登録日:2022/05/12 (木曜日) 22:07:00
更新日:2025/01/18 Sat 10:15:30
所要時間:約 48 分で読めます
「そうじゃ…そうじゃ…!!ワシの組長も忍者の魔の手に………!!」
「組長も忍者に殺された!!女子供10人ぽっち拷問しただけで…血も涙もねぇ!!」
「救いは…極道に救いはねぇのか!?オレらこのまま死…死んで…ッ」
莫迦かてめえら!!? 死んでたまるか!!!
極道とは『
忍者と極道』という作品における最大の敵である。
※現実の極道とは一切関係ありません。
【概要】
現実世界における、いわゆるヤクザ。
「極道族」とも呼ばれ、殺人に誘拐、密輸、違法薬物の売買、臓器売買、売春、脅迫、詐欺、地上げetc…とあらゆる悪事で罪なき人々の生き血を啜る暴力集団。
本作において、海外マフィアも極道の一種とされている。
本作における「極道」は「社会に馴染めず爪弾きにされた孤独な者や世の逸れ者達の集合体」という側面を持ち、
現代の忍者に殺されていく自分達を「可哀想な被害者」と嘯き、身内同士の仲間意識と結束力は強固で情に厚いが、その情が向くのは身内限定。
全員そろって上述したような極悪非道の悪事に手を染めている上に、自分たちのやっていることに良心の呵責を見せることはなく、むしろ自分たちに与えられた至極当然の権利だとばかりに悪事を行う極悪人ばかり。そんなだから爪弾きにされるんですよというのは禁句。
冒頭に引用したモブ達の嘆きが示すように、大体彼らの認識では女性を拉致して海外に売り飛ばしたり、債務者を一家心中に追い込んだり、債権者を拷問したり麻薬の実験台にしたり、女子供を拷問したり臓腑を抉って売り捌くのは軽犯罪扱い。
「大切な仲間の幸福の為に大多数の堅気の幸福を破壊・蹂躙する事を躊躇わない非道な倫理観」こそが本作の極道達に共通する象徴的価値観である。
その為一部読者からは
などと例えられ人類扱いされていない。もはやあの
ゲッターヤクザが善人に見えて来るレベルである。
極悪人の割には全員いい空気吸いながらあまりにも爽やかに死んでいく事やその濃すぎるキャラクター性から頭極道と呼ばれるファンを生み出していく裏の主役。
そして当然ながら敵対者にはたとえ極道同士であっても容赦が無いので普通に極道間での抗争も起きる。
総じて外道畜生の巣窟だが、犯罪行為の是非は個々人の信念によって異なり、個人の信念に反する犯罪行為に対しては嫌悪感を抱くパターンもある。
単行本おまけの極道新聞の論説によると、極道とは
「終戦直後焼け野原となった日本の治安を維持してきた立役者」という認識であり、
国家がしているように暴力によって国の平和を維持してきた必要悪という立ち位置を主張して、堅気の人と善意で共生する気満々。
その堅気の事は
人間とすら思っておらず、雨後の筍の如く放っておいても湧いて出てくる蛆虫や畜産動物程度にしか考えていない。
極道の計画では
その搾取すべき堅気が一人もいなくなってしまい、極道の自滅の道を確定させてしまうのだが、
その事なんて誰一人微塵も疑問にすら思ってはいない。
「我々は牧場の牛の周りを飛び交う虻だ…。牛の血を吸って生きているのだ。牧場の牛が一頭残らず死滅したら、我々も死滅する!」
論説では
「本来、民衆の平和とは極道によって守られるべきもの」とまで断言し、その暴力で発生する民間人への被害や犠牲は「多少」「仕方ない」扱いでサラッと流している。
その為、「現実の極道」が(表面上とガチ含めて)
禁じ手・ご法度にしている犯罪行為も平然と手を染めてのける。そこにシビれてもいけないし憧れてもいけない
「現実の極道」とは違い、日本政府が敷く暴対法に対しては微塵も恐れていない。
それどころか暴対法の存在を軽視し、「警察」「政治家」などと蔑んで明確に見下しており、「警察や政治家なんて誘拐・脅迫すれば簡単に支配下に置ける(意訳)」とすら考えるほど。
彼らが恐れ真に天敵と定めているのは忍者のみである。
そのため総じて極道達は
なぜ自分達が忍者に殺されないといけないのかそもそも根本的に理解できてない。
逆に言えば自分達を殺す忍者は極道から見れば
自分達の独善的な裁量を以て些細な事で悪と決めつけて粛清を躊躇なく行う冷酷な怪物にしか見えていない。
彼等にとって犯罪行為は堅気の人間が表社会で社会生活を営むのと同じ感覚で行われているに等しく、罪の呵責を実感している極道族は極一握りにすぎない。
よって我々がイメージするような
『義理人情に厚く、堅気を守り、弱きを助け強きをくじく「昔気質」の真っ当な極道』は
この世界に於いては“ほとんど”存在しないと言っていい。
強いて言えば、その倫理観に唯一1番近いのは夢澤だが、彼も(組を経営していく為やむを得なくであろうとはいえ)振り込め詐欺に手を出している。
…だが劇中にて、
その夢澤以上に「昔気質」の極道に極めて近い人物が一人いる。
誰であろう、愛多総理である。
なお、読者からは「人類の敵」などと呼ばれることもあるがれっきとした人間である。
元は常人・堅気だった者が不幸や悲劇に遭ったり心を病んで転落したり、生来社会に馴染めなかった者が極道的価値観に取り込まれるなど、「現実の極道」と共通する悲惨な過去を描いた回想がたびたび見られる。
あなたもいつの間にか極道になっているかもしれない……。
【戦力として】
忍者にはない社会への影響力や組織力を駆使するため『勢力』という点では忍者を大きく圧倒している。
表社会の多彩な業界にも深く根を張っており、不動産、金融、暗殺、芸能界、格闘業界、医療業界と非常に幅広い分野をカバーしている。
また最新鋭の兵器や装備を導入し、雑兵を使った数の暴力を駆使した戦略を実行できるのも忍者にはない強み。
しかし「忍者には生物的に格が劣る」という致命的な欠点故に、真っ向からのタイマンでは忍者に一切勝ち目がない。
基本的に忍者と極道の単体の戦闘力は羆と鼠の差と言われ、例え麻薬抜きで極道技巧を習得している猛者であっても、忍者と戦えば雑魚同然に瞬殺されてしまう。
その為忍者と戦う面々は極道が開発した新型麻薬『天国への回数券』の改悪版『地獄への回数券』を服用。
超人的な身体能力、再生力、周辺を更地に変えるほどの爆発にも耐える外皮の獲得を成し遂げ、忍者と互角の身体能力を持つ超人へと変貌している。
加えて勝率を更に上げるために真っ向勝負ではなく策略や謀略など知恵と技術を振り絞り、自分達に有利な土俵を整え忍者を呼び寄せてから戦う構図となっている。
【極道業界の変遷】
江戸時代から対立の続く忍者と極道であるが、状況が大きく動く契機となったのは第二次大戦の末期。
米軍と手を組み最新武器を横流しさせることで武装した極道は、東京大空襲時に民衆救護に奔走する東京忍者を
民衆諸共皆殺しにすることで勝利。
終戦後は戦後闇市や高度経済成長に乗じた
地上げによって隆盛を成し遂げており、
「極道黄金の刻」とまで例えられるほどの繁栄を成し遂げた。
だが90年代末期になると忍者が
超少数精鋭の超人集団として復活。
彼らによってシノギが妨害されるようになった極道たちは、自分たちの稼業がまともに成り立たず、
更に00年代に入ってからは大量の極道が20年間に渡り殺され続けた結果、2020年の段階で極道は著しく弱体化し絶滅への道を辿っている。
そして極道の弱体化から警察や政治家に対する圧力や世間に対する威光も失せつつあり、若者も
「極道ダセェ」という理由から半グレに流れつつあるらしい。
加えて
愛多政権による極道への締め付けの強化も地味に効いており、現状を「悪政」と呼んで大いに不満を抱いている様子。
- 組員は銀行口座を作ることが許されない
- 生意気な堅気を袋叩きにしただけで警察に事務所に押し入られる
といった当たり前の処罰不当な差別に耐え抜くため、規制の中でも生き残るべく銀行員の一人娘を誘拐して偽造口座を作らせるなどの地道な努力を重ねているという。
なお、関連組織の記述を見てもらえばお分かりいただけると思うが、2020年現在、忍者との対戦成績は結果だけ見れば全戦全勝である。
極道の稼業
極道の基本的な稼業は
- 誘拐による人身売買
- 麻薬の売買
- 殺人
が代表的。
また格闘技ブーム最盛期の00年代では格闘興行の裏で暗躍し、各格闘技団体のケツ持ちとなることで多額の利益を荒稼ぎしたという。
だが忍者復活後の00年代からはオレオレ詐欺が極道業界を支える重要稼業になっている模様。
そしてその貴重な稼業の芽を潰そうとする愛多政権に対しては明確に敵対心を露わにしており、
「またもや舐め腐った真似をするらしい」「愛多の糞野郎」「打倒愛多政権が極道界の悲願であることは間違いない」と罵倒して買収や脅迫を何度も試みるも失敗に終わったとされる。
そして主要稼業の1つである麻薬売買に関しては令和に入り、「キムラ」と呼ばれる謎の人物によって流通システムと市場に革命が発生。国内麻薬市場はこの5~6年で倍以上に膨れ上がったという。
具体的には大学生やサラリーマン、主婦といった一般人が主な顧客に変化し、売買の場も盛り場から撤退。
警察対策として「SNSや秘匿性の高い通話アプリで売人と連絡を取り合う」「フードデリバリーや宅配便に偽装した売人が街に紛れ込み、公園や自宅にいる顧客に麻薬を宅配する」という方式を打ち出したことで、麻薬は極道たちはおろか、一般層にまで深く浸透している。
他にも詐欺、投資、密輸に関しても改革が行われたらしい。
上記以外にも収入源となる新たな稼業の一環として山奥に「無敵の人」になり得る引き籠りを強制労働させる収容所を建設し、稼働させることで収益にしている。
極道によれば「無敵の人を生ませない対策」「引き籠り問題と雇用創出を同時に解決できる社会福祉事業」とのこと。
……こういった感じで、暴対法などによる不当な締め付けにも負けず、極道達はしぶとく健気に日本の裏社会に巣食い、日銭を稼いでいる。
【関連組織】
極道陣営トップバッター。
東京を二分する極道の片割れ“男羽會”傘下の暴力団。
夢澤恒星が率いる暴力団であり、夢澤の方針もあり外道味は後の極道陣営の中では薄め。
裏組長として
極道がいるが、組の経営は夢澤に一任している。
組全体がアットホームな仲であり結束力は極めて高いが、初代組長が国会議員の一家を拉致し殺害していたりと、根はしっかりと極道らしく外道の巣窟。
名物は
仲間同士で集まり組体操の要領で高層の塔を築く「男結塔」。
ただし勢力としては1個の暴力団組織でしかないため、規模・実績も含め極道陣営の中では間違いなく
最弱に位置する。
劇中では在日米軍の施設跡地「歌舞伎町地下倶楽部」で極道に反目する半グレやヤクザを誘拐・殺戮して忍者達をおびき寄せ打倒しようと目論む。
最終的に歌舞伎町1丁目ほぼ全域が崩落し、犠牲者は9万人を記録している。
詳細は夢澤の項目を参照。
極道陣営2番手。
殺島飛露鬼が90年代末期に立ち上げた最凶の超巨大暴走族グループ。
日本全国の暴走族・走り屋を抗争の末に束ねることで史上初の全国統一を果たし、10万人を超える構成員を獲得した。
なお暴走決行時には陽動兼景気付けとして
適当な民家に放火を行って警察の目を引きつける外道極まりない手口が特徴。
その数の暴威は当時の
機動隊ですら食い止められず、パトカーの残骸と警察の屍の山を築くも、忍者による文字通りの「半殺し」で構成員が半減し、解散に追い込まれる。
エンブレムは炎上する
帝都高の路線図。
劇中では殺島の呼び掛けと極道の手引きでカスタムされた3万台の極道車を手に入れた残党5万人が集結し復活。
東京近郊の住宅数百軒を無差別に放火し、その隙に帝都高全域で暴走行為を働いて破壊と殺戮を繰り広げた。
このテロによる最終的な犠牲者数は20万人以上。同時に東京の交通インフラの要に致命的な被害が及んだ。
詳細は殺島の項目を参照。
極道陣営3番手。
00年代に多発した未成年の凶悪殺人事件に着目した極道が組織した、殺人狂と化した
十代以下の子供だけで構築された極道最狂の殺し屋集団。
構成人数は300名。
極道の配下で、年齢層は外見だけでも上は高校生から下は小学生低学年と年齢の幅は広いが構成員は全員が
玄人の殺し屋である。
エンブレムは顔に
ガムテープを貼り付けダブルピースサインをする骸骨。
構成員全員がリーダーである
ガムテ同様顔に
ガムテープを貼り付けており、互いをコードネームで呼び合いツーマンセルで仕事を遂行する方針。
また、構成員は皆何らかの外的要因で心が壊れているため、良心の呵責などは一切存在せず、子供特有の驚異的な集中力・成長速度も合わさって、
未成年ばかりでありながら3分で極道の事務所を壊滅させる、2年前にはメキシカンマフィアすら滅ぼした実績などで、極道達からも恐れられている。
劇中では
総理官邸の占拠と官邸内での大量殺人という前代未聞のテロを敢行。
最終的には当代の構成員が忍者によって皆殺しにされ、忍者殺しも行えなかった…が、
代わりに『日本政府の主要閣僚及びアメリカ大統領の暗殺』という、ともすれば第三次世界大戦の引き金になりかねない、
日本どころか世界史に残るであろう大暴挙(彼らにしては忍者殺しに匹敵する、あるいはそれすら凌駕する大偉業)を成し遂げた。
詳細は
割れた子供達を参照。
極道陣営4番手。
リーダーである繰田孔富と同じく白黒でセンター分けした異様な髪と白黒に染められた白衣を来た医師や看護師5人で構成される。
公開された正面のビジュアルは医者というより
デスメタル系やヴィジュアル系のロックバンド。
天国への回数券を漬けた
ワインで馬鹿騒ぎしながら宴会を繰り広げるなど医者の不養生を体現するかのような集団。
詳細は
救済なき医師団の項目を参照。
劇中では「救済」と称し、浄水場を通じて東京都内に流れる水道水全てを『麻薬水』で汚染し、東京全域を麻薬漬けにする最悪の化学テロを引き起こした。
極道陣営5番手。
リーダーであるMAYAと同じく、ゴミ山の柄の服を身に纏った芸者5人で構成される。
極道によればただただ純粋な“大衆”への極大の“憎悪”しか持たない面々だと評されているが、より詳しく言うならば「誰よりも大衆を愛し愛され、誰よりも大衆を憎悪む“芸”の極道」と語る。
メンバーは皆芸能界で華々しく活躍する芸能関係者達。共通して「死ね。大衆よ、てめえらみんな死ね」という強烈な大衆への殺意を胸に抱きながらもその殺意を完璧に隠し、芸能界で各々活動している。
劇中では東京復興の足掛かりと称して世界規模の音楽フェス『塵芥祭』を敢行。
MAYAの「聴いたら死ぬ声」を全世界に配信する事で地球全人類の皆殺しを目論んでいる。え?実行されたら極道たちも死ぬんやないですか???
【登場人物】
破壊の八極道
始めよう…我らで“忍者”も“ 日本”も
なにもかもブチ壊そう
極道直属の配下であり、極道の中でも精鋭の中の精鋭集団。
凶悪さ、影響力、技能全てに於いて極道の頂点に君臨する恐るべき猛者達。
極道自身もメンバーの一人を務めている。
一般極道とは異なる点として、程度の差はあれ「自分達の側が悪党」という自覚は持っているのが特徴。
極道陣営側の主人公。
『破壊の八極道』の1人であり八極道達を束ねる首魁。
率いるは
日本極道界最上位に君臨する最強の孤独なる者達――『破壊の八極道』。
表向きは朗らかな好青年で、玩具会社ダイバン企画部長というエリートサラリーマンだが、
『男羽會傘下・竹本組“裏組長”』という裏の顔を持つインテリヤクザ。
人心掌握術に長け、目的の為なら手段を択ばない
冷酷にして極悪非道の悪のカリスマ。
極道を
「世を外れ社会から孤立した者達の生きる寄る辺」と考えており、極道の存在を何よりも尊ぶ。
一方で、家庭環境と事故が原因で感情の起伏が常人から大きく逸脱。感情表現が分からず他者の感情に共感できないという精神障害を抱える。
そのことを隠し自分を偽り続けているため本心を曝け出す事が出来ずにいたが、
「プリンセスシリーズの熱狂的ファン」という縁で忍者陣営側の主人公
多仲忍者と友情を結び友好関係を続けており、同時に彼との交流で感情が少しずつ無意識に現れるようになる。
詳細は
個別項目を参照。
- 『仁義の大侠』夢澤 恒星
極道さん…オレは必ず忍者殺します
竹本の組長の―― 極道の無念晴らすため…”仁義”のために……!!
極道陣営第1の刺客である二代目竹本組組長。
率いるは
最弱最優の八極道を慕う極道勇者達――『竹本組』。
裏組長である
極道の懐刀を務める忠臣であり、外見はオールバックのロン毛をひっつ目にした屈強な大男。
極道でありながらも心優しい性格で、部下想いで面倒見が良く、
「堅気は殺さない」「殺人は20歳になってから」などのルールを舎弟たちにも徹底させている侠客。
とはいえ未成年の構成員に振り込め詐欺の掛け子をさせたり、敵対する極道や半グレ100人を晒し首にしようと目論む辺りはやっぱり極道。
詳しくは
個別項目を参照。
刺青は愛と家庭円満の象徴である「
愛染明王」。
なお他の八極道達が出る度に度を越した凶悪さを見せつけてくるため、一部は彼を聖人視する読者もチラホラいる。
感覚が麻痺してやがる…
- 『暴走族神』殺島 飛露鬼
極道陣営第2の刺客。
「生きる伝説」「不良界の神性」など数多の異名を持つ現講男會傘下長沢組若頭。
ホスト風の絶世の美貌を持つ優男だが、年齢は39歳。
率いるは
大人に絶望したあの日の『黄金時代』を夢見る者達――『暴走師団 聖華天』。
90年代末期に
『暴走師団 聖華天』初代総長として、日本全国の暴走族・走り屋を束ねて10万を超える数の暴走族達と共に東京の
帝都高速道路を暴走。
機動隊すら蹴散らし警官とパトカーの屍の山を築いた伝説的元暴走族であり、聖華天が解散した現代でも尚、元部下たちから狂信的な支持を持つ。
劇中では「大人」であろうとするため社会の荒波に揉まれながら現代社会に身を潜めねばならない元暴走族達の在り方を憂い、全世界に散らばった聖華天メンバーたちを呼び寄せて再び大規模な暴走行為を目論む。
詳しくは
個別項目を参照。
- 『殺人の王子様』ガムテ
オレ達は!!! 若くして心を殺された!!!
家族に!!学校に!!この世界に!!! 何度も!! 何度も殺された!!!
殺られたまんまじゃ生きらんない!! 誰か殺らなきゃ生きらんない!!!
極道陣営第3の刺客。
髪や顔中に
ガムテープを張り付け、ズボンの上から裾がボロボロなプリーツスカートを履いている奇怪な外見の少年。
率いるは
社会や大人に『夢』を壊された子供達――『割れた子供達』。
「殺人のプロ」を自称する軽薄かつ残虐な性格で、ちょっとしたことで身内である極道を含む周囲の人間を殺害する狂人。
自身の手を斬り落とした
忍者に憎悪を募らせているが、
同時に自身を危険な目に合わせた
極道への下剋上も虎視眈々と狙っている獰猛で狡猾な野心家。
詳細は
個別項目を参照。
劇中では帝都八忍と極道と高額のMPが付けられた日本の主要閣僚をまとめて抹殺するため、閣僚らVIPやアメリカ大統領も集まった総理官邸を襲撃。
総理官邸に爆弾を仕掛けた上でゲーム感覚で総理官邸内の人間の虐殺を目論む。
外伝「最狂悪童伝ガムテ」の主人公も務めた。
- 『怪獣医』繰田 孔富
この世はみんな病んでいる……
表向きは元気でも 法など守っていては救えぬ心で溢れてる───
極道陣営第4の刺客。
左右非対称な薄緑と黒の髪型、裂けた口、先の割れた舌、異様に高い痩身の胴体という怪物じみた容貌をした人物。身長では後述の華虎すら凌ぐ、八極道一の長身。
率いるは
優しすぎる故苦悩し、鬼畜に堕ちた闇医者達――『救済なき医師団』。
だが奇怪な風貌に反してその言動は
陽気で飄々としたオカマ。
「
麻薬学の父」と呼ばれる天才麻薬学者・繰田美伴の実弟であり、彼自身も医師の知識を悪用して麻薬の製造に手を出している。
詳細は
個別項目を参照。
劇中では第五章で極道陣営4番手として出撃。
東京の全てをぶっ壊し、全てを救済うべく行動を開始する。
“推し”の視界に私なんかが入るだなんて恐れ多くて申し訳なくて恐れ多くて申し訳なくて
だって私なんか ゴミなのに……
極道陣営第5の刺客。本名「蟲原 真夜」。
世界級の歌姫として表社会で絶大な名声と肩書を持ち、全世界にファンを持つ八極道の紅一点。
青緑色の複雑な模様のマーメイドドレスを纏い、ドレスと同色に染められた細長く結ったドレッドヘアー状の三つ編みを後ろで束ねているグラマラスな美女。
一方プライベート時には、眼鏡をかけて髪を2つの三つ編みにしているという素朴な雰囲気になる。
率いるは誰より大衆に愛し愛され、誰より大衆を憎悪する芸者集団――『塵芥芸者衆』。
5章の時点で示唆されてはいたが帝都八忍の一人である
雄鷹斗女とは
やはりというか十年来の大親友。「斗女たん」「真夜たん」と呼び合っている。
詳細は
個別項目を参照。
- 『忍殺番長』砕涛 華虎
孔富に次ぐ長身に夢澤をも凌ぐ屈強な体躯を持つ筋骨隆々の巨漢。
左虎・右龍兄弟の父の仇であり、兄弟2人が探し求めていた極道の正体でもある。
表の顔は格闘家な様子。
戦後唯一忍者を殺すことができた最強の極道であることが最大の特徴で、戦後から東京だけでなく大阪など日本各地に出没しては忍者を殺して来たため、忍者側からの扱いは
寝物語の妖怪。
詳細は
個別項目を参照。
『終焉の
脚本家』幡随院弧屠や『始祖の極道』幡随院長兵衛と同じ姓を持つ青年。
斑模様の如く、顔や首、手などに多くの火傷の痕がある
イケメン。
当初は夢澤、殺島に続き
極道の運転手を務めていた。
かつて神賽惨蔵により殺されたはずらしいが、総理官邸内で再び彼の前に姿を現し、
「『忍者と極道』第二幕」の幕開けを告げた後、幻のように姿を消す。
幡随院弧屠本人かどうかは未だ解らず、輪郭や言動は謎の脚本家に似通っているが、その関係性と正体は未だ不明。
極道界での知名度は薄いらしく、極道アリーナでの八極道勢揃いの際は
「斑男」と呼ばれ、不気味がられていた。
『フラッシュ⭐︎プリンセス!』についても熟知し、
極道とディープなプリ語りを行えるほど。
ぶっちゃけラスボス候補
備える技能は不明。
本人は「なんでもできるなんでも成れる」と称しており、その技能でべしゃり烏や鼠坊衆の監視巡回ルートを意のままに操作することで、極道陣営の大規模テロを事前に察知できないように裏工作を図っていた様子。
つまり聖華天や救済なき医師団の大規模テロを忍者側が察知できずまんまと出し抜かれたのは全て彼が原因である。
また趣味として易占を習得。占いの結果を元に展開の「先読み」を行う術を持つ。
単行本4巻のおまけでは帝都高襲撃の際民間人に目撃されており、ビジュアルは「○田将暉君と○栗旬君と○野剛君を足してじっくり樽で熟成させた感じ」らしい。
またその際に、一緒にいたMAYAらしき女性を「あなたは危険すぎるから行くな」と引き留める姿も目撃されている。
恐らくはMAYAの身を案じたのではなくMAYAが出張れば聖華天の戦いが茶番になってしまうのと、MAYAの極道墜ちの露見の危険性があるため「行くな」と言われたのだと思われる。
現代極道
…さァ 銃撃ちねェ 銃撃ちねェェェェ!!!
東京都知事とその孫娘を拉致した極道。第一話の敵役。
ド金髪に染めた角刈り頭と眉毛、銃弾が掠めたと思われる額の傷が特徴。
両肩と背中にオートマチック拳銃の刺青を入れている。一人称は「私」。
誘拐、麻薬、殺人といった(極道的には)一般的な稼業を潰しまくる忍者を抹殺するため、倉庫に拉致した都知事を餌にしておびき出そうとしたが、忍者に部下諸共呆気なく処刑された。
実は長沢組の構成員で、殺島の舎弟だったとのこと。
銃を構えた相手が引き金を引くよりも速く懐のサラシから超スピードで銃を抜き敵を撃つ極道技巧。
しかし地獄への回数券をキメてなかったこともあり忍者の超スピードには届かず、忍者には全く通用しなかった。
殺島に憧れて跳弾を会得しようとするも挫折し、独力で早撃ちの技術を磨いた結果早撃ちの技巧に目覚めた経緯を持つ。
オレの組長は忍者に惨殺された!!!笑顔の大事さ教えてくれた優しき組長!!
女拉致って海外に売り飛ばした ただそれだけで忍者に惨殺された!!!
『天国への回数券』の密売と裏風俗を斡旋していた極道。般若のような厳つい顔が特徴の長身の男。
両胸には真っ二つに断たれた般若面の刺青があり、その間には、これまた両断されたかのように左右のパーツが離れた「断」の一字が彫られている。
常に浮かべている「ムフッ」という不気味な笑みが印象的だが、これは厳つい顔であることの自覚と、
「笑顔なら…ちったあ人にも好かれらァ」という信条ゆえのもの。
攫った女性を薬漬けにして売春に用いるという、一部の舎弟からも忌避されるほど過激な極道専用の裏風俗をシノギにしていたが、こちらも地獄への回数券をキメてなかったこともあり、
忍者に呆気なく殺害された。
というか初登場の時点で既に首が吹き飛んでいた。
名前から分かる通り映画「ブラック・レイン」で
松田優作が演じたヤクザ・佐藤がモデル。
後にモーニングの
読み切りでメインの悪役を担当。
元締めである
極道の事は完全に信用していなかった為、地獄への回数券に手をつけなかった事や、
忍者とはお互いの正体を知らずそこそこ親交を深めていた事が明らかになった。
極道と話を合わせるためという名目はあれど
極道が好きだというフラプリのことを学ぼうと足を運ぶ、笑えないという
忍者に「そいつぁ…つれぇなァ…」と真面目な顔で同情するといった面もあった。
極道を信用していないという点では、(現在判明している範囲で、後述の威武任組などの敵対組織を除けば)極道陣営の中でほぼ唯一の存在である。前述のガムテですら
極道を憎みつつも父として認める想いがあったことも鑑みれば、
極道の圧倒的なカリスマによる魅了が通用しなかったことは特筆に値する。
また、地獄への回数券なしで極道技巧を発動できるのも稀有な能力である。
因みに作者曰く、仮に地獄への回数券をキメていた場合、
聖華天No3のΣ
よりも強かったらしい。
真実かよ
- 極道居合→極道居合
弾丸を斬って落とす速さで抜刀し敵を切り裂く神速の居合。
近距離から放たれた拳銃による銃撃よりも早く抜刀し、弾丸を切り捨てながら人間を解体せしめる。
本人曰く「安価銃なんざあ遅漏過ぎらあ」とのこと。
読み切りで裏切り者の粛清の為に実際に披露した。その際何故か初登場時とルビが変わってる
名前については、作者がXのポストで「当時、昭和残侠伝を観返していた勢いでつけた技名」と明かしている。
さあ かかって来やがれ 矢でも鉄砲でも───
(えっ……サッカー!?)
本編6話で極道を襲撃したドレッドヘアの鉄砲玉を送り込んだ威武任組の組長。
40年間極道として生きてきた初老の男だったが、割れた子供達の襲撃に遭い組員は全滅。
最後に残った自身も”黄金球”が顔面めがけて蹴ってきたサッカーボール(鋼鉄球)に唖然としながら、頭を潰されて呆気なく殺害された。
名前の元ネタは同じ掲載社の青年誌。残念ながら2023年2月に休刊となった
過去の極道
- 『始祖の極道』幡随院 長兵衛
団子屋の姐さんもう安泰でい!悪党共はオレと“友達”が殺っつけたぜ!!
極道の起源とも言うべき、町奴の頭領にして江戸一の大任侠。
子分を惨蔵に殺された仇討ちのため
江戸市中に火を放って明暦の大火を巻き起こして10万人超の死傷者を発生させ、惨蔵と世紀の一戦を交えた侠客。
惜しくも敗れて瀕死の重傷を負い、強敵にして盟友だった水野十郎左衛門に介錯してもらった。
忍者と極道の因縁は彼から始まった。
架空の人物と思いきや水野十郎左衛門含めて
実在した人物。勿論、史実通りではない。
後に惨蔵とは人生最凶の宿敵であると同時に、互いに素性を知らないうちに意気投合して世直し旅を共にした最高の親友だったことが明らかとなる。
お互いが敵同士だと知らない時の人物像は気風のいい江戸っ子の好漢といった具合で、惨蔵は「その笑顔は太陽の如く眩しく温かく」とその当時の記憶を懐古した上で「ワシと伊太さんは出逢うべきではなかった」「364年経っても忘れん」と過去を悔いていた。
なお表の顔として名乗った「塚本伊太郎」は史実の長兵衛の本名。
幡随院長兵衛の強敵にして
強敵だった極道。
瀕死だった長兵衛を介錯し、彼の「忍者打倒」の意志を受け継いだことが
忍者と極道の400年に渡る因縁を生んだ。
この介錯劇は極道世界において感動の美談として扱われている。
長兵衛同様実在の人物。本作で語られるエピソードは勿論史実通りではなく、現実世界では幕府の威光を笠に抗争相手の長兵衛を風呂に招いて暗殺するなど江戸市中を暴れまわった旗本奴。
長兵衛暗殺の数年後に幕府から怠慢を理由に謹慎処分を受けた後、評定の場に着流し姿で月代を剃らず現れ「あまりにも不敬不遜」と即日切腹。
ちなみに祖父は「
家康の従弟という名門出身なのに人を殺しすぎて士官を断られた」「大坂の陣で
宮本武蔵と共に後藤又兵衛を討った」などの極道すぎる伝説で知られる
水野勝成。なお十郎左衛門も家康の孫の孫にあたる。
外伝「獅子の華」の登場人物で、
極道の祖父。
東京大空襲の際に
民間人諸共100人以上の忍者を惨殺した
壊左の宿敵。
詳細は
孫の項目にて。
- 『麻薬学の父』繰田美伴
てめーはオレとは違ェんだ!!!
“弱者男性”は真面目に勉強でもしてやがれ!!
『怪獣医』繰田孔富の実兄にして天才麻薬学者。2012年に死去。
純度100%の覚醒剤の開発や、遺作でもある『天国への回数券』の製作に成功したことが主な業績。
また、孔富と共に『救済の医』という本を執筆・出版している。
名前や没年が判明してからも死因は長らく不明だったが、第五章において、左虎・右龍に殺害されたと明言された。
親族全員殺したぜ “相続バトルロイヤル”生き残りだァ
これで……!弟の遺産はオレのモンだ!!
覇世川左虎・邪樹右龍の実父「邪樹虎龍」の兄。
元ボクサーだったが同じ階級に『足立のジョー』こと「鈹朽情」がいたことで転落。極道の下働きになるまで落ちぶれてしまった。
その後は邪樹家の相続バトルロイヤルの末に親族全員を惨殺。相続権を得ようと幼い左虎と右龍を殺そうとしたが、左虎と右龍の反撃で殺される直前に覇世川炸羅の糸で首を断たれ絶命した。
単行本13巻のおまけページの虎龍の手記によると学生時代は無敵の強さを誇った虎龍にとって自慢の兄だったらしく、極道の下っ端に堕ちて弟に金の無心を重ねる兄の姿を哀しんでいたと記されている。
その後単行本14巻のおまけページの極道のスポーツ新聞記事にも登場。
現役時代は3度のタイトル防衛に成功したボクシングヘビー級王者で、極道界隈でも「完成されたヘビー級王者」と称されるほどの逸材であった。
その後はタイトル返上の末に日本人初の世界ヘビー級王者を狙うだろうと期待を寄せられていたが、2003年10月8日のボクシング日本ヘビー級タイトルマッチにて鈹朽情の前に僅か50秒で1RKO。
極道の賭博界も大荒れした瞬殺劇が彼の転落人生の始まりだったことが伺える。
僕はつまらない人間なんです
だから…貴女のような才能に―――…心惹かれる
単行本で存在を示唆された男羽會傘下村松組組長。
極道らしからぬ温和で謙虚な性格から多くの芸能関係者に慕われた日本芸能界のドン。
90年代から音楽、TV番組、お笑いなど数々の人気芸能人を発掘・援助したことで知られ、ラコンタグループの前社長も務めていた。
しかし2013年、会社に損失を出した無能社員を八つ裂きにしただけで忍者の襲撃に遭いその命を落としたという。享年37歳。
なお享年と死去の年代からするとどう高く見積もっても23歳から人気芸能人を発掘しまくっていたと言う本気もんのド有能となる
作中でも棘花をして「現代芸能界の礎を築いた極道御曹司」と評す程。
125話にてMAYAの回想で遂に姿を現したが、ビジュアルは首から下の全身にびっしり刺青を彫っている以外は眼鏡を掛けた温和な笑みの優男。
しかし穏やかな風貌に反して笑顔で極道の四肢と股間と首を鋸で切断・八つ裂きにするギャップのインパクトが強烈。
またMAYAの最愛の恋人だったようで、MAYAと塵芥芸者衆の今回の決起は忍者に一度殺され、大衆に二度殺された村松組長の無念を晴らすための悪事だという。
【用語】
この世界の極道の中の精鋭が、各々が得意とする分野を極めることで体得した魔技。
『地獄への回数券』の導入により多くの極道達が技巧の発現にまで至っている。
どの技も常人では太刀打ちできない程の人間離れした超人的な攻撃を発揮するが、忍者のように超常現象を引き起こすことは出来ず、異能レベルには及ばない…
と思われていたが、中盤からリアルな幻覚を見せる舞や総理官邸を吹き飛ばす域の爆発を起こす拳、一言呟いただけで複数の人間の肉体を弾け飛ばす声など、忍者に匹敵するレベルの「異能」を極道技巧とする極道が多数登場する。
だがこれらは『地獄への回数券』による強化によって実現しているものが多く、逆を言えば麻薬抜きで異能の如き極道技巧を操る者は極道の中でも恐るべき逸材と言える。
繰田美伴が開発し、極道が流通させている新型の合成麻薬。極道曰く「奇跡の麻薬」。
見た目は天使のようなドクロの絵が刻印された10枚綴りのクーポン券。
麻薬汁に紙を漬けることで生産され、回数券の要領で千切って1片を舐めてキメる紙麻薬。
正確には「オピオイド」と呼ばれる麻薬化合物に該当。MDMAのコストで極上麻薬に匹敵・凌駕する快楽と、従来の麻薬の数倍の依存性があり、乱用すれば廃人化して死ぬ。
単行本によれば試験的にロシアで販売したところ大ヒットを記録。
続いて欧米、中南米、アジア諸国でも注文が殺到し竹本組のみならず極道界全体に数十兆円もの利益をもたらし、劇中日本でも大学生や会社員、主婦の間で蔓延している。
その圧倒的効果から有識者は「シャブやヘロインを超える麻薬界の王になりつつある」と語っている。
また極道界では2019年度の『次にキマる麻薬大賞』でダントツの一位になったという。
この莫大極まる利益で生まれた潤沢な資金が忍者抹殺のための資金源として利用されている。
『地獄への回数券』の印象が強すぎて影が薄かったが、第五章にて、薬効が大幅に強化されたことで致死性の劇薬となった「麻薬水」が登場した。
そちらの詳細は孔富の項目を参照。
単行本10巻で明かされたその薬効は「自分が心から信じて望む最高の幸福」が「最高精度のリアリティ」を伴う夢として現れる…というもの。
作中では結婚式を半年後に控えた夫婦がキメたときの様子が述べられているが、夫婦2人とも全く同じ内容の幸福な夢が垣間見えたという。「奇跡の麻薬」の名に偽りなしである。
加えて匂いからでも効能の片鱗が現れており、個々人によって嗅いだ時に感じる匂いが変わるという。
「自分が望む最高の幸福を視られる薬」という常識外れのシロモノだがその分副作用も凄まじく、脳や内臓にかかる負担は甚大。
「用量を守らなければ確実に中毒死する」とのことで、一度に10枚をキメるのがギリギリの生存ライン。欲をかいて11枚以上服用すれば、「悪魔のような引きつった笑顔」を浮かべながら死に至る。
だが何よりも一番ダメージを受けるのはメンタル面。
最高の幸福を最高のリアリティで味わってしまった後に現実に引き戻される反動から、現実の価値がゴミ同然にしか感じられなくなり、服用者の自殺未遂すら誘発する。
短刀・銃・麻薬で忍者を討つ
実に極道的だろう?
繰田孔富が開発した天国への回数券の改悪版。
こちらは肉体強化を目的としており、麻薬と言うよりはドーピング薬。複数の麻薬の他に各種増強剤・漢方薬を奇跡的な配合でブレンドしているらしい。
元は孔富が自分の肉体を自分で手術するため、あらゆる薬物を飲合して痛みを凌いだ事で偶然発見したもの。
服用することで忍者に匹敵しうる超人的な身体能力と再生治癒能力、至近距離でなければ拳銃弾すら通用しない程の頑強な防御力を獲得。服用者の身体能力や感性を増幅させることで極道技巧の発動すら可能にさせる。
何かしらの形で口内から無くなっても薬効は90分続くほど強烈。
現在のところ禁断症状が出ている様子はないが、服用すると目の周りに罅割れや稲妻のような血走りが走る。
身体強化が主だが麻薬らしく興奮作用もキチンとある様子。
孔富によれば、砕涛華虎が持つ忍者を殺せるほどの圧倒的な力を得ることを目指して開発したもので、最愛の兄を忍者に殺されたことへの憎悪と復讐心が開発の原動力となった。
ただし強化は完璧ではなく、江戸時代の処刑人も斬首時に狙ったとされる、頚椎の隙間を走る0.5mmのラインだけは強度が変わらない。そこを正確に狙えば、ただのナイフであっても殺害が可能。
また酸に極端に弱い性質を持ち、飲み込んでしまうと胃酸により本来の効果を発揮できなくなる。この後取り出して再利用しても一瞬しか効果は持続しない。
それに一部の極道のような肉体強化に耐えうる強靭な精神力と身体能力がなければ、忍者に対抗できるほどの劇的な強化は望めない。
人間以外にも効果があり、惨蔵が試しにドブネズミにほんの一欠片を与えてみた所
ヒグマを体中穴だらけにして惨殺
し、こちらにドヤ顔しながらファックサインを披露する程に強くなった。
「忍者もこれを使ったら最強なのでは?」と思うかもしれないが、忍者は身体能力が既にカンストしてしまっているため効果がない模様。
1枚だけでも凄まじい効果を発揮するが、2枚同時使用すると効果はさらに向上。忍者すら凌駕する異常なまでの戦闘力を手にすることができる。2枚同時使用時は白目部分がドス黒い血の色に染まり、罅割れや稲妻のような血走りが体中に出る。
ただしこれは誰にでもできるわけではなく、孔富曰く「悪魔に選ばれし”身体”と”精神”の者だけ耐えられる」「誰よりも強靭き怨念が可能とする」とされており、さらに残りの命を僅か5分にまで縮めてしまう文字通り禁断の手段である。
仮に常人が2枚服用した場合は、肉体が過活性の負荷に耐えきれずに急激に膨張し、5分どころか1分もしないうちに爆散するかのように肉体が崩壊する。
現在のところ2枚服用をまともに使えたのはガムテと孔富の2名のみで、夢澤と殺島には不可能とされている。
また、本来であれば肉体の欠損ですらくっつければ治せてしまう程の治癒力を得られるのだが、忍者の攻撃(暗刃)による負傷は何故か治りにくいという現象が発生している。
孔富曰く忍者の攻撃には極道の麻薬にまさる何かがあるらしいが…。
所属していた組織が忍者によって壊滅し、行く組を失った未成年極道の総称。
忍者は極道たちには非情であるものの、襲撃前に逃がされたり、発見されても殺人を犯してはいないからと見逃されたりし、未成年極道が生き永らえるケースがある。
作中では夢澤に引き取られた3人の忍災孤児が登場するが、現状彼ら以外の例がないため、おおよその数や他の孤児たちの去就などは不明。
世間に背を向けて極道となったものの、まだそこまで力のない未成年のうちに裏社会における寄る辺が失われてしまうのは、確かに極道視点では災害のようなものかもしれない。
が、その呼び方からは、極道たちの「自分たちは被害者だ」という意識が滲み出ているうえ、拾われた孤児がまた極道として悪事を働くこともある。
極道のシノギの一種。
本編では孤児院に擬態して子供を育て、その後
児童臓物を捌いて闇で売りさばくパターンが登場した。
現在の帝都八忍の末席である
祭下陽日はここで殺されかけて異能を暴発させた所を
忍者に保護され、八忍に席を列する事となった。
「児童臓物」のあまりの字面の酷さと強さに、しばらくTwitterでトレンド入りするほど話題になった。もうやだこの国
極道が用いる黒塗りの車。車種はSUVなど。
通常のバリケードなら妨害にならない程度には高い強度を誇る。
存在そのものが極道を表すためか一般市民にも広く知れ渡るほど知名度がある。
亜種として、ド派手なイルミネーションやデザインが施された大型トラックタイプの極道車「極道輸送車」が存在。
2台で200名程度の極道を輸送できる。
詳細不明の謎の制度。
高校野球宜しく、「悪の養成所」も兼ねている暴走族から有望な人材を取り立てるシステムと推察される。
極道陣営の密偵。
特に見た目などに特徴はなくコソコソスマホやビデオカメラで映像を録画し情報を収集する。
単行本8巻のオマケに掲載されている、極道の間でのみ発行されていると思しき新聞。
ガムテが描いたと思しき猟奇的な4コマ漫画、犯罪の宣伝、極道を取り締まる法案を打ち出す愛多総理を「悪政」「暗君」とボロカスにこき下ろす論説記事など、本作の極道らしく倫理観の欠片も無い内容が書かれている。
割れた子供達等の影響で悲しき悪役のイメージが付きかけていた極道の本質を再認識させてくれる
後に単行本14巻のオマケで、極道業界向けのスポーツ新聞もあることが判明した。意外なことにこちらは表現が物騒ながらもかなりまとも寄りな内容。
東京
歌舞伎町地下闘技場で開催される日本全国から終結した極道達の根性と男っぷりを競い合う大会。
2019年で第55回を記録。全十種目で構成され、内容は「電流威羅威羅暴」「熱湯マーシャル」などがある。
賄賂も有効であり、審判に大量の札束を渡すことで判定を操作する不正も公然と行われる無法の大会である。
55回大会は優勝候補の北九州代表が全員ドーピング扱いで失格になったことで「麻薬はええのにドーピングはアカンのか」と物議をかもした。
また今大会では東東京代表として夢澤が出場し決勝まで勝ち残ったが、疑惑の判定の前に惜しくも敗れ準優勝に終わった。
ちなみに55回大会の優勝賞品はヘロイン1年分と純金製極道車。これらの賞品は優勝した組の組長に贈られる模様。
00年代に考案された振り込め詐欺のマニュアル。名前からして恐らくは極道考案。
小卒にも分かりやすく説明された見事な人心掌握術が売りで、オレオレ詐欺の収益が3倍になるという快挙を達成。
キムラマニュアルによって倒産の危機から救われた組は数えきれないとか。そのまま死滅ればよかったのに
2019年度版では最新のメソッドや警察捜査情報も盛り込まれパワーアップしている。
雄侠社が販売しておりA5判1300ページで価格は5910円(税抜き)。
後の作者の書き下ろしで、入門直後の極道がオレオレ詐欺のビジネスモデルを考案していたことが発覚。
当時はオレオレ詐欺という概念すらなかったのかこのビジネスモデルを見た夢澤は「『オレだよオレ』と言うだけで老人をダマして稼げるなんて…!なんて革新的なビジネスプランだ」と驚嘆していた。
錦糸町の地下深くに建設された、ライブハウス風の広い空間。レイアウトを見る限り2階席もある模様。
極道が極道革命の大演説を行う際に用いた。
作者のツイートによると、「極道」と書かれた扇子や旗、ライターやペナントなども販売されているらしく、大演説のシーンではそれと思しき旗や扇子がいくつも描かれている。
歌舞伎町にある、極道御用達のスーパー銭湯。八極道も常連客。
※一応堅気も入れます。
特にサウナはオートロウリュがあったりとマニアには堪らない仕様となっており、施設としては超一流。
…些細なケンカで殺されたりした極道の死体や生首が転がってるのを除けば。
つか銭湯の中にチャカやドスを持ち込むなや!ダメになるだろ!←そっち?
端的にいえば増援部隊。
極道輸送車に鮨詰め状態で戦場に送り込まれ、八極道の人員不足を解消する手段となりうる。
全身『地獄への回数券』で強化されているとはいえ忍者からすれば有象無象の雑魚扱いであり、初動員された際は麻薬水で弱体化している忍者3人を相手にあっという間に殲滅された。
単行本14巻のオマケで存在が判明した女性週刊誌。代紋書院発行。
週刊誌らしい一般的な見出しもある一方で
「古い大麻が蘇る!!怪獣医が教えるマル秘裏テク」
「シノギがピンチ!「芸能界の闇営業離れ」を考える」
「夏バテに効くドラッグカクテル」
「特集 働かせ方改革『使えぬ受け子の追い込み方』『睡眠1時間でも死なせぬ仕事術』『タコ部屋は拷問で生まれ変わる!』」
といった具合で極道業界の週刊誌らしく内容も世紀末的。女性誌故か芸能界関連の特集も多い。
【余談】
倫理観が種族レベルでかけ離れている以外は割と常識的な部分もあり、
- 打倒愛多政権のため選挙に行くことを推奨
- 「無敵の人」と呼ばれるタイプの凶悪犯に対し
自分たちを棚に上げて痛烈に批判する
といったギャップがある。
なお破壊の八極道が忍者と戦う順番はクジ引きで決められていた事が第122話で判明した。
最後にもう一度。
※現実の極道とは一切関係ありません。多分。きっと。
つか、あってたまるか。
極道よ
不出来な項目を全消しに追い込んだだけで荒らしと誹謗されし極道よ
要相談項目無許可で立てただけでルール違反と中傷されし極道よ
それだけで…!!ただそれだけでwikiから弾かれ冥殿に垢凍結されし 脆弱く孤独な極道よ……!!
め…冥殿ブッ殺したら…昔みてーにまた良項目…荒廃してえなあ~~…!!
荒廃せば善し!
邪魔な他のユーザー──中傷めて……いいんスかぁ!?
中傷めて善し!!
要相談項目 無許可設立ってええのか!?
無許可設立れば善し!!!
プリンセスシリーズのヒース×アブの薄い本届けてええんか?
それはダメ!!!!
立ち上がれ極道よ!!!供にッッ!屈辱の歴史に終止符を!!
我等“破壊の八極道”が道標となろう!!今こそ熾さん!!!
極道革命
「極道!!」「極道!!」「極道!!」「極道!!」
※まともな人は↑のようなことはせず、ちゃんとルールを守って追記・修正してくださいね
最終更新:2025年01月18日 10:15