クロード(FE聖戦の系譜)

登録日:2012/07/07(土) 23:36:24
更新日:2025/05/30 Fri 15:47:14
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全てはブラギの御心のままに……。


ファイアーエムブレム 聖戦の系譜に登場するキャラクター。


ファイアーエムブレム 風花雪月に登場するクロードについてはこちらを参照

概要

グランベル王国のエッダ公爵家当主、及びブラギ教団の司祭を勤める、聖者ブラギ直系の血を引く聖杖バルキリーの継承者。
グランベル内の政治的には派閥は恐らくないあるいは小さく、且つ中立だと思われる。*1
しかしブラギの塔で神託を授かることができるため、その発言力は大きい。

作中では宮廷内でのランゴバルトレプトールら反王子派の不穏な動きを察知し、
護衛として自分を慕うティルテュを引き連れてオーガヒル近郊のブラギの塔へ向かう。

そこでブラギの神託を受けたクロードは、クルト王子暗殺の真相とともに自分たちの運命も知る事となる。

シグルドに事を伝えるために合流を目指すクロード達だったが、そこへオーガヒルの海賊の襲撃を受ける。

しかしこれをブリギッドと、進軍してきたシグルド軍と協力して撃退。
真実を伝えた後もシグルドの無実を証明するため、ティルテュと共に軍へ合流し戦う事となる。

なし崩し的にシグルドと共にシレジアへ落ち延び、その後のグランベルの戦乱にも参加するが、彼もまた「バーハラの悲劇」に巻き込まれ、消息不明となる。

神託から未来の出来事を把握している描写があり、そのために自らも深く絶望していた。
しかしその絶望の先にセリスという光が見えていたため、流れに逆らおうとはせずシグルドと運命を共にした。

また、陰謀がバレる&王に進言出来れば王の考えが変わることが十分考えられるため、
当然アルヴィス達からは強く警戒されていたはずであり、ある意味でシグルド以上の重要ターゲットになっていたと思われる。
仮に神託を受けた後にシグルドと合流していなくても命は無かっただろう。

彼が子を成さなかった場合、当主を失ったエッダ公爵家は取り潰しとなってしまう。


ユニット性能

○初期値と成長率
ハイプリースト LV20
HP-34(50+20)
力-0(10)+2
魔力-21(20+20)+5
技-14(20)+3
速さ-15(30)+3
運-9(30+20)
守備-5(20)+3
魔防-20(10+40)+5
移動-5
武器LV-杖★炎C雷C風C
血統-ブラギ直系
スキル-なし

加入は第3章でシルベール城制圧後。ブラギの塔からティルテュと共に登場する。
上級職+Lv20と高レベルで加入し、能力も完成されているためあまり無理に育てる必要はない。
それでもレベルを上げたいなら最初から持っているリザーブの杖を適当に振っておけばOK。

しかしスキルを1つも持っていないため戦闘は不得手。聖職者だが、「祈り」すらない。
ハイプリーストの性能も劣化セイジに近く、移動力はジェネラル並かつ魔法も最低ランクのものしか扱えない等恵まれない。
緊急用にウインドやサンダーあたりの軽い魔道書を持たせつつ、基本は杖による仲間のサポートに徹することになるだろう。

他の役割としては、意図していないカップルが成立してしまいそうな場合に、一旦そのカップルのどちらかを消して、あとでバルキリーで復活させることだろうか。


カップリング

親としてはブラギ直系の血のおかげで魔防・HP・魔力・運が上がりやすくなる。魔導系の子供が出来る女性キャラとくっつければ、ステータス的には非常に優秀な子供になる。
このブラギ血統の魔防補正は前衛キャラにとっては非常に大きく、素では5%〜10%が普通な「聖戦の系譜」においてはとてもありがたい。
例を出すとアイラの場合、ノイッシュなどの前衛キャラとのカップリングでは7%という低さ(前衛はこれが普通)なのだが、
直系のスカサハは52%・傍系のラクチェで30%と劇的なまでに変化する。

しかしながら、前述のようにクロードは個人スキルを持っていないのが弱点(継承とは無関係だが兵種スキルも無い)。できればこの点がマイナスとなりにくい相手とカップリングさせたい。

攻略上の観点から鉄板とされる恋人候補はシルヴィアフュリーの2人。
シルヴィアの場合、コープルにバルキリーを含めた杖の継承が出来る事と、先述の通り魔力・魔防が伸びやすいのがメリット。リーンにはあまりメリットが無いが、どのみちリーンは前線でアタッカーとして運用するのは厳しいため、誰が父親でも大差無いと割り切ってしまえる。
「シルヴィア以外とは絶対にくっつけるな」と書かれた攻略本も存在する。

フュリーはセティに杖の継承が出来るのに加え杖の武器レベルが上がるため、バルキリーのみならず杖レベルAのリザーブの杖も使えるようになる。魔力が上がりやすい上に初期装備のライトニングが強力で攻撃面も保証されているため、アタッカー兼回復役として運用できる。
フィーは力と技がややヘタれるケースこそあるものの、高い魔防により魔術師キラーとしての活躍が期待できる。ファルコンナイトにクラスチェンジすれば杖の武器レベルも本来のCからBに上がり、使える杖の種類が増える。

他には杖の継承を考えないなら魔力が上がり魔法剣を使いこなせるようになるアイラが挙げられるだろうか。
が両名とも、兵種スキルで追撃が保証されているのが大きい。
弱点の魔防が底上げされ後半のスリープ地獄に強くなる。力がヘタれる可能性を頭に入れておく必要があるが、魔力がガンガン上がるようになるので、魔法剣を持たせれば問題無い。
スカサハ目線で見るとソードマスターと違い「連続」が付かない問題は解消されないものの、フォーレストの魔力上限の高さにも意味を持たせられる。
バルキリーが使えなくなることを気にしないなら魔防が上がるのと「追撃」継承を他に回せる分アゼル父よりも有用。

ティルテュは子供が両名とも魔法系のため一見相性が良さそうに見えるが、「追撃が無くスキルが弱い」「杖が継承できない」の2点が気になるところである。
加入時から2人で切り抜ける必要がある上に「ティルテュはクロードに好意を抱いていた」ということから気をつけないとくっついてしまうのも注意。


小説版

彼の事を気に行ったシルヴィアに逆レイプされて結ばれるという、とんでもない展開が待ち受けている。
バーハラの悲劇では仲間たちが次々と戦死するのを目の当たりにし、自分たちに対して残酷な仕打ちをした神々を憎みながらも、
最期の瞬間に受けた神託によって、セリスユリウスを倒して平和を取り戻す未来を目撃した事で、
満ち足りた表情でメティオの直撃を受けて戦死した。
イザーク侵攻の時の会議には、内心ではクルト王子やバイロンたち王子派を支持しつつも、レプトールたちの立場も考えるべきと考えて意見を出すときはわざと弱気な態度をとって折衷案のように見せかけるなど中立派の政治家らしい姿を見せている。

また最終決戦前のシルヴィアとの会話が、エーディンと恋人同士になった際の会話に差し替えられている。


余談

第4章のシルヴィアとの会話で、2人が実は生き別れの兄妹なのではないかという事が示唆される。

確かにシルヴィアは王族の出身でないにもかかわらず、傍系ではあるがクロードと同じブラギの血を持っている事が確認出来るが…それ以上の事はゲームでは明かされないため真相は不明。

そしてそれにもかかわらずカップルが成立出来る2人…ここでも今作の裏のテーマ「近親相姦」が仄めかされている。

また、エーディンとカップルが成立していた場合、第5章での会話にて、第3章で合流した時点でシグルド軍の敗北を神託によって知っていた事が明かされる。

…それらの事とゲーム中の役割(死人の復活)が関係してか、二次創作では腹黒キャラ(通称 黒ード)にされる事もある。
もっとも「シグルド軍の敗北は避けられない*2が、未来には希望が残されている」という神託であり、「シグルドたちが死ぬことを強要させた」というのは流石に悪意ある解釈である。


追記・修正はブラギの神託を受けた方がお願いします。


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最終更新:2025年05月30日 15:47

*1 プロローグで「国の危険な状況に不安を覚えていた」とある。

*2 事実この時点でアルヴィスやロスト教団の根回しは完全に済んでおり、シグルドたちはどうしようもなかった