SPAWN

登録日:2011/03/23 Wed 07:44:06
更新日:2025/07/17 Thu 18:46:34
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SPAWN(スポーン)とは、本国アメリカ今や風前の灯火のイメージ・コミック社から出版された、日本のアニメでは新世紀エヴァンゲリオンが一番好きだと公言するトッド・マクファーレン原作のフィギュア頼み漫画である。

2001年までに世界120カ国で約1億3000万部が出版された。



基本的にグロい作品だがメインテーマに《愛》を掲げ、「愛の前には通常の善悪など何ら意味をなさない」とするシビアな展開に創刊直後から人気が爆発。アメコミ業界では新参物のイメージ・コミックをNo.3まで引き上げた

まぁ実際はデキのいいフィギュアに釣られて買う人が多かっただけなんだけどね〜。
マクファーレンがイメージ社を立ち上げたのも「自分の納得できるフィギュアを作りたかった」なんて理由だから仕方ないこと。


日本語版のコミックはメディアワークスの主婦の友社から26巻まで発売されたが、権利の関係で全て絶版となっている。途中で打ち切っちゃうから終わり方も中途半端

復刊して欲しいがおそらくは無理。打ち切りの続きを発売するのはもっと無理だろう……。


あらすじ


一人の男が死んだ……。

その男には任務があり、誇りがあり、憎むべき敵がいて……
そしてなによりも最愛の妻がいた。

だがしかし男は裏切られた……ハメられたのだ!!……覚えている……最期の瞬間を。

死んで地獄に堕ちた時、彼は言った……
妻に会いたい!」と……

地獄第八階層の主、マレボルギアはそれを聞き入れる代わりに彼に自分の奴隷になることを命じる。


男の名はアル・シモンズ……


地獄の尖兵〈ヘルスポーン〉の誕生である


【メディア展開】

スポーンはイメージ社の看板作品にして頼みの綱だったために漫画以外にも数多くの展開をした。

《漫画の外伝作品》


◆『スポーン ブラッドフュード
内容は本編に繋がる話で主人公もアル。ほとんど本編。

◆『バイオレーター
主人公の敵役であるバイオレーターを主役にした、本編に繋がるサイコで最高な外伝作品。心臓の弱い人には正直オススメできない……が面白くとてもオススメな外伝。

◆『アンジェラ
スポーンの天敵である天使族の一人、アンジェラを主役した外伝。

◆『メディーバル・ウィッチブレイド
大昔にいたスポーンと魔女を主人公とした外伝作品。

◆『カース オブ スポーン
全6巻。
様々な時代にいたスポーンや本編での脇役を主役にした外伝作品。

◆『バットマン&スポーン』
ダークヒーロー同士のクロスオーバー作品。スポーンは出会って早々バットマンに頭をカチ割られた

◆『SHADOW OF SPAWN』全3巻。
日本人の漫画家、所十三(疾風伝説 特攻の拓の人)によるスポーン。


《映画》

内容はだいたい本編と同じ。しかし結末が中途半端であまりオススメはしないが、CG技術は1998年当時としては頑張っている方。
クラウンのセリフがとにかく下品。スポーンが基本的にマントを羽織ってない。(たまに出てくるが)

続編を思わせる展開だったがその後は一切映画が作成される事はなかった……。
レオナルド・ディカプリオがスポーンを追う刑事役で出演するというお話の噂もあったが結局何もなかったのでお流れになったのだろう。
一方で、ジェイミー・フォックスがアル・シモンズ役を演じるリブート版が2025年に全米公開予定である。


《TVアニメ》

日本ではカトゥーン・ネットワークで『SPAWN The Animated Series』というタイトルで12話まで放送された。スポーンの声優は映画の吹き替えと一緒で大塚明夫氏。


《小説》

ロブ・マクレガー著のが1つだけ。


《ゲーム》


  • SPAWN(1999年、KONMAI、GBカラー)


アーケード発の4人協力や対戦まで可能な現時点では最高のスポーンゲー。
DCの設定資料付豪華版はプレミアソフトとなっている。

  • ソウルキャリバーⅡ(2003年、ナムコ、Xbox版ゲスト)
ちなみにPS2版のゲストは鉄拳三島平八、GC版のゲストはゼル伝リンク

  • スポーン 運命の鎖(2004年、ナムコ、PS2)
出来は悪くないが所詮はフィギュアのおまけ。
人形無しの中古品だととても安く買える。


【フィギュア】

スポーンを語る上で外すことのできない話題がフィギュア。何しろこっちが本命で漫画がオマケみたいな作品。

フィギュアはシリーズ34辺りで止まっており、35は企画は有ったもののお蔵入りとなってしまった。ちなみに1シリーズ平均6体くらい。
現在、マクファーレントイズは『HALO(ゲーム)』などのフィギュアを出している模様。

とにかく当時としてはこのフィギュアの出来が良く(詳細は「SPAWN フィギュア」でググってくれ)1996年くらいには日本でも大ブームになったらしい。

ちなみにフィギュアに関する本も3冊くらい出てる。


シリーズ初期のものは可動面にも力が入っていたが後期のものは可動が微妙……造形は完璧だけどね。

初期のものは今でも不良在庫を沢山抱えている店が存在するとか。

そして、その不良在庫の大半はスポーン以外の脇役を商品化したものである。

現在は「マクファーレン・トイズ」から可動フィギュアの発売が再スタートされており、お得意のディテールの良さに加え進歩した可動技術で好評を博している。旧シリーズへのオマージュやリメイクも多い。




昔スポーンのフィギュア持ってた人は追記・修正お願いします

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最終更新:2025年07月17日 18:46