呉黒星

登録日:2021/08/08 Sun 05:52:40
更新日:2024/05/01 Wed 02:47:41
所要時間:約 3 分で読めます





どいつもこいつもォ!

人をコケにしやがってェェッ!!

(ウー) 黒星(ヘイシン)とは漫画るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物。

目次

プロフィール

演:音尾琢真
身長:155cm
体重:48kg
生年月日:咸豊3年9月*1
年齢:24歳
出身:上海
星座:乙女座
血液型:A型
特技:統制管理
将来の目標:組織のトップ

【概要】

雪代縁が率いる上海マフィアのNo.2。
表向きには日本にも進出している上海の輸入企業黒星物産(ヘイシンぶっさん)の若き社長。*2
外見は黒服に身を包んだ短躯でおかっぱ頭の青年。
真っ黒な衣装とその容貌から、に「黒河童」と呼ばれた。

一人称は「私」で台詞は「アナタ」「〜だネ」という風にやや片言で描かれている。
縁と違って武術の心得がない事から、常に直属の護衛である「四星」と名付けた四つ子の武人を従えている。
華僑の血を引いてる事を誇りに思う一方、日本を蔑んでいて剣心らに「島国のサルども」と暴言を吐いていた。

【人物】

武術の心得は無いが策略を駆使して組織のNo.2にまで上り詰めた人物。組織では専ら実務を担当している様子。
性格は周到かつ緻密であり、彼と縁の相反する性質が上手く噛み合い、組織が飛躍的に成長したのだろうと外印は推測している。

しかしながら性格的に幼い面もあり、内心では常々上から目線で接する縁に不満を募らせていた事から、自分の手で縁の仇である剣心を討つ事で溜飲を下げようとした。
縁の側も、復讐を果たした後は(マフィアなどどうでも良いので)彼に組織の実権を譲ることを約束してはいたものの、彼に対して一切の情は持ち合わせておらず邪魔と見なせば平気で殺そうとしていたのでお互い様といった所。
黒星の初登場時は結構気が合ってる様子を見せていたので、急激に仲が悪くなったようにも見える

【能力】

頭脳は秀でているようだが作中の描写を見るかぎり肝心の戦略眼などは乏しく、剣心たちの実力をロクに測れていないばかりかそれに対する斎藤蒼紫の嫌味や指摘にあっさり逆ギレしたりと性根は相当な小心者かつ狭量。

一応、彼らの武器組織は煉獄級の甲鉄艦を少なくとも十隻は出撃させられるほどの商業的・軍事的規模があったようなので、組織の運営能力には長けていたのかもしれない。
また、アジトのある孤島の周辺の海中に機雷*3を幾つも仕掛けていたようで、蒼紫と操の活躍が無ければ剣心達が島に上陸するのは困難だったことだろう。

【作中の活躍】

縁にとって人誅の手段でしかなく、事が済めば不要となる組織を譲り受けるために来日。
「組織をくれてやる」という縁の態度に「思い上がりも甚だしいんじゃないか」と内心怒りを感じていたが、
特に対立にまでは至っておらず、縁の方も「くれてやる」とは言ったものの約束を忘れていないか確認しに来たという黒星に「疑り深いヤツだな」と苦笑し、
自分が指示する前に外印を始末する準備を整えていた事には「お前のそういうところは感服するぜ」と舌を巻いており、この時点では黒星を信頼していた模様。
その後は外印の始末に失敗したことで黒星物産のアジトが警察に抑えられた事、鯨波の暴走、そして鯨波を食い止めるために剣心が姿を現した事を縁に報告。
孤島のアジトで待ち構える事を勧めた。

ところが、剣心達がアジトのある孤島へ到着したその日には剣心との対決に拘る縁と万が一の事を考えて横槍を入れてくる黒星とで考えが食い違った事から関係は急激に悪化。待ち構えるの勧めたのお前やろ
一々横槍を入れる黒星は緑にとっても大変鬱陶しかった為、業を煮やした緑は狂頚脈を浮き立たせながら「一刻以内に島から消えろ」と恫喝、
それを受けて渋々島を出…ずに自らの手で剣心を討つことで溜飲を下げようと上陸した剣心たちの前に立ちふさがる。

しかし、そんな幼稚性を斎藤に見抜かれ「組織もお下がりのお子様ボスか」と蔑まれ、蒼紫からは「一団の長が相手を冷静に観察できないようではお前たちは長くはない」と忠告され逆上し、四星を差し向ける。
剣心の「仲間たち」を「部下」「雑魚」としか見ておらず、剣心本人が戦うよう幾度も迫るも仲間たちの挑発や指摘に逆ギレし、仲間たちにそれぞれ四星をぶつけ殺させようとするも、
四星が劣勢になるたびに「何故あのような輩に勝てない!?」など狼狽しまくっており、最後まで彼等の敗因や剣心の仲間たちの実力を鑑みる事をしなかった。
四神が敗北した後は、悪態をつきながら援軍を呼ぶため内股走りで逃走したところ縁に殴り倒され気絶。
縁から「後でサメのエサにしてやる」と事実上の死刑宣告を受ける。

剣心と縁の戦いが最高潮を過ぎたところで気絶から目を覚まし、完全に逆上。
自分の存在が蔑ろにされていることに腹を立てて持っていた拳銃でまず剣心を狙撃し、剣心を庇ったを殺害しようとするも、縁によって阻止され瀕死の重傷を負う。
このとき縁は剣心を庇う薫の姿にの最期がフラッシュバックするほどトラウマを刺激されており、本気で黒星を殺そうとしていたが、ギリギリで受け止めた剣心の説得を受けて手を止めた。
結果として、縁が復讐を断念するきっかけを作ることにはなった。

最終決戦の後は縁と共に警察に逮捕された模様。なお、縁はさっさと逃亡した

実写映画版

漫画ではキノコ頭の小柄で貧相な男だが、実写映画版では豪奢な衣服に身を包み片眼鏡を付け口ひげを生やした、マフィアとしての威厳に満ちた恰幅の良い体格の紳士に変わっている。

とはいえ原作通り失言によって縁の不興を買ったことでキレられ*4、盛大に怯えながらその場を後にするなど根が小心者なのは変わらない。

ただ、あくまで縁への嫌がらせのために剣心を殺すことしか企んでいなかった原作とは違い、実写では縁も後に始末しようと画策していた。
そして、『切り札』として密かに「ある人物」を雇っており…!

【余談】

作者お気に入りのNo.2格・参謀役…のはずである。
キャラ的にもあまり印象に残りづらいが、そもそも武器組織自体が (煉獄所持などの辻褄合わせ…として) 設定的にも急ごしらえであった為必然的に彼も…と作者自身も どこかでリベンジしたいくらい、心底悔やむほど 不出来を認めている。憐れ。
果たして令和アニメ版でリベンジする事はできるのだろうか。


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最終更新:2024年05月01日 02:47

*1 西暦1854年。なお「咸豊」とは当時の清(中国)で使われていた元号である

*2 どうやら、黒星は組織の表のトップ、縁は裏のトップである模様。外伝作品『るろうに剣心 裏幕―炎を統べる―』においては縁が志々雄(本来の取引相手は別人)との商談に臨んでいたので、裏社会の人間相手には縁が自ら交渉に当たっているのかもしれない

*3 黒星曰く「火薬とは元来は我ら漢民族の得意とする分野」

*4 ただし発言の内容は「縁が派手に暴れまくったせいで組織そのものが警察に睨まれてる状況なのに『組織はくれてやるからとっとと帰れ』なんて言われても困る」という割と切実なものである