多仲忍者(忍者と極道)

登録日:2021/05/25 Tue 10:23:00
更新日:2025/03/18 Tue 16:59:52
所要時間:約 10 分で読めます






人間どんな家や身体に生まれるかは選べねー
だがよォ…“死に方”はまだ自分(テメー)で選べる…!!!

人のために生きたら…死んでも少しは笑って逝けるだろ…!!


忍者はみんな…笑って死ぬため生きている……!!!


多仲(たなか) 忍者(しのは)とは『忍者と極道』に登場する本作の主人公である。


【概要】

15歳ながら東京を極道などの悪の手から守る忍者集団帝都八忍の一人。
表の顔は豊島学園高校に通うも、クラスで浮いてる地味な高校生(コーボー)
幼い頃、一人の極道による凄惨な家族の惨殺を目の当たりにしたトラウマから笑えなくなっており、他者とのコミュニケーションに内心苦しんでいる。ただしあくまで笑顔という表情として出力できないだけで喜怒哀楽の感情自体はちゃんと人並みに存在する。

プリンセスシリーズ』とよばれる幼女向けアニメの熱狂的ファンであり、その縁でもう一人の主人公である輝村極道(きむらきわみ)との友情が結ばれた。
だが友達となった極道(きわみ)が師である壊左を殺した張本人にして敵『破壊の八極道』の首魁であることには、ある時まで気付かなかった。


【人物像】

一人称は「オレ」
ボサボサの金髪と三白眼で一見冷たい人物のようだが根は優しく、友達のためなら例えその身を危険に晒すことも厭わない情に厚い性格の持ち主。
その性格に加えて最年少かつ唯一の未成年ということも手伝ってか仲間からは揃って愛情を注がれており、陽日曰く「八忍はみんな忍者(しの)くんが大好き」とのこと。
その他にも極道や総理大臣など、出会った大人に可愛がられやすいところがあり、色々と個性の濃い仲間の八忍や他のキャラクターと比べると常識人寄りなので、劇中ではよくツッコミ役を担当している。

また、重度のプリオタ故か「プリオタに悪いヤツはいない」という独特の信念を持つ。
だが無辜の市民を毒牙に掛ける極道達には憎悪を滾らせ一切の容赦をせず、同じプリオタでありながら道を違えることになった恵介に対しても「こんな形で出会ってなけりゃ“親友(ダチ)”になれたかもな」と嘆きつつも躊躇いなくブッ殺すなど、初志を貫き通す揺るぎない意思の強さを持つ。

とはいえあくまで悪を殺す為に敢えて非情になっているだけであり、ガムテ率いる「割れた子供達」との戦いでは死に際に残す嘆きの言葉に顔を曇らせる場面も見られた。
また忍者の掟故に忍者と関わりのない人間とは深く分かり合える機会に恵まれず、幼少期には孤独を悲しむこともあった。
過去に自分が忍者であることが露見(バレ)たことがあるらしい
なお忍者ではあるが未成年なため酒にはすさまじく弱い。

ちなみに他の忍者同様に敵をしっかりブッ殺してから「ブッ殺した」と口にするのだが、彼だけは度々「ブッ殺す」と口にしている。
暗刃のラッシュを仕掛ける際は「あたたたた!」や「オラオラオラオラ」と同じノリで「ブッ殺す」を連呼する事も。



【戦闘能力】


ブッ殺す

ブッ殺すブッ殺すブッ殺す
ブッ殺すブッ殺すブッ殺すブッ殺す
ブッ殺すブッ殺すブッ殺すブッ殺すブッ(以下略


他の忍者と違い特異体質による異能は持ち合わせていないが、忍者の基本技である忍手〝暗刃〟の精度と威力は群を抜く基礎練度の化け物
その強固な精神力も合わさった戦闘技能は長である惨蔵すらも一目置く。曰く「何事も基本が最も強い!!!」
評価を冷徹に下す惨蔵は彼の情の深さと甘さに苦言を呈しながらも、それでも尚「だが忍者(しのは)ならば問題ない」「彼奴は何処の誰よりも貫く男。初志は決して忘れぬ…故に揺るがぬ!!!」と太鼓判を押すほどである。

そして特異体質無しを抜きにしても
  • 早打ちの達人を撃たれた後で弾丸より速く首をはね落とす
  • 居合の達人が一撃入れる間に二撃入れて仕留める
  • (本人も一か八かと認めているとは言えども)頭を銃撃されても頭部を揺らして弾丸を逸らし脳への直撃を避ける
等、十分に怪物クラスである。
更に他人の戦闘技術を見るだけで理解する事が可能で、基礎練度の高さと相まって極道技巧(ごくどうスキル)すら応用(パク)って即興で自らの技に組み込む戦闘センスも備えている。
寧ろ基礎練度の高さ以上にこの凄まじいまでのセンスと成長速度こそが肝とも言える。

反面戦闘力と精神力がダイレクトに直結しているという欠点を抱えており、精神的に揺らぎがあり信念を貫けていない場合は技の精度と威力が大きく下がってしまう。


忍装束は動きやすさ重視の運動着(ランウェア)+口元を覆うバンダナ状のマスク。
技名はヤンキーの乱暴な言葉遣いが由来と思われる。


  • 暗刃(あんじん)
音速を超える速さの貫手によって人間の首や肉体さえも容易く穿ち両断する基礎にして現代忍者の基本となる技。
外伝「獅子の華」によれば弾丸の象形拳とされており、空気抵抗を抑える円錐形に拳を細めることによって音速を突破しているという。
忍者(しのは)の場合この基本技を極めており、練度は師匠の壊左以上。
その威力は強化改造された極道車の猛スピードの突撃を正面から簡単に撥ね飛ばして廃車に変え、時には豆腐のように両断できる。

  • 愛羅穿硬(おらせんこう)
同じ場所目掛けて1mmのズレも狂いもなく放たれる暗刃の猛ラッシュ
極限の一点集中攻撃により衝撃(ダメージ)蓄積(チャージ)させ、敵のガードを文字通り正面から打ち砕き貫通する。
名前の由来はおそらく「おら、先公」。

  • 暗打豪落(あんだごうら)
殺島飛露鬼との戦いで見た『狂弾舞踏会(ピストルディスコ)』を応用(パク)った技。
暗刃のラッシュで地面を砕いて周囲の空間に岩片を飛び散らせ、自分自身を弾丸に見立てて岩片目掛けて足を使わず手だけで跳躍。
「肉体の跳弾」による不規則な超高速移動で相手を翻弄しながら暗刃の手刀で襲いかかる。
名前の由来はおそらく「あんだコラ」。

  • 暗刃・改 无黎破黎(ブリバリ)
ガムテの防御術に対抗すべく編み出した暗刃の改良技。
暗刃の一撃の刹那に追撃の一撃を放つ瞬間連撃。加えて連撃の拍子(タイミング)を一撃一撃毎にズラす事で攻撃を読みづらくさせる。
一見すると通常の暗刃と見分け辛いのもポイント。
名前の由来はおそらく「凄い・絶好調」などを意味を持つ死語ヤンキー語の「ブリバリ」。

  • 潰礫(つぶて)
小さな石などを高速で弾いて弾丸のように飛ばし、監視カメラを潰すことで自身の姿を映像媒体に残さないようにする忍者の技。

  • 陰拾(かげひろい)
忍手の1つ。
たとえ目が視えない状態でも、建物の見取り図を頭に叩き込んでおくことで、建物内の気流とによって移動が可能になる。

  • 壁霞(かべがすみ)
忍手の1つ。
建物の瓦礫などを手の中でさらに細かく砕き、砂状にして撒き散らす技。
この技で艶道の極道技巧の謎を見破った。


【関連人物】

  • 亀威康憲
ぬ…ぬうう…!何たることだ 多仲ぁ~っ!!お前は元気かあ!?先生は物凄くピンチだぞ!!
あともう完璧に漏らした!!

忍者(しのは)の担任教諭。かつては全日本選手権にも出場した柔道家で、恐らく体育教師。
作文で内閣総理大臣賞を受賞した忍者(しのは)の担任としてウキウキ気分で総理官邸での授賞式に参列していたが、総理官邸テロに巻き込まれる。
蛮勇を振るわず必死に逃げ回っていたことが幸いし最終局面まで生き延びるが、割戦隊(ワレンジャー)・黄と桃に袋小路に追いつめられる。最早これまでと覚悟を決めた時、斗女忍巧美男衆(テクノビダンズ)が間一髪で黄と桃を斬首して九死に一生を得た。
柔道家だからか、MP(マサクゥルポイント)は一般極道並みの500と設定されていた。(普通の一般人男性は100)


  • 撫子(なでしこ)アブ
フラッシュ☆プリンセス』の主人公。
プリストロベリーに変身する中学2年生。。
引っ込み思案でなかなか感情を表に出せずにいたが、通学途中に知り合った東山セツが落とした携帯電話を拾ったこと、好きなアイドルユニットの話題で意気投合したことで、互いの正体を知ることなく友情を育むようになる。

漢娘(おとめ)とも称されており、モデルは桃園ラブと思われる


【劇中での活躍】

序章~第二章

道端でうっかり携帯を落としかけた極道(きわみ)の携帯を落ちる前に拾った事で初めて邂逅。同時にプリンセスシリーズのことで会話が弾み意気投合。
闇で悪事を働く極道を殺しながらも、極道(きわみ)とのプリンセス談義に花を咲かせる。
だが壊左の死には立ち会えず、彼の挽肉と化した骸を見る羽目になってしまい、2章でもうっかり酒を1口飲んだせいで酔い潰れて戦いに出遅れてしまうなど割といい所は少ない。


“帝都八忍”多仲忍者!!!
オレの最大の“愛”と“覚悟”キメてッッ!!! 極道!!てめえを愛で殺す!!!


……そっか そう…だよなァ!
2代目竹本組見習い小僧 粋田惠介…!!!
愛で殺すたァ光栄だぜ…!! “全身全霊(ガチンコ)”で(かた)り合おうか なァ忍者(にんじゃ)…!
いや…

忍者(しのは)ァァァ!!!


出遅れててカブチカに向かった際は、夢澤の為に立ち塞がった恵介と戦闘。
友情をはぐくみながらも、敵対したが故に初志貫徹により恵介を圧倒しそのまま殺害に至る。
だが恵介の足止めが災いし、陽日は夢澤と相討ちになり助けることはできなくなり、友達を1人失ってしまう。
この時遭遇したのがガムテであり、右目を切り裂かれたお返しとばかりにガムテの左手を切り落とす形で痛み分けとなった。
ちなみに切られた右目はその後左虎に治療されて視力は回復しており、傷跡は化粧で隠している。

第三章

聖華天の暴走を阻むため池袋方面に出撃。
瞬く間に池袋方面にやってくる極道車を暴走族諸共スクラップと変えていく中で、聖華天総長・殺島飛露鬼と衝突する。

死にてえかよ 極道…!!!

殺りてぇなぁ 忍者ァ!!!

殺島が仲間である陽日を殺した1人であることで完全にキレた状態での戦いとなり、当初は殺島の跳弾攻撃に苦戦するも、短時間で彼の技をパクって吸収したことで形勢逆転。
彼の仲間に対する熱い想いを知った上で奥の手の極道技巧『世界の終わり』も看破。その上で慈悲を以て殺島の首を斬首することで決着を付けた。
だが勝利と引き換えに、仲間の1人・病田色がガムテの凶刃によって倒され、命を落としてしまうことになる。


第四章

偶然現職総理大臣・愛多間七と知り合い友達になったことと同時に、街中でガムテと学生服姿で遭遇。お互い大事な仲間を殺された因縁を知りファミレス内で戦うも、ガムテは忍者(しのは)を最高に最悪の状況(シチュ)で殺すと決めていたため撤退し勝負は持ち越しに。ついでにフレンチトーストの会計も押し付けられた
そして自身の書いたプリンセスシリーズの感想文が内閣総理大臣賞を受賞する快挙を達成を果たす。
その際は友人とは言え内閣総理大臣賞自体は全て読んだ上で贔屓抜きの評価であり、内閣のメンバーも「そう取られる」と言う難色は示していたが実は全員読んだ上で誰も文章力に関して相応しくないと言う意見は発していない事から文章力は本気(ガチ)で高かったと思われる。
仲間の忍者や極道(きわみ)からも祝福されるが、同じタイミングでガムテが総理官邸襲撃を決意したことで事態は急転。
授賞式の会場となった総理官邸を襲撃し日本史上最悪のテロを引き起こしたガムテ率いる『割れた子供達』との戦闘に突入する。

複雑な気持ちを抱きつつも拳闘大帝(バウンドフォーバウンド)を含む構成員達を次々打ち倒す中、自身を探していた極道(きわみ)と再会。
協力して爆弾解除に向かう道中、三狂(トップスリー)の一人である黄金球(バロンドール)の襲撃を受けてしまう。
まさか極道(きわみ)が自身を忍者だと疑っているとは露知らず、迂闊に戦えば自身が忍者であることが露見(バレ)てしまうという葛藤を抱えたまま戦うことになってしまう。

そんな中思い出したのは、幼い頃……自分に放課後に遊ぼうと声をかけてくれた”とある少年”。突如極道に誘拐された彼を助けた結果、素顔を見られてしまっていた。
彼はその時のことは夢だと思っていたため、惨蔵の手回しにより親の転勤という形で引っ越していった。しかしその時にかけられた言葉……

『もし再び正体知る者いたら、此度のように済まぬなら…』

『その者――……消さねばならぬ(・・・・・・・)。努々忘れるでないぞ…忍者(しのは)


それ以降友達を作ることに躊躇(ビビ)るようになってしまった忍者(しのは)。そんな自分の友達になってくれた極道(きわみ)。彼に鋼鉄球が迫り来る……
絶体絶命の中取った行動、それは身を挺して極道(きわみ)を庇うことだった。重傷を負いながらも自分より極道(きわみ)の身を案じる忍者(しのは)

忍者(しのは)君 今この瞬間は…君を信じよう!!
だから君も 私を信じてくれるかい…!?

その姿に内心疑惑を抱いていた極道(きわみ)も、協力して黄金球(バロンドール)を迎え撃つことを決意。
再度放たれた鋼鉄球の飛んでくる位置を忍者(しのは)が察知し、極道(きわみ)が中国拳法の応用&腕に巻いた最新の防弾スーツを用いて衝撃を殺し、鋼鉄球の破壊に成功。
あまりの凄まじさに忍者(しのは)非実在(アリエネ)ェ」「偉大(パネ)ェ~」と感心する他なかったが、同時に激怒した黄金球(バロンドール)が直接殺しにかかる。

自身に逃げるように指示する極道(きわみ)だったが、忍者(しのは)は自ら囮になる形で特攻をかける。二人で力を合わせて窮地を切り抜けることを決意したのだ。

そして極道(きわみ)が消火器を狙撃して放った煙幕(と極道技巧(ごくどうスキル)狂弾舞踏会(ピストルディスコ))で黄金球(バロンドール)が動揺した隙を狙い攻撃を仕掛ける。
忍者(しのは)の暗刃と極道(きわみ)のナイフ。全く同じタイミングで放たれた両者の攻撃は、互いに相手に気付かれることなく自身の手で倒したと確信を持てる程の同時攻撃だった。
だが黄金球(バロンドール)が最後の力で放った攻撃を喰らった忍者(しのは)は蹴り飛ばされ、吹き抜け目掛けて吹っ飛ばされてしまう。
間一髪で極道(きわみ)の手で引き揚げられた忍者(しのは)だったが、同時に目の前に広がったのは自身のトラウマである”血に染まった花畑と惨殺された何者か”。そして極道(きわみ)が口にした「慎太郎」という名前。

戸惑う両者だったが、考える暇もなくガムテが愛多総理を拉致したことを放送で告げる。総理と友達になりたいと願う忍者(しのは)極道(きわみ)を説得し、罠だと知りつつも単身救出に向かうことを決意する。
この時極道(きわみ)から黄金球(バロンドール)が口内に入れていた『地獄への回数券』を手渡されるが、これが後に思わぬ役に立つことに……

そして爆破寸前の部屋から間一髪愛多総理を救出した忍者(しのは)だったが、それを見越していたガムテが姿を現し(ヤマイダレ)を決める。

言ったよな。何をしてでも必ず刺してぶっ殺す(・・・・・・・・・・・・・・・)…!!

あれほど警戒していた技を、左虎も「あの技喰らわば忍者(シーノ)でも99%(パー)敗北する…!!」と称した技を、とうとう喰らってしまった忍者(しのは)
その場は辛うじて離れたものの、見つかるのはもはや時間の問題。さらに追い打ちのように愛多総理に自分が忍者であることが露見(バレ)てしまう
だが愛多総理は「一度助けてもらったらもう親友(マブダチ)だ」と称して動揺せず、さらに忍者(しのは)極道(きわみ)から受け取った『地獄への回数券』を用いて命がけの時間稼ぎを引き受ける。
その間に忍者(しのは)左虎から受け取った「手術針と左虎の毛髪」を用いて自らを開腹手術して復活に成功。間一髪で愛多総理の危機に斗女と共に駆けつける。

色姐(しきねえ)が命賭けて…てめーの技のヒント遺してくれたおかげだぜ

初めてだ…! 一度”(ヤマイダレ)”喰らってまだ闘おうって馬鹿野郎は…!!

新さんが身体張って…時間稼いでくれたおかげだぜ

初めてだ…! こんなにも死なない糞野郎は…!!

おかげでよォ~~

初めてだ…!!

”帝都八忍”多仲忍者(しのは)!!! おかげでてめーと決着(ケリ)つけられる!!

”破壊の八極道”ガムテェェッッ!!! 初めてだ!! こんなに()って()りたい野郎はよォォ!!!

愛多総理や斗女が見守る中遂に始まった、忍者(しのは)とガムテの決戦。当初こそ拮抗していた戦いだが、極道(きわみ)の使っていた防御術からヒントを得た暗刃・改 无黎破黎(ブリバリ)で徐々にガムテを追い詰めていく。
戦いの末ガムテは武器を破壊されガムテープも剥がれ落ち、いよいよ決着が着くかと思われた。だがガムテはここで自らの命をも削る覚悟で奥の手……『地獄への回数券』2枚同時服用(ギメ)を発動する。

忍者をも凌駕する圧倒的なパワーと死んだ仲間の極道技巧(ごくどうスキル)を用いて、弩級怒涛の波状攻撃を繰り出し圧倒してくるガムテと、その一撃を全て紙一重で防ぐ忍者(しのは)
そんな中ガムテは自身が見つけた勝ち筋……”強者だからこそ持つ僅かな攻撃の(パターン)”を突き攻撃を仕掛ける。だがそれこそが忍者(しのは)の勝ち筋……命がけで偽装(つく)った僅かな”(パターン)”。

短けーようで(なが)かった…!! …言ったよなァ~

友達(ダチ)に手ェ出したら100回えぐる!!!

忍者(しのは)は残る力全てを込めて、散っていた者全てへの想いを込めて、暗刃の猛ラッシュを放つ。だが全身穴だらけにされながらもガムテは吹き抜けから転落し、忍者(しのは)も力尽きて倒れてしまった。
そんな彼の元に救済(すく)いの手を伸ばしたのは、仲間ではなく……何の前触れもなく突如現れた、謎の極道者だった。
艶道(えんどう)と名乗る彼の適切な手術を受けたことで忍者(しのは)は辛うじて回復。極道であるにもかかわらず忍者の自分を助けるおかしな行動に困惑しながらも、忍者(しのは)は斗女を制止して見送る。

そして逃がしたガムテを追って見下ろした先にいたのは、極道(きわみ)だった。
何故彼がそこにいるのか戸惑う忍者(しのは)に、全てを察した斗女は大きなため息をつくと、色が遺した「壊左殺しの下手人」の画像データを見せた。


そこに映っていたのは紛れもなく、下にいる男だった……


怒りのままに極道(きわみ)に攻撃を仕掛ける忍者(しのは)だったが、その場にいた怪獣医(ドクター・モンスター)繰田(くりた) 孔富(あなとみ)により一蹴されてしまう。


…どういうことだよ 心底(マジ)ワケわかんねーよ…!!友達(ダチ)じゃなかったのかよ…!?

なあ極道(きわみ)さん!! どうしてアンタが極道なんだよ!?

…まるで「フラッシュ☆プリンセス!」23話のヒース様のようなセリフだな――――…忍者(しのは)

違うだろう 忍者(きみ)は”正義側(プリンセス)”だ…!!


動揺を隠せない忍者(しのは)に対し、一足先に覚悟を決めていた極道(きわみ)は冷静に答える。
やがて斗女の他に右龍、左虎、惨蔵が、そして極道側にも砕涛華虎(影ではMAYAと謎の男も)が集結。
遂に対峙した帝都八忍と破壊の八極道。撤退を選択した極道(きわみ)に対し追撃をかける忍者(しのは)達だったが、一足遅く華虎が拳を地面に叩きつけた……


『「敵意を乗り越える絆とは」 一年B組多仲忍者(しのは)

『「フラッシュ☆プリンセス!」は”絆”の物語である 仲間 友 兄弟 想い人…様々な絆が生と死の中で交錯する』

『それは仲間内に限らない それは因縁の敵同士である主人公のアブちゃんと悪の幹部ヒース様の間でも――――』

『互いが宿命の敵同士と知ってしまったふたりの友情は激しい憎悪へと変わり それは…生死の決着がつくまで戻ることはない』

『だが…私は思うのだ アブちゃんとヒース様は本当に戻れなかったのだろうか?』


『宿怨と運命にも負けずあのふたりが再び手を取り合うことを…私は願ってやまないのだ』


『敵意を乗り越える絆は――――』


結局宣言通り、極道達には逃げられる形となった。数時間後、失意の忍者(しのは)は独り当てもなく歩き続ける。すぐ隣の屋形船に極道(きわみ)が乗っているなど、露知らず……




忍手”暗刃” 追記・修正した

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最終更新:2025年03月18日 16:59