民にとっては何ら害の無い人物なので、大災害を阻止できた場合はリスクリターンの兼ね合いから以後村に手出しすることはほぼないと思われる。

本編主人公の一人。
鷹野の研究の結果、古手家の長女は「女王感染者」であるとされ、女王感染者が死亡すると48時間以内に雛見沢村の住人全員がL5を発症すると言われている。
終末作戦決行の重大な存在であり、鷹野が作戦を決行するために梨花を殺害することを目的としている。
ただし、真相を知った以後はこのことを逆手にとって鷹野に罠をしかけるのに利用することもある。



【各編における雛見沢大災害】



本編において唯一決行されたかどうかが不明である。
圭一が魅音とレナを殺害後に残したメモを元に警察が園崎家へ一斉調査をかけていることが後日談としてかかれているため起きていない可能性は高い。
このことについては「いややっぱり富竹は死んでるしその他状況から結局起きたよ派(多少日時がズレても発生している世界もある)」「魅音を殺害されたことと一斉調査によって園崎家が大暴れして決行できなかったよ派」「竜騎士先生はこの時期では雛見沢症候群及び大災害自体考えてなかったよ派」で別れている。


梨花が詩音によって殺害され(目明し編では殺害される寸前で自殺)、遺体が48時間経過後に警察によって発見される。
これにより論文の信憑性を疑われ、終末作戦の許可が降りなかったため発生していない。
エンドロールでも本編で死亡した人物以外は平成13年時点で生存と書かれているためまず間違いない。

ひぐらしのなく頃に祭では魅音のみ救出に成功した場合のBADENDが追加され、その後の鷹野が描かれている。
鷹野は失意の状態で公園をふらついていると、自分の研究を台無しにした詩音の姉である魅音が圭一とデートしてるところを見かけ、雛見沢症候群を発症してしまう。
その結果、魅音が飲み物を買いに行っている間に鷹野は腹いせに圭一を殺害。その後「東京」の手によって消されるという誰にも救いのない結末を迎える。


本編においてはじめて雛見沢大災害が発生し、単語自体も登場。
圭一のみ、神社の境内で死亡している梨花を見つけたことによってL5を発症した沙都子に橋から突き落とされたため大災害に巻き込まれず生存。
事後処理にあたっていた自衛隊により保護されるが、ガスによる肺水腫を起こし生死の境を彷徨うも生還、しかし大量の村人の死体がぞんざいに扱われているのを目の当たりにした圭一の精神は完全に崩壊しており、同年8月の自殺未遂を機に精神病院に入院し表舞台から姿を消す。
そして同年11月にある過激派新聞社の記者の取材に応じ、その2日後に原因不明の高熱により死亡する。


本編は昭和53年6月を舞台にした話だが、終盤でこの世界でも昭和58年に雛見沢大災害により村が全滅した事が明かされる。
主人公である赤坂は梨花から54年からの連続怪死事件、ならびに自分が殺される事を予言されていたが、自分が殺された後雛見沢がどうなるのかまでは知らなかった。同時に大石から大災害に絡む捜査の一部始終や周辺の事情が明かされ、赤坂が梨花から託された予言の数々からただの自然災害ではなく何者かの陰謀に違いないと見抜き、2人はこの災害の記憶が世間から風化されないよう、この災害の真実につながる情報を得る為連続怪死事件の一部始終などを綴った告発本「ひぐらしのなく頃に」を共著で出版した。
罪滅し編や鬼曝し編での大石や赤坂の出番は、この流れを経たものである。

本編は学校籠城事件を起こしたレナを圭一が説得して阻止するところで終わっている。(アニメ版ではCパートで大石が梨花に対して富竹が死亡したことを伝えている。)
しかし、原作ではクリア後に解放されるTips「悪魔の脚本」、ひぐらしのなく頃に解のアニメ版1話「サイカイ」にて籠城事件の翌日に雛見沢大災害が発生し村が全滅していたことが判明。
アニメ版ではレナのみ大災害発生当時に興宮署に拘留されていたため生存し大石や赤坂と話すシーンが描かれた。

  • 厄醒し編
アニメ版ひぐらしのなく頃に解のアニメオリジナルエピソードとして、上記の「サイカイ」から続く形で4話かけて放映された。
主人公である沙都子は梨花の殺害現場を目撃した事で山狗に追われている最中に橋から転落するも奇跡的に生存、大災害による殺害は免れた。
だが、助けを求めに学校に向かったために、虐殺された部活メンバーやクラスメイトの死体の山を目にする事となり、悲鳴をあげ気絶し茫然自失の状態に陥る。
後に病室を訪ねた大石が残した「行方不明のレナの血痕のある帽子」を見て雛見沢大災害の真相に辿り着くも、再び大石が訪れた際には沙都子は急性心不全で死亡していた。

雛見沢大災害を起こしているのは鷹野だという事をはじめ、大災害の全貌が本編でついに発覚。
それを阻止せんと梨花は方々に相談し部活メンバーや大石を味方につけるも、相手側の「駒」の強大さの前では力が足りず鷹野によって梨花を除くほぼ全員が射殺され、結局今まで通り雛見沢大災害は発生してしまい、その内容が事細かに描かれている。
鷹野は梨花を殺害後、内閣総理大臣に決済を迫り緊急マニュアル34号を発令させた。
まず、山狗一派は雛見沢全域に硫黄系のガスを撒いて自然災害を装い、更に電話設備などに細工を施し外部との連絡手段を途絶し雛見沢を封殺、一般的な自衛隊などに扮して村民たちを全員雛見沢分校や公民館などに避難させて窓を密閉した後、ドアの隙間から一斉に毒ガス缶を投げ込み村民たちを殺害。
窓を破って抜け出した村民は射殺した後「行方不明者」として始末、射殺痕のある死体が発見される事はなかった。
これにより雛見沢村民全員を災害被害者として葬ることに成功。
それに並行して滅菌作戦の仔細が漏れぬよう特定機密書類18点を搬出、入江診療所の地下区域に注水し扉を溶接する事で完全な証拠隠滅も図る。

滅菌完了の報告を受けた鷹野は「我はついに神の領域に至ったのだ。我を崇めよ、讃えよ、そして畏れよ!!!我こそはオヤシロさまなり!!」と声高に叫び、文字通り祟りの実行者として永遠に名を残すことになったのだった。

解決編。長きに戦いの末梨花はついに部活メンバーや大石らに加え、今まで接触出来なかった強大な者達すら味方につけ、彼らが力を合わせて奮闘する事で雛見沢大災害の発生を止めることができ、鷹野に打ち勝つ。
そこに至るまでの内容は詳しくは本編を読んで欲しいが、今までバラバラだった富竹や入江、赤坂などの大人組が一堂に会して団結し、とくにオヤシロ様の使いや疫病神など散々な言い方をされる大石蔵人がとても活躍する。
文字通り、誰かが欠けてもこの未来には辿り着けずメイン登場人物全員の活躍により梨花は念願の昭和58年7月を迎えることが出来た*7
鷹野は自分の想定がことごとく外れていく事態にストレスを溜め続け最終的に雛見沢症候群を発症し、山狗の鎮圧に赴いた「番犬」部隊に逮捕されかかるも、富竹および入江の手によって療養の形で入江研究所に入寮することとなる。

  • 賽殺し編
ひぐらしのなく頃に礼のシナリオ。
梨花が登場人物の誰もが罪のない世界(だれもが幸せな人生を歩んでいる)に迷い込む話。この世界では高野一二三の研究が政府によって認められ、本人が雛見沢に診療所を建て研究・開発を行っており雛見沢症候群が撲滅された。入江診療所ではなく「タカノクリニック」となっている。
更にすべての元凶であるダム計画を村が受け容れており、それにまつわる登場人物の悲劇や連続怪死事件なども起こっていない。
そのため、前提からして雛見沢大災害が起こるはずもなく、「オヤシロ様の祟り」すら発生しない。

  • 宵越し編
雛見沢分校籠城事件でレナが梨花を含む人質を巻き込んで自殺した後の話だが、雛見沢大災害そのものは発生している。

  • 鬼曝し編
雛見沢御三家の孫娘である公由夏美が主人公の話で、東京に暮らす彼女の学生生活の話がメインとなるが雛見沢大災害は発生する。大災害をきっかけに夏美の日常が段々と狂気に染まっていく…

  • 盥回し編
ひぐらしのなく頃に祭に追加されたシナリオ。圭一が発症しない鬼隠し編だが最終的に大災害は発生している。
L5を発症した詩音により地下祭具殿に閉じ込められた魅音のみ生存。その後は厄醒し編の沙都子と同じようにレナの帽子をきっかけに事件の真相に気づくも心不全で死亡する。

  • 憑落し編
同じく祭から追加されたひぐらしのシナリオの中でも特に救いようのないシナリオ。
北条家に帰ってきた鉄平をもし圭一・レナ・詩音の3人が協力して殺害したら…という話。
魅音と梨花を除く部活メンバー全員がL5を発生してしまう。その後色々あり山狗によって梨花が殺害されるため雛見沢大災害は発生してしまう。最終的な結末は盥回しと一緒。

  • 澪尽し編
祭囃し編に代わる「ひぐらしのなく頃に祭」としての集大成のシナリオ。
祭囃し編と似た道筋をなぞりながらもかなり展開や山狗組の性格が改変されている。
最終的には祭囃しと同じく雛見沢大災害の発生を食い止めることができるが、「祭囃し編の結末を否定している」「露骨すぎるご都合主義の嵐」「ライターの魅音贔屓が鼻につく」など原作ファンからはかなり否寄りの評価を受けている。
気になったら是非自分の目で確認してみよう。

【鷹野三四という存在と古手梨花が手にした幸せな未来の因果】

祭囃し編にて古手梨花はついに部活メンバーたち「仲間」と共に未来を勝ちとることに成功する。
しかし、鷹野は悪役としての立ち位置で描かれているものの、梨花が本当に欲しかった未来のためには彼女の存在がないと成り立たなかった。
彼女がいない場合は雛見沢症候群の研究が行われないので、最低でも沙都子はほぼ確定で両親殺害後に発狂し死亡してしまうし、
予防薬や何かの拍子で発症した患者を救う手立てなども失われてしまう。
巡り巡って『新しい風』が(早急に)必要という話も無くなる可能性が高く、そうなると作中のタイミングでお魎が土地を分譲することもなくなり、圭一達も移住してこなくなる。
そもそも鷹野が雛見沢症候群の研究を引き継いで国に周知されなければ『東京』がダム計画を阻止する理由もなくなるため*8、雛見沢そのものがダムの底に沈んでいた可能性も高い。
そのため、解決編のイメージソング「こころむすび」で梨花は鷹野にむけて「今度こそみんなで幸せになりましょう」と手を差し伸べている。

カケラを紡ぎ終わった方、追記修正をよろしくお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/


*1 入江曰く、この段階まで来ると脳が疑心暗鬼を学んでしまい極度にそれを引き起こしやすい体質になってしまう為との事。

*2 元々は即時中止の流れだったが、富竹や防衛庁の必死の働きにより即時解体は免れた。また3年という期間もあくまで研究完遂のためではなく、雛見沢症候群を秘密裏に撲滅するための猶予期間という扱いであった。

*3 追い込まれた精神状態でもこの提案にはさすがに当初逡巡しており、平常時なら多少追い込まれた状況でも否定していた可能性はある。

*4 雛見沢を離れると稀に発症することや一部の蜂にそういった例が見られるから…というのが作中の主な根拠なのだがあくまでも仮説に過ぎない。しかし実際に試すわけにもいかず、更に鷹野は祖父の論文を全て信じていることもあって完全に信じている。他の者も最悪の事態になりうるためにこれを前提に考えている。

*5 必要な場面以外では部下を怒鳴らないし身も案じる良い隊長、バレる恐れがあるなら銃撃許可は決して出さない、完全敗北を悟ったら悪あがきはしないなど

*6 ただしこれについてはかなり限定的な感染症なので、治療目的だと利益に繋がらず協力が得にくいことも関係しているとは思われる

*7 厳密には、以前は山に籠って逃れたが結局捕まり殺された世界もあったようで、その世界では7月まで「は」生き延びることが出来たらしい。しかし、ずっと殺害を恐れながら潜伏していたこともあって二重の意味で苦い思い出でしかない。

*8 ちなみにダム建設阻止は鷹野の思惑通りではあるものの、住民全員が雛見沢や『女王』から離れることによる一斉発症&各地での恐慌の恐れがあったために裏工作するまでもなく建設阻止は『東京』の意向でもある。建設大臣の孫誘拐は『東京』が建設省とのコネが薄かったための苦肉の策だが、それ以外にもダム阻止に向けて働きかけ続けていた。