登録日:2020/01/26 (日) 01:35:39
更新日:2025/04/07 Mon 21:38:11
所要時間:約 20 分で読めます
嗚呼、忌わしや。我ら幽世の焔が小賢しき灯火を滅する時ぞ…。
内容は
アンデット族のSモンスターを擁する
ビートダウンで、往年の【シンクロアンデット】を髣髴とさせる連続
S召喚が得意技。
自己再生能力を持ったチューナーとSモンスターを素材に次なるシンクロを呼んで、最後には
L召喚する、という流れが基本となる。(その性質上、人によってはフリーでは横着さが出ることも)
チューナーのレベルは2、それ以外のメイン側モンスターは奇数レベルを持つ。
まず、2体のチューナーは以下の共通効果を持つ。
(1):「(同名カード)」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが墓地に存在し、(特定の発動条件)に発動できる。このカードを特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分は「魔妖」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
これを利用し、次なるシンクロへ繋げていくのが基本。
ただしカテゴリ名縛りの召喚制限が付随するため、他のカテゴリと併用する場合はワンテンポ遅れるのが欠点。
次に、メイン側のモンスターは以下の共通効果を持つ。
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):(固有効果)
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、自分は「魔妖」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
共通テキストの方はカテゴリ名縛りの召喚制限となる。
仮にフィールドに残って邪魔になってしまったらリリースするなどしてフィールドからどかす工夫も必要になる。
《骸の魔妖-餓者髑髏》以外のシンクロモンスターの共通効果は以下の通り。
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「(同名カード)」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが墓地に存在し、元々のレベルが(自身のレベル+2)の自分のSモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する。
(3):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。(固有効果)
フィールドにいるだけでは単なるバニラであり、連続シンクロで蘇生制限をクリアしながら墓地へ送り、そしてそいつらの破壊をトリガーにレベルの高い順によみがえっていく、という構築になっている。
バックストーリーでは夜の闇に潜むアヤカシの集団であり、日の光のもとでは真の力が発揮できず人の姿になってしまうという。
そのため日光を消し去るべく暗躍していたが、魔妖に対抗するため結成された武術流派の集合体「
不知火流」に敗れて力を大きく削られ、長らくまともな活動ができずにいたとのこと。
所属カード
下級モンスター・チューナー
チューナー・効果モンスター
星2/
炎属性/アンデット族/攻1000/守 0
(1):「麗の魔妖-妲姫」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが墓地に存在し、
「魔妖」モンスターがEXデッキから自分フィールドに特殊召喚された時に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分は「魔妖」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
だっき
魔妖デッキのキーカードにして中核にして必須カードであり、彼女を欠けば魔妖デッキは全く機能しない。
EXデッキからの魔妖の出現をトリガーに自己再生する過労死要員であり、彼女と他の魔妖とのシンクロで次のモンスターを呼ぶのが基本の動き方となる。(誰が言ったか妲姫の反復横跳び)
ちなみに妲己は殷王朝最後の妃で、一応史実の人物とされるが実在性が疑問視されている。
「封神演義」では九尾の狐とされている。イラストはこちらの伝説の方が元ネタ。
チューナー・効果モンスター
星2/
地属性/アンデット族/攻 0/守2000
(1):「毒の魔妖-束脛」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが墓地に存在し、「毒の魔妖-束脛」以外の
自分の「魔妖」モンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分は「魔妖」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
つかはぎ
チューナーその2で、こちらは同名以外の魔妖の破壊をトリガーに自己再生する。
《麗の魔妖-妲姫》が自分のターンで動くカードならこちらは相手ターンに動くカードで、魔妖シンクロの破壊による後続の自己再生と合わせてフィールドに出ることになる。
モチーフになったのは「八束脛」。「脛の長さが拳8つ分もある異形の化け物」という意味だが、これは古代日本において大和朝廷に従わず討伐された異民族「土蜘蛛」の異称でもある。
能の演目「土蜘蛛」では征伐された異民族土蜘蛛の怨念が蜘蛛の怪異と化したという設定で登場しており蜘蛛の妖怪として扱われることも多いが、元は単に「異常に足の長い異形の異民族」という意味でしかない。
そのためか古代日本の地方豪族を彷彿とさせる服装で、手には投げ縄を持っている。投げ縄を持っているのは前述の能「土蜘蛛」で僧に化けて現れ
源頼光を投げ縄で捕らえようとした事に由来すると思われる。
下級モンスター
効果モンスター
星1/
風属性/アンデット族/攻 600/守 400
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「翼の魔妖-波旬」以外の「魔妖」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分は「魔妖」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
はじゅん
《麗の魔妖-妲姫》がエンジンならこっちはスターター。
召喚・特殊召喚のどっちにも対応した魔妖のリクルーターであり、《麗の魔妖-妲姫》を呼んで来ればそれだけで連続シンクロの準備が整う。
…が、コイツに《灰流うらら》などを当てられると特殊召喚に制約を持つだけのモンスターが棒立ちになってしまう為、魔妖デッキの起点でもあり弁慶の泣き所でもある。構築の際は《翼の魔妖-波旬》を如何に安全に出せるかという工夫が必要。
レベル1なので《ワン・フォー・ワン》にも対応しているのが大きい。
ちなみに
コイツとは
元ネタを同じくしており、こっちは山伏の姿をしている。
効果モンスター
星1/
水属性/アンデット族/攻 0/守1900
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが手札・墓地に存在し、
自分フィールドに「氷の魔妖-雪娘」以外の「魔妖」カードが存在する場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
その後、デッキからアンデット族モンスター1体を墓地へ送る。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分は「魔妖」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
ゆきむすめ
「こおり」ではなく「つらら」。
スターターその2で、魔妖の存在を条件とする自己SSと墓地肥やしを同時に行える。
この効果で毎ターンデッキから《
馬頭鬼》などの墓地効果持ちモンスターを墓地に送りつつ特殊召喚する事で継続的にアドを稼ぐ事ができる。
《麗の魔妖-妲姫》を通常召喚した場合にはこちらを出せば準備が整う。
なお、レベル1なので《翼の魔妖-波旬》同様《ワン・フォー・ワン》に対応している。
墓地効果の関係上フィールドに残りやすく、特殊召喚の制約がかかりやすい為、魔妖Lモンスターの素材にするなり《死の王 ヘル》などのコストでリリースすると良いだろう。
ちなみに後述の雪女の仮の姿であり、魔妖全体の頭首である。マスターデュエルでのソロモードにて項目の冒頭にあるセリフは彼女が言ったもの。
効果モンスター
星3/地属性/アンデット族/攻1200/守 400
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、
「轍の魔妖-俥夫」以外の自分の墓地の「魔妖」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分は「魔妖」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
しゃふ
こちらは蘇生効果がある。
《翼の魔妖-波旬》と違って妨害に引っかかりやすいのと下準備が必要な難点はあるものの、優秀なカードである。
注目すべきはシンクロを釣り上げられることだが、守備表示であるため自爆特攻は難しい。
なので、《翼の魔妖-波旬》の効果で呼んだ時にボードアドを取れるカードである点を生かしたい。
《麗の魔妖-妲姫》が墓地にいればそちらを蘇生、このカードと共に《氷の魔妖-雪女》をL召喚すれば《麗の魔妖-妲姫》が自己再生し、《翼の魔妖-波旬》と共にシンクロ出来るのでシンクロ+《氷の魔妖-雪女》の布陣を組める。
ただ、読まれやすいので妨害に注意。
文字通り車夫のモンスターで、人力車を引いている。
上級モンスター
効果モンスター
星5/
闇属性/アンデット族/攻2000/守 0
このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札からこのカード以外の「魔妖」モンスター1体を捨てて発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分は「魔妖」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
やしゃ
筋骨隆々の破戒僧。
手札の魔妖をコストとした自己特殊召喚効果を持ち、腐りにくい。
が、コストを選ばない《THE トリッキー》に汎用性で完全に負けており、魔妖デッキであっても採用するのはピン差しが限度。
他の魔妖は単独でシンクロに繋げられるのも苦しいところ。
ちなみに後述の《骸の魔妖-餓者髑髏》の変異前と思われるが、名前の元ネタと目される滝夜叉姫に対してこのモンスターは男である。
シンクロモンスター
いずれも縛りはなく、効果はカテゴリと関係ないので、出張も一応可能。
シンクロ・効果モンスター
星3/地属性/アンデット族/攻 800/守2100
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「轍の魔妖-朧車」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが墓地に存在し、
元々のレベルが5の自分のSモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する。
(3):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このターン、自分のモンスターは戦闘では破壊されない。
おぼろぐるま
《轍の魔妖-俥夫》の変異体、というかあちらが引いていた車が本性を現した姿。
低レベルシンクロであるため戦闘力は低く、蘇生効果は自軍への戦闘破壊耐性付与。
自分のターンではあんまり意味がないのと、自己再生条件とのかみ合いがよろしくないことを踏まえ、蘇生カードで相手のターンに蘇らせるのが鉄板だろう。
なお、テキストの関係で後から出て来たモンスターも耐性を得られる。
シンクロ・効果モンスター
星5/地属性/アンデット族/攻2000/守1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「毒の魔妖-土蜘蛛」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが墓地に存在し、
元々のレベルが7の自分のSモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する。
(3):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
お互いのデッキの上からカードを3枚墓地へ送る。
つちぐも
《毒の魔妖-束脛》の本性で、鎧武者とアラクネーを足して二で割ったようなクモの怪物。
蘇生効果は墓地肥やしで、アンデットを落とせれば魔妖の自己再生コストを稼げる。
シンクロ・効果モンスター
星7/風属性/アンデット族/攻2600/守1500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「翼の魔妖-天狗」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが墓地に存在し、元々のレベルが9の自分のSモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する。
(3):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊する。
てんぐ
《翼の魔妖-波旬》の本性。
蘇生効果は対象を取らない《
サイクロン》で、フリーチェーンで逃げられる可能性が低いのが強み。
ただし「破壊」なので《やぶ蛇》を出したり、最近見る機会が減ったとはいえアーティファクトを踏みかねないリスクには注意。
シンクロ・効果モンスター
星9/炎属性/アンデット族/攻2900/守2400
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「麗の魔妖-妖狐」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが墓地に存在し、元々のレベルが11の自分のSモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する。
(3):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドのモンスター1体を選んで破壊する。
ようこ
《麗の魔妖-妲姫》の本性で、袈裟を着た白い九尾の狐。魔妖の頭首であったが不知火流の社に封印されてしまう。
蘇生効果は対象を取らない単体除去だが、モンスターの破壊耐性持ちも増えているので通ればラッキーと言ったところか。
ただタイミングを逃さないので、蘇生カードで不意打ちをかけることも可能。また変わったところではレベルを生かして
ジェネレイドデッキに出張することも。《死の王 ヘル》との相性が良い。
シンクロ・効果モンスター
星11/闇属性/アンデット族/攻3300/守2600
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「骸の魔妖-餓者髑髏」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが墓地に存在し、自分のリンクモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から他のアンデット族モンスター1体を除外し、このカードを特殊召喚する。
(3):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。
このターン、表側表示のこのカードは他のカードの効果を受けない。
がしゃどくろ
《骸の魔妖-夜叉》の本性で、鎧を纏った
ガイコツのバケモノ。
魔妖デッキ最大のアタッカーにして、OCGでも貴重なレベル11のモンスター。
自己再生の条件がリンクモンスターの破壊になっているのが他との違い。
蘇生効果は完全耐性の獲得だが、これ自体にチェーンされると脆い。耐性がなくなったらウイルスのコストにするといいだろう。
ちなみにこの名前は当て字で、「がしゃどくろ」という怪物には漢字表記はない。
リンクモンスター
リンク・効果モンスター
リンク2/水属性/アンデット族/攻1900
【リンクマーカー:左下/右下】
「魔妖」モンスター2体
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):「氷の魔妖-雪女」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードのリンク先にSモンスターが存在する限り、相手はこのカードを攻撃対象に選択できない。
(3):このカードがモンスターゾーンに存在し、自分のSモンスターが戦闘または相手の効果で破壊された場合、
フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで半分になる。
ゆきおんな
《氷の魔妖-雪娘》の本性で、カラーリングが全然違うが髪飾りが一緒。白い着物を羽織り、青いタイトスカートからスラリと伸びた白い御御足がとても美しいですありがとうございます。
基本的には《骸の魔妖-餓者髑髏》と自己再生した《麗の魔妖-妲姫》でL召喚することになるだろう。
効果はシンクロがいる時の雲隠れと、シンクロの破壊をトリガーとする単体弱体化。ただし対象を取る。
なお魔妖の共通デメリットにより同名カードは1体しか立てられないが、コイツはリンクマーカーの向きの関係でEXモンスターゾーンにいないと真価が発揮できないので、実質無意味なテキストと化している。
先代の頭首である《麗の魔妖-妖狐》に変わって魔妖の頭首を務めており、更には不知火の力を狙っている模様。
リンク・効果モンスター
リンク4/水属性/アンデット族/攻2900
【リンクマーカー:左/右/左下/右下】
アンデット族モンスター2体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに2度まで使用できる。
(1):「零氷の魔妖-雪女」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
除外されている状態で発動した相手モンスターの効果は無効化される。
(3):墓地からモンスターが特殊召喚された場合、
または墓地のモンスターの効果が発動した場合、
このカード以外のフィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を0にし、その効果を無効にする。
《麗神-不知火》から奪い取った妖刀の力で雪女がパワーアップしたと思われる形態。
服装はより装飾が増えて豪華になり、生足だったのが黒ニーハイとなっており、絶対領域から覗く白い肌が非常に良いアクセントとなっている。よく見ると若干小悪魔的な笑みを浮かべている。
除外された状態で発動するモンスター効果を封印するという一風変わった効果を持つ。
ややこしいが「除外ゾーンで発動した効果」であり、自身を除外コストにして発動する効果は止められないため注意。
当時は不知火やメタファイズ以外にはあまり刺さらない対不知火のフレーバーテキスト程度のものだったが、現在は【
サンダー・ドラゴン】【
デスピア】【
ふわんだりぃず】など、除外効果を持つするカードやテーマが増えてきているため相対的に強化されつつある。
特に除外効果とアドバンス召喚がテーマのふわんだりぃずに対しては、アンデット族以外のアドバンス召喚を封じる《
アンデットワールド》と併用した場合に絶大な威力を発揮する。
こおりタイプはひこうタイプの弱点だからね
もう一つの効果は蘇生または墓地発動をトリガーとした単体弱体化。これまた対象を取るが攻撃力と効果を消してしまうため、行動の阻害に関しては強力。
発動タイミングの関係で、召喚時誘発効果を持つモンスターが蘇生・または墓地のモンスター効果で特殊召喚された場合、そのモンスターの効果発動にチェーンで割り込むことができる。
例としては【
ティアラメンツ】の「墓地で発動する融合効果」で《ティアラメンツ・キトカロス》が召喚された場合、《ティアラメンツ・キトカロス》の効果にチェーンしサーチを妨害できる。
間違えやすいが「SSされたモンスターを対象に取る効果」ではなくあくまで発動トリガーなので、自分のターンでは攻めに使えるのもポイント。
《氷の魔妖-雪娘》や《
死霊王ドーハスーラ》の自己蘇生、《
黄金卿エルドリッチ》の効果で容易に起動できるほか、フリーチェーンの墓地効果・蘇生カードを使用すれば相手ターンでも能動的に使用できる。
昨今墓地を利用しないデッキはペンデュラムや除外テーマ以外ほぼ無いと言ってよく、ターン毎に2回までと珍しい回数制限を持っているため相手の行動を牽制可能。
このカード自体には何の耐性も無いので除去には注意。
リンク4という重さ相応の性能を持つ魔妖デッキのエース。
かつては《翼の魔妖-波旬》1枚から出すには《馬頭鬼》を消費する必要があったが《垂氷の魔妖-雪女》の登場によりスムーズに召喚できるようになった。
効果は強力だが絶妙に3000ラインに届かない攻撃力が歯がゆい事もある。
対象効果に耐性を持つ高攻撃力モンスターには太刀打ちできないため、下記の《魔妖壊劫》の他にもこちらの攻撃力を大きくアップさせる《アンデット・ストラグル》や《
ヴァンパイア・フロイライン》等でフォローをしよう。
リンク・効果モンスター
リンク3/水属性/アンデット族/攻2400
【リンクマーカー:左下/下/右下】
アンデット族モンスター2体以上
このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):「垂氷の魔妖-雪女」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):このカードが特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの効果を無効にする。
(3):墓地のこのカードを除外して発動できる。自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、アンデット族Sモンスター1体を選んで特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。
《麗神-不知火》と妲己の激突のさなかに乱入して来た時の雪女。《垂氷の魔妖-雪女》への過渡期で、恐らく雪女元来の本性。
魔妖共通の同一カードの存在制限に加え、特殊召喚をトリガーとしたモンスター効果の無効化、フリーチェーンで撃てる墓地からのアンデットシンクロの蘇生効果を持つ。
魔妖待望のリンク3であり、こいつの登場により《翼の魔妖-波旬》1枚から
同一ターンで最大30回の特殊召喚連打が可能になった。
《
精気を吸う骨の塔》が1枚でもあれば先攻ライブラリアウトも現実的な範囲で可能。
また効果自体はアンデットシンクロを用いるならどんなデッキでも使える汎用的なもので、皮肉な話ではあるが不知火デッキでも十分採用圏内。
魔法・罠カード
永続魔法
このカード名の(2)(3)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、
自分の墓地の「魔妖」モンスターの種類×100ダウンする。
(2):自分フィールドの表側表示の「魔妖」モンスター1体とこのカードを墓地へ送って発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
(3):自分の墓地からこのカードとアンデット族モンスター1体を除外し、
自分の墓地の「魔妖」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
まやかしかいごう
弱体化は係数が低いが墓地を参照するため、置いておくだけでも500くらいの弱体化は可能。
本命は効果(2)と効果(3)だが、基本的には3の蘇生効果を狙いたい。2と3の効果は1ターンに1回いずれかしか発動できないため普通に使うと3の蘇生効果は1ターン遅れるが、後述の《魔妖廻天》で直接墓地に落としてしまえばラグ無しで蘇生効果を使用できる。
イラストは雪女が見返り美人図の様にこちらに振り向きながらどこかの神社を凍りつかせている。凍りついた神社の幻想的な雰囲気もありイラストアドが高い1枚である。
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、
自分フィールドのアンデット族Sモンスター1体を対象として発動できる。
自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
対象のモンスターと同じ属性のアンデット族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに除外される。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
おうかようれいたん-まやかしがたり
アンデットシンクロと同じ属性のモンスターを蘇生・帰還させる速攻魔法。
魔妖カードではあるが、属性がバラバラであるため相性は最悪。むしろ不知火とのシナジーが強い。
イラストは《逢魔ノ刻》の続きで、麗神と《麗の魔妖-妖狐》の戦いに雪女が乱入してきている。《零氷の魔妖-雪女》が持っている凍りついた薙刀は、このシーンで《麗神-不知火》が持っていたものを凍らせて奪ったものとみられる。
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、
このカードを発動するターン、自分は「魔妖」モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
(1):手札を1枚捨て、自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
「魔妖」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン相手の効果の対象にならない。
まやかしへんじょう
手札コストを払って魔妖を蘇生・帰還させる。
このカードで墓地から魔妖シンクロモンスターを特殊召喚させる事で魔妖シンクロモンスターの効果を起動させるのが基本的な使い方になる。除外ゾーンから帰還させられるのも優秀である…が、その場合魔妖シンクロモンスターは効果を発揮できなので魔妖シンクロモンスターの効果を起動が目的であれば手札コストのない《戦線復帰》などの他の蘇生罠に軍杯が上がる。一応こちらは後述の《魔妖廻天》でサーチが用意である為そこで棲み分けはできる。
対象耐性が付与されるため場持ちも若干良くなるのが嬉しいところ。
通常魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):デッキから「魔妖廻天」以外の「魔妖」カード1枚を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
まやかしかいてん
魔妖の万能サーチだが、こいつ自体はテキストの都合上カテゴリに入らない。
地味に墓地にも送れるので《超雷龍-サンダードラゴン》などにより手札に加える効果を封じられていても《氷の魔妖-雪娘》や《魔妖壊劫》を墓地に送り逆転の一手を狙う事ができる。
イラストでは《麗の魔妖-妲姫》が《不知火流-輪廻の陣》に見られる社の前で立ち尽くしている。
輪廻の陣のイラストと比べてこちらは草ぼうぼうで荒れ果てており、《麗の魔妖-妖狐》の封印が解かれた。
しかし妲己は記憶を失っており…。
永続罠
このカード名の(1)の効果は同一チェーン上では1度しか発動できない。
(1):EXデッキ以外からアンデット族Sモンスターが特殊召喚された場合に発動できる(ダメージステップでも発動可能)。
以下の効果から1つを選んで適用する。
このターン、自分の「魔妖遊行」の効果で同じ効果を適用できない。
▪️自分はデッキから1枚ドローする。
▪️デッキから「魔妖遊行」以外の「魔妖」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
▪️相手フィールドの攻撃力が一番低いモンスター1体を墓地へ送る。
▪️相手に800ダメージを与える。
まやかしゆうこう
エクストラデッキ以外からアンデット族シンクロモンスターが特殊召喚に成功した場合にドロー・サーチ・単体除去・バーンのいずれかを適用できる効果を持つ。
発動条件はアンデット族シンクロモンスターをエクストラデッキ以外から特殊召喚する事、つまり蘇生及び帰還である。魔妖シンクロモンスター共通の自己再生効果や《逢華妖麗譚-魔妖語》・《魔妖変生》・《魔妖壊劫》などの効果によってトリガーを満たせる。
1ターンに1度の制限はないものの、同じ効果の適用ができないため、実質的に1ターンに4度まで発動できる効果である。
通常罠
このカード名の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):自分フィールドの、「魔妖」S・リンクモンスターまたは「不知火」S・リンクモンスター1体をリリースして発動できる。このターン、お互いに手札・デッキ・EXデッキからモンスターを特殊召喚できない。
(2):墓地のこのカードを除外し、除外されている自分のアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを墓地に戻す。
おうかようれいたん-まやかししらぬいがたり
魔妖または不知火のシンクロ・リンクをコストとして、お互いに墓地・除外以外からの特殊召喚を完封する効果を持つ。
この2テーマは初動こそ手札やデッキを用いるが、準備が終わってしまえば墓地と除外だけでガガンと動ける。ただし相手のデッキがアンデットなどの墓地テーマだった場合効果が薄いこともあるので、強力ではあるがどっちかと言えばサイドデッキからの奇襲に向く。
墓地効果はアンデット限定の《異次元からの埋葬》で、有用性は言わずもがな。《垂氷の魔妖-雪女》を使い回して蘇生札に転用することもできる。
イラストは恐らく《逢華妖麗譚-魔妖語》の続きで、雪女の乱入で妲己の方が意図に気づいたのか、薙刀を奪われた武部との共闘に踏み切っている。
しかしどうやら戦いは劣勢のようで、この後《麗氷の魔妖-雪女》に繋がる模様。
番外編
リンク・効果モンスター
リンク3/炎属性/アンデット族/攻2300
【リンクマーカー:上/左/下】
アンデット族モンスター2体以上
このカード名の(3)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドのSモンスターは効果では破壊されない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分の炎属性モンスターは戦闘では破壊されない。
(3):相手ターンに、除外されている自分のアンデット族Sモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをこのカードのリンク先となる自分フィールドに特殊召喚する。
「不知火の武部」が大成した女戦士。
妲姫=妖狐とはかつて友達だったようだが、今は敵対している模様。
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手フィールドにモンスターが存在する場合、
手札からアンデット族モンスター1体を捨てて発動できる。
捨てたモンスターとカード名が異なる「不知火」モンスター1体を
自分のデッキ・墓地から選んで特殊召喚する。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
不知火のサポートカードだが、ここではイラストについて述べる。
場面はどうやら《逢華妖麗譚-魔妖語》の直前らしく、《麗の魔妖-妲姫》が武部から髪飾りをもらうシーンのようだ。ボーイならぬゴースト・ミーツ・ガール。(不思議と周りに百合の花が見えそうである)
この時は仲良しだった2人だが……。
通常罠
(1):自分または相手の墓地の通常召喚できないモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
特殊召喚用モンスターの蘇生カード。
イラストでは《麗の魔妖-妖狐》と《麗神-不知火》が対峙している。不知火と魔妖は敵対勢力のようだが、《逢華妖麗譚-魔妖不知火語》のあとで互いに相手方だったことが発覚したのだろうか。
ちなみに《麗の魔妖-妖狐》は武部=麗神-不知火がくれた飾りをまだ身に着けているが、《魔妖廻天》での《麗の魔妖-妲姫》は持っていない。《魔妖廻天》と《逢華妖麗譚-魔妖不知火語》、どちらが先かでかなりストーリーが変わって来るが……。
相性の良いカード
ご存じ鬼畜メガネことシンクロのドローエンジン。
魔妖デッキで使いたい場合、先に出してから維持するなり蘇生するなりワンテンポ遅れるが、一度連続シンクロが始まればモノスゲーイ勢いで手札が増えていく。
特殊召喚時に墓地のアンデシンクロを回収し、その数だけカードを破壊する。
魔妖は基本の動きの都合で墓地にシンクロがたまりやすいため、上手くいけば相手の場をカラにできる。
シンクロ召喚するたびに500ダメージ。
このデッキはとにかくシンクロを連発するため、《翼の魔妖-波旬》と《麗の魔妖-妲姫》で始めて《轍の魔妖-朧車》→《毒の魔妖-土蜘蛛》→《翼の魔妖-天狗》→《麗の魔妖-妖狐》→《骸の魔妖-餓者髑髏》とつなぐだけで2500ダメージ、2枚張ってあれば5000ダメージとかなりシャレにならない量のライフを削り取れる。
《翼の魔妖-波旬》のリクルート用。
とにかく妲己と《翼の魔妖-波旬》を揃えられればこのデッキは動き出すので、そのためだけに入れる価値がある。
魔妖の召喚制限デメリットを逆用するために使う。このカードで魔妖を送りつけてやれば相手のEXデッキが機能停止する。
ただし最近は上級モンスターを入れていることもあるため過信は禁物。
アンデットの特殊召喚をトリガーにデッキを2枚破壊する。
連続シンクロとの相性が良く、コイツが1体だけでも10枚削れる。現実的には2体並べるのが限界だろうが、それでも魔妖だけで20枚、素材の特殊召喚や雪女のリンク召喚も合わせれば24~26枚を削り取れる。
真面目にデッキアウトに追い込んで勝つことも視野に入れられる。
バックストーリーでは敵対しているはずだが、かみ合わせはまあまあ。
ただしレベルが合わないのと、魔妖はカテゴリ外への召喚制限を持つため、すっぱり役割を分けるのがベター。
主に魔妖シンクロの自己再生コストとして除外し、トリガーを引くために使うことになる。
ちなみにストーリー上重要人物である麗神-不知火は耐性付与が魔妖シンクロの自己再生を妨げるため相性はいまいち。
《死の王 ヘル》の効果でフリーチェーンで墓地の魔妖を釣り出せるため《麗の魔妖-妖狐》と《翼の魔妖-天狗》は実質フリーチェーン除去として機能できる他、《麗の魔妖-妖狐》経由でランク9Xモンスターも取り込める。
ジェネレイド自体エクストラデッキに依存しない動きをするデッキである上、魔妖自体は最低でもメインデッキに《麗の魔妖-妲姫》と《翼の魔妖-波旬》がいれば成立するデッキなので、ジェネレイド自体を中軸にデッキを組んでみても良いだろう。
特殊召喚を連発するため《
増殖するG》はもちろんだが、特殊召喚封じを食らうとサレンダールートになる。
また、墓地も活用するため、《
マクロコスモス》や、《
王家の眠る谷-ネクロバレー》はもちろん、《
深淵に潜む物》などの墓地メタも天敵である。
《増殖するG》に関してはデッキの構築次第ではライブラリアウトを狙うことも出来るため、そちらに賭けるのも手か。
また、破壊ではない除去も苦手なので耐性持ちが厄介。
根本的な問題として、EXデッキの1/3近くが魔妖で埋まるため、構築が縛られやすくなる。
除外へのリカバリーとして複数積みにするか、対応力を重視して各1枚ずつにとどめるかが悩ましいところ。
追記・修正は連続シンクロが決まったらお願いします。
- 痴情の縺れテーマ -- 名無しさん (2020-01-26 09:35:56)
- これもしかして、スクドラみたく神の宣告撃たれても破壊トリガー満たすのか -- 名無しさん (2020-01-27 10:22:04)
- 妲己ちゃんまさかのベクター枠 -- 名無しさん (2020-02-09 11:34:53)
- 骨の塔を絡めたデッキ破壊が一番可能性がある。それ以外だと普通のシンクロアンデの方が強い。あとはEXだけアンデットデッキに出張か -- 名無しさん (2020-03-28 18:08:01)
- ここにグレファーが転移してくるなんて誰が予想できたよ… -- 名無しさん (2023-06-15 22:00:57)
- 魔妖不知火語がトランザクションロールバックと組んですごい悪さしてる -- 名無しさん (2024-09-11 13:33:51)
最終更新:2025年04月07日 21:38