釘崎野薔薇(呪術廻戦)

登録日:2019/11/12 Tue 00:18:16
更新日:2025/01/29 Wed 21:17:05
所要時間:約 5 分で読めます





喜べ男子 紅一点よ


釘崎(くぎさき)野薔薇(のばら)とは「呪術廻戦」に登場するキャラクターである。

目次

所属―東京都立呪術高等専門学校一年
等級―三級呪術師
誕生日ー8月7日(しし座)
身長―160cm弱
出身地―東北
好きな食べ物―スイカ、流行りもの
嫌いな食べ物―浅漬け
ストレス―乾燥
趣味―暇ができたらとりあえず買い物
イメージソング―サニーデイ・サービス『青春狂騒曲』、日食なつこ『あのデパート』

その他:クレカの審査待ち。高専生にはハードルが高いか。



【概要】

東京都立呪術高等専門学校所属の1年生。虎杖悠仁伏黒恵とは同期であり、1年メンバーの中では最後に入学した(ただし、呪術師としての活動歴は悠仁より長い)。
「盛岡まで4時間かかる」地方の村出身。

茶色に染めた髪が特徴の美少女であり、自身もモデルのスカウト相手に売り込むなど容姿には自信を持っている。おっぱいもでかい
アニメ版では原作に比べてつややかな唇になっており色っぽい。
ただし、戦闘時には悪役のような男顔負けのものすごい形相を浮かべることも。
おっぱいがでかいのは気にしているのか、性癖尋問に関して「巨乳好きとか抜かしたら殺してた」などと発言している。
(現実世界でも、グラビアアイドルで巨乳は引手数多だが、モデルは服に映える体形の人が選ばれやすいので極端な爆乳は不利ということがままある)

【人物像】

サバサバした性格であり、感情豊かで思ったことをすぐ言葉にするタイプ。
煽り文で「東京高専一の暴れ馬」と評されるほど喧嘩っ早く、格上の呪術師相手でも気に食わなければ喧嘩を売り、ヤンキー相手に力ずくで事情聴取しようとするなど物騒な気性の持ち主。
たとえ呪霊に追い詰められて絶体絶命の状況に陥ろうと一切退かず、「オマエ顔覚えたからな。絶対呪ってやる」と吐き捨てるほどの並外れた胆力を備えている。

しかし、精神力を別にすれば本質は心優しい少女で、呪霊に子供を人質に囚われた際には素直に丸腰になって解放するよう訴えたり、罪人である少年院の在院者も当たり前のように助けようとするなど正義感も強い。
一方で、「助けられる人間には限りがある」と悟っている面や、いざとなれば呪詛師を殺す覚悟も持っており、優しいながらも呪術師らしく非情なところもある。

田舎出身のためか東京には強い憧れを持ち、東京に来たときは同じ地方民の悠仁と一緒にはしゃぎ回っていた。
入学後も支払われる給料で買い物に出かけるなど満喫中。
また他の地方にも興味津々のようで、京都校との交流会当日には日本有数の観光都市である京都に行けると勘違いして、一人大荷物と観光ガイド本を用意するなど完全に旅行気分だった*2

小学1年の時に東京から故郷の村に越してきた「沙織ちゃん」とは非常に仲が良く「お人形みたいに可愛くて聖母みたいに優しい」と評するほど憧れていた。
しかし、村の住民達は「田舎者を馬鹿にしている」と勝手な被害妄想で彼女を村から追い出してしまう*3
この経験から野薔薇は自分の故郷を「クソ田舎」と吐き捨てるほど嫌っており、東京への憧れも「あの村にいたままでは死んだも同然」という思いから来る感情だった。

呪術高専に入学した理由もズバリ「田舎が嫌で東京に住みたかったから」
端から聞けばふざけてる理由だが、彼女は隠すどころか堂々と宣言する。


そんな理由で命懸けられんの?

懸けられるわ 私が私であるためだもの


このように自らのアイデンティティーを強くもっていることこそが彼女の特徴であり強さでもある。
逆にそうした強靭な精神力や強烈な自我を持っていない人物、個人の意思より組織の利益を優先する相手を若干軽蔑しており、京都校の生徒たちが宿儺の存在を危険視する楽巌寺学長の指示で悠仁を暗殺するつもりだと知った際には「他人の指図で人を殺すような腑抜けの集まり」だと断じていた*4

呪術高専の先輩の中でも、同じように自らの道を突き進む禪院真希のことはとても尊敬しており、禪院家の嫌がらせで昇級できない真希のために交流会で活躍させようと強く望んでいる。
一方、真希に対して侮蔑するような態度を取る妹の禪院真依*5に対しては「真希さんの出涸らし」と敵対心を露わにしている。

以上を読んで頂ければ分かるが、主人公と同期かつクラスの紅一点そして乳カーテンという普通ならヒロイン一直線な立ち位置にもかかわらずとんでもなく男前な漢女
そのため読者からは「姉御」だの「兄貴」だのとヒロインどころか女性扱いすらされないことも。
そう言った意味ではジャンプ漫画には割と珍しいタイプのヒロインと言える。呪術の女性キャラは割と皆そんな感じなのは内緒

また、意外な一面として
  • 補助監督からの数少ない情報から呪いの仕組みを看破する
  • 歌姫の内通者の捕縛任務に同行させられた際に、京都校のメンバーでは無く、自分達東京校のメンバーが呼ばれた事から京都校の生徒が内通者と見破る
など、粗雑な印象に反して推理力が高い。名探偵釘崎。


【能力】


抜いた方がいいわよ 私の呪力が流れ込むから


呪術高専に入学する前から地方で呪術師として活動しており、地方よりレベルの高い東京の呪霊相手でも対等に戦える。
加えて、勝つためには自爆覚悟で自分の体を平気で傷つけるなど、呪術師に必要な「イカれ具合」もしっかり持っている。
術式の特性上基本は中距離~遠距離戦を得意とするが、近接戦では呪力を込めた金槌で対応する。
術式の特性と本人の気質が合わさり、戦っている際の絵面はほとんど悪役のそれである。

話術にも長けており、挑発を駆使した心理戦もお手の物。
釘を呪力で強化し足場がわりに活用したりと応用と機転も得意な武闘派である。

一方で身体能力や呪力量・呪力操作といった基礎的な能力は他の高専生と比較してもけっして高くないのがネック。
加えて前衛向きの術式ではないにもかかわらず、本人の強気な性分もあってか実力不足な戦闘に突っ込んでいってしまう傾向があり、ピンチに陥る場面も少なくない。
しかし格上に対して自分の弱さも認めながらも立ち向かっていく精神の強さもあり、強敵との死闘を経たことでかなりの速度で強くなった原動力にもなっている。


芻霊呪法(すうれいじゅほう)

彼女の武器である五寸釘とハートマークが刻印された金槌、そして「芻霊」 ――(まぐさ)や藁等の草を用いた人型―― を用いた術式。
祖母も同じ術式を持っており、扱い方は祖母から教わった。
呪力を込めた釘を金槌で叩くことで弾丸のように撃ち出して攻撃したり、藁人形を通して相手にダメージを与える呪術。
また、その性質上「魂」に直接ダメージを与えられる希少な術式であり、真人にとっては想定外の天敵の一人でもある。
真人以外にとっても防御も回復も困難な術式であることに変わりはない。


  • 共鳴り(ともなり)
藁人形に呪いたい相手の一部を重ねて、呪力を込めた釘を打ち込むこと直接ダメージを与える、さながら「丑の刻参り」のような呪術。
重ねる一部の希少価値と相手との実力差によって効果が変わるのが特徴。
例えば三級弱の呪霊なら、四肢のうち一本でも呪ってしまえば相手の体内から外側に向けて飛び出るように呪力の棘が生えて致命傷を与え一撃で祓える。
特級クラスの場合は即死させられないが、強烈な激痛を心臓に与えることで動きを封じられる。
しかも呪霊ならただダメージを与えても戦闘に支障をきたさないことも多いが、この術式では仮に殺せない場合でもしばらく影響を与え続ける。
また格上の敵にも打ち込む対象次第でダメージを与えられる上に距離も問わないため、前準備こそ問題だが非常に強烈な技。
無機物にも有効であり、呪具を呪えば一時的に機能を封じることが出来る。
部位に関しては詳しいことは分かっていないが、血液は価値が低い為有効打になり難いということだけ判明済み。
乙骨憂太のコピー術式に「呪術的価値」という概念が関わっており、共鳴りも同様に「呪術的価値」が威力に影響する様である。

なお触媒に用いる人形(ヒトガタ)は藁人形だけでなく、自身の身体でも有効である
劇中では敵の血液に汚染された自分の腕に釘を打ち込む事での攻撃を披露している。
そんな性質から相手には呪詛返しの術式と誤認され、更にチャンスが生まれた。

相手と距離が離れていても通用し必ず命中するのも利点であり、どこにいるのか分からない相手でも確実かつ一方的にダメージを与えられる。

  • (かんざし)
対象に刺さっている釘に呪力を流し込み、対象を破壊する。
あらかじめ対象に刺しておけば好きなタイミングで発動できる。
また、劇中では地面にバラ撒かれた釘に対して使用し、釘の先端に向かって生じたスパイク状の呪力で攻撃するという応用を見せている事から、正確には「任意の釘に遠隔で呪力を付与し攻撃する」といった原理の技と思われる。
威力は低いものの共鳴りの前準備の難しさと違って汎用性が高く、雑魚退治や肉弾戦の補助や駆け引きの道具として十二分に使える技。


  • 黒閃(こくせん)
打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生まれる空間の歪みにより、打撃の威力を2.5乗に跳ね上げる現象であり技術。
起首雷同編にて覚醒し、虎杖とのW黒閃を披露、血塗に致命傷を与えた。


【作中での活動】

初登場~呪胎戴天

初登場は3話。
東京に来てまもなく、実地試験もかねて悠仁と廃ビルの呪霊を祓うことになる。
彼のことは「イモ臭い」「パンピー」だの露骨に軽蔑していたが、人質を取られて絶体絶命のピンチを救ってくれた際には素直にお礼を言った。

少年院での任務では信念の食い違いで喧嘩寸前の悠仁と伏黒を諫めようとするも、直後に別空間に吸い込まれ大量の呪霊と相対。
大多数は倒すも数に押され再びピンチに陥ったが、伏黒に助けられ事なきことを得た。
任務後、悠仁が死んだと思われた際には「会って二週間の奴が死んで泣くような女じゃない」と言いつつ一人悲しげな表情を浮かべていた。
その後は強くなるためにも、交流会に向けて2年組と特訓の日々を続ける。
…なお交流会当日、実は生きていましたとドッキリかました悠仁には涙ぐみながら静かにキレた

京都姉妹校交流会

交流会では真依を侮辱されたことで激怒した西宮桃と激突。
空を自在に飛び回る彼女を捉えられずに苦戦するも、生い立ちのせいで過酷な環境で過ごす真依の苦労、「女の呪術師が求められるのは"実力"じゃないの "完璧"なの」という持論などを語る西宮の主張を「うるせぇよ」と一蹴、奇策によって「共鳴り」に必要なパーツを奪取することに成功する。


男がどうとか女がどうとか知ったこっちゃねーんだよ!! テメェらだけで勝手にやってろ!!

私は綺麗にオシャレしてる私が大好きだ!!強くあろうとする私が大好きだ!!

私は「釘崎野薔薇」なんだよ!!


周りの主義主張なんて関係ないと啖呵を切ると同時に「共鳴り」を発動。
彼女の空中飛行の要である箒のコントロールを狂わせ遂に地上に降ろし、対人戦専用のピコハンで叩く*6
とどめを刺す寸前、潜んでいた真依に撃たれ(ゴム弾)交流会をリタイアした。

起首雷同

八十八橋における呪胎九相図の兄弟との戦いでは、自身の血液を浴びせて攻撃してくる兄弟達相手に、血液に汚染された自身の腕を媒介に「共鳴り」を発動させる荒技で対抗。
さらに戦闘中、呪術の極意である「黒閃」を発動させ、兄弟達を撃破した。
戦闘後には、結果的に人を殺めたことを引きずっている悠仁に対し「共犯ね 私達」と野薔薇なりにフォローした。

渋谷事変

渋谷では呪詛師重面春太と対決。奇特な呪具を操る春太に苦戦するが、七海の介入により助かる。
その後は七海から戦力外通告を受けて渋谷の戦線を離脱した。

……と思われていたが、悠仁達が戦っている中で自分だけ逃げることを良しとしなかった彼女は再突入を決意。
悠仁の精神を揺さぶるカードとして身内の死体を求めていた真人の分身と交戦し、本体と戦う悠仁を本人も想定し得ない形でサポートしたが、分身と合流した本体に遭遇してしまい……。

人外魔境新宿決戦




【余談】

  • ファンブックによると異性のタイプは織田信長

追記修正はクソ田舎を出てからお願いします。

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最終更新:2025年01月29日 21:17

*1 11話に登場した改造人間の1体も担当

*2 「京都で姉妹校と交流会」だと勘違いしていたが、実際は「京都の姉妹校と(東京で)交流会」だった

*3 ただし“沙織ちゃん”本人は作中に登場した際、「自分が田舎に引っ越した理由は、母親がオーガニックでスピリチュアルなヤバい女だったから」とかなり引いたニュアンスで語っている(一方、田舎で排斥を受けたことには言及していない)。作中ではそれ以上詳しい描写が無く、そもそも“沙織ちゃん”一家(というかヤバい母親)に落ち度が有ったか無かったか、そして野薔薇が原因や状況を正確に捉えられていたかも不明である。

*4 これに関しては京都校の評価そのものと言うより、自身の仲間に害を及ぼす相手への敵愾心といった部分もあると思われる

*5 心底から真希を嫌っているわけではなく、愛情とコンプレックスと恨みが混在する屈折した態度ではあるが

*6 3回殴っているように見えるが、1カメ、2カメ、3カメという演出