禪院直毘人(呪術廻戦)

登録日:2021/04/06 Tue 00:35:42
更新日:2025/03/31 Mon 00:55:54
所要時間:約 5 分で読めます






帰れ......か それは真希 オマエの方だろ


禪院(ぜんいん)直毘人(なおびと)とは、漫画・アニメ『呪術廻戦』の登場人物の1人である。


●目次

プロフィール

年齢:71歳
所属:禪院家26代目当主
等級:特別1級呪術師
趣味・特技:アニメ
好きな食べ物:酒(日本酒)
苦手な食べ物:はんぺん
ストレス:五条(家)

概要

呪術界御三家の一角「禪院家」の26代目当主にして特別1級術師。
外見はアンテナの様に細く張ったカイゼル髭を生やし、立派な和服を着用したオールバックの老人。

真希真依からは伯父、甚爾と甚壱からは叔父に当たる。
相伝術式を受け継いだ息子として直哉がおり、他にも3人ほど実子がいる。


人物像

一人称「俺」
大の酒好きであり任務でも酒を呑んでサボることがあるが、当主に相応しい実力を誇り身体も鍛え上げている豪放磊落な男。
一般人への関心が薄く、また御三家の人間らしくライバルである五条家に対する嫌悪も隠そうとはしない典型的な古い考えの呪術師。
一方、禪院家の落伍者である真希や甚爾に対してはそれなりに気を配り配慮する素振りが多々見られるため、実際のところ呪術界隈の権力者の中ではかなり有情な性格。

ファンブック曰く直毘人が当主になれたのは「単純に呪術師として強いから」であり、そのこともあってか実力主義の考え方であるようで、真希が当主になると宣言して禪院家を出て行く際には「相応の試練を与える」と言いつつもそれを否定はしなかった。
また一方で同じく家を出ていた甚爾の打診を受けて、甚爾の息子である伏黒恵を貴重な相伝術式の使い手として大金と引き換えに引き取ろうとしていた(これについては誓約状まで書かれていたが、五条悟の横槍で断念せざるを得なかったようだが)。

当主の立場や威厳のある風貌によらずアニメ好きという意外な一面もあり、人間の文化に興味が無いであろう呪霊を相手に長々と語る辺り凄まじい執着がうかがえる*1

高専関係者ではないため通常の呪術師の等級は持たないが、実力は1級相当であると認められているため「特別1級呪術師」の等級を持ち、高額な報酬で高専の任務を請け負うこともある。


戦闘能力


オマエ達 ちと鈍すぎるな

禪院家相伝の生得術式の一種「投射呪法」と御三家秘伝の術「落花の情」の使い手。
その術式の特性上凄まじい速度の戦闘を可能としており、その速度は漏瑚以上。
武器に頼らない体術で相手をボコボコに叩きのめすスタイルを基本としており、五条悟を除いた上でだが「最速の術師」という異名を持つ。


投射呪法(とうしゃじゅほう)

直毘人の生得術式。
自らの視界を画角として1秒間を24分割した24のコマと見なし、予めアニメのコマ打ちの要領で動きを制作。
制作した動きに合わせて術者の肉体を高速で後追い(トレース)する術。
また直毘人が掌で触れた者も術式の対象となり1/24秒で動きを作らなければならない。
失敗すると動きがガタつき肉体が薄い板状の物質に変化して1秒間フリーズ。1秒間意識が飛んだかのような状態になってしまう。
こうなってしまえば相手は完全な無防備となるため、フリーズした相手を追撃していくのが基本スタイル。

ただし
  • 事前に作成した動きは途中で変更できない。
  • 過度に物理法則や軌道を無視した動きを作れば術者も1秒間フリーズしてしまう。
  • 術式発動中に攻撃を受けると自分がフリーズしてしまう恐れがある。*2
というデメリットも抱えているため使用にはセンスが必要。だが直毘人は天性のコマ打ちセンスと時間間隔で対応している。
また速度に関しては同じ術式を相伝した直哉が「術式で加速した状態を維持しつつ絶えず重ねがけしていくことで最高速を底上げする」という使用法を披露しており、「最速」の名を冠する直毘人も恐らくは同じことができた(あるいは説明されなかっただけで本編でも使っていた)と思われる。

元々は映像媒体やカメラが生まれた頃から派生し誕生した術式。直毘人の代でアニメの24フレームにブラッシュアップしていったことで現在の形になったらしい。


秘伝「落花の情」

御三家に伝わる領域対策の秘伝。
必中術式が命中する瞬間に呪力を放出して身を守るカウンター技
簡易領域と似ているが、領域の中和ではなく「迎撃」に焦点を置く術で、原理としては触れた物を自動で呪力で弾く呪力操作のプログラム。
後に簡易領域みたいに「敵の攻撃で剥がされることがない」のが強みと解説された。

分かりやすく例えればキルアの疾風迅雷。


作中での活躍

京都姉妹校交流会編における禪院真希と真依の回想にて登場はしていたが、本格的な活躍は渋谷事変から。

禪院班として野薔薇・真希と組んで渋谷の結界内部に突入するも、一般人への興味や関心が薄いため酒を飲んでばかりで、真希からは「あのジジイやる気がなさすぎる」と呆れられていた。*3

その後七海と合流し、五条を救出すべく渋谷地下へと向かうが、道中で特級呪霊の一体である陀艮と遭遇。先制攻撃を仕掛けるも仲間の死を思い出した陀艮は成体に変貌を遂げた。



呪霊よ アニメーションが1秒に何フレームあるか知っているか?

呪霊ではない

昨今の解像度やフレームレートを上げたがる風潮

私は陀艮 花御 漏瑚 真人にも

4Kやら60fpsやら

我々には 名前があるのだ!!

不粋だとは 思わんか!!



当初は真希は疎か七海すら手こずる陀艮を相手に術式や掌印を結ばさせる暇なく攻撃を加えることで圧倒していたが、陀艮が腹で印を描き、領域展開「蕩蘊(たううん)平線(へいせん)」を発動してから状況が一変。術式開放「死累累(しるる)湧軍(ゆうぐん)」に対して3人の中では唯一落花の情を発動することで防御態勢を取って凌いでみせるも、その途中で現れた陀艮に殴り飛ばされ、解除されてしまい、死累累湧軍の攻撃を直に受けてしまう。

およそ1分程攻撃を受けていたが、特級呪具游雲を持ったが領域展開を発動しながら乱入。必中効果が消えたことにより死累累湧軍から離脱するが、右腕を失うほどの重傷を負ってしまった。


たかが腕一本 さりとて71年物 高くつくぞ


その後恵は領域の縁を見つけ出し、穴を開けて脱出する作戦を考案。目論み通り穴を開けるものの、何とそこから暴走した甚爾が乱入。恵が真希に渡した游雲を強奪し陀艮を圧倒する。
陀艮は危険を感じて上空に避難するも直毘人に妨害され、そのまま甚爾にトドメを刺された。
何とか領域から解放された一同だったが、体勢を立て直す間もなく漏瑚が登場。
七海と真希が瞬く間に燃やされるが、直毘人はこれまた唯一反応し、漏瑚の背後を取ってみせるも、腕を失い弱体化していた彼にはもはや最速の術師たる速度はなく、動きを見切られ焼かれてしまう…。(アニメ版では爆炎によって投射呪法の発動が阻害され、フリーズしてしまう描写が加えられている)



余談

キャラデザの元ネタは作者曰く「ダリ」。
実は長らく真希と真依の父親だと思われており、担当声優の中田譲治氏からも勘違いされていた*4

ファンからの愛称は、術式の特徴や本人の趣味などから「アニメ爺」など。
登場当初は禪院家の前評判通り横柄な問題人物として見る読者も多かったが、渋谷事変が一段落したあたりから新たに登場する禪院家の皆さんがことごとくクズで読者の想定を遥かに下回っていくため、相対的にこの爺さんの評価が向上する傾向にある。
現在では
  • 真希に対しては厳しいだけ
  • 「試練を与える」発言も真希の実力と禪院家の状態を鑑みれば、寧ろ必要
  • 真希&真依を高専に行かせているのはむしろ優しい
などの声も聞こえるようになった。





概要は書き切っているのか? 人物像、余談もまだまだ小ネタがあるな。

ならばどうする? 簡単だ、項目が埋もれる前に追記・修正する!!!


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 呪術廻戦
  • 中田譲治
  • 最速の術師←五条悟を除く
  • スピードキャラ
  • 高性能じいちゃん
  • 呪術師
  • 当主
  • 不遇の強豪
  • 禪院家
  • 呪術界御三家
  • オールバック
  • アニメ爺
  • 投射呪法
  • 最速
  • アニヲタ
  • 実力主義
  • 禪院直毘人
  • 特別1級呪術師
  • (相対的に)いい人
  • 酒好き
  • 酒豪
  • カイゼル髭
  • ヒゲ
  • 父親
  • 伯父
  • 叔父
最終更新:2025年03月31日 00:55

*1 中でも昔ながらのカクカク動くタイプのものにこだわりがある様子。

*2 アニメでは、漏瑚の火炎を喰らった際にフリーズしてしまい断続的に攻撃を受けてしまっていた。

*3 なおやる気が無かったのは仲の悪い五条家を積極的に助ける気が無かったという理由もある

*4 2019年にジャンプGIGAの付録として発行された交流会編キャラブックには「真希と真依の父親」と記載されていたことから、設定が変わった可能性もある。