平成教育委員会

登録日:2020/03/30 Mon 04:11:16
更新日:2020/05/20 Wed 13:20:10
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「平成教育委員会」とは、1991年10月から1997年9月までフジテレビ系列で放送されたクイズ番組である。

概要

番組の内容は学校をモチーフとしたもので、小中学校で実際に習うような内容の問題を出演者たちがそれを答えるという学問をコンセプトとしたクイズ番組である。
実際の中学校入学試験で出された問題や、それをヒントにして番組が独自に作った問題が主に出題された。

この番組ができるきっかけとなったのは司会のビートたけしがかつて起こした「フライデー襲撃事件」である。
この事件が起こって逮捕され判決後、芸能活動を謹慎状態となったたけしが時間の合間に娘の教科書を見たり教育系の番組を見たりしていた中、自分を見つめ直すため、「基礎から勉強し直そう」と思い立ち市販のドリルや問題集を買って勉強していた。
これで勉強しているうちに、芸人としての常識と一般常識とのギャップに気づく。

謹慎が明け、それらの問題を事務所やテレビ局の関係者に出して採点した所、たけしが笑うような珍解答も多く、こういう問題をクイズ番組で出したら面白いんじゃないかと考え、番組が作られるきっかけになった。

たけしは本名の「北野武」名義で講師役でメイン司会者を務め、サブ司会者兼解答者の学級委員長役に元フジテレビアナウンサーで人気絶頂だった逸見政孝を置いて番組がスタートした。
当初は「たけし・逸見の平成教育委員会」とタイトルに司会陣の名前を付けて表記されたが後述の理由により「たけし・逸見の」の表記が外れ、単に「平成教育委員会」と表記されるだけになった。

出演者

講師(メイン司会)

司会及び企画。先生の立場であるものも芸人らしく、生徒に珍解答に鋭いツッコミをしたり、時には問題が出された直後にもボケ倒したりする役割もある。理数系の大学出身の為か算数と理科が得意。

学級委員(サブ司会)

  • 逸見政孝(学級委員長)
初回から1993年12月4日まで。
当時人気絶頂であった元フジテレビアナウンサーのタレント。この番組では学ランを着用していた。
文系の大学の出身の為、国語と社会が得意な反面、算数を苦手としていた。その為、国語で間違えてしまうと、生徒役の解答者から色々といじられることが多い。また、小テストの〇×問題も苦手としており、出演者の中で最下位になってしまうことも多かった。
  • 中井美穂(学級委員)
1993年12月11日~最終回まで。
当時フジテレビの女子アナウンサーで元プロ野球選手の古田敦也氏の夫人。この番組ではブレザーを着用。
末期のチーム戦では、学級委員の肩書が外れ、通常の生徒としての出演になった。

生徒(解答者)

  • ラサール石井
元祖インテリ芸人で後のアニメ版両津勘吉。優等生回数は断トツの1位で25回獲得している。しかし、「臭い」の反対語(正解は「かぐわしい」)を「臭くない」と答える等、たまに芸人らしくボケ倒す一面もあった。
  • 渡嘉敷勝男
元プロボクサーで元世界チャンピオン。生徒で番組最多出演。毎回のように珍解答を叩き出し、周りから笑いを誘っていた。
  • 辰巳琢郎
京都大学出身のインテリ俳優。出演していた頃はラサール石井と優等生を争っており、優等生回数は歴代2位である。
  • 岡本夏生
当時人気の巨乳タレント。渡嘉敷勝男と並ぶ程の珍解答を披露していた。しかし、〇×クイズではカンのいい所を見せて、正解数トップを取ったことも少なくなかった。
  • 田中康夫
作家兼政治家。ラサール石井と辰巳琢郎に匹敵するほどの正解率を叩き出し、優等生回数は歴代5位の6回。世界旅行も2回出している。
  • 天本英世
仮面ライダーの死神博士でお馴染みの東京大学出身のベテラン俳優。国語では正解率は高い反面、算数は苦手で解答する気がない所もあった。国語で自分の答えた答えが正解とされなかった時、これに抗議して、最終的に辞書で調べたらあったので、正解になったということも多々あった。
  • うじきつよし
バンド「子供バンド」ボーカルのタレント。理科を得意としている。
  • 高田万由子
東大出身でバイオリニストの葉加瀬太郎夫人。しかし東大らしからぬ珍解答をしてしまうこともしょっちゅうあった。実は芸能界デビューして初めての出演番組がこれだったりする。
  • ピーター・フランクル
ハンガリー出身のタレント・大道芸人・数学者。数学オリンピックで金メダルを取った経歴もあり。時には自ら問題を作成して、この番組にその問題を出題したこともあった。
  • 舛添要一
東大出身の学者・政治家・後の元都知事。前期に出演していた頃は正解率は常連の中で4位という成績を残していた。
  • 沢田亜矢子
女優・歌手。たけしおとしを完成させ、世界旅行獲得の経験あり。
  • サエキけんぞう
アニソンも手掛けることも多いミュージシャン、作詞家。正解率は高めで世界旅行も獲得したこともある。
まだ落ちる前の頃で中期からレギュラーとして出演。優等生回数は辰巳琢郎に並ぶ2位の11回を持っている。
  • ガナルカナル・タカ
たけし軍団のリーダー的メンバー。たけし軍団の中では番組最多出演。
  • ダンカン
ご存じ「ダンカン馬鹿野郎」でお馴染みたけし軍団の中軸。ガナルカナル・タカとの週替わりでの出演が多かった。
  • 柳生博
「クイズハンター」の司会でお馴染み俳優・タレント。中期頃から準レギュラー出演。
  • 奥山佳恵
女性生徒では中井美穂を除くと最多の100回出演。当初は周りを笑わせるような珍解答も多かったものも、後期に入ると冴える所も見せて、成績上位に入ること回も多くなった。
  • 清水圭
中期頃から準レギュラー出演。優等生回数は歴代4位の8回の記録を残していた。
  • 寿美花代
高島ファミリーの一員で高島忠夫夫人。末期のチーム戦で寿美班の班長としてレギュラー出演。


ルール・内容

前期

生徒(解答者)の数は学級委員長の逸見含め12人。生徒は全員「(君)付け」で呼ばれていた。
この番組の特徴はサブ司会者である学級委員長の逸見も解答者として問題に参加するということであった。

問題の例題などの説明をする時、逸見がそれに関して詳細に説明するが、本題に入った時は解答者として問題に参加した。
主に筆記形式で解答する。
解答終了後、たけしが選んだ生徒の答えを開いた。

大抵、最初は周りが笑ってしまうほどの答えが多い(特に国語)。
これは渡嘉敷勝男といった正解率の低い生徒が答えるケースが多いが、正解率の高いインテリ系の芸能人も珍解答してしまう場合も多かった。出される問題は小中学生が解く様なものばかりであるが、いざ解こうとしたら難しく悩みに悩む出演者は少なくなく、まさにこの部分が番組の見所の一つといっていいだろう。

開いた生徒の答えが正解だった場合、正解発表し、それに関する説明がされる。
説明終了後、全員の解答が表示され、正解者が発表された。
逆に選んだ生徒の答えが正解が出ないまま、全員の答えが発表された場合、全員不正解であるケースが多かった。
囲みにたけしもその問題の答えは一部を除いて知らない為、間違いだと思って選んだ生徒の解答を開いた結果、正解だったということも少なくなかった。

問題内容は実際の学校のように「国語・算数・理科・社会」といったあらゆるジャンルの問題が出題され、その日の教科終了後、その教科の正解数トップの生徒には優秀生徒として、
「たけしおとし」というたけしと天神様を模したパーツが贈呈された。それを完成させた生徒は「世界留学旅行」がプレゼントされた。
たけしおとしの数は当初は全部で10個で最後に『合格』と書かれた扇子がつけられれば完成となるが、たけしが強引な形で世界旅行獲得を先延ばしするように、レイ・ホクロ・眼鏡のパーツを追加し、さらにそれを完成させても、扇子の後ろに「えらい」と書かれないと旅行は獲得できないという制度になった。

出題される教科の問題内容
  • 国語 最初に行われることが多い。主にある言葉の反対語を答える、文章を見てことわざや慣用句を答える、漢字の正しい読み、□に入る漢字を入れて熟語を完成させなさいという形式が多い。
  • 算数 文章を見て、計算するとどのような数字になるかを答える。深く理解や計算しないと正解にたどり着けない。この教科は1問のみの場合が多かった。
  • 理科 実際に理科用具を使ってある実験をし、それがどのような状態になるのかという形式が多い。解答には絵で描く場合もあった。他には物理系の問題では算数にように計算を用いて答えるものや、生物系ではその生き物の断面図を絵で描く等。
  • 社会 歴史ではある人物の対する文章やその人物が言った言葉の一部分が隠されているので、それを答えるという形式が多い。他には日本や世界の情勢を示したグラフが表され、それが何のグラフかを答える等。
  • 特別授業 番組オリジナル問題や公務員試験や入社試験で行われた問題が出題された。算数の様に計算を用いた問題が多かった。
  • 小テスト 途中からOPで出題された。問題は〇×問題で5問出題された。これに限りトップの成績を取ってもたけしおとしのパーツはもらえない。(その回の総合成績には影響する)全問正解した場合、番組特製バッジが贈呈された。

その日の教科が全て終了したら「ホームルーム」が行われ、前週の宿題の答えが出され、今週の宿題が出された。当時、その問題の前週の答えと今週の問題は翌日の日曜日の産経新聞にそのまま出されていた。(産経新聞はこの番組を放送していたフジテレビの関連会社の為)
そして今日の最優秀生徒を発表する。
基本的に正解数トップの生徒が選ばれることが多いが、必ずしもトップの生徒が選ばれるわけではなく、たけしの独断と裁量で2位・3位の生徒の最優秀生徒に選ばれることもあった。
最優秀生徒には番組特製のブレザーが贈呈された。

中期

内容は前期とほぼ同じ。

しかし1993年9月、学級委員長の逸見が癌の治療の為、闘病生活に入り、番組を離れる。
その間逸見が出演した分の取り溜めで収録分はそのまま放送していた。
その後、当時フジテレビアナウンサーだった中井美穂が学級委員長代理としてサブ司会者兼解答者を務めた。

しかし、逸見は闘病も空しく死去。
中井はそのまま後任となり「学級委員」の肩書がつけられた。
「学級委員長」の肩書は永久欠番となった。
ただし逸見が死去した後も、タイトルに「たけし・逸見の」の名前がつけられていたままだった。

しかし8月、たけしがバイク事故で入院、その後しばらく代理として明石家さんま、大橋巨泉、所ジョージといったたけしと親交の深い大物司会者が特別講師を務めた。
たけしが番組を一時離れた際、「たけし・逸見の」タイトルが外れるようになった。

この頃に入ると従来の「国語・算数・・・」といった授業の方式の他、表示された文字を使って単語を完成させる「単語テスト」や徐々に四字熟語がズームアップしていく「読み取りテスト」といった早押し形式のクイズが取り入れられるようになった。
この頃に入ると、正解数を争う方式から問題によって決まった点数が入るという方式になっていった。

後期

頭を使うクイズがメインを占め、従来の授業(北野ゼミ)は中盤に行われることになった。
また、たけしおとしのルールが廃止された。
この頃に入ると、学級委員の中井は北野ゼミ以外でサブ司会的な役割をしなくなり、解答者に専念するようになる。
主な流れは、IQ早押し(回転力テスト)→北野ゼミ→独創力テスト→週替わりのコーナー→ひらめきパズルの順で行われた。
  • IQ早押し→回転力テスト アナグラムの問題など、頭を使ったクイズが6問行われ、早押しで解答し、たけしの所に行って耳打ちで解答する。1問ごと先着2名正解で問題終了。最後の1問は1人のみでこの場合はそのまま口答で解答。
得点は100点、90点…と正解するごとに10点ずつ減るが、最後に正解した場合は5点。最後まで答えられなかったら0点。
  • 北野ゼミ 従来の授業。但し、何の教科が行われるかは週によって違った。正解で100点、場合によっては200点。
  • 独創力テスト テーマにあった言葉を誰ともかぶらないように考えてフリップで解答する。もしかぶってしまった場合はかぶった生徒は全員アウトで脱落。意味不明な言葉は当然アウト。また、答えた言葉が実在するか怪しい場合、広辞苑でチェックし、それに載っていればセーフとなる。このコーナーはたけしも参加し、もしたけしと同じ答えを書いてしまった場合、アウトになった上、マイナス50点となった。これを2周か3周行い、残った生徒に100点。
  • ひらめきパズル 頭を使う問題を20秒以内で書いて解答するクイズ。書き終わったらボタンを押す。後に「100秒ひらめき」という、100秒以内で答えるものも登場した。


末期

1996年10月から、3チーム対抗戦となった。
チームは「班」と表記され、それぞれのチームに班長(キャプテン)が置かれた。
田代まさし率いる「田代班」、ラサール石井率いる「ラサール班」、新レギュラーの寿美花代率いる「寿美班」
尚、学級委員だった中井美穂は学級委員の肩書が外れ、普通の生徒として番組に参加し、準レギュラーとなった。
当初は1チーム3人で生徒は9人であったが、後に1チーム4人となり、従来の12人となった。
最終回は個人戦に戻り、今まで常連で出演してきた生徒32人が出席した。

番組終了後

現在は特番として年1回程度放送されている。
また、兄弟番組としてユースケ・サンタマリアを司会に招いた「平成教育予備校」「熱血!平成教育学園」がそれぞれレギュラー番組として放送されていた。




追記・修正はたけしおとしを完成させてからお願いします。

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